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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2013-07-16 化学物質過敏症に関する私の発言について

[]化学物質過敏症に関する私の発言について 化学物質過敏症に関する私の発言についてを含むブックマーク

前回のエントリー(■水俣病と化学物質過敏症は異なる)にて、私の「難病や公害に対する基本的な姿勢」に問題があるというsivad氏による指摘が誤っていることを論じた。その指摘には今の時点では反論はないようだが、■続・NATROM氏『化学物質過敏症は臨床環境医のつくった「医原病」だと思う』等について - 赤の女王とお茶をにおいて、■NATROM氏の主張『化学物質過敏症は臨床環境医によってつくられた「医原病」だと思う』への批判 - Togetterで引用されている私の発言群に対する説明をsivad氏から求められた。なるほど、臨床環境医学についての問題点や私のこれまでの発言についてよくご存じでなく、Togetterのまとめだけを読めば、私の発言群について何かしらの説明が必要であると考える方がいるのは理解できる(それにしても、私の発言を問題にしたいのであれば、化学物質過敏症とはまったく性質の異なる水俣病の事例などを挙げなければいいのに)。まず、前回のエントリーで約束した「化学物質からの回避」および「化学物質の小用量の皮下投与」の問題点の詳細について述べ、次に私の発言群についての説明を試みよう。


臨床環境医による化学物質過敏症の治療法の問題点

臨床環境医が行ってきた治療法には多くの問題点がある。化学物質過敏症に対する治療として、臨床環境医であるウィリアム・レイ医師がホメオパシーを使用している例を既に挙げた(■治療にホメオパシーを用いる化学物質過敏症の権威)。日本ではさすがにホメオパシーを使用している例はほとんどみないが、ビタミンやミネラル、グルタチオンの補給がよく行われている。私の知る限りでは二重盲検法による臨床試験は行われておらず、エビデンスレベルは低い。プラセボとしては「効く」のであろう。これらはおそらく無害だからまあいい。

非常に問題があるのが誘発中和法と呼ばれる治療である。詳しくは■誘発中和法 −疑わしい治療法−で述べた。疾患の原因だと疑われている化学物質を皮内注射して「脱感作」する治療法であるのだが、希釈されているとはいえ潜在的な毒を皮内注射するのである。また、中和点や原因物質を探るために、多数の皮内注射を行わなければならない。

映像が残っておらず記憶に頼るが許して欲しい。化学物質過敏症を扱ったテレビ番組があった。ウィリアム・レイ医師のダラスの施設だったと思う。化学物質過敏症のアメリカ人の少女が誘発中和法の治療を受けていた。少女の腕にはたくさんの注射跡があった。テレビ的にはインパクトがある映像だろう。番組では「進歩した優れた治療を行っている」という論調であったが、私には虐待のように見えた。誘発中和法には当時はもちろん、現在もエビデンスはない。しかし、石川哲・宮田幹夫著「あなたも化学物質過敏症?」では、この誘発中和法が好意的に紹介されている。「日本でも中和法を少数の医師が行っています(P154)」とあった。

化学物質からの回避も、意外と侵襲性が高い。野菜をスーパーで買わずに無農薬のものを取り寄せる、とか、シャンプーを香料・添加物の少ないものにする、とかならまだよい(本当は良くないのだが)。Environmental Control Unit(ECU, 環境施設)といって、「化学物質」の発生を最低限に押え込んだクリーンな施設*1に入るという治療法がある。入るときは良い。問題は出るときだ。なにしろ外は「汚染社会」である。

ECUから「直接汚染社会に復帰することが難しい例(P157)」は、ECUに準じたコロニー(隔離された無味乾燥した施設)に入所する。コロニーに転地した三分の二は完治するが「残りの三分の一は、コロニーと自宅の間を行ったり来たりしています(P158 )」。社会復帰ができないということである。三分の一が社会復帰できないかもしれないような侵襲性の高い治療法はなかなかない。「コロニーと自宅の間を行ったり来たり」している残りの三分の一の患者さんが、本当に超微量の化学物質の曝露によって症状が誘発されていて、社会復帰ができないのが「汚染社会」のせいであれば、まだこうした治療も容認されうる余地がある。しかし、もし化学物質の曝露は関係なかったとしたら?複数の二重盲検法による負荷テストの結果は、症状の誘発と超微量の化学物質の曝露に関係がないことを示している。



「「化学物質過敏症患者が反応する対象は患者の恣意によって左右されている」というのは、たとえば、「放射能」を不安に思う人が瓦礫焼却に対して「反応」する一方で、瓦礫受け入れに賛成する人には反応しなかったりすることを指します」というツイートについて

MCSの特徴の一つは「過敏性の拡大」である。発症の原因となった(とされる)化学物質のみならず(化学構造や臭いが似てるというならともかく)無関係の多種類の化学物質(あるいは化学物質ではなく電磁波)にも反応するようになると臨床環境医は主張している。「汚染社会」「家の中には化学物質がぎっしり(P52)」「キッチンも化学物質だらけ(P56)」「オフィスだって化学物質では負けていない(P61)」などと脅かされたら、家の中、キッチン、オフィス等々で症状が出てしまう患者さんもいるのではないか、という推測は十分にありうる話だと私は考えるがいかがだろう。sivad氏によれば推測だけでは不十分でデータを出せということらしい。



