日本医事新報という医師向けの雑誌に連載されている4コママンガが異様に面白いのだが、このたび単行本になったので即買いした。いわば「内輪ネタ」なので、普通の人が読んで面白いかどうかはわからない。
完全に医師目線 |
主人公は内科医の猫山先生だが、勤務医を辞めて開業した産婦人科医の奈良野シカオ先生の転落っぷりを紹介しよう。名前からして不吉。
産婦人科部長だった奈良野シカオ先生 |
開業準備中の奈良野先生は輝いていた |
開業を考える猫山先生が相談に来た。 |
バイトで職員の給料を捻出。主訴がリアル。 |
言いたい放題の税理士さん |
壊れ始めた |
奈良野先生の転落と平行して、主人公の猫山先生の開業準備が描かれる。あとがきによると、作者の茨城保先生は、連載開始後しばらくして開業されたそうである。そのときの経験がマンガに反映されているのだろう。印税で職員の給料を捻出しているのかもしれない。「いつでも開業医になれば2000万円以上の年収が見込めるから」と、勤務条件の悪い病院をあっさりやめるような銭ゲバ勤務医は、ぜひこの本を読んで考えを改めよう。
開業前に浮かれる猫山先生 |