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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2008-02-28 病原体は自然発生する!森下敬一@千島学説の業績

[][]病原体は自然発生する!森下敬一千島学説の業績 病原体は自然発生する!森下敬一@千島学説の業績を含むブックマーク

酒向猛先生と並んで、千島学説を追試したと言われる数少ない医師の一人が森下敬一先生である。残念ながら、「現代医学・生物学の常識からすれば,まさしく破天荒そのものの現象」であったためか、学会発表では「よき理解者を得るには至ら」ず、「中央のいわゆる学術雑誌がこぞって私の論文掲載を拒否するの挙に出るという手痛い圧迫を加え*1」られた。そのためか、森下氏によるまともな学術論文は(少なくとも私の知る限りは)存在しない。しかし、生命科学協会(会長は森下先生自身)より「血液とガン 血は腸でガンは血でつくられる」という著作が1966年に出版されている。


f:id:NATROM:20080224201526j:image

森下敬一著、「血液とガン 血は腸でガンは血でつくられる」、生命科学協会

左端に立っているハンサムが国会証言を行う森下敬一先生。


40年以上前に書かれたということを念頭に置いても、きわめて興味深い内容であったので紹介したい。千島学説の扱う範囲はきわめて広いため、ここでは特に病原菌の起源について述べる。通常の医学では、体内から細菌やウイルスが発見されたなら、外部からの感染があったと考える。細菌が体内から湧いて出てきたなどと考えない。こうした自然発生説はパスツールによって否定された。しかし、森下先生はパスツールの思想は「医学の正しい発展をゆがめた間違いの原則である」とする。


この「バクテリアはバクテリアから」というパスツールの思想が,伝染や感染の概念を生み,不必要にバクテリアを恐怖させているのである。(P8)


森下先生は科学者であるので、実際に実験によってそれを確かめた。赤血球を無菌的に培養すると、赤血球内から球菌または桿菌が発生してくるのである。著書には多数の写真が掲載されている。私には細菌ではなく「赤血球が壊れた構造物」にしか見えないが、おそらく写真が悪いのであろう。あるいは、森下先生には常人には見えない何かが見えていたかだ。細菌が発生したのであれば、写りの悪い写真を撮るだけでなく、培養なり、同定するなりすれば説得力があるだろうが、森下先生はなぜかそのような実験はされていない。グラム染色すらなされていない。細菌が自然発生するのであれば、伝染病という概念自体が揺るがされる。


結核などの場合,肺の一部分に炎症が起こっていて,そこに結核菌が認められるという場合を考えてみよう。肺のその部分の組織細胞が健康であれば,それは生理的なビールスにまで解体をして排泄されなければならないのに,炎症が起こっているために,肺の細胞をこしらえている生理的なビールスがバクテリアに姿を変えた,ということなのである。したがって,私は,病原菌という解釈のしかたに異議をもっている。ほんとうに,病原菌として体外からはいりこんだのか,それとも細胞が病的にこわれて発生したバクテリアなのか,はたしてそのどちらなのかという点については,もっと慎重に考える必要があろう。病原菌という言葉が許容されるならば,病気の結果としての病果体ということばもまた,同時に許されなければならないと思う。それはともかく,細胞がバクテリアに姿を変ずるということは、当然の話である。(P54)


どうか、森下先生の主張を時代のためだと思わないでいただきたい。結核菌の発見は1880年代になされた。「血液とガン」の執筆当時、細菌学はすでに確立された学問であり、細菌が「細胞が病的にこわれて発生した」と考えるまともな医学者はいなかった。”医学常識を全然もたないもののタワゴトだ”(P34)と言われたぐらいである。現在はもちろんのこと、当時であっても千島・森下学説はきわめて独創的であったのである。当然、感染対策についてもきわめてユニークな意見を持つ。昭和40年に日赤産院で乳児結核が多発したという事件があったのだが、森下先生は「結核をいわゆる伝染病とみなす限り,正しくは解決されないだろう」と述べる。


まず,その乳児結核が,未熟児やこれに類する虚弱児におこっている,という事実を直視しなければならぬ。そして,こういう子供を生む母親の不健康さ、異常性を度外視してはならない。おそらく,これらの母親は,妊娠期間中にも不自然食をとり、化学薬剤の厄介になるような生活を続けながら,胎児に危害を加えていたことだろう。そういう意味で,まず乳児結核にかかるような子供を生んだ母親の責任が問われるべきだ。(P84)


乳児結核にかかるような子供を生んだ母親の責任が問われるべき」。乳児の「伝染病」は母親の責任なのだ。「伝染病の実在を疑問視」してきた森下先生は、さまざまな細菌・ウイルスを自分に感染させる自己実験を行うべきであったと思う。とくに致死性の高いやつを。森下先生によれば、予防注射や防疫対策も「茶番に過ぎぬ」「無駄遣い」である。輸血や血液製剤によるウイルス性肝炎が問題となっているが、森下先生はどう述べておられるか。


血清肝炎を発病せしめるものとして,肝炎ビールスだけに責任が負わされているけれども,肝炎ビールスこそが迷惑であろう。病気は,外因と内因の相対的な関係によっておこるもので,病原菌だけに責任があるのではない。肝炎にかかる人は,その人自身のからだの側にも問題がある。

たとえば,ほぼ同質の血液を用いても,男と女とくに妊産婦との間に,血清肝炎発生率の差異がみられる。妊産婦や子供では、血清肝炎がおこりにくい。それは、妊産婦のからだが,たいへん同化能力に富んでいるということ,また子供のからだも原始的能力に満ちているということと関係がある。これらの活動的なからだにおいては,たとえ輸血時に肝炎ビールスがある程度侵入したとしても,それほど問題にはなるまい。(P82)


当時、輸血によって感染しうる肝炎ウイルスの存在自体は知られていた。B型肝炎ウイルスが発見されるかされないかというぐらいの時代である。森下先生の略歴には、昭和39年より東京都赤十字血液センター研究・技術部長、昭和42年より東京都葛飾赤十字血液センター所長とある。赤十字血液センター所長が、活動的な体には「肝炎ビールスがある程度侵入したとしてもそれほど問題にはなるまい」と発言したのだ。薬害肝炎訴訟において、政府は森下先生を証人として呼ぶべきであった。「肝炎にかかる人は、その人自身のからだの側にも問題がある」と証言してもらえたであろう。千島・森下学説を考慮した肝炎対策がとられていたら、どのような事態が生じたであろうか。現実には、1973年よりHBs抗原のスクリーニングが導入されて、輸血によるB型肝炎は激減した

