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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2009-07-27 マクガバン報告から考えた日本の食生活

[]マクガバン・レポートから考えた日本の食生活 マクガバン・レポートから考えた日本の食生活を含むブックマーク

皆様はマクガバン・レポート(マクガバン報告)をご存知だろうか。マクガバンレポートで検索してみると、いろいろ怪しげなサイトが引っかかってくる。典型的なのは、こんなの。


■なぜ昔、日本人はタンパク質をあんまり摂ってなかったのに死ななかったんですか?*1(Yahoo!知恵袋)

マクガバンレポートを知ってますか。アメリカ上院議員のマクガバン氏がその議員生命をかけて取り組んだレポートです。アメリカ人の生活習慣病(癌、白血病、動脈硬化、糖尿病その他)はもうひどいもので医療費は国政を圧迫していました。数年の歳月を費やし原因を追及した報告書をマクガバン氏の名前でマクガバンレポートといいます。結果は肉食中心の食生活をあらためることでした。理想的には日本の江戸時代の食生活がよいとレポートには書かれています。日本人がいまのように1億総半病人のようになってしまったのは、タンパク質中心主義が原因です。江戸時代の日本人はほとんど病気もせず天寿をまっとうしていました。江戸時代の日本人は医者いらずだったのです。これからの日本はインフルエンザの凶暴化、アレルギーアトピー大国、癌大国、糖尿病大国そのほか生活習慣病で医療費はいくらあってもたりなくなるでしょう。そこらじゅう癌患者だらけになります。すべてタンパク質礼讃主義が招いたものです。インフルエンザの凶暴化はタンパク質重要主義と関係があります。乳癌卵巣癌子宮癌大腸癌もタンパク質重要主義と関係があります


いかにもマクロビ系の人が好きそうな主張だよね。他に、「アメリカ合衆国はマクガバンレポートによって癌が減少したが、日本では取り組みが遅れている」「最も理想的な食事は元禄時代以前の伝統的な日本人の食事であることが明記されている」「食養生(マクロビオテック)を広めた久司道夫の働きかけが背景にあった」などとも主張されている。理想的な食事については、「元禄時代以前」ではなく、「1960年頃の日本人の食事」とされていることもある。なんだかとってもトンデモくさいけど、「幻影随想」の黒影さんが、米国保険福祉省のサイトにマクガバンレポートについての記述があることを指摘している。



■マクガバン・レポートとは(幻影随想)

結局のところマクガバン・レポートとは何かと問われれば、アメリカの食生活ガイドラインのプロトタイプだ、という答えになる。

以下、米国保険福祉省のサイトの記述。

2005 DGAC report - Part G. Appendices, Sect. 5. Brief History of Dietary Guidelines

In early 1977, after years of discussion, scientific review, and debate, the Senate Select Committee on Nutrition and Human Needs, led by Senator George McGovern, recommended Dietary Goals for the American people. The Committee recommended that the American diet.

・Increase carbohydrate intake to 55 to 60 percent of calories

・Decrease dietary fat intake to no more than 30 percent of calories, with a reduction in intake of saturated fat, and recommended approximately equivalent distributions among saturated, polyunsaturated, and monounsaturated fats to meet the 30 percent target

・Decrease cholesterol intake to 300 mg per day

・Decrease sugar intake to 15 percent of calories

・Decrease salt intake to 3 g per day

1977年前半に、何年もの議論、科学的評価および討論を経て、上院議員ジョージ・マクガバン率いる栄養学と人間の基本的要求に関する上院特別委員会は、アメリカ人のための食生活の目標を勧告した。委員会は、以下の内容をアメリカ人の食生活として推奨する。

・炭水化物摂取量を、総摂取カロリーの55〜60%に増やす

・脂肪の摂取量を、総摂取カロリーの30%未満に減らし、中性脂肪の摂取も減らす。そして飽和脂肪酸、単価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸をほぼ同量ずつ、30%程度を目安に均等に摂取する事を推奨する。

