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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2006-09-28 受刑者の受ける医療

[]受刑者の受ける医療 受刑者の受ける医療を含むブックマーク

以前、受刑者が私の外来に受診したことがある。刑務官であろう、付き添いが3人もいた。逃げられたりしないよう、そのくらいの人数は必要だろう。普通の患者さんであれば診察・採血後、結果が出るまでの1時間くらいは待っていただくのだが、このケースではすぐにお帰りいただき、結果だけ刑務官の人が聞きにきた。3人を1時間も遊ばせておく余裕はないのだろう。結果を聞きにきた刑務官の一番の関心事は、かの受刑者が出所するまでの約1年間待てるかというものだった。幸いというか、出所を待って治療してもかまわない病状であった。もし治療を要する病状であれば、週に1回の通院をしたのだろうか。受刑者であっても、医療を受ける権利はある。しかし、週に1回、3人の刑務官をつれて通院させるのに必要なコストはどのくらいなのかということを考えた。ということを、以下のニュースを見て思い出した。


■受刑者の診療要請を拒否 出所後にがん 佐賀少年刑務所*1(朝日)

 佐賀少年刑務所(佐賀市、長野信行所長)に服役していた福岡市内の男性(37)が、所内で下血したことなどから「がんだ」と訴えたのに十分な診察を受けられず、出所直後に訪れた病院で進行した大腸がんと診断されていたことがわかった。服役中に発症していた可能性が高いという。男性は「刑務所内の医療対応のミス」として、近く国家賠償請求訴訟を起こす方針だ。

 男性は窃盗罪で懲役3年の判決を受け、03年7月に服役した。男性や代理人の弁護士によると、体調の異変を感じたのは04年4月ごろ。下血したため、刑務官に医師による診察を求めたが応じてもらえず、痔(じ)の薬を手渡された。

 その薬を半年ほど服用したが下血は止まらず、05年7月には大量出血。がんを疑った男性は改めて診察を求めたが、受け入れられなかった。12月に採血はされたものの、3日後に「がんではなかった」と告げられた。出所直前の今年1月半ば、所内に常駐する医師の診察を初めて受けたが、触診のみで痔と診断されたという。

30歳台でも大腸がんはありうるわけだから、下血があった場合は大腸の精査をすべきである。触診で痔があったとしても、大腸がんではないことは証明できない。採血で「がんではなかった」というのは意味不明であるが、腫瘍マーカーでも測定したのであろうか。腫瘍マーカーは偽陰性が多く、やはり採血だけでは「がんではない」とは証明できない。受刑者でも医療を受ける権利はある。いろいろ検索して私は今さっき知ったのだが、「刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律」というものがあり、その中に「社会一般の保健衛生及び医療の水準に照らし適切な保健衛生上及び医療上の措置を講ずるものとする」とある*2

こうして明文化されているところをみると、これまでの実情は、受刑者は社会一般の水準に照らして不十分な医療しか受けていないかったのだろう。受刑者であろうと医療を受ける権利はあるが、現実的にはかなり困難なのではないか。かような事件が問題になったからには、刑務官も受刑者から医師による診察を要求されたら断りにくかろう。しかし、刑務所内に常駐する医師の数は足りていない(参考:■「塀の中」も医師不足 受刑者の持病悪化も 法務省調べ*3(朝日))。医師が診察したって、刑務所の中ではろくな検査はできない。もし、今回の下血の症例を私が診察したら、「大腸がんの疑いがあるため大腸の精査を要す」と言う。

ただ、大腸の精査は大変である。前処置を含めると丸一日かかると思ったほうがよい。その間ずっと刑務官が3人付き添わなくてはならない。刑務所の職員が余っていていつも暇で暇でしょうがないのであればそれでもよいだろうが、そういうわけではなかろう。はっきり言えば、受刑者に社会一般の水準の医療を受けさせるには、さらなるコストが必要だ。今回のケースは「本物」だったわけだが、詐病だってあるだろう。私が受刑者なら、逃げるつもりはないにせよ、ちょっとシャバの空気を吸うために「これまでにない激しい頭痛がある。CTを撮ってくれ」とぐらいは言うかもしれない。少しでも「本物」の病気である可能性があるなら、刑務官も医師に診察させざるを得ない*4

受刑者に適切な医療を受けさせなかったことを批判する人は、受刑者の医療に必要なコスト(詐病に伴うものも含めて)を負担する気があるのかを明確にするべきだろう。社会全体での医療にかけるコストすら削減する方向にある。受刑者でなくても、経済的・地理的理由によって適切な医療を受けられなくなっている時代である。受刑者の医療にコストをつぎ込む前に、もっと別のところにコストをかけるべきという議論も当然ある。現在の日本において、受刑者が社会一般と同水準の医療を受けられるようにする唯一の方法は、受刑者が受ける医療の質の向上ではなく、社会一般の医療の質の水準を低下させることだろう。

*1:URL:http://www.asahi.com/national/update/0928/SEB200609270021.html

*2http://www.ron.gr.jp/law/law/kei_juke.htm#2-5-iryou

*3:URL:http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200609050063.html

*4:予言しておく。これまでは軽症は刑務官レベルで止めていたところを、今後は「念のため」医師に診察させるようになる。これまでも医師にとって刑務所勤務は人気がなかったのだが、こうした「雑用」が増えることによって更に刑務所に勤務する医師が不足する。また、「本物」の病気を見逃すと責任を取らされるようになるため「念のため」病院での検査を勧めるようになる。要するに刑務官→刑務所医師→施設外の医療機関へのスルーパス。でも人は足らないので現場は混乱するだけ

InoueInoue 2006/09/28 22:56  刑務所は都会の中の僻地なのです。閉鎖社会の中で、限られた医療資源を活用せねばならない。そのコストは非常に高いものになる。通常の刑務所では、医師常勤1名、看護師1名程度がいるが、そこでできる医療は、まさに孤島の診療所程度のものにしかならない。孤島で治療できない緊急症例は、自衛隊機がスクランブル発進して、本土に患者を運ぶことになるが、そのコストは莫大なものとなる。まさに、「刑務官3名で診療所通い」と同じです。

InoueInoue 2006/09/28 23:10 故あって、刑務所の矯正医療を見学して聞いた話。受刑者に詐病が多いのは事実で、刑務官がトリアージをしています。そうでもしないと、医師1名程度では孤島程度の医療もできないからです。60歳以上の高齢受刑者が3割になってますので、慢性疾患は非常に多く、その処置だけで手一杯です。

のぶのぶ 2006/09/30 21:58 受刑者の医療レベルを上げるには一般医療のレベルを上げるしかない、というお話、実にもっともで、他のことにもあてはまりそうです。たしかに僻地よりも医療事情が良くなる理由がない。

InoueInoue 2006/10/01 18:11 刑務所外に受刑者を連れて行くときに必要な刑務官は3人でなく5人と聞きました。交代要員を含めると、どうしてもそのくらいは拘束されるそうです。刑務所の医師(矯正医官)が、その負担を考えて、専門医へのコンサルテーションに消極的なのは仕方がない。

skobaskoba 2006/10/02 20:51 福岡刑務所だと大腸内視鏡もできるので,そっちにまわすかなぁ。

ゆうゆう 2006/10/13 00:34 受刑者は、刑務所の中では皆さんの払っている税金で生活しています。薬物を使用していた人たちは風邪薬だ鎮痛剤だと訴える人が多いと聞きます。入院となると刑務官のコストだけではなく、必ず個室使用なのでその負担も国がもつことになります。悪いことをした人たちが色々訴えるというのは如何なものでしょうか?医療費は受刑者も家族持ちにしたらいいのに。

InoueInoue 2006/10/17 10:59 刑務所外の家族にまで経済的負担を負わせるのは、前近代の「一族皆殺し」だとか、「子供が罪を犯せば親も同罪」というような考え方で、近代刑法とは相容れません。

2006-09-25 医師三原則

[]医師三原則 医師三原則を含むブックマーク

医師にも明文化された守るべき指針があるべきだが、強いて言えばヒポクラテスの誓いがあるくらいである。しかし、ヒポクラテスの誓いは封建主義的*1なところがあって現代では違和感がある。大体、泌尿器科医の扱いがひどい*2。そこで、■技術者倫理とロボット三原則(セキュリティ&コンサドーレ札幌)と■常駐発言再考(新小児科医のつぶやき)にインスパイアされ、私が現代の医師が従うべき指針を考えてみたよ。

医師三原則

第一条 医師は患者に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、患者に危害を及ぼしてはならない。

第二条 医師は患者にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条 医師は、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