バクテリアやウイルスが自然発生するとしたら、DNA(もしくはRNA)はどこから来るのか?「核のDNAも新たに製造されるもので、たとえば,DNAのない卵黄球から赤血球やその他の細胞がつくられる場合もそうである(P4)」。40年以上前とは言え、この著作が書かれたのはDNAの2重らせん構造の発見後、既に10年以上経っていることに注意されたい。遺伝子の本体がDNAであること、DNAの半保存的複製も当時すでに分かっていた。

現在でも、森下敬一博士は健在である。 お茶の水クリニック院長として、 森下血液生態医学や森下氣能医学といったユニークな診療をされておられる*2。また、毎日新聞北海道版で、「病は食から」という連載をされていた。さすが毎日新聞、といったところか。



関連記事

■千島学説と火星の運河

■謎の微小生命体ソマチット(ソマチッド)

*1:森下敬一著、「血球の起源」、生科学評論社、1960年

*2:URL:http://homepage1.nifty.com/morishita_/

杉山真大杉山真大 2008/02/28 20:28 こういうトンデモな医師が日赤の血液センター研究・技術部長なんてやっていたから、薬害肝炎も乳児結核も起こった様な気が・・・・・そもそも国会で呼ばれた際に何を問い詰められたのですかね?その辺りの不祥事絡みな予感。

杉山真大杉山真大 2008/02/28 20:46 国会議事録を調べてみたら、以下のがヒットしました。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/051/0068/05104070068014c.html
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/061/0560/06106120560014c.html

で、最初にヒットした1966年の衆院科技振興特別委。一応証言した「だけ」であって議員の皆様からは完全にスルーされてます。ほんとうにあり(ry
で、3年後の同じ衆院科技振興特別委。自民党の齋藤憲三議員から突っ込みされてますね。

斉藤議員「これを読んでみますというと、森下参考人は、血は腸でつくられるのだ、骨髄でつくられるのではないということを言っておられる。もちろん腸の機能がとまって血がつくられない状態になったときに、可逆的に、細胞が骨髄を通して血になるという現象はある。しかし、本来からいけば、血は腸でつくられるのだ。ところが、塚本国立がんセンターの病院長は、オーソドックスな血液のあり方というものは骨髄でつくられるのだということを主張しておる。これが一点です。もう一点は、これを読んでみますと、森下参考人は、ガン細胞は分裂しない、赤血球が変質してガン細胞になるのだという趣旨のように読み取られる。ところが、いまの学説からいきますというと、ガン細胞は分裂する。そこでお伺いしたいのですが、その後、私は一年以上森下博士にお目にかかっておらないのです。昨年の三月お目にかかってから、きょう初めてお目にかかるのですが、一年間に、従来の所論と今日お持ちの御意見に相違があるかどうか。前にお述べになったとおりの御所見でございますかどうかということを伺っておきたい」
森下氏「全然変わっておりません。そのとおりであります」
斉藤議員「そういう根本的に違う意見が出た場合に、科学技術庁は一体どうするのか、厚生省はどうするのかということ、そういうことを私はこの前から伺ってあるのです。(中略)こういう根本的な問題が対立して、国会の問題になっておるのに、そして、その問題を早く解決するために、科学技術庁は科学的な立場から、厚生省は人命を保護するという立場から、ひとつこの問題を解決してもらえないかということを熱心にこの委員会で要望しておるのにかかわらず、その後一年数カ月たっても、これに対しては何らの進展もなければ、手を触れようともしないという行政というものがあるかどうか、どうですか。局長お二人、そういう問題に対してどうお考えになりますか」

杉山真大杉山真大 2008/02/28 20:50 で、その後の斉藤議員の発言。

「特に私としてお願いを申し上げたいのは、数回にわたって――この「血液とガン」、これは、日本の医学のみならず、世界の医学に対する根本的な挑戦だと私は考える。もし森下学説が正しいということであれば、日本人の頭脳と研究というものが世界の病理学その他に対するところの根本的な是正を行ない得る大きな功績があがる。もしもそれがナンセンスに終わったならば、それは森下博士はそこで討ち死にということになると私は思う。私は森下博士とは長い間のおつき合いなんです。「失われてゆく生命」でしたか、「失われてゆく生命」という本をお書きになりましたときには、私は国会におりませんでした。落選しておったのでありますが、その本を読んで非常に感銘して序文を書いた記憶があるのであります。その後、私は、血液とガンというものに対しまして非常に懸命な検討を加えております。昨年、私、病気をいたしまして東大病院に入院いたしましたときにも、しきりにこの血液とガンという問題について東大の諸先生方に質問をいたしましたけれども、森下学説は全然受け入れられませんでした。きわめてナンセンス扱いだった。しかし、ナンセンス扱いでありますけれども、この本を再読いたしますと、非常に研究のあとがにじみ出ておる。これはぜひともひとつ検討を加えていただきたい、こう思っておったのでありますが、きょう幸い森下参考人がおいでになりましたので、もう一ぺんこれを蒸し返してはなはだ失礼でございましたけれども、委員長にも、この問題の結論を見つけることができますように特段のお取り計らいをお願いいたしまして、私の質問を終わります。」

!!・・・・・って、この人がTDKを創業して科技庁長官務めてたのかよ。すいません、前言撤回。「突っ込み」じゃなくて「援護射撃」でした。 orz

NATROMNATROM 2008/02/28 22:01 議事録を見られたらわかると思いますが、不祥事ではなく、意見を求められて呼ばれた名誉なことのようです。(誰が呼んだんだ)。

興味ある方は、森下先生のサイトでも国会証言が公開されていますのでご参照ください。
http://homepage1.nifty.com/morishita_/sp.htm

Med_LawMed_Law 2008/02/28 22:12
『(一部の)癌は血液からつくられる』に一票(笑)

興味のある人は
Houghton J, Stoicov C, Nomura S, Rogers AB, Carlson J, Li H, et al.
Gastric cancer originating from bone marrow-derived cells.
Science 2004;306:1568–71.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15567866?ordinalpos=1&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVAbstractPlusDrugs1