・コレステロール摂取量を、一日300mgまで減らす。

・砂糖の摂取量を、総摂取カロリーの15%まで減らす。

・塩分の摂取量を、一日3gに減らす。


わりとまともな内容じゃないか。正式名称は"Dietary Goals for the United States"で、「マクガバン・レポート」というのは俗称/通称であるようだ。私が調べた限りにおいて、公的なサイトで、マクガバンレポートに「日本の江戸時代の食生活がよい」などと書かれているという記載はなかった。マクガバン・レポートで推奨されている食事と、現代日本の食事を比較してみよう。まず、炭水化物摂取量と脂質の摂取量から。


f:id:NATROM:20090804171744j:image

エネルギー摂取の栄養素別構成割合*2


2003年の日本の炭水化物*3の総摂取カロリー比は60%。脂肪は25%。マクガバン・レポートで推奨された通り。1950年の日本では炭水化物が多すぎる。日本の米の消費量は1960年ごろが一番多いので、一部で主張されている「マクガバン・レポートで1960年頃の日本人の食事が理想的とされた」という主張は矛盾している。飽和脂肪酸/単価不飽和脂肪酸/多価不飽和脂肪酸の摂取割合の推移についてのデータは発見できなかったが、日本の食事には飽和脂肪酸量が少なく、多価不飽和脂肪酸量が多いことは、日本で虚血性心疾患の死亡率が低い理由としてよく挙げられていることからも分かるように、現在の日本の平均的な食事における脂肪酸の質は悪くない*4。次に、コレステロール摂取量。


f:id:NATROM:20090804171741j:image

日本人のコレステロール摂取量*5


1970年台から、300mg/日を若干超えて、現在はだいたい350mg/日ぐらい。マクガバン・レポートの基準で言えば、コレステロールはやや過剰摂取である。ちなみに米国保健省NCHSによる調査による米国健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey: NHANES 1999〜2004)によると、米国におけるコレステロール摂取量は、男性307mg/日、女性225mg/日だそうだ。これは意外。なお、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」では、日本人のコレステロールの食事摂取基準は、成年男性で750mg/日未満、女性で600mg/日未満とされており、現在の基準では平均として日本人のコレステロール摂取量は多くない。

次は砂糖の摂取量。吉田(2007)には、「(1977年の)アメリカは糖質の中で砂糖の占める割合がすごく高いのです。日本では糖質の依存度が60%ですが、このうち90%は穀物に由来するデンプンであり、砂糖の割合は少ないのです」との記載がある*6。とすると、日本では砂糖の摂取量は総摂取カロリーの6%以下となり、「総摂取カロリーの15%まで減らす」という基準は楽々クリアだ

塩分については、一日3gというのは非常に厳しい。病院食でそれぐらいの厳しい塩分制限を行うときがあるが、味気なくてとても食べれたものじゃないそうだ。最近の欧米での指針では6g以内、日本での「健康日本21」では10g未満を目標としている。日本でも高血圧患者は1日6gが目標である。塩分に関しては、目標に達していない。上島(2005)*7によると


1日12g程度までに低下したわが国の食塩摂取量は他の先進工業国に比べて多いであろうか。INTERMAPは日本、中国、イギリス、アメリカの4ヵ国17集団、40歳〜59歳男女の調査であるが、24時間蓄尿2回分の平均食塩換算排泄量は1日当り日本人男性11.9g、女性10.6gであった。中国は日本より多く、イギリス、アメリカの男性は9.1g、10.2gであった。イギリス人、アメリカ人の女性ではそれぞれ7.3g、8.0gであった。女性が男性よりも少ないのは食事量が少ないためである。体格が大きいと食事量が多く、摂取される総食塩量も多い。体重kg当りの食塩摂取量にするとイギリス人、アメリカ人では日本の約1/2程度であった。したがって、国民の体重当りの食塩摂取量はいまだイギリス、アメリカの2倍近くあるといえる。


現代日本の食生活では、塩分は摂り過ぎになる。1960年ごろの日本*8、あるいは「元禄時代以前」の食塩摂取量の統計を発見することはできなかった。味噌やしょうゆといった調味料や、漬物をはじめとした保存食品を考慮するに「伝統的」な日本食のおいて食塩摂取量が少ないとは思えない。まとめると、現在の日本の食生活は、炭水化物摂取割合、脂質摂取割合、脂肪酸の質、砂糖摂取量については合格。コレステロール摂取量はわずかに過剰。塩分は明らかに摂り過ぎとなる。ただし、現在の基準ではコレステロールも過剰摂取とは言えない。吉田(2007)は、