うわ、なんだかシャレになってねえ。第三条が第一条より下位にあるところがミソ。医師三原則に従えば、防衛医療なんてもってのほかってことになりますな。そりゃあ、積極的に患者さんに危害を加える気はないけれども、過労死したり訴えられたりする危険を省みずに診療せよと言われると、ロボット扱いじゃなくて人間扱いして欲しいと思う。尾鷲市の年収5500万円の産婦人科医の「雇用形態は常勤ではなく常駐となっていた」。一年間で休みは2日間だけで、あとは1日24時間病院から出ることはできない。市議会はこの勤務体系を異常と思わず、産科医が24時間拘束で働くことを当然としていること、つまり医師を高額リースの医療ロボットであるかのように考えていることをid:Yosyanさんは指摘した。


■常駐発言再考(新小児科医のつぶやき)

高額リースの医療ロボットであるなら、病院内に常駐は当然ですし、24時間365日拘束に疑問なんて抱きようはありません。年間2日の休日も、機器の定期点検日であると考えれば必要にして十分です。高額機器の独断契約で市長を攻撃するのもありでしょうし、契約更新にあたりリース代の割引き交渉が議題に載っても不思議ありません。例の委員のハイライト発言も「オレならもっと安い業者からリースで契約できるぞ」と理解すれば、ありふれた発言です。

2年前の話になるが、福島県の泉崎村立病院で新院長が、週5回の当直に「もう限界。勘弁してくれ」と辞めた事件があった。村民の反応は「あまりにも村民をばかにしている」「甘く考えていたのでは」というものであった。報道された範囲内で、「たいへんな勤務でした。お疲れ様でした」というものはなかった。50歳目前でずっと続く週5日間の当直は辛かろう。過労死するまで働けばよかったのだろうか。その他、医師が劣悪な労働条件に耐えかねて逃散した地域では、「患者を見捨てて去った医師はけしからん」といった発言が見られることもある。彼らにとっては、第三条よりも、第一条・第二条が優先するってことだね。

激務に耐え、訴訟リスクに耐え、働き続けることが、間接的に患者に危害を及ぼすことになるとも言える。徹夜明けでは判断が鈍り医療ミスを起こすかもしれない。労働条件を改善しなければ、後進が育たず、将来により多くの患者が危険にさらされる。かといって夜の診療を断ればそのために死ぬ急患がいるかもしれない。マンパワーもないのに労働条件を改善すれば、診てもらえない患者が出てくる。どのような行動をとっても第一条に違反してしまう状況になるのだ。ロボット三原則の元ネタの「われはロボット」でも、どのような行動をとっても第一条に違反してしまう状況に陥ったロボットが書かれた。小説では、ジレンマに陥ったロボットは「気が狂った」。

*1:「患者に危害を加えるな」より先に「師匠を大事にしよう」という話がある

*2:結石を取り出すのは医師の仕事じゃないんだってさ

InoueInoue 2006/09/26 04:43 某所で、医学生には臓器移植ドナー登録を義務づけろという発言を読んで、体が総毛立ちました。医療行為だけでは不十分で、自分の「からだ」まで無償提供しろってのか?

chirin2chirin2 2006/09/26 08:49 某所ってどこですか。

InoueInoue 2006/09/26 09:35 http://eiji.txt-nifty.com/diary/2006/09/post_df71.html
医療者だからって何を要求してもいいってもんじゃないだろう。

YosyanYosyan 2006/09/26 11:38 本当にシャレにならない三原則ですね。しかし言われてみれば無意識のうちに守ってきたような気がしますし、そのために息苦しくなって逃散が起こっているようにも見えます。この三原則が妙なところで悪用されて、医師を恫喝する材料にならない事を心配しておきます。

physicianphysician 2006/09/26 12:41 命令ってのがちときついです。

InoueさんURL間違っていませんか?それとも消されたのかな

chirin2chirin2 2006/09/26 16:42 前の日ですね。しかし、骨髄移植のドナーは全身麻酔じゃなかったのか。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2006/09/post_c4b5.html

InoueInoue 2006/09/26 16:59 今は全身麻酔ですけどね。昔はどうっだったんだか。パン屋がパンを焼いて売るのと、医師が治療をするのと、どちらも社会に必要なものを供給するという点では同じことなのに、どうして医師はそれに加えて無茶なことを言われるんでしょうかね。パン屋はパンを配れなんて言われないのに。

suzume002suzume002 2006/09/29 07:12 ジャーナリスト的見地からすると、「医者=金持ちで権力者」「ゆえに叩かねばならない」ということなんでしょう。

2006-09-22 鳥取のギレン

[]我々は自転車の鍵を失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否、始まりなのだ 我々は自転車の鍵を失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否、始まりなのだを含むブックマーク

鳥取大学のサイト内にて。忘れ物落とし物で多いのは、1位腕時計、2位財布、3位自転車の鍵なのだそうだ。それはいいとして、


■忘れもの・落としもの(鳥取大学)

3位 自転車の鍵 (自転車なしで,君は生きのびることができるか。)


なんだそれ。

physicianphysician 2006/09/23 03:21 健康に良い大学ですね。かくいう私も6年間ほとんど自転車でした。片道30分。

たまごどんたまごどん 2006/09/23 09:45 「私の分身、諸君らが愛してくれた自転車は死んだ。…何故だ!」「坊やだからさ」
ジークジオン!!

gallery-tondemogallery-tondemo 2006/09/23 17:23 こちらでは初めまして。
ど田舎で敷地もだだっ広く、むしろ車ないと生きていけないんじゃないかと。

「見せてもらおうか。鳥取大学の放置自転車の性能とやらを!」

クハ72クハ72 2006/09/25 21:43 僕はよく盗まれて、刻の涙を見る。

InoueInoue 2006/09/26 08:36 原付に乗って驚いた(というか当たり前)のは、どんな坂道でも悠々と上れることでした。ま、それだけなら、電動補助自転車に乗っても同じことなんですが。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060922

2006-09-20 肝臓に良いサプリメント・健康食品?

[]肝臓によいサプリメント? 肝臓によいサプリメント?を含むブックマーク

人力検索はてなの質問

マツキヨ等のドラッグストアでお手軽&簡単に手に入る高価でないサプリメントで、γ-GTPを下げる、および肝機能向上に効果的なものを教えてください。

お手軽に手に入るサプリメントで肝機能向上の効果が証明されたものは存在しない。存在するのは、単に肝臓によいと「言われている」ものだけである。肝臓によい健康食品・サプリメントとしてウコンがよく挙がるが、健康な人ならともかく、肝臓病の人には勧められない。なぜなら、比較的稀ではあるものの、ウコンで肝障害が起こることがあるからだ(参考:■ウコンで肝障害その2)。ウコンに限らず、サプリメントは肝障害を起こしうる。肝障害の患者を問診するときには、薬の服用歴や酒量と同時に、サプリメントの摂取歴を聴取する必要があるくらいだ。

軽度の肝障害であれば、サプリメントに頼るのも一つの方法であろう。ほとんどの場合は、益もなければ害もない。実際の効果ではなく、「効果があるかも」という気分を買うのにいくら出せるのかは人それぞれである。肝障害が軽度でないのなら、サプリメントに頼るのは害である。γGTP上昇の原因にもよるが、たとえば飲酒によるものなら減酒・禁酒、肥満からきた脂肪肝によるものなら減量、その他の胆道系の疾患ならそれぞれ根拠のある治療を行うべきである。

肝硬変患者には、医師の許可がない限り、すべてのサプリメントが禁忌である。死亡例もある(参考:■ウコンで肝障害)。肝硬変では肝代謝が落ちているため、健康な人では問題にならない量の薬物でも悪影響が生じうる。さらに、肝予備力が低下しているため、少しの肝障害でも命取りになりうる。慢性肝炎の段階で適切な医療を受けていれば肝硬変への進展を抑制できていたのに、金ばかりかかるくだらないサプリメントに頼っていたため肝硬変に進展した患者もいる。

医療が必要な肝臓病患者に対して、無責任にサプリメントを勧める業者および善意の人に呪いあれ。

DrPoohDrPooh 2006/09/20 22:28 最近サプリメント(変形性関節症に効くと大々的に宣伝している某グルコン酸)で結構な肝障害を起こした症例を複数経験しています。無責任に宣伝・販売しているのを見ると確かに呪いたくなりますね。厚労省HPの健康食品情報にはまだ掲載されていませんが、実際は多数いるのではないかと思います。

新ポン-ゼプラス新ポン-ゼプラス 2009/02/01 14:59 ビタミン15

2006-09-17 放生会でアトラスオオカブトメス

NATROM2006-09-17

[]放生会 放生会を含むブックマーク

昨日は焼肉を食べに行った後、チビを連れて放生会へ行ってきた。いろいろと特別な行事などあるのだろうが、要するにたくさんの夜店が出るでかい秋祭りである。夜店だけでなく、なんとも言えない味のあるお化け屋敷、というか見世物小屋などあり、チビは怖がって近づこうとしない。ただ、逃げるだけではなく、興味はあるようで、遠巻きにしながら様子を伺うところは成長したということだろうか。

