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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2010-06-25 食の安全と環境−「気分のエコ」にはだまされない

[][]食の安全と環境−「気分のエコ」にはだまされない 食の安全と環境−「気分のエコ」にはだまされないを含むブックマーク

cover

■食の安全と環境−「気分のエコ」にはだまされない(シリーズ 地球と人間の環境を考える11)


松永和紀の新刊。ちなみに、和紀は、「かずのり」ではなく、「わき」と読む。本書のサブタイトルは『「気分のエコ」にはだまされない』。「気分のエコ」については、具体例を出すのがいいだろう。地産地消、つまり地域で取れた食品をその地域で消費することは「エコ」であると、一般的には考えれられている。確かに、遠くの外国から輸入するのと比較して、地産地消では食品を輸送するための燃料は少なくて済みそうだ。しかし、以下に引用する事例は、まったく「エコ」にはなっていない。


 たとえば、ある中国地方の団体が、地産地消活動の一環として、地元産のコメをレトルトパックのご飯にして売ることにした。だが、ご飯のレトルトパックは地元産業では作れないため、関東地方の企業にわざわざ地元のコメを持ってゆき加工したそうだ。「地産地消」の名目で、コメが日本列島を大横断している。

 あるいは、「安全でエコな生活を」と、休日に都会から地方の直売所に車で乗り付ける消費者も目立つ。大型乗用車に乗っているのは一人か二人。買うのはごくわずかな野菜、というタイプだ。快適なドライブで、地方のよい空気を吸って気分がよいのは分かる。だが、近くのスーパーマーケットに歩いて行って買う方が、おそらくうんと環境にはやさしい。スーパーマーケットに並ぶ野菜は多くの場合、効率よく大量生産され、エネルギー効率のよい大型船や鉄道、大型トラックで運ばれているからだ。(P18)


これは「気分のエコ」の非常にわかりやすい例である。他にも、地産地消が必ずしも環境に良いわけではない具体的な事例が挙げられている。たとえば、食パンの原料として、国産小麦と北米産小麦をCO2の排出量で比較すると、ほとんど違いがないそうだ。北米産小麦は燃料を使って輸送されてくる。一方で、国産小麦は、水分の含有量が多く、かなりの化石燃料を使って乾燥させなければ、カビ毒などの安全性に問題が生じる。輸送によるCO2排出量は、乾燥過程で排出によって相殺されてしまうのだ。あるいは、トマトについては、加温しない雨よけ栽培トマトを運んでくるより、地元の温室栽培のほうがCO2排出量が多い。

ならば、温室栽培をあきらめて、「地元の旬」のものだけを食べばよいのではないか?それはそれで、別の問題が生じる。環境問題はトレードオフ、つまり、「一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという二律背反の状態*1」の問題でもある。本書では、「環境」と「食の安全」が必ずしも両立しない、それどころかむしろ、「一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ない」という関係が頻繁に発生していると指摘されている。環境のことだけを考えれば、「地元の旬」のものだけを食べるのがよいかもしれないが、健康リスクが生じるかもしれない。たとえば、日本の火山国であり、土壌中のカドミウム濃度が高い。地域によっては食用にできないほどのカドミウム濃度の高いコメができる。


 皮肉なことだが、コメのカドミウム濃度が高くても、日本人が健康影響を心配せずにすむのは、コメを食べる量が減ったからだ。最近は「コメを食べて自給率を上げよう」という運動が盛んだが、日本人が再びコメを大量に食べるようになれば、カドミウムの摂取量は増え健康影響をもたらす可能性もあり、規制をより厳しくする必要が出てくるかもしれない。

 諸外国に比べて食品中の含有量が高いのは、カドミウムだけではない。ほかにも、土壌条件や食習慣などから、日本の方が諸外国に比べてはるかにリスクが高くなっている食品は少なくない。(P15)


国立医薬品食品衛生研究所の畝山智香子・主任研究官*2によれば『世界中からあらゆる食品を輸入している現在の日本の状況の方が、リスクの分散ができているという意味で「より安全」と言える』のだそうだ。栄養学的にも、選択肢が多いほうが容易にバランスの良い食事が可能になる。「栄養価の高いトマトをはじめとする生鮮野菜を年間を通してふんだんに食べる生活が実現して、日本人は健康になった。健康面を考えると、地元産や旬だけにこだわらず、さまざまな農産物を運んできて食べることもまた、重要なのだ(P14)」

ここでは、地産地消の例を挙げたが、この本ではさまざまなトレードオフの事例が挙げられている。除草剤を撒く代わりに、化石燃料を消費しつつ草刈りをするのは環境によいか?毒性の強いとされる農薬DDTをマラリヤ予防に使うのは?アイガモ農法は人獣共通の寄生虫の感染症のリスクにならないか?保存料無添加にこだわると、冷蔵のためのエネルギーの無駄や食品の廃棄が増えるのではないか?

一つ一つの事例が具体的だからわかりやすい。食育では、食の安全と環境はトレードオフの問題であることを教えるべきであるのに、安易な添加物・農薬・遺伝子組み換え作物批判にしかなっていない例をよく聞く。それは、「気分のエコ」に騙されているにすぎない。本書は、そうした誤解を解くための役立つだろう。



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■植物で未来をつくる(植物まるかじり叢書 5)

■ブドウ糖がグルコースになる

*1:URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AA%E3%83%95

*2■食品安全情報blogの人。畝山氏による■ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想も読む価値のある本だ。「食の安全と環境」と比較すると、やや専門的に感じるが、挿絵に味がある。

inoue04inoue04 2010/06/25 14:16 >『世界中からあらゆる食品を輸入している現在の日本の状況の方が、リスクの分散ができているという意味で「より安全」と言える』のだそうだ。

水俣病、イタイイタイ病、新潟水俣病などの、食物が原因となった公害事件では、犠牲者の大半が、生まれてからずっと同じ土地に住み、土地の産物を食べてきた人たちでした。地産地消で公害病。

mimonmimon 2010/06/25 21:50 松永和紀さんのその本、私も買って読みました。発売直後に買って、読みやすいのですぐに読み終え、奥付を見たら、まだ発行前でした。週刊誌などでは、よくある現象ですが、単行本だと「勝った」気分になります。

私が一番印象に残ったのは、p126.の
>  一つ気になる研究結果がある。森山達哉・近畿大農学部講師らによる実験では、無農薬栽培さ
> れたリンゴは、一部の人にアレルギー症状を起こすアレルゲンの量が多く、農薬を使いそれ以外
> は同じ条件で栽培されたリンゴはアレルゲンがほとんどなく、農薬を春先のみ使ったリンゴは、
> その中間だったという。
でした。
葉っぱ物を無農薬栽培すると、虫食いなどのストレスで「防御物質」が増えるのは、理解できますが、元々食べられるための果実でも、そうなのですね。確かに、鳥に丸呑みにされて、種子を運んでもらえたら本望ですが、虫においしい所だけかじられたら、「ただ食い」です。リンゴが「このさじ加減が難しい。」と、ぼやいているような気もします。
オッカムなら、「植物は、葉と果実とで全く違う反応をするほど分化していない。」とか、言いそうですけれども。
以前、話題になりました「奇跡のリンゴ」は、人によっては、危険な可能性も考えられます。

エディエディ 2010/06/26 01:08 >mimon さん
「奇跡のリンゴ」と森山達哉・近畿大農学部講師の研究については、
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090212/165571/
でも取り上げられていました。


TOSS教師は「気分のエコ」に騙されて、「地産地消」を薦めてそうな悪寒…。

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2010/06/26 16:58 この本は丁寧に書かれていてよかったと僕も思う。
ところで
地産地消は地元経済の活性化という文脈では意味がある。
皮肉なことに、環境より経済を優先させるというトレードオフにおいて、地産地消は意味があるといえるわけだ。

mimonmimon 2010/06/26 17:25 エディさん、ご教示いただきありがとうございます。
実は、私はまだ「奇跡のリンゴ」の本を買っていません。だって、あんな「実話に基づいたフィクション」が\1,365-もするのですよ。いま、amazonの古本を見たら、まだ\497-もします。これがamazonで\1-(送料別)かBookOffで\105-均一で出たら買ってみます。(時間の無駄ですから、読むとは限りませんけれども、まぁ、エンギモンみたいな感じでしょうか。)
とはいっても、少し気になりますので、ご教示いただいたページをひと通り読みました。2ページ目にこんな記述があります。
> 6年目に大豆をばら撒いた。
まさか、アメリカ産のダイズの種子を粉に挽いて、施したわけではありませんよね。そうだとしたら、「無肥料」ではなく、超高級肥料の施肥にあたります。大豆カスなら、まだ許せる気もしますが。
私だったら、同じマメ科でもレンゲを植えるところですね。ダイズは、農産物ですから、やっぱり収穫したくなるじゃないですか。そうすると、ダイズだって根粒菌が固定してくれた窒素を種子に回して、茎や葉にはあまり残りません。それに対して、レンゲなら、花をつけて実がなる前に、容赦なくすき込むことができます。
農産物だって、自然科学に従って生きているのですから、霊的なナニカを求めちゃいけませんよね。TOSSって、妙にオカルト好きが集まってますから、嫌いです。

