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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2017-02-07 「自業自得」の透析患者。どうやって線引きをするつもり?

[]「自業自得」の透析患者。どうやって線引きをするつもり? 「自業自得」の透析患者。どうやって線引きをするつもり?を含むブックマーク

私の外来に糖尿病コントロールのあまりよくないおっちゃんがいる。しばしば入院を勧めるのだが、多忙を理由にいつも拒否される。病気に理解がない上司でもいるのか、職場を長期間休めないそうなのだ。従業員に急病で突然休まれるよりは予定入院で健康を保ってもらったほうが職場にとってもよいように思うのだが、仕事を休めず無理をする患者さんはけっこういらっしゃる。

おっちゃんは外来でも、診療時間ぎりぎりか、ときには診療時間が終了してから受診したりする。私だけでなく、看護師や検査技師や事務員の方々が残業することになりぶっちゃけたいへん迷惑である。建前では、急病ではない限り時間外受診はお断り、もしくは、次の診療日までの数日分の処方のみということになっている。しかし、おっちゃんにそんな対応をしても、次にいつ来院できるのがわからない。受診のために仕事を早退するのも一苦労なのだ。仕方ないねえ、とか言いながら、通常日数分の処方をすることになる。

おっちゃんを叱れば次から時間を守るようになるならいくらでも叱るけれども、まずそうはならない。というか、叱られるから今日は受診を止めとこうということになるよね。結果として、糖尿病の薬がないまま過ごし、そのうち糖尿病性昏睡に陥って救急車で搬送される。そうなるぐらいなら、「ちょっと遅刻だけど、とにかく受診してくれてありがとう」という態度で接したほうがいい。おっちゃんは「ホンマすんません」と人懐っこい笑顔でいてくれるので、そうは腹は立たない。病院スタッフも、患者さんにはそれぞれ事情があることをよく理解してくれている。おっちゃんは一家四人を養わないといけないのだ。

自己申告によればおっちゃんはきちんと食事療法を行っているはずなのだが、体重と検査結果からは、たぶんそれほど守れていないと思われる。薬もときどき余る。こちらもいろいろ工夫するのであるが、なかなか難しい。ただね、決まった時間に決まった量の食事を摂って、忘れずに薬を飲むって、けっこうたいへんだよ?やってみたことある?期間が決まっているわけじゃないんだよ。糖尿病と診断されたら、そこからずっと、一生、食事療法をしなければならない。「お前やれ」と言われても私はきちんとできる自信がない。

さて、このおっちゃんの糖尿病性腎症が進行し、人工透析が必要になったとしよう。これは「自業自得」であろうか?確かに、入院するなり、節制しきちんと薬を飲むなりすれば、防げたかもしれない。けれども、同じような生活習慣でも糖尿病にならない人はいくらでもいるし、もっと条件の良い職場で働いていれば入院もできたであろう。おっちゃんはことさら自堕落だったのではなく、たまたま運が悪かっただけの普通の人だ。

百歩譲って、おっちゃんの透析が必要になったのが自業自得だったとしよう。そうだとして、透析の費用を公的負担することのどこが問題なのか。だって、透析しないと死ぬんですよ。自業自得だから全額実費負担なんてことになったら、1年や2年は頑張れても、お金は続かない。一家離散になる。確かにおっちゃんは理想的な患者とは言えない。けれども、つい食べ過ぎる、ときどき薬を飲み忘れるというのは、死に値するほど悪いことなのか。ただでさえ、透析は生活の質を落とすというのに、さらに加えて「罰」が必要だろうか。

さて、もちろん今回のエントリーは、2016年9月に「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」といったブログを書いて炎上した長谷川豊氏が、日本維新の会の公認候補として衆院議員選挙に立候補するニュースを受けてのものだ(■長谷川豊氏、衆院選出馬を表明 「殺せ」撤回も「『自業自得』の線引きをするのが政治だ」)。長谷川氏によると『「人工透析を受けている患者のうち、医師の指示を守らない『自業自得の患者』が1〜2割』いるという*1

人工透析患者の誰が自業自得で、誰が自業自得でないか、どうやって判断するというのだろう。私が勧めてもおっちゃんは入院を断り、食事療法もおそらくきちんとできていなかったが、これは「医師の指示を守らない」に相当するのだろうか?もしおっちゃんの職場の労働環境が良好で、入院のための休みが容易に取れたとしたら、糖尿病コントロールはもっと良かったはずである。医療アクセスだけではなく、生活習慣についても同じことが言える。誰もが「毎日、ランニングをし、お金を出して栄養バランスの良い食事を摂る」だけの恵まれた余裕のある生活ができるわけではない。

長谷川氏は「『自業自得』の線引きをするのが政治だ」とおっしゃる。しかし、その前に、誰もが仕事を休んで病院に行けるよう良好な医療アクセスを整備し、運動や良い食事ができる余裕のある生活が可能になることを目指すほうが、より望ましい政治だと私には思われる。日本維新の会の馬場伸幸幹事長は、長谷川氏擁立の理由として「基本的政策でもほぼ一致している」と述べている。日本維新の会はそういう政党である。読者らは選挙の際の参考にして欲しい。



外部リンク

■長谷川豊さんの「自業自得の人工透析患者」論と「自分はつねにアリの側である」と信じられる人 - いつか電池がきれるまで

■「何か反論ある?」と長谷川豊さんが仰っていたので、人工透析や医療保険について、お返事してみます。 - いつか電池がきれるまで



関連記事

■生活習慣病の自己責任論について

■健康保険証の裏がドナーカードになっていた

*1:1〜2割の根拠は不明である。そもそも、長谷川氏は炎上したブログでは「8〜9割ほどの患者さんの場合「自業自得」の食生活と生活習慣が原因と言わざるを得ません」という医師の言葉を引用していた。8〜9割がいつのまにか1〜2割になっている

WAATWAAT 2017/02/08 12:53 腎臓内科医をやっております。いつも大変興味深くブログを拝見しております。研修医のときNATROM先生のブログに出会い、科学リテラシーを学ばせていただきました。今回のNATROM先生のブログのご見解について一言申し上げたく、コメントいたしました。
透析患者さんの「自業自得」を判断することが困難であることは全く異論ございません。長谷川豊氏の具体的な対策案は問題点が多く、賛同するものでもない点もはじめに申し上げておきます。
しかし、以前から長谷川豊氏のブログも面白く読んでいた私としては、NATROM先生や外部リンクされているfujipon先生の見解は核心からずれているのではないかと思うのです。
長谷川氏が最も言いたかったことは、現在の日本財政を考慮すると、医療保険制度はこの先遠からず維持できなくなる、だから危機感を持ってなんらかの対策をしないといけない、ということです。このままでは、誰かが今より多くの負担を強いられる、または今より低いレベルの医療を受けざるを得なくなる未来が必ず来る。だから、長谷川氏はあのような過激な主張をしたのだと私は解釈しています。そういう危機意識に関しては、長谷川氏の主張にも一理あるのではないかと考えます。政治的には、そういう危機意識に賛同する人が長谷川氏を擁立するのではないでしょうか。
我々医師が、その危機意識に無頓着であればあるほど、長谷川氏を持ち上げる人々も増えると思います。

トントントントン 2017/02/08 17:31 >8〜9割がいつのまにか1〜2割になっている

もっと前のインタビューでは暴言はいたり看護師の尻を触るモンスター患者に保険が使われるのはおかしいと言ってました。
最初に言ってた、先天性かどうかで分けるといった話はどこへいったのやら(笑)。

NATROMNATROM 2017/02/08 19:20 WAATさん、コメントありがとうございました。

「医療保険制度に危機意識を持っているがゆえに長谷川氏は過激な主張をした。表現は問題があったが一理ぐらいはある」という意見が散見されます。しかし、長谷川氏の主張に一理あるという意見には私は賛同できません。長谷川氏が危機意識を持っていたとしたら、「自業自得の透析患者を殺せ」と主張する前に、糖尿病や腎不全のごく基本的な医学的知識や、医療費抑制のために採られている既存の対策について情報を集めなかったのはなぜでしょうか。

各所で指摘されていることですが、長谷川氏が基本的な事項すら把握していないことは明らかです。公的保険制度の危機を救いたいと願うのであれば、医学や医療制度について調べてみることからはじめるのではないですか。しかし実際には長谷川氏は一般人のブログからコピーペーストして済ませ、「トリアージ」が何かすらご存知ありませんでした。

このことは、長谷川氏が本心では公的医療制度のことなどはどうでもよく、注目されることを目的に過激な発言をしてみせた、と考えれば矛盾なく説明ができます。長谷川氏は事実を正確に調べることにコストをかける気はなかったのです。炎上して半年近く経とうかというのに現時点でも努力している気配すら見られないではありませんか。

長谷川氏の主張には一理もないとしても、医療保険制度に対する危機意識が長谷川氏にうまく利用されてしまうのではないかという指摘には、一理あるどころか、きわめて深刻な事態であることには深く同意します。しかしながら、対策は難しいです。正直、どうすればよいのかはわかりません。

このエントリーにおいて、自業自得論以外の医療費抑制案についても述べることも検討しました。Choosing Wiselyをはじめとした無駄な医療の削減、「砂糖税」のような不健康な生活習慣を抑制する制度の導入、保険適応の採用におけるQALYを用いた費用対効果分析の利用、健康的な生活習慣に対するインセンティブなどなど。しかしながらそれぞれ一長一短で単純な解決法ではなく、丁寧な説明を要するためにエントリーが長くなると考え割愛いたしました。「そうだそうだ!自業自得の透析患者に払うお金はない!」と考える人は、長い丁寧なエントリーは読まないのです。

医療費問題について丁寧な議論を行っていく必要はあります。それはそれとして、長谷川豊氏や氏を擁立する政党への批判も合わせて行わなければならないと考えた次第です。「長谷川氏の主張にも一理ある」という主張も、長谷川氏にうまく利用されてしまう点についても留意すべきではないでしょうか。公的医療についての危機感はもちろん共有した上で、長谷川氏の自業自得論は、あまりにも荒唐無稽、論外、一理すらないことを明言いたします。

反WAAT反WAAT 2017/02/09 09:17 「自業自得の透析患者を殺せ」などとは長谷川氏は主張していないのに透析利権の人々は必ずかのようなデマをばらまく。透析利権の医者からは悪意しか感じない。
経済的余裕がありながら自己負担を拒否するなら死ぬしかないと言うマクロな摂理の話をしているだけだ。
日本の腎移植医療の発展を阻止したのは透析医学会周辺だ。先進国最底辺に落ちている。
腎移植の方が財政負担が少なかったりQOLが高かったり平均余命が長いケースであっても透析が唯一の選択だと放言してはばからない。儲かるからだ。
自己負担を1割でもすれば総合的なリスク管理をするメリットが管理側(医者)にも費用負担者(患者)にも生まれると言う生命保険でも損害保険でも年金でも通じる理屈が透析の世界だと通じない。
全額負担のせいでモラルハザードを起こしている。このブログもモラルハザードの例である。
残存する腎機能を透析で完全に殺しておいて自己負担が無くなって良かったですねなどと善意でいう医者もいる!透析医療の関係者は全員狂っているのだ。

NATROMNATROM 2017/02/09 09:24 反WAATさんのような方に逐一反論することは容易なんですが、それでは問題解決にならない、むしろ逆効果になりかねない(論破されるから口には出さないけど投票行動は変わらない)というのが難しいところです。

反NATROM反NATROM 2017/02/09 09:25 医療経済の損得を理由に政治性を帯びて長谷川氏を非難していることがそのコメントから明るみに出ている。
議論は大切などと言いながら「長谷川氏から利用される」などとたわごとを言って議論を停止させていることはつまり、そういうことなのだ。
長谷川氏は言い方については謝罪したしオープンにガロンも勉強もすると言っている。情報を更新することを拒否し政治的に汚いのはNATROM、あなただ。透析利権を貪っている立場から嘘を並べているとしたらなお卑劣だと言える。
腎移植の道をどれだけ切り開いてこられただろうか?
「罰を受けなければならないのか」などとセンチメントに訴えているが、医療費の支払いは罰じゃないんだぞ!医療を愚弄するな。

ぶりうんこぶりぶりうんこぶり 2017/02/09 09:43 アメリカでは重い腎臓疾患(不全)のうち20%前後が腎移植を受けるねんなぁ。 
これは透析を10年うけるより、移植受けた腎臓を薬飲みながら使い続けて、ダメになったらまた移植を受けるっていう方がずっと安い、(アメリカではね)という事実があるマンコ。
そして移植は透析しなくても健康という点でメリットでかいチンコ。

日本だと移植は自己負担率1割〜3割でドナーに対する患者の生命保険からの費用補助も完璧に制限されるから、移植しにくいンゴねぇ。
透析にも2割自己負担があれば日本の患者も安い方の医療選ぶから透析施設の必要数は減少し、アメリカより数が多い日本の透析病院は商売あがったりんりん。
そりゃー2兆円の透析産業は全力で長谷川豊を潰したくなるウンコね。

このNATROMってやつがどんなウンコかよくわかるね!

以上NATROM未満の下痢便寄生虫でした!

NATROMNATROM 2017/02/09 09:49 「透析利権」なるものを潰そうとしているコストカッターがいたとして、医学や医療制度に精通しているなら長谷川豊氏のような自業自得論を主張することはありません。仮に実現したとしても効果がほとんどないからです。まず、誰が「自業自得」かを判断するコスト。具体的にどうするんでしょうかね?それに結構な「利権」が新たに誕生することになるでしょうな。運動したらポイントがたまって医療費自己負担が安くなるなんて案が出ていますが、ジムの経営者から献金がないかを考えたほうがいいですね。

『「自業自得の透析患者を殺せ」などとは長谷川氏は主張していない』という主張こそがデマですが(ブログのタイトルで思いっきり言っていますがな)、そういう極端な主張を引っ込め、より穏当な方法、たとえば「体重に応じて自己負担割合を増やす。払えなくても死なせるほどはしない」とすると、節約できる費用はどんどん減ります。最初は「透析患者の8-9割の全費用」を節約できるつもりが、最終的には「透析患者の1-2割にかかる費用の一部」しか節約できないことになります。

長谷川豊氏の主張する政策は、不平等感を感じている人たちの溜飲を下げるだけで、そもそも医療費を節約できる効果なんてほとんどないんです。そう主張すると「じゃあ効果あるのなら長谷川氏を支持するのか」という別方向からの的外れな反応が予想できるので、あまり強調しませんでしたが。

NATROMNATROM 2017/02/09 09:58 腎移植はドナーが必要だから、「透析より移植が安いからどんどん移植を」というわけにはいかないんです。医療費自己負担に関わらず、多くの腎不全患者が移植を望んでいます。当たり前の話です。そっちのほうがQOLが良いんですから。

とりあえず、みなさん、臓器移植の意思表示をしましょう[ http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090212#p1 ]。私はしています。「脳死で臓器を摘出されるのはなんかいやだ」と心配する方は、心停止後の臓器提供で。腎臓なら脳死でなく心停止後もドナーになれます。

反NATROM反NATROM 2017/02/09 10:17 お前がブログタイトルしか読んでないのは解った。低劣かつ悪質なデマゴーグだ。
本文には「自己負担を求めよ」という趣旨が書いてある。なんとNATROMは愚かなことか。
運動したらポイントが貯まる話なんかしてないだろ誰も話をそらして逃げてんじゃないよ。

「コストカッターがいたとして」→妄想
「そのような主張をすることはありません」→妄想
「効果がないからです」→根拠無しの妄想
→NATROMの結論 透析のコストをカットするとジムに利権が発生する
頭おかしいんでしょうかこのNATROMとかいう人は
体重と腎不全の相関の話なんか誰もしてないのに「体重と自己負担を相関させる」とかいう提案を勝手にしてそれを否定して悦に入ってる最悪のデマゴーグです。
議論らしい議論が出来ないということです。

マクロでみて日本の透析による財政負担は巨額であって、厚生労働省も認識しているが産業界からの反発とロビーが強過ぎて法制化に踏み出せない。
腎臓は2個あるのでドナーは非常に簡単に見つかりますし、肺などと違って死後の腎臓も移植に使えます。他の臓器移植と全く違うから十万件単位で先進国で行われているのです。日本で数十件の現状で「簡単にはできない」は100%のデマゴーグであり虚構です。日本でも技術的には出来るんです。阻止する金の力があるだけです。

下痢便べちゃべちゃ下痢便べちゃべちゃ 2017/02/09 10:29 「透析患者の多くが腎移植を望んでる」んなら余計に腎移植が普及しない理由が汚い理由にしかみえなくて長谷川のウンコエントリーに説得力でちゃうんだが ちゃんと解っててクソレスひり出してんかなぁ ブリブリ
ほんとは反射神経でひり出したクソレスちゃうんかなぁ?! 
本当に透析患者が移植望んでるって証拠あんのかなぁぁぁぁぁぁぁ
そこまで言うなら51%以上の透析患者が移植を希望してるって証拠が出てくるんやろうなぁぁああ?

12,740人の腎移植希望者が臓器ネットワークに登録されてて
人工透析受けてる人32万人もおるんやけど 「多くの」なのかなぁぁあ
無料だからOKって思ってる30万人と公費だからOKって思ってる医者ほんとにおらんのやなぁぁぁ?
医療ネタで飯くうとんのやろ? 必ず証拠だせやぁぁぁ?

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2017/02/09 12:07 また低レベルなのが湧いてるね。
「日本維新の会の馬場伸幸幹事長は、長谷川氏擁立の理由として「基本的政策でもほぼ一致している」と述べている。日本維新の会はそういう政党である。読者らは選挙の際の参考にして欲しい。」
と明言したからかな?