夜店の定番として、金魚すくいをやった。チビにはまだ無理。900円突っ込んで成果ゼロ。まあこんなもんだ。ひよこ釣りもあったが、「連れて帰っても子猫の餌になる」と言ったら、こちらは眺めているだけであった。多くのひよこがピヨピヨ言うのはかわいいが、釣られているのを見るとかわいそうになる。動物愛護の観点からクレームがついたりはしないのだろうか。まあひよこ釣りはダメで、金魚すくいやカメすくいがOKというのは人間中心的な動物差別であるが。うなぎ釣りもやった(私が)。釣れたら捌いて蒲焼にしてくれた。こちらにはほとんど罪悪感を感じないのは、食べるからであろう。だったら、ひよこも食べればいいのか。

いろいろと新しいタイプの夜店があったが、チビが魅かれたのはムシ関係。生きているカブトムシの他、つよさ200のムシキングカードが飾ってあった。ちなみに金を出して買おうとすると何千円かする。くじ引きで当てるともらえるらしい。こんなもんは見せているだけで当たりっこないのは分かっているのだが、クジに外れるという体験も大事であろうという観点より、チビに引かせた。で、当たったのが、生きているアトラスオオカブトメス。生きているというか、なんだか瀕死であったが。日本のカブトムシメスと形は変わらないが、若干大きく、羽に金属光沢がある。

クジで一番ハズレなのがカブトムシのフィギュアであるが、アトラスオオカブトメスもかなりハズレっぽい。よく見たら、前足が半分もげていた。おそらく、昨今のムシブームで大量に養殖され、売り物にならないぶんが流れてきているのであろう。おそらくすぐに死んでしまうと思われるが、そもそも放生会とは生き物の命を大切にしようとするお祭りである。さすがにアトラスオオカブトメスを放すわけにはいかないが、せめてウナギのぶんぐらいは大事にしよう。一応は餌を食べてくれている(写真)。

カマンベールカマンベール 2006/09/18 05:51 ひよこ「釣り」の別バージョンとして、ちりとりを三点で糸で支えたような形の器具をそっと下ろしておいて、ひよこがうろうろするうちにこれに乗ったらそーっとあげる「ひよこあげ」ってのを見たことあります。釣るのにくらべりゃ苦痛はないか・・・。

KosukeKosuke 2006/09/20 05:32 「ほうじょうえ」と「ほうじょうや」。博多っ子としてはどちらが正統?

NATROMNATROM 2006/09/20 08:48 どっちが正当化は知りませんが、「ほうじょうや」って言ってます。

えめえめ 2006/09/20 15:32 …地元の町の祭りは規模が大きくて、結構多くの出店が来てたんですが、中学か高校の頃そこで一度海亀の仔で亀掬いをやっていたのを見かけた覚えが…いや、記憶なんですが。

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2006-09-14 人工世界論 vs 創造論再評価

[]人工世界論 vs 創造論再評価 人工世界論 vs 創造論再評価を含むブックマーク

知らない人は知らない、どうでもよい人たちによる、どうでもよいところでの、どうでもよい戦い。まずは登場人物紹介。


登場人物その1 富樫さん@人工世界論

「この世界は人工世界である」ことをもって神の存在証明をしちゃった人。富樫さんの主張は「人工世界論(URL:http://homepage2.nifty.com/sinseigingateikoku/)」で読める。人工世界論は「反創造論者にとって、ID理論など問題にならないような最大の強敵となることでしょう*1」なのだそうだ。全部読むのはたいそう苦痛なので、「単純明快な証明法」という部分を引用する。

アニメとか見たことがないと言われると困るのだが−意識には特殊な質感があり、例えば声優が発するいかにも美少女な声質とか、いかにも美少年な声質というものがある。これらは単純に言って物理的実体であり、それ以外の何物でもないはず。人間の子供が生じたのは進化論に従えばここ3万年以内である。しかしまさかそういう特殊な質感が物理的実体として都合よく人間の進化に合わせて宇宙に生じるということは常識に反するから、元々宇宙にそうゆう質感が物理的実体として存在し、それを後から利用したということになる(人間の肉体、脳は宇宙にすでにあったものを利用して再構成したものにすぎないから、当然脳に依存する意識質感も同様の原理に束縛されることになる)。ということは、人間の子供が発生する以前にいかにも美少女な質感とか、いかにも美少年な質感とかが宇宙にあったことになり、人間発生以前に人間らしさの方が物理的実体としてすでにあったことになってしまう。これは因果律が逆転しており、宇宙の進化に反する。そう考えるよりも、この世界は無限時間が経過した後の世界であり、そういう特殊な質感は人工的に創られたものだと考えるのが自然である ―――神の証明その4。

アニメ美少女の声の質感が神の存在証明になるのですよ。アニメ美少女の声の特殊な質感は、もともと宇宙に物理的実態として存在したのだ。ブラボー。その他、人間の前髪も、神の証明(その6)であるそうだ。人間の前髪は進化論では説明できない。だって、前髪が伸びたら視界を遮って生存に不利じゃないか。そんじゃ神様はなぜ人間の前髪を伸びるようにデザインしたのか?「神が介入せず、因果律にのみ従って知的生命体を生むと、髪の毛が短い知的生命体しか生まれず、アニメなどでキャラ分けが全然できなくなる」からなのだ。人間の前髪が伸びるのは、アニメでキャラ分けをするためだったんだよ!



登場人物その2 長谷川寿紀さん@創造論再評価

若い地球の創造論を支持するクリスチャン。ただ、情報が古いというか、自己修正能力に欠けるというか、聖書よりも自分の判断の方を絶対視しているというか、既に本場アメリカ合衆国の若い地球の創造論者ですら放棄しているトンデモ説をいつまでも信じ続けている*2。そういうわけで、長谷川さん@創造論再評価のサイトには、いまやアメリカ合衆国の若い地球の創造論者の間では「創造論者が使ってはいけない論」とされている主張がテンコ盛りである。歴史的な重みがあるが、富樫さんのアニメ美少女の声の質感による神の存在証明のようなユニークなものは少ない。興味がある方はURL:http://www.concentric.net/~hnori/earth.htmへどうぞ。




さて、創造論再評価のサイトには掲示板(URL:http://158.teacup.com/kenko/bbs)がある。一番上の長い注意書きからウォッチの対象となる。創造科学を批判されても、適切に反論できればむしろ「創造論の人々の確信を深める」という掲示板の設定趣旨に沿うものであろう。「創造科学論への批判は管理人の許可なしには掲示しない」という注意書きからして、適切な反論が不可能な批判の存在を認めているようなものだ。過去に、よほど的確な創造科学批判をする人がいて、懲りているのだろうね。

それはともかくとして、その創造論再評価の掲示板に、富樫さん@人工世界論が突撃した。進化論と創造論についての掲示板に来た時には反応がはかばかしくなかったので、今度は創造論支持者の方へ出張したという訳なのだろう。確かに、創造論否定は禁止であるが、聖書以外の創造論の宣伝は禁止とは書いてない。

人工世界論 投稿者:富樫 投稿日: 9月 8日(金)05時05分57秒

あなた達とは全く違う創造論を展開しています。創造論=キリスト教という現状に正直うんざりしています。


長谷川寿紀さん@創造論再評価による返事。

創造論は聖書のみ 投稿者:長谷川寿紀(管) 投稿日: 9月 9日(土)09時59分47秒

この世界を創造された神が一人しかおられない以上、その創造の神について証して

いる聖書が前面に出て来ないわけには参りません。創造論=キリスト教という図式

が気に入らないということでしたら、創造論=聖書の神の教え という理解でお願

いします。

で、このあと数度のやり取りがなされている。ちなみに、横レスつけている斉藤愛輝さんも若い地球の創造論の支持者である。あくまでもかみ合わない会話。得るところはほとんどないものの、若い地球の創造論者がなぜインテリジェント・デザイン説(ID説)を受け入れないのかを知る助けぐらいにはなるだろう。ID説は、少なくとも建前上は、デザイナーは存在は主張するものの聖書の神であるとは明言していない。宗教ではなく科学であると主張するために、ID説は聖書と距離を置いたのだ。人工世界論という見た目明らかなトンデモ創造論ではなく、ID説を持ち出したとしても、長谷川寿紀さん@創造論再評価は聖書の創造論でないがゆえに却下するだろう。

SekizukaSekizuka 2006/09/15 09:36 やっぱり聖地は秋葉原で年2回ぐらいの巡礼が義務なんですかね。(^^;)
そう言えば、代替医療の話題を読む度に「医療は大変だなぁ」と思っていたのですが、最近は代替農業と言うのもあるそうです。orz
http://www.kitasato-u.ac.jp/noui/sympo_061013.html

くだんくだん 2006/09/15 12:42
富樫さん、かなりブラボー。
「ヒトの前髪はアニメのキャラ描き分けに都合よい、かかるが故に前髪は存在する」
この素敵な考えを「アニメ・パングロス主義」と命名しましょう。
それにしても、例えば「宇宙の人間性原理」とか「誰もいない森で木が倒れたら音がするか」という禅の公案などを持ち出せば見かけだけでも知的に見せかけられるのに、何故に例えがアニメ?