TOMOTOMO 2010/06/26 21:08 国産小麦と輸入小麦のCO2排出量の件は、日能研の車内広告にちょうど出題されていましたね。松永さんの本をたまたま読んだ児童が、本番でそのようなツッコミをしたらどの様に評価されるんでしょうかね。

カルロスカルロス 2010/06/26 22:18 いつも拝見させていただいております
カルロスと申します。
初めてコメントさせていただきます。
この本は読んでいませんが、核心を突いていると
思います。
しかし、どうせ核心を突くならば、
「我々人類が健康で繁栄することと、エコであることは
必ずしもイコールではない」ということを
書いてほしいと思いますが、
そのような記述はあるのでしょうか?
(そもそも「エコである」という表現自体が?ですし、
「エコである」という表現の定義も?ですけどね)

電気屋電気屋 2010/06/26 23:49  やつがれの感覚だと、「エコとはすなわち人類が健康で繁栄すること」であり、決して地球環境保全ではないって理解だな。だから、「地球に優しいエコ」とか言われるとちょい待てやゴルァ!て思っちゃうワ。

エディエディ 2010/06/27 18:57 >TOMO さん
>国産小麦と輸入小麦のCO2排出量の件は、日能研の車内広告にちょうど出題されていましたね。
http://www.nichinoken.co.jp/column/shikakumaru/2010/1007_sh.html
だと思いますが、「国産米と輸入小麦」の比較ですよ。

通りすがり通りすがり 2010/06/28 01:51 ちょっと疑問に思ったんですが、世間一般ではそんなにエコ中心の生活をしてる人っているんでしょうか?エコに振り回されている人ってほんの一部だけだと思いますけど??
例えば似たような製品を買うならなんとなくエコっぽい物のほうが良い→だからエコを売りにしているものを買う、普通の人ってその程度のものだと思いますが?エコバックにしても名前にエコが付いただけで、昔から風呂敷や予備の袋を持ち歩く習慣の人って結構いましたし。私は地方住まいなので都市部の人とは生活の仕方が違うだけかもしれませんが。

nrtnrt 2010/06/28 18:28 > 似たような製品を買うならなんとなくエコっぽい物のほうが良い→だからエコを売りにしているものを買う
という人には「エコ」が十分に付加価値として機能している状態であり、「エコ」を売る側はまさにそういう「なんとなくエコ」の人を狙っているはずです。(一部のエコ中心の生活をしている人だけでなく。)
そうした状況で、本当にその「エコ」に価値があるのか?他に見るべき・優先すべき点があるのではないか?をちゃんと考えてみよう、というのが論旨なのではないでしょうか。

inoue04inoue04 2010/06/29 15:59 選挙演説やマニフェストでは、エコロジー教の教義をまぶすと、ナンセンスな主張の聞こえがよくなります。だから、エコロジー教は私たちの生活に多大な影響を与えているし、無視することもできない。

KotaroKotaro 2012/01/31 20:50 最後の段落の畝山千賀子氏は正しくは智香子です。
細かいところですが、一応人名ですので訂正お願いいたします。

NATROMNATROM 2012/01/31 23:15 訂正いたしました。ご指摘ありがとうございました。

2010-06-17 口蹄疫ウイルスが清浄国にも遍在しているとしたら

[][]口蹄疫ウイルスが清浄国にも遍在しているとしたら 口蹄疫ウイルスが清浄国にも遍在しているとしたらを含むブックマーク

■木村盛世医師と口蹄疫で触れたが、ツイッターやブログでの木村盛世氏の口蹄疫関連の発言について議論が起こっている。殺処分で封じ込めを狙う国の方針を批判する木村盛世氏の認識が、どこら辺に由来しているのかわかりつつある。木村盛世氏は、そもそも、清浄国という概念自体がおかしいと主張している。


■木村盛世のメディカル・ジオポリティクス カフェ: 口蹄疫問題を考える―危機管理の立場から―vol.4―*1

carrierが感染源となることは前にも書きましたが、

牛の集団でも15〜50%のcarrierが存在すると

報告されています。

http://www.oie.int/eng/maladies/Technical%20disease%20cards/FOOT%20AND%20MOUTH%20DISEASE_FINAL.pdf

となればFMDは何時、どんな所で起こっても

不思議ではないのです。

それ故、清浄国(FMDfree)という概念自体がおかしいのです。


清浄国であるメリットは、私が理解するところでは、口蹄疫による生産性の低下を免れることのほか、清浄国への畜産物の輸出ができること、及び、非清浄国からの畜産物の輸入を制限できることが挙げられる。清浄国かどうかは、一定期間口蹄疫の発生がないことなどをもって、OIE(国際獣疫事務局)という組織が公式に認定する。日本では、2000年3月に口蹄疫が発生し一時的に清浄国でなくなったが、2000年9月26日に「ワクチン非接種清浄国」に復帰した*2。現在(2010年6月17日)は、もちろん、非清浄国扱いである。宮崎県で、殺処分を含む対策を必死で行っているのは、再び清浄国の認定を得るためでもある。

清浄国認定については国際的な合意事項であり、清浄国という概念を否定するからにはかなり強い根拠が必要である。「牛の集団でも15〜50%のcarrierが存在する」というのが、木村盛世氏が挙げた根拠である。どうやら、木村氏は、「清浄国の牛にも最低でも15%もの口蹄疫ウイルスを持っている個体(キャリア)がいる」と解釈したようである。キャリアはウイルスを排出するので、確かに、キャリアが存在しているのなら非清浄国からの持ち込みを制限する意味はない。口蹄疫に感染した牛の肉をデパ地下で70% off販売するのもOK*3。なお、「牛の集団でも15〜50%のcarrierが存在する」とするソースは、清浄国を公式に認定する組織でもあるOIE(国際獣疫事務局)である*4

別の解釈もあって、たとえば横浜市衛生研究所によれば、「口蹄疫ウイルス感染後に牛が口蹄疫ウイルスのキャリアとなる確率は15-50%とされます」とある*5。この解釈では、清浄国ではそもそも口蹄疫ウイルス感染は起こらないので、清浄国にはキャリアは存在しないことになる。私はこちらの解釈が正しく、木村盛世氏は誤読したと考える。ツイッター上で、この解釈の違いについての議論(?)がまとめられている(■Togetter - まとめ「口蹄疫について木村盛世氏との議論」)。

さて、仮の話として、木村盛世氏の解釈が正しく、清浄国にも少なからずキャリアが存在すると仮定しよう。そうすると、大きな疑問が生じる。キャリアが存在してるのにも関わらず、口蹄疫の発生がないのはなぜだろう?3つほど、説明を考えてみた。


1.清浄国に存在している口蹄疫ウイルスは毒性がきわめて弱い

清浄国に存在している口蹄疫ウイルスは毒性が弱く、ほとんど不顕性感染しか引き起こさないとでもいうのだろうか。ならば、清浄国に口蹄疫の発生がないことは説明できる。そうだとしても、毒性の強いウイルスの持ち込みを防ぐという意味で、非清浄国からの輸入制限は妥当だ。口蹄疫を発生させるほど毒性の強いウイルスに感染した牛の肉をデパ地下で売るのもダメである。木村氏の当初の主張と整合性がとれない。そもそも、不顕性感染しか引き起こさない口蹄疫ウイルスが存在するという証拠がない。


2.清浄国の獣医師は示し合わせて世間を騙している

あるいは、清浄国にも、本当は口蹄疫は常に発生しているのだろうか。そうだとすると、きわめて巨大な陰謀が存在すると考えざるを得ない。口蹄疫が実際に発生しているのに清浄国を認定する動機は、生産性の低下の回避ではありえず、有利な貿易上の条件(非清浄国からの輸入の制限)ということになろう。清浄国は、自国の畜産業を守るため、口裏を合わせて表向きは口蹄疫が発生していないことにしていることになる。動機は説明できるとして、実際に発生している口蹄疫を隠しおおせることが果たして可能なのか。少なくとも日本においては、表向きは、口蹄疫もしくは疑い例を発見した獣医師は、都道府県知事に届け出る義務を課せられている。となると、口蹄疫を診る可能性のある獣医師のすべてが口裏を合わせ、「見なかった」ことにして、口蹄疫の発生を隠していることになる。畜産農家も共犯者ということになろう。


