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2010-09-03 「冷たい」標準医療は「ぬくもりある」代替医療に勝てない
■[医学]「冷たい」標準医療は「ぬくもりある」代替医療に勝てない

「がんばれ!猫山先生」は、日本医事新報という雑誌に掲載されている4コママンガである。日本医事新報は医師向けの雑誌であるので、「がんばれ!猫山先生」も、完全に医師向けの内容である。内輪受け、自虐ネタが多い。今回紹介する「現代ムンテラ事情」も、自虐ネタである。「ムンテラ」とは、患者さんやご家族に対する説明のことを指す業界用語である。もともとは、「口」という意味のムント(Mund)と、「治療」という意味のテラピー(therapie)を合わせた言葉であるが、以下に引用するように、ぜんぜん治療になっていないことが多い。
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現代ムンテラ事情(がんばれ!猫山先生〈2〉より引用)
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むろんこれはマンガなので誇張されている。実際にはこんな医師はいないだろう。だけど、医師の多くは、このマンガを読んで、「アハハ、だよねー」と思うのだ。200分の1の死亡率と聞いて安心できない患者さんがいるのは当然だ。でも、死亡する可能性について医師は説明しなければならない。患者さんを安心させることと、情報を正確に伝えることにはジレンマがある。そのジレンマを、この4コマ漫画は自虐的な笑いで表現した。こんな「冷たい医療」がいいなんて医師は思っていない。でも、そうしないと「説明義務違反」で訴えられるのだ。
いっぽう、代替医療はどうか。確かに、「冷たい」標準医療と比較して、代替医療の多くは「ぬくもりある医療」で、患者さんに「癒し」を与えるであろう。ホメオパシーはその最右翼に位置する。悪性リンパ腫の患者さんに対し、容体悪化を「好転反応」としてホメオパシーによる治療を続け、最終的に死亡させた、「あかつき」問題*1において、ホメオパスと患者さんのメールのやり取りを読んで、標準医療は代替医療に絶対に勝てないと私は思った。はっきり言って勝負になんない。こっちは両手両足を縛られているのに、向こうは何でもアリの状態だ。
ホメオパスは「必要以上に患者を安心させ」「根拠のない保証をし」ている。そりゃあ、「癒し」「ぬくもり」「暖かさ」では、圧倒的にホメオパシーに分がある。「あかつき」問題の患者さんは、激痛により意識を消失し、病院に救急搬送された上で亡くなった。しかし、たいていの病気は自然治癒するのだ。ホメオパシーは、稀な重症例を見落とすまで「ぬくもりある医療」と思われ続けるのだ。いや、重症例を見落としたところで、「それは本来のホメオパシーではない」「たまたまホメオパスが能力不足だっただけ。標準医療だって医療ミスがある」と言い逃れるだけだろう。安心したい患者さんがいる限り、代替医療は勝ち続ける。
関連記事
*1:■ホメオパシー被害 「あかつき」問題を憂慮する会。当初、ホメオパスと患者さんのメールのやり取りが公開されていたが、現時点では公開されていない










非医療従事者も笑ってくれるといいのですが。
...非医療者ですけど。
似た話を、主治医とした事ありますけど、表現を変化させて、安心もさせたい、という気持ちがこっちにヒシヒシと伝わってきて...うーん、どう受けてあげたらいいかなあ、と微妙な雰囲気になった事があります。(苦笑)
昔勤めてた会社の上司から
「○○という事が有ったんだが、それでエイズが移されてないか病院に電話で聞いてくれ」
という、日本語になっていない事を頼まれた事が有ります…
…あの時対応してくれた看護士さん、ホントにスミマセンでした…
で、裁判沙汰にもなったので、そろそろ、ホメオパシーも同意書が必要になるかも。
「自己判断ですので、ホメオパスの責任は一切問いません。」
これで、いい勝負になるかも。
私の叔父は自分の不調が恐くてやっと病院で診察を受けた時は膵臓癌が大分悪くなっていました。病名は当然告知で、手術時も何種類かの方法(開けて閉めるだけも含む)の説明を受けました。とても臆病な人なのですが、説明を聞いても退院する気マンマンでした。私達にもう一度お寿司をご馳走してくれるそうです(元すし職人なので)。
膵臓癌と聞いた時はもうダメなんだろうと思いましたが、何とか手術が出来て2ヶ月ほどで退院しました。今後のことは楽観できませんが当人は70過ぎです、低空飛行でも苦痛が軽減された人生がもう少し送れれば癌に負けたことにはならない、と思います。
>zororiさん
ホメも同意書が必要ですよ、中身は知りませんが。
http://jphma.org/syokugyou/kijyun.html
>「自己判断ですので、ホメオパスの責任は一切問いません。」
書いてありそうで恐いっす。
「我が社のXXXを導入すれば100%売上UP間違いなし!」なんていう奴がいたら、私は確実にセールストークだと思う。だけど、そういう言葉を信じて喜んで買うバカな経営者とか多いそうですからね。まともな大人は、もう少し科学的な思想とか統計の基礎知識くらい持つべきだよ。
>ホメも同意書が必要ですよ、中身は知りませんが。
そうだったんですね。文面を知りたい。
> http://ep.blog12.fc2.com/blog-entry-1671.html#more
なんか、このようなのが出てました。
キリスト教がニューエイジを分析したんだそうです。
微妙に文章が砕けているのは、味なのかな?