shimoohrishimoohri 2006/09/15 15:43 >過去に、よほど的確な創造科学批判をする人がいて、懲りているのだろうね。
NATROMさんはいじわるな人ですね(笑)。

富樫氏のページは疲れるから読む気しないけど、ツンデレ少女が実在するのも、その属性が神によって人工的に創造されたからでしょうか?きっとそうなんでしょうね。

ken50ken50 2006/09/15 17:17 こんにちは。書き込み時々読まさせて頂いています。
富樫さんの主張は、古くからあるクオリア(質感)問題を
思いっきりブラボーな形態にしたもの、と理解しました。
しかし凄すぎる。

通りすがり通りすがり 2006/09/16 07:01 昔統一協会の人間と話をしたときに「ギャンブルをしたいという意識があるからパチンコ業界が成り立つのだ」と言われましたが同じ「論理」なのでしょう。

富樫富樫 2006/09/16 19:12  へえ、だったらアニメ声質感がどうやって進化論的に獲得されたのか説明してください。娯楽的な実体が意識に実装されていて、それで人工世界だと疑わない、というのはそうそう素朴な理性ですね。あなたたちは世の中を疑うということをしないのですか?それに、世界は人工世界かもしれない、という論は別にとっぴょうしもない説じゃない。映画「マトリックス」で採用されている考えだし、攻殻機動隊とかでも主張されていること。この世界は人工世界かもしれない、すべては仮想環境かもしれない、と疑うことは人間にとってきわめて自然な態度だと思うけど?荘子の「胡蝶の夢」は有名。荘子の懐疑は人としていかにも自然。あなた達は、世界を疑う、という想像力もないのですか?
 それにいっとくけど、人工世界論は極めて合理的であるといってくる人もちゃんといますので。概念をもってして反論するのは簡単、誹謗中傷も簡単、とにかくアニメ声質感が進化論で獲得される経緯を説明して。これは世界に対する単純な疑問にすぎない。これに合理的の答えて。話はそれから。

富樫富樫 2006/09/16 19:13  修正 そうそう→そうとう

富樫富樫 2006/09/16 19:15  修正 合理的の→合理的に

富樫富樫 2006/09/16 19:27  あともう一つ、勝手にID理論の一派に定義しているけど、ID理論の神の証明と人工世界論の神の証明のどこに共通性があるか示してください。ID理論家はアニメ声質感などを持ち出して神の証明をしたのですか?はっきりいってあななたちの議論のレベルは創造科学者のレベルと同じ。具体的な記述をせず、空虚な概念によって反論しているだけ。科学が発展して人工世界を創るということはない、という命題の根拠は?もうMMORPGとかVR環境とか高度に発展してるんだけど、これらの技術に限界があるというなら、その具体的根拠を示して。SFだと限界なんて書かれてない。最新SFじゃ人工世界に意識をダウンロードするネタなんて当たり前。SFで大量に採用されているネタのどこか不合理なわけ?まあ、概念のみによる誹謗中傷に対してまじめに反論するのは馬鹿馬鹿しい限りだが。

富樫富樫 2006/09/16 20:25  NATROMさんは再評価ホームページに対する批判をのせていますが、人工世界論に対する批判を載せてみませんか?正々堂々すべての神の存在証明に対して。あなたのしていることは、不完全な引用です。アニメ声質感やキャラ分けのような、美少女デザイン説だけで構成されているかのように書くのはやめてください。無論、読者に人工世界論は美少女デザイン説だけからなる論だ、と思い込ませるのは反対者の有利になることだから行ってるのだろうけど。前後の文脈を切って報道して、ミスリードする、というのはマスコミがよくやるやり方。エホバの証人もやってる。あなたの議論はそうゆう次元。

富樫富樫 2006/09/16 20:35  進化論と創造論の掲示板に書き込まなくなったことを、相手にされないから、と断じているが、勝手に証拠もなく主張しないでください。書き込まなくなったのは、単に自分のサイトに掲示板を設置したから。すでに500件の書き込みになりました。掲示板を設置したのは、私の見解が流れてきえていってしまうのはもったいない、人工世界論の理解のために補論として採用できるから、専用の掲示板を設置してはどうか、という他者からの提案から始まったもの。この経緯はもしかしたらまだ掲示板に残っているかもしれません。事実を確認もせず、独断論を展開するのはやめてください。あなたの理性が疑われます。

chirin2chirin2 2006/09/16 20:45 「そうゆう」って・・

NATROMNATROM 2006/09/17 00:04 声の質感を区別する能力は生存上有利です。こんなことは、いちいち説明しなくても、きちんと進化生物学を理解している人にとっては自明なことなんですよ。だから、引用した部分だけで、富樫さんが愉快なトンデモさんだってわかるのです。世界は人工世界かもしれないという可能性はありますが、反証不可能であり自然科学の範囲外です。私は人工世界論をID理論の一派に定義していません。日本語が読めるようになってから反論してね。

人工世界論に対する批判を載せてほしければ、批判を載せる価値のあるほどの影響力を持った説にしてはいかがですか。現状では、富樫さんの主張を批判する必要を認めません。ID理論のように、科学に疎い人ならうっかり騙されてしまうような主張なら批判も必要でしょう。しかし、いちいち批判なんてしなくても富樫さんの主張を信じる人はきわめて少なそうです。よしんば富樫さんの主張を信じる人がいたとして、そういう人はきわめて理解力が悪いわけなので、きちんとした批判をしてもどうせ理解できそうにありません。

あのーあのー 2006/09/17 00:59 横レスですが…
> アニメ声質感がどうやって進化論的に獲得されたのか説明してください

いや…そもそも獲得されて無いでしょ。
だって、その「いかにも美少女」「いかにも美少年」という声質というのはほんの10年前には別の声質だったわけだし、20年前のアニメには今の舌っ足らずの喋り方をする「美少女」なんてのは皆無だったわけだし。
逆に、島本須美さんのような昔の美少女声の声優さんというのは最近見ませんが、それは進化学的に淘汰されたということになってしまうのでしょうか?
まだ現役の声優さんなのに。

通りすがり通りすがり 2006/09/22 11:04 なんかここの皆さんは楽しいね。創造論は聖書によれば「属霊」なもので、霊を認めないものと戦わせてもね。

長谷川寿紀長谷川寿紀 2006/09/24 13:17 ほんとに面白いね。

富樫富樫 2006/09/24 18:35  この日記は明らかに人工世界論を批判、揶揄しています。私が云っているのは、あたかも人工世界論がそのようなものだけで成り立っているかのように示して批判していることについてです。はっきりいって中傷でかまいません。日記などで12すべてに中傷をしてください。それならば納得します。私は人工世界論の著作権者です。引用の仕方を指導する権利があります。引用という形で法的には守られるかもしれませんが、読者に誤解を与えないように、という著作権者の引用の指導を無視したとすれば、道義的な問題が発生するでしょう。

富樫富樫 2006/09/24 18:40  声の識別と特殊なクオリアの獲得は何の関係もありません。声を識別するだけなら、わざわざアニメ声質感を獲得する必要などありません。声の波長の識別は脳が行っているでしょう、そうではなく、なぜ一度も使用されないクオリアが獲得されたのか、ということを聞いているのです。因果律的な識別とクオリアには何の関係もないことは、ウィキペディアの『クオリア』で書かれていることです。もう一度お答えください。

富樫富樫 2006/09/24 18:44  『その「いかにも美少女」「いかにも美少年」という声質というのはほんの10年前には別の声質だったわけだし』馬鹿げたことを云わないでください。10年前に活躍していた声優と同じ声優の声は、今でも全く同じです。当たり前すぎ、10年たって声質変わってたら吃驚するでしょう。大抵反対者は日常的な物事に関する認識すら意味不明なことが多いです。これが悲しい現状です。

富樫富樫 2006/09/24 18:48  反証可能性はあります。人工世界論のHPに書いてあります。読まないで反論しないように。メールだと回答があるかのようにいってましたが、不完全な引用に関する回答が全くありませんね。これは著作権者による指導です。無視しないように。引用するのはかまいませんが、誤解を与えるような引用は許しません。

富樫富樫 2006/09/24 18:55  『ちなみに、横レスつけている斉藤愛輝さんも若い地球の創造論の支持者である。あくまでもかみ合わない会話。得るところはほとんどないものの、若い地球の創造論者がなぜインテリジェント・デザイン説(ID説)を受け入れないのかを知る助けぐらいにはなるだろう』これも不完全な引用です。これではID説的な論と聖書的な論が争われたかのように誤解します。実際は聖書は他の創造論をどうやって論破するのか?ということが争われました。レスを読めばすぐ分かります。上下を切って、一部だけ引用して誤解させる、これがあなたの手口。これは明らかに意図的な作業です。これであなたの理性その他が信用できないことがはっきり示されましたね。

