NATROMの日記 RSSフィード Twitter

0000 | 01 | 02 | 03 | 04 |
0010 | 11 |
0011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 11 |
0012 | 04 | 05 | 06 | 07 | 09 | 10 | 11 | 12 |
0013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 11 |
0014 | 01 | 02 | 05 | 06 | 07 | 09 |
0015 | 05 | 06 | 09 |
0016 | 01 | 02 | 09 | 10 |
0017 | 01 | 03 | 05 | 10 | 11 | 12 |
0018 | 01 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 |
2004 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 |
cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2006-03-31 世界一の日本の医療の秘密

[][]世界一の日本の医療の秘密 世界一の日本の医療の秘密を含むブックマーク

おい、みんな。すごいことを発見したぞ。とりあえずこれを読んでくれ。


■三重県医師会 日本の医療制度が崩壊する?!

★日本の医療は、世界でもトップレベル

 WHO(世界保健機構)が認めています。日本は世界で最高の医療を行っています。

★健康寿命も世界一

 国民皆保険制度によって、国民みんなが保険に入っているので、とても安い値段で、気軽に受診することができます。

 そのために病気の早期発見・早期治療が可能になります。

 日本は健康寿命(平均してどの年齢まで健康で暮らせるか)も世界一なのです。



(読売新聞 アルバートアインシュタイン医大血管外科教授 大木隆生による投稿記事を■ナース・ステーションの裏側より孫引き)

先日、福島の県立病院で、帝王切開による大量出血で患者を死亡させた、として産婦人科医が業務上過失致死の疑いで警察に逮捕されました。殺意や傷害の意図を持って命を奪ったのならともかく、通常の医療行為に警察が介入し、刑事罰により結果責任を問う国は、先進国では日本だけです。しかも、医療のプロでは ない警察や検察が調べに当たり、犯罪か否かを問うのです。




「日本は世界で最高の医療を行っている」と、「医療行為に警察が介入し、刑事罰により結果責任を問う国は、先進国では日本だけ」という二つの事実から論理的に導かれる結論は、


いつ刑事責任を問われるか分からないがゆえに、日本の医療者には最高の医療を行うべく強いインセンティブが働いている


だ!よその国も日本を見習って、妊婦が死亡したらどんどん医師を逮捕すればいいのに。



関連記事

■福島県の医師は足りている

InoueInoue 2006/03/31 21:35 今週出た割り箸事件の判決は、神経学的異常もなければ目視で何も見えない子どもにCT検査を行うのが当然という、きわめて医師に厳しいものだったのに、それが「甘い」と抜かす人々が存在します。業務上過失致死罪の構成要件は「業務上過失」に加えて、「よって死傷した」(因果関係)です。ですから、いくら過失を認定しようが、救命可能性がなければ無罪なわけです。そんなことは法律を読めば誰でもわかる。なのに、読売新聞のこの記事をご覧ください。私は開いた口がふさがりません。医療情報部と言う部署は、医療過誤訴訟の初歩的な知識がなくてもやっていけるのでしょうね。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060330ik03.htm

NATROMNATROM 2006/03/31 22:54 『読売新聞は、他の全国紙にはない医療専門の取材機関「医療情報部」を持つ(Wikipediaの「読売新聞」の項)』のだそうです。しかし全国紙の新聞とはいえ営利企業であり、消費者が求めるような記事を書かねばならんのでしょうねw。

通りすがりの当直医通りすがりの当直医 2006/04/01 00:58 医療情報部といえば、某記者のゴネぶりで数年前に話題になっていたところではありませんか。そういうところにまっとうな報道を期待する方が…

参考URL
http://www.google.co.jp/search?q=cache:www.yomiuri.co.jp/iryou/renai/20000801sr11.htm
http://www.google.co.jp/search?q=cache:www.yomiuri.co.jp/iryou/renai/20000802sr11.htm
http://www.google.co.jp/search?q=cache:www.yomiuri.co.jp/iryou/renai/20000804sr11.htm
http://www.google.co.jp/search?q=cache:www.yomiuri.co.jp/iryou/renai/20000805sr11.htm

InoueInoue 2006/04/01 01:16 判決文がすぐにアップロードされないので、まだ読めないのですが、CT被爆の発癌性の問題はどこへ行ったのでしょうか?どの新聞も全く報道していない。たった4歳の子どもに必要性のさだかでないCTを照射しろと裁判官は言っているんですね。CT検査で1人救命するたびに100人ぐらいが白血病で死ぬでしょう。

InoueInoue 2006/04/01 02:55 医療経済のマクロ分析の本を読んでからアレコレ文句を言うべきだと思うのですね。
快適な個室の病室で、おいしい食事をいただいて、手術も熟練者にすぐやってもらえて、ついでに全部保険でカヴァーしてくれて安価なら、それに越したことはないし、医療スタッフだって、できればそうしたいでしょうよ。しかし、金がない。
それと、インフォームドコンセントを求めたら邪険にされたと一方的に書いてますが、担当医は仕事が押してたのじゃありませんかねえ。説明30分で5000円とかいった時間料金があれば、また話は違ってくるでしょうけど。これは弁護士の法律相談料の相場です。

NATROMNATROM 2006/04/01 12:23 渡辺勝敏氏の事例については、塩谷郡市医師会のマスコミウォッチでとりあげられていますね。もはや古典。

http://www.tochigi-med.or.jp/~shioya/m_watch/m_watch.cgi?action=html2&key=1000810181209
http://www.tochigi-med.or.jp/~shioya/m_watch/m_watch.cgi?action=html2&key=1000813162503

長文すいません長文すいません 2006/04/01 18:22 あるところに、たいそうえらそうな新聞記者がおりました。
新聞記者は怪我をすると「天下に並ぶもののない医療を受けよう」と考えました。
「漢方薬なら副作用の心配はないはずだ、漢方医を受けてみよう」
竈考えた新聞記者は漢方医を受診しました。
しかし、漢方医はいいました。「漢方薬に副作用がないなんてうそですよ。
それに臨床試験をやってみたらいわれている効果なんてなかったなんて
日常茶飯事です。やはり西洋医学にはかないません。」
「たしかにそうだ。」
そう思った新聞記者は、某国営放送の忠告に従いイギリスの医療を受けることにしました。
「イギリスでは、ホスピスによるターミナルケアが発達し、
人間らしい最後が迎えられると聞きました。ぜひ、イギリスの医療を受けたいのですが。」
しかし、イギリスの医師は言いました。
「イギリスでホスピスが発展してるのは、医療費を限界まで下げたおかげで
普通の医療が崩壊しているからです。専門医を受診するまで数ヶ月待ちなんて
珍しくありません。最高の医療を受けたいならアメリカに行きなさい。あそこは
世界一医療費をかけています。自分もこれからアメリカに働きに行くつもりです。」
「たしかにそうだ。」
そう思った新聞記者は、アメリカに治療を受けに行きました。
しかし、アメリカ人医師は言いました
「たしかに、お金さえあればアメリカの医療は世界一でしょう。しかし、
その世界一の医療を受けられる人はごく一部です。また、医療費で破産する人も
たくさんいます。あなたはその医療費を出すことができますか。できないのなら、
日本の医療を受けなさい。日本国民ならほぼ誰でも安価で質の高い医療を受けること
ができます。WHOでも世界一の医療システムだと評価されています。」
新聞記者は帰国し治療を受けながら思いました。
「なんてことだ。それでは大衆に受ける欧米賞賛記事がかけなくなるではないか。
そうだ、医療事故をしつこく追いまわしてればいいんだ。いくら医学が発達した
ところで人は死ぬからねたには困らないし、医者バッシング記事も大衆受けがよい。
よし、がんがん記事を書くぞ。」
やがて、日本の医療は崩壊し、医療事故はおきなくなりました。めでたしめでたし。

InoueInoue 2006/04/08 17:55 ミスをしたことのない医者にかかりたければ、臨床経験が全くない人にしましょう。

InoueInoue 2006/04/09 07:06 インフォームドコンセントの件はよく記事を読んだら、「ここの病院で手術してくれ」と本人が求めた時点で、すでに「コンセント」しているわけですよね。その後で、ぐだぐだ説明を求めたら、それはインフォームドコンセントとは関係ない。患者の不安を鎮めるための説明に過ぎない。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060331

2006-03-25 さようならウルトラマンマックス

[]諸行無常 諸行無常を含むブックマーク

マックス

ウルトラマンマックスは今日で最終回。おもちゃ業界はシビアだ。この次はウルトラマンメビウスだと。

wadjawadja 2006/03/25 19:30 「チャンス!」とばかりに買い込んでたりしてw
未開封のレアものなら、10年後には…(ry

InoueInoue 2006/03/26 13:49 ヤフーオークションで、かつて正規に買った価格の15倍で売れたビデオソフトがあります。ゼネラルプロダクツ製「DAICON III IV オープニングアニメ」「八岐大蛇の逆襲」のLDです。後者はともかく、前者は著作権の許諾も得ないで、好き勝手に当時の人気特撮キャラとかアニメキャラを出したので、いまさら再発売できないんだそうです。

TBDDTBDD 2006/03/27 00:57 大根、何もかもみな懐かしい。
空は裂け、畑はコルホーズ、君はシベリア送りだろぅー

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060325

2006-03-21 よきサマリア人

[]よきサマリア人 よきサマリア人を含むブックマーク

チビが書いた初めての手紙。

チビの手紙

XXより

--------------------------

ままきおうしなった

ひとがいたらかなら

ずたすけて

(ママ、気を失った人がいたら必ず助けて)


「防災絵本 ぼくらはにこにこまちのきゅうきゅうたいいん」という絵本にインスパイアされた模様。

カマンベールカマンベール 2006/03/22 12:33 確かに職場にはAEDもあるし、私もACLSのコースを2回ほどうけちゃいるけど・・・ええい、頑張るか。かわいい息子にお願いされちゃあなあ。

wadjawadja 2006/03/22 21:49 AEDとACLSウィキで調べました。
うーん。確かにチビさんにとっては「きおうしなった」の範疇やわな。

tematema 2006/03/23 00:54 ままきからしなった
ひYがいた
ろかけおちした
ずたす

ママと木からしなった人(Y染色体保有)が居た
駆け落ちした
ズタズタ(?)
と読んだのですが、違いますかそーですか

たんぽぽたんぽぽ 2006/03/23 11:16 気を失ったのがカマンベールさまで、
人がいたら助けるように言ってと、NATROMさまに言っている、
という意味かと、わたしは思った...