3.清浄国の獣医師は間抜け

そのような巨大な陰謀があったとしてもなお、説明し難いことがある。現在の宮崎県では、口蹄疫対策に莫大なコストをかけている。2001年のイギリスでは、1兆6千億円の経費がかかったという。有利な貿易上の条件を得るために「口裏を合わせて口蹄疫の発生を隠している」のであれば、これほど巨額な費用をかけて口蹄疫対策する動機がない。非清浄国に対するポーズなら、小規模な発生を演出すればいいだけだ。もしかしたら、清浄国の獣医師たちはみな、底なしの間抜けなのかもしれない。口蹄疫は日常的に発生しているが(なにしろ、牛の15〜50%がキャリアであり、隔離も移動制限もしていないのだ)、獣医師たちは間抜けなので発生を見逃している。たまに、たまたま鋭い獣医師が発生を見つけ、大騒ぎして殺処分やらの対策を行っているというわけだ。間抜け説の有力な傍証は、OIE(国際獣疫事務局)の文書にもある。なにしろ、清浄国を公式に認定する組織が、同時に、「牛の集団でも15〜50%のcarrierが存在する」という「清浄国という概念自体がおかしい」という主張の根拠を提示しているからだ。


以上、3通りの可能性を考えたが、他に見込みのありそうな説があれば教えていただきたい。念のためにもう一度言うが、上記は、清浄国にも少なからず口蹄疫キャリアが存在するという仮定における話である。



2010年7月5日追記

このエントリーのURLを示すと同時に、「口蹄疫 清浄国という概念は欺瞞だ 本来、清浄国など存在しなかった」といった主張がなされているようです*6。このエントリーをよく読んでいいただければわかるように、清浄国という概念は妥当であると私は考えています。仮に清浄国という概念は欺瞞であると仮定すれば、獣医師や畜産農家を巻き込んだ大規模な陰謀が存在することになってしまう、というのがこのエントリーの主旨です。人並みの知性を持ち合わせている人は、そのような大規模な陰謀が存在しないことが理解できるので、背理法により、清浄国という概念は欺瞞ではないということが理解できます。陰謀論をたやすく信じてしまう残念な知性の持ち主もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも陰謀論を支持する証拠として、本エントリーをリンクするのは逆効果でしかない、ということをご理解してください。



関連記事

■木村盛世医師と口蹄疫

*1:URL:http://kimuramoriyo.blogspot.com/2010/05/vol4.html

*2http://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/wto-sps/oie6.html

*3:URL:http://twitter.com/kimuramoriyo/status/14421107494

*4http://www.oie.int/eng/maladies/Technical%20disease%20cards/FOOT%20AND%20MOUTH%20DISEASE_FINAL.pdf

*5http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/idsc/disease/fmd1.html

*6:東海アマ管理人という方のツイート。URL:http://twitter.com/tokaiama/status/17724849070

yutakashinoyutakashino 2010/06/17 21:12 この15%-50%という割合は、野生のバイソンなども含めた牛や羊の種全体として15%-50%という意味ですね。家畜を母集団とする割合じゃないようです。以下のレビューペーパーの13ページ目にあります。

http://cmr.asm.org/cgi/content/abstract/17/2/465

また、このレビューペーパーの根拠は以下のペーパーにあるそうです。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12191660

ということで、木村氏のトンデモ確定ですね。

mimonmimon 2010/06/17 21:15 > 他に見込みのありそうな説があれば教えていただきたい。

あれっ?NATROMさんは、ご存知ありませんでしたか。
実は、清浄国の畜産家は、みんなEMを使っているのです。
http://dndi.jp/19-higa/higa_27.php
ですから、家畜の免疫力が高まって、感染しても、発症しません。
えっ?清浄国でも、たまに流行する理由ですか?
それは、EMの波動が弱まったからで、比嘉先生にご祈祷いただければ、また元に戻ります。
今は、インターネット経由でも祈祷できますから、早くて便利です。

ところで、ワクチンが感染源になった口蹄疫の記念すべき第一号は、日本から輸出されたものだった事をご存知でしたか。
こちらの(.pdf直リン注意)表紙を含む21/42ページのTable 7をご覧ください。
http://web.archive.org/web/20010604225110/www.aphis.usda.gov/vs/ceah/cei/Fmdps.pdf
どうやら、天然痘ワクチンに口蹄疫ウイルスが紛れ込んだんだそうです。
そんな古い記録をよく調べたものだと、感心してしまいます。

berobero 2010/06/26 11:23 種全体として15%-50%ということは(家畜が低いとすると)野生種に限るともっと高いということですかね?

3つ下の「木村盛世医師と口蹄疫」に
>「口蹄疫ウイルスは,陸上では60km,海上では250kmもの距離を風で伝播すると指摘されている」
とあるので、牧場の60km以内にキャリアの野生バイソンや羊が近づいたらえらいことになりそう

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20100617

2010-06-11 マイコプラズマ・ファーメンタンス・インコグニタスについての噂

[][]マイコプラズマ・ファーメンタンス・インコグニタスについての噂 マイコプラズマ・ファーメンタンス・インコグニタスについての噂を含むブックマーク

■エイズに似た怪病が中国で急速に拡散しているという話はたぶんガセのコメント欄にて、「エイズに似た怪病」の原因が“マイコプラズマ・ファーメンタンス・インコグニタス株”なのではないかという噂について情報提供をしていただいた。調べてみたところ、阿修羅掲示板に「米国のばら撒いた生物兵器」なんて話まである一方で、ちゃんとした医学論文もある。2ちゃんねるの「非クラミジア性非淋菌性尿道炎」というスレッドでは、この感染症の蔓延を危惧する書き込みもあり、ネット上での不確かな情報の拡散は恐ろしいことであるなあと再認識した。リスクのある性行動に慎重になってもらえるという一面はあるものの、個人輸入した薬剤の不適切使用や特定の民族差別につながりかねないので、まとまった対抗言論があったほうがいいだろう。まず、マイコプラズマ・ファーメンタンス(Mycoplasma Fermentans)およびincognitus株に関する噂を箇条書きをしてみよう。ガセの可能性が高いと思われる情報を上のほうに、それなりに信用のおける情報を下のほうに並べた。


  • このままゆけば人類は確実に滅びる。地球が人類を削減する目的で新しく設定した新病である。
  • インコグニタス株は、自然界に存在するマイコプラズマ・ファーメンタンスを人工的に病原性を持たせた細菌である。
  • マイコプラズマ・ファーメンタンスは米国のばら撒いた生物兵器である。
  • マイコプラズマ・ファーメンタンスと言う大変恐ろしい細菌が性産業で蔓延している確率が高い。
  • 非クラミジア性非淋菌性尿道炎の患者のうち、尿道炎とは全く結びつかない神経疾患に悩むものが出てくるであろう。
  • 性行為だけでなく、結核のような空気感染もある。キスだけや、コップのまわしのみでも感染する。
  • ドキシサイクリンという抗生剤の長期投与が効果がある。
  • マイコプラズマ・ファーメンタンスはALS(筋萎縮性側索硬化症)の原因の一つである。
  • マイコプラズマ・ファーメンタンスは湾岸戦争症候群(GWSもしくはGWI)の原因の一つである。
  • マイコプラズマ・ファーメンタンスは慢性疲労症候群(CFS)の原因の一つである。
  • マイコプラズマ・ファーメンタンスは関節リウマチの原因の一つである。

玉石混交である。比較的まともな情報は、マイコプラズマ・ファーメンタンスとある種の疾患の関係についてで、ちゃんと医学論文となっている。自己免疫性疾患が感染症をきっかけに発症することは以前からよく言われており、関節リウマチとマイコプラズマに関連があったとしても、ぜんぜん不思議ではない。論文も多く、日本語の総説もあった(川人豊・松田和洋、Mycoplasma感染症と関節リウマチ、リウマチ科 41巻3号 P293-298(2009))。少し引用しよう。


関節リウマチ(RA)の発症機序として以前より感染説があり,そのなかでMycoplasmaは最も有力な候補として注目されてきた。とくに,M. Fermentansに対する血清抗体価やPCRを用い,RA患者の血液,関節滑膜組織,関節液で30〜40%前後の陽性率があることが報告されているが,RAの病因との関連性について明確な結論が得られていない.