>反NATROM
>「コストカッターがいたとして」→妄想

長谷川豊は医療費コストを問題にしてるんだろ?
君だってコストを問題にしているじゃないか。
だから、なとろむはコストの問題を「〜いたとして」と仮定したんだよ。
自分もコストを問題にしているくせに
コストを問題にした仮定に対して「妄想」って言い出すなんて、まったく読めてない。

>「そのような主張をすることはありません」→妄想
>「効果がないからです」→根拠無しの妄想

で、仮定に基づいて推論したら、君はやっぱり妄想としか言えない。
ロジックに基づき批判ができずに、レッテル貼りだけだねw

>腎臓は2個あるのでドナーは非常に簡単に見つかりますし、肺などと違って死後の腎臓も移植に使えます

大嘘ぶっこいてんじゃねえよ(げらげら
二個あれば簡単だってえええええ
ここしばらくの統計をざっというと
透析患者30万人超で増加中、毎年の増加数が3万強で死亡数が3万弱
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsdt/48/1/48_1/_article/-char/ja/
ところが生体腎移植1500件ないんやぞ。
http://medipress.jp/basic/fundamental2_3
死後腎移植は、脳死心臓死あわせても200件ってところ。
どこが簡単なんだ?

>日本で数十件の現状で

まったく調べていないことがはっきりしちゃったねw

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2017/02/09 12:07 >下痢便べちゃべちゃ

「透析患者の多くが腎移植を望んでる」に対して
>51%以上の透析患者が移植を希望してるって証拠が出てくるんやろうなぁぁああ?

と返す時点で「私は字が読めません」と宣言しているのと同じ。
なんで「多く」が「51%以上」になるの? 論理の「ろ」の字もありゃせんなw

でな「多くの」に関しては、ド素人の僕だって推論できる。
生体腎移植の10年後生存率が95%以上、死後腎移植でも90%近い
http://medipress.jp/basic/fundamental2_3
透析患者が「毎年」10%弱なくなっていることを考えると、生存率は相当高い。
そのうえ、QOLが上がることも明らか。
つまり、透析患者の「多く」が生存とQOLの向上を望むなら、
腎移植を希望するのは当然ということになる。

ちょっと調べれば素人だってこれくらいわかる。
チミの頭蓋骨には下痢便がつまっているのかい?

NATROMNATROM 2017/02/09 12:17 こういう方が実は無視できない数だけいらっしゃって、結果として長谷川氏に票が集まることを危惧しています。

臓器移植の歴史、とくに日本での経緯をご存知の方は、日本で死体腎移植がなかなか進まない理由がおわかりでしょう。「腎臓は2個あるのでドナーは非常に簡単に見つかる」なんてことはありません。透析患者が移植を希望することは、日本では生体腎移植を希望することにつながります。

愛する家族はきっと腎臓を提供すると言ってくれるだろう、しかし、というか、だからこそ、腎移植を口にできないということもあるのです。

ニュースニュース 2017/02/09 12:46 https://twitter.com/abc/status/829535066468397057
これ今日のニュース

下痢便脳みそ下痢便脳みそ 2017/02/09 12:57 脳みそに下痢便いっぱい詰めてる俺にも解り易く教えてくれブリ
32万人いる人工透析のうち1万人ちょいしか移植希望リストに載ってないブリ
そんでもって数十件そこらしか移植やってないこの現実でどこが「多くが希望してる」んブリ?

日本語で「多くの」ってマジョリティを意味スルブリよ
10以上の数を「いっぱい」って言っちゃうのは未開の言語ブリ
長谷川のクソ言説は無根拠のウンコだったブリがNATROMも同じ印象操作してるだけブリね
先進国のどの国よりも腎不全患者が移植を望む率が低いのが日本ブリ
皆保険がオバマケア以前に存在しないアメリカにすら負けてるブリ

NATROMのウンコ書き込み読むと鼻から下痢便出ちゃうブリよー 臭クッサー

日本で臓器移植が難しいのは単に制度上の問題ブリ
それを「難しいのはご存知でしょう」とか演説しちゃうの頭にウンコより酷いもん詰まってるんじゃないブリ?ああ、それお前の"脳みそ"ってやつか

ベチャベチャベチャー

さっさと「多く」の証拠出せよ

うんこブリブリうんこブリブリ 2017/02/09 13:06 tikani_nemuru_M ってやつが俺のウンコ理論を補強してくれる数字をヒリ出してくれてうれピーーゲリピー
tikani_nemuru_M の言う通り移植は生存率クソ高いねんよねー
腎臓は合併症起きにくい臓器ブリ
なんで腎臓系の医者は移植を阻止してゲリ透析受けさせるブリー?超ハナクソー
なんでアメリカでは移植が何万件もあって
日本はこんだけしか移植なくてアメリカより人口あたりの透析施設は多いんぶりー?

世界のどこみても透析は移植までのつなぎにしか使ってないのに
なんで日本は終末まで透析使うブリ?
NATROMのお花畑では
クソ過酷な透析患者の現実を利用してる下痢便な悪が見えてないブリねー

じゃあトイレに流れてくわバイビー ジャバー

NATROMNATROM 2017/02/09 13:50 >32万人いる人工透析のうち1万人ちょいしか移植希望リストに載ってないブリ
>そんでもって数十件そこらしか移植やってないこの現実でどこが「多くが希望してる」んブリ?

臓器不足で移植希望リストに登録してもほとんどが手術を受けられないのです。だから、腎移植を希望していても登録しない患者さんが大勢いるのです。逆におたずねしますが、「数十件そこらしか移植」していないのに、いったいなぜ1万人もの人が登録しているのですか?

あるいは、あなたが腎不全に陥り、ドナーとして家族の誰かが犠牲になる心配が要らないのなら、腎移植を希望しますか?それとも、透析を受けることで得られる「メリット」を享受することを選択しますか?腎移植で得られるQOLや生存率の改善を引き換えにしてでも失いたくない透析のメリットってなんでしょうか?

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2017/02/09 13:51 >下痢便脳みそ

>日本語で「多くの」ってマジョリティを意味スルブリよ

いま、地球人口がおおよそ73億人だそうだから
「東京には多くの人が暮らしている」
という文は「東京には37億人以上が暮らしている」
となるわけか?
ぶわっはっはっはー、チミ、本当にあったまわるいなーwww

「多く」が過半数を意味しないことはわかったかい?
逃げずに答えよう。期待してないけどw

で、「多く」の透析患者がQOLが高く生存率も高い移植を望んでいる
という推論は何かおかしいかな?
逃げずに答えよう。期待できないけどw

それと、なぜか「反NATROM」とかいう馬鹿と同様に
>数十件そこらしか移植やってない
とか抜かしてるねwwwww
本当に何も調べてないし、資料をまともに読んでもいないんだなww

泉谷由梨子泉谷由梨子 2017/02/09 14:37 ご参照いただきましたハフィントンポストの記事の筆者です。ご紹介くださりありがとうございます。
「8〜9割がいつのまにか1〜2割になっている」のが何故か、はこちらの記事をご覧いただけましたらわかると思います。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/18/yutaka-hasegawa_n_12534234.html

つまり私が理解した彼の主張は「(先天性の患者を除く)8〜9割は本当は自業自得と言いたいところだが、その中にいる線引きの難しいグレーゾーンの患者は救済されるべきだ。そのグレーとブラック(自業自得)とを線引きする基準としては、"モンスター患者"かどうかで判断される」ということです。
どちらにせよ確かな根拠に基づいた主張ではないので意味はないのですが、記事がわかりにくかったようですみません。ご参考まで。

NATROMNATROM 2017/02/09 18:42 泉谷由梨子さん、ご教示ありがとうございました。長谷川氏の主張がよくわかる良い記事だったと思います。

耳鼻科医耳鼻科医 2017/02/09 19:38 いろいろ言っている皆様方
自分の身近に「腎疾患患者」っていないですか? その人たちの話って聞いたことないですか?
僕の知人の透析患者は「いちど透析を受けてみろ」と言っています.
僕の知人の腎移植を受けた人は「透析から解放されたのは本当にウレシい」と言いつつ,会食の際には「これは食べられない」と言って多くの物を残します.
僕が勤務している病院の近くにあった「透析施設」が後継者を捜していましたが,なかなか見つかりませんでした.
同僚の透析医は「このご時世じゃねぇ……小泉純一郎がねぇ」とつぶやいていました.

耳鼻科医耳鼻科医 2017/02/09 20:09 うんこブリブリ様へ
「腎臓をひとつ提供する」と公言してはいかがですか.今は昔ほど「NLAタイピング」はウルサくありません.免疫抑制剤が進歩しました.
もし公言したくないなら,腎移植が広まらない原因のひとつを理解できているということでしょうか.
腎移植を受けたいけど……と思っている患者も,提供者が世の中にあふれたら考えを変えるのではないでしょうか?

WAATWAAT 2017/02/10 09:43 NATROM先生、丁寧なご返信ありがとうございました。
さすがNATROM先生、手厳しいですね。先生のご指摘が正しいかもしれません。
しかし、私は今でも、長谷川氏の「危機感」やそこにかける情熱は本物だと信じている、というか期待しています。私のような考えの人にも有効な長谷川批判を行うためには、透析患者に関する長谷川氏の主張を批判するだけでは不十分で、医療費の増大に対する危機感や具体的な抑制案に言及する必要があるという点は、ご同意いただけたものと思います。
これからも先生のブログを楽しみにしております。失礼しました。

TAKATAKA 2017/02/11 11:35  こんにちは。私は、
ところで、私はこの記事のコメント欄で次のご意見が気になりました。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20170207#c1486549228

 なるほどと思いました。この私もいつの日にか、
 『本心では公的医療制度のことなどどうでもよいとし、とにかくみんなから注目されたいのだという願望をかなえるために、過激な言葉が含まれた記事を作成してネット上で公開し、』
 『そのあとに読者たちからの批判が殺到すると、』

 【あなた方の読み取りは間違っている、私の真意は、そういうことではない】
 【よって、私の表面的な言葉だけを見て判断を下したあなた方こそ、軽率でダメすぎな人たちという理屈になる】
 「という感じで読者たちの批判に答え、』

 『それから半年が経っても、専門的な医学の知識を学ぼうとする努力のかけらすら見せず、』
 『むしろ,自分こそ医学の本質を分かっている悟りの論者なのだという雰囲気を醸し出してみせる』

 という態度を自分のブログで実行して、称賛の声を多く集めたいものだという考えを懐いた次第です。

 以上の文章を読み終えて、「この人は一体、なにを言っているの?」と不思議に思われた御方はともかく、
 そうでもない御方からは、グレーゾーンのない完全なる同意を寄せてもらえたものと思います。

 これにて意見表明を終えます。ご読了、ありがとうございました。

TAKATAKA 2017/02/11 11:41  先ほど投稿した冒頭の部分が、「はやく自分の意見を述べたい!」と焦りすぎて、尻切れトンボの状態になってしまいました。
 「私は、常勝のニセ科学批判批判の道を探求している者です」と自己紹介したかったのでした。失礼いたしました。
 以上、自己フォローのコメント投稿でした。

mushimushi 2017/02/11 18:45 >WAATさん

「医療費の増大に対する危機感や具体的な抑制案に言及する必要がある」とコメントされていますが、WAATさんは具体的な抑制案をお持ちですか?
「長谷川豊氏の具体的な対策案は問題点が多く、賛同するものでもない」ともコメントされているので、この抑制案以外の案があるのでしょうか?
NATROMさんに「具体的な抑制案に言及する必要がある」と言っておいて、ご自分は具体的な案を示さないのは、いささか一方的ではないかと感じます。
それとも、具体的な案はないが、医療費の増大に対する危機感を示した長谷川氏を支持するということでしょうか?
であれば、医療費の増大に対する危機感を持つ政治家は他にもいくらでもいるのですから(長谷川氏が大声で乱暴な言葉を叫んだから目立っているだけです)、殊更に長谷川氏に期待する理由がありません。

危機感や情熱を持つのは大いに結構なのです。ですが、危機感や情熱だけでは危険なのです。
「予算がないから津波対策は止める、海岸沿いに住みつづける人間はそのまま死ね!」と言う政治家が現われたら、WAATさんは支持しますか?この政治家も危機感と情熱はすごいですよね?
ハフィントンポストさんの記事を読むと、長谷川氏はトリアージという単語を未だに知らなかった様子。医療に対する危機感や情熱があるはずの候補が、医療関係者以外にもかなり普及している単語を知らないとは!
しかも長谷川氏は元ジャーナリストですよね。トリアージという言葉は災害報道の際に頻出するはずなのですが、それなのに知らないとは!
長谷川氏は、少なくとも医療に関しては、「思いて学ばざれば則ち殆し」の典型例ではないかと強い危惧を抱きます。


おそらく、多くの人が納得するような具体的な抑制案など、この世に存在しないのだと思います。
長谷川氏のような極論に走るのではなく、できることからコツコツと変えていくしかないのではないか、と私は考えます。

shinzorshinzor 2017/02/12 07:01 医療費統計を見ると,「糸球体疾患,腎尿細管間質性疾患及び腎不全」より高額の病気が沢山あるし,「骨折」も匹敵する額ですね。長谷川豊氏が透析だけ節約しようとする理由は想像できます。想像なので書きませんが。

WAATWAAT 2017/02/12 09:16 >mushiさんへ
私のコメントがちょっと傲慢な書き方だったかもしれません、申し訳ありません。
私とmushiさんの考えはほぼ同じと思うんですが、誤解を与えるコメントでしたでしょうか。
私が言いたかったことは、「長谷川氏を有効に批判するためには」「具体的な抑制案に言及する必要がある」のではないかということです。
直近の透析患者に関する件だけで長谷川氏を全否定しようとしても、長谷川氏擁護派を十分に打ち崩すことはできない、ということが言いたかったのです。
私は、先のコメントでも申し上げたように、長谷川氏を支持はしません。投票権があっても長谷川氏には投票しません。しかし、以前から長谷川氏のブログを読み、長谷川氏がどういうことを前々から主張していたかを知っているので、まだ完全に長谷川氏を全否定までする気になれないのです。そういう立場の人間からみると、今回のNATROM先生の批判は核心に触れていないと感じたので、コメントした次第です。

NATROMNATROM 2017/02/13 09:17 難病でこのままでは死んでしまいそうな患者さんがいたとしましょう。どんなに病状が悪くても、「標準医療なんてやめてホメオパシーを使おう」と主張している人を主治医にしたりしませんよね。その人がどんなに「危機感」や「本物の情熱」を持っていたとしてもです。というか、その人が「本物の情熱」を持っていたとしたら、「ホメオパシーを使おう」なんて言わないんじゃないですか。患者さんを助けたいのに、まったく何も勉強していないなんてことがありましょうか。

長谷川豊氏は、この、なんの勉強もせずに「ホメオパシーを使おう」とか言っている人です。「本物の情熱」なんかありません。

WAATWAAT 2017/02/13 15:10 <NATROM先生
はい、先日の透析患者に関する長谷川氏のブログ炎上の一件は、それだけでも長谷川氏をトンデモ認定するに足る、という先生のご意見はごもっともだと思います。私も、長谷川氏が常日頃から自己責任透析患者の批判ばかり言っていたのであれば、トンデモ認定して全く相手にしません。
私は、気持ちとしてはちょっと長谷川氏に同情する部分はありますが、長谷川氏否定派です。あの件の直後のこの時期に、仕事がなくなったからといって政治家になろうとするのは良くないと思っています。だから、NATROM先生には的確に長谷川氏を批判してほしいと思ったのです。
長谷川氏は透析医療や医療制度に関しては素人であり、あくまで彼は少子高齢化が進み財政赤字が拡大する日本という国をどうすべきかという大きな問題に対して情熱を持っていると考えます。おそらく、多くの長谷川氏擁護派はそのように考えているはずです。まあ、医療に関しての知見がこの程度なら他の事も同レベルに違いない、と言われたら確かにそうかもしれませんが、それはあくまで推測に過ぎません。だからこそ、透析患者に対する主張を批判するのみでは、長谷川氏擁護派の多くは聞く耳を持たないだろう、と考えたのです。実際に、あの一件直後の長谷川氏のブログコメント欄に書き込まれた長谷川氏擁護の意見は、「長谷川氏の真意はそういうことではない」というものが多かったと感じます。結局、そこで議論がかみあわなくなっています。最悪の場合、透析患者に関する主張のみを持って長谷川氏を全否定してしまうと、長谷川氏擁護派をさらに感情的に長谷川氏擁護に向かわせてしまう可能性があります。

ublftboublftbo 2017/02/13 22:35 今晩は。

>WAAT さん (wrote-2017/02/13 15:10)

NATROMさんの批判が足りないと感ぜられるのであれば、ご自身で的確な(と考えられる)批判をおこなえばよろしいのでは? 対象の論考の批判が足りない、という事であれば、それを自ら補完する、などしたほうが、より建設的に思いますけれども。

WAAT さんは最初に、NATROMさんによる長谷川氏批判は核心から ずれている、と評価なさっていましたが、ではその「核心」をしっかりと衝いた論考をブログなりで展開し、こちらの記事にリンクを張るなどすれば、より意義があるのではないでしょうか。

今の所、「熱意を持っているのだから全否定するのは危うい」という事くらいしか読み取れませんが、全くの詐欺師ならともかく、社会問題について関心を持つ者であれば、概ねおかしな事を言っている論者でも、探せば、部分的には尤もらしい面は見つかるものです。
だからといって、尤もらしい面もあるのだからそれは認めよう、と評価するのは、それもまた危険です。