カマンベールカマンベール 2006/03/23 12:22 この写真ではモザイクをかけていますが、差出人名も風変わりです。普通、「たろうより」って、書くと思うんだけど、「やまだより」になってるのです。

たまごちゃん (^-^)ノたまごちゃん (^-^)ノ 2006/03/28 02:01 私も「ママが駆け落ちした」という趣旨の手紙かと思った・・・orz

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060321

2006-03-19 救急医療:重症患者の98%が適切な病院へ

[]救急医療:重症患者の98%が適切な病院へ 救急医療:重症患者の98%が適切な病院へを含むブックマーク

陰謀論ってのは好きじゃないんですけどね、ここんとこのマスコミの医療関係の報道を見ていると、なんらかの陰謀(でっかい救急センターというハコモノつくってウマー・混合診療全面解禁で民間の医療保険でウマーとか)があるんじゃないかって思うのですよ。単に【鯨岡秀紀、山本建】とかいう新聞記者が馬鹿だったってんのならいいんですがね。


■<救急医療>重症患者9000人が転送 実態10万人以上か(毎日)

 消防庁によると、03年に全国で救急搬送されたのは約457万人。うち3万3901人が最初に到着した病院から別の病院に転送された。転送患者中9216人は3週間以上の入院が必要とされた重症者で、そのうち83人は2回、3人は3回転送された。

 転送の理由は▽処置困難56%▽専門外21%▽ベッド満床10%――など。入院の必要がない軽症者が転送された率は0.3%だが、重症者の転送率はその6倍を超す1.9%で、重症者の方が転送により治療開始時間が遅れる危険性が高かった。

「重症者の転送率はその6倍を超す1.9%」ってことは、救急隊員によるトリアージが、重症者にかぎってすら、98%以上は適切であったってこと。100%でなくて誠に申し訳ございませんね。


 実際には、これよりもさらに多くの重症者が「転送」されている。

 消防庁は、病院到着後に救急車が引き揚げ、再び救急車を呼んで別の病院へ搬送した場合は「転院搬送」とし、「転送」には含めていない。03年の転院搬送は44万人余りに達する。

医師の診察によって、より高次の病院へ転院搬送するというトリアージがうまくいっているということ。これが駄目ってのなら、はじめから何でもかんでも高次の病院へ搬送するべきだってことになっちゃうけれども、この記事ではマジでそうしたほうがいいと言っている。


 重症者の転送は、患者の死亡率を上昇させる恐れがある。京都府立医科大の沢田尚久講師(循環器内科)らは00〜03年に府内13病院に運ばれた心筋梗塞(こうそく)患者1458人を分析した。最初の病院で治療を受けた患者の院内死亡率は11.7%だったが、転送された患者は同15%と高くなっていた。

「重症者の転送は、患者の死亡率を上昇させる恐れがある」って、■入院は死亡のリスクを高めるって話と同じ構図だね。状態がやばいから転送されるだけなのではないか。


 このように、見た目は軽症でも実は重症だったという救急患者は少なくない。日本救急医学会が昨年10月、さいたま市で開いた救急医療のワークショップでは、救急医から「地域社会のニーズを考えれば、初期から3次まで対応できる医療機関が理想的だ」などの指摘が相次いだ。

 患者にとっては理想的なシステムだが、ある救急医は「2次病院が納得しないだろう」と言う。

はい、集約化しましょうって話になった。それはそれは大きな建物が必要だろうね。だいたい、救急医からの指摘って本当かね?一次救急(軽症)まで診なけりゃならん現状に嫌気がさしているものとばかり思っていたけど。「患者にとって理想的なシステム」って本当にそうか?「初期から3次まで対応できる医療機関」って、その医療機関の近くに住む人にとっては、そりゃ理想的かもしれんが、遠くの人はどうなるか。これまでなら、1次〜2次ぐらいまでは近くの病院がとりあえず診てくれていたが、これからは「見た目は軽症でも実は重症かもしれませんのでウチでは診れません」と言われて、一時間半かけて大きな救急医療センターまで運ばれるわけだ。で、救急医療センターには周辺の1次〜3次までのすべての救急患者が押しよせていている。重症者が優先されるので2時間待たされて診察。ただの急性腸炎なので一日分だけ薬を処方されて帰される。帰りは救急車が使えないからタクシーだ。「見た目は軽症でも実は重症だった」かもしれないので、それぐらいへいちゃらだよね。この毎日新聞の記事に賛成した奴、あとから文句言うなよ。

むろん、「見た目は軽症でも実は重症だった」患者が、集約化によって救われることもあるだろう。アクセスを犠牲にして(はっきり言えば「僻地は切捨てて」)、こうした患者を救えるようにするという選択肢もあるけれども、それにはコストがかかる。単純に「患者にとっては理想的なシステム」と言ってのける毎日新聞の記者はあまりにも不勉強すぎる。ついでを言えば、これまでだったら近くの2次救急機関が応急処置(気管内挿管やルートキープなど)を行ってから3次に転送ということもしていたけれども、これからはそれも駄目ってことになるのか(それとも、救急隊員に「2次救急による応急処置が必要か否か」判断させるの?)。場合によっては、集約化したがゆえに失われる命だってあるかもしれないぞ。


2ちゃんねるのニュー速での書き込み。

45 :名無しさん@6周年:2006/03/19(日) 09:01:49

転送しなかったらしなかったで、「転送していれば助かった可能性がある」って 
さんざん叩いといて、良く言うよ。 全く。 

はいはい、 弁護士と裁判官とDQN国民の皆様、 

1) 転送で時間の浪費は許さん 
2) いつでもどこでも最高水準の医療を受けて当たり前。 

1)+2) = 救急は全部三次に直行して下さい。 
   ∧∧ 
  (  ・ω・)  皆様の結論に敬意を表します。 
  _| ⊃/(___ 
/ └-(____/ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 

  <⌒/ヽ-、___  ← 場末救急病院当直医 
/<_/____/   

匿名希・望匿名希・望 2006/03/20 10:47 >だいたい、救急医からの指摘って本当かね?一次救急(軽症)まで診なけりゃならん現状に嫌気がさしているものとばかり思っていたけど。

まあ、センター化して気軽に救急に掛かりにくくなれば、医師の負担は減るからなぁ。
だからこそ医師からの発言というのには信憑性があるかもしれない(w

地下に眠るM地下に眠るM 2006/03/21 11:56 引用記事の最終部分に注目にゃんな
*****************************
患者にとっては理想的なシステムだが、ある救急医は「2次病院が納得しないだろう」と言う。
 関東地方の大学病院の脳神経外科医によると、この大学病院周辺の2次救急病院がくも膜下出血の患者を受け入れるのは平日の日中だけだ。医師は「患者1人で月に300万〜400万円の収入となる。救急患者受け入れは2次病院が効率的にもうける手段だ。しかし、休日や夜間の受け入れは体制整備に費用がかかるので、平日の日中だけにしている」と語る。
 この医師は「こうした病院は年間の手術件数が少なく、手術成績もよくないはずだ」と漏らす。
********************************

こりゃどう読んでも、今の救急医療のシステムは医者がもうけるためにある、と書いてあるわけだにゃ。センター化への医師からの反論は、既得権益の擁護だと判断されるというプログラムになっているわけにゃんね。

ssdssd 2006/03/23 11:33 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060320ik06.htm
これもなかなか香ばしいですぞ。

sci98sci98 2006/03/25 17:02 忙しくてしばらくインターネットから遠ざかっておりました。

地下に眠るMさん:
>たとえば、明らかに不当と思われる救急車の出動要請が原因で、
>本当に必要な救急医療が間に合わなかったというのが明白な事例において、
>不当な救急車出動を要請した者(複数かもしれない)に対して
>不法行為に基づく損害賠償請求を行なうというのは法技術的に無理があるのかにゃ?

「救急業務を邪魔してやろう」という意図の下、必要もないのに救急車を呼びまくった場合以外は無理だろうねえ…
それにさ、タクシー代わりに救急車を呼ぶ人なんて、巨額の賠償金を請求されても痛くも痒くもないと思ふ。ない袖は振れないから。
救急活動妨害罪でも作るか?消火活動妨害罪はあるんだし…

地下に眠るM地下に眠るM 2006/04/02 13:00 こちらもレス遅れて申し訳にゃーです。レスありがとね>sci98
どうもスジのよくにゃー思いつきだったみたいにゃんね。
おみゃーさんのいうとおりだったみたい>wadja

この手のことに、市民・間接的被害者の立場からできることってのはなかなかにゃーということかにゃ。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060319

2006-03-18 救急車出動でトリアージ

[]救急車出動でトリアージ。誰が判断するの? 救急車出動でトリアージ。誰が判断するの?を含むブックマーク

増え続ける救急出動をどうにかしましょうということで、総務省消防庁が対策案を出した。


■救急車出動の「重症・緊急」優先、全国で導入へ(読売)

 報告書案では、119番通報で一律に救急隊が出動する現状を改めるとした。通報受理時と現場到着時に患者の症状を確認し、状況に応じて緊急度を判断したうえで、「心肺停止の可能性が高い」から「明らかに軽症と考えられる傷病者」まで6段階に区別する。緊急度が低い場合は出動を見送ったり、引き返したりすることも可能にするとした。

 このほか、軽症者の搬送に民間搬送事業者やタクシーを活用したり、通報が多くなる昼間の救急隊編成を手厚くしたりすることも提言。救急サービスの有料化については、「公平性の点から整理すべき課題が多い」として見送ると結論づけた。

2ちゃんのニュー速では、「どうやら火中の栗は救急隊員が拾うようでちょっと安心」とか書かれていてワラタ。緊急度の判断が「結果的に」間違っていた場合は、救急隊員が責任を負うのだろうか。最近では、民事どころか、刑事責任すら問われることがあるんで大変だよ。結局のところ、責任回避のために医師に確認を求めることになるであろう。私が救急隊員だったらそうする。医師だって、このご時勢、診もしないのに「軽症のようだから救急車で来る必要なし」と断言できるような漢(おとこ)はそうそういない。「話だけじゃようわからんので、とにかく連れて来い」(でなきゃ「診なきゃわからんが今ウチは立て込んでいるんでどこかよそへ」)と言うだろう。私ならそうする。余計な手間が増えるだけで救急出動の抑制にならないような予感。

有料化についても、料金を高く設定すると本当に救急車を必要な人が利用できなくなる。安くしたらしたで、「お金払っているから俺はお客様」のような人が増えるだけ。とりあえず全部運んで、軽症のみ料金徴収としたら、重症度判定で必ずもめる。地下に眠るMさんが指摘したように、「自由というものに本質的にかかってくるコストの問題」なんだろうね。


救急隊員の方のブログを読むと現場の苦労がよく分かる。

■救急隊の現実 救急車搬送パンク寸前!?(パラメディック119)


