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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2008-10-14 ニセ科学を見抜く練習問題(世界医学気功学会の論文集から)

[][]ニセ科学を見抜く練習問題(世界医学気功学会の論文集から) ニセ科学を見抜く練習問題(世界医学気功学会の論文集から)を含むブックマーク

突然ですがここでクイズです。以下に、『気功による癌(ガン)の克服』【克服症例】として前立腺癌・膀胱癌の例が提示されています。この症例は癌が克服されたと言えますか?理由をつけて答えてください


■気功施術・指導 大明気功院  世界医学気功学会 発表論文 気功による癌(ガン)の克服*1

*症例(1)

 71歳の男性で無職。2005年3月28日、排尿ができず、尿道に管をつけましたが、腹部がパンパンに腫れてきたので検査したところ、前立腺ガンの疑いがあるとのこと。針を刺しての検査を2週間後にするということで、その間に息子さんが私の教えた気功をして検査。医者が「ガン細胞がなくなっていた。長年やっているが、こんなのはおかしい」と不思議がっていたとのことです。

 前立腺ガンが治ったため、気功をあまりしていなかったら、2005年11月19日、突然尿から大量出血のため緊急入院。急激にやせて、痛みのためにベッドから出られない状態で、膀胱ガンの疑いがあり検査したらマーカーの数値(NMP-22)が976.2U/ml。また一生懸命に気功をした後にCT検査をしたところ「全く異常ありません」との診断。

 現在は痛みもなく、元気に歩いているし、マーカーの数値も正常になっています。


答えは下のほうで。

この問題を作ったきっかけは、「波動を語らずして、化学物質過敏症は治らず」とかアレなことを言っている建築会社を批判した■化学物質過敏症と波動のコメント欄。「波動過敏症といったいい加減な話を化学物質過敏症をリンクさせて欲しくない。迷惑な話だ」という至極もっともなコメントがついたので、「化学物質過敏症」は、「波動過敏症」だけでなく、気功やらNAETやらの非科学的な概念と結びついているので大変ですよね、と返事をしたところから話が広がった。気功で化学物質過敏症が完治したという体験談は確かにある(■気功で化学物質過敏症が完治〜大明気功 体験談)。

化学物質過敏症だけではなく、大明気功院は、上記したように、各種癌についても克服症例を持っている。「大明気功院の論文の中で、お父さんの癌を治したと紹介されてる息子」さまから、コメントがついた。要約すれば、「体験談が資料不足の為インチキと思われるのは残念でならない。確かに父の癌は治ったのだ」という内容である。実際のところ、資料不足の為ではなく、それなりに資料が揃っているがゆえに、世界医学気功学会の発表論文が医学的には無価値であり、癌が気功によって克服されたと考えるよりもずっと合理的な説明が可能であることがわかるのだ。コメント欄では十分な説明ができないし、他にも興味を持ってくれる読者もいるであろうから、独立してエントリーを立てた。それでは答え。







A.:癌が克服されたと言えない。初めからこの症例は癌ではなかったと考えられる。問題文には、「前立腺ガンの疑い」「膀胱ガンの疑い」とは書いてあるものの、癌と診断されていたとは書いていない。「癌の疑いがあるから詳しく検査しましょう」→「気功」→「詳しい検査では癌ではありませんでした」という流れである。資料をよく読めば、癌と疑った根拠は腫瘍マーカーの上昇であることがわかる。前立腺癌の腫瘍マーカーがPSAで、膀胱癌(正確には尿路上皮癌)の腫瘍マーカーが尿中NMP-22である。一般的に、腫瘍マーカーは癌のときに上昇するが、良性疾患つまり癌ではない病気でも上昇することがある。つまり偽陽性がある。PSAは前立腺肥大症や前立腺炎や前立腺への刺激(尿道カテーテルの挿入など)で上昇する。引用文には「排尿ができず、尿道に管をつけました」とある。この情報があるために、「PSAの上昇は偽陽性であり、初めから前立腺癌などではなかった」と推測できる。尿中NMP-22も同様だ。尿中NMP-22は感度は高いが特異度は低く、測定キットには「尿路変更術後や膀胱炎等の膿血尿を認める症例で尿中NMP22が高値を示す」と警告されている*2。大明気功院の論文には「突然尿から大量出血」とある。出血性膀胱炎のような疾患であったのだろう。尿中NMP-22は感度が高くスクリーニングには有用であるが、大量の尿路出血の原因を鑑別するのには向いていない。

ある治療法が効果ありと認められるには、治療群と対照群に分けて有意差があるかどうかを見なければならない。できればランダム化されていることが望ましい。「こうしたら効いたよ!」という報告(症例報告)は、証拠のレベルとしては低い。大明気功院による論文は、症例報告レベルにすら達していない。医学的な価値はゼロである。論文を書いた人物は、腫瘍マーカーとは何かすら理解していない。地方の学会レベルでも、このような発表をしたら失笑されるであろう。「世界医学気功学会」とやらはこの程度である。大明気功院が本当に患者のことを考えているのであれば、腫瘍マーカーの数字が何を意味するのかぐらいは知る努力をするはずだ。そうでなくても、誰か知識のある人に教えを乞えばいい。それをしないのは、患者のことはどうでもよく、単に宣伝になれば良いと考えているからと私は判断する。医学的な知識のない人が、サイトを見て騙されることを期待しているのだ。施術費は、約30分1回として、10000円から24000円とるそうだ。中途半端に西洋医学の概念を振り回しているところが悪質だ。典型的なニセ科学である。スピリチュアル全開で「ヒーリングプロセスを助けるためのエンパワメント」とか言っているほうがまだマシであろう。