を読んでね。

まあ、トンデモの人がこのScienceの論文を読んでトンデモでなくなるという話ではありませんので、念のため

NATROMNATROM 2008/02/28 22:34 それは面白い。デタラメばかり言っていてもたまたま偶然に正しくなることもあるんですね。私も小ネタを一つ。森下先生は、マーギュリス@細胞共生説よりも先に、ミトコンドリアと細菌の類似性を指摘されていたのです。「[ミトコンドリアは]細胞の中の特殊なもの―細胞にぜひとも必要な封入体―であるということではなくて,多分,バクテリアの始まりであると考えられる(P16)」。

千島信者の人もこういう話を持ち出せばよいのに。知恵がないんでしょうね。

fractionfraction 2008/03/03 02:14 こういう方をliving legend と言うのかな。とってもためになりました。杉山さんの
コメントと共に。見方を変えればまだDNA構造決定から60年くらい、とも言えるのではないでしょうか?エネルギー保存則が学界で承認されたのが1850年頃くらいに見積もれば第一次世界大戦の最中に政府機関内で第一種永久機関を、とここまで書いてなんか有り得無気もしてきました。

後藤寿庵後藤寿庵 2008/03/03 11:48 杉山さんが挙げた国会議事録、さっそくWikipediaの千島学説の項に取り入れられてます。
ケルヴランの生体内元素転換や、ソマチッドも書き込まれてるし。疑似科学の記述は削除されるし、こまったものだ。

mobanamamobanama 2008/03/03 12:10 香ばしくて「楽しい」ですね。とりあえずどこまで暴走するのか見てみたい気もしますがw。

個人的には「2008年3月3日 (月) 09:08; 58.91.197.167による版」で書き込まれた、「赤血球を構成する鉄を含んだ蛋白質(ヘモグロビン)が癌細胞の栄養素として働いている。これは、赤血球の分解産物が癌細胞に変わるのだと表現できる。」がお気に入りですw。

杉山真大杉山真大 2008/03/06 21:20 齋藤憲三の項目で、森下学説(=千島学説)を擁護したことを書いたのは他ならぬ自分なんですよね(汗

にしても、本文を読まずに擁護のネタにしたがる信者って一体・・・・・科学以前の読解力が不足してるんじゃないのか?

eedeed 2014/11/08 21:59 >ありえない話じゃなさそう。http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20140922 (コメント欄)

このクリニックです。要輸血状態になったら考え直すのではと思っていたのですが…

患者さんブログによれば、歩けなってタクシーで近医に行ったらヘモ4台。当然輸血を勧められ、クリニックに「輸血を受けようと思う事を伝えると、もともと輸血などを否定している病院なので奨励は出来ないけど状況が状況なのでそちらの判断に任せる」と言われたそうです。結局元の病院を訪ねて輸血は受け、今後の治療についてご夫妻で相談したそうなので、さすがにもう森下氏を見切るだろうと思ったら、結論は食事療法の強化でそれに賛同してくれる身内もいるとのこと。ただ一方で少し前にはもうしないと書いていた特定疾患更新手続きもしたそうなので、どのような形であれ病院とのつながりを維持しておこうという気持ちになったのであればよかったというかなんというか。

それにしても血液検査結果評価もせず通院スパンも患者任せ、ヘモ4台での輸血判断までも患者任せ。それのどこが治療やねん(怒)

NATROMNATROM 2014/11/08 23:01 ブログを把握しました。


>それにしても血液検査結果評価もせず通院スパンも患者任せ、ヘモ4台での輸血判断までも患者任せ。それのどこが治療やねん(怒)

まったく。例の医師が「治る」とハッキリ言った2か月後には、治るどころか要輸血の貧血に進行しています。今後、不幸な結果になったら、「輸血なんか受けるからだ。私の推奨する治療を続けていれば治ったのに」とか言うのが目に見えるようです。

eedeed 2015/06/23 23:30 現主治医に「すべてを任せて、西洋医学でもう1回治療する事に」したそうです。主治医は、NATROMさんの『患者さんが信じているものを無下に否定して、信頼関係が構築できなくなるよりは、「○○もいいけど、ぼくの治療も受けてくださいね」と言った方がよっぽど患者さんのためになる。』と同じ考えの方のようでした。標準治療拒否の患者をも見捨てず、粘り強く診察を続けて下さったおかげで、不幸な結果は回避できたようです。ほっとしました。

NATROMNATROM 2015/06/24 11:59 ほんとうに良かったです。「私を信用できないならもう来るな」と言っちゃうようなタイプの医師だったら、良い結果にはならなかったでしょう。代替医療に傾倒しかけた患者さんに対して医師がどう対応するべきかのモデルになります。

ただ、病気が貧血だったから、適度な輸血をはさみつつ標準医療に戻れたわけで、がんなどの悪性疾患だったら、「西洋医学でもう1回治療する事」にした時点ですでに手遅れで、緩和医療ぐらいしかできないなんてことになりかねません。

さるさる 2015/11/29 04:47 皆さま初めまして
千島学説について調べて居たらたどり着きました。

私は輸血した事ないですけど突然C型肝炎になりました。
当時1983年で中学生でまだC型肝炎は発見されてなかったので肝炎だと診断されました。受験のストレスだろうと言われましたが、この肝炎ウィルスは何処から来たのでしょうか?もちろんキスも性交渉も未経験でした。

昔読んだ村上龍のエッセイの中で、過度のストレスがウィルスを自然発生させると言う件を読んだ事があり、そういうもんかと思っていましたが、
私は千島学説を最近知り妙に納得しております。

ここには医学関係者も多数おられるご様子ですから、是非お教えくださいませ。

もちろん身内や友人にもC型肝炎患者はおりません事を付け加えておきます。

NATROMNATROM 2015/11/29 17:05 さるさん、コメントありがとうございました。医学的にはウイルスがストレスによって自然に発生するということはありません。

ご質問の件についてはいくつかの可能性があります。おおまかに、(1)さるさんの肝炎はC型肝炎であった、という可能性と、(2)さるさんの肝炎はC型肝炎ではなかった、という可能性があります。

まず、(1)さるさんの肝炎はC型肝炎であった、という場合について考えます。1980年代であれば、C型肝炎の主な感染経路は輸血です。しかし、輸血以外にも、注射針を交換しない予防接種などの医原性の感染、性感染、母子感染などの感染経路があります。性感染の可能性はありませんが、当時であれば予防接種による感染の可能性は否定できません。また、身内にC型肝炎患者はいない、とのことですが、さるさんの出産時にはお母様はC型肝炎ウイルスに感染していたけれども、その後の10数年の経過中に自然治癒した、という可能性もあります。つまり、さるさんの肝炎が判明した時点では、「身内にC型肝炎患者はいない」けれども、出産時はそうではなかったかもしれない、ということです。