「抗リウマチ薬である金製剤やミノサイクリンはマイコプラズマに対する抗菌活性を持つ」なんて話*1も面白いが、それはそれとして、報告が多い*2関節リウマチとの関連についてすら「明確な結論が得られていない」のが現状である。慢性疲労症候群となると、報告数はぐっと減る*3。慢性疲労症候群についても先行する感染症が原因じゃないかとは以前から言われてきたが、EBウイルス(EBV)やヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)との関連のほうが注目されており、マイコプラズマ原因説はマイナーな部類である。湾岸戦争症候群も同様で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、劣化ウラン、油田火災の煙、化学兵器などとならんでマイコプラズマ説もあるよ、といった程度のもの*4。そもそも、湾岸戦争症候群は、化学物質過敏症と同じく、疾患概念自体が懐疑的にみられている。まとめると、マイコプラズマ・ファーメンタンスと各種疾患の関連は、まだ「可能性がある」という段階。ましてや、「コップのまわしのみでも感染する」「性産業で蔓延している」という情報には根拠はない。

論文を検索して、だいたいの流れが見えてきた。キーパーソンは、ニコルソンという医師(Dr. Nicolson GL)。マイコプラズマ・ファーメンタンスに関する論文をいくつか書いている。湾岸戦争症候群やALSとの関連についてはこの人が発端のようである。"mycoplasma fermentans ALS"で検索して唯一ひっかかる論文がニコルソン医師によるものだ。最近では、自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorders)との関連についても報告している。リウマチ性関節炎と関係があるなら、他の疾患とも関係があるだろう、という推測は妥当なものである。ニコルソン医師はいろいろ調べて報告したわけだが、あまり他の専門家の興味を引いていないというのが現状。

ここから私の推測。性感染症を疑い恐れるものの、客観的検査で異常所見の出ない「患者」が、マイコプラズマ・ファーメンタンスの慢性感染という疾患概念に乗っかったのだろう。苦しい自覚症状があるにも関わらず、客観的な異常所見を認めないことはざらにある。患者さんを安心させるような説明を行い、対症療法を行えば多くはそのうち自然に良くなるのだが、医師の初期対応が悪かったり(「気のせいでしょう。これぐらいで病院に来ないでね」)、症状が持続したりしたときに問題が起こる。患者は、症状を説明してくれる病名を探し求めることになる。「やっぱり私の症状は気のせいなんかじゃなく、精神病でもなく、マイコプラズマによるものだったんだ」という説明そのものが、患者にとっては癒しになるのだ。「エイズに似た怪病」もそうだし、「化学物質過敏症」の少なくない例もそうだろう。「エイズに似た怪病」やマイコプラズマ・ファーメンタンスの感染を疑っている人たちを臨床環境医が診察したら、化学物質過敏症と診断すると思う。症状は化学物質過敏症とまったく一致する。実際、■エイズに似た怪病が中国で急速に拡散しているという話はたぶんガセのコメント欄で、臨床環境医と思われる医師からネオニコチノイド系の急性農薬中毒を疑われたというコメントがあった。

気のせいだと突き放されるよりかは、何でもいいから説明がついたほうがいいのかもしれないが、リスクのある治療法が勧められるとなると話は別である。2ちゃんねるでは、抗生剤の個人輸入と長期内服を勧める書き込みもある。


f:id:NATROM:20100611172541j:image

個人輸入でビブラマイシン、すなわちドキシサイクリンを購入するのだ


さまざまな症状に何らかの感染症が関与している可能性は確かにゼロではない*5。けれども、冷静になって考えてみて欲しい。湾岸戦争は約10年前、関節リウマチとの関連性が指摘されたのはそのさらに前だ。マイコプラズマ・ファーメンタンスが死ぬような病気を高い確率で引き起こすようなら、とっくに気付かれている。関節リウマチや湾岸戦争従軍者が、ここ10年でバタバタ死んでいるか?感染力についてもそう。関節リウマチや湾岸戦争従軍者の家族が、どんどん同じ病気になっているか?性産業の従事者が、リウマチやらALSやらを発症しているか?2ちゃんねるの素人集団が気付くほど感染力・病原性が強い感染症を、専門家集団が見落とすという可能性がどれくらいあるだろう。

ましてや2ちゃんねるの情報を信じて薬を服用するなど正気の沙汰ではない。ネタにしにくい話だったが、さすがになんらかの注意を喚起しておいたほうがいい思ってこのエントリーを書いた。自己判断での内服はお勧めしない。もし、薬を服用して、さらに不調になったり、死んだりしたら、たとえ薬の内服との因果関係がなくても、「ネットの真偽不明の情報を鵜呑みにして薬を飲んだからだ。自業自得」とされてしまうぞ。そんなギャンブルをする前に、精神科受診も含めて、病院をかえてみるなど、やれることがあるだろう。



噂のネタ元

■米軍病理学研究所へようこそ!:これが米国のばら撒いた「免疫不全」マイコ生物兵器:全訳付き

■★非クラミジア性非淋菌性尿道炎(最多のSTD)6★

■★非クラミジア性非淋菌性尿道炎(最多のSTD)7

■エイズに似た怪病が中国で急速に拡散しているという話はたぶんガセのコメント欄

*1:念のため。最近のリウマチの薬は、むしろ感染症に弱くなる副作用を持った薬である。また、関節リウマチとマイコプラズマ感染に関連があるとして、抗生剤で良くなるかどうかは別問題。禁煙しても肺癌は良くならないでしょ。

*2:"mycoplasma fermentans" "rheumatoid arthritis"でpubmed検索したら31件

*3:"mycoplasma fermentans" "chronic fatigue syndrome"だと7件

*4:"mycoplasma fermentans" "Gulf War"で6件

*5:ピロリ菌が胃潰瘍と関係しているという前例もあることだし。

ちょびすけちょびすけ 2010/06/12 22:09 2ちゃんねるの書き込みから来ました。私も約一年半尿道炎が改善せず、抗生剤を処方され続けています。DR10なる人物に脅され続けて来ましたので、ここを発見し安心しました。しかし、これは質問してみたいとずっとおもっていたんですが、この
異常に難治な尿道炎という病気についてはどうお考えでしょうか。タイトルとずれてしまいスミマセン。でも心配をぬぐいたいので・・
私も始め、町の泌尿器科から始まり、尿検査で異常なしになるも、痛みが引かず、大学病院でも尿検査で異常なしになるも、やはり痛みが引かず、サイトで見つけた新宿の泌尿器科で尿ではなく、スワブでぬぐい取ったところ、菌が検出されました。以後、プレパラートを自宅に持ち帰り、朝いちで性器の先にこすりつけ、分泌物を見る検査をしてもらっていますが、抗生剤を飲んでも飲んでも、分泌物中の白血球は減りませんし、排尿痛も完治しません。大学病院で否定されるも、風俗街の中にある小さな泌尿器科で菌が検出される。多くは途中であきらめているようです。私の行く病院も待合室はいつも一杯で、クラミジアでも淋菌でもない難治性の尿道炎に悩むかたがおおいにも関わらず、大病院では一向にこれを取りあげる気配がないのはなぜでしょうか・・・・
確かに岐阜大学病院では泌尿器科の先生が難治性尿道炎の研究をしているようなのですが・・

chirin2chirin2 2010/06/12 22:12 菌が「検出」されれば、菌の名前とか、何の抗生剤が効くかとか、そういう情報って手に入るはずですよね。白血球があるだけならまだ想像できますが。

ちょびすけちょびすけ 2010/06/12 23:48 最初の病院で大腸菌と断定されました。問題は再発しちゃうんです。それで2ちゃんねるのスレッドの住人は悩んでいるというか・・・
大学病院に行くと「これだけ抗生物質飲んでるんだから、、」のような反応です。

とおりすがりとおりすがり 2010/06/13 00:32 ちょびすけさん,
私も1年半〜2年,尿道炎の症状に苦しみました。尿検査はいつも異常なし。
診断は尿道炎ではなく,慢性前立腺炎ということでした。
私の場合には結局,漢方薬とセルニルトンが最終的には
一番効果がありました。
漢方薬は1−2週間飲んでみないと効果がよくわからない
ので,いろんな種類を出してもらいました。結果として
いつの間にか症状が和らいで,今ではなんの問題もありません。
ご参考になれば幸いです。

chirin2chirin2 2010/06/13 01:01 大腸菌が再発したら、大腸菌が後の病院で検出されるはずですよね。再発なんでしょうか。

masamasamasamasa 2010/06/13 13:42 ネットで発信される怪しげな医療情報を信ずるなという記事の最初のコメントが医療相談ですか・・・。
 無診察による診断治療は医師は医師法で禁じられていますので、素人の生兵法しかコメントはないと思いますよ。

感染者感染者 2010/06/16 13:32 http://www.unkar.org/read/gimpo.2ch.net/body/1217834232
2年位まえのスレですが、“性病後”ALS様症状を発症している方がいました。
スミマセン私と全く同じ経過をたどってっらっしゃるんです。この方達。
彼らはクラミジア起因を考えていたようですが、発端は“尿道炎”です。
やはり精神的なものですべてを説明するのは難しいと思います。
性病後に不定愁訴やALS症状を呈する事実をみて頂きたく思います。