「お父さんの癌を治した」息子さんについては、主観的には、気功で癌を治したと思い込んでしまうのも無理はない。癌を「告知」した医師については、いろんな可能性が考えられるので、後日、別エントリーで論じる(→■「癌が治った」という体験談はどこまで信頼できるか)。


関連記事

■インチキ医療がなくならない理由

■ニセ科学を見抜く練習問題(「バイオラバー」応援サイトから)

*1:URL:http://www.daimeikikou.com/ronbun.html

*2:中野幸弘 NMPと尿沈渣、尿細胞診を用いた尿路上皮癌診断 生物試料分析 20:5 P477-482(2006)

質問があります質問があります 2008/10/14 22:44  この間のやり取りを非常に興味深く読んでいます。そこで感じた疑問です。
 息子さんの書いている内容では、担当医師がガンだと告知しています。
 病気の診断に関しては、法律上、資格を持った医師しかできないと理解しています。素人である例の息子さんにしても、民間医療を行っている気功院にしてもガンであるか否かを判断することは、医療法上できないと思います。
 担当医師が実際に患者を診察して、様々な検査結果で診断した内容が、この場合、最も信頼性があると思うのですが、私たちはそれを信じてはいけないのでしょうか?
 専門家である医師の所見を信用できないということであれば、病気になった、良くなったに関しては、私たちは何を信じればよいのですか? 
 医師がガンだと診断しても、簡単に信じるなということですか? 
 教えてください。

NOV1975NOV1975 2008/10/14 23:17 気功で癌が治ると信じなければ良いんじゃないかな。

ナナシーナナシー 2008/10/14 23:26 問題文には「医者が『ガン細胞がなくなっていた。長年やっているが、こんなのはおかしい』と不思議がっていたとのことです。」
とありますので、医者はガン細胞の存在を確認していて、それがなくなったことを認めているのではないでしょうか?
ガンが治ったとしてもそれが気功のおかげかどうかは分かりませんが。

ずくなしずくなし 2008/10/14 23:34 大明気功院ホームページも見てここも見ていますが、ガンと告知したと書いてあるのは家族の症状の記録で、医者のカルテではないようですね。本文にも『前立腺ガンの疑いがあるとのこと。』としかありません。また、その後もまだ検査『針を刺しての検査』がある以上は、まだ確定した診断ではないと思います。(自分の父親の場合の経験から)
家族にとって告知されたと思ったのは、『前立腺がんの疑い』という医師の言葉を告知と誤って聴いたのではないでしょうか。

また、大明気功院ホームページに書いてある事も、大明気功院が病院に対してちゃんと裏を取って、『どの段階で告知したのか』などを調べている記録はありません。
検査の数値はありますが、これはあくまで数値であり、それら数値から『前立腺がんの疑い』をもって、『針を刺す検査』をしたがガンではなかった。というのが検査後診断という普通の流れで考えれると思います。

医師が途中の段階でガンの告知をしたとすればそれは問題ですが、家族の記録以外にそういう記述はありませんので、医師の診断は『ガンではない』ということではないでしょうか。

NANoNANo 2008/10/14 23:47 確かに2005-05-15付エントリーのコメント欄では、担当医によるがんの告知が明記されています。しかし、この(NATROM氏による)エントリーで批判しているのは、大明気功院が発表したらしき論文内の症例についてであり、件の息子さんのコメントに対しては「再考」を促している論旨ではありますが、記述そのものの「全否定」を試みているものではないのではないか、と私は思います。

また、息子さんのコメントについても、後半部分にある膀胱の腫瘍については、良性とも悪性とも論じられておらず、さらに半日のインターバルの後に「まったく異常ない」と答えていることから、さすがにその数時間の間に「発生したがん病変部位への気功施術→がん全快」とは考えようがないなど、大きな疑問点(矛盾点)があります。

私はなにも西洋医学あるいは自然科学が「すべて」とは思いません。また、医師だからと云って「間違いを云わない」だとか「無条件に信用すべき」などとも思いません。そのためにセカンド・オピニオンを持つべきだ、と思うし、医療を受ける側である我々も、科学的思考法を身につけ、思い込みや藁をも掴む思いにかられて「嘘の情報」に囚われないようにすべき、と思うものです。

西洋医学であろうと、東洋医学やその他の医療的理論であろうと、それが本当に効果のあるものであるならば、科学的検証に「必ず」耐えられるはずです。もしも大明気功院による治療が確かにあるのであれば、責務はそれを科学的に証明し客観視できるデータとして提出することであるはずです。

ガン患者の友人ガン患者の友人 2008/10/14 23:58  私の考えでは、現代医学であろうが、気功であろうが、ガンが良くなればどちらでも構いません。医師が「ガン細胞がなくなった」と言ってくれたこと自体に価値があると思う。
 ガンは現代医学でも十分に解明されていない病気、対応できていない病気、どちらかといえば行き詰まっている病気だと思います。あれだけ世界中でお金と人材をあれだれ投入しているのに、ガン患者はあまり減っていないし、ガンになった人は苦しみながら治療を受けています。
 ガンは、現代科学では確実な治療法がわかっていない病気なのですから、現代医学の視点だけで科学的かどうかを言うのではなく、もっと視野を広げて、東洋医学であれ、西洋医学であれ、民間療法であれ、可能性があるのであれば、どんどん研究して欲しいと思います。
 私は、友人や他の患者が治ってくれればいいです。

