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Danas je lep dan.

2008-11-27 「ストパン 二期」で検索してきた奴出てこいw

[]麻生首相の冷たい方程式(改題)

 俺はこの男が総裁をやっている限り自民党に票は入れない。仮に俺の住んでいる選挙区に自民党と九条ネットしか候補者がいなかったとしたら躊躇なく九条ネットに票を入れるだろう。

 首相、何もしない人の分なぜ払う 医療費で発言 - 共同通信

 麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが26日に公開された議事要旨で分かった。

 20日の諮問会議では、社会保障制度と税財政の抜本改革などを議論した。首相は同窓会に出席した経験を引き合いに出し「(学生時代は元気だったが)よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」と指摘した。


 その上で「今になるとこちら(麻生首相)の方がはるかに医療費がかかってない。それは毎朝歩いたり何かしているからだ。私の方が税金は払っている」と述べ、努力して健康を維持している人が払っている税金が、努力しないで病気になった人の医療費に回っているとの見方を示した。


 さらに「努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、そういうインセンティブ(動機づけ)がないといけない」と話した。

 ここで俺の病歴書いても単なる自分語りになるだろうからやめておくが,ガキの頃病気がちだった俺としては義憤を感じるより先に私憤を感じる。

 麻生が言っているのは「命の算術」をやれ,という事だ。病気になんてなる奴は社会のお荷物だ。お荷物はお荷物らしく分をわきまえておとなしくしていればいい。反吐が出るね。突き詰めていけばそれは「社会のお荷物である精神障害者や遺伝病の患者は家に閉じ込めて焼き殺せ」になるだろう*1。何その劣悪遺伝子排除法。

 「ただ生きている」のではなく,「何かを産出する」と判定される限りでしか人間としてカウントされないのが強制収容所の空間であったとしたら,ますます強制収容所とその外部の,そして現在の空間との区別は難しくなる。その空間の内部と外部が同じメカニズムで作動しているなら,二つの空間の接続は,ますます容易となるだろう。第二次世界大戦において,真に勝利したのはナチの側だった,とさえ言いたくならないだろうか。*2

 どうして病気になった人がそんな配慮しないといけないの? 病気はいつやってくるかわからない。若い頃鍛えてて小学校の教員になって毎日低学年のガキどもの面倒見てる人だって癌になるんだよ? そして癌になったら抗癌剤とか手術とかで保険がなかったら凄い額の借金背負いかねない治療をしないといけなくなるんだよ? 別に上の例以外にも,いくらでも,不摂生とは何らの関係もなしに病気になってしまう例は思いつけるだろう。遺伝病は? アトピーは? 喘息は? そして仮に病気の原因が患者本人にのみ由来するとしても,だからといってそれを「自己責任」で切り捨ててもいい道理があろう筈もない*3

 健康帝国日本 - 過ぎ去ろうとしない過去

社会福祉とは簡単に言えば、「ある人が病気になった場合それはその人の不幸であり、したがって社会はその不幸をなるべく軽減しなければならない」であるべきですが、麻生某やその追随者たちはこれを反転させています。すなわち「ある人が病気になった場合それは(その人にコストをかけなければいけない)社会の不幸であり、したがって個人は社会の不幸をなるべく軽減しなければならない(健康に生きる義務!)」。

 俺は上記の見解に賛同する。病気になる事,保険の世話になる事を恥じねばならない社会なんて狂ってる。頼っていいんだよ,その為に福祉があって,その為に国があるんだから。むしろ頼るべきなんだよ。でないと,病気はいとも簡単にわれわれを追い詰めてしまうのだから――身体的にも金銭的にも。

 人間が人間である以上病気の根絶は不可能で,そして誰もが病気や怪我で巨大な不幸を背負う可能性がある訳で,ただでさえ病気や怪我に怯えなければいけないというのに,どうしてこれ以上患者を怯えさせないとならないのか俺にはまったく理解できないし,したいとも思えない。誰もが安心して病気できる社会が一番ストレス溜まらないに決まってんじゃねえか。

 にしても麻生がこれ程みみっちい事を言うとは思わなかった。一国の首相だろ,仮にも。「自分が健康でいる事で不幸にも病気や怪我で苦しまれている方々のお役に立てるのなら幸いです」くらい言ってみせろよ。

*1:突飛な発想? とんでもない! これと同じ事がなされたのは20世紀だ。われわれは20世紀から進歩したのかもしれない。けれどそれでもわれわれは未だに多くの負の遺産を20世紀から引き摺っている。これと全く同じ事がいつか起こる,とはいえないにせよ,それと同じ原理で(俺やあなたを含めた)誰かの人権が蹂躙される可能性というのは否定できない。まして一国の首相たる人間がこんな発言をしでかすご時世だ。

*2:柿本昭人『アウシュヴィッツの〈回教徒〉――現代社会とナチズムの反復』春秋社,2005,p.474。感想っぽいものは以下のエントリを。「生きるに値しない命」の選別と,その反復 - Danas je lep dan.

*3:そもそもさ,不摂生を云々ぬかすなら,まずはこの国の労働条件何とかしろよ。時間と金の都合で,望めばもっと健康に生きられる筈なのにそうできてない,って人は結構いると思うぞ。

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