現在の日本は伝統的なアジア型のパターンに米国の影響が加わり、畜産物由来の脂肪摂取が増えたことによってちょうどいいところにあります。これにアメリカも気付き、日本を見習えといいだしたのです。アメリカの食事の目標(ダイエタリーゴール)は現在の日本の食事パターンです。何度もいいますが現在の日本の食事パターンが理想的だからです。


と、現在の日本の食事を高く評価する(強調は引用者による)。諸外国や過去の日本と平均寿命・健康寿命を比較してみれば、容易に納得できる話である。ただし、これはあくまで平均であり、個々の食事が健康的であると言っているわけではない。コンビニ弁当やファーストフードばかり食べると脂質や塩分を過剰摂取しがちになる。コンビニ弁当の成分表をきっちりチェックして適切なバランスとなるよう計算して食べることも不可能ではないにせよ、困難だと思われる。コンビニ弁当食は、厳密なマクロビ食と同じくらい体に悪いだろう。普通にいろいろなものをバランスよく食べるというのが、一番てっとり早い。ただし塩分は控えめに。もともとはまともな内容のマクガバン報告が、トンデモな内容と連鎖してしまった原因は、おそらく、日本に紹介される過程において、不正確な和訳がなされてしまったものと思われる。現代日本の平均的な食事が、塩分過剰摂取以外はわりと理想的であることが知られては困る人たちがいるのだろう。



追記(2009年11月19日):「火薬と鋼」にて、マクガバンレポートについての誤解が正されている。読む価値がある。検索で上位に表示されるべきだ。

マクガバンレポートが5000ページに及ぶというのは誤り。伝統的な日本食を理想とするという記述はない。新谷弘実らによる誤った記述が、マクガバン・レポートに関する「伝説」を広めたのであろう、と考察されている。



関連記事

■むしろ自然塩のほうが体に悪い?

■衝心脚気についての医学的定説

*1:URL:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1327356348

*2:栄養学がめざすものと日本人の食生活、吉田宗弘(関西大学 化学生命工学部)、環境と健康 20巻3号 Page356-376(2007.09)

*3:糖質は「食物繊維ではない炭水化物」のことなので、摂取カロリー比で考えるときは炭水化物と糖質はほぼ同義としてよいだろう

*4:たとえば、脂肪酸の質と虚血性心疾患、池田郁男(東北大学 大学院農学研究科食品機能健康科学講座)、Functional Food 2巻2号 Page127-131(2008)。食事摂取基準(2005年度版)では飽和脂肪酸の摂取量の目標上限は18 g/日程度とされている。現在の日本人の平均的飽和脂肪酸摂取量は16g/日程度。モノ不飽和脂肪酸はほとんどオレイン酸と考えてよく、平均的日本人のオレイン酸摂取量は22g/日程度。オレイン酸には弱い血漿コレステロール濃度低下作用があるが、多価不飽和脂肪酸を多く摂取する日本人ではほとんど影響がないので目標値は設定されていない、とのこと。

*5:日本人のコレステロール摂取量、辻悦子(兵庫大学 健康科学部栄養マネジメント学科)、45巻12号 Page1511-1515(2007.12)

*6:具体的な数字を探してみた。■主要国の1人当たり砂糖消費量というサイトによると、現在の米国の砂糖消費量は約30kg/年に対し、日本では約18〜19kg/年である

*7:高血圧の疫学 わが国における高血圧の実態、上島弘嗣(滋賀医科大学 医学部医学科社会医学講座福祉保健医学、医学のあゆみ 214巻5号 Page285-290(2005.07)

*8:「秋田県の食塩摂取量のデータでみると、昭和27年[1952年]には1日22.1gでしたが直近の平成18年では11.3gと半分になっています」という記述はあった(日本医師会雑誌 136巻12号 Page2333-2347(2008.03) 食と生活習慣病 「飽食の時代」に蔓延・急増する生活習慣病の予防と対策を考える(座談会/特集))。ただし、東北地方は特に食塩の摂取量が多かったわけで、日本の全国平均は1日22.1gより少なかったと思われる