私見を言えば、判断ミスを免責にするならば、トリアージは有効だと思う。救急車を有料化にして貧乏人を切り捨てるよりかはずっとマシだろうけど、ミス免責は無理だろうね。

[]自由のコスト 自由のコストを含むブックマーク

■救急は時間外外来ではないで「軽症で気軽に救急外来を利用していると、重症患者に手が回らなくなって、結局困るのは君たちだよ」という問題を扱ったときの、地下に眠るMさんのコメント。

自由というものに本質的にかかってくるコストの問題にゃんね。

自由でありながらコストを減らすには、不当な格差がない済みよい社会であることが結局は一番の近道なんだろうけどにゃ。


救急隊員の方のブログ。寒いので入院したいために、軽症の腰痛で救急車を呼ぶホームレスのFさん。

■あんたもオレみたいになるよ(パラメディック119>ためいき現場>使いっぱしりじゃないんだよ)

あんたもオレみたいになるよ。なるもんかよ!世の中のほとんどの人がそんな風にならないために歯を食いしばって働いているんじゃないか。なのに働く気もない、なにかあれば世の中が悪い。そんな人たちが大腕を振っている。Fみたいな人でも働かなくても病院に行けるし診察もしてもらえる。やっぱり日本って優しい国ですよね。彼らの診察代も薬だいも歯を食いしばって働いているほとんどの人たちが払っているんだけどね…。どっちが得なのかどっちが賢いのか…救急隊をやっているとふとそんなことも考えてしまいます。

そもそもFさんがホームレスにならずにすめば、こうした余計なコストはかからないはずなのだ。

地下に眠るM地下に眠るM 2006/03/19 13:16 不当な格差のない済みよい社会がもろもろのリスクを低減するという最終的なところはそれはそれとして。

たとえば、明らかに不当と思われる救急車の出動要請が原因で、本当に必要な救急医療が間に合わなかったというのが明白な事例において、不当な救急車出動を要請した者(複数かもしれない)に対して不法行為に基づく損害賠償請求を行なうというのは法技術的に無理があるのかにゃ?
どう?>sci98

wadjawadja 2006/03/19 16:00 聞かれても居ないけど、
>本当に必要な救急医療が間に合わなかったというのが明白な事例

これ自体明白なことが証明できないと思う。

無理にやるとしたら、救急隊の司令部の判断ミス=行政の責任とせざるを得なくなる希ガス。

地下に眠るM地下に眠るM 2006/03/19 16:31 そかな?
あくまでシロウト考えなんだけどさ
・救急車の不当な使用であるという明白な事例については立証は可能
・事故や心筋梗塞など、あと何分早ければ助かる可能性が大きかったという医学的な証明は可能
・救急出動については記録がすべて残っているはずだから、不当な救急車の出動要請と救急車の遅れの因果関係の立証は可能
・救急車の不当な使用は消防法に反する不法行為
・よって不法行為と損害との因果関係が立証できるのではないか?

救急隊員は基本的に救急出動に対する拒否権限をもたにゃーわけだから、救急出動したことを責めても何の意味もにゃー。行政サービスの不法な使用によって具体的な損害を受けた側が、行政サービスの不法使用者を訴えるほかにゃーのではにゃーかと思ったりもするわけだにゃ。
で、救急車の不当な使用が、巨額の損害賠償に結びつくリスクがあることを周知徹底させるというのはとりえる方法のひとつではにゃーかと。

NATROMNATROM 2006/03/19 19:42 >救急車の不当な使用が、巨額の損害賠償に結びつくリスクがあることを周知徹底

DQNは今までどおりにタクシー代わりに救急車を呼んで、救急医療を要するまじめな人が「訴えられるかも」と遠慮するようになる予感。

クハ72クハ72 2006/03/19 22:08 >DQNは今までどおりにタクシー代わりに救急車を呼んで、救急医療を要するまじめな人が「訴えられるかも」と遠慮するようになる予感。

それでも今より改善されればいいのかもしれない。

wadjawadja 2006/03/20 00:47 こっちもシロウト考えやけど、

>事故や心筋梗塞など、あと何分早ければ助かる可能性が大きかったという医学的な証明は可能

治療までの時間が短ければ助かる可能性が大きかったことを、医学的に妥当な線で推定できる症例ってそんなに多いんかな?水難事故とかで、心肺停止から人工呼吸までの時間で蘇生率が異なる様なケースなら、比較的立証は簡単やけど。救急医療を本当に必要とするような場合で、そんなに簡単に判断できるケースは多いんやろうか?

>救急隊員は基本的に救急出動に対する拒否権限をもたにゃーわけだから、

出動命令を出してる立場やったら、出動の可否判断する権限はあるんやないの?命令を受けた救急隊員レベルには、拒否する権限は無いやろうけど。

後、同じ時間帯に救急出動を不当に要請した全ての人を、損害賠償請求の対象にするんやろか?負担割合はどうするの?現実的は、判断難しい様な気がする。

InoueInoue 2006/03/21 00:00 ホームレス支援には少しばかりかかわっていて、福祉担当者の話も聞いてます。
「バス停で野宿している人がいる。どうして施設に入れないんですか?」
「施設に入れと言っているが本人が承知しない」
「零下にもなる環境で、十分な寝具もなしに横になったら凍死しかねませんよ」
「彼らはそうなる前に救急車を呼びます」

InoueInoue 2006/03/21 00:10 野宿は緩慢な自殺行為に他なりませんから、ホームレス支援は、医師が自殺未遂者を救命するのと同じことです。本人が死にたがっているからといって、自殺志願者を放置して死なせるのは人として許されない。ただ・・・支援者が毛布を配っても、本人が持ち物を管理できないので、同じ人に何度も配らなくてはならないそうで、徒労に近い感じがあります。自殺未遂リピーターと同じです。医師は自殺未遂者の命を救うことはできるが、生きよと命じることはできない。自殺志願者を減らすには社会構造そのものを時間をかけて変革していかねばなりません。だからといって目の前の自殺を止めないわけにもいかないわけで、短期と長期の両方の対策が必要だってことです。ホームレス支援団体は短期の対策しかできません。

KosukeKosuke 2006/03/21 05:47 > 野宿は緩慢な自殺行為に他なりません
それを言ったら、生きている事そのものが緩慢な自殺行為です。
なんでそこまで税金を使って面度みてやらなならんの?世間様に迷惑をかけずに生き、そして死ぬのは、人としての義務だと思いますが。
税金を使ってホームレスを支援する根拠として、好きでドロップアウトした人間が社会に対して与える害悪を最小限にする以外に何があるのか、私には想像もつきません。

InoueInoue 2006/03/21 08:34 では、あなたは喫煙を減らし、アル中を治療せず、覚せい剤を野放しにしてほうっておくのですか?
健康に害があり、有病率を増加させ、結果として医療費を増やして生産性を下げている病因因子を、社会的なものを含めて除去することは、社会全体にとって有益です。

InoueInoue 2006/03/21 09:01 ここのブログの以前のエントリに「医療保険による禁煙治療の是非」ってのがありましたね。その議論を読んでいただくと、「本人の自己決定だから放置」という結論にはどうしてもならないと思います。路上で泥酔して横になっている人間を助けることは、自分が同様の状況(薬物中毒や自殺未遂)になっても保護してもらえるということであり、社会の成員に安心感を与えます。それは一種の保険です。

chirin2chirin2 2006/03/21 09:10 社会全体にとって有益で、医者ができる仕事であり、放っておかない方がいいことには諸手を挙げて賛成だけど、すごく疲弊するんだよなぁ。挙げた手はそのまま降参のサイン。。

地下に眠るM地下に眠るM 2006/03/21 10:43 ちょいと枝葉末節気味だけど、とりあえず逐語レス>wadja

>治療までの時間が短ければ助かる可能性が大きかったことを、医学的に妥当な線で推定できる症例ってそんなに多いんかな?

シロウト同士でいいあってもあまり意味のにゃー部分。そもそも僕が問題にしたのはあくまで典型例。ケースの多寡はあまり問題ではにゃー。

>出動命令を出してる立場やったら、出動の可否判断する権限はあるんやないの?

基本的には拒否できにゃーはずだけど。
そもそも、救急車の出動要請をうけて出動したことの責任なんて問えるはずがにゃーと考えるけど、どっかおかしいか?

>同じ時間帯に救急出動を不当に要請した全ての人を、損害賠償請求の対象にするんやろか?負担割合はどうするの?現実的は、判断難しい様な気がする

損害賠償の負担割合については技術的な問題だにゃ。僕が聞きたいのは責任を問えるか問えにゃーかだ。負担割合の算定が困難かもしれにゃーことと、責任を問えるか否かは別の問題。算定が困難だから責任を問えない、というロジックが法の運用において存在するちゅうのなら別だけど。

僕の基本的な問題意識は、行政サービスの不当な利用によって損害をこうむった者が、行政サービスの不当な利用者を訴えることはできにゃーのかということだにゃ。

地下に眠るM地下に眠るM 2006/03/21 11:15 >世間様に迷惑をかけずに生き、そして死ぬのは、人としての義務だと思いますが。

これは典型的な「強者の論理」ではにゃーのか?
いわゆるホームレスの方々には、メンヘル系の問題を抱えながら適切な支援が受けられなかった人たちの割合が多いのではにゃーかと僕は推測しているんだけど、どう思う?

