とある施設の計画。

とある施設、予算は限られ、規模考察上最も安価と思われる構造で考える。つまり『計画』。



要望を聞き温め想を待つと、それは「住宅」の様でありたのでは?と思い立ち、
勾配屋根の断面を考え出す・・・間違いなく高く付く形状に違いは無いのだが。



北側高窓の採光を考える。



期せずしてドマ的空間を用いる。吹抜けの要望には温熱の環境を考慮し、ここだけは床暖房?



構造設計とは打合せ済み。ブレスで地震時の揺れに耐える華奢な構造故に壁が必要になる。
要望を整理し、既存事例を観察し、大きな広間があれば足ると考え至り、空間を検討する。



構造で使う壁とドマ空間を図書室と考えると、綺麗に納まるのでは?というところまで辿り着いた。
問題はコスト。この計画は、おそらく計画で終る。どこまで残せるのか?
膨らませたアイディアの中から、ここは肝心という部分を選び抜けるのか?
出来れば楽しい設計、関わる多くの人にとって有意義な建築になれるはず。