私は、(2)さるさんの肝炎はC型肝炎ではなかった、という可能性のほうが高いと思います。1983年にさるさんが肝炎と診断されたというのは事実でしょう。しかしそれは、C型肝炎によるものとは限りません。C型肝炎以外にも肝炎の原因はさまざまです。原因が不明であることもしばしばあり、ストレスのせいにされたとしてもおかしくありません。「1983年にさるさんが突然C型肝炎になった」と言えるのは、1983年のさるさんの血清が保存されており、C型肝炎の検査が可能になった1990年以降に検査された場合に限られます。

さるさる 2015/11/29 23:50 お返事ありがとうございます。
まず第一に30歳頃に私はインターフェロン治療を受けており、その際にC型肝炎であると診断されております
次に輸血はしておりませんし、予防接種で注射針を交換しないなどという予防接種は間違いなく受けておりません。そもそも予防接種は学校でのモノしかありませんが、医師がその都度注射針を交換消毒液に付けたのは見ています。
昭和40年代なら既に注射針の交換は常識でしたよね?

母がC型肝炎の保菌者であるなら、兄弟四人が皆その可能性がありますが、発症したのは私だけで、そもそもC型肝炎がインターフェロン治療無しで自然治癒する事などあるのでしょうか?
肝炎にならずとも保菌はそのままされると思いますが?
何より母はとても健康で未だに晩酌三合は欠かしません。
C型肝炎保菌者なら、健康診断の血液検査でも検出されるのではないでしょうか?

NATROMNATROM 2015/11/30 13:13 さるさん、コメントありがとうございます。

整理しますと、1983年時点において、さるさんは中学生で肝炎だと診断されたものの、C型肝炎とは診断されてはいませんでした。30歳時点、おそらく1995年前後ごろには、C型肝炎だと診断されていたわけですね。

C型肝炎の検査ができるようになったのは1990年なので、少なくとも1990年まではC型肝炎だと診断されてはいないはずです。よって、1983年時点ではC型肝炎ではなくても、それから1990年までの間にC型肝炎に感染したという可能性もあります。

また、残念ながら、B型肝炎訴訟の話を聞くに、「昭和40年代なら既に注射針の交換は常識」とは言えなかったんです。もちろん、針を交換すべし、とはされていましたが、あまりそういうことを気にしない医師もいたようです。

さらに言うなら、さるさんの受けた予防接種において注射針の交換はなされていたとしても、注射筒(シリンジ)まで個別で交換していましたか?注射針を交換しても注射筒を交換しなければ、ウイルスが感染する可能性はあります。昭和63年(1988年)に「国が,予防接種の際に,注射筒についてもひとりごとに交換するよう指導」しています。つまり、1988年の時点では、注射筒を交換していない事例があったことが推測できます。

C型肝炎ウイルスはB型肝炎ウイルスほどは感染力は強くありませんので、注射筒での感染事例があるかどうかは知りません(B型肝炎ウイルスについては事例があったように記憶しています)。しかし近年、心臓カテーテル検査/治療の際に、トランスデューサーを介すると疑われるC型肝炎の集団発生が報告されており(http://www.j-circ.or.jp/topics/chigasaki.htm)、C型肝炎ウイルスの感染力もなめてはいけないと思ったことがあります。

母子感染の可能性についてですが、母親がC型肝炎ウイルスキャリアであって、複数の子のうち一人のみがC型肝炎を発症することは、普通にあります。その場合、ご兄弟は「感染したけど自然治癒した」もしくは「そもそも感染しなかった」ことになります。後者の可能性のほうが高いと思われます。

また、さるさんを出産した当時にお母さまがC型肝炎ウイルスキャリアであり、かつ、現時点でC型肝炎ウイルスキャリアではないということも普通にありえます。急性C型肝炎だと慢性化する確率はだいたい70%程度です。つまり30%は慢性化せずに治ります。お母さまが急性C型肝炎だったとするならば、ご兄弟に感染していなかったのも当然です。

慢性C型肝炎も、比較的稀ですが、インターフェロン治療なしで自然治癒することがあります。だいたい年率で0.5%-1.0%ぐらいとされています(正確なところはわかりません。なぜなら、特に近年では、治療介入せずに経過をみられることがまずないため)。出産時に母親が慢性C型肝炎であったとして、その子が20歳になるころに自然に治っている確率は、10-20%ということになりますね。

さるさる 2015/12/01 16:10 後からC型肝炎に感染したのではないです
中学の時から診断して下さった医師から直接
あの時の肝炎はC型肝炎だったと教えていただきました。

そしてもちろん肝炎にもならず健康体でしたが、念の為ウイルスを駆除しようとインターフェロン治療を受けました。

で、今はウイルスは不検出です

注射針の件ですが
集団予防接種でその様な報告はありますか?
マトモに輸血したならいざ知らず
注射針を交換しての予防接種
それもみんな子供たちですよ?
同級生の中に
いや、私の前の同級生が肝炎でなければ起こりえないと思います。

ちなみに母は肝炎キャリアではありません。
キャリアなら発症せずとも、ウイルスは残りますよね?
母は不明の頭痛に悩まされた時、徹底的な検査をしています。
ウイルスキャリアなら必ず検出されるはずだと思います。

何度も申しておりますが
友人知人及び家族にC型肝炎になった者はおりません。

NATROMNATROM 2015/12/01 17:00 さるさん、コメントありがとうございました。

>中学の時から診断して下さった医師から直接
>あの時の肝炎はC型肝炎だったと教えていただきました。

どのような根拠で、その医師が「あの時の肝炎はC型肝炎だった」と判断したのか知りたいです。強い根拠はない、もしくは、さるさんが何か勘違いをしている、という可能性のほうが高いと私には思われます。


>集団予防接種でその様な報告はありますか?

