改めて編集すると印象が異なる。


これまでの作品を整理しポートフォリオを改めようと、このお正月の間に取り組んでみた。
紙面を変えて製作を始めて直ぐに壁に当る。正しく印象を伝え切れていない気がしてしまう。
10年来のお付き合いをさせて頂いている【 bookshelf 】からして、そう感じてしまう。


新築時から生活風景のあるものまで写真を集めてみると、既に時を経ている事を実感する。
自分の仕事のツールとして使わせて頂くのだけれど、今は既に長い時間を過ごしていて、
経過もつぶさに見せて頂いていた事もあり、オーナーは縄文探検隊の隊員でもあって、
設計は前事務所の時のものでもあり、施行いただいた工務店や担当頂いたI氏の顔も浮かび、
楽しい時間を私も共有させて頂いている。
当初に想定した家内での変化は確実に進み、次の10年に歩みを進めている事実も実感する。


自分自身もそうではあるけれど、時間の経過と共に、姿が綺麗に保たれていたとしても、
様々な変遷があり、変化があり、次なる変化を迎える。
ポートフォリオではクールに建築家の作品としてまとめることになるのだけれど、
本当は、素敵と表現できるだけ十分な思いがあるように思う。


・・・と言う事で、進まなかった。
昨年はこの【 bookshelf 】【 DOMA/道南の家 】を訪ねる機会があり、思う事は多々、
学ぶ事は大きなものだった。独立後に最初に携わった【 DOMA/yamanote 】も訪ねたい。
自分の設計した住宅がどう時間を過ごしているのかを確かめたい。
設計の期間は、その住宅建築の存命時間比べると遥かに短い。その間にどれだけの仕事を
する事が出来たのかは、実際に訪ね自分で実感するしかない。
訪ねたくはない建築はない。良い事も悪い事も見据えこの先に繋がる術も考えたいと思う。


これまでに携わった設計は計画案も含め、新たにしたポートフォリオのフォーマットに
まとめようと夜な夜なはじめている。いつ終えられるのかが不安ではあるのですが。
自分の設計、適切に整理をしておきたい。


設計過程は【 MoAi in ny 】、昨年12月前半で挫けそうになり滞っているけれど、
上棟前までを記しているので、残り僅かな気もするのだけれど、書き出せば止まらない?
質素な建築にも関わらず、それ故に労は多く、現場の協力とクライアントの理解を得て、
達成出来た成果は記したいので、まもなく物語は再開します。


新年もあけ、お正月気分もそう味合わずに過ごし惜しい気がするものの、
テレビも通常に戻ってしまっている様子だし、テレビは見ないけれども、
昨年末クリスマスの大雪の除雪で負傷した腰は、なんとか温泉治癒が効果あり、
後は髪を切りに行きたいと思いつつ、本日早々に難題が入ってしまい私も平常モード。