感染者感染者 2010/06/16 13:50 症状の表れかたが、まず自覚症状から、また発現の仕方が多様、かつ今まで感染とは関連づけられていない病で発症、この10年くらいで蔓延“してきている”・としたら
、今まで公的機関が見過ごしてきた事もありえるでしょう。
精神病や壮年期の自殺のかげにインコグニタスが隠れているんです。WHOに陰謀が絶対にないと断言できますか?人口爆発の歯止めとして、100年スパンで裏の計画を上層部だけが練っているとしたら・・

感染者さんへ感染者さんへ 2010/06/16 15:55 100年スパンで人口爆発の歯止めって、小石を積み上げて利根川を堰き止めようとしているようなものですよ。とても間に合いません。

7$¥ナナシー7$¥ナナシー 2010/06/16 16:25 病原菌で人口爆発を止めようと思ったら、毎年8千万人は殺さないといけないね。
こんな恐ろしい伝染病が発生したら、新型インフルエンザどころじゃない、渡航制限で世界経済はパニックを起こすでしょうね。

感染者感染者 2010/06/16 16:48 では陰謀論は言い過ぎだとしても、性行為感染症の後にALSと言う感染と無縁の難病を発症している事実はどうでしょう。とにかく私はALSの確定診断をうけて、難治性尿道炎の後に併発していることを証明したく思います。
ただ皆様とNATROMさんのおっしゃるようにこれがALSでなく結局時間と共になんでもなくなる・・本当にそうなれば理想ですし、その後殺されてもかまわない。でもこの緩やかな萎縮が決して寛解せず、ゆるやかな悪化をたどっているのが事実なんです。

何分かの一何分かの一 2010/06/16 18:17 ところで感染者さんは心療内科なりを受診されましたでしょうか?

先のエントリのコメント欄でNATROMさんが、専門の医師を受診するようアドバイスされたのは、それが感染者さんの症状を改善するための、もっとも適切な選択肢と考えられたからだと思います。

素人ながら、肉体的な自覚症状を伴う精神疾患は少なくないと聞き及んでいます。感染者さんの書き込みを傍から見ていて、私もNATROMさんのアドバイスが最善と感じました。これは単なる素人の感想ですが。

感染者さんが実際に苦しまれていることを、私は疑っていません。多分、NATROMさんも、ここに書き込みされている多くの方も同様と思います。一刻も早く快癒されることを願っております。もし、まだ専門の医師を受診されていないのであれば、なるべく早く受診されますよう。

心配しております。

pikapika 2010/06/19 22:35 NATROMさん、こんばんは。
お忙しいところいつも恐縮ですが、また2点教えていただけますか?

>自己免疫性疾患が感染症をきっかけに発症することは以前からよく言われており、
>臨床環境医が診察したら、化学物質過敏症と診断すると思う。症状は化学物質過敏症とまったく一致する。

先週末から暑い日が続き、今年になって初めて半袖を着ました。14日(月)、30分程ですが庭の日向で草取りをしたところ、米軍によって紫外線に仕込まれた生物兵器にやられ、両腕・首・顔に湿疹が出てしまいました。特にこの生物兵器の恐ろしいところは、顔に特徴的な模様が現れ、タヌキやレッサーパンダのような顔になってしまうことです。それでピンときて、ウィキペディアや難病情報センターのサイトで調べました。

今日も、3時間程甥っ子達と庭でBBQパーティーをしたところ、用心して日陰にいたにも関わらず、陽射しが強かったせいか、もう今はひどいことになっています。トホホ
そこでお尋ねしたいのですが、

1.8年前、もし血管炎を起こしていたなら、静脈血酸素分圧が高かったことの説明が付きますか?

2.8年前、もし髄膜炎を起していたなら、QEESIの症状スコアの「頭部」の症状にある「頭痛、頭の圧迫感、脳の詰まりすぎた感じ」のような症状が出ますか? 「脳の詰まりすぎた感じ」は、本当に死ぬほど辛かったです。
ちなみに私がこのような症状が出ていたときは、吐き気もありました。

上記2点の症状は、化学物質に曝露し化学物質に反応したから症状が出現する、という状態ではなく、化学物質に反応するとか反応しないとかは関係なく、とにかく全身の状態がとても悪かった半年ぐらいの身体の状態です。
よろしくお願いいたします。

masamsamasamsa 2010/06/20 09:11 ・・・・どうして電波系が沸いてくるかね・・。
釣りだと思うが、pkaだかちょびすけだか知らんがマジで質問しているなら、無礼千万。医師の専門知識をただで得ようとしてんじゃないよ。何科でもいいから医者に行きな。

NATROMNATROM 2010/06/20 10:48 >8年前、もし血管炎を起こしていたなら、静脈血酸素分圧が高かったことの説明が付きますか?

つかないと思います。血管炎と、高い静脈血酸素分圧の関係は知られていないと思います。


>8年前、もし髄膜炎を起していたなら、QEESIの症状スコアの「頭部」の症状にある「頭痛、頭の圧迫感、脳の詰まりすぎた感じ」のような症状が出ますか?

出てもおかしくはありませんが、一般的に言えば、本当に髄膜炎だとしたら、「頭痛、頭の圧迫感、脳の詰まりすぎた感じ」ぐらいでは済みません。

pikapika 2010/06/20 10:57 masamsaさん、

>医師の専門知識をただで得ようとしてんじゃないよ。何科でもいいから医者に行きな。

申し訳ありません、少しおふざけが過ぎたようです。
はっきり病名を出すのがイヤだったので、NATROMさんや医師の方々には私の病気についてすぐお判りになると思い、このようなふざけた書き方をしました。

マジで質問をしておりますが、私は医師の専門知識をただで得ようとしているわけではありません。本人を直接診断することなく、医師であれ素人であれ、ネット上で患者の主訴から診断することは誤った行為である、との認識でいます。

化学物質過敏症に関しては、NATROMさんともう4年半程議論や意見交換をしてきており、静脈血酸素分圧に関しても、数年前に議論したことがあります。
ですから、化学物質過敏症の疾病概念に懐疑的な立場を取られているNATROMさんのご意見を伺いたいだけです。
病院に関しては、発症以来8年間大学病院のシックハウス外来で、また、昨年6月から近医の内科で治療中・経過観察中で、両先生方を信頼し治療をお任せしています。

もし、NATROMさんが私の行為に対し「無礼千万」とお感じになっているのでしたら、以後このような質問をすることは控えます。

pikapika 2010/06/20 11:08 NATROMさん、

お返事、ありがとうございす。
上記の投稿を書いている途中でお返事をいただいたようで、行き違いになってしまいました。火曜日内科受診なので先生に顔や腕などを見ていただきますが、きっと今回も血液検査では異常が出ないのではないかと思っています。
火曜日は、脳の器質的な病気と区別するため、脳のMRI検査をする予定です。
そのうち確定診断が出たらご報告に参ります。ありがとうございました!

ワールドワールド 2010/06/22 14:49 色々噂が飛び交っていますがこのマイコプラズマにしても中国の奇病にしても精神から来るものだと思っていました。
しかし厚生労働省に確認した所、中国の関係だけ解答が返ってきましたが恐怖症とするのは早計なので引き続き注視するという解答が中国からあったとありました。HIVではないや恐怖症という意見もあるとは書いてありました

注視するまた信憑性ははっきりしませんと言うことは存在すると言うことではないでしょうか?
WHOへの報告義務もあるみたいですが
動いていないと書いてありました。
厚生労働省が否定しないと言うことは存在するのではないでしょうか

NATROMさんはどう思います?

