なああ、一月も更新せんかったから感想書くのが全くおっつかんわ。ということで、ずいぶんと遅くなったけど3月分の読書リストをここにメモっとこう。ちなみにタイトルにリンクされていないやつはまだ感想書いてないやつ。いつの日か気がむいたら書きますよ。

  1. 片山恭一  『世界の中心で、愛をさけぶ』
  2. エリザベス・フェラーズ  『猿来たりなば』
  3. 西村京太郎  『華麗なる誘拐』
  4. 倉田英之  『R・O・D』
  5. 倉田英之  『R・O・D 第二巻』
  6. 笠井潔  『ヴァンパイヤー戦争7 蛮族トゥトゥインガの逆襲』
  7. アントニイ・バークリー  『絹靴下殺人事件』
  8. オマル・ハイヤーム  『ルバイヤート
  9. 中山義秀訳  『現代語訳 平家物語(上)』
  10. 鯨統一郎  『新・世界の七不思議』
  11. おかゆまさき  『撲殺天使ドクロちゃん5』
  12. うえお久光  『悪魔のミカタ2』
  13. うえお久光  『悪魔のミカタ3』
  14. うえお久光  『悪魔のミカタ4』
  15. 隆慶一郎  『かくれざと苦界行』
  16. 福井晴敏  『終戦のローレライⅠ』
  17. ディリア・マーシャル・ターナー  『半熟マルカ魔剣修行!』
  18. 平賀英一郎  『吸血鬼伝承』
  19. うえお久光  『悪魔のミカタ5』
  20. うえお久光  『悪魔のミカタ6』
  21. うえお久光  『悪魔のミカタ7』
  22. 山田風太郎  『武蔵忍法旅 山田風太郎忍法帖短編全集8』
  23. 山田風太郎  『忍法関ヶ原 山田風太郎忍法帖短編全集7』
  24. ヴィルヘルム・ハウフ  『魔法物語』
  25. アガサ・クリスティー  『カリブ海の秘密』
  26. 田中啓文  『UMAハンター馬子 闇に光る目』
  27. エリコ・ロウ  『アメリカインディアンの書物よりも賢い言葉』
  28. 名和弓雄  『間違いだらけの時代劇』
  29. ピーター・ローランド  『エドウィン・ドルードの失踪』
  30. コリン・デクスター  『森を抜ける道』
  31. 井村君江  『ケルト妖精学』
  32. 名和弓雄  『続・間違いだらけの時代劇』
  33. うえお久光  『悪魔のミカタ8』
  34. うえお久光  『悪魔のミカタ9』
  35. うえお久光  『悪魔のミカタ10』
  36. うえお久光  『悪魔のミカタ11』
  37. うえお久光  『悪魔のミカタ12』
  38. うえお久光  『悪魔のミカタ13』
  39. 田代裕彦   『キリサキ』
  40. 中山義秀訳  『平家物語(中)』
  41. 中田浩作  『江戸は踊る!』
  42. M・フーケー  『ウンディーネ
  43. ベアトリア・ベック  『ガラスびんの中のお話』
  44. 長谷川年光  『イエイツと能とモダニズム
  45. 福井晴敏  『終戦のローレライⅡ』

 『完訳 ペロー童話集』 新倉朗子訳 岩波文庫

 現代向けの童話を読むんならキチンと元ネタをおさらいしとかないとあかんなということで、誰もが子供の頃読んでいるだろうけど、大人になってから読む奴はあんまいないっぽいペローの童話集をきまぐれに読んでみた。
さて、このペローの童話集、どれもつらつらとお馴染みの物語が語られた後に数行程の要約というか、その話から得られる教訓のようなんが書かれておるんですが、これが結構えげつない。「いくらお金持ちで頭がよくってもハンサムじゃなきゃ幸せになれませんよ」みたいな教訓が平気でのっているので、子供向けの読み物だと思って油断して読んでいると、結構へこむ。つまり所持金500円で単位も一桁しか取れなくて部屋にこもりがちな駄目駄目人間には幸せなんて夢のまた夢ですよと。多分、そういいたいんですね、作者は。ああ、ペローうぜえ。

 『血のごとく赤く』 タニス・リー ハヤカワ文庫

 グリム兄弟ならぬグリマー兄弟の名を借りて、「ハーメルンの笛吹き」「白雪姫」「シンデレラ」などなど日本人にも馴染み深い童話を成人向けにアレンジした童話集。
 糸車の錘に指されて100年間ねむり続けるお姫様の話である「いばらの森」が個人的ベスト。なんでもかんでも思い通りになったら人生つまんなだろうから、この話のように挫折する王子様が出てきてもいいんじゃなかろか。

 『真昼の悪魔』 遠藤周作 新潮文庫

 金銭を目的とするわけでも怨恨からでもなく、純粋に悪とは何なのか? を確かめるために様々な犯罪に手を染める女医を描いた犯罪小説。「悪魔とは埃のようなものです。知らず知らずのうちに人の心にたまっていくのです」という神父さんの見解は実に鋭い。

 『推定相続人』 ヘンリー・ウェイド 国書刊行会

 財産を相続するために2人の親族を殺そうと画策する道楽青年の視点から事件を物語った倒叙ミステリ。イギリスの法律に詳しければ、家系図を見ただけで、最後のどんでん返しに気づけるかもしんね。