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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2007-04-27 利己的な遺伝子と集団選択

[][]種を守る「利他的な遺伝子」 種を守る「利他的な遺伝子」を含むブックマーク

自分のよく知らない分野(たとえば私にとっては経済学)について二者が議論しているとして、どちらの言い分が正しそうなのか判別する簡易的な手段はあるだろうか。私がよくやるのが、自分がよく知っている分野(たとえば私にとっては医学、遺伝学、進化生物学)についての発言を調べてみるということである。もちろん、医学についてトンデモ発言する人が別の分野では正確な発言をすることもありうるので、あくまでも簡易的な手段に過ぎない。しかし、たとえば「エイズはエイズ菌によって起こる」などと自信たっぷりに断言する人が別の分野について何か発言したとしても、その発言の正確性を疑っておくほうが賢い態度だと言えるだろう。

ブログが流行っているため、過去の発言を検証するのが容易になった。そこで、「進化」とか「遺伝」とかいうキーワードでよく検索する。最近発見したのは、これ。


■愛国心の進化(池田信夫 blog)

 近代国家が成功したのは、それが戦争機械として強力だったからである。ローマ帝国や都市国家の軍事力は傭兵だったため、金銭しだいで簡単に寝返り、戦力としては当てにならなかった。それに対して、近代国家では国民を徴兵制度によって大量に動員する。これが成功するには兵士は、金銭的な動機ではなく、国のために命を捨てるという利他的な動機で戦わなければならない。逆にいうと、このような愛国心を作り出すことに成功した国家が戦争に勝ち残るのである。

 こういう利他的な行動を遺伝子レベルで説明するのが、群淘汰(正確にいうと多レベル淘汰)の理論である。通常の進化論では、淘汰圧は個体レベルのみで働くと考えるが、実際には群レベルでも働く。動物の母親が命を捨てて子供を守る行動は、個体を犠牲にして種を守る「利他的な遺伝子」によるものと考えられる。ただし、こういう遺伝子は、個体レベルでは利己的な遺伝子に勝てないので、それが機能するのは、対外的な競争が激しく、群内の個体の相互依存関係が強い場合である。内輪もめを続けていると、群全体が滅亡してしまうからだ。利他的行動は戦争と共進化するのである。

まずは分かりやすいところから。「動物の母親が命を捨てて子供を守る行動は、個体を犠牲にして種を守る『利他的な遺伝子』によるものと考えられる」。えっと、全然違います。この文章だけで、池田信夫氏が現在の進化生物学を理解していないことがよくわかる。母親が自分を犠牲にして子を守る行動は、利己的な遺伝子によるものと考えられる。もちろん、命を捨てて子供を守る行動は利他的な行動だ。個体としては自分の生存率を下げる一方で、他の個体(子)の生存率を上げようとしているのだから。そういう利他的な行動は利己的な遺伝子によって説明できるってことを「利己的な遺伝子」でドーキンスは主張した。

そもそも「個体を犠牲にして種を守る」って何?いまどき種淘汰か。母親は自分と遺伝子を共有する個体を守っているのであって、種や個体群を守ろうとしているのではない。少なくとも通常の進化生物学ではそのように考える。限定された条件下では群淘汰が起こりうるという話はあるが、かような豪快な誤りを犯す人がそういう微妙な話を理解できるとは思えない。少なくとも母親が子を守る行動は普通に利己的な遺伝子で説明できる(というか、利己的な遺伝子の説明として典型的な)話だ。種を守る『利他的な遺伝子』なんぞを持ち出す進化生物学者はいない。

愛国心についても、いったいなんでまた遺伝子レベルで説明をつけたがるのか理解できない。こうした傾向は池田氏だけに見られるわけでもないところを見ると(参考:■愛国心の遺伝子)、何か理由があるのだろうか。よしんば愛国心を遺伝子レベルで説明するとして、群淘汰(多レベル淘汰)などよりも、集団が比較的小さくメンバーが血縁関係にあったころに進化した、集団に対する帰属意識のためとでもするほうがありそうだ。群淘汰が働くにはフリーライダーが利益を得られないような、(私の理解では)かなり厳しい条件が必要であるからだ。いずれにせよ、利己的な遺伝子からして理解がおぼつかないのに、群淘汰による愛国心を説明するのは心もとない。進化生物学の分野でこんなふうだと、他の分野は大丈夫なのか心配になる。池田流「進化生物学」で変なこと言っているように、別の分野についても変なことを言っているのかもしれない。



そのほか気になったところ。


■人類史のなかの定住革命のコメント欄

利他的な行動が遺伝的なものか文化的なものかについては、古くから論争がありますが、たぶん両方というのが妥当な答でしょう。ただ、どっちの比重が大きいかについては、諸説あります。