あと、「迷惑」はかけてもいい、というのが僕の基本スタンス。
本当に死にたい奴は死なしてあげるべきとも思っているにゃんがね。

InoueInoue 2006/03/21 12:13 痴呆や統合失調症の人はホームレスにすらなれません。合理的な行動が取れないから、すぐに凍死、病死、餓死します。東京の上野駅前で、裸足でブツブツ言いながら突っ立っているおじいさんを見ましたが、放置したら数日を経ずして死ぬでしょう。私が驚愕したのは、それを傍目で見ながら、何の対応もせずに通り過ぎてしまう警察官がいたことです。少なくとも、トラ箱に一時収容して、そのあいだに福祉担当者に連絡するぐらいの対応はできたはずです。私は110番しました。おじいさんはパトカーに乗せられて立ち去りました。その後どうなったかは知りません。

wadjawadja 2006/03/21 17:23 >行政サービスの不当な利用によって損害をこうむった者が、行政サービスの不当な利用者を訴えることはできにゃーのかということだにゃ。

ごめん、知らんw

レス付けたんは、仮に民法の不法行為に基づく損害賠償請求権を考えるんやったら、因果関係の明白さってのは結構重要やから。「その行為がなければ回避できた損害であり、その行為があったからこそ損害が発生した」ことが要件となる…はず。ま、wajdaは法律も専門やないけど。ふと、そう思った。

KosukeKosuke 2006/03/21 18:14 > 施設に入れと言っているが本人が承知しない
死にたがっているなら邪魔してはいけませんね。コストは最小限に抑えないと。
助け合いという次元で、ホームレスに対して社会ができることは、手を差し延べるところまでであり、強制的に施設に放り込むことではない。心身の病気や、覚せい剤など犯罪が絡む場合は別として。

> 「医療保険による禁煙治療の是非」
自力「だけ」では禁煙できないが、禁煙しようという「意思」を持った方に、健康保険を適用するのは良いことです。その意思すら持たない人間に対して、社会がそれ以上のコストを負担するのは間違い。

意思を持って助けを拒むホームレスと、認知症や統合失調症のために正常な意思を保持できなかったり表明できない方々を同列に議論しようとすると話が混乱します。

KosukeKosuke 2006/03/21 18:21 >> 世間様に迷惑をかけずに生き、そして死ぬのは、人としての義務だと思いますが。
> これは典型的な「強者の論理」ではにゃーのか?
そうなる危険性があることは認めます。ただこの文脈では、「迷惑をかける」を、「意思を持って助けを拒む行為」という意味で書きました。
> いわゆるホームレスの方々には、メンヘル系の問題を抱えながら適切な支援が受けられなかった人たちの割合が多いのではにゃーかと僕は推測しているんだけど、どう思う?
多いかどうかは知りませんが、多少ともその種の問題を抱えている可能性はありますね。その点に対する配慮が足りなかったかもしれません。

InoueInoue 2006/03/21 21:54 「自立支援施設」には多大な問題があって、それなりの理由があって入らないのだということはちょっと調べればわかりますので、ググってくださいな。行政は「自由意志で入らないのだ」と言ってますが、入ったら、野宿に必要な荷物は全部捨てられる、半年後には追い出される、入る前より状況は悪化してるんですな。野宿→施設入所→生活保護適用で自宅を持てる というのなら、みんな施設に入りますよ。

InoueInoue 2006/03/22 06:19 生活保護が生活保護法どおりに施行されていれば、誰もホームレスになんてなってないんです。ところが、福祉事務所の現場裁量で、「あなたは稼働能力があるからダメ」という「水際作戦」が展開されて、生活保護費の抑制が行われている。稼働能力があると判断したなら、仕事を世話すりゃいいと思うんですが、それはしない。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060318

2006-03-15 病院で人が死ぬのは医者の責任

[][]医療は危険に満ちている 医療は危険に満ちているを含むブックマーク

福島県の産科医が逮捕・起訴された事件で、「日本の産科医療は崩壊する」などと言われている。でも、そんなのは強欲な医者どもが既得権利を守ろうとして市民を脅かしているだけなんだゼ。産科医療が崩壊したって、ちっとも困らないんダ。以下のサイトを読めば、それがよくわかるヨ。


■出産に介入する産科医

核家族にとって三番目の成員、つまり最初の赤ん坊が生まれることがわかると、現代医学の介入はとたんに激しいものとなる。普通の宗教なら出すぎない程度で済ますところだが、医者は問題のあるなしにかかわらず、危機をあおってここぞとばかりに攻撃をしかけてくる。

口火を切るのが産科医である。出産は病気と見なされ、手術が避けられない処置であるかのようにしたてあげられる。出産の九五パーセント以上には合併症は生じないものだが、産科医がこの事実を認めれば、自分たちの仕事の九五パーセント以上が不要であることが世間にばれてしまう。もしそうなれば、産科医は激減して、健全な家庭が一挙に増えてくるのだろうが。

皮肉を言えば、病院での出産は、分娩室ではなく、すべて手術室で行われた方がいいのかもしれない。自宅出産と比べると、病院出産ははるかに危険に満ちているからである。赤ん坊に対しては、陣痛と分娩で苦痛に見舞われる確率が六倍、難産になる確率が八倍、蘇生術を必要とする確率が四倍、感染症にかかる確率が四倍、一生の傷を負ってしまう確率が三〇倍と、病院で子供を産んだ場合、これだけの危険が新生児を襲い、一方、母親も三倍の確率で出血多量に陥る。

いや、こういう数字を出されると、スゴイ説得力あるネ。病院出産は自宅出産よりも危険であるってことが証明されたネ。出産で妊婦が死ぬのは、産科医が余計なことをしたからに違いないんダ。産科医なんて要らないネ。これからは自宅出産がトレンドでロハスでナウいんだよ。

こうしたことは産科医だけに当てはまるんじゃない。医師である私がスゴイ秘密を曝露するよ。ばれたら私はもう医師を続けられないかもしれないので、みんな内緒にしてね。医療行為はさまざまな有害事象のリスクを高めるんだよ。たとえば、出血性ショックによる死亡。厳密に統計をとっているわけじゃないんだけど、私がこれまで見聞きした出血死症例は、例外なく輸血されていたね。輸血されていない出血性ショック症例なんて見たことない。産科医が不当に出産に介入していると考える聡明な人は、輸血が出血性ショックのリスクを高めることに同意するだろうね。

もう一つ言っておこう。入院は死亡のリスクを高める。自宅出産と病院出産を比較したように、外来患者と入院患者を比較してみよう。死ぬ確率が高いのは、圧倒的に入院患者である。入院せずに亡くなる人もいるけれどもそんなのは例外的だ。「自宅出産(・∀・)イイ!」などと考える人は、他の病気で医師から入院を勧められても断ろう。入院は危険に満ちている。

地下に眠るM地下に眠るM 2006/03/15 19:34 ついに真実が明らかにされてしまったね。
僕からも少し付け加えておくと、産科医が既得権として不当に出産に介入して私利私欲を満たしていることが少子化の要因のひとつでもあるんだ。健康保険で給付される出産手当を、産科医がねこそぎかっぱぐシステムがなんとかされないかぎり、人々は馬鹿馬鹿しくて子供を産む気にもならないだろう。

谷庵谷庵 2006/03/15 22:58 入院患者の死ぬ確率が高いと言っても、元気に退院する患者の方がずっと多いのだ。
でも、私が病棟に呼ばれ、気管挿管をした患者の8割は亡くなるのだ。
ウウッ、こんな秘密をばらして逮捕されないだろうか。
今度から死神の谷庵と呼んでくれ給え。

たまごどんたまごどん 2006/03/15 23:49 このブログやコメント見たお方が、「やっぱりそうだったんかぁ!(怒)」と勇み足しないピョンかな?

NATROMNATROM 2006/03/15 23:58
>気管挿管をした患者の8割は亡くなる

「診療行為自体が関与している可能性のある死亡」ということで、異状死として届け出ないと医師法違反でタイーホ。って、冗談になっていないところが嫌。

NATROMNATROM 2006/03/16 00:00
>「やっぱりそうだったんかぁ!(怒)」と勇み足しないピョンかな?

「輸血は出血性ショックのリスク」だけだと勘違いする人がいるかもしれないので、「入院は死亡のリスク」って話を入れたんだけど、それでもやっぱり勘違いする人がいるかもしれないのが嫌。

nobuotakahashinobuotakahashi 2006/03/16 13:48 本題ではないところかもしれませんが、「外来患者より入院患者の方が死亡率が高い」という話は、事実だとは思いますが、誤解を招きませんか。入院するような人はそもそも危険な状態にあるのだから「町内で一番人が死ぬのは病院である。よって病院は一番危険だ」とか「東大合格者には長男が多い。よって長男の方が次男よりも合格しやすい」などと同様の話ではありませんか。

谷庵谷庵 2006/03/16 15:26 nobuotakahashi さんへ
NATROM 氏の発言も私の発言も、「同様の話」です。
そもそもはNATROM 氏の引用した文章が「同様の話」であることを揶揄したものです。
でも、実際、誤解する人はいるんでしょうね。
もちろん地下に眠るM氏の発言も、誤解しそうな人への揶揄です。
文字通りの意味ではありません。たぶん。
WBC、日本負けたな。

産科医産科医 2006/03/16 16:07 すごいですね。分娩は、自宅でするのが一番安心とは。戦前の周産期死亡率にもどしたければそうすべきでしょうね。挿管すると8割の患者を死なす医者もいるし。病気になったら、医者に診てもらはないで、宗教家に相談するのが一番いい方法ということか。

nobuotakahashinobuotakahashi 2006/03/16 16:58 >谷庵さんへ
落ち着いて読んだらそうでしたね。NATROMさんの日記の愛読者なのに「マジレス」してしまったぁ。えーン。

sci98sci98 2006/03/16 22:35 >「診療行為自体が関与している可能性のある死亡」ということで、
>異状死として届け出ないと医師法違反でタイーホ。
>って、冗談になっていないところが嫌。

これは専門性の高い第三者機関があっても同じ話で内科医?そこに届けるか警察に届けるかの違いだけだから。「医者が過失はないと判断すれば届けなくてもいい」というのはさすがに通らん。まあ、「医者でもなければ法律家でもない警察に届けるのはなんか嫌」ってのはわかるけど。

sci98sci98 2006/03/16 22:36 ちなみになんだが、刑事裁判で弁護士をつけた場合とつけない場合では、圧倒的につける事件の長期実刑率が高いのだ。だから、弁護士をつけることはマイナスの効果しかない。(実際、弁護士をつけない事件で懲役五年の実刑なんて聞いたことないね)

NATROMNATROM 2006/03/16 23:15 >異状死

これはね、異状死の定まった定義もないのに医師法違反で逮捕ってのが納得いかんのです。法律で定まってたのなら文句も言わん。「通常の法解釈したから逮捕」って、思い切り後出しじゃないか。そんなに医師が信用できんのなら、あらかじめきちんとどっから異状死が法律で決めておけ。

InoueInoue 2006/03/17 13:19 施設によって手術成績が異なるから、成績のいい施設や術者に診療報酬を高くすべきだとかいう論調を新聞で見かけるのですが、本当にそれが制度化されたら、多分、成功しそうな患者だけをトリアージして、難しそうな人は適当な理由を作ってよそに回して、自分の成績、自分の病院の成績を底上げしますよ。
「専門医なのにどうして事故をおこしたんだ」
というけれど、専門医だからこそ難易度の高い治療をしているという事実を多くの人は忘れている。慢性期の経過観察の患者の相手だけだったら、あの、無免許都立病院医師のように、素人でもできる。

ノリリン&ピクミンノリリン&ピクミン 2006/03/19 09:40 確率勝負か!
よし儂の所は100%死んでる!・・・と威張ってみる。虚しいか?