杉山真大杉山真大 2009/07/27 21:03 なるほど、というより自分の予想通り。

つか、戦中戦後は栄養指導がこれでもかって言うほど喧しく行われ(減塩運動なんて代表的ですしね)、その結果として食事内容も可也変化を遂げてきている訳ですし。幾ら伝統何鱈って口にしても、つい最近の出来事は忘れているんですねwwwww

wadjawadja 2009/07/28 00:01 マクガバン・レポートの要約と、「エネルギー摂取の栄養素別構成割合」のグラフを見る限り、脂肪摂取を減らして炭水化物を増やせって言ってるようで、「たんぱく質の摂取量を減らせ」って結論にはならないみたいですね。

同じアメリカ人でも、イタリア系をはじめラテン系の人々は、塩分の摂取量が日本人並みのような気がするな。いや、ラテン系の料理が日本人の口に合うってことからの連想ですけど。

7$¥ナナシー7$¥ナナシー 2009/07/28 00:25 Yahoo知恵袋ってベストアンサーに間違いがあっても訂正の申告ができないんですよね。
「不適切な投稿」がそれにあたるかもしれないけど、知恵袋の管理者がいちいち裏を取って削除の判断をするとは思えません。禁止事項にも「ウソは書かないように」とはありませんし。

それにしても日本人のほとんどが天寿を全うしていたら、江戸時代の平均寿命は現代より長くなると思うけど?

藤井秀樹藤井秀樹 2009/07/28 16:18 人間には、食性というものはないのでしょうか?
牛の食性は?ライオンの食性は?
人間以外の動物は、本能によって食性が決まっているようですが?
現代以前の人間も、本能?や環境によって食性が決まっていたように見えます。
それが、科学の力が自然を凌駕するようになって、現代の人間の食性は、科学(栄養学)によって決まっているようですね。
ライオンは植物を食べません? 牛は肉を食べません?
牛は、牧草だけであれだけの巨体を作り上げます。骨なんぞは巨大なカルシウムの塊で、大量のカルシウムの含まれるミルクをつくり、人間の蛋白摂取のもとになるくらいの肉(蛋白)をつくります。
牛の食事は、人間の栄養学の観点から見るとどうなんでしょうか?
本能によって食性が決まっている動物が、病気によって死亡する確率と、
栄養学によって食性が決まっている人間が、病気によって死亡する確率とどちらが高いのでしょうか?
また、人間の栄養学によって適切な食事を与えた動物と、本能のままの食事を摂る同じ動物をその動物が元々から繁殖している環境でどちらが寿命が長いか?
また、同じ条件下(インフルエンザが拡散しようとしている環境)で、インフルエンザワクチンを受けていない人と、受けた人を分けて、それぞれインフルエンザになった人数と、死亡率を調べてみたい。NHKの番組で、ある少女が、インフルエンザの専門家に、「わたし、毎年ワクチンを受けているんですが、毎年インフルエンザに罹ります。どうしてですか?」と問いました。それに対する専門家の答えは、なんと、「ワクチンでは、インフルエンザは防げません。重症化を防ぎます。」とのことでした。では、ワクチンとは重症化を防ぐ予防注射だったのですね?

NATROMNATROM 2009/07/28 18:41 必ずしも「本能」に基づいた食性が健康に良いとは限らないでしょうが、少なくとも「日本の江戸時代の食生活」は、人間のもともとの食性とはかけ離れているでしょうね。病気で死ぬ確率は、野生生物より、現代人のほうがずっと高いでしょう。相対的に現代人は長寿ですから。野生生物は、病死する前に、飢えや捕食によって死ぬでしょう。インフルエンザワクチンについて、「インフルエンザワクチンを受けていない人と、受けた人を分けて、それぞれインフルエンザになった人数と、死亡率を調べる」調査は既になされています。高齢者については、効果ありというのがコンセンサスです。学童についての研究は、探せばあるかもしれませんが、もともと死亡率が少ないので有意差を出すのはたいへんでしょうね。インフルエンザワクチンで、インフルエンザを100%防ぐことができないのは、常識です。

AH1AH1 2009/07/28 19:58 本能云々でしたら、飢餓状態になって、脂を貪った経験から言いましょう。
あれほど旨いもんはありません。

下手すると後で吐きますけど(笑)

7$¥ナナシー7$¥ナナシー 2009/07/28 20:15 野生の動物が本能のままにえさを食べたら肥満とか生活習慣病になるでしょうね。
自然界はえさが不足している状態が通常ですので、動物は過剰に栄養を蓄える本能があります。
もし本能のおもむくままにえさを食べることができるなら、どんどん太るでしょう。

人間が肥満になるのも栄養学的に決まっているんじゃなくて、本能が高カロリーを要求するんです。
栄養学的に正しい食事をしている人なんて少数ですよ。

lilislilis 2009/07/28 20:37 藤井秀樹さん

>人間には、食性というものはないのでしょうか?