たとえば、標準医療を批判しつつ持説を強調するホメオパシーのような代替療法団体なども、部分的には尤もらしい事を言いますよね。現行医療は診療にかけられる時間が短く、十分に患者のケアが出来ない場合がある、とか、ナラティブの部分の配慮が行き届いていない、とか。薬を出しすぎる面がある、とか。
しかしだからといって、「ホメオパシー団体の言う事にも一理ある」のような評価をおこなっておくべきか、と言うと難しいものです。どこまで本気で考えているか、どこまでが打算や利益目的か、といった判断が困難ですし、なにより、そういう団体が言う「標準医療に内在する問題」のようなものは、別にそういう団体で無くとも理解出来るし主張出来るものでもあるのですから。

物事を批判する際に、その対象が持つ良い所、尤もな所はきちんと認めておく、というのは、批判の手法としても(批判対象に親和的な人、を頑なにさせないための)重要なものですが、かと言って、敢えてそれを探して肯定的に評価しておく、というのは、それはそれで「わざとらしい」、つまり、いかにもテクニカルに映る虞もあります。

きちんとバッサリ斬り捨てるのが誠実な態度、という場合もある訳です。

WAATWAAT 2017/02/14 02:14 >ublftboさんへ
ご意見ありがとうございます。確かに、NATROM先生のブログのコメント欄でこのことを論じても建設的ではないかもしれません。でも、どうしてもこれだけは言わせてください。
ublftoさんのご意見はよくわかりますが、私はその考えを長谷川氏に当てはめることに同意できません。
長谷川氏は、先の透析患者に関するblogの一件で、テレビはすべて番組を降板し、一時はほぼ仕事がない状態までになったと聞いています。私はこれだけでもかなりの社会的制裁を受けていると思います。そのような一個人に対して、ホメオパシー団体やホメオパシーを安易にすすめる医者に対する態度と同等の厳しさで臨むべきではないと考えます。
<全否定するのは危うい、ということくらいしか読み取れない>
とおっしゃいますが、それは極めて重要なことだと思います。
長谷川氏に対する批判は、それがテクニカルなわざとらしいものにみえたとしても、敢えて肯定的に評価できる部分は評価するのが妥当だと考えます。
駄文失礼しました。

NATROMNATROM 2017/02/14 09:40 WAATさんの一連の主張は、例えていうなら、「ホメオパシーを使おう」と主張する人に対して、「全否定ではなく、敢えて肯定的に評価できる部分は評価するべき。患者を治そうという熱い情熱を多くの擁護派は評価しているのだ。ホメオパシーを批判するのみでは擁護派は耳を貸さないだろう」というようなものだと思っていました。

「ホメオパシー団体やホメオパシーを安易にすすめる医者に対する態度と同等の厳しさで臨むべきではない」と考える理由が私にはわかりません。長谷川氏が職を失った一個人なら私もこんなエントリーを書きません。でも、長谷川氏はいまや、それなりの勢力がある野党の公認候補です。

CreaCrea 2017/02/14 10:47 >WAATさん
ナトロム先生のコメントされているように、政党の公認候補の発言なんですから、素人の戯言ではすまないでしょう。

降板云々は当時の自分の仕事に対して責任をとっただけであり、政治家としての資質に対する疑問が解決したわけではないでしょう。
こんなリテラシーの人間が政治家として如何なものかということは自明と思いますが。

WAATWAAT 2017/02/14 13:09 <NATROM先生、Creaさん
ありがとうございます。そうですね、今は単なる一個人ではなく、政治家候補として厳しい目でみなければならないというご指摘はその通りと思います。
当初のコメントの趣意はNATROM先生がまとめられた通りです。
政治家の資質に対する疑問は解決していない、それもCreaさんのおっしゃる通りと思います。だから私も、長谷川氏が今回政治家になるという点には反対です。
ただ、話が長谷川氏を全否定してしかるべきかそうでないかという点に移っていますので、せっかくNATROM先生よりご質問いただいたので、私の考えを述べさせていただきます。
NATROM先生がこれまで社会的に害悪をもたらし得ると判断されたトンデモニセ医学論者に対しトンデモ認定をし、厳しい対応をされてきたのはブログを通じて存じ上げておりますし、私はこれまでの先生の功績に100%賛同いたします。
長谷川氏に対して、このトンデモ認定をすることが自明であるという点において、私は一部疑義を持ちます。
NATROM先生は、先の透析患者に対する暴言ブログにより、明確に長谷川氏をトンデモだと認定されていることと思います。私もその判断が妥当かもしれないと思いますし、長谷川氏はそのように断定されても仕方のない失敗をしてしまったのは確かだと思います。しかし、私は長谷川氏のブログを毎回とは言いませんがそれなりの数読んだ中で、問題となった「自己責任の透析患者は殺せ!」と扇動的で許容する余地のないブログタイトルをつけたあの件以外で、そこまで長谷川氏を弾劾すべきほどの酷い内容の主張は無いように感じるのです。はたして、本当に長谷川氏はトンデモ認定して批判すべきほど酷い人間なのでしょうか?
NATROM先生は、長谷川氏を明確にトンデモ認定され、それを推薦する維新の会という具体的な政党にたいしても批判されています。それは、政治的な敵を作るというリスクをNATROM先生も負われるという、非常にアグレッシブな主張です。そのこと自体は先生のお考えなので自由ですが、私が先生のお立場なら、社会的制裁という一応の罰を受けた透析患者に関する暴言だけでなく、それ以外でも明確に長谷川氏がトンデモであるというエビデンスがもう一つ欲しいです。それを確認し、それを明確に示して長谷川氏を批判します。
現時点では、そのもう一つのエビデンスを私は見つけることが出来ていません。
以上が、私が透析患者に対する件だけで長谷川氏を全否定するのは良くない、その他のトンデモ論者と同様に厳しく批判しないほうが良いと主張する理由です。

トントントントン 2017/02/14 15:11 >WAAT氏
>ブログタイトルをつけたあの件以外で、そこまで長谷川氏を弾劾すべきほどの酷い内容の主張は無い

WAAT氏は透析患者の8〜9割は自業自得と思ってるわけだ。

NATROMNATROM 2017/02/14 16:01 >しかし、私は長谷川氏のブログを毎回とは言いませんがそれなりの数読んだ中で、問題となった「自己責任の透析患者は殺せ!」と扇動的で許容する余地のないブログタイトルをつけたあの件以外で、そこまで長谷川氏を弾劾すべきほどの酷い内容の主張は無いように感じるのです。はたして、本当に長谷川氏はトンデモ認定して批判すべきほど酷い人間なのでしょうか?

「自己責任の透析患者は殺せ!」と扇動的で許容する余地のないブログタイトルをつけた件以外では、このエントリーでも指摘したように、いまだに「人工透析を受けている患者のうち、医師の指示を守らない『自業自得の患者』が1〜2割おり、その人々に対しては他の患者と同額の医療費補助を受けるべきではない」などと言っている点が問題ですね。

失敗しても、謝罪して反省すればやり直しのチャンスは与えられるべきだと思います。でも、長谷川氏は反省していないじゃないですか。「扇動的で許容する余地のないブログタイトルをつけた」のが問題で、主張そのものは正当だったと今でも思っていらっしゃるようです。



>NATROM先生は、長谷川氏を明確にトンデモ認定され、それを推薦する維新の会という具体的な政党にたいしても批判されています。それは、政治的な敵を作るというリスクをNATROM先生も負われるという、非常にアグレッシブな主張です。

日本維新の会だろうと、自民党であろうと、民進党であろうと、共産党であろうと、おかしな主張に対しては批判します。そうするほうが最終的にはリスクは低いと私は考えています。もちろん、あらゆる点について批判はできませんので、目に付いたもののうち、私が重要性が高いと考え、かつ、私の能力の範囲内で可能なものに限られます(「NATROMはアレを批判してるくせにコレを批判していないのはなぜだ」という疑問に対する答えになります)。長谷川豊氏の問題については重要性が高いと考えた次第です。小泉進次郎議員らの「健康ゴールド免許」の問題にも通じます。

WAATWAAT 2017/02/14 17:39 <とんとんさん
いえ、決してそのようには思っていません。扇動的なブログのタイトルおよび透析患者自己責任論以外でという意味でしたが、粗雑な言動をしてしまいました。
<NATROM先生
はい、その通りですね。長谷川氏が問題を起こした当時の長谷川氏への残念な思いを持ったまま今に至り、このたびブログの内容を読んで少しは長谷川氏を擁護したいという思いから理屈をこねてしまいました。すでに今は無職のかわいそうな元フリーアナウンサーではなく、政党候補者なわけですから、しっかりとした批判が必要ですね。今も長谷川氏は反省していないと言われれば、そうかもしれません。そういう意味でも、擁護する余地はないですね。
ちょっと感情的にコメントを書き込んでしまいました。大変失礼しました。
丁寧にご意見いただきまして、ありがとうございました。

ゲジゲジゲジゲジ 2017/02/14 18:57 こん〇〇は。「自業自得」の透析患者です。
長谷川氏に抗議文を送った「全腎協」の下部の下部の組織の代表をしております。
個人的にNATROM様のブログは以前から興味深く拝見しているのですが、今回は少しコメントさせてください。

私としては立場上、長谷川氏を支持はできないのですが、本音の所では応援したいと思っています。
透析は昭和40年代の初め頃、大卒初任給が⒌万円に満たない時代に月額10万円から30万円の自己負担があり、借金したり家や土地を売ったり、それもできなければ生きる事を諦めるしかない、そういう状態でした。
また透析設備自体が不足していて、順番待ちをしているうちに亡くなった患者も多くいたと聞いています。

そんな中で患者自身が運動し、今の制度を勝ち取ってきました。
それも、当時の透析は今とは比べものにならないくらい劣悪でしたから、例えば10メートルも歩けば息切れしてハアハアいうような、そんな身体で当時の人たちは運動してきたのです。

ところがそんな話をしても「そんなのカンケーねー」と言わんばかりに、今の制度に当たり前のようにフリーライドしている患者がいます。
そんな患者を見る度に、「あんた死んでいいよ」という言葉を飲み込んでいます。
ですから長谷川氏には「よく言ってくれた」という思いもありますし、長谷川氏もそういう患者への怒りをブログにぶつけられたのだと思います。

勿論、本当に医療制度を良くしたい、医療費の増大を何とか抑えたい、と思うのであれば、NATROM様の論理的な批判は全て的を射ています。
でも長谷川氏は医療の専門家ではなくてアナウンサーですし、そんな彼がこれまた専門外のブログというメディアで自身の思いを発言しただけなのです。そこまで求めるのは酷ではないかな、と思います。

まぁ、これからは長谷川氏もプロの政治家になろうとしているわけですから、そこまで求められて当然の立場になるわけですが。私としては長谷川氏の今後に期待して1票…と言いたいところですが千葉県民ではないので、選挙の結果と今後の彼の言動を注意深く見守っていきたいと思います。

mushimushi 2017/02/14 22:33 >WAATさん
「私は今でも、長谷川氏の「危機感」やそこにかける情熱は本物だと信じている、というか期待しています。」と書かれていたので、どちらかというと支持されているのかと読んでいました。
「長谷川氏を支持はしません。投票権があっても長谷川氏には投票しません。」とのことなので、それなら私の読み違いです、すみません。
ところで、私は長谷川氏個人を全否定しているつもりはありません。ただし、「透析患者は死ね」と言ったことに関しては全否定します(まあ、それ以外の主張も、思い込みが激しすぎるように思えるものが多いのは事実ですが)。
私としては、長谷川氏のブログの当該記事には極めて大きな問題があるという共通認識があることは確認できたので、納得しました。この主張が大問題だとの認識の上で、なお長谷川に期待するかどうかは個別の主張に関する議論になるでしょう。

>ゲジゲジさん
過去の透析患者が努力して勝ち取ったことには敬意を表します。ですが、過去の透析患者も全員が聖人君子ではなかったのではないですか?
昭和40年代にもいたであろうフリーライダーの患者を見た政治家が、「あんな奴がいるのなら透析に補助をする必要などない、そのまま殺せ」と言ったとしたら、当時のゲジゲジさんは納得しましたか?
フリーライダーに怒りを抱くのは当然のことです。ですが、だからと言って「自業自得だそのまま殺せ」などと主張していい訳がありません。
「医療の専門家ではなくてアナウンサーですし、(中略)そこまで求めるのは酷ではないかな」というのは、ある意味その通りかもしれません。
なので、立候補していなければ私もここまで問題にしないでしょう。NATROMさんがこの記事を書いたのが、発言直後ではなく立候補を表明した後であるのも、おそらく同じ理由からではないかと思います。政治家たらんと志すなら、過去の言動も評価の対象になるのです。

WAATWAAT 2017/02/15 11:01 >mushiさんへ
ありがとうございます。最初mushiさんから批判のコメントをいただいた時から、mushiさんと私の長谷川氏への見解はほぼ同じだなと感じておりました。
「長谷川氏の透析患者への暴言および透析患者自己責任論には全く賛同しないが、長谷川氏の持つ日本の将来への危機感、日本を良くしたいという情熱にはまだ期待している」という意味でのコメントでしたが、誤解を招く表現だったと思います。
>ゲジゲジさんへ
私もこれまで多くの透析患者さんや末期腎不全患者さんと接してきたので、ゲジゲジさんの思いや気持ちは私も共有するところです。
mushiさん、ゲジゲジさんには私の言いたかったことを代弁していただいた感じです。ありがとうございます。

三角五角三角五角 2017/02/16 13:14 医療保険制度が破綻することはありません。
その理由は、これまで知られていない治療理論が明らかにされるからです。薬物療法から物理療法に移行することによって、ほとんどの病気は病院に行かなくても、薬を使わなくても、自分で簡単に即効的に治せちゃうんですね。国民医療費が大きく減少することでしょう。ただし、患者の激減によって、産業としての医療は極めて深刻な状況に陥ることでしょう。医療職の失業もやむを得ない、所詮、負の産業ですから、医療は。

mushimushi 2017/02/17 23:05 >WAATさん

WAATさんは、医者から見た患者の視点で物事を語られていますが、試しに患者から見た医者という視点で考えてみましょう。

群馬大の腹腔鏡手術事故や、直近では京都府立医大の事件に代表されるように、一部の問題ある医療関係者がいるのは否定できないだろうと思います。これらの問題により、医療に対する不信感を持つ患者がいても不思議ではないでしょう。
また、問題ある医療関係者の存在が、医療費を圧迫していることも否定できないでしょう。
そこで、元ジャーナリスト(しかも医療に詳しいとはとても思えない)が、「医者は不届きな連中ばかりだ、もっと厳しく審査しろ。例えば医療ミスなり過剰投薬なりを、軽微であっても犯したら即刻傷害罪で逮捕しろ、厳しすぎると泣く医者は殺せ!」などと主張したら、WAATさんがどう思われますか?
ちなみに、この政治家は、一部の問題ある医療関係者に対する憤りがあるからこのような発言をしたのであり、純粋に医療に対する危機感から行動しているのです。
しかもこの元ジャーナリストは政治家になろうとしているのですが、悪いことに医療に関する知識を十分に持ち合わせていません。何をもってある医者が優秀かどうか判断できないのです。
WAATさんはこの政治家に対し期待しますか?

医療に従事しない私ですが、こんな政治家には期待など欠片もしませんけどね。

通りすがり通りすがり 2017/02/18 16:16 難病の診断や障害認定など、医療関係者のさじ加減で福祉が受けられたり受けられなかったりしていないでしょうか
自業自得の線引きも、案外似たようなものではないかと思ったりします
しかし、自業自得の審査は、倫理的にどうかの判断はおいても、どう考えてもコスト的に見合わないので反対です
コスト的に見合わないことを主張する人間は政治家としての能力がないと思います

テッシーテッシー 2017/02/18 21:42 透析に限らないけど、年齢によって保険給付制限しないとどうしょうもないのでは無いんじゃないかな?透析止めれば死ぬって、例えば70歳以上とかで腎不全で死んでも、ほとんど自然死みたいなものでしょう。胃ろうも食事介助もなしで自力で食べれなくなれば死ぬのは自然、という国もあるそうだから、他国ではどんな感じになってるんでしょうか?