NATROMNATROM 2010/06/22 17:23 「エイズに似た怪病が中国で急速に拡散しているという話はたぶんガセ」のコメント欄でも書きましたが、「潜伏期間が短く、症状が重篤で、感染力が強い」感染症であれば、いくら中国が隠そうとしても隠しおおせることはできません。この3条件を満たさない感染症であれば、いまだWHOなどの公的機関が把握できていない可能性はあります。私は、「エイズに似た怪病」とされている患者さんのすべてが精神的なものであると主張しているわけではありません。診断されていないだけの既知の感染症や、未知の感染症(症状が重篤でないか、あるいは感染力は強くないだろうが)も混じっているかもしれません。

専門家の意見も聞いてみたいところですが、既知の感染症として、慢性活動性EBウイルス感染症や尿路結核が、診断されないままでいる可能性はあると思います。

ワールドワールド 2010/06/22 18:36 私の書き方が悪くて申し訳ありません。

別に奇病が存在すると言った訳ではありません。

厚生労働省からきた回答をNATROMさんがどう思うか聞いて見たかったのです。

厚生労働省からの回答を要約すると
中国の奇病に関しての信憑性はわかりません。

WHOに新たな感染症が発見された場合報告義務があるが、今の所動いていません。

念のため中国の感染症研究の数ヵ所に確認した所
?@HIVではない
?Aエイズ恐怖症といわれている
?Bしかし恐怖症とするのは早計であり注視が必要
とありました。

否定も肯定もしていないように感じたのです。得に注視するという言葉に引っ掛かりました。

先程のレスの様に既知の病気や重傷にならない未知の病気の可能性があるとは思います。

回答みてどう思うかでかまわないので聞かせてください

NATROMNATROM 2010/06/22 19:54 厚生労働省としては、否定も肯定もできないので、「注視する」という返事は合理的だと思います。

RR 2010/06/22 23:58 pika様

http://plaza.rakuten.co.jp/drkameyama/diary/201006030000/
http://plaza.rakuten.co.jp/drkameyama/diary/201006010000/

ご参考まで。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/06/23 01:13 ない事の証明は、「悪魔の証明」なので、厚生労働省の回答は非常に合理的、かつ公的機関としては非常に当たり前の回答でしょう。

変な回答したら、回答者に変な事言われるのは、厚生労働省としても当然に避けたいでしょうから。(公務員は、納税者の質問だったら、スルーする訳にはいかないだろうからなあ。)

サイクロンXサイクロンX 2010/06/23 08:21 そもそも奇病という言葉が怪しい。NATROMさんも疑いがある病名を書いていました。可能性はあると思います。奇病とは全く別ですが慢性活動性EBウィルス症は誰でもなりうる病気で、いきなり発症しるものなのですか?子供の時に感染していてそれ以降何にもなくてもいきなり大人になってから発症しますか?
予後が悪いと言われていますが怖い病気ですね。

症状がない以上考えなくてもよい病気でしょうか?

教えてください

pikapika 2010/06/23 08:45 R様

情報、ありがとうございます。
昨日内科の先生に診ていただきましたが、今回の湿疹は“ただの”日光過敏のようです。半袖になっていきなり強い日差しにあたったので、きっと身体がビックリしたのでしょう。少し神経質になり過ぎました。
楽しみにしている8月のソフトバンクスvs日本ハムの観戦、キャンセルせずに行けそうです(生まれて初めてのプロ野球観戦! ドキドキワクワク)。
お心遣いありがとうございました。

ガリレオガリレオ 2010/06/28 14:06 このマイコプラズマ尿道炎や中国での怪病?など情報が拡散していますが、NATROMさんは既知の感染症の可能性があると上記してありました。
しかし、ワールドさんの書き込みで公的機関である厚生労働省がわざわざ中国に確認をしたとなると、可能性はあるのではないかと考えてしまいます。
ある関連サイトを見てみると、国立感染研究所あたりにも問い合わせている人がいるみたいです。
現実としてガセの証明は難しいのはわかります。しかし、引き続き注視すると言うことは可能性があると言うことを示唆しているのではないでしょうか。
まあ、お役所ですから何かあった時の為にと保険に使っているのかもと思いたいですが、書き込みを見る限り注視するという表現を使っているのは中国の関係者であり厚生労働省ではなさそうですよね。これもやはり回答としては合理的な回答になるのでしょうか?


しかし、素朴な疑問としてですが通常のウィルスや病原体感染で潜伏期間が翌日から1年間などと幅があるものなのでしょうか?あまり聞かないです。感染しても症状が出ずなんかの拍子で発症しているのですかね。

NATROMNATROM 2010/06/28 15:24 繰り返しになりますが、「潜伏期間が短く、症状が重篤で、感染力が強い」という3条件を満たさない未知の感染症ということであれば可能性はあります。あと、一般的には、「通常のウィルスや病原体感染で潜伏期間が翌日から1年間などと幅」はないですね。「感染しても症状が出ずなんかの拍子で発症している」というより、そもそも感染症ではないと私は考えますが。

ガリレオガリレオ 2010/06/28 17:17 潜伏期間が短く、症状が重篤で、感染力が強い この条件を満たしていなければあまり深く考える必要はないということでしょうか。
ワールドさんの書き込みにはエイズ恐怖症といわれているが引き続き注視するとありましたが、この「注視」に深い意味はないのでしょうか。
別のサイトでは国立感染症研究所も病気を認識し中国と連絡をとり回答待ちだと書いてありました。公式機関が動き出したのでちょっと怖いです。

しかしNATROMさんの言うように翌日から1年の幅はなさそうです。潜伏期間が長いなら長い短いなら短いどちらかですよね。

もし仮にこの様な病気があったとして死ぬでしょうか?治りますかね?
エイズに似たとかHIV様症候群という言葉に恐怖を感じているだけで、誰でもいつかは病気で死ぬくらいの感覚でいればいいのでしょうか?

NATROMNATROM 2010/06/28 18:36 症状が重篤で感染力が強いのなら、潜伏期間が長くても注意するべきでしょうね。ただ、現在手に入る情報からは、潜伏期間が長いことはなさそうですが。「注視」には深い意味はないと思います。公式機関が動き出したのも別に怖がる必要はないと思います。怖がる必要はないというか、怖がるべきではないですよね。公的機関が動くことが人々を怖がらせてしまうのであれば、公的機関の立場として、動くのに慎重にならざるを得なくなりますから。「感染症が本当だったらなんかわかるだろうから安心だ」とでも思っていたらいいと思います。死ぬかどうかはわかりませんが、現在手に入る情報からは死ぬような病気じゃなさそうです。治るかどうかもわかりませんが、わからないことを心配してもしょうがないです。

「公的機関の結果待ち。それまでは通常の感染対策。調子が悪ければ医療機関に相談」

これ以外の選択肢はなさそうです。謎の感染症があなかろうとなかろうと、そのほかの感染症のリスクはありますので、風俗で遊ぶときは注意すべきです。

チビチビ 2010/06/29 12:49 厚生労働省は多分何とかという記事の奇病の信憑性はわからないと言ったのでしょう。
「恐怖症とするのは早計であり注視する」も違う可能性もあるのでそういう言い方をしたのではないでしょうか。
しかし、ワールドさんの書き込みを見る限り、逆に中国の奇病は存在しないと言っているような気がします。存在していれば厚生労働省だって対策とるし、連絡を取った中国の機関だって対策とるでしょう。
つまり噂を否定する根拠は無いが、事実は確認できない、すなわち「ガせ」ということになるのではないかと考えます。
国立感染研究所も連絡待ち見たいですが、連絡待ち=事実が無いということではないでしょうか。事実があれば直ぐに回答しますよね。
潜伏期間も中国のブログで書いてある事でしょう。NATROMさんも書いてますが、翌日発症したり1年後に発症したりなんて現実的ではありません。

つまり死者が出ているもガセという事になるでしょう。

免疫が下がる=HIVなんていう発想が低レベルだと思います。様々なことで免疫は下がるけど下がる事が問題というよりは下がった事で色々な病気になることが問題だと思います。
不安ならば免疫力の検査でもしてみればと思いますがNATROMさんの意見も聞いてみたいです。

ちなみに中国ではHIVは唾液で感染すると思っているみたいです。昨日ちょっと中国語のHIV検査のサイトに可能性があると書いてありました。あーこれが噂の発端かと思いました。

感染者感染者 2010/06/29 20:01 誰かが、きっちりPCRでインコグニタスではない、と証明しない限り、マイコプラズマファーメンタンスインコグニタスの可能性は排除すべきではありませんよね。

NATROMNATROM 2010/06/29 20:12 誰かがPCRでインコグニタスではないと証明したとしても、「そいつはインコグニタスでなかったが、私はインコグニタスによるものだ」とか言いそうですね。本人がPCRで陰性でも、「インコグニタスによるものでないとしても、インコグニタス以外の未知の感染症の可能性は排除すべきでない」とか言いそうですね。

「可能性は排除すべきではない」などと言い始めたら、診療なんてできません。蓋然性の高い疾患から疑うのが臨床医学です。感染者さんは、心療内科的疾患ではないと証明しない限り、心療内科的疾患の可能性は排除すべきじゃないです。

とおりすがりとおりすがり 2010/06/29 22:07 >可能性は排除すべきでない
正常な人のロジックは,可能性の高いものから検証します。これは臨床医学だけじゃありません。可能性の低いものを先に追い求めていたら,いくら時間があっても終わりません。可能性がないことを追い求めるのは,悪魔の証明です。

感染者感染者 2010/06/29 23:09 自分の体で長く付き合ってきたから解るんです(涙)
そしてこれにかかる前は秋葉原的生き方を批難していたクチですから自分が洗脳を受けやすい電波野郎でないことも解るんです。
“カラダが変形し始めている”ことです。
絶対に舌ベロはこんな形ではなかったし、呼吸もまともにできた・・・
尿道から入ったものが全身を侵し続けていることが・・
NATROMさん、今は完全否定でもいいです。
しかし年月がたち、ALSの特定の割合が“感染”によること
ALSの一部は性感染症(全部ではありません)であることをご記憶ください。