B型肝炎では注射針を交換していても注射筒から感染しうるとされています。となると、同様に血液を介して感染するC型肝炎でも潜在的にリスクがあります。「予防接種からC型肝炎に感染したとしたら同級生も肝炎になっていないとおかしい」という指摘に対しては、以下の反論があります。

(1)さるさんだけが運悪く感染し、ほかの同級生には感染しなかった。
(2)実際には肝炎に罹った同級生はさるさん以外にも複数いたけれども、さるさんがそのことを知らない。

(2)については、さらに二通りの可能性があります。

(2a)肝炎に罹った同級生自身も肝炎に罹ったことに気づいていない。
(2b)同級生は肝炎であると診断されたが、さるさんにそのことを教えていない。

肝炎は特異的症状に乏しいので、感染しても気づかれないというケースはよくあります。とてもよくあります。また、よしんば肝炎だと診断されたとして、中学生が同級生に対し、いちいち自分が肝炎であるとカミングアウトするほうが不自然であると、私には思われます。

予防接種によってC型肝炎に感染したとするならば、さるさん以外にも最低でも1人、同級生の中にC型肝炎キャリアがいたはずですが(その同級生はおそらく母子感染でしょう。それとも、さるさんはすべての同級生の母親の中にもC型肝炎キャリアは1人もいなかったと、確信を持って言えますか?)、普通は同級生には病気のことを知られたくないでしょう。よって、さるさんが同級生が肝炎であることを知らなかったという可能性は十分にありそうです。


>キャリアなら発症せずとも、ウイルスは残りますよね?

キャリアならウイルスは残っていますが、私が言っているのは、お母さまは自然治癒して、現時点では、あるいは、「不明の頭痛に悩まされた時」には、すでにキャリアではなくなったのではないか、ということです。なお、頭痛に対する徹底的な検査で、必ずしもC型肝炎を調べるとは限りません。普通は調べません。C型肝炎は頭痛の原因にならないからです。よしんば調べていたとしても、それは1990年以降の話であり、さるさんを出産した時点でC型肝炎キャリアではなかった証明にはなりません。
よって、さるさんを出産した時点(1970年ごろ?)ではお母さまはC型肝炎キャリアであったが、その後自然治癒し、1990年以降に検査したときにはC型肝炎キャリアではないと診断されるようになった、という可能性は十分にあります。少なくとも「C型肝炎ウイルスが自然発生した」可能性よりもずっとずっとありそうです。

さるさる 2015/12/01 17:39 もう少しきちんと私の文章を読んでいただきたいのですが…

私が学校の予防接種で感染したのなら、私の前の同級生が肝炎キャリアでなければなりませんよね?
違いますか?

血液検査ってC型肝炎ウイルスにターゲットを絞らないと検出出来ないのですか?

そして、肝炎キャリアが治療せずに
肝炎ウイルスが無くなる事ってあるのでしょうか?

NATROMNATROM 2015/12/01 20:04 >私が学校の予防接種で感染したのなら、私の前の同級生が肝炎キャリアでなければなりませんよね?

その通りです。その場合、同級生自身がキャリアであることを知らないか、あるいは知っていてもさるさんには教えていなかったかのどちらかです。


>血液検査ってC型肝炎ウイルスにターゲットを絞らないと検出出来ないのですか?

肝障害を起こしていないキャリアであれば、その通りです。


›そして、肝炎キャリアが治療せずに
›肝炎ウイルスが無くなる事ってあるのでしょうか?

あります。11/30 13:13のコメントで説明しています。

shinzorshinzor 2015/12/01 23:03 昔々、高校生のころ生物の教科書に、両親と子供の血液型の人数を調べた表が掲載されていました。概ね遺伝の理屈どおりの人数の分布になっていましたが、わずかながら両親の血液型からは生まれるはずのない血液型の子供もいて、その旨の注記がしてありました。それを見て私らは「不倫」を想像しながらニヤニヤしていました。単純な調査ミスという面白くない原因の可能性がもっとありそうですが、真実は闇の中です。それ以外にも親とは違う遺伝子が自然発生するという仮説も考えられますが、可能性としては限りなく小さいと思います。

さるさんは、結構ありそうな可能性をあっさり否定し、ほとんどありえない可能性を信じているように思いました。マジックを見てトリックはありえず、魔法に違いないと信じているような

mushimushi 2015/12/03 22:24 本題とは異なりますが、
"昔読んだ村上龍のエッセイの中で、過度のストレスがウィルスを自然発生させると言う件を読んだ事があり"
とありますが、これは具体的にどのエッセイでしょう?興味があるので教えていただきたいです。

私は、村上氏の著作を多数読んでいるわけではありませんが、そんなことを言い出すタイプではないようには感じています。
また、そんなことを本当に書いたのであれば、ネットで少なからず話題になりそうなものですが、検索した限りではそれに類する情報はヒットしません。

さるさる 2015/12/05 11:28 あなたのご意見はよくわかりました。
ありがとうございます

裏付けをとりたいので参考文献をお教え下さいませんか?

予防摂取によるc型肝炎感染の可能性及びその事例
特に学童に於ける肝炎キャリアの存在の可能性

c型肝炎キャリアによる母子感染の可能性及びその事例

これらを証明した論文等ございましたらお教え下さい
医療従事者しか見れないサイトがありますが、それはもちろん私は見れませんのでご理解下さいませ

さるさる 2015/12/05 11:40 >昔読んだ村上龍のエッセイの中で、過度のストレスがウィルスを自然発生させると言う件を読んだ事があり"
とありますが、これは具体的にどのエッセイでしょう?興味があるので教えていただきたい

氏の2000年迄の作品はほぼ全て読んでおりますので、わかりません。
申し訳ありませんがご自分で全てお読みください。

ちなみにそんな事?言う人ですよ

>超能力」から「能力」へ―宇宙的な未知の力を身近なソフトウェアに (講談社文庫) 文庫 – 1997/5

mushimushi 2015/12/05 12:59 なるほど、そんな怪しい本を出していることは知りませんでした。これは勉強になりました。
ただ、「村上龍」「超能力」で検索するとレビューが多数ヒットして、批判的な意見が多いように見えるのですよね。
同様に、「村上龍」「ウイルス」「発生」などで検索すると、レビューや批判的な意見が出そうなものですが、そんなことはない(ヒュウガウイルス関連ばかり)。

全て読む気はさすがにないので、出典は示せないということであれば、現段階では「村上龍氏は言ったかもしれないし言ってないかもしれないなあ」くらいに思っておきます。

NATROMNATROM 2015/12/05 18:19 さるさんへ。

>予防摂取によるc型肝炎感染の可能性及びその事例
>特に学童に於ける肝炎キャリアの存在の可能性

厚生労働省のサイトなんでどうでしょうか。PDFファイルです。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000003089e-att/2r985200000308bg.pdf