質問があります質問があります 2008/10/15 00:15  息子さんも、気功院も、医師でないのなら、普通なら医師がガンであるという説明で提供した資料とその所見を信じるのでは?
 それが十分でないというのは、それこそ専門家である医師でしか分からないと思うけど。どうなのですか?
 医者の病状の説明って、「素人にはどうせわからないから」といつも省略して行われているのですか?
 専門の方、教えてください。

ナナシーナナシー 2008/10/15 00:19 >可能性があるのであれば、どんどん研究して欲しいと思います。

研究するのはいいのですが、その成果が現れていないのに「治った」と宣伝してガンに悩む人を食い物にするのが問題なのでは?
民間療法を推進している人に悪気はないにしても、場合によっては現代医学の治療法を否定して、かえって悪くするケースも少なくないようです。
科学的評価の定まっていない治療法に頼るのは評価の定まった治療法に比べ大きなリスクがあるのですが、それを明示していないところに非科学的な医療の問題があるように思えます。

NATROMNATROM 2008/10/15 00:19 質問がありますさんへ

ブックマークやコメント欄でも指摘されていますが、このケースでは、医師がヤブだった(癌でないものを癌だと誤診した)か、家族とのコミュニケーションが悪かった(医師の説明が正確に家族に伝わっていない)か、のどちらかです。前者である可能性も否定できませんが、後者の可能性が高いと私は見ています。


>担当医師が実際に患者を診察して、様々な検査結果で診断した内容が、この場合、最も信頼性があると思うのですが、私たちはそれを信じてはいけないのでしょうか?

医師もいろいろでヤブもおりますが、たいていの場合は「担当医師が実際に患者を診察して様々な検査結果で診断した内容が最も信頼性がある」のは事実です。他に情報がなければ、それを信じるのは仕方がありません。でもね、この件では、「担当医師が実際に患者を診察して様々な検査結果で診断した内容」はどこにも出ていません。大明気功院の論文は、又聞きでしょう。非医療従事者による「医師がこう言った」という主張は信じてはいけません。酷なことを言いますが、「質問があります」さんが非医療従事者であった場合、「質問があります」さん自身の「医師がこう言った」という記憶も信じてはいけません。


ガン患者の友人さんへ

「現代医学であろうが、気功であろうが、ガンが良くなればどちらでも構いません」というのは正しいですが、気功でガンが良くなるという証拠はありません。証拠がなくてもよいのであればご自由に。私は証拠がないものに1万円も払うのはまっぴらゴメンですが。大明気功院に関しては、単に「癌が良くなるという証拠がない」だけではありません。「論文」と称して堂々とウェブサイトで公開している代物が、癌が良くなったという体験談ですらない(あるのは「腫瘍マーカーが下がったという体験談」)わけで、本当に大明気功院による気功に効果があるのなら、こんな事態にはならないはずです。「大明気功院による気功では癌が良くならない証拠がある」というレベルの話です。

「ガンは、現代科学では確実な治療法がわかっていない病気」というのは初めて聞きました。早期であれば治る癌もいくらもありますが。ガン患者の友人さんのような誤解をしている人がいるからこそ、「手術や抗ガン剤、放射線などの現代医学の治療を一切行わず、気功のみで病気克服に取り組むことを決意」した体験談を大明気功院は公開できるのでしょうね。ご友人が、現代医学で治る見込みのあったのに代替療法にはまったおかげで死んでしまった、ということにならないよう、理性的な判断をされることを願っています。

「東洋医学であれ、西洋医学であれ、民間療法であれ、可能性があるのであれば、どんどん研究して欲しい」と私も思いますが、そのためにも大明気功院の論文のような低レベルなものは淘汰されなければなりませんね。次からはハンドルネームは統一してくださいね。

att460att460 2008/10/15 00:20 NATROMさんは、告知した医師の問題は改めてと、書いています。

まずは、確認できる客観的データから見ているだけでしょう。

その結果は、書いてある通りでしょう。

他の医師が癌と診断したとして、その診断根拠が不十分な論文を提示したら、まずは、癌であることを証明しろと言われるのは、ごく当たり前ですね。

癌マーカーが癌の証明にならないことを、素人が知らないのは、無理もない話ですが。

att460att460 2008/10/15 00:28 失礼しました。

のんびり書いている間にNATROMさん達の返事が付いていましたね。

NATROMNATROM 2008/10/15 00:30 質問がありますさんへ

>息子さんも、気功院も、医師でないのなら、普通なら医師がガンであるという説明で提供した資料とその所見を信じるのでは?

息子さんが信じるのは仕方がありません。気功院が信じるのはダメです。だいたい気功院が信用したのは医師の説明ではなく、家族の説明でしょう。論文として発表して、商売のための宣伝に使おうってのに、家族からの又聞きの不正確な情報を信用するのですか。「提供した資料とその所見」は私も信じています。腫瘍マーカーが高値であったのは事実でしょう。でも、それが何を意味するのかを、大明気功院は理解せずに商売のために論文を書きました。理解しようとした努力の跡すらありません。「医師でないからよく分かりません」と逃げるのなら、よく分からないのに論文を書いたりすべきではありません。きわめて無責任です。でなければ、承知の上でデタラメを書いた詐欺師です。


>医者の病状の説明って、「素人にはどうせわからないから」といつも省略して行われているのですか?