...ちなみに、狩り、ってのは違うと思う...。(狩りには、遊び的意味があるように思うので。)
相互関係なんだから、片方の責任がまったくない、なんてのは幼児とか成年後見人とか、そういう場合しか成り立たないんじゃないの? と思うのだけど。
あとは、本当に「ちゃんと説明されて契約する際」の「責任追及の放棄同意書」に限定される、とか。
「私の技術では50%は失敗します」とかまで言って治療をお断りしたりしてます。
日本ホメオパシー医学会(帯津系)は同意書例を見られます。これどの程度法的効力があるんでしょうかね?
http://www.jpsh.jp/m_socie2ic.html
有難うございます。そういえば見た覚えが有りました。思い出しました。
肝心の説明内容が全く記載されていませんね。
治療・検査の危険性、失敗・障害の確率とか。これじゃ、標準医療に勝ち目はありませんね。
一昨日も経過観察のためのCT検査の同意書を書きました。造影剤について説明の有るやつです。
数年前の慢性副鼻腔炎の内視鏡手術の同意書には、失明の危険性が書いてあって、ちょっとビビりました。
そういえば、スクーバ・ダイビング・スクールの同意書も一瞬、署名に躊躇したなあ。
この「ムンテラ」、話の内容を書面で提示してませんね。ぜひ5コマ目に「掟−書面で提示し、確認のサインをもらうことを怠らない」を入れて欲しい。患者さんは、もう怖くなって手が震えてサインできない様子を描いて。。
↑冗談ではなく、当院では「書面によって説明しサインをもらってください。それがない場合は、説明したとは見なされません」とリスク・マネージャから言われています。最近、音声を自動録音するシステムが開発されたようで、これがあれば書面を取り交わす時間と手間がはぶけて良いなと思います。
http://mytown.asahi.com/tama/news.php?k_id=14000001009010001
> 患者との会話録音 カルテ保存、説明明確化
おめでとう!同じ病で私のところに来た他の9人は、皆死んでしまいました!」
怖いかどうかは別にして、どこのダイブショップでも毎回「免責同意書」にサインは求められます。 していますよ、いつも。 但し、判例によればこの種の同意書はまったく効力がないと「ほざいて」からですが。金を取ってサービスを提供する以上、免責はありえないそうで。明日もサインします。
この要因でホメオパシーが広がった部分も大きいんでしょうね。
全然、ポイントがズレていますよ。
ホメオパシーが強力なのは、ぬくもりがあるからじゃなくて、真実を語らずに嘘ばかり語るからです。気休めの嘘ばかりを語ることで、患者をだましているだけです。
嘘とぬくもりとは、全然違うものです。勘違いしないでくださいね。
従って、正しくは次の通り。
「ぬくもりのある標準医療は、嘘ばかりの代替医療に勝てる」
「ぬくもりのない標準医療は、嘘ばかりの代替医療に勝てない」
患者の気持ちを考えない冷たい診療をしていれば、何にだって勝てるはずがありません。冷たい診療は勝手に自滅しているだけです。
漫画の医師は、人に対する語り方を知らない、アホ医師でしょう。私は全然、笑う気になりませんね。むしろヒヤリとする。こういう機械みたいな医師はいっぱいいますから。
だって、患者が合理的な治療を求めて医者に行くというのはどう考えても現実には合ってなくて、「ぬくもり」を求めていてるのも事実です。「ぬくもりのある3ヶ月」と「ぬくもりのない6ヶ月」のうちどちらを選ぶかは自明ではありません。これが、「愚かな選択」であることが自明でもそれを選ぶことを認めるという「愚行権」の問題ではなく、純粋に異なる価値の選択の問題だということを意味している気がします。
> 怖いかどうかは別にして、どこのダイブショップでも毎回「免責同意書」にサインは求められます。
いえいえ。
怖い、というのは、実際に免責になってないのに、免責同意書にサインしたので、免責になっているという認識に至っているダイブショップがいる、という事実だったり...。(最近では、そういうお店なくなったんでしょうか? scuba から引退して久しいんで。)
...っていうか、最後の方は、scuba shop なんて利用しなかった(C Card 提示のタンクレンタルのみ)ので、前半の数百枚(数は忘れた)程度ですけど。
>普通だったら笑いですが、ホメオパシーとの関連では笑いというより真剣な問題ではないでしょうか。
いや、真剣な問題を笑いにするのが風刺マンガでは。
医者の自虐ネタでしょう。患者に不安を与えているのは分かっているのに、どうしようもない。どうしようもなくさせているのは、患者や世間の医者に対する矛盾した注文。どうすりゃいいのさ、笑うしかないねと。
でも、不謹慎だと怒り出す人も世の中にはいて、それがまたマンガのネタになったりして。
>ホメオパシーを否定するのは結構ですが、ホメオパシー=代替医療として、代替医療すべてを否定するかのような記事を書くのは止めて欲しいもの
貴方の記事にある”自分には効果があった”という理由だけでは、数多に存在し、その殆どが偽薬効果と断言されている代替医療の世界においてそれを肯定する理屈にはなりえません。最初から情報が偏っていて、選択肢を狭められた状態での”自己責任”は正常な選択ではないのです。
それでもなお代替医療を否定するなと言うのであれば、「科学的」に「効果が実証されている」代替医療を例示して提示していただけませんか?