地下に眠るM地下に眠るM 2006/03/19 13:05 勇気ある法曹関係者の告発により、医者につづいて弁護士も何の役にも立っていないどころかリスクを高めるだけだと判明しました。
今回の福島県警の英断は、医療と弁護士という国民にとっての二大巨悪をお互いに争わせるためになされたものではないかと愚考いたします。

2006-03-14 創造論ウォッチ

[][]謎はすべて解けた! 謎はすべて解けた!を含むブックマーク

日本でもっとも昔からある創造論系のサイトの一つが、創造説再評価HPだ。私が進化論と創造論のサイトをつくったきっかけの一つが、ヤフー掲示板での長谷川寿紀さん@創造論再評価HPとの議論だった。あれからもう6年も経つのだなあ。最近の流行りはインテリジェントデザイン論で、長谷川さんの信奉する若い地球の創造論はあまり言及されることもないのだけれど、このたび、インテリジェントデザイン論について豊富な文献を提示しつつ論じているブログ■忘却からの帰還が、長谷川さん@創造論再評価HPをとりあげた。


■謎は深まるばかりだ....■忘却からの帰還

結局のところ、「創造論(科学的)再検証会議室」主宰者であり、「創造説再評価HP」開設者は「(警告:これを見るとあなたの世界観が変わるかもしれない)」と仰々しく書いた「創造論による新しい世界観」というページをどういうつもりで書いたのだろうか?


アンコールワットのステゴサウルスに対する反応振りから見て、Ron Wyattなどのムーなネタに飛びついているだけなのようにも思える。


○同じSeventh-Day Adventist信者ということで、Ron Wyattを信じている

×Ron Wyattがいんちきでも気にしない


しかし、Seventh-Day Adventistの教義からすれば、契約の聖櫃が見つかるはずはない。ということはSeventh-Day Adventist牧師を自称していながら、教義よりもRon Wyattを信じている。あるいはRon WyattがSeventh-Day Adventist信者なので、教義と合わないかもしれないという疑義は浮かばなかったのか。


であるなら、


○いんちきドキュメンタリーを真実だと信じている

×いんちきだと知っているので、出典を明記しなかった


というところだろうか。だが、次はわからない。


△1990年代以降の創造科学の動向をまったく知らない

△真理などどうでもよいと考えている


どちらも考えにくい。あるいはVapor Canopyは創造科学の父Dr. Henry Morrisの説なので、敬意を表して掲げ続けているのだろうか。それにしては、2006年2月25日のDr. Henry Morrisの死去にあたって弔意を表した形跡もない。


△米国在住だが、番組放映時は、まだ聞き取りがあやしかった

△うろおぼえで書いた


これはいずれにせよ、Dr. Walt Brownのサイトを見ればよいのだから、思い込みだけの執筆ということか?


謎は深まるばかりだ....

6年間、長谷川さんをウォッチしている私が、独断と偏見で、この謎に答えてみせよう。


○Ron Wyattは若い地球の創造論を支持しているということで、Ron Wyattを信じている。

○"The Incredible Discovery of Noah's Ark"はいんちきドキュメンタリーではなく真実だ。

○1990年代以降の創造科学の動向は知っている。Vapor Canopy Modelが成り立たないなどと言っている連中は科学を理解していないのだ。

○真理は大事だ。若い地球の創造論こそが真理だ。

○米国在住で、臨床医も勤めており、英語の聞き取りのスキルは十分である。

○キャプションはうろおぼえで書いたのではない。Dr. Walt Brownのサイトの記述と違うとしたらそのサイトのほうが間違っているのであり、私のつけたキャプションが正しい。


ホントにこんな感じの人なんだよ。いやマジで。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060314

2006-03-13 とっとこシャム太郎

NATROM2006-03-13

[]とっとこシャム太郎 とっとこシャム太郎を含むブックマーク

我輩は猫である。名前はシャム太郎である。見た目はシャム猫であるから「シャム」という部分は納得がいくが、「太郎」の部分は納得がいかぬ。なぜなら我輩は女の子であるからだ。この家の人間どもは、猫に名前をつけるときに性別を確認しないのか。



関連記事

■俺の猫フォルダが火を吹くぜ

たまごどんたまごどん 2006/03/13 20:29 シャム太郎よ、勢いだけで付けちゃった名前も世の中には存在するんだピョン。

NATROMNATROM 2006/03/13 21:12 説得力ある。

wadjawadja 2006/03/14 00:01 wadjaの本名みたいな話や。なんせ字こそ違うけど、wadjaは嫁さんと同じ名前。原因は不精な親父にある。生まれたら男でも女でもこの名前と決めてたらしい(実話)。

キンシャチキンシャチ 2006/03/14 08:23 これからいたずらするんだろうなあ。たのしみです。

カマンベールカマンベール 2006/03/14 12:23 このガングロギャルは妊婦なんです。今月中には生まれることでしょう。いたずらするのはちびネコたちでしょうね。誰か里親になれる方がいらっしゃればご一報ください。

地下に眠るM地下に眠るM 2006/03/15 19:37 シャム太郎は性同一障害と黒い医師が診断した結果ではにゃーかと

貝塚勃起土竜貝塚勃起土竜 2016/04/26 21:58 ウィィィィス!どうもーシャムでぇ〜す!今日はオフ会当日ですけども、参加者は誰一人来ませんでした・・・。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060313

2006-03-10 貝のミラクル―軟体動物の最新学

[][]貝のミラクル 貝のミラクルを含むブックマーク

cover

■貝のミラクル―軟体動物の最新学 奥谷喬司 編著

貝類は、無脊椎動物としては身近であるにも関わらず、あまり一般書を読んだことがなかった。親父の本棚にあったのを拝借して読んでみたけど、結構面白い。18章にわけて、それぞれ貝類学の専門家が書いている。読み物としてうまく書けているものから、やや専門的な内容のものまである。特に興味深かったのは、マイクロ・モラスカ(超微小貝)、右巻き・左巻きの進化、イモガイ

1ミリメートル以下のサイズの貝類は個体数が多いが、特に日本のものはこれまでほとんど研究されていなかったという。貝殻の形は収斂によって似通っているので、種の同定には軟体部が必要になる。軟体部をまるごとパラフィンに埋め込み、切り出して顕微鏡下で観察する。また、蓋や歯舌や顎板などの硬い組織を電子顕微鏡で詳しく調べる。海藻上から採取した腹足類170種のうち、57種(33.5%)が日本未記録・未記載のものだったそうだ。未踏の奥地へなど行かなくても、まだまだ知られていない種はたくさんあるということだろう。

貝の巻きの左右は、ある種の貝については遅滞遺伝する、つまりある個体の表現型は母親の遺伝型によって決まるということは高校の生物の教科書に載っていたが、それ以上の詳しいことは知らなかった。むろん、実際にはもっと複雑である。種内に多型がなく右巻きか左巻きか決まっている種もあるが、巻貝全体としては右巻き→左巻きの進化も、左巻き→右巻きの進化も繰り返し起こったらしい。9割の属が右型で、基本は右型。で、陸の巻貝(カタツムリなど)で左型が多い。陸では個体群が分断されており、遺伝的浮動によって左型が進化しやすいという仮説がある。本書ではもうちょっとつっこんだ考察がされていて興味深い。

イモガイについても、時に人を刺すということぐらいしか知らなかった。ペプチド神経毒で、適切な呼吸管理がなされなかったら呼吸筋麻痺で死ぬこともある。なぜ貝が毒を持っているかというと、捕食のためである。結構でかい魚を食う。自分の1.5倍くらいの長さの魚も飲み込んでしまう。ネット上で探したら、動画があったので興味のある人は見て欲しい(■懐かしTVマニアックス NHK篇)。きわめて複雑な行動であり、創造論者なら「進化で獲得できたはずがない」とでも言いそうだが、イモガイには死魚を食うものや、虫食性・貝食性の種もあり、射刺をおこなわなかったり、おこなっても毒の噴出をしないものがあり、漸進的な進化の系列は想像できる。

この他にも、殻を持たない代わりに餌の刺胞をとり込んで防御に使うウミウシ、化学合成細菌と共生するシロウリガイなどが面白かった。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060310

2006-03-09 福島県立大野病院を忘れない

[]加藤医師を支援するグループによる声明 加藤医師を支援するグループによる声明を含むブックマーク

mixiにも書いたけどこっちにも。過去のエントリー(逮捕されるかもと思うのは愚かか)でも書いたが、このままでは死にうる病気を扱う医師はいつ逮捕されるかわからないということになる。医師法第21条違反をいうのであれば、防衛的にほとんどすべての死亡を届けなければならないことになる。日本法医学会異状死ガイドラインには「診療行為自体が関与している可能性のある死亡」とあるが、診療行為自体が関与していないと断言できる死亡がどれくらいあるのか。


声明

はじめに、お亡くなりになられた方、そしてご遺族の皆様方に深甚なる哀悼の意を捧げます。

平成十八年二月十八日、福島県立大野病院に勤務していた産婦人科医が、帝王切開中の大量出血により患者さんが死亡した件において業務上過失致死罪、および異状死の届出義務違反(医師法違反)で逮捕されました。

逮捕直後から、インターネット上で逮捕拘留という事実に対しての驚きや憤り、今後の診療上の不安など産婦人科に限らず多くの診療科の医師より意見が寄せられ、有志が集まり当グループを発足しました。三月七日時点で四百五十名を超える医師が参加しております。

この件におきましては、一年前に家宅捜索は終わり、主要な関係者の調書作成も終了しております。また福島県は事故調査を行い、報告書が作成されたうえで処分も行われております。さらに加藤医師はその後も大野病院唯一の産婦人科医として献身的に勤務し続けており、『逃亡のおそれ』『証拠隠滅のおそれ』とする福島県警の逮捕・勾留理由は到底我々には理解出来ないものであります。

前置胎盤、ならびに現在の医療水準では事前の診断が困難とされている癒着胎盤が大量出血の背景にあったということに関しまして、医学的な見地からも議論を重ねてまいりましたが、大野病院の置かれた環境、輸血供給の現状での加藤医師の判断は妥当であったと考えられます。

 我々は加藤医師の不当な逮捕に対して抗議致します。

我々は日常の診療において、いかなる状況に於いても最善の医療を提供することを目標としております。病との戦いから助けるべく、持ちうる技術や能力を最大限に駆使して治療を行っております。しかし医学がこの数十年で飛躍的に発達したとはいえ、百%安全と言える薬や百%安全と言える手術はこの世に存在しません。今後いかに医学が発達しようとそれは事実として変わらないでしょう。

 今回の件のように、診療上ある一定の確率で起こり得る不可避なできごとにまで責任を問われ、逮捕、起訴されるようであれば、もはや医師は危険性を伴う手術など積極的な治療を行うことは不可能となり、医療のレベルは低下の一途をたどると思われます。

 地域医療への影響も大きく、既に福島県内において、今回の逮捕を契機に産婦人科医の一部病院への集約が予定されている事実は、報道に於いて既知の通りです。今後、福島県内のみならず、全国的に過疎地域における医療従事者の減少が更に加速し、結果として地域住民に対し多大な影響が及ぶことが懸念されます。