そりゃ、全部が全部説明することはできませんよ。重要な情報を取捨選択して説明します。どんなに噛み砕いて説明しても、どうしても理解できない患者さん・ご家族は一定の割合でいます。

質問があります質問があります 2008/10/15 00:47  医師としてのご意見、ありがとうございます。
 ついでにもう一つ質問があります。例の大明気功院の論文を改めて見直してみたら、脳腫瘍がなくなっている患者の例が載っていました。
 素人目には、脳腫瘍が消えていく様子が映っていてすごいと思ったのですが、あれも専門家がみると問題があるのですか? 教えてください。

nn 2008/10/15 01:00 リンク先の記事も見た限りは、超音波でも癌のように見え、マーカーも軽度上昇しており、腫瘍だと主治医すら信じていたものが、その後の検査で消えていたので実は違いました〜、ということだと思います。
でも、画像でいかにも腫瘍っぽく見えたものが実は炎症やら水たまりやらでいつの間にか消えていた、という話は、気功やってるやってない関係なく、日常的にゴロゴロしており、医師を度々驚かせる「誤診の落とし穴」として有名です。特に前立腺は、炎症と癌の区別が画像上非常に難しい臓器のひとつです。

このカルテやら記録を見ても、「あるよねー時々こういうの、びっくり、騙されちゃうよねー」とは思いますが、NATROMさんの解釈の通りと思われ、とりたてて医学の常識を越えた何かが起こっているとは到底思えませんです。
仰る通り西洋医学は不完全で未解明なこと一杯ありますけど、これは「珍しいけど時々ある」のレベルであり、本当の摩訶不思議レベルでは決してありません。

『膀胱癌』に至っては、「報告書」に、血尿はここの血管が破れたからだと思います、とハッキリ書かれてますし…。

あと勘違いしないで欲しいのですが、医師だって、西洋医学であろうが気功であろうが癌が良くなるなら別にどちらでもいいと思っています。漢方とかは効くものは確かに効くので普通に使ってますし。
ただ、それこそこれだけ気功は有名なのに、本当に効いたと思える証拠が全然ない、というだけです。


脳腫瘍の方は、これもそもそもこの画像で「悪性脳腫瘍」と診断できる根拠がありませんというか、どう見ても悪性脳腫瘍には見えませんけど。
だいたい、本当に「悪性脳腫瘍」だと医師が思っているのなら、手術をしないで抗痙攣剤だけ飲む理由が何もありませんし。
画像だけなら「良性」腫瘍でならこういう画像のことはあると思いますが、脳炎でも何でもこういう画像になりますので、時間と共に消えたなら、こちらもやっぱり、最初から腫瘍じゃなかったんだね、良かったね、ということでよいと思います。

質問があります質問があります 2008/10/15 01:19  勉強になりました。
 つまりガンであるとか、悪性腫瘍であるとかの、最初の診断時の検査などの資料が、そんな医学の専門家がみてもはっきりとその病気であるとわかる根拠が揃っていないと、その後の変化についても十分な説得力を持たないということですね?

nn 2008/10/15 01:45 >質問がありますさん
そうですね。ついでに、その次の悪性リンパ腫も同様です。PETは悪性リンパ腫以外にも、単なる炎症だとか感染だとか、自然に小さくなるようなリンパ節の腫れで無差別に陽性所見が出ます。その紙に載ってるSCC抗原は、悪性リンパ腫と無関係です。首なら簡単に細胞を針で調べられるのに、それすらしてない。
こんな証拠ゼロの状況で悪性リンパ腫の放射線治療なんか勧める人がもしいたら、自分でも気功の方がマシだと言いそう(笑) 実際はそこまで無茶な医師はいませんが。

(どうでもいいですが、脳腫瘍「2004年10月29日には消えていました」と書いてある割に、どう見ても病変が消えてないですよね。更にその後は確かに消えてますが)

質問があります質問があります 2008/10/15 02:27  よく考えてみたら、個人情報の管理がしっかりしている良識のある普通の病院であれば、患者やその家族以外の者(例えば気功院や民間医療の関係者)が、ある患者の病気の情報を提供して欲しいと言っても、プライバシーがあるから無理だと断わられると思います。
 患者を通してのデータや医師の所見は何ら説得力を持たないとすると、NATROMさんはじめ現代医学関係者が満足するような医学的なデータが伴った論文は、民間医療側から発表することは不可能ではありませんか? 
 民間医療でも、取り組んでいる成果を、科学的に分析してもらって公表したいと願っている人もいると思うのですが、実際、壁が厚そうですね。
 逆に、そういう方法があれば、私でも東洋医学であれ、民間医療であれ、良いものと悪いものを正しく区別して選択できるようになるので、とても有り難いのにと思います。

放射線科医通ります放射線科医通ります 2008/10/15 02:37 うーむ、あれをサクッと脳腫瘍と診断してしまう放射線科医がいるのか〜。。。もっとやまほど鑑別すべきことがあろうに、しかも30代女性やし。まいりますわ。同業としてお恥ずかしい限りです、とういうしかおまへんな〜。
それにしてもこの人看護士さんですか〜。またこういう身近なところから医療不信が発生するのはつらいですね〜。