100年以内の死亡率ならほぼ100%だがw
安心が安全を損なう例はいくらもある。
「あかつき」問題でいえば、「死に至る可能性が高い重病」という認識は
明らかに不安につながるだろうが、この不安を避けて安心しようとし続けた
からこそ、結果として亡くなったわけである。
いかがわしい代替医療の問題点は追求されるべきではあるが
目先の安心を求めたがる態度が自己の生命を失うことに直結する
という冷たい事実を、世間の人間はわが身のこととして知った
ほうがいいだろう。
ブログを持っているなら教えてくださいね。黒木玄さんによる<「匿名」による批判の禁止ルール>を、義務ではありませんが、推奨します。「恥ずかしいコメントなので書けない」「NATROMにコテンパンに批判され反論できないままでいるからブログを明らかにするのは恥ずかしい」という事情がもしおありになるのなら、無理にとは言いません。おそらく、「ブログ主にバレバレなのに次々にハンドル名を変える」以上に恥ずかしい事情がおありなのでしょうね。
もし、マンガンさんが、たまたま馬鹿と同じプロバイダを使用していたとしたら、ごめんなさい。今回が初めてのコメントであるならば、その旨、おっしゃってください。これまでも、匿名でのコメント→反論→同一IPアドレスから別ハンドル名でのコメント、ということがこれまでも何度も続いていたのです。まあだいたい、文体と内容を見れば、IPアドレスなんか見なくてもわかるんですけどね。今後も、同様のことがあれば指摘します。
そういえば、フォルティ・タワーあたりに、ホメオパシーが出てきたような気もするのですが、レンタルで見たきりで、もう忘れました...。
ホメジャの「ホメオパシー健康相談」の同意書関係書類です。(4ページ以降)
http://www.lotus-office.net/homoeopathy/soudan.pdf
>4.私は、自分もしくは家族が、医師などの有資格の専門家に相談することが必要であると判断したときは、それを実行することを約束します。
>5.医師から出された薬に関して、また今後薬をとることに関しても、自分もしくは家族が判断し、責任をもつこととします。
など、見事に自己責任です。
・ 遠隔による場合 5,250 円
というあたりがツボでした。
>4.私は、自分もしくは家族が、医師などの有資格の専門家に相談することが必要であると判断したときは、それを実行することを約束します。
>5.医師から出された薬に関して、また今後薬をとることに関しても、自分もしくは家族が判断し、責任をもつこととします。
同意書とは、治療の危険性などを説明し、了解を得るものですが、この同意書における「危険性」とは、「「医師への相談を制限するものではない」というホメオパシーの考え方に反して、ホメオパスが、医師に相談するなと言ったり、医師から出された薬を飲むなと言うこと、あるいはほのめかすこと」ですね。
治療法の危険性・信頼性ではなくて、ホメオパスの危険性・信頼性についての注意喚起というか。
>治療法の危険性・信頼性ではなくて、ホメオパスの危険性・信頼性についての注意喚起というか。
なるほど、そうとも読めますね。ホメオパスを信じちゃいけないよ〜という。(笑)
以下はkikulogに書き込んだ私の見解です。
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1282551238#CID1283098325
> http://www.jpsh.jp/m_socie2ic.html
にあるホメオパシー医学会の同意書例は内容が破綻していますね。
「担当医師 からホメオパシーの治療内容について十分な説明を受け」って、説明内容が十分であるかどうかを素人である患者が判断出来る訳が無いと思うのですが。
説明した内容そのものが書いていない同意書にどれほどの意味があるのか・・・。
infoblogaさん 2010/09/04 23:39
>「ぬくもりのある3ヶ月」と「ぬくもりのない6ヶ月」のうちどちらを選ぶかは自明ではありません。
ホメオパスが「3ヶ月」であることをきちんと明言していれば、確かに「異なる価値の選択の問題」になりえますが、「3ヶ月」であることを患者に提示していないので、ホメオパシーの問題を価値観の問題と考える事は適当でないと考えます。
標準医療には終末医療としての疼痛ケアも選択肢にあると思いますので、標準医療こそ「ぬくもりのある(痛みの無い)3ヶ月」と「ぬくもりのない(癌と闘い抜く)6ヶ月」の両方の選択肢を提示していると言えるのでは無いでしょうか?