もし、この件が逮捕に相当するのであれば、今後、通常の医療業務を行っている医師の中からも相当数が逮捕されるであろうと予測されます。この状況では日本の医療は崩壊します。

 このような医療の崩壊への流れを食い止めるためにも、今回の件に限らず警察や司法に適切な医学的考察にのっとった判断をしていただくよう要請致します。

加藤医師を支援するグループ

発起人

木田博隆 新村 進 大野明子 金澤信彦 鍋島寛志

淵上泰敬 池澤孝夫 北澤 実 ほか

http://medj.net/drkato/index.shtml

sci98sci98 2006/03/09 21:58 福島県産婦人科医会にも支える会が発足しているようです。
http://www.f-medical.com/faog/oshirase/katodoc.html
神奈川県産婦人科医会も強い抗議声明書いてますね。
http://www.kaog.jp/

医事判例集をいろいろ調べてたんだけど、「言いがかり起訴」のような件は見つかりませんでした。今回の件も(へんな事実が隠れていなければ)起訴にもいかないでしょう。

NATROMNATROM 2006/03/09 22:03 起訴されないとしても、逮捕というのはやりすぎだと思うのですが、どうでしょうか。

NATROMNATROM 2006/03/10 11:19 「福島地検は拘留満期日の11日までに起訴する方針」と朝日新聞にありました。
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000603100004

「いくらなんでも逮捕というのは行きすぎだ。もしかしたら、明らかに医療ミスと断定できるような公開されていない情報があるのではないか」とも思っていましたが、まだそういう情報はないようです。もしかしたら、「ほかの医師への応援要請の提案をしたが応じなかった」ってのがそうなんでしょうか?応援を呼んだら助かっていたんでしょうかね?近くにブラックジャックでもいたんでしょうかね?

sci98sci98 2006/03/10 19:46 新聞記事ぐらいしか情報ソースがないのがつらいところなんですけど、私見では

>起訴されないとしても、逮捕というのはやりすぎだと思うのですが、どうでしょうか。
やりすぎでしょう。捜査対象になるのは仕方ないにしても。

>「福島地検は拘留満期日の11日までに起訴する方針」と朝日新聞にありました。
びっくりしました。勾留延長されていることもちょっと不思議でしたから。

sci98sci98 2006/03/10 21:11 もしかしたら、検察は医師法違反のみ起訴するつもりかもしれない。その場合、略式でいこうとするでしょう。被疑者が嫌だといえば正式裁判になります。

NATROMNATROM 2006/03/10 21:56 帝王切開手術中に死亡、福島県の産婦人科医を起訴http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060310i313.htm

ーーーーー以下引用ーーーーーーーー
 福島県大熊町の県立大野病院で2004年12月、帝王切開の手術中に同県内の女性(当時29歳)が出血性ショックで死亡した事故で、福島地検は10日、手術を執刀した産婦人科医師の加藤克彦容疑者(38)を業務上過失致死と医師法(異状死体の届け出義務)違反の罪で福島地裁に起訴した。
 起訴状によると、加藤容疑者は、事前の検査で胎盤が子宮に癒着し、大量出血する可能性を認識していたにもかかわらず、本来行うべき子宮摘出などを行わず、胎盤を無理にはがして大量出血を引き起こしたとされる。さらに、医師法で定められた24時間以内の警察への届け出をしなかったとされる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

片岡康夫次席検事によれば、癒着胎盤による大量出血を予見することができるのだそうです。「言いがかり起訴」の一例目でしょうか。検事の質が落ちているんじゃないんですか?

と 2006/03/11 16:05 私は患者の立場ですが、
他の治療の選択肢の可能性→過失→訴訟
という状況では、忌憚のないセカンドオピニオンなど頂けないのではないかと危惧しています。

sci98sci98 2006/03/11 19:20 ネットでの情報なのがあれなんですが、どうやら「過失あり」という鑑定書が出ているようです(誰だか不明)。さらに、院長も取り調べて被告人に不利な供述をしているらしい(オイ)。
>「言いがかり起訴」の一例目でしょうか。検事の質が落ちているんじゃないんですか?
今回の件は(報道や事故調の調査結果、ネットの情報を見る限りでは)不起訴相当だと思うんですけど(実際の事実がどうであったかは裁判で明らかになることを期待して)、刑事訴訟において検察官は当事者の一人でしかないので、鑑定取れてて関係者の供述も取れてる以上、不起訴に「しなかった」からといって検察官を非難することは不適当だと思います。
有罪の証拠がありながら不起訴にするのは(起訴便宜主義においておこる)、一当事者に過ぎない検察官を裁判官類似の存在にするもので適切でないという批判は実際にありますし(その「有罪の証拠」が本当に証拠となりえるのかは裁判官が判断することなので)。
私が今なお不起訴でいいと思っているのは、(情状も大きいけど)有罪の証拠(鑑定や供述)に関して心の中の小人さんが「なんかへんじゃない?」って言ってるからなんで、「それは裁判で明らかにすべきことで検察官が決めることじゃない」と言われたら返す言葉がないのですな。
ちなみに、今回の件が不起訴になっていたら、遺族が検察審査会に不服申し立てしていたような気がします。

sci98sci98 2006/03/11 19:51 −−−−−−−引用開始−−−−−−−
片岡康夫・福島地検次席検事は10日、逮捕や起訴の理由について説明し、
「はがせない胎盤を無理にはがして大量出血した」とした上で、
「いちかばちかでやってもらっては困る。加藤医師の判断ミス」と明言。
手術前の準備についても「大量出血した場合の(血液の)準備もなされていなかった」と指摘した。
(読売新聞 3月11日)
起訴状によると、手術前の検査で、加藤容疑者は
「前回の帝王切開の傷跡に胎盤が付着していると認識していた」とされる。
県の事故調査報告書では、帝王切開の傷とは無関係の
子宮の後壁に胎盤が付着しているとしていた。
帝王切開の傷の部分に付着した場合、子宮の後壁に付着した場合に比べて、
癒着胎盤の確率が高まるとされる。
また、起訴状では、手術中、胎児を取り出した後、
手で子宮から胎盤をはがそうとして癒着胎盤と認識した。
剥離(はくり)を続ければ大量出血するおそれがあったにもかかわらず、
子宮摘出などの適切な処置をとらず、クーパー(手術用ハサミ)で癒着部分を剥離し、
女性を失血死させたとされることが業務上過失致死罪にあたるとした。
(朝日新聞 3月11日)
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/より二次引用
−−−−−−−引用終了−−−−−−−
>前回の帝王切開の傷跡に胎盤が付着していると認識していた
>手で子宮から胎盤をはがそうとして癒着胎盤と認識した。
これ、本当だろうか?
すごい気になるんだけど。

NATROMNATROM 2006/03/11 21:10 >鑑定取れてて関係者の供述も取れてる以上、不起訴に「しなかった」からといって検察官を非難することは不適当

まあそうなんでしょうが、心情としては、「医師は最善を尽くしても結果が悪けりゃ逮捕なのに、検察官は気楽でいいもんだな。何のために検察官がいるんだ。」というものがあります。特に今回の場合は、複数の産婦人科の学会が起訴に間に合うように声明を出していてこれですから。99人の医師がおかしいと思っているようなことでも、残り1人の医師が鑑定書を出せば通ってしまうように思います。制度として欠陥があるんじゃないんですか。


>>前回の帝王切開の傷跡に胎盤が付着していると認識していた
>>手で子宮から胎盤をはがそうとして癒着胎盤と認識した。
>これ、本当だろうか?

「残り1人の医師」による鑑定書を、医学の素人が解釈しただけなんじゃないんですか。私は、「残り1人の医師」ですらそのようなおかしなことは言っていないという可能性すら疑っています。

sci98sci98 2006/03/12 07:23
>まあそうなんでしょうが、心情としては、「医師は最善を尽くしても結果が悪けりゃ逮捕なのに、
>検察官は気楽でいいもんだな。何のために検察官がいるんだ。」というものがあります。

裁判官の代わりをするため「ではない」のは確かなんですが、公益の代表なんで、(たとえその判断が高度の専門性を要するものであっても)無実の人間は起訴してほしくないですね。
ちなみに今回の件とは関係ない一般的な話ですが、起訴前の勾留期間は最大20日しかないんで(検察庁送致、勾留請求期間を除く)、公判を維持できる状況にあって、身柄確保を続けたかったら、その期間内に起訴するしかありません。「もうちょっと調べよう」と思って起訴せずに釈放して逃げられたら、一般市民から非難されるのはおそらく検察。


>特に今回の場合は、複数の産婦人科の学会が
>起訴に間に合うように声明を出していてこれですから。
>99人の医師がおかしいと思っているようなことでも、
>残り1人の医師が鑑定書を出せば通ってしまうように思います。
>制度として欠陥があるんじゃないんですか。

どんな制度がいいと思いますか?医師の多数決で決めるわけにはいかないので、起訴独占主義の例外として、特定事件(医療事件のように高度の専門性を要するもの)に関しては不起訴を決定できる審査機関を設けるとか、最低○○件の鑑定を依頼し(相互に無関係である中立機関に)、○○件以上の多数をもって鑑定結果とする、とか。
現状、検察の不起訴が適切かどうか審査する機関はありますが(構成員は一般人ですが)、起訴が適切かどうかを審査する機関はありません。理由としては、「不起訴の判断が不適切の場合、刑事罰を受けるべき人が受けなくなってしまうが、起訴が不適切の場合は、刑事罰を受けるべきでない人がやはり受けなくなる(無罪判決が出るので)わけで、結局同じこと」というのがあります。

sci98sci98 2006/03/12 07:25 >「残り1人の医師」による鑑定書を、医学の素人が解釈しただけなんじゃないんですか。
あ、これ起訴状かららしく、主格は被告人なんです。
「(被告人は)前回の帝王切開の傷跡に胎盤が付着していると認識していた」
「(被告人は)手で子宮から胎盤をはがそうとして癒着胎盤と認識した。剥離(はくり)を続ければ大量出血するおそれがあった」
ってことなんですけど、本当に被告人がそのように供述しているのか、ということです。
私としては
「被告人は癒着胎盤を認識していなかった(事前に認識することは不可能な疾患である)。」
「癒着胎盤と認識した時点では既に大量出血していた(大量出血してから癒着胎盤とわかる)。」
と思っていたんで、それが正しいなら(医学知識皆無なので間違っている可能性は大)、被告人はそのような供述をしないと思えたので。

>私は、「残り1人の医師」ですらそのようなおかしなことは言っていないという
>可能性すら疑っています。

鑑定が出ているという元ソースはネット上の情報に過ぎないんで、もしかしたら供述だけで起訴に踏み切った可能性もあります。ただ、被告人がこのように供述しているなら相当やばいです(特に、既に手術前に癒着胎盤だと認識していたのなら)。

NATROMNATROM 2006/03/12 12:09 >起訴せずに釈放して逃げられたら、一般市民から非難されるのはおそらく検察

一般的にはそうですが、今回の件では逃げる可能性なんてほとんどないのでは。(非難されるだけならともかく、検察官は結果が悪かったからといって賠償金を払ったり逮捕されたりしないので、やっぱり気楽なように思えます)


>どんな制度がいいと思いますか?