山形ミクラス山形ミクラス 2008/10/15 07:00 >スピリチュアル前回で

細かいことで恐縮ですが、「全開」ですよね。

ナインナイン 2008/10/15 07:19 私の質問から色んな人達の意見を聞く事が出来、有り難う御座います。
医療関係の人達に満足させる内容には、もっと沢山のデーターが必要なんですね。
知り合いの医師は「気功で良くなったのを確認するには自分のような医師の肩書きがある人間でないと病院は詳しくは教えないですよ。今は訴訟問題を抱えている病院が多いから色々と病院も大変なんですよ」と言われましたが、私が院長先生に面会と資料の提供を求めた時も、あきらかに何が目的で何しに来たんだとの感じでしたから沢山の資料をもらうには無理があると思います。
たしかに誤診?と思われるのが嫌だったのかも知れません。
「お見せ出来るのはこれだけです」と言われましたし、あれ以外は見せてもらえませんでしたから・・・
院長先生の専門は泌尿器科で血液検査の他にも、もちろん検査はやってるはずです。
それから癌ではありませんが、看護師の妻が椎間板ヘルニアになり自分の病院の整形外科で治療を受けましたが、どんどん悪くなり私は大明気功院へ行こうと誘ったのですが「あたしは、い〜から大丈夫、ありがと」と気功を信じませんでした、すると、とうとう歩く事も出来なくなり、仕事を休む事になり、しぶしぶ大明気功い院へ行きました、結果としては、先生の施術と自宅での練習を教わり1週間で腰とお尻にかけてのしびれが無くなり仕事にも復帰でき、気功を信じていなかった本人もビックリしてました。
この事実にも病院の詳しい資料がないと医療の専門家の人達は納得しないのかと思うと残念です。
大明気功院に迷惑がかかるのは申し訳なく思います。
青島先生は病院で治らなくて困ってる患者さん達に真摯に対応し努力されています。
たしかにインチキと思えるのは、世の中に沢山あると思いますが、大明気功は素晴らしいと思いますのでインチキと決めつけるのは良く確認してからにして頂きたいです。
医師で平石先生という方がいますが青島先生の施術を実際に見て変化を確認していますので(私は会った事はありません)同じ医師として意見を聞かれるのも良いかと思います。
私は気功の良い所と医学が融合出来たら素晴らしいのにと願うしだいです。

NATROMNATROM 2008/10/15 08:16 山形ミクラスさんへ。ご指摘ありがとうございました。訂正いたしました。


ナインさんへ。椎間板ヘルニアについても、自然経過で良くなったとも考えられます。腰痛ではよくあります。典型的な「体験談」です。自然経過でよくなる疾患は、治療群と対照群で差をとらないといけませんね。もしかしたら、気功でどんどん悪くなり、しぶしぶ整形外科に行ってよくなった症例もあるかもしれませんよ。

「患者さん達に真摯に対応し努力」している人は、腫瘍マーカーについてよく調べずに「論文」を書いたりしないと思います。それとも努力してあのレベルだったのでしょうか。「気功による癌(ガン)の克服」の論文は、3例が3例とも、初めから癌とは言えなかった症例であるのを良く確認しました。これをインチキと言わないなら、どのようなものがインチキになるのでしょうか。

医師で平石先生という方がいらっしゃるのであば、平石先生に症例報告をしてもらいましょう。良かったですね。「民間医療側から発表することは不可能」ではありません。平石先生の医師に協力してもらいましょう。なぜだか、こうしたインチキ医療に好意的な医師は、他の医師のいるところで発表しようとしないのですね。不思議ですね。

代替医療に関しては、インチキでないものもあり、ちゃんとそれなりに発表がなされています。せめて、地方の学会レベルの発表はしてもらいたいものです。

nn 2008/10/15 08:25 >質問があります さん
>ある患者の病気の情報を提供して欲しいと言っても、プライバシーがあるから無理だと断わられる
患者を通して頼めば画像やカルテそのものもすべて提供されますので、そんな話は通用しないと思います。
とにかく医療の現場で癌であると確定させるためには、直接針を刺して細胞を顕微鏡で調べ、癌であると目で証明するのが絶対必要だ、というのは常識以前の問題です。MRIも血液検査も超音波もPETも、病気の影絵を見ているに過ぎないのです。

nn 2008/10/15 10:08 あとどうか忘れないで欲しいのですが、医師は別に西洋医学を唯一絶対の基準として宗教的に妄信して他を排斥してるわけではなく、気功でも何でも、それこそ実際に治せるんだったら積極的に取り入れたいと思っているということはご理解ください。
実際に漢方とか鍼治療は、そうやって西洋医学に採用されています。

患者さんの数割くらいは病院で治療を受けながら、同時にアガリクスなり気功なり奇跡の水なり、何らかの民間療法・代替医療も試してます。それで(精神的にであっても)救われるなら良いことだと思います。が、これらが客観的に効いてるかどうかについても、医師は普通の人の数十倍の実体験があり、さらにその数千倍の症例を集めて報告して学びあうネットワークがあるということは知っておいてください。

あのうあのう 2008/10/15 11:35 それなら、その数千倍のデーターを検証可能な形で公開していただけませんでしょうか。でないと客観的とはいえないと思います。

NATROMNATROM 2008/10/15 12:45 つhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/

あのうあのう 2008/10/15 17:02 すいません、そこでどうすればいいのですか?