1ページ目の「(血清肝炎:B型ウイルスとC型ウイルス)」に、「血清肝炎が人間の血液内に存在するウイルスにより感染する病気であること、注射針・注射器を連続使用した場合ウイルス感染が生じる危険性がある」と記載があります。また、「?.各種統計データなど」の表では、C型肝炎が「針・筒を替えない注射等医療行為」で感染することが記載されています。


一般の方が対象だと、以下のサイトの記述が参考になるでしょう。

肝臓病を考える - 1|医療の新しい問題を考える|「考える」シリーズ|LIFENCE(ライフエンス)
http://mag.gto.ac.jp/cat8/cat11/post-29.html

「現在C型肝炎ウイルスの感染者がまん延している理由は、1988年1月に注射器の「1人1針・1筒」が義務付けられるまで、長らく注射の針・筒の連続使用が許されてきたからだといわれる。集団予防接種の際など注射器・注射針を回し打ちしたり、種痘などのメスの連続使用により、患者の血液が次々他人の体内に入り込む結果となり、感染したケースがかなりの高率であるのではないかといわれる。すなわち、C型肝炎ウイルスの感染は、医療行為が原因で起こる「医原病」の要素が小さくなかったのである」との記載があります。


›c型肝炎キャリアによる母子感染の可能性及びその事例

C型肝炎ウイルスキャリア妊婦とその出生児の管理ならびに指導指針
http://www.vhfj.or.jp/06.qanda/pdfdir/HCV_guideline_050531.pdf

「A. 母子感染率: 妊婦が HCV RNA 陽性の場合、約 10%である」との記載があります。症例報告レベルだといくらでもあります。「母がC型肝炎の保菌者であるなら、兄弟四人が皆その可能性がありますが、発症したのは私だけ」とのことですが、母子感染確率は10%程度であるので、兄弟のうち1人のみに感染することは十分ありうる話です。

NATROMNATROM 2015/12/05 18:32 さるさんへ逆にお聞きしたいのですが、ウイルスの自然発生にそこまでさるさんがこだわる理由が、私にはわかりません。私がいま述べたようなことは、C型肝炎について基本的な知識を持っている医師の誰に聞いても答えてもらえると思います。

もしC型肝炎ウイルスが自然発生すると仮定しましょう。注射針はもちろん注射筒が使い捨てになった現在でも、一定の割合で感染源不明のC型肝炎が発生するはずです。しかしながら実際には、新規発症のC型肝炎は激減しています。それとも、さるさんだけに、C型肝炎ウイルスが自然発生した特別な理由があったのでしょうか。

千島学説が正しければ、自然発生するのはC型肝炎ウイルスだけではないはずです。天然痘ウイルスは1980年に撲滅されました。しかし、もし天然痘ウイルスが自然発生するのであれば、撲滅などできないはずです。種痘はもう行われていませんので、一例でも天然痘ウイルスが自然発生すれば、天然痘の大流行が起こるはずです。しかし起こっていません。

実験室レベルでも病原体が自然発生することを観察できた事例はありません。以上より、ウイルスの自然発生がどれだけありえないことか、ご理解していだたければ幸いです。

さるさる 2015/12/06 23:31 ご丁寧にありがとうございます。
お陰様で大変良く理解出来ました。
天然痘の例えはとても秀逸ですね。

さて、何故千島学説を私が、支持する理由ですが
簡単です
全ての生命の始祖にあたる原初生命は無機質から生まれているとされています。
無機質から生命が産まれるのなら、生命から新たなウィルスや微生物が産まれてもおかしくはありません。
単純に考えて無機質から生命を作るより遥かに簡単に出来るのではありませんか?
そして天然痘やc型肝炎の宿主は見つかりましたか?
私の知る限り見つかっていないと思います。

で、あるなら人間がその原初の生命のスープと言われる
太古の海より遥かに濃厚な体内のスープ?で新たなウィルスや微生物を作り出してもおかしくはないと考えています。

NATROMNATROM 2015/12/07 00:47 さるさん、コメントありがとうございました。

最初の生命(40億年ぐらい前か)は、天然痘ウイルスやC型肝炎ウイルスよりも、もっとずっと簡単な構造であったと思われます。C型肝炎ウイルスってけっこう複雑ですよ。単なる核酸の連なりだけでなく、タンパク質も持っています。

生命の起源については定説はありませんが、C型肝炎ウイルスはRNAウイルスですので、比較しやすいようにRNAワールド説を例にしましょう。RNAワールド説によれば、最初の生命はリボ核酸の連なり、RNAです。自己複製ができるぐらいの触媒作用を持つ長さがあればいいのですから、(詳細は専門外で存じませんが)最初の生命のリボ核酸の数は数十個とかぐらいだったはずです。

一方、C型肝炎のゲノムは9.5kbと言いますから、リボ核酸が9500個が連なっています。さらにこれにタンパク質が必要です。現在我々が知っているウイルスは、何百、何千世代をも生き残ってきたエリートのウイルスです。当然、人間の免疫系に対抗して、感染したり、免疫から逃れたりすることがうまくなっています。何もないところからぽっとできるような簡単な構造ではありません。

RNAワールド説に限らず、生命の起源説のほとんどは、C型肝炎ウイルスよりももっとずっと簡単な構造物が、比較的長い時間をかけて生じたとみなしています。天然痘ウイルスやC型肝炎ウイルスがこの世に生じたのは、もっとずっと後の時代です。ヒトの誕生より後だと思います。ヒトという新しい種が生じたあとで、他の動物が持っているウイルスがヒトに効率的に感染できるように進化したのであって、自然発生したわけではありません。

SARSウイルスなんてまさしくそうですね。自然発生したのではなく、ハクビシンだかコウモリだかから感染しました。エボラウイルスもコウモリからの感染だったはずです。ウイルスが人体内で自然発生するなら、人口の多いところでこそ新しいウイルスが発生する確率が高いはずです。実際は、野生の動物と接触する機会の多い地域から発生します。