キリンキリン 2017/02/19 17:19 この手の議論では「保険財政が破綻しかねない」というのが前提にあるようですが、医療者が悪いか患者が悪いか、という話しか出てこないのがいつも不思議に思います。
透析患者が増えれば、透析の機械を作っている会社も儲かっているのではないでしょうか。

つい最近も、新型の抗がん剤「オプジーボ」の薬価が半額になりました。
25%引きにするか50%引きにするか国会で議論になってたようですが、このニュースを見ていて、薬代ってそんなに適当に決めてるのかって驚いたものです。
元の薬価は皮膚がんの治療用として決められたそうで、それを肺がんに適用して利用者が増えたので、保険財政を圧迫しかねないと話題になりましたが、その分、製薬会社はかなり「モト」は取れている(儲かっている)はずですよね。50%引きが決まる前まで、この会社の株価が上がり続けているっていうような話までありましたから。

カルストカルスト 2017/02/19 17:32 WAAT様、はじめまして。長谷川氏についてはすでに納得しておられるようなので、今更という気もしますがお許しください。

>しかし、私は長谷川氏のブログを毎回とは言いませんがそれなりの数読んだ中で、問題となった「自己責任の透析患者は殺せ!」と扇動的で許容する余地のないブログタイトルをつけたあの件以外で、そこまで長谷川氏を弾劾すべきほどの酷い内容の主張は無いように感じるのです。

例えば、この書き込みはどうでしょうか?大阪で発生した飲酒ひき逃げ事故の判決に対する書き込みです(昨年11月のエントリ)。この裁判では被告が酩酊状態とは言い難かったと認定されたため、裁判所は危険運転致死傷罪を適用しませんでした。長谷川氏はこの判決を批判していますが、例えば、「酔いの程度が軽いとか重いとか、そんなの、関係ないんじゃないのか?」という意見は、「私は危険運転致死傷罪というのがどういうときに適用されるか知りませんが、自分がおかしいと思うのだからこの判決は絶対に間違っている」と言っているのに等しいと思います。
他にも、「元漫才師の議員が知ってる風に話しているのか」などという書き込みのように、あからさまに相手の職業によってものの言い方が変わる傾向がありますね。当然のことながら、元漫才師だから何も知らないとは限りません。元アナウンサーが、まともに自分の考えを伝えられないことがあるのと同じです。
他にもありますが、彼のブログを読んでいると、総じてものの見方が一方的で思い込みが激しく、自分の考え方が絶対に正しいと信じて疑わないという感じがします。透析患者に関する書き込みを批判されたときも、「自分の言いたいことが伝わっていない」、「少数のアンチ長谷川豊がゲーム感覚で番組からの降板を画策した」、「言葉の選び方が間違っていた」と、言い訳に終始していました。
そんな彼が出馬を表明した席では、「ブログの件は100%自分の誤りでした」と言っています。まあ、その後に性懲りもなく持論を展開してはいましたが。しかし、それ以上に私が驚いたのが、フジテレビから処分を受けた件についても自分が100%悪かったと認めたことです。彼のブログには例の「自分は悪くない。嵌められた」という記事が今も残っているのにです(もちろん、今も読めます)。
口では殊勝な事を言いながら、ブログでは相変わらず過激な物言いを続け、記者会見とは異なる内容を掲載し続ける。どちらが彼の本音なんでしょうか?私は、彼は十分トンデモさんだと思います。

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2017-01-16 ピロリ菌は胃がんの原因の何%か?

[]ピロリ菌は胃がんの原因の何%か? ピロリ菌は胃がんの原因の何%か?を含むブックマーク

ピロリ菌感染は胃がんの原因の一つである。主な原因であると言っていい。ピロリ菌が胃がんを引き起こすメカニズムもだいぶ明らかになっているが、よしんばメカニズムが不明であっても、疫学研究からピロリ菌と胃がんの因果関係は証明されている。

ただ、ピロリ菌感染が胃がんの原因だと言っても、ピロリ菌に感染していなくても胃がんになる人もいれば、ピロリ菌に感染していても胃がんにならない人もいる。報告によっても差があるが、ピロリ菌に感染していると、感染していない場合と比較してだいたい5〜10倍ぐらい胃がんになりやすい*1。ピロリ菌感染と胃がんの関係は、喫煙と肺がんの関係と同じぐらいの強さで、HPV(ヒトパピローマウイルス)と子宮頸がんの関係よりは弱い。

「胃がんの99%はピロリ菌が原因」という主張があるが、さすがに99%というのは過大評価である。仮に胃がん患者の99%がピロリ菌陽性であったとしても、その中にはピロリ菌とは無関係に胃がんになった人もいるであろう。それでは、実際には、胃がんの何%がピロリ菌によるものなのだろうか?

ある集団で発生した胃がんのうち何%がピロリ菌が原因かを推計するためには、ピロリ菌に感染していると何倍胃がんになりやすいのか(相対リスク)という数字のほかに、その集団でピロリ菌に感染している人の割合も知る必要がある。極端な話、ピロリ菌に感染している人の割合がゼロの集団から発生した胃がんのうち、ピロリ菌が原因であるのはゼロ%である。

まずわかりやすいように、ピロリ菌に感染していると5倍胃がんになりやすく、一般集団におけるピロリ菌の感染割合が50%だった場合を考える。ちょうど、ピロリ菌に感染していない人と、感染している人の数が同じである。すると、ピロリ菌に感染していない人の集団中から1人が胃がんになるとき、ピロリ菌に感染している人の集団中からはその5倍の5人が胃がんになる。その5人うち1人はピロリ菌感染がなくても胃がんになったはずの人である。すると、集団全体では胃がん患者6人中4人、約67%がピロリ菌が原因で胃がんになったと推計できる。



f:id:NATROM:20170116155324j:image

相対リスクが5倍、ピロリ菌に感染している割合が50%の集団では、ピロリ菌(-)からの胃がん発症1人あたり、ピロリ菌(+)からは5人が発症する。ピロリ菌(+)からの胃がん5人のうち、ピロリ菌が原因であるのは4人。集団全体では、胃がん6人中4人がピロリ菌が原因で発症した胃がんである。もしこの集団からピロリ菌を撲滅したら、胃がん発症は6人から2人に減る。





ある集団の胃がん患者のうちピロリ菌が原因である割合をあらわす数値を集団寄与危険割合(人口寄与リスク割合)という。上記例では集団寄与危険割合は約67%である。一般集団におけるピロリ菌の感染割合が高ければ高いほど、あるいは、相対リスクが高ければ高いほど、集団寄与危険割合は高くなる。一般集団における感染割合、相対リスク、集団寄与危険割合の関係を表にした。相対リスクを10倍、ピロリ菌の感染割合を99%と仮定しても、集団寄与危険割合は89.9%であり、99%には届かない。


f:id:NATROM:20170116155325j:image

感染割合、相対リスク、集団寄与危険割合の関係


日本の一般集団のピロリ菌感染割合は年代によって異なるため、この表から日本の胃がんにおけるピロリ菌感染の集団寄与危険割合を計算すると誤差が生じる。一般集団ではなく患者集団中のピロリ菌感染割合からも集団寄与危険割合が計算できる*2。1990年から2004年までの日本の研究では、患者集団中の抗ピロリ菌抗体陽性者の割合は約93.5%、相対リスクは約5.1倍であった*3。集団寄与危険割合を計算すると約75%となる。抗ピロリ菌抗体は胃粘膜の萎縮が進むと陰性になることがあり、ピロリ菌感染のリスクを低く見積もってしまうため、陰転化が遅いCagAというピロリ菌が産生するタンパク質を合わせて解析すると感染割合は約98.8%、相対リスクは約10.2倍であった。この場合、集団寄与危険割合は約90%になる*4

1990年から2004年までの研究に基づけば日本人の胃がんのうち、ピロリ菌が原因である割合はおおよそ75%〜90%ぐらいであったと推定される。若年者のピロリ菌の感染割合は小さいので、現在の胃がんのうちピロリ菌が原因である割合は75%〜90%より小さいし、将来はもっと小さくなる。



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■「HPVは子宮頸癌の原因ではない」というトンデモ説

■「集団寄与危険割合」って何?疫学指標まとめ。

*1https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16835334 , https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25630323

*2:詳しくは成書を参照のこと

*3:胃がん患者511例中478例が抗ピロリ菌抗体、オッズ比を相対リスクの近似値とした

*4https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16835334 , http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/287.html

ペロニー菌ペロニー菌 2017/01/17 01:46 突然すみません。
あまり詳しくないんですけど、インターネットなんかでよく「進化論は証明されている」とか「証拠がある」みたいな文章を目にするんですが、
具体的にどういうことでしょうか?
科学者の方でも進化論を信じていない人が一定数いると聞いて、もし本当に証明されていたり証拠があったりすれば
みんながみんな進化論者になってると思うんですが
分かりやすく教えていただけないでしょうか?

NATROMNATROM 2017/01/17 08:36 ペロニー菌さん、コメントありがとうございました。

生物進化の証拠はさまざまあります。化石とか、現在生きている生物のDNAの比較とか、生物の行動とかです。本気でお知りになりたいなら、

進化の存在証明,リチャード・ドーキンス (著)
https://www.amazon.co.jp/%E9%80%B2%E5%8C%96%E3%81%AE%E5%AD%98%E5%9C%A8%E8%A8%BC%E6%98%8E-%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B9/dp/4152090901

がお勧めです。生物進化についての証拠は圧倒的ですので、科学者で生物進化を信じていない人はほとんどいません。とくに生物学の分野では皆無です。「進化論を信じていない科学者」とされる人は、実際には、科学者を自称しているだけか、生物学とは無関係な分野の科学者で生物進化に詳しくないかのどちらかです。

ピピットピピット 2017/01/17 16:01 ピロリ菌検査で陰性になった人の中には、薬の除菌や自然排菌でピロリ菌がいなくなった人もいます。
こういった人を感染者としてカウントすれば、ピロリ菌感染割合は99%を超えるのではないでしょうか?

NATROMNATROM 2017/01/17 16:21 ピピットさん、コメントありがとうございました。

胃がん患者のピロリ菌感染割合がほぼ99%という報告もあります。それでも、相対リスクが5〜10倍程度ですので、集団寄与危険割合は約80%〜約90%にしかなりません。「ピロリ菌陽性の胃がん患者のすべてがピロリ菌が原因とは限らない」というのがポイントです。

ピピットピピット 2017/01/17 17:32 回答ありがとうございました。
「ピロリ菌陽性の胃がん患者のすべてがピロリ菌が原因とは限らないというのがポイント」ということには異論はないのですが、薬の除菌や自然排菌でピロリ菌がいなくなった人を感染者として扱ったとしたならば、コホート研究での相対リスクの数値も変わってくるのではないでしょうか?

NATROMNATROM 2017/01/17 20:54 ご指摘の通り、「どこまでをリスク因子に暴露されたとみなすのか」によって、相対リスク(オッズ比で近似)は変わります。本文中にも言及した症例対照研究では、CagA陽性者もピロリ菌陽性(曝露あり)とみなすと、オッズ比が5→10と約2倍になります。

ただ、「薬の除菌や自然排菌でピロリ菌がいなくなった人を感染者として扱った」としても、必ずしもオッズ比が上がるとは限りません。たしかに胃がん患者中の暴露者の割合は増えますが、対照(胃がんではない人)中の暴露者の割合も増えるからです。

海外の研究も参照しましたが、ピロリ菌感染の胃がんに対する相対リスクは数倍程度で、集団寄与危険割合が99%になることは考えにくいようです。

ピピットピピット 2017/01/17 21:45 回答ありがとうございました。
「ピロリ菌 20倍」でネット検索すると「ピロリ菌に感染している人は未感染者に比べて20倍以上胃がんになりやすい」といった医療機関のページがたくさんヒットするのですが、この20倍という数字は相対リスクとは違うのでしょうか?

ペロニー菌ペロニー菌 2017/01/17 22:07 ご返信ありがとうございます。
そうかなと思っていたんですがやはりドーキンスさんの本がいいんですね。ありがとうございます。購入します。

でもやっぱり気になるのは、証拠があるのに信じていない人がいるということなんです。証拠があるんだったら信じざるを得ないんじゃないの?と思うんです。
それはつまり、100%証拠であるとは言い切れないということなのか、証拠を証拠だと認識するにはそれなりの知識が必要なのか、どちらでしょうか?

NATROMNATROM 2017/01/17 22:52 ピピットさんへ。

確かにネット上では、「20倍以上」「20〜30倍」とかいう数字が見られます。普通に考えれば胃がんにおけるピロリ菌感染の相対リスクのことを言っているようにしか解釈できません。ただ、その数字がどのような研究に基づくのかはわかりません。

サンプルサイズの小さい質の低い研究に由来するか、あるいは、誰かが「盛った」数字が一人歩きしている可能性もあると私は考えます。

「20倍以上」「20〜30倍」とかいう数字が挙げてあるサイトで、参考文献を提示しているものがあれば、調べてみます。お気づきになったら教えてください。

NATROMNATROM 2017/01/17 23:05 ペロニー菌さんへ。

進化論に関しては宗教が絡んできますので、証拠があっても生物進化を信じたくないという心理が働くのかもしれません。どれだけ証拠があっても信じたいものを信じる人たちは一定数います。たとえば、地球は丸くなく平らであると信じている人たちが現在でもいるのだそうです。

信じたいものを信じるでもまあ構わないのですが、できるだけ客観的に物事を判断したいときには、科学的手法という手段があります。科学的手法の則れば生物進化が起こったという証拠は十分すぎるほどあるというだけで、人によって「私は科学的手法は採用しない」という方針を取るのはその人の自由です。「いいや、科学的手法に則っても生物進化が起こったという証拠は不十分だ」と主張するなら、科学的手法に則って、学会で発表したり論文を投稿したりしなければなりません。

ピピットピピット 2017/01/17 23:24 gut.bmj.com/site/misc/MaastrichtIVJapanese.pdf

こちらの28ページに20倍のことが書いてあり、参考文献も示されてるようです。

ペロニー病ペロニー病 2017/01/18 01:03 ありがとうございました。とりあえず読んでみます。

NATROMNATROM 2017/01/19 17:36 ピピットさんへ。とても興味深い情報をありがとうございました。返事が長くなりましたので、過去日付のエントリーとして書きました。

http://d.hatena.ne.jp/NATROM/00170119#p1

要約すると、

・胃がんにおけるピロリ菌感染の相対リスク20倍〜30倍という研究は存在する。
・『誰かが「盛った」数字が一人歩きしている可能性』というのは私の邪推でした。ごめんなさい。
・そうは言っても、いろいろな理由で20倍〜30倍というのは過大評価ではないか。
・仮に30倍だとしても集団寄与危険割合は99%もの高い数字にはならない

ピピットピピット 2017/01/19 21:13 エントリー読みました。
ありがとうございました。

たいがたいが 2017/01/21 17:54 いつも楽しく、興味深く拝見しております。

>1990年から2004年までの日本の研究では、患者集団中の抗ピロリ菌抗体陽性者の割合は約93.5%、相対リスクは約5.1倍であった*3。集団寄与危険割合を計算すると約75%となる。

の部分なんですが、集団寄与危険割合は約79%になるのではないでしょうか?
素人ですので間違っているかもしれませんが。
直感的に78.3%よりは高いのではないかと思うのです。

ublftboublftbo 2017/01/22 01:17 今晩は。

ちょっと計算してみました。

曝露群内リスクに占める寄与リスクの割合
(5.1-4) / 5.1 ≒ 0.845

人口内の曝露群の割合を 93.5%とすると、
0.845 * 0.935 ≒ 0.79

なので、たいが さんの仰るように、79%になるようですね。

ublftboublftbo 2017/01/22 02:06 あ、すみません。勘違いしてました。
上のは無視してください。

ublftboublftbo 2017/01/22 03:05 何度も恐縮です。
改めて計算してみたら、約0.793になりました。
75%というのは、人口寄与リスク割合の分子だったりしないでしょうか(分母は0.948)。

NATROMNATROM 2017/01/22 11:06 曝露を抗ピロリ菌陽性と定義します。

仮に一般集団中の暴露割合が93.5%、相対リスク5.1のとき、集団寄与危険割合は79.3%になります。しかし、エントリー中での計算は、「一般集団中」でなく「患者集団中」の暴露割合を元に計算しています。

患者集団中の暴露割合が93.5%、相対リスク5.1のとき、一般集団中の暴露割合は約73.8%になるはずです。一般集団中の暴露割合が73.8%、相対リスク5.1だと、集団寄与危険割合は75.2%(約75%)になると思います。

患者集団中の暴露割合と相対リスクから直接、集団寄与危険割合を算出することもできます。Wikipediaの人口寄与危険割合

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E5%AF%84%E4%B8%8E%E5%8D%B1%E9%99%BA%E5%89%B2%E5%90%88

の、暴露率との関係、患者内暴露率との関係を参照してください。Wikipediaでいう暴露率が「一般集団中の暴露割合」、患者内暴露率が「患者集団中の暴露割合」です。患者内暴露率をP'とした場合、人口寄与危険割合={(相対危険度−1)/相対危険度}×P’という式があります。

ublftboublftbo 2017/01/22 12:07 あ、そうですね。確かに。色々ごっちゃにしてしまっていました。
失礼しました。

たいがたいが 2017/01/22 17:37 ublftboさん、NATROMさん、ありがとうございます。

<「一般集団中」でなく「患者集団中」の暴露割合

ということなんですね。理解が足らず失礼しました。
こういう数字の取り扱いってやっぱり難しいですね。

ublftboublftbo 2017/01/23 00:14 手許にある疫学・公衆衛生学の本を復習している所なのですが、人口寄与リスク割合の計算式を、全リスク内の曝露割合を用いて説明しているものって、ほとんど無いのですね。興味深い事だと思いました。
所持している本で確認出来ていない物もありますが、最近参照した中だと、『今日の疫学 第2版』くらいでした。その本では、
▼ 引  用 ▼
人口寄与危険割合(population attributable risk percent):(曝露群寄与危険割合)×(集団での全罹患者うち(※原文ママ),曝露群からの罹患者が占める割合)
▲ 引用終了 ▲
となっています。

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2016-12-26 水素水の不幸

[]水素水の不幸 水素水の不幸を含むブックマーク

国民生活センターが市販の水素水をテストし、含まれている水素が表示よりも濃度が低いかったり、あるいは検出されなかった商品もあると発表した。また、健康保持増進効果を謳うものもあり、法律に抵触するおそれのあるため事業者に対し表示の改善を要望している。


■容器入り及び生成器で作る、飲む「水素水」−「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です−(発表情報)_国民生活センター