ほとんどが遺伝によるものだと考えるのが、E.O.ウィルソンに代表される「社会生物学」の立場です。コンラート・ローレンツなどの動物行動学も、攻撃性を抑制することが種の存続にとって重要であることを示しています。本書の著者も、ピグミー・チンパンジーなど類人猿に「公平な分配」が広く見られることを示しています。

最初の段落は何ら問題はない。問題は次の「ほとんどが遺伝によるものだと考えるのが、E.O.ウィルソンに代表される『社会生物学』の立場です」。って、えー、そーなのー?社会生物学者が遺伝的な影響を大目に見積もりがちってことはもしかしたらあるかもしれないが、「利他的な行動はほとんどが遺伝によるものだと考える」ってのは別に社会生物学の立場ではないだろ。「多くの病気は環境要因と遺伝要因とが組み合わさって起こりますが、ほとんどが遺伝要因によるものだと考えるのが『遺伝学』の立場です」ってのと同じくらい阿呆な発言だぞ。

あきあき 2007/04/27 21:18 世界史に関しては一般的な知識しか持っていませんが、それでも「ローマ帝国や都市国家の軍事力は傭兵だったため、金銭しだいで簡単に寝返り、戦力としては当てにならなかった。」などという発言には疑問を持たざるを得ません。
ローマに関しては、少なくてもポエニ戦争が終わる頃までは、軍役は市民の義務であり、ローマ軍団は市民兵から構成されています。その後義務ではなく職業となってもローマの軍団兵はローマ市民から構成されています(属州民は補助兵にしかなれない)。

と 2007/04/27 22:37 池田信夫氏のコメントがかっこよさ過ぎる。
一瞬でTB削除とはよほど自信がないのか…

SLEEPSLEEP 2007/04/28 00:21 PCfanでは著作権延長は良くないと主張してて、なかなか良い文章でしたよ、池田氏。
それはそうと国のために命を捨てるというのは、家族のため、地域のため、というのも含まれますから完全に利他的というわけでもありませんよね。また北米人もオージーも欧州人のために命を捨てているわけですが、その辺どうなのかと。

ナナシーナナシー 2007/04/28 07:00 ローマ帝国についてはその末期には市民兵を維持できなくて傭兵に頼るようになり、最終的に西ローマ帝国が傭兵隊長オドアケルに滅ぼされたわけですから、全く異論がないわけではないものの強く否定できるほどの誤りとは思いません。蛇足ですがポエニ戦争終結時はまだローマは共和制です。

でも傭兵が戦力として当てにならなかったというのは誤りでしょう。傭兵の活躍は少なからず歴史に記されてます。

あきあき 2007/04/28 12:09 ナナシーさんのおっしゃることもわかりますが、長いローマの歴史の上で傭兵に頼るようになった一時期を持って「ローマ帝国や都市国家の軍事力は傭兵だったため」というのは疑問を持たざるを得ないというのが私の考えです。
ナナシーさんがおっしゃるように「ローマ帝国についてはその末期には市民兵を維持できなくて傭兵に頼るようになり、最終的に西ローマ帝国が傭兵隊長オドアケルに滅ぼされた」であればなにも疑問を感じることは無かったでしょう。

うにうに 2007/04/29 01:52 「都市国家」の方も変ですね。まず括りが大雑把すぎ。ギリシアのポリス等は典型的都市国家ですが、兵士は自国民です。
たぶん池田氏の念頭にあったのは中世〜ルネサンス期イタリアの都市国家なのでしょう。でも、この時代も傭兵の寝返りはそう多くありません。傭兵は信用大事の戦闘業者ですから、ホイホイ寝返ってたら商売上がったりです。
近代国家の国民軍に比べて役に立たなかった(?)のは、プロvsプロであるがゆえにコスト(死傷者)をお互い最低限に抑える技術を持っていたからでしょうね。「大規模な激しい戦闘が行われ、両軍合わせて死者は5人」とかw

とおりすがりとおりすがり 2007/04/29 02:18 池田氏に反論されてるねw

comcom 2007/04/29 02:23 失敗したね。チラシの裏に書いてれば、良かったのに。

生物屋生物屋 2007/04/29 02:53 医師ではない生物研究者です。お医者様が生物学を語ると、「??」なことも多いです。ご専門の医学分野に話題を限られたほうがよろしいかと思います。お医者様は、医学の専門家であって、生物学の専門家ではないと思うのです。

akiraakira 2007/04/29 09:01 池田信夫氏はNHK出身の経済学者。内容も、生物学の内容を国際政治の説明のための比喩に使っているだけなので、語彙の正確な使用にこだわるのは無意味かも。
「近代国家が成功したのは、それが戦争機械として強力だから」というのは、よく聞く話。これも傭兵はその対比として説明に出しているだけだし。
こういう説明のための引用を、証明のための引用のように解釈して語彙の正確な使用を求めるのは厳しすぎるような気がする。
池田氏のいう、
http://www.amazon.co.jp/dp/0674930479/
これは面白い本なの? 生物学の主流派ですか?