なお、人の体内にはRNAの材料はありますが、それらが数十個連なってウイルスはおろか、「生命の起源」程度の簡単な構造物すらできることはありません。RNAができかけたら、すぐにRNA分解酵素で分解されてしまいます。RNA分解酵素はウイルスに対抗するための防御手段です。C型肝炎ウイルスが分解されない理由は、分解されないようにさまざまな対策を進化させてきたからです。この点からも、人体内での生命の自然発生はありないと思われます。

mushimushi 2015/12/07 00:48 ・・・天然痘やC型肝炎の宿主は見つかっていますよ。人間です。
だからこそ、ワクチンによりヒト−ヒト間の感染の抑圧に成功した天然痘は撲滅されたのです。もしヒト以外の宿主がいたら、ここまで速やかな撲滅はなかったかもしれませんね。
C型肝炎が天然痘同様に撲滅に至ってないのは残念ですが、「C型肝炎は自然発生するんだ」などと主張する人が増えて対策がおそろかになったりしなければ、今後は減少/撲滅に向かう(現に日本のC型肝炎キャリアーは減少し続けている)でしょうね。

海外から1年ぶり帰宅してみたところ、自宅に鳩が一羽迷い込んでいました。
「海外に出かける前に戸締りをしていたから、鳩が入ってくるはずはない。鳩は生命だが、生命は太古の昔に無機物から生まれたのだ。だからこの鳩は自然発生したのだ」
と誰かが主張したとしましょう。これがどれほど異常な理屈かは、さるさんも分かりますよね?
申し訳ありませんが、さるさんの言い分は、これと寸分かわらない物です。

さるさる 2015/12/07 02:24 >最初の生命(40億年ぐらい前か)は、天然痘ウイルスやC型肝炎ウイルスよりも、もっとずっと簡単な構造であったと思われます。C型肝炎ウイルスってけっこう複雑ですよ。単なる核酸の連なりだけでなく、タンパク質も持っています。

ですが、今でも研究室内では原初の生命どころかアミノ酸すら合成できていませんよね?

て事は、原初の生命は何処から来たのでしょう?
自然発生説以外で説明する訳にはいきませんので、何処からから飛んできたとしますか?

私の前提は
無機質から簡単な生命が生まれたのですから、それよりも遥かに必要なアミノ酸が豊富にある生命内ではもっと高度な、ウィルスが生成されてもおかしくはないと言う簡単な考えです

>・・・天然痘やC型肝炎の宿主は見つかっていますよ。人間です。

はい、存じております。がその人は何故生きてたんですかね?
先天的に抗体も持っていたんでしょうか?
わかっている天然痘の人類最古の死者はラムサス二世だったかな?

mushimushi 2015/12/07 08:22 ・アミノ酸の無機的合成は今から50年以上前に成功していますよ(ユーリー・ミラーの実験)
・天然痘やC型肝炎の宿主は存在していることは存じているとのことですが、では23:31のコメント「天然痘やc型肝炎の宿主は見つかりましたか?私の知る限り見つかっていないと思います。」はどういう意図です?
・人間は免疫というものを持っているので、感染履歴がなくても自然治癒することは普通にあります。伊達政宗とか有名ですかね。アメリカ大陸に天然痘が持ち込まれた際、アメリカ先住民は天然痘ウイルスに対する抗体は持っていませんでしたが、全滅などしませんでしたよ?

合成されてもおかしくない、だけが根拠ではダメです、鳩が部屋に入ってくるはずがないから自然発生したと考えておかしくない、とまったく同じ論拠です。
さるさんは、全ての生物・ウイルスはDNAやRNAからなり、同じ光学活性を持ち、分類や系統化が可能という、生物は祖を同じにしているという圧倒的な証拠をなぜ無視するのでしょう?

さるさる 2015/12/07 08:53 ユーリーミラーの実験はL型が作られたのですか?
>宿主
失礼、ウィルスは感染する物ですから他の動物の宿主と言う意味です

しかしながら人が宿主であった場合、その人は人類創生の時から存在していなければなりません。
それとも人類がある程度増えた時に突如天然痘を生まれつき持った人類が自然発生したのですか?

>自然治癒
失礼、天然痘の致死率を無視した発言でした
撤回します

NATROMNATROM 2015/12/07 08:54 さるさんの「C型肝炎ウイルスの宿主は見つかっていない」という主張は、「C型肝炎ウイルスは人間よりも先に(それこそ40億年前ぐらい)地上に現れた。そのころのウイルスの宿主は見つかっていない。よってウイルスは自然発生したと考えるべきである。古代の海においてウイルスが自然発生するならば、古代の海よりもよほど有機物の濃い現代の生物の体内で自然発生してもおかしくないのではないか」ということだと解釈しています。

私からの反論は、

・C型肝炎ウイルスは、人間よりも後に登場した。自然発生ではなく、C型肝炎ウイルスに似た他のウイルスから進化した。
・「古代の海」で発生した最初の生命は、C型肝炎ウイルスよりもずっと単純な構造であったと考えられている。

です。

mushiさんのご指摘の通り、研究室内ではアミノ酸ぐらいは合成できています。RNAワールドに似た系も再現されていますよ。もちろん、最初の生命を誕生させるほどのものはありません。というか、実験室で再現できたとしたら、それはあまり最初の生命っぽくありません。

太古の地球において最初の生命は長い時間(「わりとすぐできた」という学説もありますが、それは天文学的なスケールから見て、という話です)をかけてできました。数千万年とか数億年とか、それぐらいのスケールです。実験室で再現できなくて当然です。

むしろ、千島学説の言うように生命が簡単に自然発生するとしたら、実験室で再現できないのはなぜでしょうか?「アミノ酸を○%、核酸を○%を混合し、滅菌したのちに○日間放置すると、○○%の確率で××ウイルスが自然発生する」とかいう実験がないのはなぜでしょうか。

生命の自然発生はめったに起こらないんです。もしかしたら、46億年の地球の歴史上、たった1回しか起こらなかったかもしれないほどのハードルの高い現象なんですよ。

NATROMNATROM 2015/12/07 09:05 >それとも人類がある程度増えた時に突如天然痘を生まれつき持った人類が自然発生したのですか?