富樫富樫 2006/09/24 19:53  以下の文章をHPに追加しました。『一つの回答 某進化論支持HPの管理人に上記の問いを行ったところ『声を識別することは生に有利だから、アニメ声質感は獲得された』という回答を頂いた。ということは、聴覚の鋭い動物は当然最も音を識別する能力に長けているから、当然人間より多くのアニメ声質感を獲得していることになる(音を識別するのになぜかアニメ声質感だけ避けなければならないという義務はないから)。人間と同じようにそのようなクオリアは動物の鳴き声と対応関係が結ばれていると考えれば、聴覚の鋭い動物は人間よりも多くの、様々なアニメ声質感を聴いていることになる。彼はこんな説を信じろと云っているわけだ。確かに声を識別することは生に有利かもしれないが、識別された声にわざわざアニメ声クオリアを当てる必要はなく、当てたからといって生存の期待値が上がるわけではない。この説を進展させればこうなる−自然淘汰によって音声の識別能力を上げていく段階で、アニメ声質感がある波形に偶然的に当てられた、ということになる。そして中立説を採用し、偶然的に当てられた結果に対して生に有利でも不利でもないのでそのようなものが残った−ということになる。なるほど中立説と自然淘汰説の融合で、一見して説明出来ているようにすら感じるほどだ。しかしもしこれが真ならば、聴覚の鋭い生物はすべてアニメ声質感を獲得していることになる(識別が目的なのでわざわざ避ける必然性はない)−ということは、動物内の意識質感空間に、芸術的人格的性(キャラクター性)が獲得されていることになってしまう−つまり動物の中に高度な意味合いでの人間がひそんでいることになるわけだ。これは神の存在証明6と全く同じ結果であるから(むしろ矛盾性を強めている)、上記の説は反証として成立しない』

富樫富樫 2006/09/24 20:01  あたかもすべての人間が人工世界論を馬鹿にしているように書いていますが、実際はそうではありません。ある人にみせたところ『その神の証明合理的ですよね本当に他の本に載ってないんですか?』といわれました。例えば支持してくれる人として、http://plaza.rakuten.co.jp/pocsblog/diary/200603090000/などあります。今現在影響力がないだけで、今後はそうはならないでしょう−それでも批判する価値はないと云いますか?

富樫富樫 2006/09/24 20:28  長谷川さん、言葉が書いてありますからここに書きます。削除ですか?それだけはお止めください。自分に不利な論は削除する、というのは卑怯でしょう。この議論はここのHPの日記で紹介されています、そこでの議論上必要なので、削除しないでください。ですから同じ内容のものをもう一度掲載します。これは私のHPに掲載したものです。『宗教家の論法には宗教家の論法を なぜ聖書の記述が他の宗教の経典より正しいといえるのか、その根拠は一体何だ?と、ある創造科学論者に問い正した所、何の具体的根拠を示さず、聖書の記述から自明である、との返答を頂いた。このような論法を採ってくる者に対して、科学的根拠や論理を用いて反論しても無駄である。このような者を黙らせる方法は彼らの論理をそのまま利用するのがよい、例えばこうである−エホバの証人はエホバの証人以外のキリスト教は間違っており、偽の宗教であり、悪魔の宗教である、と主張している、ゆえに彼らに従えば、創造論者であるあなたの信じる宗教はエホバの証人ではないから、悪魔の宗教ということになる、なぜそんなことが成立するのか?とあなたが反論すれば、彼らはこう言うだけである、「聖書の記述から自明である」。宗教家の独断論は他の宗教家の独断論と相殺させて終わり』 あなたが何を聖書から主張しようと、あなたが信じているのは悪魔の宗教なのですよ−エホバの証人によれば、それは聖書から完全に明らかなのです、自分達以外は異端なのです。
 あなたの批判を検討して、話を聖書創造論に限定しましょう。はっきりいって、あなたの創造論は聖書に書いてありません。あなたのHPには2気圧、と書いてありますが、聖書にそんな記述はありません。従ってあなたの創造論は聖書創造論ではなく、長谷川もしくは斉藤創造論です。自分の独自の説を展開して、それがあたかも聖書創造論であるかのようなふりをしているにすぎません。聖書に書いてないことを主張しているので、あなたは異端にすぎません。聖書の記述によってあなたのHPを反証しました。聖書を信仰しているなら、書いてないことを主張することはないでしょう。実際すべてのキリスト者はそんな主張していません。
 私のパソコンからは掲示板に書き込みできなくなっていました。自分に不利な論は削除、封殺する、これが彼らの現状です。削除するのはかまいません、しかし自分の反論だけ掲載するのはいくらなんでもやめてください。

NATROMNATROM 2006/09/24 21:38 ほんとに面白いね。

長谷川寿紀長谷川寿紀 2006/09/24 23:19 まったくだね

富樫富樫 2006/09/25 15:20  おっと吃驚、なんと進化論支持と聖書創造論支持が一緒になって批判してくるとは・・・まさに『二正面作戦』なわけだ。君(NATOROM)に対しては、これを引用する【また「同一性保持権」という、著作者の意に反して著作物を変形したり切断したりすること(要約、リライト、パロディといった操作を含む)を禁止できる著作者の権利がある。(著作権法第20条)】 つまり君は法律違反を犯しているわけだ。

chirin2chirin2 2006/09/25 15:25 NATOROMって変形されてませんか。

NATROMNATROM 2006/09/25 15:36 富樫さんへ。私が著作権法違反を犯しているというのなら、しかるべき機関に通報でもしたらどうでしょう。相手にされないでしょうが。マジレスするもの馬鹿らしいですが、私の引用は、引用の要件であるところの主従関係・明瞭区分性・出所の明示いずれも満たしており、公正な慣行に合致した正当な引用です。

そういや、長谷川寿紀さんも引用とパクリの区別つかなかったことがありましたねえ↓
http://members.jcom.home.ne.jp/natrom/board040925.html#0409250842

富樫富樫 2006/09/25 16:07  誤字脱字が変形って・・・もしかしてあなたってそうゆう次元?
 著作権の過剰な保護に対して引用があり、引用の過剰な保護に対してそのような法律があるわけ。そうゆうバランス感覚で法は成り立っているわけ、まああなたの次元では分からないでしょうが。はっきりと、引用は法で認められているが『著者の意図に反して切断するな』と書いてますよ、あなたは日本語も読めないのですか?内容なき概念だけ示せばいいとでも思っているのですか?しかるべき機関に訴えないのは単に時間と資金がないから。というか、著作権者からの指導があった場合、ただちに検討するというのは社会人として最低限の行為。つまり訴えるとか訴えないとか、そうゆう次元じゃないわけ。あなたの社会的立場や思想信条が疑われてしまうわけ。マジレスするのも馬鹿らしいとはこっちのこと。要するに上下カット戦法はあまりに一般的な不正だから、明文化して禁止されているほどなわけ。削除するか、12すべてに中傷するか、どっちかを選択せよ。

NATROMNATROM 2006/09/25 16:36 「切断するな」って言うなら引用なんてできないじゃん。まあ、富樫さんの次元では分からないでしょう。まあ、富樫さんの面白さは十分すぎるほど読者に伝わったと思います。どうせ富樫さんはこっちの言うことを理解できないのだから、議論するだけ無駄でしょ。どちらが正しいかは、読者の皆様の判断におまかせします。私のほうが間違っているというなら、読者に理解できるように理路整然とNATROMの誤りを指摘すればよろしい。「時間と資金がない」ってのは言い訳に過ぎません。そうやって怠惰の言い訳を一生していなさい。学会発表する努力をする分だけ、新今西進化論者のほうが偉いぞ(迷惑度も上だけどな)。

akiraakira 2006/09/25 16:54 NATROMさんが法律違反を犯しているとお考えなら、
社団法人著作権情報センター http://www.cric.or.jp/index.html
などで電話相談をうけつけてますから、今すぐプロバイダーやそういう機関にきいてみたらどうでしょう、富樫さん。別にお金も時間ももかかりません。
先方の担当者に迷惑がかかるとはおもいますけど。

富樫富樫 2006/09/30 16:04  切断するな、ではなく、著者の意図に反して切断するな、である。日本語が読めないのか?君は。例えばこうである「この本は面白い、トンデモ本として」と書いてあるのに、この本は面白い、という部分だけ引用することは、著者の意図に反しているから、そのような切断はするな、という法律なわけ、あなたの次元では分からないでしょうが。
 法廷闘争に持ち込めばよい、という反論は事実上、論理的に反論できないから、煩雑な日本の裁判事情を利用して、この反論を封殺しよう、という行為である。はっきりいって、これは人工世界論VS進化論支持論争ではない−単なる法廷弁論のようなものだ。つまり純粋な弁論術が争われているわけだ。上記のやりとりをみて、どちらが有能な弁論家か明らかであろう−つまり、このページは人工世界論に有利にはたらくわけだ。仮に相談しようとも、結果的に裁判に持ち込まなければ意味がないのであるから、金がかかるということになる−−−そして当然こんなHPページのために金を使うというのはいかにも馬鹿らしいから、裁判には持ち込まない、という合理的帰結が導き出されるわけだ。