NATROMNATROM 2010/06/30 00:16 自己申告では、心療内科的疾患か、身体的疾患か、区別できません。心療内科的疾患でも、「自分は絶対に心療内科的疾患ではない」と感じる患者さんはいらっしゃいます。というか、症状の一つです。純粋に身体的疾患であるならば、「心気症とやらではないことを確信」したり、「ALSの発症の原因の“ひとつ”に唾液経由の“何か”があるのは事実」という主張に固執したりすることは考えにくいです。心療内科での治療は継続されていますか?何ヶ月間か心療内科での治療を続行することをお勧めします。

ワールドワールド 2010/07/01 13:44 未知なる感染症は存在しないような気がしてきました。WHOが全く動かないのはおかしいからです。
奇病も精神病と言われていますが、何かの感染症かもしれませんが、未知ではないし・重篤な病気でもなさそうです。研究機関が調査して出した結論が恐怖症とするのは早計ということは調査をした結果であり、NATROMさんの言うように既知の診断されていない感染症かも。
ネット上も最近はこの話題は更新されていません。
ある一人のブログが感染者のアンケートを入手と記事を書いています。
NATROMさん暇な時見てみてください。
中国奇病で検索すれば直ぐ出てきます。
アンケート見ての私見を伺えればと思います。

ガリレオガリレオ 2010/07/03 12:40 どうも奇病の正体はエイズ恐怖症みたいな気がしてきました。マイコプラズマもひとつの恐怖症?なのでしょうか。
エイズ恐怖症の原因は不明だそうです。何が原因なのでしょう?一年以上前から騒がれていてCDCなども検査をしているみたいですが、現実的に考えて重篤なものでないから騒がれないのですよね?
NATROMさんのガセとはこの意味だったんですね。
もし仮に、重篤な症状を示していれば、研究に力を入れてあらゆる分野から原因を見つけ出すものなのでしょうか?
何か素人から見ていて、公的機関の対応がさばさばしています。これは、たいしたことではないが、そういいきってしまえないのが公的機関の世界なのでしょうか?
内科医であるNATROMさんもやはり患者には100%とは言い切れないものですか?
死者がでる病気であれば間違いなく対策は採られますよね。
最後にNATROMさんのお考えをお聞かせください。
公的機関が把握していても動かないということはたいしたことがないと考えてよいのか。

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2010-06-03 脚氣ハ果タシテヴィタミンB缺乏症ナルカ

[][]脚氣ハ果タシテヴィタミンB缺乏症ナルカ 脚氣ハ果タシテヴィタミンB缺乏症ナルカを含むブックマーク

脚気は心不全および末梢神経障害を来たす疾患で、明治から昭和にかけての日本では、年間に2万人以上が死亡する年もあった。現在は、脚気の原因はビタミンB1欠乏であることがわかっているが、当時の日本では、脚気の原因について激しい論争があった。ビタミン欠乏説に反対した医学者は、主に東大出身者であり、「事実よりも権威重視」「頭が固い」といった批判をされることがある。たとえば、東大病理学教授の緒方知三郎が、脚気の原因として中毒説ないし伝染病説を重視すべきで、「ビタミン欠乏が脚気の原因をなすとは到底信じられない」と述べたことに対して、後年、「(緒方は)あまり根拠のない仮説を過信したにすぎなかったのである」*1と評されている。

もちろん、権威を過信すると失敗するという一面はある。しかし、新しい学説に対し、保守的な立場を取る科学者もまた、科学の進歩のために必要なのだ。ある一つの研究で、新説が完全に証明されることはめったにない。新しい知見はすこしずつにしか明らかにならないし、相矛盾する研究が併存することはざらにある。論争が起きるのは当然である。保守的な立場を取る科学者を説得する事実を積み重ねて新説は定説となるのだ。保守派がいるからこそ、「より確かな証拠」が揃うのだ。脚気論争の当時において、脚気がビタミン欠乏症である証拠が十分にそろっているように見えるのは後知恵によるものかもしれない。このエントリーでは、ビタミン欠乏説に反対した緒方知三郎らによる1924年の論文を紹介したい。1924年と言えば、脚気論争も決着がつきつつある時代である。簡単に脚気論争をおさらいすると、


  • 1884年 高木兼寛が練習艦・筑波での実験で、従来より蛋白質を多くした改善食が脚気の発生を抑制することを示した。
  • 1894年〜1895年 日清戦争
  • 1897年 エイクマンが白米を与えたニワトリに、人間の脚気に似た多発神経炎が生じること、米糠が多発神経炎の発生を抑制することを示した。
  • 1901年 フレインスがニワトリ白米病が微量の未知物質の欠乏によって起こることを示した。
  • 1904年〜1905年 日露戦争
  • 1908年 臨時脚気病調査会発足。森林太郎が初代会長。
  • 1910年 鈴木梅太郎が米糠からオリザニンを抽出した。
  • 1912年 フンクがビタミンを命名した。
  • 1919年 島薗順次郎がオリザニンの治療効果を報告した。
  • 1921年 大森憲太がビタミンB欠乏食が人間に脚気様症状を起こすことを示した。
  • 1924年 臨時脚気病調査会が「脚気はビタミンB欠乏を主因としておこる」という結論を下した。同年、調査会が廃止された。

以降も、ポツポツと脚気ビタミン欠乏説に反対する論文は発表されているものの、1924年までには脚気ビタミン欠乏説は既に主流となっていた。ビタミン欠乏説反対派にとっては負け戦の気配が濃厚になっていたころに、緒方らは、「脚気症内臓におけるヴィタミンB貯蔵量について 並びにヴィタミンB欠乏症(白米病)のそれとの比較」、日新医学 13:742-774 (1924)を発表した。原著は旧字体+カタカナ表記であるが、引用者によって新字体およびひらがな表記に変更した。


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原著はこんな感じ。カッコいい。


緒方らは、「脚気」と、「ヴィタミンB欠乏症(白米病)」は、異なる疾患であると考えていた。1924年には、動物実験だけでなく、ビタミンB欠乏食が人間に脚気様症状を起こすことが知られていた。緒方らの立場では、ビタミンB欠乏食が引き起こした疾患は、あくまでも「ビタミンB欠乏症」であって、脚気ではないというわけ。


脚気は果たしてヴィタミンB欠乏症なるか、肯定論者の多数はヴィタミン欠乏症がいかなる疾患かを深く研究する所なく、ただヴィタミンB欠乏症の一、二神経症状(特に麻痺症状)が脚気に類似すること、ならびに食餌ないし薬剤のヴィタミンB含有量の多少と、脚気症状の軽快増悪との間に幾分の関係あること等を指摘し、直に脚気即ヴィタミンB欠乏症なりとの断案を下せるに過ぎず。実に本問題の如き真に未解決の謎として、今日なお医学の暗黒なる分野中に残されたるものの一つに数うべきものなり。


注釈しておく。当時、臨床的に見られた脚気は、ビタミンB以外の栄養素についても欠乏傾向にあった。脚気を起こすほどのビタミンB不足の食事が、ビタミンB以外の栄養素が十分であったわけがない。一方で、ビタミンB欠乏食による人体実験は、ビタミンB以外の栄養素が不足しないようにデザインされていた。結果、他の栄養素不足によって修飾された臨床的な脚気と、実験的に引き起こされた「ビタミンB欠乏症」は、類似していたものの、完全に一致はしていなかったのである。肯定派が「だいたいあってる」と主張する一方で、否定派は「同一であるとは断言できない」と主張したのだ。

類似点と相違点を言い合うだけでは埒が明かない。そこで、緒方らは考えた。脚気がビタミンB欠乏症であるのなら、脚気患者はビタミンB欠乏に陥っているはずだと。当たり前のように思えるが、当時は、ビタミンBが不足している食事だと脚気が発生しやすいことまでは知られていたものの、脚気患者がビタミンB欠乏であるかは調べられていなかった。現在であれば、患者のビタミン欠乏の有無を知るには、採血して、検体とともに、ビタミンB1の項目にチェックした伝票を業者に送れば済む。しかし、当時は、ビタミンBの測定系から構築する必要があった。ビタミンBの量を直接測定する方法がないため、間接的な方法をとった。


ヴィタミンBは他種ヴィタミンと同様に、未だ直接にその含有量を定量し能わざるものなるが故に、前述のごとき研究成績*2は、いずれも間接的証明法に依れるものにて、生物に対する生長促進作用、又は白米病に対する発病予防、ないし治療効果の強弱によりてその多少を推定するに過ぎざるなり。余らは直接定量法の発案せられざる今日において本研究を進めんとする以上、この間接証明法に従うはまたやむを得ざるところなり。


