2009-02-16 盛るぜぇ〜,超盛るぜぇ〜!
■[世界遺産]『世界遺産年報2009』と暫定リスト
書店に寄ったら最新の世界遺産年報が出ていた。後でゆっくり読むとして,取り敢えずさわりを紹介。
- 作者: 日本ユネスコ協会連盟
- 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
- 発売日: 2009/01/15
- メディア: 単行本
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今年の特集は「国境を越える世界遺産」。今年は,フランスなどと共同推薦の国立西洋美術館本館が審議される年なので,それにあわせた,という事だろうか。
文化遺産で扱われているのは,クルシュ砂州,サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路,プレア・ヴィヘーア寺院。サンティアゴはスペインとフランスが別個に登録した物件で,統合の調整に難儀している。プレア・ヴィヘーア寺院は国際紛争の火種になった。越境する世界遺産は魅力的だけれども,裏では当然このような問題が生じてくる。それをどうするか*1。
落選した平泉については2ページが割かれているだけ。うん,まあ,厳しいんじゃないかと言われてきた訳だからある意味当然の結果で,取り立てて騒ぐ事じゃない,って事なんだろうけど,容赦ないな……。取り敢えず平泉に関しては,どうやって顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value,OUV)を証明するかが最大の課題になる*2。
近年,ICOMOSは広域の文化的景観に対して厳しい評価を下す傾向にある。文化的景観の申請の増加,特に,個々には評価が難しい遺産の集合に意味を付与して文化的景観として申請する例が増えてきたことから,原点に戻り,景観の物理的な側面,特に土地の形状との具体的な関係性について十分な説明を求めるようになってきている。〔……〕
〔……〕1992年の導入時には世界に大きな影響を与えた文化的景観だが,いま改めて原点に戻り,比較・選別のプロセスを持つ世界遺産条約という枠組みの中で,どう扱っていくかが問題になっている。(p.39)
文化的景観という概念はリストを豊かにしたけど,ちょっと濫用され過ぎじゃね? という話。原点回帰。確かに,平泉はともかく*3石見銀山にまで文化的景観概念を適用しようとしたのはやりすぎのように思うし,本来自然的要件と密着に結びついてこその文化的景観な訳で。
そういえば,1月の頭に暫定リストが更新されていた。
Jômon Archaeological Sites in Hokkaidô, Northern Tôhoku, and other regions
Okinoshima Island and Related Sites in Munakata Region
The Modern Industrial Heritage Sites in Kyûshû and Yamaguchi
百舌鳥古墳群がリストから外れたのは残念だったけど,取り敢えずはこれらの遺産に全力投球して欲しい。
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