NATROMNATROM 2008/10/15 17:05 知りたい病気で検索すれば検証可能な形で公開されているデータにあたれます。英語ですけどね。

あのうあのう 2008/10/15 17:21 気功の場合はkikouでいいのですか?やってみましたがわけが分かりません。

と 2008/10/15 18:02 気功=Qigongなのか……
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001091613/

crantcrant 2008/10/15 18:04 確かにQiGongで検索すると結構出ますね。でもどちらかというとExerciseの一種という扱いのような気がします。

nn 2008/10/15 20:59 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/
これは医学・生命科学従事者向けの無料論文データベースですよ。「PSAが60くらいの時に癌である可能性はどの程度?」とか「PETで首のところに問題が見つかった時に実際に悪性リンパ腫である可能性はどのくらい?」とか「前立腺癌と間違えやすい前立腺の病気は何で、超音波ではどのように見えるの?」とか、そういった疑問を持った時、Googleよりも詳細で信頼性の高い(高くないものも交じってるけど)情報が得られ、医師が真っ先に使うサイトです。
気功(Qugong)だけで世界中からの3000近い論文が出てきますし、中にはちゃんと1000人近くを対象にした実験や、気功で長生きしてる世界でも稀な癌患者の症例報告もあります。こういうのをみんなで発表し合い、たたき台にして、「似た例が全世界で7個も発表されてるから、もしかして関連性あるんじゃない?」といった形で疑われ、実験が組まれ、何年もかけながら新しい知見が形成されていくわけです。(トンデモで無責任な論文も交じってますが、Googleとかよりはマシ) 「ネットワーク」の正体(の一部)がこれ。

英語ですが、(いくら「馬鹿でもなれる」とか言われてても)この程度は世界中の医師が誰でも当然に読んでるものであり、これ以外で「客観的で検証可能なもの」とか求められても困りますので、すみませんがこれで頑張ってください。

catsnratscatsnrats 2008/10/15 23:06 Pubmedの存在を患者さんに教えるのは、いいことだと思います。Pubmed上の報告でさえ、同じように懐疑的な気持ちで読まれているし、たくさん自然淘汰されるということも。英語圏だと患者さんが、よく調べてくるのでしょうね。でも30分に一人診察すればいいから楽勝でしょうが。
インチキ商法に関して言えば、むしろ非科学的な話に好んで乗ってくる人が、いいお客なのだと思います。科学的にするつもりはサラサラないでしょう。これは西洋医学を名乗るインチキでも同様。非科学サークルですね。

天津飯天津飯 2008/10/16 00:07 いくら患者に教えても医学論文の多くは一般じゃ読めないよ。契約してないと。
あと検索するならreikiがいいんじゃないかな。欧米じゃ気功はエビデンスもたまってきてて、ある程度の効果があるというのが定説になるんじゃないかな。それだけでがんが治るかというと他の薬と同じく難しいだろうけど。興味がある人はこの論文とかよむといいよ。
http://www.reikiinmedicine.org/pdf/alt_therapies_reiki.pdf

のいのいのいのい 2008/10/16 14:46  いつも楽しく拝見させてもらってます。NATROM氏の似非科学をばっさりと切り捨てる姿勢は痛快の極みであります。
 さて問題となってます前立腺、膀胱の病気の患者さんについて、曲がりなりにもuro専門医として10年ほどやってきた立場から一言。
 まずPSAの上昇につきまして、尿閉を起こすほどの前立腺肥大症の上、尿道にカテーテルを留置した状態であれば、癌でなくともPSAは20〜30位にはすぐ上がってしまいます。2月から3月の一ヶ月足らずの間でPSAが25.2から39.7と急上昇していることからも癌よりもまず炎症や侵襲によるマーカー上昇を考えます。本来であればαブロッカーなり内服行った上でカテ抜去し、抗生剤1〜2週間使って尿路感染が落ち着いた時点でPSA再検すべきと思います。
私の経験でもPSAが3桁で紹介されてきた患者さんが抗生剤内服だけで正常化したことが沢山とはいいませんが数人はいらっしゃいます。
この気功師風にいえば私は抗生剤内服だけで前立腺癌を治した名医ということになってしまいますね♪

 次に膀胱タンポナーデを来たすほどの血尿ですが、やはり前立腺肥大症に前立腺炎を併発しているような患者さんや尿道にカテーテルを留置されてる患者さんでは前立腺部尿道や膀胱頚部粘膜表面の粘膜は非常に怒張しており、大量の出血を来たすことがままあります。止血用のカテーテルを留置し、数日後血尿が収まってから膀胱鏡をしてみると腫瘍性の病変は何もなしということは珍しくありません。(当然CTやエコーで上部尿路の検査は別途必要ですけど。)
 
 またNATROMさんもおっしゃってる通り尿中NMP22とか尿中BFPなどのマーカーは特異度が低く、私個人的には臨床上あまり使い物にはならないと感じております。

 最後に私が一番驚嘆したのは看護師であるという奥様の驚異的な診断能力であります。未だにおなかを触って前立腺癌を診断したり、みただけで膀胱癌の骨転移を見つけることは私にはできません。私に才能が無いのか、単に経験が足りないだけなのか、それともその看護師さんがゴッドハンドなのか、う〜〜〜〜ん・・・
(あ、直腸から触診すれば私だって前立腺癌のT3~4の多くとT2の一部は見つけることはできますよ。)

のいのいのいのい 2008/10/16 14:51 上の投稿の一部訂正します。
×膀胱頚部粘膜表面の粘膜→○膀胱頚部粘膜表面の血管
申し訳ありません。

NATROMNATROM 2008/10/16 14:58 のいのいさん、専門的な見地からのコメントありがとうございました。いろんな方々からコメントをいただけるので助かっています。