間接証明法とは、鳩の白米病に対する治療効果でもってビタミンBの含有量を測定する方法である。人為的にビタミンB欠乏状態にした鳩は、麻痺等の脚気に似た症状を呈する。この鳩に、検体を与え、神経症状、体温や血糖値などの変化を見る。検体にビタミンBが十分に含まれていれば、鳩は白米病から回復する。緒方らは、自分たちの間接証明法を検証するために、複数の鳩を用いて、米糠や健康なニワトリの肝臓が白米病を回復する力を持ち、一方で、白米病のニワトリの肝臓を与えても白米病は回復しないことを示した。


前述のごとく、余らの案出せる白米病治療効果によるヴィタミンB含有量測定法は、健康鶏肝粉、白米病鶏肝粉との間に明らかなる相違を示し得たるが故に、同一方法に依りて脚気はヴィタミンB欠乏症なりやの疑問を解決せんとする余らの目的を達し得べきこともまた確実となれり。


ビタミンB測定法の系がうまく働くのを確認した後、人体材料を検体とした実験を行った。検体は、具体的には、死亡した患者の肝臓を粉にしたものである。脚気がビタミンB欠乏症であるのなら、脚気患者の肝臓を白米病の鳩に与えても回復しないはずである。一方、脚気がビタミンB欠乏と無関係であるなら、脚気患者の内臓にはビタミンBが貯蔵されているわけで、白米病の鳩を回復させるはずだ。一例や二例では実験にならない。緒方らは、脚気患者14例および対照として他病死した患者15例の肝臓を複数の鳩に与えた。結果は、両者に差なし。


脚気死、非脚気死間における肝粉ヴィタミンB含有量を比較考察するに、前掲の両表によりて明かなるがごとく、ヴィタミンB含有量は、全脚気14例中8例は多量、2例は中等量、3例は少量、1例はきわめて微量なるに対し、非脚気症例においては、全15例中6例は多量、2例は中等量、5例は少量、2例はきわめて微量にして、ヴィタミンB欠乏症に罹患せる家鶏と、健康家鶏との間におけるがごとき著明なる相違を発見するを得ず。人体材料においては、実験動物より得たるごとき健康時におけるものを求め能わず、従って対照として検査せるものは、何れも病死により得たるものなるが故に、ヴィタミン含有量の著しく減少せるものあるも、また当然の所見に属す。しかして脚気死のそれが、これら非脚気死に比して幾分にても、減少せるがごとき傾向をも示さざることは、特に注意すべき所なり。


この結果をもって、脚気患者の肝臓のビタミンB含有量は、非脚気患者の肝臓に含まれるそれと比較して減少していない、すなわち、脚気がビタミンB欠乏症であるという説に対する反証になると緒方らは結論した。私たちは、脚気がビタミンB欠乏症であること、すなわち、緒方らの結論が結果的に間違っていることを知っている。なぜ、緒方らは間違ったのか。一つは、ビタミンB含有量を、鳩の白米病からの回復という定量困難な指標によって測っているからであろう*3。血糖値や体温も参考にしているが、「元気回復」「麻痺なお少しく存するも元気」「幾分か軽快」「軽度麻痺」という判断は主観的にならざるを得ない。「脚気患者の肝臓にはビタミンBは含まれているはずだ」という先入観から判断が影響を受けることもありうる。理想的には、測定者は、検体が脚気患者由来か非脚気患者由来かを知らされずに、つまりブラインド条件下で判断するのが望ましい。しかし、測定をブラインド条件で行ったという記載はなかった。緒方らが正しい結論を得られなかった理由は他にもある。当時、既に脚気に対するビタミンB投与は治療法として認知されつつあった。死亡した脚気患者は、生前にビタミンBの投与を受けた可能性が高い。緒方らも、自分たちの実験の弱点について正直に記載している。


病死内臓ヴィタミンB含有量は、生前患者に与えられたるヴィタミンB量に関係するところ大なるべきは当然の理なり。されば全実験例において、患者が摂取せし食餌の調査を試みたれども、その多数例にありては、病床日誌中にこれに関する明細なる記事を欠けるもの多くして、ついにその目的を達すること能はざりしは、余らの大に遺憾とする所なり。また脚気例においても同様に食餌の種類、特にヴィタミンB製剤投与に関して不明なるもの少なからず。従って余らは、生前に与えたるヴィタミンB量において正確なる比較研究を試み能はざりき。


私の知る限りにおいて、当時のビタミンB製剤は経口投与である。経口投与されたビタミンBは、消化管で吸収され、まず肝臓へ運ばれる。よって、全身のビタミン欠乏状態と肝臓のビタミンB含有量が相関しないことは十分に考えられる。他にも、死亡してから肝臓の検体を得るまでの時間経過も、結果を狂わす一因になりうる*4。非脚気死からの検体でも、ビタミンB含有量が少ないものがあるのは、おそらくはこのためだろう。

以上は、後知恵での考察であって、当時においては、これ以上の研究を行うのはきわめて困難であったろう。自説に都合の悪い事実も隠さず、断定せず、将来、直接測定法が開発されたときに真否が明らかになるであろうとの正しい予測*5のもとに、緒方らは研究した。科学研究は常に理想的な状況で行えるわけではない。ヒトを対象した研究では特にそうだ。しかし、限界のあることを承知して、少しでも研究を進めるのが科学である。


余らは脚気本体に関し、ヴィタミンB欠乏症説の旺盛なる現時に当り、直にその学説に左袒*6し他を顧みる余裕なき研究者に向って、余らがここに報告せるが如き実験成績は、確かにその一反証たる得る事実なることを警告せんと欲す。


緒方らは、脚気の謎を追及した。権威に安住して安易にビタミン学説を否定した頑迷な学者ではなく、事実を明らかにする努力を惜しまなかった懐疑主義者であった。改善食が脚気を抑制することを示した高木兼寛、米糠からビタミンBを抽出した鈴木梅太郎と同じく、緒方知三郎も、ビタミン学説の進歩に寄与した一人であると言える。



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*1:松田誠、■脚気病原因の研究史 ―ビタミン欠乏症が発見,認定されるまで―(PDF)

*2:引用者注:前述のごとき研究成績とは、ビタミンBが肝・膵・腎などに比較的多量に含まれ、筋肉・腫瘍・胎児には少ないという先行研究のこと

*3:「治療効果を観察するに際して最も重きを置きしは、神経症状回復程度なりし…」

*4:「さればこの時間内に肝臓組織内に現わるる死後変化、とくに自家融解ならびに腐敗現象によりて組織内に含有せられるヴィタミンBの一部は化学的変化を起し、従ってその量の減少を来たさんことは、吾人のあらかじめ考慮し置かざるべからざる重要問題なり」

*5:「後日ヴィタミンB化学的測定法の発見せられるときに、始めて余らの測定成績の真否は確定せられるべきものなり…」

*6:引用者注:左袒=味方すること

bn2islanderbn2islander 2010/06/23 14:50 >ビタミン欠乏説に反対した医学者は、主に東大出身者であり、
>「事実よりも権威重視」「頭が固い」といった批判をされることがある

島薗順次郎氏も東大出身者だった事を考えれば,脚気論争において東大出身かそうでないかは,あまり意味がないのは確かだと思います.単に,医療界の考え方の違いが,脚気論争に反映されていたと言う事でしょうね.

そして,考え方は違いながらも,彼らは彼らなりに真摯に脚気を追求していたと考えます

satosato 2010/07/02 12:57 脚気は第二次世界大戦末期の中支戦線や南方戦線でも発生してるんで、たとえ日露戦争時に麦飯を支給していたとしても、脚気の克服は無理だったんじゃないかと思う。日露戦争時代の日本軍に、常に定量の麦を確保して全兵士に行き渡らせる能力があるとは考え辛い。当時は輸送力といえば鉄道の他には人力か馬車しかない。しかもその大半は弾薬と主食の輸送に食われてしまう。さらに日本軍は現地調達重視だったんで栄養が偏りやすい。日露戦争時には兵士、軍属あわせて約100万の日本人が大陸に渡っており、彼らの口を満たすだけでも一大事だった。輸送する品目の種類が増えるとそれだけ輸送時の効率も下がる。「軍医」としての森鴎外が麦飯支給をためらったのも分からなくもない(もっとも、当時の森は兵食の選定を左右できる立場にないが)。そもそも、通説とは異なり実際には麦飯は支給されていたという話もある。映画「明治天皇と日露大戦争」にも登場する逸話であるが、第三軍指令官の乃木は、常に兵卒と同じ麦飯を食べていたという。このあたりの真偽は、当時の兵士の手記を見るか、また日露戦争時の物資輸送記録を調べれば確かめることができると思うのだが…。

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