富樫富樫 2006/09/30 16:15  究極の皮肉を思いついたのでさらに書き込もう−−つまり、君の云う「切断するな」自体が、著者の意図に反して切断するな、なのだ。引用するならば、著者の意図に反して切断するな、が正しい引用であり、そこから、切断するな、という部分のみを著者の意図に反して引用してはならないのである。ーーそしてまさにこれこそが、弁論術における勝利と呼ばれるものなのだ。

富樫富樫 2006/09/30 16:39  さらに皮肉を思いついたので書き加えよう。切断するなって言うなら引用なんてできないじゃん。まあ、富樫さんの次元では分からないでしょう。ということはつまり、「切断するな、なんていったら引用なんでできないじゃん、あなたの次元では分からないでしょうが」とこの法律を制定した法律家に言っているに等しい。これはなんという笑い話であることか。

NATROMNATROM 2006/09/30 18:06 富樫さんは、要するに、「NATROMは不完全な引用をしている」と言いたいのですね。ちゃんと日本語が読める人ならば、私が不完全な引用なんてしていないことがわかりますが、残念ながら富樫さんにはわかんないんでしょうね。議論するだけ無駄です。「このページは人工世界論に有利にはたらく」と富樫さんが本気でお考えであれば、ほうっておけばいいのに。いくら富樫さんでも、本気でそうは思いこめず、それがゆえに色々と文句をつけているんですね。「(NATROMの法律違反を指摘するのに)別にお金も時間ももかかりません」という親切なアドバイスを無視しているのは、本当は勝ち目がないことを知っているのでしょう。

「どちらが有能な弁論家か明らか」という主張には同意します。一方が有能ではなく、もう一方がきわめて無能なだけなんですが。

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2006-09-13 ホスピスは嫌

[]ホスピスは嫌 ホスピスは嫌を含むブックマーク

最近、緩和ケア病棟への入棟を拒否する患者さんが続いた。患者さんの言い分は概ね以下のようなものである。

「あの病院へ入院したら退院できない。入院した知り合いはみな、1ヵ月もせずに亡くなってしまった」

まあな。そもそも余命が1ヵ月以下の人が入る病棟だからな。私が余命1ヵ月なら迷わずホスピスに入る。私が勤務している病院は地方の中核病院で、癌に対して積極的な治療を行うというのなら、この界隈では一番いい病院であろう。しかし、緩和ケアという点では、当院でもやれないことはないが、専門にやっている病院の方が質の高いケアを受けられるに決まっている。

これが、当院でずっと治療を受けてきた患者さんなら、いまさら緩和ケア病棟に移りたくないという気持ちはよく分かる。医師や看護師との人間関係ができているのだから、「ここで最期まで看て欲しい」というのは自然な感情である。だから、そういうケースでは、一応は緩和ケア病棟への入棟を勧めるが、当院での治療を希望されればその希望に沿う。だけど、「緩和ケア病棟に入ると死ぬから嫌だ」というのは理由になってない。当院に入院したって死ぬときは死ぬ。だいたい、緩和ケア病棟で働く医療者に対して失礼だ。

たいそう困るのが、他院で緩和ケア病棟を勧められ、本人が納得せずに当院への入院を希望して受診したケースである。しかも告知されていないというからなおさらやっかいである。付け加えて、「緩和ケア病棟に入ると退院できない」と本人に吹き込んだ善意の素人がいるというのもムカつく。外来で延々と話を聞いているうちに、もう面倒くさいから入院させちゃおうかという気分になってきたが、前医の立場*1や、急性期病院としての当院の立場*2、入院後に起こるであろうトラブル*3を考えて結局は断った。

家族はよく理解してくれたが、患者さん本人は多分納得していない。どうすれば納得していただけるのか私には分からない。結局、自宅で家族が看るか、説得されて渋々緩和ケア病棟に入るか、前医の病院(小規模の個人病院)に入院するかになりそうである。どれもあまりよい解決策ではない。夜間に救急車で当院に受診しそのまま入院するという可能性もある。これは本人にとっては(一時的には)ハッピーだが、「救急車だと入院させてくれる」という前例ができてしまうのでよろしくない。どうすればいいのか。

*1:私が入院させれば、前医は完全に悪者・ヤブ扱いになる

*2:こういう患者さんを無制限に受け入れていたら、当院でしかできない治療が必要な患者さんが入院できない

*3:この患者さんは治して元気に退院できるつもりで当院に入院するのだ。病状が悪くなればトラブるに決まっている

YosyanYosyan 2006/09/14 16:56 どうしようもないですね。前医が告知しなかったのは種々の理由があるのでしょうが、そこが問題の根っ子ですし、そこまで掘り下げるには時期を逸しているのは内容から推察できます。

先生はベストの対応をしたと思いますが、救急車による突入は先生の手の及ぶ範囲ではありません。考えられる防御策としては、広い意味のブラックリストとして救急要請の時点で時点でシャットアウトするぐらいですが、そこまで病院として対応できるかどうかです。

せめて救急車突入時の当番が先生で無いように祈っておきます。

NATROMNATROM 2006/09/15 02:19 救急車突入時の当番が私でないときは、私の携帯が鳴って「○○さんを入院させたんで後よろしく」と言われるだけのような希ガス。

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2006-09-11 なかなか死なないカブトムシ

NATROM2006-09-11

[][]なかなか死なないカブトムシ なかなか死なないカブトムシを含むブックマーク

8月の終わりごろ、チビの保育園の集まりで、山でお泊り会を行なうということになった。打ち合わせのときに、バナナトラップでカブトムシを採った話を妻がしたところ、お母様方が興味を持たれたとのこと。というわけで、バナナ担当の役目を仰せつかった。まあカレーを作れとか言われてもできないし。

夏も終わりだし、山といってもカブトムシがいるとは限らない。別に採れなくったって気分を味わえればいいのだろうが、採れないときは自作自演しようと、7月の終わりに採ったカブトムシ一つがいをこっそり持ち込んでいた。宿泊施設の駐車場の桜の木と、広場のイチョウの木にバナナトラップを仕掛けた。本気で採る気があるなら山の中に分け入ってクヌギを探してもよかったのだが、予定では、夜中にチビどもを連れて見にいかねばならないから、安全第一である。

とまあ、あまりやる気がない仕掛け方だったのが、夕方のまだ明るい6時頃であろうか、桜の木のほうにカブトムシが2匹、オスとメスとが寄ってきていた!チビとその友達を呼んだら、さすがのチビも走ってきた。もうなんか取り合いになっているし。こないだまではほとんど興味なかったくせに、他人が欲しがると自分も欲しくなるらしい。この分ではもっとたくさん取れるかと思ったが、あいにく夕立がきて気温が下がったためか、その2匹で打ち止め。幸い、夕立は途中で止み、みなで花火を楽しんだ。

子供の人数分採れれば良かったのだが、自作自演用の分を合わせても4匹だけ。うちに帰ればちゃんと別のがいるのだが、チビは人にやりたがらない。2匹を別の子にあげて、2匹を持って帰った。持って帰ったら興味が薄れた模様。まあこんなものだろ。市販のカブトムシ用の餌を与えていたが、これが結構食べるのだ。9月になったら死ぬだろうと思っていたのだが、蚊取り線香の煙にも耐え、実はまだ生きているのである(写真)。

TBDDTBDD 2006/09/11 22:01 運がよければ産卵するかも。
産卵用の木と幼虫のえさを準備されることをおすすめします。

KosukeKosuke 2006/09/12 05:17 ジャンルが[バナナ]かよ!

ma2ma2 2006/09/12 12:57 エンディングは李さん一家?!