水素水ブームが終わりつつあるように見える。完全になくなりはしないだろうが、ぼちぼち次の何かが流行る頃ではないだろうか。現時点では、病気の予防や健康の維持の目的で健康な人が水素水を飲んで何らかのよい効果があるという臨床的証拠はない。ただ、何かいいことがあるかもしれないという可能性にお金を費やすのは個人の自由である。

私自身は、水素水に対してあまり積極的な批判はしてこなかった。理由の一つは、水素水は標準医療を否定せず、ほぼ安全で、安価だからである。普通の水と比較すると高価だが、数千円からときには数百万円かかる他の「ニセ医学」と比較すれば安いものである。しかし、個人個人の負担する費用は安いが、ここまでのブームになると社会全体でのコストは馬鹿にならないかもしれない。

水素水を積極的に批判しなかったもう一つの理由は、水素水に効果がある可能性を完全には否定できないからである。『「ニセ医学」に騙されないために』では、体質改善や病気を治すと称する「水」に対する批判に一章を割いているが、アルカリイオン水と水素水を例外にした。アルカリイオン水は胃腸症状を改善させるとする限定的な証拠がある。

水素水については複数の臨床試験が進行中で、終了したものもある。■UMIN臨床試験登録システム(UMIN-CTR)で検索すると、2016年12月26日時点で18件の臨床試験が登録されている。中には質の高いデザインの二重盲検ランダム化比較試験もある。水素水に見込みがあると考えられているからこそ、コストをかけて臨床試験が行われているのだ。

臨床試験登録システム上で2件だけ結果の記載があった。UMIN試験ID:UMIN000005779は、健常者成人を対象に「水素ガスを溶解させて製造された水製品(健康飲料)の飲用により、被験者の酸化ストレスが減少するかを明らかにする」ことを目的に施行されたが、水素水群と対照の水道水群の比較で「血中・尿中の酸化ストレス指標物質に有意な変化なし」であった。

UMIN試験ID:UMIN000007497では、「水素水摂取によりパーキンソン病の進行抑制効果及び症状改善効果が得られるか検討」したところ、有意な差を認めた*1。UPDRSスコアというパーキンソン病の症状を点数で評価したものが、水道水群は+4.5と悪化したのに比べ水素水群では-1.0と改善した。臨床試験登録システム上では結果は未公表となっているが、Pubmedで検索すると論文になっている*2。これは予備実験なので、サンプルサイズを大きくして追試が行われているようである*3

水素水の飲用がパーキンソン病の症状改善に本当に有効かどうか、個人的には懐疑的な立場に立つ。パーキンソン病に酸化ストレスが関与するのは確かなようであるし、水素分子によって酸化ストレスを軽減すれば効果が期待できるというのもわかる。一方で、水に溶けた少ない量の水素でも効果が出るのだろうか。臨床試験を数多く行えば、たまたま偶然に有意差が生じることもあるのでは。

しかし、結局のところ、やってみなければわからないのが臨床試験である。水には水素はほとんど溶けず水素水に含まれる水素の量が少ないとしても、毎日長期間摂取すれば効果があるという可能性もある。パーキンソン病に対する水素水の効果は追試の結果を待つしかない。他の治療法と同じく、良い結果が出れば臨床に応用されるだろうし、結果が出なければなんとなく忘れ去られるであろう。

ここまで読まれて、ちまたで言われているほど水素水はニセ科学的ではなく、意外に期待が持てると感じた読者もいるであろう。水素水の不幸は、臨床的に効果が確認される前に、万能的な効果を期待されて市場で販売されたことにある。パーキンソン病に効果があるかもしれないという話と、健康な人が水素水を飲んで体によいかという話はぜんぜん別である。

悪徳業者が勝手に効果を謳って水素水を販売したのであれば、研究者側は被害者である。しかし、水素水の場合、指導的な立場の研究者である日本医科大の太田成男教授が積極的に水素水ビジネスに関与し、臨床的証拠に乏しいまま「花粉症が軽くなる」「寝覚めがよくなる」「冷え性が改善する」といった宣伝に協力している。控えめに言って軽率である。根拠なく「効果が科学的に証明された」と主張すれば、ニセ科学と言ってもいいと思う。

水素水ブームが去り、水素水の効果があるのかないのか、あるとしたら何に対してどれぐらいの効果があるのか、正確に評価され公表されることを期待している。



外部リンク

■水素水、「ニセ科学」と切り捨ててはいけないが、エビデンスありとは言い難い | FOOCOM.NET

■【水素水】日本医科大の太田成男教授の主張には明らかな誤認がある 公益財団法人食の安全・安心財団理事長・唐木英明(東大名誉教授)(1/3ページ) - 産経ニュース



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■「ニセ医学」についての本を書きました

■何でも治る超ミネラル水。野島尚武博士が熱い!

*1:"The total UPDRS score of the H2-water group (n = 9) improved-1.0 (median), -5.7+- 8.4 (mean +- SD)], whereas that of the placebo group (n = 8) worsened [4.5, 4.1 +- 9.2]. Despite the minimal number of subjects and the short duration of the trial, the difference was significant (P < 0.05). "

*2https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23400965

*3https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27176725

kassykassy 2016/12/26 17:52 最初、太田成男教授を知ったときは、真面目に水素水を研究していて、
この人がいる限り水素水をニセ科学とは呼べないなと思っていました。

しかし、安保徹氏と対談本を出したり、だんだん怪しげになってきた感
じです。それとも、もともと、怪しげだったのでしょうか。

NATROMNATROM 2016/12/26 18:01 研究者の中には、必ずしも証拠に基づかない仮説を強く信じこんで研究を進めるタイプの人もいます(ライナス・ポーリングがそうだったと聞きます)。太田成男教授もそういうタイプである可能性があります。ビジネスをやられるとこうして問題になりますが、そうでなければ盲信してガンガン研究するほうが成功する確率が高いかもしれません。

JamesJames 2016/12/28 01:19 順天堂の研究ですが,水素水といっても特注で高濃度の水素水をカプセルにして内服出来るようにしているそうです.市販の水素水は濃度が低すぎて話にならないということでした.

水素水については動物実験レベルで有効性をしめす論文があるのも話をややこしくしている原因かもしれません.

NATROMNATROM 2016/12/28 08:42 順天堂大学のパーキンソン病の臨床試験では「水素水はエコモインターナショナル株式会社のアキュエラブルーにより各患者宅で生成した電解高濃度水素水(1.6ppm)を48週間飲用する」"The subjects should make 1000 ml of molecular hydrogen water which contains 1.6 ppm dissolved hydrogen by Aquerable, and consume for 48 weeks."とあります。なぜか日本語のほうには量の記載がないですが1000 mL、つまり一日1リットルです。

1.6 ppmが事実なら市販商品と比較しても高いですが、それでもとびぬけて高いわけではありません。アルミパウチ商品でも1.4〜1.5 ppmのものもあります。「エコモインターナショナル株式会社のアキュエラブルー」についても、国民生活センターなどの第三者が検証した数字があればいいのですが。

NATROMNATROM 2016/12/28 08:56 個人的には水素水の濃度ではなく、盲検がきちんと達成されていたかが気になります。

対照は「電解高濃度水素水を含まない水は偽器械により生成し48週間飲用する」です。二重盲検なので患者さんは自分が飲んでいるのが水素水か「ニセ水素水」かわからないはずですが、ときに盲検は破れます。偽器械の出来が悪く、患者さんが「ニセ水素水」だと気づくようなら、デザインとしては二重盲検試験ですが、実際にはそうではないことになります。

パーキンソン病の研究は、アウトカムを自覚症状で評価していますので、盲検が破れれば結果は偏りやすいです。「盲検が破れていない」ことも示す必要があるはずですが、論文はサマリーしか読んでいませんので、そこを検討しているかどうかわかりません(うがった見方をすれば、盲検が破れれば水素水優位の結果が出やすくなりますので、試験するほうも「絶対に見破られることのない偽器械をつくろう」という動機が弱いのです)。

追試と思われるUMIN000010014では、対照に偽器械を使わず、「水素水5.0より生成した水素水を自宅に毎週送付」「偽水(水素分子を含まない窒素充填水)」を比較しています。盲検がより破れにくいための工夫かもしれません(もちろん、ほかの理由かもしれません)。

kassykassy 2017/01/06 09:10 UMIN000010014ですが、最終更新日から1年以上経過しています。

スタートが2013年なので結果は出ていると思うのですが、発表されていないの
でしょうか。それとも、大した結果になっていないので発表されずなのでしょ
うか。良い結果なら、すぐに発表されると思うのですが。

しかし、自宅に郵送して飲んでもらうって、信頼性が低いように感じます。

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2016-11-25 泰阜村の事例はがん検診の無効性の証明にはならない

[]胃がん検診を中止した泰阜村の事例はがん検診が無効である証明にはならない 胃がん検診を中止した泰阜村の事例はがん検診が無効である証明にはならないを含むブックマーク

がん検診には有効なものもあれば、無効なものもある。「がん検診さえ受けていれば安心」という考え方も、「がん検診にはまったく効果ない」という考え方もどちらも誤りである。以下に引用するツイートは、がん検診には効果がないどころか逆効果であるという、より間違った主張である。



「欧米ではがん検診は実施されていない」という主張は、インターネットで検索をする知恵があれば容易にデマだとわかる*1。泰阜村(やすおかむら)については、調べてみたところ、「がん検診を廃止したところ、全死因に占める胃がんによる死亡の割合が減った」という話であった。こちらは解説が必要であろう 。以下にリンクする「ルポ・長野県泰阜村‥老人保健福祉ジャーナル」にて泰阜村で胃がん検診が廃止された経過がわかる。



■ガン検診よりも福祉対策を…過疎高齢の村の選択は



要約すると

  • 人口2300人の泰阜村では、他の自治体と同じく、検診車による集団胃がん検診を行っていた。
  • 3年連続して見落としによる胃がんの死亡者が出た。
  • 1989年(平成元年)から集団胃がん検診を止め、個人検診に切り替えた。
  • 検診前後で、全死因に占めるがん死亡の割合は19.9%から19.7%と、ほとんど変化が見られなかった。検診に効果がなかったことになる。
  • 全死因に占める胃がん死の割合については、検診前後で6.0%から2.2%となった。

となる。胃がん検診制度の廃止前後の死因別構成割合の変化の表を以下に引用する*2



f:id:NATROM:20161125225536j:image

泰阜村における胃がん検診制度の廃止前後の比較



以上、要約と引用だけでも、察しの良い方は、泰阜村の事例が「がん検診は逆効果」という主張の根拠にはなりそうにないことがわかるであろう。

まず、人口2300人というのがポイントである。サンプルサイズが小さい。偶然という要因だけでも胃がんによる死亡者数は増減する。日本人の胃がんの租死亡率は1年間に10万人あたり約40人である。人口2300人の村の胃がんの死亡者の期待値は0.92人だ*3。胃がんによる死亡がゼロの年もあれば、数人の年もあるだろう。

また、平均への回帰も「検診を中止したら胃がん死亡が減った」ように見える原因となる。泰阜村において「3年連続して見落としによる胃がんの死亡者が出た」ことが検診を中止したきっかけであった。ということは、検診中止前は平均よりも胃がん死が多いほうへ偏っていた可能性が高い。検診中止後は、本来の平均に近づくので胃がん死が減ったように見える。

胃がん検診はおそらく胃がん死を減らす。「おそらく」というのは厳密な比較試験がなされていないからである。しかし、比較試験はないものの、日本人約4万2000人を対象にした大規模なコホート研究で、胃がん検診が胃がん死を約半分(相対危険0.52)に減らすことが示されている*4。コホート研究はがん検診の効果を本来より大きく評価する傾向があるので、胃がん死を半分にするというのは過大評価であるかもしれない*5。それでも人口2300人の泰阜村の前後比較よりは信頼できる。

胃がん検診が胃がん死を約半分に減らすということは、胃がん検診を受けていても胃がんで死ぬことはありうるわけである。胃がんを「見落とす」こともあれば、検診で胃がんを発見できても救命できない場合もある。検診とはそういうものである。これまでの日本人のように胃がんによる死亡率が十分に大きければ、たとえ胃がん死をゼロにできなくても胃がん検診によるメリットはある。

検診のデメリットは、検査にかかるコストや偽陽性や過剰診断などである。上記リンク先でも、「検診を受けて再検査になったときのお年寄りの気持ちを考えてみて。それはもう死ぬほど不安。それでも結果を聞いて安心したいからみんな来るんですよ」という診療所の医師の言葉が引用されている。がん検診のデメリットについてまだあまり理解が進んでいない1998年の段階で、がん検診の偽陽性に伴う不安に注目している点は先見の明がある。胃がん死が年間1人いるかいないかという人口2300人の村で、胃がん検診より福祉対策に予算を振り分けるという判断にも一定の合理性はある。

しかしながら、「ガン検診は受診者の不安を煽るだけで気の毒だ」という言い方は不正確である。受診者の不安を煽るというデメリットがある一方で、がん死を減らすというメリットもあるのだから。



関連記事

■がん検診による絶対リスク減少はどれくらい?

■乳がん検診の利益とリスクを図で説明してみる

*1:欧米で行われているのは、乳がん検診、子宮頸がん検診、大腸がん検診であって、胃がん検診は行われていない。もともと胃がんの死亡率が低いためである。「欧米では胃がん検診は実施されていない」という主張なら正しいが、欲望生命氏は「がんもどき理論」の近藤誠氏を根拠としており、胃がん検診に限らず、広くがん検診のことを指して述べていることが、一連のツイートから明らかである

*2:リンク先では誤って「死亡率」とされている。また「各5年」とされているが、昭和58年〜63年は6年分だと思う

*3:厳密には年齢調整が必要だが大雑把な推定にはなる

*4https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16331632

*5:私は過大評価だと考える

HandDrumHandDrum 2016/11/26 13:11 細かいツッコミで恐縮ですが、
> 検診中止前は平均よりも胃がん死が多いほうへ偏っていた可能性が高い。
とは言えないのではないかと。

昭和58〜63年の日本人の平均死亡率は人口1000人中6〜7人なので、泰阜村の全死亡は96人ぐらい(82.8〜96.6)と推定されると思います。胃がん死亡が全死亡の6%であれば、1年あたりの胃がんの死亡者数は1人を切るぐらい(0.83〜0.97)で、全死亡の6%という水準は、まさに平均的な水準かなと思いました。
(検診廃止後の全死亡の2.2%は胃がん死が少ない方へ偏っているとは言えると思います。)

ちなみに本論の「サンプルサイズが小さい」という点については全く異論はありません。

HandDrumHandDrum 2016/11/26 13:18 1点書き忘れました。
過疎が進んでいる村だから、死亡率は平均より高いのではないかと思ったりもしたのですが、それを言うならば胃がんの死亡率も高くなるはずで、そこで調整されるから気にしなくても良いかなと考えています。

NATROMNATROM 2016/11/26 16:40 HandDrumさん、コメントありがとうございました。

調べてみたところ、日本全体の昭和60年の総死亡数は752283人、胃がん死亡数は男性30146人、女性18756人、男女計37306人で、総死亡に占める胃がん死亡の割合は4.959%でした。その点を考えると全国からの比較では6.0%というのは平均的な水準と言えるのかもしれません。

ただ、「3年連続して見落としによる胃がんの死亡者が出た」というのは、平均的とは言えず、不幸が重なったように思います。平均への回帰が起こったかどうかは、全国平均ではなく、本来の泰阜村の「平均」を考えなければなりません。ただ、「本来の泰阜村の平均」という数字は求めようがありませんので、結局のところは推定するしかないのでしょう。

はっさくはっさく 2017/01/23 09:20 受診率は、また精度管理はどうだったのでしょうか。
受診率が低ければ、あるいは水準を満たした機材・撮影と、水準を満たした読影医によるダブルチェックがなければ、そのような"集団検診"はやってもやらなくても同じ、
ということかもしれず、そうであれば行うべきことは受診率の向上・検診委託先の見直しとなり、全く逆の方向になります。

2016-10-13 コレステロール大論争で科学リテラシーを学ぼう

[][]コレステロール大論争で科学リテラシーを学ぼう コレステロール大論争で科学リテラシーを学ぼうを含むブックマーク

林衛氏によれば、以下に引用するグラフが、心疾患のコレステロール原因説を否定するデータなのだそうだ。



f:id:NATROM:20161013214016j:image

林衛、Medical Bio, 2011年3月号, Page73〜78、コレステロール大論争:「動脈硬化学会VS脂質栄養学会」論点の腑分け より引用



このグラフからは、複数の地域において総コレステロール値が高いほど心疾患死亡率が高い傾向にあることが読み取れる。一般的には、コレステロールが心疾患の原因であることを示唆するデータであると解釈される。もちろん、これは観察研究であるから、このグラフだけではコレステロールが心疾患の原因であるとは断定できない*1。また、コレステロール以外にも心疾患の原因があることも容易に見て取れる。しかし、林衛氏はさらに踏み込んで以下のような主張を行った*2強調は引用者による。



しかし,いま改めてこのグラフを一瞥し,コレステロール原因説を否定するデータではないかと気づく読者もいるにちがいない。血中コレステロール200mg/dLあたりに注目してほしい(図1濃灰色部)。コレステロール値が同じでも,心疾患死亡率15%以上のフィンランドから,同10%程度で並ぶアメリカ,セルビア,南欧(内陸部),同5%足らずの南欧(ギリシャ,クレタ島)と日本まで,心疾患死亡率が大きくばらつくというのは,コレステロール以外の別のなにかが原因となっていることを意味するからだ(たとえば,フィンランドやアメリカでコレステロールと心疾患の双方を増やしている食生活が)。だとすると,「史上最大の新薬」(引用者注:コレステロールを下げる薬剤のスタチンのこと)でコレステロールを下げても心疾患の原因を取り去ることはできないことになる