DOTCHDOTCH 2007/04/29 09:05 ↑違った意見を読むことによってどっちが正しいか考えるよすがにすることができるのがインターネットの(リンケージの)特徴じゃないかと思うので。
間違うから書くなとかおかしいからリンクしないとかいう意見には違和感を覚えます。
学問的に正しいと解っていて自分の調べ物に引用できることだけがネット内に書いてあるべきだと? 資料集か何かと勘違いしてませんか?

NATROMNATROM 2007/04/29 10:07 >お医者様が生物学を語ると、「??」なことも多いです。ご専門の医学分野に話題を限られたほうがよろしいかと思います。

生物屋さん、ご意見ありがとうございます。「??」なことが多いのであれば、いったいどこがそうなのかをご指摘くだされば幸いです。


>内容も、生物学の内容を国際政治の説明のための比喩に使っているだけなので、語彙の正確な使用にこだわるのは無意味かも

不正確を承知で比喩に使っているとしても、「種を守る『利他的な遺伝子』」はあんまりでしょうに。それこそ「エイズ菌」レベルでしょう。それに、池田氏自身は自分のほうが正確だと思っているらしいですよ。Unto Others: The Evolution and Psychology of Unselfish Behaviorは、主流派かどうかはともかく、読む価値のある本であろうと思います。問題は、「 」とか書いちゃう人がこの本の内容を理解できるとは思えないってことで。

地下に眠るM地下に眠るM 2007/04/29 11:49 池田が「反論」したって?(げらげら
尻尾まいて逃げた、が正確なところだろ?
トラックバックも消してるわけだしにゃ。
多レベル淘汰を、特定条件のもとには成り立ちえるとする立場と、安易に人類に適用しちゃうのと、どっちが生物学をわかってるんだろね? 専門外のことで間違えるのはしかたのにゃーことだとして、尻尾をまいて逃げ出しながら口だけでは強がるということで、池田の底が知れたにゃ。

& 2007/04/29 12:38 僕の場合は、「動物の母親が命を捨てて子供を守る行動は、、、、。」と云う記述があるだけで、
動物の母親が命を捨ててまで子供を守るという事は無いので、その本は読む気がしなくなります。

NATROMNATROM 2007/04/29 14:24 結果的に動物の母親が命を捨てて子を守る行動はありえるので、そこまで言うのもあれですが。

それにしても気になるのが池田先生のブログのコメントでマンセー発言しているのは、あれはマジなんでしょうかねえ?

kmori58kmori58 2007/04/29 14:37 池田信夫氏は経済学部卒ですが経済学者ではありません。分類学的には、立花隆氏と同じカテゴリーに属すると思われます。

ゆんゆん探偵ゆんゆん探偵 2007/04/29 15:20 「生物屋」さんの理屈だと、池田氏が自分の議論に生物学の話を援用するのも失当となってしまう気がします。なにしろ「池田氏は生物学の専門家ではない」のですから。「生物屋」さんが池田氏とNATROM氏を等しく批判するのであるならば、立場としては整合性は取れていますが、それは「生物屋以外は進化論について語ってくれちゃ困る」という物言いであって、あまりと言えばあんまりです。

地下に眠るM地下に眠るM 2007/04/29 16:31 生物屋ってのもウソだろ?
具体的な指摘のできにゃー専門家なんているの?
まあ、世の中広いから、無能なカスも混じってるかもしれにゃーが。
口ではなんとでも名乗れるのがネット。具体的指摘ができにゃー自称専門家しか頼るもののにゃー池田のあわれなこと。

あきあき 2007/04/29 19:34 >うに『「都市国家」の方も変ですね。

同意します。また、比喩として使うにしても適切でなければ効果がないばかりか、議論を混乱させる元となると思います。ましてや調べれば簡単にわかることを調べないということも。