NATROMNATROM 2006/09/12 14:35 カブトムシは一階に置いています。

大天使ありえる大天使ありえる 2011/11/20 15:44 いつも死亡診断書を書く役をして下さっている人間のお医者のみなさん、どうもありがとうございます。
地上での暮らしはどんな最後が理想でしょうか。
今からあなたの夢は叶います。

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2006-09-09 高齢の父親は自閉症のリスクとなる

[]高齢の父親は自閉症のリスクとなる 高齢の父親は自閉症のリスクとなるを含むブックマーク

■父親高齢ほど自閉症増加 米調査、遺伝子情報関連か*1(西日本新聞)

 【ワシントン5日共同】5日付の米紙ワシントン・ポストは、父親の年齢が高いときに生まれた子供は若い年齢の父親に生まれた子供に比べ、自閉症になる可能性が高くなるとの米マウントサイナイ医大などの研究結果を伝えた。父親の遺伝子情報が何らかの影響を及ぼしている可能性を示す新しい発見という。

 研究チームは高齢の父親の事例数が少ないため、断定的な結論は出せないとしているが、父親の年齢が上がるにつれて自閉症の割合が増える傾向は、はっきりしたとしている。


えー、父親の年齢が関与しているとしても、遺伝情報は関係ないんじゃないの、というのが最初の感想。20歳のときの精子と、40歳のときの精子は遺伝的にはほとんど変わりないはず。「ほとんど」という保留つきなのは、精子のもととなる細胞(精原細胞)はガンガン分裂しているわけで、分裂回数が多ければそれだけミスコピーが生じる確率も高いから。分裂回数でいえば卵子よりも精子がずっと多いので加齢による影響が出やすいのは精子のはず。ミスコピーの率やら精原細胞の分裂回数やらは調べたらわかるはずなので、年齢とともにどれくらいの精子に突然変異が蓄積しうるか概算はできるはず。面倒だからしないけど。

というわけで、父親の年齢と遺伝要因が関与する疾患に関係はあってもおかしくないかなと思い直した。ただ、遺伝要因が関与する疾患なんてごまんとあるんだから、自閉症に限らずその他の疾患でも高齢の父親がリスクとなっているのか。もしそうなら、とっくに知られているはずだと思って調べてみたら、自然流産や統合失調症のリスクが高いという話があった。やはり加齢とともに精子は「劣化」するのか。

元論文*2と思われるものを発見した。以下引用。

CONCLUSIONS: Advanced paternal age was associated with increased risk of ASD. Possible biological mechanisms include de novo mutations associated with advancing age or alterations in genetic imprinting.

「父親の遺伝子情報が何らかの影響を及ぼしている可能性を示す」という報道は正しそうである。それにしても、父親が30歳以下の場合と比較して、父親が40歳以上ならリスクが5倍以上(元論文では5.75倍で95%信頼区間は2.65-12.46)ってのは、けっこうびっくりするような数字である。他の要因(高齢の父親の子は経済的に恵まれているため医療機関にアクセスしやすく自閉症と診断される可能性が高い、自閉症の遺伝的要因を持つ男性は結婚が遅い、等々)が関与している可能性もありそうだが、それは今後の調査で少しずつ明らかになっていくだろう。

*1:URL:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/science/20060905/20060905_007.shtml

*2:Reichenberg A et.al. Advancing paternal age and autism. Arch Gen Psychiatry. 2006 Sep;63(9):1026-32.

wadjawadja 2006/09/09 16:00 こ、子どもを生めない体になってしまったw

対象群の父親の年齢分布を見てみたいですよね。多分非常に狭い範囲に分布してるはずなんで、30歳以下の父親の分布と40歳以上の父親の分布が極端に違う場合、誤差が大きくなることもあるような気がします。仮に遺伝的な変異が原因だとすると、遺伝疾患全般に影響が出てる可能性ありますね。
うーん。晩婚化傾向+少子化は適応的なリスクが高そうや。

通りすがり通りすがり 2006/09/11 10:08  父親じゃなくて、母親の方の年齢については年齢と異常の発生が比例関係にあるというのは、これまでもごく一般的に語られてきたのではないかと思いますが。

地下に眠るM地下に眠るM 2006/09/11 11:34 生まれたガキになんらかの「異常」があった場合(肉体的なものでも心理的なものでも)、それを「母親」のせいにするというバイアスがかかったものの見方をしてきてしまったということなのかもしれにゃーですね。

NATROMNATROM 2006/09/11 13:00 出産時の母親の年齢がダウン症候群をはじめとした染色体異常のリスクを高めるという話は有名ですね。しかし、自閉症については、少なくともこの論文を読む限りでは、高齢の母親はリスクにはならないのだそうです。

>Advancing maternal age showed no association with ASD after adjusting for paternal age.

これもまたびっくり。ただ、配偶子形成の際に生じた突然変異が疾患に寄与するならば、母親よりも父親の年齢の方が大きく影響するのは当然なわけで。

InoueInoue 2006/09/16 18:20 配偶子分裂の際のコピーミスで自閉症が発症するのあれば、高齢でなくても、代を重ねるごとに自閉症の割合は増えていき、人類は自閉症者ばっかりになりますよ。

NATROMNATROM 2006/09/17 00:08 自閉症者が生存上不利であるならば、自閉症の割合は増えず、低い頻度のところで平衡に達します。

カクレクマノミカクレクマノミ 2006/09/17 01:07 そもそも、ありとあらゆる遺伝病(だけでなくあらゆる遺伝的変異)は配偶子分裂の際のコピーミスで起こるわけですが。

tositosi 2008/03/04 11:44 自閉症は高齢の父親による精子の劣化や損傷だという説が研究結果から有力になってきましたな。 
化学とは素晴らしい。

匿名匿名 2008/10/24 05:20 普通に年をとるわけだから当然精子も劣化するのは普通。検索していても自閉症児の父親が高齢のパターンが多いのはわかる。

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2006-09-06 冥王星の発見物語 トンボーとローウェル

[][]冥王星の発見物語 冥王星の発見物語を含むブックマーク

冥王星が新しい定義では惑星ではなくなるというニュースが最近あった。「冥王星はパーシヴァル・ローウェルの弟子のトンボーが苦労して見つけた」というのが私の冥王星に関する知識。私の非専門分野の自然科学の知識は、多くはアシモフの科学エッセイに由来する。アシモフのエッセイは化学、生物学、天文学、物理学などなど分野を問わない。しかもどれも面白く読める。久しぶりにひっぱりだして読んでみた。

発見・また発見! (文庫)

改めて読み直してみたら、別にトンボーはローウェルの直接の弟子というわけではなく、ローウェル天文台で働いていただけであった。ローウェルが亡くなったのが1916年、トンボーがローウェル天文台の観測スタッフに加わったのが1929年。でも、同じ勘違いしている人はたくさんいた→■ローウェル 弟子 トンボーでGoogle検索。師匠の悲願を弟子が果たしたというわかりやすい話のほうが印象に残りやすいのであろう。それに、直接の弟子ではないとは言え、トンボーがローウェルの遺志を継ぐものの一人であったことは確かだ。

1930年3月13日−もしパーシヴァル・ローウェルが生きていたならば75回目の誕生日を祝っていたであろう日、トンボーはこの新惑星の発見を発表した。新惑星は冥王星(プルートー)と名づけられた。これは、一つにはプルートーがギリシャ神話に出てくる暗黒の地下世界の王であり、新惑星が太陽から非常に遠いため、他の惑星よりもはるかに少ない太陽光線しか受けないことをあわらしたものだった。そしてまた一つには、この名前の最初の二文字がパーシヴァル・ローウェル(PL)の頭文字と符合していたからであった。(P154)

この辺で私の脳内では「ヘッドライト・テールライト」が流れる。冥王星が惑星でなくなっても、天文学者達の偉業は変わらない。

KosukeKosuke 2006/09/06 20:54 「海王星の動きに計算に合わないところがあるので、未知の惑星があるに違いないという予測のもとに望遠鏡を向けたらそこに冥王星があった」
というのは単なる偶然だった、というのは本当ですか?

青蛙青蛙 2006/09/07 18:28 「単なる偶然だった」というのは本当です。

NATROMNATROM 2006/09/08 09:15 meinekoさんが冥王星の発見は偶然だったかどうかの問題についてトラックバックをくれました。

青蛙青蛙 2006/10/02 18:41 「単なる」を削除して「偶然だったというのは本当です。」に訂正します。

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2006-09-01 電気ストーブで化学物質過敏症

[]電気ストーブで化学物質過敏症 電気ストーブで化学物質過敏症を含むブックマーク

■化学物質過敏症についての掲示板および■東京高裁が化学物質過敏症を認定?(Do you think for the future?)経由。


■電気ストーブで化学物質過敏症 ヨーカ堂に賠償命令*1(産経)

 東京都内の男子大学生(22)らが「電気ストーブが原因で化学物質過敏症になった」として、販売したイトーヨーカ堂(東京)に約1億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が31日、東京高裁であった。横山匡輝裁判長は同社の責任を認め、原告敗訴の1審判決を変更、約555万円の支払いを命じた。原告代理人によると、電気製品による化学物質過敏症の被害が確認されるのは珍しく、製造会社でなく販売会社の責任を認めた判断も異例という。

 このストーブは台湾メーカー製の「ユーパ TSK−5302LG」。平成12年9月〜15年3月に国内で約30万台販売され、ヨーカ堂はこのうち約5300台を12年度中に販売した。

 原告の男子大学生は平成13年1月、都内のヨーカ堂店舗でこのストーブを購入。約1カ月使ったところで体調が悪くなり、化学物質過敏症と診断された。

 ストーブ前面の網目カバーに使われた樹脂から、過熱によって化学物質が発生したのが原因と主張。ヨーカ堂側は、化学物質と健康被害の因果関係を争っていた。

 横山裁判長は、ストーブに構造上の問題があり、使用中に高濃度の化学物質が発生することや、化学物質と健康被害との因果関係を認めた。


情報が限定されているのであまり確定的なことは言えない。概ね、私は、以下に引用するtf2さんと同じ意見である。

■東京高裁が化学物質過敏症を認定?(Do you think for the future?)