専門性の高い第三者機関に調査していただきたい。処罰を目的とせず、医療事故の原因究明と再発予防を目的として。刑事に限らず、民事においても、現状では遺族・患者が医療者に不審をいだいたときに真実を知るための方法が裁判しかないので、かような第三者機関があればいいと思います。


>検察の不起訴が適切かどうか審査する機関はありますが(構成員は一般人ですが)、起訴が適切かどうかを審査する機関はありません

これだと、「微妙な例はすべて起訴しちゃえ!」ってことになりはしませんかね。本当に微妙な例ならいいですよ。検察官がよく調べれば起訴に相当しないケースでも、「ようわからんし面倒くさいから起訴」とはならないかってことです。


>「(被告人は)前回の帝王切開の傷跡に胎盤が付着していると認識していた」
>「(被告人は)手で子宮から胎盤をはがそうとして癒着胎盤と認識した。剥離(はくり)を続ければ大量出血するおそれがあった」
>ってことなんですけど、本当に被告人がそのように供述しているのか、ということです。

県の事故調査報告書(帝王切開の傷とは無関係の子宮の後壁に胎盤が付着していた)や他の産科医による医学的見解(癒着胎盤の診断は大量出血がはじまってからわかるケースが大部分)と異なりますね。これは門外漢の偏見(一般の人が「医者は医療ミスしてもカルテを改ざんしたり身内でかばいあったりする」と考えているような)かもしれないのですが、加藤医師が事実と違う不利な証言を強制されたってことはないんですか。

それから起訴状を入手する方法はあるのでしょうか?マスコミによる不適切な言い換え・部分引用の可能性もあるので。

sci98sci98 2006/03/12 19:11 >一般的にはそうですが、今回の件では逃げる可能性なんてほとんどないのでは。

ないでしょう。保釈申請が通るかどうか気になるところです。


>専門性の高い第三者機関に調査していただきたい。
>処罰を目的とせず、医療事故の原因究明と再発予防を目的として。
>刑事に限らず、民事においても、
>現状では遺族・患者が医療者に不審をいだいたときに真実を知るための方法が裁判しかないので、
>かような第三者機関があればいいと思います。

航空・鉄道事故調査委員会の医療版ですね。


>これだと、「微妙な例はすべて起訴しちゃえ!」ってことになりはしませんかね。
>本当に微妙な例ならいいですよ。
>検察官がよく調べれば起訴に相当しないケースでも、
>「ようわからんし面倒くさいから起訴」とはならないかってことです。

実際は逆で、「微妙な例はすべて不起訴」になっています。日本の刑事裁判の高い有罪率は、これに裏打ちされています。
今回の件も、検察は公判を維持できる材料はもっているはずなんですが、それがなんなのかがわかりません。


>県の事故調査報告書(帝王切開の傷とは無関係の子宮の後壁に胎盤が付着していた)や
>他の産科医による医学的見解(癒着胎盤の診断は大量出血がはじまってからわかるケースが大部分)
>と異なりますね。
>これは門外漢の偏見
>(一般の人が「医者は医療ミスしてもカルテを改ざんしたり身内でかばいあったりする」
>と考えているような)かもしれないのですが、
>加藤医師が事実と違う不利な証言を強制されたってことはないんですか。

ありえます。それは裁判の過程で明らかにしていくしかありません。
ちなみに、癒着胎盤の手術において輸血の準備が濃厚赤血球5単位(約700mlですよね。1000ml相当と見たほうがいい?)って素人目にも少なく思えるんですが、そうだとしたら、有罪でも仕方ありません(なのですごく気になるのです)。
ただ、被告人のそれまでの勤務実績から見て、癒着胎盤だと診断していたのなら、その程度の準備で手術に踏み切るとは思えないのですが。


>それから起訴状を入手する方法はあるのでしょうか?
>マスコミによる不適切な言い換え・部分引用の可能性もあるので。

確実にということであれば、第一回公判待ちになります。

谷庵谷庵 2006/03/13 06:10 誰も指摘しないことだけど、世間から隔絶されて牢に入れられ、周りは官憲ばかりの状況は、相当心理的にはつらい。
普通に生きてきた人にとっては、拷問と変わらない。

供述は、実際には警察官が書き、こちらの言いたいことは書いて貰えない。
同じ事のようでも、微妙に言い回しが違っていて、誤解を与えかねない書き方をしたりする。
こんな事は体験しないと分からない。
法律家は分かっているんだろうか。

極めて稀で、極めて重大な危険性を、全く考えないで手術はしないでしょう。
でも、現実にはそれに対する完璧な準備は不可能です。
考えていたんだから予見していたのだと言われたら、いったいどうすればいいのでしょう。

つい先日、帝王切開の既往のある前置胎盤の症例がありました。
輸血の準備は4単位でした。
逮捕覚悟でやりましたが、無輸血でした。

電気屋電気屋 2006/03/13 16:42 3/13日付読売新聞夕刊に「外科医の目」と題したコラムが載っています。
筆者はアルバートアインシュタイン医大欠陥外科教授の大木隆生氏。
それによるとアメリカでは「医療行為監視委員会(OPMC)」という組織がこうしたことの調査を行うそうです。
公費で運営される第三者機関で、調査に当たるのは専属の医師。
調査は内部告発や患者からの依頼によって行われ、結果、無罪を含む五段階の行政処分を課し、無罪以外の結果はネットで公表するとのことです。
まさに先のコメントにあるような専門性の高い第三者機関のようです。
国が違えば他の社会情勢の差異もあるのでしょうが、参考になる話だと思いました。

sci98sci98 2006/03/13 21:53 >供述は、実際には警察官が書き、こちらの言いたいことは書いて貰えない。
>同じ事のようでも、微妙に言い回しが違っていて、誤解を与えかねない書き方をしたりする。
>こんな事は体験しないと分からない。

供述調書に納得いかなければサインしなければいいんです。納得いくまで書き直してもらえばいいんです。


>法律家は分かっているんだろうか。

起訴前から国選弁護人をつけるべきだというのは弁護士会がさんざん言ってますが、実現されていません。犯罪者の弁護をするなどけしからんと考える一般人が多いようなので(「医者は医療ミスしてもカルテを改竄したり身内で庇いあったりする」と考える一般人と同じくらい?)、実現は難しいかもしれません。ちなみに、刑事手続を決めるのは立法府です。


>極めて稀で、極めて重大な危険性を、全く考えないで手術はしないでしょう。
>でも、現実にはそれに対する完璧な準備は不可能です。

不可能なら、回避可能性がありません。


>考えていたんだから予見していたのだと言われたら、いったいどうすればいいのでしょう。

単に「考えられる」だけなら予見可能性があるとはいえません。(S53.11.15東京高裁判決)


>つい先日、帝王切開の既往のある前置胎盤の症例がありました。
>輸血の準備は4単位でした。
>逮捕覚悟でやりましたが、無輸血でした。

癒着胎盤だったのですか?それが予見できたのですか?単に「帝王切開の既往のある前置胎盤で、癒着胎盤かどうかはわからない(予見は医学的に困難)」だったのでは?

谷庵谷庵 2006/03/14 06:12 >供述調書に納得いかなければサインしなければいいんです。納得いくまで書き直してもらえばいいんです。
それはそうなんですが、そんな心理状態じゃないから嘘の自白による冤罪が出るのでは。

>不可能なら、回避可能性がありません。
机上の空論には、不可能はありません。
福島の件では、そのような論理がまかり通っているのでは。

>単に「考えられる」だけなら予見可能性があるとはいえません。(S53.11.15東京高裁判決)
福島の件でも、似たようなものだったのでは。

>癒着胎盤だったのですか?それが予見できたのですか?
>単に「帝王切開の既往のある前置胎盤で、
>癒着胎盤かどうかはわからない(予見は医学的に困難)」だったのでは?(改行しました)
癒着胎盤を否定は出来ませんからね。
今私が手に入れている情報では、福島の件でも、容疑者が予見していたとは思えない。

sci98sci98 2006/03/16 22:22 >それはそうなんですが、そんな心理状態じゃないから嘘の自白による冤罪が出るのでは。

多くの国民が声を上げてくれないのでいまだ変わりません。弁護士会が声を上げても「自分たちの儲けを増やしたいだけだろう」という的外れな勘繰り(国選弁護人やっても、なんの儲けにもなりません)をする人もいるぐらいですから。


>福島の件では、そのような論理がまかり通っているのでは。
>福島の件でも、似たようなものだったのでは。
>今私が手に入れている情報では、福島の件でも、容疑者が予見していたとは思えない。

弁護人によると、被告人は過失について否認しているらしい。となると、予見していたとは供述していない可能性高し(ならば辻褄は合う)。あとは公判で無実を明らかにするしかありません。
(繰り返しになりますが、本人が「予見していた」のならば話は別ですし(私も「していた」とは思えませんが)、有罪でも仕方ないですが)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060309

2006-03-08 バッドデザイン大賞

NATROM2006-03-08

[]2005年度バッドデザイン大賞 2005年度バッドデザイン大賞を含むブックマーク

普通、シャワーにはお湯と水の二つのハンドルがついている。ちょっと気の利いたシャワーだと、温度と量の二つのハンドルがついていたりもする。お湯の温度という二つのパラメータを調節するには、ハンドルも二つ必要であるのは自明なことだと私には思える。ところが、昨年、お台場の日航ホテルに泊まったときのシャワーには、ハンドルが一つしかついていなかったのだ(写真)。

まさに、革命的なシャワーといえよう。ハンドルをひねると、まず冷たい水が少量、ひねるにつれて水の温度および量が増えていく。このシャワーをデザインした人が何を意図していたのか激しく知りたい。審美的な理由からあえてハンドルを一つにしたのか。それとも、ハンドルを一つにすることによってコストカットを狙ったのか。シャワーを浴びている間、デザイナーを小一時間は問い詰めたい気分になったね。

どのような使い心地かは容易に想像できるであろう。冷たいシャワーを勢いよく浴びることはできない。熱いシャワーを少量だけ浴びることもできない。湯の温度を適温するための調節が難しい(これはお湯と水の二つのハンドルのシャワーでもそうだが)。なにより問題なのは、勢いよくお湯を出そうとしたら、大量の熱いお湯が出てくるということだ。危険この上ない。