大明気功院大明気功院 2008/10/16 21:55  NATROMさま
 会員より、当院が発表した論文について、ご指摘があったとの連絡をもらいました。
 改めて確認しましたところ、ご指摘の通り確認に不十分な点がありましたので、本日訂正いたしましたので、ご報告します。
 脳腫瘍の症例については、講談社刊『「気」の医学で難病・奇病を治す』から抜粋して報告したもので、紙面の制約のため、事実関係がわかりにくくなっていたようです。この本を制作する際、記述に関しては講談社が本人に文書を送付し内容を確認しております。
 前立腺ガンと膀胱ガンの症例については、改めて本人に確認したところ、担当医師より悪性のガンであると家族に告知がされています。
 当気功院は、西洋医学の知識に関しては勉強不足なので、先生にご来院いただき、西洋医学の指導をしていただければ幸いです。

nn 2008/10/16 23:45 なんという新展開w 以前の魚拓はコレ。
http://s01.megalodon.jp/2008-1010-2147-02/www.daimeikikou.com/ronbun.html

症例2の病歴が詳しくなりましたね。画像のみで「7割方、悪性のものでしょう」と診断されたとのこと(そもそも自分には悪性の可能性が7割もあるとは到底思えませんが)。場所が悪いので確定のための細胞検査はせずに様子を見てたら自然に消えた、と。「じゃ、残りの3割だったんですね、よかったね」という話で終わり。何らかの感染性脳炎脳症だったんですかね。

症例3の病歴も変わりましたね。SCCが悪性リンパ腫と無関係のマーカーだということも追記されました。以前の文だと、頚部腫瘤は別の検査で発見されてたはずなのですが、なぜか最初から人間ドックのPETで発見されたことになりました。そういう病歴の改ざんは医師が論文でやったら免許停止レベルですが、まあ今の病歴の方が自然なので良いことにしましょ。
PETでは首の異常を見ても、それが腫瘍なのか、(自然に良くなる)炎症の類なのか、その他なのかは分かりません。どう見ても「検診で耳鼻科領域の癌を疑ったが、精密検査の結果、癌ではありませんでした、よかったね」という、よくある例であることが判明しました。

症例2も3も、医学知識が皆無でも、普通に日本語が読める人なら「最初から癌じゃなかった可能性もある」と気付ける文章になった気がします。そういう意味で突っ込み甲斐はなくなりましたし、妙な断定もなく良心的になったと評価してもいいかも。だめ?w

放射線科医通ります放射線科医通ります 2008/10/17 06:23 昔のアメリカ人のプレゼンはprobability○○%とかやってましたけど、そういうのもうはやらないんだけどな〜。つか7割って。。。1割もあったらいいほうですわ^^;
症例3も結局異常なときの画像がないなんて、症例報告としても最低ですね。まさに愚の骨頂。
症例1は癌だったとのことですが、どうせ細胞診でclass3とかだったんじゃないのですかね〜。あーきっとこれさえ理解しないか。。。

体験者通ります体験者通ります 2008/10/17 09:59 なにせニセモノも多い世界ですから、患者様は術者が本物かどうかよく見極めて通院なさってくださいね。
http://cat.zero.ad.jp/kawase/sub7.htm

sukasuka 2008/10/17 11:54 コメントの流れとも違いますし、似非科学関連でもないので返事をいただけない
かもしれませんが、情報を正しく認識する練習として質問をさせてください。

今朝、電車内の朝日新聞広告に以下の記事が引用されていたので読んだのですが、
これは正しい高血圧の死亡リスク計算なのでしょうか?
http://www.asahi.com/health/news/TKY200807050110.html

厚労省の分析なので正しいのかもしれませんが、私にはそうは思えませんでした。
通常高齢になるほど病気になりやすく、
高血圧以外の死因が増えるため母数が増えるように思います。
その為、記事中のリスクは高年齢ほど値が減っているのではないでしょうか。
このグラフから滋賀医科大の村上義孝さんが言われているような、
若い世代のリスクが高いことが読み取れないと思います。
各世代の高血圧者全数を母数とした高血圧での死亡者数の割合の方が、
各世代ごとの高血圧による死亡リスクと呼べると思います。

医療や統計学等の専門知識が無いため分からないのですが、
医学会では通常記事中のような方法でリスク計算をされているのでしょうか?

damdamdamdam 2008/10/17 14:52 高血圧以外の死因による死亡率は、年齢に関わらず、高血圧の人、非高血圧の人で同じと考えられますね。
単純にすると、

高血圧者の死亡率=高血圧以外の死因による死亡率+高血圧を死因とする死亡率
非高血圧者の死亡率=高血圧以外の死因による死亡率

です。 差をとれば、高血圧を死因とする死亡率だけを抜きだせます。 ただし、とても小さいところの率は、加法性より乗法性が成り立つので、比をとっているんです。それをリスク比といいますが、このグラフは、そのリスク比を示しています。

>各世代の高血圧者全数を母数とした高血圧での死亡者数の割合の方が、各世代ごとの高血圧による死亡リスクと呼べると思います。

それだと、高血圧以外の死因による死亡率も入ってしまいますね。興味があるのは、高血圧による死亡率の増加の程度なんですよ。

のいのいのいのい 2008/10/17 15:06 sukaさんへ
 疫学、統計にはてんで疎いので恐縮ですが私なりに説明させていただきます。もし間違っている所を見つけた方は、よろしければ訂正をお願いいたします。