正直、意味がわからない。Medical Bio誌の編集者はこの「論文」を掲載するにあたって林衛氏に説明を要求しなかったのであろうか。■コレステロールを下げると危険なのか?でも述べた通り、スタチンが心血管疾患による死亡を抑制することは複数の質の高い介入試験で示されているが、そういう知識がなかったとしても、林衛氏の主張に論理の飛躍があることはわかる。

コレステロール値が同じでも、地域によって心疾患死亡率が大きくばらつくことから、コレステロール以外にも心疾患の原因がある、というところまでは正しい。だからといって、「コレステロールを下げても心疾患の原因を取り去ることはできない」ことにはならない。心疾患には複数の原因があり、その一つである高コレステロール血症を改善させれば、心疾患は抑制できる。

林衛氏の言う「コレステロール原因説」が、「唯一コレステロールのみが心疾患の原因であるという説」という意味だと仮定すれば、林衛氏の主張を理解できる。しかしその場合、林衛氏はまったく誰も提唱していない説を否定しただけである。相手が言ってもいないことを否定するのはニセ科学でよくみられる*3。たとえば、喫煙以外にも肺がんの原因があることをもって、「タバコ肺がん原因説は間違いだ」と結論するトンデモ説はよく見る。

心疾患にはコレステロール以外にもさまざまなリスク因子があることはよく知られた事実である。林衛氏(とMedical Bio誌の編集者)は、心疾患が多因子疾患であることをご存知なかったのであろうか。

林衛氏は、現在、富山大学の人間発達科学部人間環境システム学科の准教授である。科学コミュニケーションや科学リテラシーを教えているらしい。「高コレステロール以外にも心疾患の原因がある」ことと「コレステロールは心疾患の原因ではない」ことを混同するような誤謬に陥らないように学生に教えるのが、科学コミュニケーションや科学リテラシーを担当する教員の役割だと思うのだが。



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*1:たとえば、高コレステロール血症は心疾患の原因ではなく、交絡因子Xが高コレステロール血症および心疾患の原因かもしれない

*2:林衛、Medical Bio, 2011年3月号, Page73〜78、コレステロール大論争:「動脈硬化学会VS脂質栄養学会」論点の腑分け

*3:「わら人形論法」や「ストローマン論法」と呼ばれる

あれから10年あれから10年 2016/10/15 03:54 直接本記事には関係ないのですが、どうぞお許しください。
たまたま近藤誠氏の著書に賛同している書籍を目にし、
NATROMさんのことを思い出しました。
果たして、NATROMさんならどう思うのだろうと。
実は約10年ほど前からNATROMさんが、孤軍奮闘で陰謀論系のサイトなどで根気強く論拠を提示していたことを存じている者です。
独立党とか、そういうとこのやりとりでです笑

当時、私は大学生でした。陰謀論に加え、民間療法などに傾倒していた側です。
今ではNATROMさんがいかに的を射てるかは理解できるようになり、真顔で陰謀論や内海という医師?や近藤誠氏の著書を薦めてくること自体に拒否反応を示すようになっているくらいです。
友だちにそういったものをお勧めしたことがあり、私は足を洗いましたが、その友だちは逆に未だに傾倒しています。
薬は飲むな、オナ禁をすると体調がいい、病院は金儲けしか考えない、サプリは飲むな、イルミナティがどうのこうのなどです。

病院にいくほど早死にするともいうのですが、その正確な論拠を示してほしい。主観的なものであれば、それは都合よくあなたの脳が取捨選択し、処理しているだけでは?とつい言いたくなってしまいます。


世の中は複雑系であるので、そんなに簡単に言い切れる事柄は少ないと思います。
だからこそ事実を検証し、少しずつより悪くない方向へ舵をとっていく、そういう地道な作業が必要となってきます。
それらははっきりいって面倒くさい。だから耳障りのいい安易な言葉の云い切りに人々は動かされるのだと思います。
どれもこれもNATROMさんに気づかされたことです。
また、10年前にNATROMさんに悪態をついていたことを誠に申し訳なく思っております。

末長くご活躍されることを望みます。安易にカウンターパートというだけで、それに靡く方が少しでも少なくなってほしいと思っています。

mushimushi 2016/10/15 11:18 「コレステロールが心疾患の原因」と言われれば、「ただし、コレステロールのみが心疾患の原因ではない」と理解できる。
「コレステロールが高いからといって必ずしも心疾患になる訳ではない」と言われれば、「とは言え、コレステロールが重要な要因なのは間違いない」と理解できる。
「「史上最大の新薬」でコレステロールを下げても心疾患の原因を取り去ることはできないことになる」が「ただし、心疾患のリスクを下げることができる」と理解できる。

こういう理解力が科学リテラシーであり、理解した上で分かりやすく発信するのが科学コミュニケーションだと思うんですけどね。
林氏にとっての科学コミュニケーションとか科学リテラシーって何なんでしょうか。

nobuotakahashinobuotakahashi 2016/10/16 10:35 コレステロールについての知識は持っていませんが、「他にも要因があるから」という理由で否定するのがマズイことはわかります。

問題の論文は、富山大学のサイトで公開されているのですね。
ところで、論文が出たのは2011年3月号ですが、今ここでNATROMさんが取り上げられたのは、なにか理由があるのでしょうか。

NATROMNATROM 2016/10/16 10:43 あれから10年さん、コメントありがとうございました。あれから10年さんのような方が少しでもいらっしゃれば、こうして情報を発信した甲斐があったというものです。励みになります。

NATROMNATROM 2016/10/16 10:53 nobuotakahashi さんへ。現在、ツイッターにて林衛氏と「議論」(実際には議論の呈にはなっていません)しているのですが、相関関係と因果関係を説明する際の実例として、

・「高価な財布を所持している人は、そうでない人と比較して、収入が高い。よって、収入を増やしたければ高価な財布を買うべきだ」という主張が間違っていることはお分かりですか?

という質問をしたところ、林衛さんが七カ国研究を持ち出したのです[ https://twitter.com/SciCom_hayashi/status/786400302312239104 ]。

林衛さんの主張はいろいろ間違っていますので、字数制限のあるツイッターでは説明しきれなかったんです。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/17 16:33

元資料(末尾URLよりダウンロード可能)によると林衛氏の資料に家族性高コレステロール血症(FH)を重要視していて度々(表中も含めれば11回)書かれているにも関わらず本記事では一切触れられていない。

何故貴方は林衛氏が重要視しているFHやFHで説明可能とする説を一切検討せずに批判するのでしょうか?


https://toyama.repo.nii.ac.jp/index.php?page_id=32&block_id=36&item_id=417&item_no=1&action=repository_view_main_item_detail

NATROMNATROM 2016/10/17 17:30 科学リテラシさんへ。家族性高コレステロール血症(FH)に私が触れていないのは、私のブログの読者の多くが、FHが林衛氏の主張への反証にこそなれ、根拠にはならないことを言わなくてもわかっているだろう、と考えたからです(実はこのエントリーも今年の3月にほぼ書いていましたが、多くの読者にとって簡単すぎると考えお蔵入りしていました)。

FHに心疾患が少ないならともかく、FHに心疾患が多く、かつ、コレステロールを下げる治療介入にて心疾患を抑制できることは、高コレステロール血症が心疾患の原因であることを示しています。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/17 18:07 FHでTCと心疾患に相関がないこと、FHへのコレステロール低下療法が無意味であることはENHANCE (Effect of Combination Ezetimibe and High-Dose Simvastatin versus Simvastatin Alone on the Atherosclerotic Process in Patients with Heterozygous Familial Hypercholesterolemia)で明らかになりました。

NATROMNATROM 2016/10/17 18:34 穴が開いたヤカンの小話を思い出しました。嘘つきは平気で矛盾する言い訳をします。たとえばこんなの。

A「お前から返してもらったヤカン、穴が開いていたぞ。壊したろ」
B「私は君からヤカンなんて借りてないし、そもそもそのヤカンには借りたときから穴が開いていた」

「ヤカンを借りた」か「ヤカンには借りたときから穴が開いていた」のどちらかの主張は嘘です。

さて、林衛氏が家族性高コレステロール血症(FH)に関する主張は、

「コレステロールが高いと心疾患が多いのは、FHの影響である」

というものです。FHを除いた一般集団では、コレステロールと心疾患は関係しないと言いたいのでしょう。ところか、科学リテラシさんの主張は、

「FHでTCと心疾患に相関がない」

とのことです。いったいどっちなんですか?

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/17 19:55 林衛氏の主張は
1.疫学研究と近年の研究をみればFH群でTCと心疾患(イベント率、死亡率)に相関関係がないというスタンスです。

2.また一般集団ではTCと心疾患にわずかに相関がある(かもしれない)が総死亡率では相関がない。

3.FHで心疾患が高いのは血中TC高値によるものではない。

3.については例えばFH群の細胞内TC低値により抗血栓物質の生成不足のような仮説が当てはまる。この仮説の場合TC低下療法を行っても効果が出ない。

NATROMNATROM 2016/10/17 20:19 スタチンの効果は広く認められていますが、その理由は何ですか?ENHANCE試験でも、ezetimibe+statin対statin単独でしょう。FHに対してはstatinはすでに標準医療だからです。

「一般集団ではTCと心疾患にわずかに相関がある(かもしれない)」というのも間違いです。このエントリーで引用している図が「わずかな相関」ですか?死亡率については、がんや肝疾患による交絡で説明がつきますし、だいたい介入試験では総死亡も差がついていますよ。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/17 20:47 ENHANCE試験で医学界で問題になったのは薬剤でコレステロールを強力に下げたのに心疾患に効果がなかったことです。

>FHに対してはstatinはすでに標準医療だからです
それに対しては脂質栄養学会がEU指令(臨床試験への罰則の追加)に絡めてEU指令前のものは無効と主張しています。

記事にある図の米国で説明する。
1.非FHの心疾患死亡率が一律10%、(ヘテロ接合)FHの死亡率を一律30%とする。
2.180未満は非FHなので10%で、250ではFHが1/3と非FHが2/3で17%、300辺りはFHのみで30%となる。

NATROMNATROM 2016/10/17 22:22 >ENHANCE試験で医学界で問題になったのは薬剤でコレステロールを強力に下げたのに心疾患に効果がなかったことです。

ezetimibe追加による心疾患の減少がなかったのは、βエラーもしくはezetimibe特異的な作用(コレステロールを介する以外で心疾患を増加させる経路など)のせいでは。


>それに対しては脂質栄養学会がEU指令(臨床試験への罰則の追加)に絡めてEU指令前のものは無効と主張しています。

スタチンの有用性を否定するのはかなりトンデモな主張です。「製薬会社からの独立性が高いコクランコラボレーション」によるメタアナリシスも否定されるのですか?


>記事にある図の米国で説明する

「先天性の家族性コレステロール血症(FH)の少ない40歳以上」が対象なのですが。

mushimushi 2016/10/17 22:37 私は医学は専門外ですが、ENHANCE試験ってこれのことですか?
http://circ.ebm-library.jp/trial/doc/c2002764.html
対象者の選択法および試験期間の設定に問題があった可能性があると書いてありますよ?しかも、これに続くIMPROVE-ITという試験では、併用によるLDL低下がポジティブな結果が示しているようですよ?
http://circ.ebm-library.jp/conferences/aha2014/aha2014_IMPROVEIT.html
なぜENHANCE試験を殊更に重視するのか、理解に苦しみます。
そもそも、ENHANCE試験自体がスタチンの有効性は大前提としてなされた試験じゃないですか。"LDL-C低下作用が心血管イベントを抑制することはスタチンの一連の試験で明らかにされている"とはっきり書かれていますよ?

ことコレステロールの件について脂質栄養学会の主張を根拠にするのは、「ホメオパシーは効果がある、ホメオパシー医学会がそう主張していることが根拠だ」と同質だと感じます。
参考文献として示されているものは、基本的に同学会の学会誌か、あるいはニュース記事ばかりです。林氏のmedical bio原稿を参考文献として掲載するあたり、いったいなんの冗談ですか。
そうでなくても、1つの学会(しかも、厳密な意味の医療関係者がほとんど所属していないと思われる学会)の主張のみでは、標準医療は変わらないでしょう。

一番最後の段落は、何が言いたいのか分かりません。

NATROMNATROM 2016/10/17 23:45 科学リテラシさん(2016/10/17 20:47)の一番最後の段落は、「血清コレステロール高値と心疾患死亡は因果関係にはない。家族性高コレステロール血症を交絡因子とした相関である」との主張でしょう。

因果関係を矢印で示すと、

家族性高コレステロール血症→血清コレステロール高値
家族性高コレステロール血症→心疾患死亡


一方、一般的な考え方では、

家族性高コレステロール血症→血清コレステロール高値→心疾患死亡



実は、ここで挙げられている情報のみだと、科学リテラシさんの主張は論理的に成立します(喫煙と肺がんの相関を示したコホート研究のみだと未知の交絡因子によるという主張が成立するように)。しかし、コレステロールと心疾患に関する膨大な他の情報と矛盾します。実際に複数の臨床試験とは著しく矛盾します。だから、「EU指令前のものは無効」と言わざるを得ないのです。そんなこと言いはじめたら、標準医療の多くは否定できてしまいます。完全にトンデモ。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/18 00:26 >mushi氏
まずmedical bio原稿を最初に使ったのは本記事のNATROM氏です。
その原稿の中で林衛氏はFHを説の中心に使っていました。

なので皆が確認できるようにURLを付けて、「何故FHを軸とする説にFHに一切触れずに批判するのか」と私が尋ねたんです。

当然FHとコレステロールと心疾患が中心でディスカッションとなるのは当然です。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/18 00:52 >先天性の家族性コレステロール血症(FH)の少ない40歳以上
これはFHが特定の生活習慣だと短命なため"少ない"ということだと思いますが、TC300のように高値になればなるほどFHの割合が加速度的に増えるので矛盾しません。

また、EUの法律が変わってもFHとコレステロールと心疾患の関連が変化することはありません。ですがEU指令後は先のmushi氏が紹介したURLで「ようやく,ポジティブな結果を示した臨床試験が出たという感動を与えた研究である。」と書かれてるようにそれまでの複数回の報告全てがネガティヴだったということです。
つまりはEU指令で法律がかわっただけでコレステロール低下療法を否定する報告のほうが多くなったという事実を軽視すべきではありません。
(というよりコレステロール低下療法を否定する報告が多い場合は、その結果に従うべきである)

mushimushi 2016/10/18 06:54 >nattomさん
ああ、なるほど、10%とか30%とかどこから出てきたんだろうと思っていたのですが、数字自体は適当なもので、ご親切にもグラフの見方を教えてくれたということですか。了解しました。
この手の、「ある情報だけ切り取ってみれば一般的な理解とは反する結論を導くことは可能である」ということを利用するのは、陰謀論・否定論を展開する側の常套手段ですよね・・・。

>科学リテラシさん
FHがどうこう以前の問題だからです。
medical bio誌の図2でFHの話が出てきますが、その前の図1の解釈の段階で林氏は大きな間違いを犯している、そのことを論じている記事だからです。
ありていに言えば、この記事は、「林氏は勉強しなおしてこい」というものなんだと思います。
それと、
>複数回の報告全てがネガティヴだった
なんてどこに書いてあります?
これほど大規模かつ厳密な臨床試験は、おそらくなかったのでしょう。科学リテラシさんが最初に示したENHANCE試験には問題点があったことは先に書いた通りです。
そもそも、この試験は、スタチン単独利用とスタチン+エゼチミブ併用の比較を行ったものであり、スタチン単独利用の有用性は大前提になっているものです。


ところで、せっかくなので林氏のmedical bio誌をちゃんと読んでみたのですが、図2の出典が分かりません。
引用文献が入江etc(2001)となっているので、探してみました。おそらくこれでしょう。
https://www.jsph.jp/member/docs/magazine/2001/2/48_02_0095.pdf
この文献、LDL-Cなんてどこにも出てこないんですが・・・。この文献のどこから図2が出てきたのでしょう?
他の文献があるのでしょうか。それっぽい文献は、ちょっと探しただけでは見つからなかったのですが。

NATROMNATROM 2016/10/18 08:30 >これはFHが特定の生活習慣だと短命なため"少ない"ということだと思いますが、TC300のように高値になればなるほどFHの割合が加速度的に増えるので矛盾しません。

林衛氏自身が、「先天性の家族性コレステロール血症(FH)が少ない40歳以上を対象に」と書いていますが(図2)、林衛氏の主張が間違っていると、科学リテラシさんはお考えですか?