関連記事

■男性用便器の的

nobuotakahashinobuotakahashi 2006/03/08 15:14 水→湯、というだけのことならまあ使えないことないかと思ったけど、「勢い」も一緒に変わるというのは、イヤハヤナントモ。
「そうは言っても使ってみると便利なんだよ」と言うのならいいけど、NATROMさんが実体験してしまったのだからなぁ。お台場に泊まる人々は文句を言わないのだろうか。「使いやすさ研究所」(http://usability.novas.co.jp/)に報告なくちゃ。

KosukeKosuke 2006/03/08 18:34 ちょっとというか、かなり驚き。私も初めて見ました、日本製じゃなさそうです。ハンドルを一つにしても、量と温度は別個に調節できるもの(レバーが回転と上下の2アックション)が普通にありますからねえ。謎だ。

wadjawadja 2006/03/09 00:34 日航ホテルについてるとは知らなかったけど、海外のホテルではよく見ますよ。火傷しそうになったことは…あるかなやっぱり。でも慣れるとまあ何も感じませんけどね。

AkiAki 2006/03/09 12:02 米国のホテルではよく使われているような気がする。アジアのホテルでは見かけたことがないけど、wadjaさんが見かけたのだから、アジアのホテルにも使われているのかな?国内では、日航系に泊まったこともあるけど、これまで見かけたことはありません。
この方式は、私は大変不便だと思っています。

カマンベールカマンベール 2006/03/09 13:03 「ホテル海の中道」のプール更衣室のシャワーがこれだよ。

NATROMNATROM 2006/03/09 13:17 けっこう使われているところを見ると、何か利点もあるのかコレ?

nobuotakahashinobuotakahashi 2006/03/09 18:39 実は水勢は変わらないってオチはありませんよね?
たしかに、ぼくもアメリカで見たことあるような気もする。レバー1本の方が混合栓より便利な点もあるからなぁ。

地下に眠るM地下に眠るM 2006/03/10 13:28 メリケンではパラメータを2つ操作するということが困難なのではにゃーだろうか?

AkiAki 2006/03/10 16:26 私が知る限りですが、シャワーの付いているバスタブは壁にぴったりとくっついていて、その壁の上方にシャワーが付いていました。
シャワーの下方の壁には蛇口もあり、そこからバスタブにお湯あるいは水を貯めることができるようになっていました。この蛇口はシャワーと同じハンドルで操作できます。
というよりシャワーも蛇口も同じハンドルで操作しなければならない。両者への水量のコントロール、例えばシャワーのみから出すとかする場合は、ハンドルの下にレバーがありそれでコントロールします。
そのため、シャワーをお湯にして水量を下げるときはレバーを操作し、一部のお湯を蛇口から流して対応していました。特に不便はありませんでした。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060308

2006-03-04 たのしい休日〜つくし摘み

NATROM2006-03-04

[]つくし摘み つくし摘みを含むブックマーク

天気が良かったので、午後から、つくしを摘みに行った。つくしなんざどこにでも生えているだろうと思ったがそうでもなく、1箇所目と2箇所目は空振り。妻が昨年摘んだという場所を記憶を頼りに探した。すでに先客がいるようなので、つくしはあるのだろう。土手をよーく探すと、ところどころに顔を出している(写真)。

私はよく池やダムで魚釣りをしていたのだが、そういった場所に生えているつくしは探すまでもなくわらわらと生えているものであった。しかしこの場所は、生育条件が違うのか、それとも先客に摘まれてしまったのか、たくさん採るには向いていないようだ。採ったつくしから得られるカロリー<つくしを採るために消費するカロリーである。しかし、なかなか見つからないからこそ、探す楽しみがある。

1時間ぐらいだったろうか、まあ「食べれますね」という量ぐらいは採れた。チビと妻と3人ではかまを取って、卵とじにして食べた。

wadjawadja 2006/03/05 00:02 こちらも雪の女王の置き土産の冷気が抜けつつありますが、土筆は頭をだしてるのかな?明日団地の庭を探してみよう。久しく食べてないけど、見つかったら油痛めにでもしょうかなっと♪

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060304

2006-03-03 進化論からみたヒト

[]ヒトは特別か ヒトは特別かを含むブックマーク

進化論を否定する動機の一つに、ヒトという種を特別視したいというものがある。なにせ、創世記によれば、神は人を自分に似せて造り、すべての生き物を人に支配させた、とある。我々人間は他の生物とは違うのだ、神からすべての生き物を支配する権限を与えられたのだ、というわけ。チンパンジーとヒトが似ているなんてとんでもない、そこには大きな断絶があると考える。

ヒトの進化の系列の化石は多数発見されているが、創造論者はそれらの化石を、「人間」と「それ以外」に分類する必要に迫られる。ネアンデルタール人は人間(「服を着て地下鉄に乗っていれば誰も気付かない」という話がしばしば出る)、アウストラロピテクスはサル、という具合だ。ホモ・エレクトゥスになると、微妙である。「テナガザルの骨だった」と言う創造論者もいれば、「まごうかたなき人間である」と言う創造論者もいる。ホモ・エレクトゥスが中間型としての特徴を持っているからこそ、創造論者の間でも意見が分かれるのだ。

創造論者が、進化論の自然科学上の妥当性を問題にしているのではなく、本当はヒトという種の特別性を確認したいだけというのは、ヒトから遠い種ほど扱いがずさんになることからもわかる。創造論者も、神が定めた範囲内での種の変化は認めている。チワワやセントバーナードに変化することもあるが、イヌはイヌのままであるという奴だ。問題は、「神が定めた範囲内」というのが、きわめて人間中心主義的であることだ。特に、数千年前に世界規模の洪水(ノアの洪水)が起こったと信じている若い地球の創造論者は顕著である。聖書に記載されている箱舟の大きさだと地球上のすべての種を積み込むことはできない。そのため、「基本的な種」だけ箱舟に乗せられ、現在の多様な種は「神が定めた範囲内」での変異だと彼らは主張する。その「基本的な種」は人間に近づくほど細分化される。「現在のすべてのカエルは基本的なカエルから生じた」などと主張する一方で、ヒトはヒト、チンパンジーはチンパンジー、ゴリラはゴリラとして創造されたと考える。

日本でインテリジェントデザイン論(ID論)を薦めている人たちも、ヒトを特別な種だとみなしている。たとえば、「道徳の上では人間は人間、獣は獣。人間を獣の次元に落とす進化論偏向教育が子供たちを野蛮にしている(出雲井晶)」という発言は、人間だけが道徳を理解できる特別な種であるという前提から出ていると思われる。道徳心と似たようなものだが、自由意志の有無を根拠に、「人間と他の生物の間に大きな断絶が存在する、よってダーウィン的な進化論は誤りだ」という主張もしばしばなされる。

実際のところ、自由意思とはあるかないかの二者択一の問題ではなく、程度の問題である。チンパンジーやゴリラにまったく自由意志がないと言えようか。よしんばチンパンジーに自由意志を認めない人であっても、ヒトの受精卵が自由意志を持つとは主張できまい。人が自由意志を持つとしても、発生学的な成長に伴って次第に連続的に自由意志を持つようになるのであって、ある日突然自由意志を得るわけではない。むろん、ヒトの受精卵は「霊性」や「魂」を持つとかいう主張もあるだろうが、それは信仰であり、自然科学の扱う領域ではない。

ヒトは進化の頂点に位置するがゆえに特別であると考えている進化論者もいるが、その人は進化生物学を正しく理解していないのだ。チンパンジーよりヒトのほうが「進化している」ということはない。どちらも、共通祖先から同じだけの距離に位置している。ローレンツは、■なぜそんな嘴なのか*1で、ヒトが自分たちが思いたがっているほど特別な存在ではないことを、愉快なたとえで書いている。

私たち人間が脳で達成することをカイツブリ類は本当に尾腺でやってのけますよ!私たち自身は脳を重視する生き物ですから、脳を使った業績を好みますが、カイツブリだったらたぶんつぎのように書くでしょう。―「ホモ・サピエンスは脳を異常に発達させたことで袋小路にはまり、にっちもさっちもいかなくなり、そのために唯一の正しい道(尾腺の発達)を見失ってしまった」と。

カイツブリの創造論者はきっと、「カイツブリは他の鳥類とは異なった特別な種である」「基本的なサルからチンパンジー、ヒト、ゴリラが生じた」と書くだろう。



関連記事

■ローレンツと体罰

■ソロモンの指環 by ローレンツ

*1:これもいつの間にか文庫になっていた。内容は資料的なもので読んでてすごく面白いわけではないが、ローレンツ自筆のスケッチは萌え。

人 2006/03/05 02:02 http://www.athome.co.jp/academy/biology/bio08.html
―― サインは生物の体を構成する設計図を変化させて、進化を促進することもあるというわけですね。
また、サインを調べることで、生物の進化の歴史を調べることができるとも聞きましたが…?

(岡田)  サインには一度DNAの中に入り込むと二度とそこから外れることがないという
特別な性質があります。
このようなサインの性質を考えると、同じ場所にサインが入り込んでいれば、
その2種類の生物は同じ祖先を持っていることになりますね。

実際に私が発見した例を挙げると、
クジラの祖先がどんな動物だったかは100年以上にわたって議論の的になってきました。
そこで私はクジラを含む色々な生物について、
染色体内の特定の場所にサインが存在するかどうかを調べてみたのですが、その結果、
クジラとカバが同じ祖先を持っていることを発見したのです。
これは古生物学の常識をくつがえす新発見として、新聞でも大きく報道されました。
―― 大変な発見ですね。この方法で調べていけば、生物の進化の歴史が分ることになるのでは?
岡田 そうですね。サインの存在する場所を比較したり、サインの種類を比較するなどの方法で、
哺乳類などの進化の歴史はかなりの部分が解明できると思います。

ローマ教皇、「進化論」認める
=ただし人間の精神は神の創造物=
 【CJC=東京】ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世は十月二十三日、教皇庁科学アカデ
ミーに宛てた書簡で、ダーウィンの進化論を「一九五○年のピオ十二世の回勅『フマニ
・ゲネリス』は進化論を重要な仮説として、反対論をも考慮に入れ、より深く研究され
た調査の価値あるものとした。この回勅が出されてから五十年以上が経過し、新たな知
識が我々をして進化論を単なる仮説以上のものとして認めさせるようになった」と述べ
た。しかし「肉体の進化論は認めるが、われわれの精神は神からもらったものであり、
人間の精神は進化論と関係ない」と留保した。

ksmksm 2006/03/07 12:44 おや、(出雲井晶)とは。おなつかしや...
参→http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/henteko/izumoi.html

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060303