この判決が確定すると「化学物質過敏症」という病気の存在や、その原因を公式に認めたってことになるのだろうか? 単に、出来の悪い電気ストーブから使用中に高濃度のホルムアルデヒドが発生し、それによって有機溶剤中毒になったという判断なら良かったのだろうけど。。 判決を見ないとわからないが、もしかすると、原告は「化学物質過敏症」になったと訴えているが、判決はストーブが原因で健康被害が発生したという因果関係を認めているだけで「化学物質過敏症」と認定したわけではないかもしれない。。


「化学物質過敏症」という疾患概念は、日本でも国際的にも、公的に認められたものではない*2。ときに「化学物質過敏症のことをよく知らない医師がいる。不勉強でケシカラン」という意見を散見するが、医師がホメオパシーや波動療法といった根拠のない医療についてまで詳しい知識を持つことは不可能である。まともな医師であれば、自分の専門分野はもちろんのこと、診療機会のある可能性のある疾患については常に知識をアップデートしているが、そうした情報を提供する雑誌に化学物質過敏症に肯定的な記事が載ることはない。しかし、マスコミでは、化学物質過敏症の疾患概念に懐疑的な立場から報じられることはほとんどない。せめて、「国際的には、化学物質過敏症は議論の余地のある疾患概念であると考えられている」という情報をつけるというのが公正であろう。

さて、今回の報道だが、tf2さんが指摘しているように、あたかも東京高裁が化学物質過敏症を認めたかのように読める。電気ストーブから化学物質が発生して健康被害を生じることは十分ありえるのだから、なにもわざわざ「化学物質過敏症」のような怪しい疾患概念を持ち出さなくてもよさそうに思うのだが、原告側の法廷戦略があるのだろうか。シックハウス症候群は概ね「住宅環境での汚染物質などによる健康障害」と定義されるのだが、電気ストーブ由来の化学物質曝露による健康障害は十分にこの定義にあてはまる。「化学物質過敏症」ではなく、シックハウス症候群ではいけなかったのか。

掲示板で「安易に『化学物質過敏症』の診断を下すお医者さんは多いか」という質問があったが、多いか少ないかは別として、化学物質過敏症の診断を下し、診断書を書いてくれる医師はいる。臨床環境医学(Clinical ecology)*3という分野の医師たちは「化学物質過敏症」に肯定的なのであるが、日本にも多数というわけではないが臨床環境医はいる。有名どころでは「買ってはいけない」の三好基晴が臨床環境医を称している。

診断書が欲しい患者は、こうした医師達に書いてもらえる。化学物質過敏症の診断は、厳密にはクリーンルーム下のダブルブラインド下による負荷試験でなされるべきであるが、現状では病歴聴取を中心になされている。というか、ダブルブラインドテストでは、原因物質を負荷しても症状は誘発されたりされなかったりである。診断はけっこういい加減だ。それでも、患者さんは満足するのであまり問題にならない。マスコミが「化学物質過敏症」を記事にするとき、聞きにいくのも臨床環境医にである。記事の内容が偏るのも当然であろう。



関連記事

■臨床環境医学と環境医学は異なる

*1:URL:http://www.sankei.co.jp/news/060831/sha087.htm

*2:"Until such accurate, reproducible, and well-controlled studies are available, the American Medical Association Council on Scientific Affairs believes that multiple chemical sensitivity should not be considered a recognized clinical syndrome." American Medical Association Council on Scientific Affairs. Clinical ecology. JAMA 1992;268:3465-7より引用

*3:臨床環境医学が通常の医学者にどのように評価されているかは、注2のJAMAの論文にあたってみてほしい

physicianphysician 2006/09/01 20:08 ストーブがあって、化学物質過敏症があるのなら、ストーブから出てくる化学物質を最低でも同定してもらわないとなんとも...と思うのは私だけでしょうか?

InoueInoue 2006/09/02 07:08 元有機合成屋である私としては、「化学物質」という言葉そのものにうさんくささを感じる。化学物質でない物質とは何だ?

GONRYOGONRYO 2006/09/03 18:21 至言ですな>化学物質でない物質とは何だ?

wadjawadja 2006/09/03 18:46 この記事読んだ時はwadjaも驚きました。被告は多分上告するでしょう。

>なにもわざわざ「化学物質過敏症」のような怪しい疾患概念を持ち出さなくてもよさそうに思うのだが、原告側の法廷戦略があるのだろうか。

一過性の健康被害より、慢性化した症状の方が、賠償額算定に有利なのかもしれませんね。

通りすがり通りすがり 2006/09/04 13:12 これは産経の記事が不親切というか、判ってない人が書いたと思われます。
他紙を読むと、争点は加熱によって発生したホルムアルデヒドなどの有害物質に被曝したこと
で「中枢神経機能障害」が引き起こされたどうかについて。
つまり、認定されたのは「シックハウス症候群」であって「化学物質過敏症」ではありません。
そして、ヨーカ堂には「異臭がする」などの苦情が届いていたのに販売中止や原因究明などの措置を
とる義務があったとして賠償責任を認めたものです。

決して裁判所が「化学物質過敏症」を認めたものではありません。
政治的に動きたい弁護士が記者会見で勝手な解釈をして、それをマスコミがそのまま記事にしただけです。

SekizukaSekizuka 2006/09/04 15:46 asahi.comの記事もなかなか(環境ホルモンがお好きなようで)
http://www.asahi.com/national/update/0831/TKY200608310328.html

東京新聞がさらっと良く書けているのかな?
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060901/mng_____sya_____007.shtml

しかし、実際のソースをネット上で読みたいところですね。
最高裁と下級栽は最新の判例が出るんだが、高裁は出ないんだよな。他にあるのかな?
http://www.courts.go.jp/

ナンジーナンジー 2008/02/16 10:46 厚顔無恥とはまさにこのこと。「あたかも東京高裁が化学物質過敏症を認めたかのように読める。」ではなくて、高裁が認めたんだよ。ちなみに、これより以前2005年11月21日の千葉地裁の別の事例の判決で、化学物質過敏症が認められたことが、後の裁判の判決に大きく影響を及ぼすようになったんだよ。まっ、せいぜいyesマンしか集まらない裸の王様の君の所には、正しい情報も伝えられないか。

NATROMNATROM 2008/02/16 10:52 裁判所が医学的常識を超越した判決を出すこともたまにありますので、「東京高裁が化学物質過敏症を認めた」可能性は否定できませんね。東京高裁や千葉地裁の判決については興味がありますので、よろしければ教えてください。経験的に、化学物質過敏症の疾患概念に好意的な人は、根拠を求められると遁走する傾向がありますので、期待しないで待っています。

att460att460 2008/02/17 02:19 横から失礼

>高裁が認めたんだよ

皆さん、何か勘違いをしているようですが、裁判所は、科学的な事実を認定する機関ではないのですが。

原告、被告等の主張を聞いて、どちらが正しいか判断を下すだけです。

適切かどうか不明ですが、

民事訴訟法 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%A6%E5%88%86%E6%A8%A9%E4%B8%BB%E7%BE%A9#.E5.BC.81.E8.AB.96.E4.B8.BB.E7.BE.A9

自由心証主義 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%BF%83%E8%A8%BC%E4%B8%BB%E7%BE%A9

例えば、原告が「化学物質過敏症は存在する」と主張した場合、被告が「化学物質過敏症は存在しない」と主張しない限り、前提として「化学物質過敏症は存在する」と扱われます。

当事者が「正しい」主張をしなかったばかりに、可笑しな判決が出た例は山ほどあるようです。

補足

一応「化学物質過敏症に罹患した」と認定した判決はありますが、
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070117134257.pdf

あくまでも、原告・被告の主張を元に結論を出しただけです。

ポイントは、原告が病気になったことに関して被告に過失があるかということであって、原告の病気が「化学物質過敏症」であるかそれとも他の「シックハウス症候」のような病気なのかどうかはあまり問題にならないでしょう。


科学に関しては素人である裁判官に(絶対的に正しい)科学的事実の認定など求められても、裁判官としては困るだけでしょうね。

ついでにいえば、裁判の目的は当事者間の紛争の解決であって、科学的事実の究明ではありません。

att460att460 2008/02/17 02:33 ちょこっと訂正

>原告の病気が「化学物質過敏症」であるかそれとも他の「シックハウス症候」のような病気なのかどうかはあまり問題にならないでしょう。

問題にならないではなく、問題にしないですね。被告にとって、原告の病状と病因の間に因果関係があるかが問題であって、病名が何であるかは裁判上は関係のないことです。

#被告に原因はあるが、別の〜病である、等という弁論など行うはずがないでしょう。

att460att460 2008/02/17 02:45 ↑「弁論」とは、被告の弁論のことです。

#お恥ずかしいです。