>つまりはEU指令で法律がかわっただけでコレステロール低下療法を否定する報告のほうが多くなったという事実を軽視すべきではありません。

前もどこかで書きましたけど、EU指令があろうとなかろうと、論文として報告される研究において、特定の治療の効果が下がっていくように見えるのは当然のことなのです。臨床試験がどのように行われるのかを考えればわかります。

新しい治療法、たとえば「コレステロール低下療法」の効果について、まず臨床研究の対象になるのはどういう集団でしょうか。最初は、心筋梗塞後の二次予防とか、かなり血清コレステロール値の高い集団とか、ハイリスク集団が対象になります。標準医療も確立したものがありませんので、プラセボが対照になります。これは有意差がとても出やすい。というか、これで有意差が出なかったり、出ても効果の大きさが小さい治療法はそこで消滅です。

ハイリスク集団で効果が確認されたら、次に、コレステロール値がそこそこ高い集団といった、中程度のリスクの集団が対象になります。ハイリスク集団を対象とした試験よりかは有意差が出にくい。しかし、中程度のリスクの集団にも効くとなると、さらに低リスクの集団(コレステロール値が微妙に高い集団)や、周辺疾患(心疾患ではなく脳血管疾患の二次予防)が臨床試験の対象になります。この辺りになると否定する報告も多くなってきます。

ハイリスクの集団への治療も、標準治療が確立すると、新規医療 対 プラセボではなく、新規医療+標準医療 対 標準医療単独の臨床試験が行われます。ENHANCE試験がそうですね。これも、差が出にくく、否定する報告が多くなる一因です。

現在では、スタチンの効果は既に確立されていますので、高リスク集団に対するスタチン 対 プラセボの臨床試験は倫理的な理由で行うことができません。かつてと比較して、臨床試験が勝ったり負けたりなのは、当たり前で、健全なことでもあります。今でも勝ってばっかりだと、別の問題(わざと効かない治療法を対照にして臨床試験を行っている、など)が疑われます。

そういう事情を無視した「EU指令で法律がかわっただけでコレステロール低下療法を否定する報告のほうが多くなった」という主張はトンデモです。こうした論法を使えば、コレステロール低下療法だけでなく、ほかの確立された治療法も否定することができます。

科学リテラシさんに質問です。コクランのレポートはスタチンの有用性を肯定していますが、コクランは「EU指令」とやらの問題点を軽視しているのでしょうか?軽視しているとしてその理由は?無能だからですか?製薬会社から賄賂をもらっているからですか?

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/18 08:51 >>数回の報告全てがネガティヴだった
>なんてどこに書いてあります?
貴方の紹介して頂いたURLに「初めてスタチンとの併用がスタチン単独使用を上回って」とあります。
単剤vs併用がこの論文が出るまで全てネガティヴだったということです。

余談:コントロールvs単剤で結果が出る、単剤vs併用で結果が出ない。
なんででしょうね。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/18 09:08 ”少ない”と書いてあるでしょう?
TC300とか400になってくると非FHはもっと"少なく"なりますよね。

「初めてスタチンとの併用がスタチン単独使用を上回って」
http://circ.ebm-library.jp/conferences/aha2014/aha2014_IMPROVEIT.html
前の貴方の書き込みでENHANCEが上手くいかなかったのを薬剤特異的なものと述べてましたが違います。

併用によってより強力にコレステロール値を抑えているのに一つの報告を除いてネガティヴです。
最新の臨床試験がコレステロール低下療法を否定しているから私はそれに従っているだけです。

NATROMNATROM 2016/10/18 11:55 ・科学リテラシさんに質問です。コクランのレポートはスタチンの有用性を肯定していますが、コクランは「EU指令」とやらの問題点を軽視しているのでしょうか?軽視しているとしてその理由は?無能だからですか?製薬会社から賄賂をもらっているからですか?

ちゃんと質問に答えてね。この質問に答えると、ご自分がトンデモであることは明確になるというご事情には同情しますが。



>余談:コントロールvs単剤で結果が出る、単剤vs併用で結果が出ない。
>なんででしょうね。

スタチンが両群に投与されアウトカムの絶対リスクが下がって検出力が落ちるからじゃないですか。


>”少ない”と書いてあるでしょう?
>TC300とか400になってくると非FHはもっと"少なく"なりますよね。

「先天性の家族性コレステロール血症(FH)が少ない40歳以上を対象に」した研究でも、血清コレステロール値と心疾患の相関が出ていることはお認めになりますか?


>最新の臨床試験がコレステロール低下療法を否定しているから私はそれに従っているだけです。

トンデモさんの受け売りでしょう。たとえばどの研究ですか?「コレステロール低下療法を否定している」のが、ごく限られた対象(低リスク群とか)や、併用療法(差が出にくい)ではなく?

最新の研究ではたとえば、スタチン以外のLDLコレステロール低下療法も心血管イベントを抑制するというメタアナリシスがあります。これはどう説明がつくんですか?

Association Between Lowering LDL-C and Cardiovascular Risk Reduction Among Different Therapeutic Interventions: A Systematic Review and Meta-analysis.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27673306

最新の研究ではほかに、高齢者に対するスタチンの一次予防のメタアナリシスもあります。65歳以上の人にもFHがあるんですかねえ。

Statins for Primary Prevention of Cardiovascular Disease in Elderly Patients: Systematic Review and Meta-Analysis.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26245770

「メタアナリシスは信用できない」とか、受動喫煙の害を否定するJTのようなことを言いださないことを願っています。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/18 22:16 >スタチンが両群に投与されアウトカムの絶対リスクが下がって検出力が落ちるからじゃないですか。
FHでは正常値まで下がれば下がるほどよいというのが定説だったはずですが、それが覆ったということですよ。

貴方は自分の記事で林衛氏を批判する立場にありながら内容を全く理解できてないようですね。
私の例えた一律10%と一律30%のモデルでも
FHそのものが高コレステロール値故にあたかもコレステロールと心疾患死亡率に相関があるように見える。
そしてEU指令の影響下にある雑誌からはこれを否定する論文より肯定する論文のほうが多い。
そして、「コレステロールと心疾患死亡率の相関はない」ということを否定する論文は貴方が紹介した論文のようにEU指令前の結果を含めたレビューばっかりです。

というかすでに国内外でスタチン派とアンチスタチン派といった言葉が生まれ、最近で言えば抗加齢医学会誌でも両者の記事が組まれてました。
英国の新聞express誌でも堂々と紹介されてますしね。

医学界で既に対抗説の地位を得ているのですよ。

NATROMNATROM 2016/10/18 22:43 ・科学リテラシさんに質問です。コクランのレポートはスタチンの有用性を肯定していますが、コクランは「EU指令」とやらの問題点を軽視しているのでしょうか?軽視しているとしてその理由は?無能だからですか?製薬会社から賄賂をもらっているからですか?

質問に答えてください。どうしてこの質問から答えられないのかな?


>FHでは正常値まで下がれば下がるほどよいというのが定説だったはずですが、それが覆ったということですよ。

正常値まで下がれば下がるほどよいのはよいけれども、効果が小さいので検出力が足りず有意差が出なかっただけかもしれませんよ。そもそも、「正常値まで下がれば下がるほどよいというわけでないが、それはそれとして、高コレステロール血症は心疾患の原因である」という可能性だってあります。治療目標が正常値とは限らないですよ。


>FHそのものが高コレステロール値故にあたかもコレステロールと心疾患死亡率に相関があるように見える。

2016/10/18 11:55で反論済です。


>そしてEU指令の影響下にある雑誌からはこれを否定する論文より肯定する論文のほうが多い。

2016/10/18 08:30で反論済です。高齢者に対するスタチンの一次予防のメタアナリシスに対しても反論がありません。科学リテラシさんは、トンデモさんの意見を受け売りするだけで、反論する能力がないのですか。


>医学界で既に対抗説の地位を得ているのですよ。

英文の論文を示してください。できればIFの高い雑誌の。コクランの主張に真っ向から対立しているのに「医学界で既に対抗説の地位を得ている」んですから、NEJMやLancetにおいて、さぞや激論があったんでしょうなあ。まさかとは思いますが、和文誌だけで議論を展開しているなんて、ないですよね。

それともIFの高い医学雑誌は製薬会社に買収されているのだ、とか言いはじめます?

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/19 00:35 コクランレポート作成当時はEU指令の影響を把握しきれなかっただけでしょう。そもそもスタチンとコントロールの臨床試験が無いですし。

>「正常値まで下がれば下がるほどよいというわけでないが、それはそれとして、高コレステロール血症は心疾患の原因である」

あれ、 貴方はアンチスタチン派でしたっけ。「高コレステロール血症」の前に家族性をつけたら完全にアンチスタチン派の発言です。
本当にFHのこと、林衛氏の説とか理解してますか?=>1

まあ、理解してないから反論済みと的外れな回答するんでしょうけど。

あと英語の論文はたくさんありすぎるので「enhance statin cholesterol」で検索して適当にピックアップしてください。こんだけ論文が出てるのですからアンチスタチンが一定の地位を得ていることに反論はありませんよね?=>2

1.2.について必ず回答してくださいね。

NATROMNATROM 2016/10/19 08:33 >コクランレポート作成当時はEU指令の影響を把握しきれなかっただけでしょう。

ええ?林衛氏がEU指令の影響を把握したのちもコクランはEU指令の影響を把握できなかったわけですか。それはつまり、コクランの能力が林衛氏以下だと、科学リテラシさんは主張しておられるのですか?


>そもそもスタチンとコントロールの臨床試験が無いですし。

山のようにありますよ?何を言っているんですか?どうやってメタアナリシスをするんですか。


>あれ、 貴方はアンチスタチン派でしたっけ。「高コレステロール血症」の前に家族性をつけたら完全にアンチスタチン派の発言です。

アンチスタチン派は、コクランの主張を理解して同意してるんですか?それは別にアンチスタチン派でもなんでもないのでは?


>本当にFHのこと、林衛氏の説とか理解してますか?=>1

はい。FHのことはもちろん理解しています。林衛氏の説も、ここで上げられた分は理解しています。トンデモさんの主張を理解するのって得意なほうなんですよ。2016/10/17 23:45のように、科学リテラシさんが言葉足らずで伝えられなかった「林衛氏の説」を、より適切な言葉で伝えることもできます。


>あと英語の論文はたくさんありすぎるので「enhance statin cholesterol」で検索して適当にピックアップしてください。こんだけ論文が出てるのですからアンチスタチンが一定の地位を得ていることに反論はありませんよね?=>2

反論はあります。科学リテラシさんは、「アンチスタチン派が医学界で既に対抗説の地位を得ている」という英語論文を具体的に一つも出せないので、適当なキーワードのみを示してごまかしただけですね。

まあ、ホメオパシー支持者が、「ホメオパシは医学界で既に標準医療となっている。英語の論文はたくさんありすぎるのでhomoepathyで検索して適当にピックアップしてください。これだけ論文が出ているのですから、ホメオパシーが一定の地位を得ていることに反論はありませんよね」というようなものですね。科学リテラシさんは、ホメオパシー支持者レベルです。林誠氏ですら、そこまでひどくないぞ。

以上、1.2.について明確に回答いたしました。

NATROMNATROM 2016/10/19 08:34 こちらが回答した以上、科学リテラシさんもこちらかの質問に答えてくださいますよね。

1. 「コクランレポート作成当時はEU指令の影響を把握しきれなかっただけ」とのことであるが、2013年の段階でもそうなのですか?

2. そうだとすると、林衛氏が2011年にはすでに把握していた「EU指令の影響」を、コクランのメンバーは2013年になっても把握できなかったということになります。コクランのメンバーは無能だったんですか?

※たぶん、科学リテラシさんは英文の論文を読む習慣も能力もなく、2013年にコクランがスタチンによる心血管疾患の一次予防のレポートを更新したことをご存知ないため、「作成当時はEU指令の影響を把握しきれなかっただけ」と苦し紛れに言い逃れたと思われる。

3.「アンチスタチン派が医学界で既に対抗説の地位を得ている」ことがわかる根拠を、英文の論文、できればIFの高い雑誌に掲載されたものを具体的に示してください。たくさん論文があるのですから簡単でしょう?

4.「アンチスタチン派といった言葉が生まれ」とありますが、英語でなんと呼びますか?"anti-statin"で良いですか?

※"anti-statin"はPubmedで6件検索でき6件全部が抗スタチン抗体の話であった。ホメオパシーを支持する論文があるのと同様に、いわゆる「反スタチン」を支持する論文も探せばある。しかし、私の知る限りでは学術的な用語としては"anti-statin"は使われていない。「反ワクチン」と同じような意味合いで"anti-statin"という言葉が使われることはある。「反ワクチン派」という言葉が生まれたからといって、反ワクチンの立場が「医学界で既に対抗説の地位を得ている」とは言えない。"anti-statin"も同様である。
※科学リテラシさんが、反スタチン派であると同時に、反ワクチン派であり、ホメオパシー支持者である、なんてことがありませんように。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/19 09:28 あ、なるほど。

勝てなくなると医学的に関係ない相手の隙を突くような質問を連呼するわけですか。

貴方の1〜4の質問全てが非生産的(スタチンとコレステロールに相関があるか)に直接関係ないことですよね。


「わずか0.1%でも病気になる確率が減るのであれば治療して欲しい、という患者さんもいるであろう。そういう患者さんの希望を無視してもよいのだろうか。」
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/touch/20160322
近年明らかになったスタチンのリスク糖尿病リスク増加や筋肉組織への負荷を考えたら口が裂けても言ってはならない事です。
私としてはこんな記事をさっさと撤回して欲しいとは思いますが、だからと言ってそれで揚げ足取りのような真似をすることはありません。
何故ならそのような事をしてもコレステロール低下療法の作用が変化しないし、主要な論点で相手をやり込めても公益にならないからです。

貴方の事を一刀両断するのは簡単なんです。
貴方に質問を許さず単に0.1%について私が一方的に質問し続ければよいだけなので。

NATROMNATROM 2016/10/19 12:09 疾患予防と副作用リスクをどちらを重視するかは、原則として患者さんが判断することです。患者さんが適切な判断をするには正しい知識が必要であって、それには林衛氏の主張するようなデタラメな情報が出回っては困るんです。過剰なスタチンの使用と同じく、過小使用under-useも問題なんですよ[ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27616593 ]。

それはそれとして、以下の質問にお答えくださいな。どうして答えられないの?私は、科学リテラシさんからの質問を、実にくだらないと思いつつ、きちんと答えましたよ。科学リテラシさんは、私からの質問に答えることができないので、「隙を突くような質問」だということにして逃げることしかできないのですね。ご自分は「1.2.について必ず回答してくださいね」とか言っていたくせにね。

1. 「コクランレポート作成当時はEU指令の影響を把握しきれなかっただけ」とのことであるが、2013年の段階でもそうなのですか?

2. そうだとすると、林衛氏が2011年にはすでに把握していた「EU指令の影響」を、コクランのメンバーは2013年になっても把握できなかったということになります。コクランのメンバーは無能だったんですか?

3.「アンチスタチン派が医学界で既に対抗説の地位を得ている」ことがわかる根拠を、英文の論文、できればIFの高い雑誌に掲載されたものを具体的に示してください。たくさん論文があるのですから簡単でしょう?

4.「アンチスタチン派といった言葉が生まれ」とありますが、英語でなんと呼びますか?"anti-statin"で良いですか?

NATROMNATROM 2016/10/19 12:10 >貴方の事を一刀両断するのは簡単なんです。
>貴方に質問を許さず単に0.1%について私が一方的に質問し続ければよいだけなので。

「貴方に質問を許さず」ってのは、つまり、私からの質問から逃げざるを得ない、ということを科学リテラシさんが認めたわけですね。

「地球は丸くて平らだ」と主張するトンデモさんも、相手からの質問から無視して、「どうして地球の裏側の人は落っこちないんですか?」と一方的に質問し続けたら、客観的にはともかくとして、主観的には相手のことを一刀両断した気持ちになれるでしょうね。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/19 13:17 その通りです。
貴方が「地球は丸くて平らだ」と主張して、相手からの質問から無視して、「どうして地球の裏側の人は落っこちないんですか?」と一方的に質問し続けたら、客観的にはともかくとして、主観的には私のことを一刀両断した気持ちになれるということです。

正にここで行われていることで貴方が異端審問官で私がガリレオということですね。

くらくらくらくら 2016/10/19 15:40  このグラフを見て「相関がない」と判断する人がいたら「あんたバカぁ?」と言われても仕方ないレベル。「こんだけばらついてるんだから、他の要因もあるに違いない」というのならまだわかるが…。
 私にもなんでそんな話(コレステロール下げても無駄)になるのか全然理解できません。もしそういうのを主張するのなら使うグラフが間違ってます。学生時代に指導されなかったんですかね、この人。
 まあ、きっとこの論文、査読者がタコだったんでしょうね。たまにあります、そういうの。
 それにしても…。科学リテラシ氏の論理展開ってすさまじい破壊力ですね。論外でもまだ足らない、まさに「アウト・オブ・論外」。ギャラクティカ・ファントムみたい。
 ふと、昔に読んだ↓こういうのを思い出しました。

本物の色物物理学者たち (前野[いろもの物理学者]昌弘)
https://lazydog.sakura.ne.jp/jgk/Jgk/Public/Color/color-01.html
「この手の色物は挙げ句の果てには自分を「地動説をとなえて迫害されたガリレオやコペルニクス」に例え始めます(だからあ、ガリレオやコペルニクスが迷惑するって)」

 勝手に過去の偉人にたとえないように。失礼極まりない。 >> 科学リテラシ殿

 すみません。あまりにもな展開だったのでコメントしてしまいました。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/19 17:31 くらくら氏
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/78/10/78_10_1396/_pdf
過去に日本の疫学研究で総コレステロール値が300以上となるとヘテロ接合のFHの割合が増え、総コレステロール値と心疾患との直線的な相関が無くなることが分かっています。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/19 18:20 「少なくともFHでは総コレステロールと心疾患に相関がないのに、FHの総コレステロールをスタチンで下げると心疾患が抑えられるという臨床試験結果がある」
誰も疑問に思わないんですか

NATROMNATROM 2016/10/19 18:52 訂正します。

×「地球は丸くて平らだ」と主張するトンデモさんも、相手からの質問から無視して、「どうして地球の裏側の人は落っこちないんですか?」と一方的に質問し続けたら、客観的にはともかくとして、主観的には相手のことを一刀両断した気持ちになれるでしょうね。