天然痘ウイルスは、たぶん、牛痘ウイルスかその近縁ウイルスから進化したんでしょう。ありそうなシナリオはこんな感じ。

1. ヒト集団が地球上に誕生(数十万年〜十数万年前)。このころはヒトにだけ感染する天然痘ウイルスは存在しない。
2. ヒトと牛が接触する。おそらく家畜として。
3. 牛の持つ牛痘ウイルスにヒトが感染する。たいていは、ちょっと熱が出るぐらいで治る。ヒトからヒトへはほとんど感染しない。牛痘ウイルスはヒトに感染するのが下手くそだった。
4. あるとき、牛痘ウイルスに突然変異が起こって、少しはヒトからヒトへ感染できるようになる。
5. ヒト集団でnew牛痘ウイルスが流行する。流行するうちに、ヒトからヒトに感染する効率がどんどんよくなってくる。同時に、牛に感染するのが下手になってくる。
6. new牛痘ウイルスは、もはや牛痘ウイルスではない、別のウイルスに。

これが天然痘ウイルスです。ウイルスは突然変異しやすく、世代交代が早く、個体数?も多いですから、進化するのはあっという間です。

さるさる 2015/12/07 09:33 >C型肝炎ウイルスは人間よりも先に(それこそ40億年前ぐらい)地上に現れた。

いえ、違います。
人間よりも後先は関係ありません。
肝炎ウィルスが何処から来たのか?
と言う事です
人類創生の時に既に人類を宿主としていなければ、肝炎ウィルスは存在できません。
太古の海で
無機質から
作られたのは、シンプルな生命体です。
無機質から簡単な生命が作られたのですから、アミノ酸の塊である生命内で肝炎ウィルスが生成されてもおかしくはないと言う意味です。

近縁ウィルスの突然変異説が正しいなら今も天然痘は新たに生まれなければなりませんよね?
家畜保有数が紀元前とは比較になりませんし、その生育環境も決して紀元前と比べて健康的とは言えません。

何より近縁ウィルスがその可能性を持つなら牛痘もレベル4の扱いになるのではないですか?

さるさる 2015/12/07 09:48 おっと失礼しました
牛痘は根絶されてますね。

さるさる 2015/12/07 10:19 >むしろ、千島学説の言うように生命が簡単に自然発生するとしたら、実験室で再現できないのはなぜでしょうか?


ふむ、確かに缶詰は腐敗しませんね。
膨らんだ缶詰は菌が死滅して無かったとされていますし、、

少しお待ち下さい。
もう少し調べて来ます

NATROMNATROM 2015/12/07 13:42 >人類創生の時に既に人類を宿主としていなければ、肝炎ウィルスは存在できません。

C型肝炎ウイルスの起源については私は詳しくないですが、人類を宿主としていない別のウイルスから進化したんじゃないんですか?つまり、人類創生のときにC型肝炎ウイルスが存在していないことは、別に自然発生したなんて突飛なアイデアを持ち出さなくても普通に説明可能なんです。


>無機質から簡単な生命が作られたのですから、アミノ酸の塊である生命内で肝炎ウィルスが生成されてもおかしくはないと言う意味です。

おかしいです。理由は既に説明しています。まとめると以下の4点です。

1. 肝炎ウイルスのほうが「最初の生命」よりもずっと複雑である。各生命の起源説において想定されている「最初の生命」は偶然に生じうるほどはシンプルであるが、肝炎ウイルスはそうではない。
2. 肝炎ウイルスの自然発生説は「最初の生命」と比べて、使える時間や空間が桁違いに少ない。最初の生命は、数千万年から数億年という時間をかけて、(説にもよるが少なくとも人体内などと比べて)広い空間で生じたとされている。
3. 常に感染のリスクにさらされている生命内では、生命どころか、ちょっとした長さのRNAやポリペプチドすら、生じた端から免疫系等によって排除される。肝炎ウイルスがヒトに感染できるのは、先祖代々免疫系をすり抜け感染に成功し進化してきたためである。肝炎ウイルスは進化の系統に由来する複雑さを持っている。
4. 免疫が働かない実験室内の系においても、いくらアミノ酸の塊があろうとも、無菌状態からウイルスや細菌が自然発生するところは観察できない。


>近縁ウィルスの突然変異説が正しいなら今も天然痘は新たに生まれなければなりませんよね?

生まれる可能性はあります。まあ天然痘については、牛-ヒトの接触は紀元前に比べて減りましたし、生育環境も圧倒的に衛生的になっているので、起こらないでしょう。観光牧場ですら動物に触る前後には手を洗いますよね。普通の牧場は、人を中に入れることすら嫌がりますよ。ヒトを守るためじゃないです。牛を守るためです。口蹄疫の騒ぎはまだ覚えておられますよね?紀元前なら、病気の牛を触った後で手を洗わずに食事をする、殺菌せずに乳を飲む、なんてことは普通でしたが、現代ならそんなことはしません。するとしても、きわめて限られた地域です。

というかですね、天然痘ではないですが、家畜や動物からヒトへの感染による「新たな感染症」って、いまでも常に起こっています。SARSウイルスやHIVやMERSウイルスやエボラウイルスとかがそうです。

mushimushi 2015/12/07 20:09 さるさんは「コロモジラミ」という虫をご存知でしょうか?人間の衣服のみに寄生するというシラミです。
さるさんの主張を踏襲すると「衣類創製の時に既に衣類を宿主としていなければ、コロモジラミは存在できません。」となります。
さらに、「最初の衣類は毛皮などからできていただろう、毛皮はアミノ酸の塊で、コロモジラミもアミノ酸の塊だから、コロモジラミは衣類から自然発生したのではないか」と主張したとしたらどうでしょう?
・・・さすがにナンセンスですよね。コロモジラミは、毛髪や体毛に寄生するケジラミから数万年前に分化したと考えられています。ヒトが衣類を身に着けたことが、コロモジラミという新たな種を生み出したのです。

ウイルスだって同様です。宿主の生態や環境の変化などに応じて、いくらでも変化し続けます。
衣類創製と同時にコロモジラミが存在していなくてもいいのと同様、人類創成と同時にC型肝炎ウイルスが存在していなければならないなんてことはないのです。


あと、ユーリー・ミラーの実験についてです。
この実験(厳密には、ユーリー・ミラーの実験に続く実験と言うべきか)で生まれたのはラセミ体でした。であれば、生物が無生物的にたびたび発生しているのであれば、生物が持つアミノ酸はラセミ的であっていいはずなのです。ところがあらゆる生物はL体のアミノ酸を持っている。これも生命の単一起源を強く示唆している事実の一つです。

mushimushi 2015/12/07 20:16 ごめんなさい、ケジラミではなくアタマジラミです。訂正します。