あかつき問題の最後の状態なんか、患者、痛みのあまりに意識不明とか、壮絶です。
ムンテラ受けてる方です。(一応難病患者)
上手な先生とへたくそな先生の差がありすぎます。
なんでなんだろう?
私の病気は原因のわからない病気です。
治るかもしれないし、治らないかもしれない。
お医者さまからそれを言われた時はすごいショックでした。
人生終わったと思いました。
だけど、セカンドオピニオンに行った先の先生に救われました。
ホメオパシーにしろ、わけわからん健康食品にしろ、売ってる側はきっと「自分がいいことをしてる。人を助けてる」って思っている人も多いのでしょうね。
それが「違うよ」ってことをどうしたらわかってもらえるか?
ごめんなさい、ぜんぜん素人の意見です。
わんわん様
>セカンドオピニオンに行った先の先生に救われました
二番目にムンテラする人のほうが絶対有利です.なんてったって「前医のムンテラに失望してやってきた」という基礎知識がありますので.
私もそのような患者には心にもないことを言って安心させていたし,今もしていますなぁ.
ありがとうございます。
違うのですよ、セカンドの先生の方が説明内容は辛らつでした。
最初の先生のムンテラは
1番目の医者「この病気は有名なので、インターネットで調べました?」
わんわん「はい、調べました」
1番目の医者「じゃあ、おわかりになっていますね」
って何がわかるんだよ〜、状態でした。
説明は「0」ではなかったがほとんど「メルクマニュアル」を出ないものでした。
で、セカンドオピニオンを受けたんですよ。
今は、セカンドオピニオンをしてくださった先生の方に通っています。
なかにはムンテラを放棄しているお医者様もいるってことです。
確かに2番目にムンテラするほうが簡単かもしれませんが・・・・
情報の提供はして欲しかった・・・・
http://www.geocities.jp/homoeopathytoyama/newpage46.html
医師は廃業しているのだと思いますが、この人のページにはとても医師(だった?)の言葉とは思えないようなことが書いてあります(神様とつながる不思議体験とか)。
とあるアメフトのボウル観覧席で。
弁「うー。あ痛てて」
医「お隣の人,どうしました。私は医者です。」
弁「さっきから,お腹が。」
医「どれ(診察して)たいしたことはない食あたりです。整腸剤飲んで寝ればいい。」
弁「あ,ご親切にありがとうございます。私は弁護士です。(名詞を渡す)」
医「こういう場合に誤診したら法的責任が生じますか?」
弁「良きサマリア人の法で重過失以外は免責でしょう。」
数日後,弁護士の元に初診料処方料の請求書が届いた。
その数日後,医師の元に法律相談料の請求書が届いた。
教訓:良き法曹は悪しき隣人w
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-d8.pdf
米国では1910年のフレクスナー報告に基づいて黎明期にあった西欧医学を基本に据え、科学的な事実を重視する医療改革を行う中で医学教育からホメオパシーを排除し、現在の質の高い医療が実現しました。
フレクスナー報告
Medical education in the United States and Canada
http://www.archive.org/details/medicaleducation00flexiala
同時期
1910年(明治43年)和田啓十郎先生の有名な「医界の鉄椎」
http://kindai.ndl.go.jp/BIBibDetail.php
http://aeam.umin.ac.jp/siryouko/ikadata/wadakeijulo.html
です。
我が国の学術会議議長は自国の医制・医政を理解できなくても
なれるようですが・・・
私的には現在の中国や韓国のように西洋医学+東洋医学の2本立てよりは
日本の西洋医学1本立てのほうがいいと思います。
>我が国の学術会議議長は自国の医制・医政を理解できなくても
なれるようですが・・・
この議長談話では米国の話しかしていないように思われますが?
具体的に何をおっしゃりたいのかが判りません。