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Danas je lep dan.

2009-02-18 寒くて布団から出られない

[]サハリンで日露首脳会談

 サハリンで日ロ首脳会談 領土問題、独創的な形で交渉加速 - 北海道新聞

ユジノサハリンスク18日青山修二】麻生太郎首相は十八日午前、羽田空港発の民間チャーター機ロシアのサハリン州入りし、州都ユジノサハリンスクで、メドベージェフ大統領と会談した。会談後、首相は記者団に、北方領土問題について「独創的で型にはまらない新たなアプローチにより、われわれの世代で解決すべく、具体的な作業を加速することで一致した」と述べ、首脳間対話や経済交流を加速させて、新たな解決方法を探ることで合意したことを明らかにした。


 首脳レベルの対話の一環として、プーチン首相が五月に来日することでも合意した。四月にロンドンで開かれる金融サミット(G20)や七月のイタリアでの主要国首脳会議(サミット=G8)でも首脳会談を行うことで一致した。


 日本の首相が戦後サハリンを訪れたのは初めて。首相は同日中に帰国する。


 領土問題について首相は「ロシアは二島(返還)、日本は四島(との主張)では進展はない。これまでの交渉などを踏まえて解決すべき必要がある。政治家が決断する以外にない」と記者団に述べ、政治的な打開を図りたい考えを示した。


 会談冒頭、大統領は「両国の政治的な対話が積極的に行われていることを歓迎する。互恵的な協力を拡大するために努力する用意がある」と、両国関係強化に意欲を示した。


 首相も「ロシアはアジア太平洋地域の重要なパートナー」と述べ、石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の液化天然ガス(LNG)工場の完成を祝福した。


 両首脳は北方領土への人道支援がロシア側の「出入国カード」提出要求で中止された問題についても解決策を協議。ロシア極東や東シベリア地域の開発に関する経済協力の推進で合意する。

(強調引用者)

 麻生首相、ロシア大統領と会談 戦後初のサハリン訪問 - 朝日新聞

 首相は会談を前にロシア国営イタル・タス通信の書面インタビューに応じ、「大統領と真剣な議論を行い、領土問題の最終的な解決に向けた具体的な進展を達成したいと考えている」と意欲を示した。「日本は、アジア太平洋地域に目を向けるロシアにとっての『窓』になることができる」とも語った。

 【日露首脳会談要旨】 - 産経新聞

 【領土問題】

 麻生太郎首相 昨年11月の首脳会談後に大統領が事務方に具体的な指示をしたことは、解決に向けた強い意志の表れでうれしく思う。これまでに達成された諸合意と諸文書を基本としつつ、大統領が指示したような新たな独創的で型にはまらないアプローチの下で帰属問題の最終的な解決を目指したい。


 メドベージェフ大統領 相互に受け入れ可能な解決を見つける作業を継続する用意がある。この問題は世界にある他の問題と同じように解決可能だ。


 両首脳 われわれの世代で解決すべく、帰属問題の最終的な解決につながるよう具体的な作業の加速を事務方に追加的に指示することで一致。

 取り敢えず,戦後初めてサハリンに上陸した麻生首相の決断には敬意を表したい。これをきっかけに,南樺太と千島をめぐるあまりにも不毛で馬鹿馬鹿しい議論に決着が付く事を祈る。

 日露関係を語る際に必ずといっていいほどついてまわる北方領土については,何度か書いてきた。「四島返還」というのは,交渉を拒絶し思考停止する際の常套句に過ぎない。「双方受け入れ可能な選択」に至るためには,何らかの譲歩が必要だろう(これは,ごくごく当たり前の事だ)。ゆえに,ぼくは二島返還を求める。

 隣国との正常な関係構築を阻んでいる壁を,両首脳の言うように,われわれの世代で解決して欲しい。後世に禍根を残してはいけない。正直,もう疲れた。

 ただし,北方領土をめぐる交渉において忘れられてはならない存在がある。先住民族たるアイヌである。元来,あの近辺の島嶼は日露両国の「固有の領土」などではなく,アイヌの天地だった。彼らの存在が忘れ去られたまま交渉が進められるのには懸念を感じる*1。彼らも交渉に参画できるような仕組みの整備が必要だろう。

 一刻も早い日露両国の和解を祈って。

[]物語を売るもの

 有川浩が書いていると聞いて買ったら,米澤穂信も書いていた。びっくり。

Story Seller (新潮文庫)

Story Seller (新潮文庫)

 取り敢えず,ぼくがファンである作家2人と,読んだ事のある作家2人と,初耳の作家3人の中編を集めた本。下に感想を書いておきますが,手軽に読めるのでお勧めです。

伊坂幸太郎「首折り男の周辺」(pp.9-91)

 「首折り男」をめぐる3つの視点から展開される物語。巷を騒がせる連続殺人犯によく似た男と,その男の近所に住む老夫婦と,殺人犯に声をかけられた少年。彼らの物語が描かれるにつれて,徐々に殺人犯の輪郭(のようなもの)が掴めてくる。淡々と紡がれる物語,ささやかな親切と勇気。

近藤史恵プロトンの中の孤独」(pp.95-148)

 未読の作者による,自転車競技もの。天性の才能を持ちながらチームになじめない男をサポートするこちらもチームになじめない凡人の物語,とでも言うべきか? 爽やかないい作品。

・有川浩「ストーリー・セラー」(pp.152-273)

 いちばん期待して,いちばん残念だった作品。作者の筆が滑りすぎてバランスが取れていない(いつもはそれがいい方向に働くのだけれど)。長編だったら評価した,と思う。

・米澤穂信「玉野五十鈴の誉れ」(pp.277-347)

 旧家の娘に付けられた忠実な使用人。娘はその使用人と親交を深めるが,使用人には使用人なりの矜持というものがあった。結末の不気味さはやはり米澤穂信と思わせる出来。あちらこちらに散りばめられる教養も,世界観を引き立てるいい小道具として機能している。

佐藤友哉「333のテッペン」(pp.351-449)

 このひとの作品は何だかよくわからない(他には鏡家サーガしか読んでないが)。東京タワーのてっぺんで発見された死体。そこで働くフリーターと依頼された探偵。7作の中で最もキャラ立てがされていて,続きが読みたいと思わせる唯一の作品だった。いや,本来,そんな作品は紛れ込んでちゃいけないのだろうが。

道尾秀介「光の箱」(pp.453-550)

 童話と童謡をめぐる物語。ふたりの思い出が交錯する形で話が進む。名前の件とか,薄々あれ?,と思わせるお約束っぷりはあったけど,よく纏まっていて,穏やかないい作品。いちばん安心して読める。

本多孝好「ここじゃない場所」(pp.554-672)

 ひとりの女子高生の目撃とそれに始まる妄想の物語。着想は面白く,女子高生が追いかけている相手が何ものなのかよくわからなくてドキドキもさせられたけれど,展開が急でちょいと残念(個人的にSF的展開を期待していたから,というのもある)。

*1:もっとも,彼らの意志を正当に代弁するのは誰か,という問題は残るが。また,佐藤優の主張のようなアイヌ史の都合の良い利用を許してはならない事は言うまでもない。