あるでしょう。食えるものなら何だって食う、という食性です。

>本能によって食性が決まっている動物が、病気によって死亡する確率と、栄養学によって食性が決まっている人間が、病気によって死亡する確率とどちらが高いのでしょうか?

この動物は、野生動物のことですよね?
なら、人間のほうでしょうね。だって、野生動物の場合は、老化が始まれば死が待っていますからね。
いわゆる病気になる前に多くが死んでしまうでしょう。草食動物は、肉食獣にやられてしまいますし、肉食獣は、獲物がとれなくなって餓
死するでしょう。
階段の上り下りがしんどくなったな・・・というのは、野生状態では死に直結するんです。

>また、人間の栄養学によって適切な食事を与えた動物と、本能のままの食事を摂る同じ動物をその動物が元々から繁殖している環境でどちらが寿命が長いか?

前者でしょうね。野生の状態では、食物がいつでも入手できるわけではありません。餌付けされた野生動物のほうが、そうでない野生動物より長生きするでしょう。特に冬や乾季がある地域の野生動物は、かなりシビアでしょうね。事実、野生動物は、人間の与える餌が大好きです。だから、餌付けしちゃいけないということになるんです。クマが人里に出てくるのは、人間の食べ物目当て、という説がありますね。ごみをあさって、いったんその味を覚えたら、もうとまらない。野生動物は、その食べ物を好んで食べているというより、それしかないから食べている、という解釈のほうが正しいと思います。

以下参考リンク 動物たちの寿命

http://www.doujidaisya.co.jp/jyom.html

>こうして野生動物の世界では一定のリズムのなかで世代交代がおこり、結果として、老いたものの姿をみることができないことになります。
 ここで注目したいのは、動物社会のなかで老化していく個体について、野生の動物社会の仕組みでは何の救済措置もとられていないということです。動物社会が群れのなかの子どもについて圧倒的な保護システムをもっていることに比べますと、老化していく個体については驚くほど配慮されていません。

老化していく個体に配慮しているのが、人類ということですな。

tmtm 2009/07/28 23:14 アマチュア猟師として長く野生を観察してると、本能のままに生きる野生動物というのは様々な意味で危うい存在であります。寄生虫でも死にますし感染症でも死にますし怪我でも死にますし天敵にも食われますし飯が無ければ死にますしヘンなもん食っても死にますし天気が悪くても死にますし…
そういう死に方こそが「自然な死」ですがね。
最大寿命を全うするのは、「自然な状態」ではほとんど無理です。
極度に長寿な(と思われる)大型鳥獣の固体は、ニンゲンが舌を巻くほどに狡猾・老獪だったり先天的に極度に大きい・運動能力に長けるなど「異常な」条件を備えているものです。またそういった固体が平均以上に多く要る地域は、天敵種が急に居なくなっちゃったなど生態系が偏っている状態にあるのがほとんどです。
彼らの人生における問題の中でもとりわけ「食」は一番キツイ要素でしょう。
食えずに死ぬ、というのはもちろんのこと、実は食いすぎて食い尽くして食うものが無くなって死ぬ、というのもとても自然なことですし。
熊が里に下りてくるのも、ニンゲンの自然破壊が原因云々…といわれてますが、猟師・農家・山林関係など熊と実際に直面してる層ではlilisさんがご指摘のとおり、あいつらラクして旨いもん食える方法を覚えちゃったからじゃね?という見方が強くあります。山に食い物がある地域でも民家に押し入りますしね。本能とは、そんなものです。
ニンゲンも本能のままに自然に捕食するとすれば、感染・飢餓・飽食などにより、平均寿命はあっというまに縮まるんじゃ無いでしょうか。だいたい、栄養学的な教育を受けずに育ち、そういった健康に関する正しい知識を持たずに「本能のままに」食事をしてる人ってたくさんいると思いますが、彼らは健康そうな姿をしてますかね?

e10goe10go 2009/07/28 23:46 >また、人間の栄養学によって適切な食事を与えた動物と、本能のままの食事を摂る同じ動物をその動物が元々から繁殖している環境でどちらが寿命が長いか?

