0010 | 11 |
0011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 11 |
0012 | 04 | 05 |
2004 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 |
2009-08-19 岩手県に胃癌が少ないのはなんでだろう?
■[医学]岩手県に胃癌が少ないのはなんでだろう?

「日本における癌死亡の地理的分布〜市町村別の標準化死亡比:1980年−1994年〜」の市町村別に主要な癌のリスクを可視化した地図は、ただ見ているだけでもなかなか興味深い。地域差がある癌については、以前、■ 肝臓癌はなぜ西日本で多いのか?で紹介したように、肝臓癌がよく知られている。リンパ性白血病についても、地域差があり、九州、とくに南九州と壱岐・対馬に多い。
|
|
|
リンパ性白血病 1990年〜1994年 九州・沖縄 男
|
リンパ性白血病が九州に多い理由はすでにわかっている。リンパ性白血病の一種である成人T細胞白血病は、HTLV-I (human T-cell leukemia virus type I)というウイルスが原因であるが、そのHTLV-Iの感染者が九州に多いのだ。おそらく、過去の民族移動によるものであろう。九州以外のHTVL-Iの感染率が高い地域は海岸線近くが多いというのも興味深い。
他に印象深かったのは、東北地方の胃癌についてである。隣り合った岩手県と秋田県で明らかに差がある。不思議!
|
|
|
胃癌 1990年〜1994年 東北 男
|
引用したのは1990年〜1994年の男性の図であるが、年代・性別に関わらず、同様の傾向がある。塩分摂取と関連して東北地方で胃癌が多いと思っていたが、岩手県ではそうでもないらしい。原因はよくわかっていないようだ。ネット上で入手できる情報としては、
これもやはり先程の塩分説に関係するんですけど、
寒い地方はどうしても塩分が過多になるんです。
ところが1つ不思議なことがありまして、
秋田、山形とありますけど、岩手県というのは非常に胃ガンが少ないんです。
隣なんですよ。(岩手県は24位)
調べてみたら、塩分の摂り方は岩手、秋田、山形でほとんど差がない。
それなのに、何故か岩手県だけ胃ガンが少ない。
未だに理由がわからなくて、いろんな人が調査中です。
そのあたりに何か解があるかもしれません。。。
というものがあった*1。他、「食塩と胃癌とのかかわり*2」というページにて、日本衛生学雑誌の論文を引いて、
日本の東北地方で相接している秋田県と岩手県の2町村で、胃癌の死亡率が著しく異なるという理由を探求し、食塩排泄量は14-15グラムと差がないことを認め、食餌中突然変異原性の比較による検討を行い、胃癌高率地域では変異原性の高い食事を摂り、低率地域ではそれの低い食事を摂っていることを観察し報告した
とあった。塩分摂取以外の食生活が関連しているらしい。しかし、岩手県と秋田県で、これほどまでに胃癌の死亡に差が出るほど食生活が異なるものだろうか。胃癌の発症と関係する要因として、食生活以外に、ヘリコバクター・ピロリという細菌の感染が知られている。ヘリコバクター・ピロリの感染率が秋田県と岩手県で異なるかどうか、調べてみたが見つけられなかった。他に、何か可能性のある原因はあるだろうか?
*1:URL:http://ameblo.jp/tatemeoyaji/entry-10035561762.htmlより孫引き。もとは『主治医が見つかる診療所』というテレビ番組における医師の発言
*2:URL:http://www.music-tel.com/naosuke/nao-h/salt20igan3-7-3.html












水?