生物屋さんへ
>お医者様が生物学を語ると、「??」なことも多いです。
これには同意しますが、NATROMさんの発言のどこが「??」なことなのか明示しなければ、あなたのほうが「??」な人だと思われてもしかたありません。

memememe 2007/04/30 02:39 行動が利己的か利他的かは視点によってまったくかわるので
『利己的な遺伝子』とか『利他的な遺伝子』とか細かい例えにつっこんでも
しかたないと思います。
利己的とか利他的というのはけっきょく価値判断の問題で、
やりたいことをやってればどんな行動でも利己的であるともいえます。
『利他的な遺伝子』という表現を本気で書いたのかパロディとして書いたのかは知りませんし、パロディにしてもうまいとも思えないですが、いちいち本気でつっこむような箇所じゃないんではないですか?
そもそもドーキンズの本の有名な表現は確かにわかりやすいのですが
扇情的で誤解も多数まねいてるように感じます。

NATROMNATROM 2007/04/30 09:22 memeさんへ。ええと、少なくとも進化生物学の文脈では、「行動が利己的か利他的かは視点によってまったくかわる」「利己的とか利他的というのはけっきょく価値判断の問題」ということはない、と私は理解しています。つっこんだのは些細な言葉遣いそのものではなく、その背景にある池田氏の進化生物学理解です。「エイズ菌」などという言葉遣いをする人はウイルス学について理解していないことが予測されるように、「種を守る利他的な遺伝子」などという言葉遣いをする人は進化生物学について理解していないことが予測できます。

実際に、池田氏が進化生物学の基本的な部分すら理解していないことが、このやり取りで明らかになったわけで。可能性としては、池田氏が「確かに『種を守る』という表現は間違いであった。だがしかし本当に言いたかったことは…」と表現のまずさを認める展開になっていれば、有意義な議論になっていたでしょうし、些細な言葉遣いを指摘したNATROMが恥をかいたことになっていたかもしれません。

ドーキンスの表現が誤解を招いているというのは事実だろうと思います。たとえば「やりたいことをやってればどんな行動でも利己的であるともいえます」などのように。

memememe 2007/05/03 00:23 誤解されたかも知れませんが私は基本的にNATROMさんの意見を支持したわけですよ。
その上でいいますが、「利己的」「利他的」という表現は遺伝子個々の競争においては意味をなすかも知れませんが、遺伝子の集合である個体とか種とかいうレベルにおいてはもはや比喩としてくらいしか役に立たないと思う訳です。ヒト個人においてどの行動が利己的で利他的であると正確に分類できますか?ドーインスのいう「利己的な遺伝子」と「利己的な個人」では「利己的」の意味がもはや違うわけです。
そういった考えがあるもので、前回のコメントのように、やぼなつっこみしても仕方ないんじゃないかといったわけです。

カクレクマノミカクレクマノミ 2007/05/03 00:39 動物行動学・進化生物学では、「利他的」「利己的」という語は明確に定義されています。遺伝子にしろ個体にしろ、自身の生存と増殖を促進するような性質が利己的で、自身の生存と増殖を犠牲にして他者の生存と増殖を促進するような性質が利他的です。
ドーキンスが使っている例でいうと、虫歯のライオンがいて、虫歯のせいで餌を少ししか食べず、その結果他の個体がたくさん餌を食べたとします。そうしたら、そのライオンは利他行動をしたことになります。

もちろん、この定義は日常会話における「利己的」「利他的」の意味とは違います。ですが、進化生物学の話をする以上は、進化生物学において定義されている意味で言葉を使うべきです。そうしなければ、批判されてもしかたないでしょう。

NATROMNATROM 2007/05/03 10:33 カクレクマノミさんが既に指摘していますが、個体のレベルにおいても、進化生物学的には「利己的」「利他的」という用語の定義は明確です。少なくとも「遺伝子個々の競争においては意味をなす」というぐらいには。進化生物学の話をしているときに、「やりたいことをやってればどんな行動でも利己的である」というのはあまりにも杜撰じゃないですか?ドーキンスはわざわざ「利他主義と利己主義の前述の定義が行動上のものであって、主観的なものではない」と書きました。自主的に(やりたくてやって)自らの生存を危険にさらして他の個体を助けるのは利他的な行動です。

駒田少佐駒田少佐 2008/12/23 13:32 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/4c8f645c8574ff240554987179d1140f
池田大先生が再び群淘汰について述べていらっしゃいます。

匿名希望匿名希望 2009/09/19 09:31 >「ほとんどが遺伝によるものだと考えるのが、E.O.ウィルソンに代表される『社会生物学』の立場です」。って、えー、そーなのー?
・・・第二法則ですね
”池田信夫氏の第2法則:池田信夫氏がもっともらしく引用する高名な学者の著書は、確かに存在するが、その中には池田氏の議論を根拠づけるような記述は存在しない蓋然性が高い。”

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/3_a7ad.html