「人間の栄養学によって適切な食事を与えた動物」の方が長生きでしょう。
動物実験では、カロリー制限をした方が健康で寿命が延びるという結果が出ています。
http://shinka3.exblog.jp/11917811/
人間も、腹七分で我慢した方が健康で長生きできるんじゃないでしょうか。

ItsSinItsSin 2009/07/28 23:53 >牛は、牧草だけであれだけの巨体を作り上げます。

牛もまた「栄養学に基づいた給餌」によってあれだけの巨躯を作り上げているんですが…

att460att460 2009/07/29 03:24 野生のライオンは、獲物の内臓を食べることで、植物を食べています。

家畜である牛は、穀類を与えられているようですが、草も与えないと、お腹の調子が悪くなるようですね。草食動物でもお肉を当然消化できます。餌に肉骨粉を混ぜることもあるようで。

現代の牛は、「栄養学に基づいた給餌」によって、良質の乳と肉の提供ができているのですが...

牛は草を食べるために体を進化させてきましたから、(牛向けの栄養学ではなく)人間向けの栄養学に基づいた食事を牛に与えれば、体を壊すのは必然でしょう。

#草は飼料効率が悪いですから、一日中食餌をしているようですね。
#反芻動物といわれるのは、草を胃と口の間で何度も往復させるからです。


そういえば、人間は雑食動物といわれますが、さすがに草を消化できる能力は持たないようですね。

#草食動物も体内の微生物に草の消化をしてもらっています。
#草食動物といえど、セルロース(食物繊維)を直接消化する能力はありません。


人間以外の動物も、様々なフードを与えることで食生活が変わるケースは多いですが。

人間も、栄養学に基づくアドバイスをある程度は受け入れているようですが、結局好き勝手に食べているようですね。

栄養学的に理想的な食事をしている人は、どの程度いるのやら。


ちなみに、動物でも、調味を行うことで、腹いっぱい以上に食事を食べるようになります。

tom-kuritom-kuri 2009/07/29 12:57 やっほう知恵袋には結構酷いものがありますね。他人のコピペを平気でやってるような人もいます。「不適切な投稿」にポストしたら即削除されましたが。だったら最初にチェックしとけと(笑)

藤井秀樹藤井秀樹 2009/07/29 15:48 いろいろと、ご教示ありがとうございました。
本能という言葉は、もう死語になっているようですね。
自己保存の欲求とか、学習とか、そんなものないとか。
食性という言葉も、考えようによっては死語になりますか?
寿命も、社会的寿命と生理的寿命があるとか。

ペットや家畜以外の動物にとっては、生存環境は非常に厳しいものであって、その存続、繁殖は自分ではどうしようもなくて、自然によってきめられる。食べ物がなければ死んでしまう、老いたらもう生きていけない、病気になったら医者がいないので終わり、他の生き物に殺される、食われる、家もなし。とてつもないストレスを自然から受けていますが、動物にとってはそれが現実で、過去からあたりまえのことであったと思います。その現実の中で体ひとつで生きてきたのです。状況とすれば、厳しい自然の管理の下で、それに耐えながら自分の命を存続させていく。
営々としてそれを続けてきたのではないですか?生命とはその自然の抑制に打ち勝つエネルギーの塊だと思います。厳しい自然の環境の中で生きていけるエネルギーの塊が生命だと思います。自然の厳しさに対応できるエネルギーです。
対して人間はいかがでしょうか?現代の、人工の環境に慣れきって、飢えの経験もなく、死に物狂いの運動もせず、厳しい自然の環境とは遠くかけ離れた生活をしている人間が、たとえば、江戸時代の生活環境に戻ったとしたら?

しがないSEしがないSE 2009/07/29 18:41 藤井秀樹さん>

何言ってるんでしょう。 この人は。

>厳しい自然の環境とは遠くかけ離れた生活をしている人間が、たとえば、江戸時代の生活環境に戻ったとしたら?