http://www.jac.or.jp/info/100/bunsuirei/index.htm
根拠はありません。赤い地域と青い地域の境界線が上記リンク先の地図と重なりそうだなというだけです。
根拠ないけど・・・
さすがに臨床診断はしっかりしているでしょうけど、その数字が統計に載るまでの過程が同じとは限らないわけで。
奥羽山脈西側(秋田県側)は温泉多いし重金属鉱山も多かったし石油も出た
比べて奥羽山脈東側の岩手県はせいぜい松尾の硫黄か和賀仙人の鉄、岩手県中央部の北上山地は釜石で鉄が出たけど他はお湯すら出てない
さらに火山も少ないから噴出物の堆積が少ない土壌という条件も有るかもしれない
秋田には「いぶりがっこ」が有る岩手には無い
木質タールにしっかり燻された大根は…
妻は岩手生まれ岩手育ちなので、ある程度食生活を比較できますが、感覚のレベルでは大きな差はありません。少なくとも秋田と福岡を比較したときの差よりは間違いなく小さいと思います。
秋田は重金属の多い土壌であることは知られていますので、重金属という可能性は考えられますが、重金属と胃癌の発生率に相関はあるのでしょうか。
pubmedで探しましたが、ほとんど見つけられませんでした。(疫学の論文は苦手分野です・・・)
兜先生の論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8000296
では、セレンと亜鉛について、胃癌に関してリスクはないか小さいと報告されているようです。
何か関係あるのかな?
引用*2はこいうった理解でよいのでしょうか。
また、当該地域の差は、高い変異原性を持つ食餌(イニシエーター?)による原因の可能性が高いということでしょうか。(ご推測のピロリ菌の混入も含め)
健康の最前線-がん予防はどこまで可能か。 食生活歴とがん予防(栄養と料理 デジタルアーカイブス)
http://www.eiyotoryori.jp/system/archive/abstlst.php?author=%B2%C3%C8%FE%BB%B3%CC%D0%CD%F8&kana=%A4%AB
まさに岩手県と秋田県の食生活の違いについて、具体的な調査結果が書かれています。
「食餌中突然変異原性」の高い/低い食物(料理)の具体例も書かれています。
大まかには、塩分以外にも魚や肉・油ものは胃癌死亡率を上げ、野菜や豆腐は死亡率を下げる、ということのようです。
文中には、秋田県について「野菜を作らない水田単作地帯」であるという指摘がされていました。
この資料は昭和63年の雑誌掲載のもので、結構古い資料ですが、図を引用されている1990〜1994年とは時期的に近く、参考にはなると思います。
岩手県では内陸部でも結構海草食べてるんです。
名産のワカメをはじめとしてフノリ、マツモ等…乾物として内陸部まで浸透してます。
このへんのカリウム摂取が影響してないか興味有ります。
http://www.maff.go.jp/syohi_anzen/profiles/cadmium.pdf
カドミウムによる低濃度曝露の長期毒性は、
「腎臓障害、その他の長期毒性としては骨代謝異常、糖尿病等」とあり、
胃がんとの関連性は低いのではないかと。
>pHについては秋田では平均6.95に対し岩手では7.13、総硬度は秋田で28ppm、岩手で42ppmといずれも秋田で有意に小であった。その他のイオン類ではNaおよびClは秋田に、重炭酸イオンは岩手に有意に大であったが、重金属や硝酸、亜硝酸イオンについては、胃癌の地域差に結びつくような測定値は観察できなかった。
とのことです。食べ物については、小徹さんが紹介してくださったURLがわかりやすいと思います。
胃癌になりやすい人は絶滅してしまってるって事は無いでしょうか?
その昔胃癌以前に飢饉で人口減らしてる地域ですから
>両地区における住民の遺伝体質的指標とんあるABO式血液型およびHLA型を検査し、型別出現頻度をみたが、胃癌患者に多いとされる血液型においても有意差はみられなかった。
とあります。もちろん、ABO式血液型およびHLA型以外の遺伝子座における遺伝子多型が胃癌に関与しているという可能性を否定するものではないですが、日本人はわりと遺伝的に均質な集団とされており、日本国内での疾患の地域差が遺伝的差異に由来するものとは考えにくいと思います。また、胃癌の発症は子供を作ったあとの年齢で起こるので淘汰されにくいでしょう。