ある要因の暴露によって疾患に罹患するリスクがどの程度増えるのかを評価するときに行う研究としてコホート研究と症例対照研究があります。

コホート研究で求められる値を相対危険度(relative risk)、症例対照研究で求められる値をオッズ比(odds ratio)といいます。頻度の稀な疾患の場合は両者はほぼ等しくなります。

わかりやすく仮の数字を当てはめて計算してみましょう。
高血圧ありの群1000人(a+b)、そのうち死亡者30人(a)、生存者970人(b)
高血圧なしの群1000人(c+b)、そのうち死亡者10人(c)、生存者990人(d)
としてみます。
相対危険度={a/(a+b)}/{c/(c+d)}となりますのでこの場合
     =(30/1000)/(10/1000)
=3.00となります。

次にオッズ比=ad/bc
=(30×990)/(970×10)
      =3.06・・・・となります。だいたい相対危険度と近い値ですね。
この値からは高血圧がある人は一定期間内に死亡するリスクが、高血圧の無い人に比べて約3倍高いということがわかります。

この朝日の記事の研究はおそらく後ろ向きコホート研究だと思いますので求めてあるリスクは相対危険度でしょう。
これら二つの値はよくみかけるタバコを吸うとどのぐらい肺癌にかかるリスクが高くなるのかなどの研究で用いられます。

sukaさんのおっしゃるとおり高齢者では高血圧による死亡のリスクは若年者に比べると高いはずです。しかし高血圧の無い人でも高齢者では他の要因などで死亡する人が多いため、結果的には高血圧という要因による死亡者の増加割合という点では若年者の方が高齢者よりも高くなってしまうんです。

なんだか自分で書いてても分かったような分からないような話になってしまいました。すいません、説明ベタで。
あとコホート研究とか症例対照研究につきましてはWikiなんかにも載ってると思います。

大明気功さんにご質問大明気功さんにご質問 2008/11/03 23:52 大明気功さん、及び大明気功様の経験者さんに、ご質問をさせていただきます。
私は、気功の力を信じています。青島先生に会ったことがありませんので、青島先生は実力者であるかどうかは存じていませんが、基本的には、気功というものを信じています。
青島先生の気功は、本物であるかどうかは別にして、私は、一番気になるのが料金体制です。
気功治療の相場は、概ね3000〜5000円です。難病、不定愁訴関係の場合でも、5000円から1万円くらいでしょう。
大明気功では、まず、入会金2万円を払ってから、一回の治療につき、2万円が掛かるそうです。これは、暴利だといわれてもしょうがない課金レベルです。
確かに、健康を取り戻すことができれば、いくらを掛かっても構わない、この料金を安いと考える人もいるかもしれません。
しかし、大明気功様の経験者さんの話や、青島先生自身の著書の中でも、
青島先生は、日々患者さんのことを考えて精進している患者さん思いの先生らしいですが、なぜか、この料金体制は患者さんにとって、どれぐらいの負担になるのか、お分かりではないようです。
また、宣伝活動も多く、気になりました。殆ど、3流週刊誌による報道なので、どうしても宣伝に見られます。気功に研究熱心であるかもしれませんが、お金儲け熱心の先生でもあると受け止めてられてしまいます。
「医術」がありますが、「医徳」がすこし足りないかもしれません。

気功院のホームページを見ました気功院のホームページを見ました 2009/03/27 17:23  大明気功院のホームページに気功で乳癌が回復した人の症例が紹介されています。

 診断:「左乳房A領域に有意な染まりは指摘できなくなっている。MRI上おそらく消失となります」と医師がコメントしています。
 
 MRIやEcho、病理組織検査で非浸潤性乳管癌と診断された女性で、病院での治療は行っていないため、医師の報告書には、民間療法中、代替療法中と書かれています。
 
 発症時から回復時までの医師の検査報告書が添付されています。
 http://www.daimeikikou.com/taikendan26.html

気功院のホームページを見ました気功院のホームページを見ました 2009/04/03 20:50  大明気功院のホームページには、乳管癌で手術が必要と診断され、場合によっては全摘もあると言われていた女性が、癌から回復した症例が紹介されています。
 彼女はマンモグラフィーで異常が発見され、エコー検査や病理組織診断で「乳管癌」と診断され、浸潤癌の疑いもありました。
 セカンドオピニオンで行った国立がんセンターでも、同じ診断結果でした。
 しかしながら、彼女は早期発見にもかかわらず「場合によっては全摘…」という説明に疑問をもち、様々な民間療法を試みましたが効果がなく、最終的に大明気功院を訪れました。
 気功を続けるうち、触っても、しこりが確認できなくなり、病院でCTや胸のレントゲン、血液検査で腫瘍マーカーを調べたところ、検査結果は「異常なし」、「乳癌もない」と診断されました。

 彼女の体験談には、発症時の診療情報提供書および病理組織診断報告書、エコー画像、そして、回復時の医師による診断書などが添付されています。

『手術と言われた乳癌がなくなり、「異常なし」と診断されました。』
 http://www.daimeikikou.com/taikendan18.html

NATROMNATROM 2009/04/03 21:31 乳癌の自然治癒がどれくらいあるかは不明ですが、可能性としてはゼロではないと思います。それより可能性が高いのは誤診ですね。いずれにせよ、きちんとした症例報告が必要です。二番目のなんて、乳腺ではなく胆嚢ポリープのエコーですよ。いくらなんでも。