〇「地球は丸くなく平らだ」と主張するトンデモさんも、相手からの質問から無視して、「どうして地球の裏側の人は落っこちないんですか?」と一方的に質問し続けたら、客観的にはともかくとして、主観的には相手のことを一刀両断した気持ちになれるでしょうね。

トンデモさんが自分をガリレオになぞらえることはよくあります。「ガリレオ詭弁」[ http://transact.seesaa.net/article/107990723.html ]という名前もついています。

NATROMNATROM 2016/10/19 19:00 「少なくともFHでは総コレステロールと心疾患に相関がない」という主張は間違いです。科学リテラシさんが提示した和文の論文( https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/78/10/78_10_1396/_pdf )からはそのような主張は導けません。以下引用します。

>FHでは,LDLレセプター異常を基盤として生じるLDLの蓄積が動脈硬化の発症を規定していることは明白であるが,今回の調査で明らかになったようにLDLの血中レベルのみが虚血性心疾患の発症を増加させるものでない。

「FHでは,LDLレセプター異常を基盤として生じるLDLの蓄積が動脈硬化の発症を規定していることは明白である」。大事なことなので二度言いました。このエントリーで引用した7カ国研究からも同じような結論が導かれますね。「LDLは心疾患の原因だけど、LDLのみが原因ではない」。ごく普通の、当たり前の結論です。

トンデモさんは「程度問題」を理解する能力に欠けるようです。「コレステロール【だけ】が心疾患の原因ではないなら、すなわち、コレステロールは心疾患の原因ではない」という基本的な論理の誤りに陥るのです。

NATROMNATROM 2016/10/19 19:05 だいたいなんで1989年の和文のしかも学会講演会なんだろう。探せばもっと頑張れる論文もあるのに。抗加齢医学会誌ときもそうだったけど、科学リテラシさんは英文の論文を読めないのかな。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/20 09:03 昨日書き込めてなかったようなので再度書き込み

http://atvb.ahajournals.org/content/8/2/163
FHで15年追跡した論文がある。

この中のTable2に生存/死亡したFH患者を比較した表がある。
表中のSerum cholesterolの平均値が生存12.1±0.3mmol/Lに対し
死亡12.0±0.6mmol/Lとなっている。

少なくともFHにおいては相関はない

1mmol/L=38.67mg/dl

NATROMNATROM 2016/10/20 21:18 受動喫煙と肺がんの関係を示したメタ解析に対してJTが的外れな批判をして、逆に国立がん研究センターからケチョンケチョンに反論されたのは記憶に新しいです。

受動喫煙と肺がんに関するJTコメントへの見解
http://www.ncc.go.jp/jp/information/20160928.html

JTの言い分の一つが「受動喫煙によってリスクが上昇するという結果と上昇するとは言えないという結果の両方が示されており、科学的に説得力のある形で結論付けられていないものと認識しています」です。JTの主張のどこが間違っているかは説明しなくていいですね。

サンプルサイズの小さな研究では、実際には差があるのに、誤って「差がない」としてしまう誤りが起こりやすいです(βエラー)。家族性高コレステロール血症の患者内においては、LDL-Cと心疾患が関連するという結果と関連するとは言えないという両方が示されてます。科学リテラシさんは、「関連するとは言えない」というたった一つの研究でもって「少なくともFHにおいては相関はない」と結論しました。JT以下です。JTは「リスクが上昇するという結果」もあることを把握しているぶんだけ、科学リテラシさんよりマシです。

残念ながら、家族性高コレステロール血症の患者内における、総コレステロールあるいはLDLコレステロールと心疾患の関連を解析したメタアナリシスはないようです。スタチンによる治療が広く導入されたので、もはや正確な関連を調べようがないのでしょう。

その代り、観察研究でスタチン介入が家族性高コレステロール血症の予後を改善したという結果が得られました。さすがに製薬会社がどんなに巨大であっても、死亡数の操作なんてできっこないですよね。

>Since 1990's, coronary mortality and total mortality in FH patients have markedly decreased in part due to the use of statins [9-11].(1990年以降、スタチンのおかげもあって、家族性高コレステロール血症患者における冠疾患死亡率および総死亡率は著明に低下した)。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3141550/

科学リテラシさんに追加の質問です。

5. 一つの研究でもって「少なくともFHにおいては相関はない」と結論付けるのは適切でしょうか?

6. 家族性高コレステロール血症患者の予後が改善した点について、アンチスタチン派はどのような説明をしていますか?アンチスタチン派が「医学界で既に対抗説の地位を得ている」のであれば、当然、論文等においてなんらかの説明をしていますよね?

ぼちぼち飽きてきましたので、科学リテラシさんはここでコメントを続けたいなら、上記6つの質問に逃げずに答えてください。無責任に放言するだけの人の相手をずっと続けるわけにはいきません。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/21 13:28 これまでの流れを総括すると
「少なくともFHにおいては昔からコレステロールと心疾患の関連や因果関係が不明なままスタチンが使用されて
いた」

そしてコレステロール低下療法は2004年以前はポジティブな結果のみだったのが
2004年以降一転して殆ど全てでネガティブな結果となる。

その時起きたのがEU法改正とEU指令であり、バイオックス事件(製薬会社の不正事件)を契機として臨床試験の
「都合の悪い結果を隠蔽」「結果を捏造」を防ぐための規制である。

かいつまんで規制を説明すると下記の通りである
1)臨床試験後1年以内に結果を公表すること
2)常に臨床試験のマスターファイルを監査機関が閲覧できるようにする
3)またマスターファイルは25年以上保存し正当な要請があれば閲覧できるようにすること

NATROMさんのこれまでの行為、2004年新規制前の「信頼性が低い論文(ただしスポンサーによる利益相反がある
ものに限る)」で2004年新規制以降の「信頼性の高い論文郡」に対抗することは無意味である。

ここまで書いてなお「2004年新規制前の論文のほうが新規制後の論文より信頼がおける」すなわち「2004年以降
の一貫したコレステロール低下療法を否定する論文郡は信頼できない」というのならば、NATROMさん、貴方に他
人の論文を批判する資格は無い。

-EU法改正とEU指令に関しての参考-
下記PDFを開き"year"と"master"で検索すると前述の1)〜3)の規制内容がピックアップできる
http://ec.europa.eu/health/files/eudralex/vol-1/reg_2014_536/reg_2014_536_en.pdf
http://ec.europa.eu/health/files/eudralex/vol-1/dir_2005_28/dir_2005_28_en.pdf

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/21 13:28 これまでの流れを総括すると
「少なくともFHにおいては昔からコレステロールと心疾患の関連や因果関係が不明なままスタチンが使用されて
いた」

そしてコレステロール低下療法は2004年以前はポジティブな結果のみだったのが
2004年以降一転して殆ど全てでネガティブな結果となる。

その時起きたのがEU法改正とEU指令であり、バイオックス事件(製薬会社の不正事件)を契機として臨床試験の
「都合の悪い結果を隠蔽」「結果を捏造」を防ぐための規制である。

かいつまんで規制を説明すると下記の通りである
1)臨床試験後1年以内に結果を公表すること
2)常に臨床試験のマスターファイルを監査機関が閲覧できるようにする
3)またマスターファイルは25年以上保存し正当な要請があれば閲覧できるようにすること

NATROMさんのこれまでの行為、2004年新規制前の「信頼性が低い論文(ただしスポンサーによる利益相反がある
ものに限る)」で2004年新規制以降の「信頼性の高い論文郡」に対抗することは無意味である。

ここまで書いてなお「2004年新規制前の論文のほうが新規制後の論文より信頼がおける」すなわち「2004年以降
の一貫したコレステロール低下療法を否定する論文郡は信頼できない」というのならば、NATROMさん、貴方に他
人の論文を批判する資格は無い。

-EU法改正とEU指令に関しての参考-
下記PDFを開き"year"と"master"で検索すると前述の1)〜3)の規制内容がピックアップできる
http://ec.europa.eu/health/files/eudralex/vol-1/reg_2014_536/reg_2014_536_en.pdf
http://ec.europa.eu/health/files/eudralex/vol-1/dir_2005_28/dir_2005_28_en.pdf

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/21 14:03 私より詳しくコレステロール低下療法を批判している論文(和訳付)を見つけたので
紹介しておく
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jln/19/1/19_1_65/_pdf

これを読みば医療従事者でなくても何故私がFHとENHANCEに焦点を当てているかがよく分かるだろう

北乃国から北乃国から 2016/10/21 14:05 初めて投稿します。いつも楽しく拝読しております。
私は非内科医師ですので、コレステロール低下療法のエビデンスについてはあまり詳しくありません。
科学リテラシさんは2004年移行にコレステロール低下療法を否定する論文群があるとお書きですが、あるのでしたらインパクトファクターの高い論文を2-3引用されてはいかがですか?
あくまで中立のつもりでこれまでのやり取りを見ているつもりですが、NATROMさんのコメントは科学的根拠に基づいた論理性のある説明である一方、科学リテラシさんのコメントはその名前にはそぐわない、非科学的な主張に終始しているように見えます。
やはり有用性がないと主張されるのでしたら、その根拠となるデータ(コクランを覆す程度のですが…)を引用したうえでされないと説得力がないと思いますよ。
それと、質問には答えてから主張されないと、外野からは、あ、答えられないんだな、と思ってしまいます(NATROMさんは割と丁寧に質問に答えているように思います)
以上、横やり失礼いたしました。

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/21 14:58 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=18314425
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=18314439

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/21 17:41 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18376000
ENHANCE試験:シンバスタチン+エゼチミブ併用VSシンバスタチン単独
LDL-Cをより強力に抑えたが単独投与を上回る効果が見られなかった
またIMTに併用が若干増の傾向あり

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18765433
SEAS試験:大動脈弁狭窄症患者に対するシンバスタチンとエゼチミブ投与VSプラセボ投与
LDL-Cを半分に抑えたがプライマリーエンドポイント(冠動脈疾患と大動脈弁合併症)に効果なし
ENHANCEとSEASの結果が従来のコレステロール低下療法を大きく否定することに

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18757089
GISSI-HF試験:慢性心不全患者に対するロスバスタチン投与VSプラセボ投与
LDL-Cを2/3に抑えたが総死亡率・心疾患エンドポイントで差がでなかった

科学リテラシ科学リテラシ 2016/10/21 17:42 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17984166
CORONA試験:ハイリスク群に対して2次予防を期待したロスバスタチン投与VSプラセボ投与
LDL-CとCRPが約45%と約37%と大幅に低下したのにも関わらず主要項目で全く差がでなかった。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19332456
AURORA試験:透析患者へのロスバスタチン投与VSプラセボ投与
LDL-Cが約43%低下したがプライマリーエンドポイント、セカンダリーエンドポイント(総死亡率)に有意差なし

NATROMNATROM 2016/10/21 19:19 >「少なくともFHにおいては昔からコレステロールと心疾患の関連や因果関係が不明なままスタチンが使用されて

ウソですね。スタチン前からLDLアフェレーシスのようなコレステロールを下げる治療がなされて、一定の効果が得られていました。FHに限らなくてよいなら、1984年にすでにコレステロールを下げる治療法の効果がDBRCTで証明されています[ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6361299 ]。


>そしてコレステロール低下療法は2004年以前はポジティブな結果のみだったのが
>2004年以降一転して殆ど全てでネガティブな結果となる。

これもウソです。2016/10/18 08:30ですでに説明していますが、勝つことがわかっている臨床試験は組めませんので、徐々に勝ったり負けたりの成績になるのは当然です。

ENHANCE試験はすでに述べた通り、対照にもスタチンが投与されているから差が出にくい。SEAS試験は対象が高コレステロール血症ではなく大動脈弁狭窄症です。GISSI-HF試験は慢性心不全。CORONA試験も慢性心不全。AURORA試験は透析患者。

高コレステロール血症にはとても良く効くから、大動脈弁狭窄症や心不全にも効くんじゃね?という観点からなされた臨床試験です。しかし、高コレステロール血症に効くからと言って、他の疾患にも効くとは限りません。だから臨床試験を行っているんです。

科学リテラシさんの主張のように「アンチスタチン派が医学界で既に対抗説の地位を得ている」のであれば、ハイリスクの高コレステロール血症を対象にしたスタチン対プラセボのガチ比較試験をやる意味がありますが、そんな臨床試験は提案すらなされていません。アンチスタチン派はごくごく少数派で、せいぜい和文誌かIFの低い雑誌にしか自説を発表できず、標準的にはスタチンの有用性は揺らいでいないからです。

「EU法改正とEU指令」がスタチンの有用性を覆すほどのインパクトを持っていると考えているのはトンデモさんだけです。コクランはそうは考えていません。コクランは製薬会社に買収されているのか、それとも無能なのか、という質問から科学リテラシさんは逃げ続けています。また、スタチン後にFHの予後が改善したことが観察研究から明らかになりました。製薬会社は死亡統計をも操作できるのでしょうか?この質問にも科学リテラシさんは答えていません。

NATROMNATROM 2016/10/21 19:21 科学リテラシさんに質問です。以下の質問に答えない限り、科学リテラシさんはコメントしてはいけません。くだらない主張に延々と付き合うわけにはいきません。どうしても自説を主張したなら、ご自分のブログか、あるいは医学雑誌に投稿してはいかがですか(まともな医学雑誌に掲載されるわけありませんが)。

1. 「コクランレポート作成当時はEU指令の影響を把握しきれなかっただけ」とのことであるが、2013年の段階でもそうなのですか?

2. そうだとすると、林衛氏が2011年にはすでに把握していた「EU指令の影響」を、コクランのメンバーは2013年になっても把握できなかったということになります。コクランのメンバーは無能だったんですか?

3.「アンチスタチン派が医学界で既に対抗説の地位を得ている」ことがわかる根拠を、英文の論文、できればIFの高い雑誌に掲載されたものを具体的に示してください。たくさん論文があるのですから簡単でしょう?

4.「アンチスタチン派といった言葉が生まれ」とありますが、英語でなんと呼びますか?"anti-statin"で良いですか?

5. 一つの研究でもって「少なくともFHにおいては相関はない」と結論付けるのは適切でしょうか?

6. 家族性高コレステロール血症患者の予後が改善した点について、アンチスタチン派はどのような説明をしていますか?アンチスタチン派が「医学界で既に対抗説の地位を得ている」のであれば、当然、論文等においてなんらかの説明をしていますよね?

mushimushi 2016/10/21 20:49 管理人が禁止コメントを出されたので、私がこのようなコメントをするのは不適切かもしれません、問題あれば消去してください。

スタチン単独で10の効果が、スタチン+エゼミチブ併用で10.1の効果があったとします。
この0.1の効果が本当かどうか確認するのは、相当な母集団と厳密な臨床系の構築が必要なことくらいはわかりますよね?それが容易にできることではないこともわかりますよね?
ようやく、「相当な母集団と厳密な臨床系の構築」ができてその結果が出たのです。ネガティブな評価をもたらした研究が多数あったのではありません。そもそも研究自体が行えなかった(行えたとしてもENHANCEのような十分ではないものだった)のです。


そもそも、もし仮に、スタチンと他の薬剤の併用にはネガティブな報告ばかりというあなたの主張が真だとしても、スタチンの有用性は全く否定されないのですよ。
あなたは「スタチン登場以降,初めてスタチン以外の薬剤でイベント抑制効果が示しえたという点も見逃しえない」という寺田さんのコメントを(曲解混じりに)信用されているようですが、その寺田さんは以下のようにコメントを続けています。

「スタチン登場以降,初めてスタチン以外の薬剤でイベント抑制効果が示しえたという点も見逃しえない」

NATROMNATROM 2016/10/21 21:07 私が「心疾患のコレステロール原因説」否定派だったら、「たしかにスタチンは心疾患を抑制する有用な薬剤だけど、それはスタチンの多面発現によるもので、コレステロール低下によるものとは言えない」って主張します。そうすればスタチンが心疾患を抑制したRCTやらメタアナリシスやらを相手にしなくてよくなり、もっと粘れます。

「アンチスタチン派」がそうしないのは、おそらく「心疾患のコレステロール原因説」は本命ではなく、「スタチンは効かない。代わりに私の推奨する○○を使おう」というのが本音だからです。

たとえば、日本脂質栄養学会前理事長鈴木平光氏は、「食べずにいはいられない、ウマイ魚のDHAが老化・ガン・アトピー・脳に効く!」という本をお書きになっています。スタチンの有用性すら懐疑的に見る立場の方が断言するからには、さぞや立派なエビデンスがあるんでしょうねえ。

北乃国から北乃国から 2016/10/21 21:37 17:41-17:42の科学リテラシさんのコメントは、まさに語るに落ちるという感じですね。自分でその研究がなされた背景(それらはスタチンが有効なので他の病態群にも試してみた)を理解していない、医学論文を正当に評価するための知識的な土俵にも上がれていないことを自ら暴露しており、むしろ滑稽に感じました。
我々医師の多数(と私は信じています)は、製薬会社主導の臨床研究の結果には基本的に懐疑的な目で見ており、一つのエビテデンスがでたからといってすぐにそれをまに受けるということはしません。他施設からの報告や、自身の経験に基づいて、治療法がより患者のためになるであろうと信じられる治療法を患者に提示します。
いわゆるトンデモの人たちは、NATROMさんが指摘されているように、all or nothingと考える傾向にあるようです。医者はみんな悪だと。でもそんな集団はあり得ないのです。

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