「現代の、人工の環境に慣れきって、飢えの経験もなく、死に物狂いの運動もせず、厳しい自然の環境とは遠くかけ離れた生活をしている人間」である日本人は平均寿命が世界一ですが、
それが江戸時代並みに寿命が短くなるだけじゃないでしょうか。

事実そうなんだし。
過酷な自然環境ではちょっと弱ると食われちゃうし、餓死しちゃうけど、現代社会は医者もあるし、貧困でなければ食うには困らないから、痴呆症でも生きていけます。

何を力説したいんだか。

AH1AH1 2009/07/29 19:05 営々と続けて来たから、脂肪や糖分に目がないんですって。
マジで、飢えてごらんなさいな。>藤井秀樹さん

pikapika 2009/07/29 19:44 こんにちは。脂っこい食事などしていないのに高脂血症のため、食事療法で頑張っています(マジで)。このエントリー、参考になりました。

また、ブログでも高脂血症関連のエントリーを書いています。
先日、「高脂血症ではなく、脂質異常症としたほうがいい」という内容のエントリーを書いたのですが、そのエントリーから派生したのか、こちら様にいろいろご迷惑が及んでいるようで恐縮しております。

実は私が、「高脂血症関連のエントリーをもう書かない」と決めたのは、「高脂血症ではなく、脂質異常症としたほうがいい」のエントリーの中でで引用させていただいたこちら様のエントリーと関係があります。
私のそのエントリーに書かれている内容に嘘はありませんが、他の真の狙いがあります。その理由はここには書けません。今回はさすがにもう嫌気がさしました。

高脂血症関連エントリーを書き続けて欲しい、との声も多々あり、過去の関連エントリーに関してはそのままにしておくつもりでしたが、こちら様にまでご迷惑が及ぶのであれば、この先のこともあるので、高脂血症など他関係するエントリーの全てを閲覧不可にすることを考えています。
この程度のご迷惑なら大丈夫でしょうか?

pikapika 2009/07/29 19:55 補足・訂正です。

>私のそのエントリーに書かれている内容に嘘はありませんが、他の真の狙いがあります。

私があの記事を書いた理由は、あのエントリーに書かれている内容に嘘はありませんが、他の狙いがあって書いています。

NATROMNATROM 2009/07/29 20:01 pikaさんへ。多分ぜんぜん迷惑じゃないので、pikaさんのブログではpikaさんの好きなように書いてくださっていいですよ。

zororizorori 2009/07/29 20:16 藤井秀樹さん、

いざという時の厳しい環境に耐える為に、普段から厳しい環境であるべきだというご意見なのでしょうか?飢餓になれておくために、飢饉にたびたび見舞われた江戸時代の生活をすべきだとでも。

選択の余地があるなら、動物だって楽な環境を選びますが、動物は自分で環境を変えることが出来ないというだけじゃないでしょうか。一方、人間は出来るという違いがあります。

環境の改変には副作用もあってよいことづくめではありません。例えば車社会に適応して足が弱ったりしますが、人間は面白いものでスポーツで足を鍛えたりするんですね。それで、モータリゼーション以前と比較して陸上競技の記録が悪くなっているというわけでもありません。飼い犬は肥満になっても、自らダイエットをしようとはしませんが、人間はいろいろ工夫します。

そんな創意工夫の余地がない、厳しい環境のなすがままの動物の社会が良いのでしょうかね。

しがないSEしがないSE 2009/07/29 20:30 名作「楢山節考」でも一度ご覧になればよろしいのです。

nucnuc 2009/07/30 09:16 http://www.fao.org/Wairdocs/ILRI/x5528E/x5528e05.htm#5.2.1%20fertility
牛に補助栄養を与えたり与えなかったりする場合の成牛率があります。
( via http://d.hatena.ne.jp/nuc/20060530/p1 )

シミュレーション値ですが、補助栄養を適切な量を与えるのがいいんですね。(超絶に当たり前。)

att460att460 2009/08/30 19:55 NATROMさん紹介のBLOGに紹介されていましたが、マクガバン・レポートの日本語訳を読まれた方がいました。
#すでにその方の過去の記事がトラックバックしていますね(汗)

マクガバン・レポートの真実 - 火薬と鋼
http://d.hatena.ne.jp/machida77/20090808/p1

日本の食事についてはほとんど触れていないそうです。

#日本人移民の食生活の変化と癌との関係に触れている程度だそうです。