■NATROM氏『化学物質過敏症は臨床環境医のつくった「医原病」だと思う』等について - 赤の女王とお茶を

たとえば、環境医を曝露要因として検討した疫学研究を示す必要があるでしょう。しかし、どうもそういった研究は見当たりません。



ここらで、『どうかみなさん、「データがないから何もしない」ということは、科学の悪のイデオロギーとしてとらえてください。』*2という言葉を思い出してみても良いのだが、実はデータはある。


■Media warnings about environmental pol... [Psychosom Med. 2003 May-Jun] - PubMed - NCBI


背景を含めるとわりとややこしい論文なので興味のある方は原著を参照してほしい。かいつまんで言うと、健常者32人に「二酸化炭素を無条件刺激、匂いのある化学物質を条件刺激として、条件反射によって症状を誘発させる」実験を行った。濃度の高い二酸化炭素は無臭だが症状を引き起こす。実験参加者に濃度の高い二酸化炭素と同時に匂いのある化学物質を与えた後に(このときは症状は起きる)、今度は空気(単独では症状を誘発しない)と同時に匂いのある化学物質を与えると症状を引き起こしうることが、以前の研究でわかっていた。

そこで今回の実験では対象を半分にわけ、一方にはMCSに関する情報、具体的には「私たちの環境の広範囲な化学物質汚染」が潜在的なMCSの原因になりうること、そしてMCSの症例の記述が記載されたリーフレットが待合室において与えられた。もう半分は情報なし。それぞれの群はさらに半分に分けられ、アンモニアを条件刺激とされる群と、niaouli(アロマテラピーに使われるオーストラリア原産の植物)を条件刺激とされる群に分けられた。アンモニアは不快な臭い、niaouliは心地よい/中立な匂いとして使用された。結果は、アンモニア・niaouliの両方ともMCSの情報を与えられた群において条件反射の学習効果が認められた。

WintersらはMCSの症状の(すべてではないせよ)一部は条件反射によるものと考えている。たとえば、大量の排気ガスの曝露で症状が生じると少量の排気ガスの臭いが症状の条件刺激になりうる、ということである*3。すると次にごく少量であっても排気ガスの臭いを感じただけで症状が起きる。条件刺激で症状が起きるのであれば、実際に排気ガスの曝露がなくても主観的にそう感じただけで症状が起きる。梅干を見ただけで唾液が出ない人だけが、こうした現象を疑いなさい。

Wintersらは、さらにこの考え方を進めて、「化学物質」の害への過度な警告が症状を誘発する条件反射の形成を促進していることをこの研究によって示唆した。わかりやすく言うと、実際は無害なレベルの濃度の化学物質であっても、それが有害であるという情報を与えられると症状が誘発されるようになりうることを示した。もちろん、(あらゆる研究と同様に)この研究には不備がある。対象者は患者ではなく健常者であった。MCS発症の原因とされる物質は二酸化炭素ではない。対象者の数が十分ではない。etc…。しかしながら、私の知る限り、Wintersらの主張を否定する実験はないし、これまで得られている医学的知見と矛盾しないどころか十分に予想できる範囲内の主張である。それとも、「化学物質」の過度な警告の害について、「詳細な機序がわかるまで、棚上げすべき」とでも言うのだろうか?

Wintersらやその他の知見を元に考えるに、放射線の害について不安になっており低線量の瓦礫が持ち込まれただけで症状が誘発される人たちもいる一方で、瓦礫受け入れに賛成しそればかりか「化学物質過敏症は放射能に敏感」というのは間違った情報であると考えている人には症状が誘発されない理由は容易に説明できるであろう。他に合理的な説明があるというのであれば、お聞きしたい。

他にも(化学物質の曝露ではなく)患者側の主観と症状の誘発が関連しているとしか思えない事例は散見される。■臨床環境医の主張で述べたが、排気ガス・新車の臭い・石油ストーブ・化粧品・食品添加物には反応するものの、スギやヒノキや桜の端材を燃やした煙はかなりの大量でも症状が誘発されない事例がある。煙にはホルムアルデヒドやダイオキシンが含まれているが「天然の甘い香り」でマスクされていれば症状は誘発されないのだ。喫煙可能な化学物質過敏症患者で*4、受動喫煙では症状が出るが自分が吸うのは平気という事例もある。



「臨床環境医たちが厳しい診断基準を作らなかった理由を、「顧客が減るから」だと私は推測する。連中は患者のことなんて考えてないよ。不安を煽って顧客が増えればそれでよかったのだろう」というツイートについて。

詳しくは■化学物質過敏症についての掲示板 - 進化論と創造論の掲示板3で述べた。

臨床環境医による「化学物質」の害の警告によって症状が誘発されうるという問題以外にも、症状誘発の原因が超微量の化学物質なのか、それとも心理的な要因によるものなのか、区別することは化学物質過敏症を治療を考える上ではとても重要である*5。というのも、治療のアプローチが異なるからだ。心理的な要因による症状に対してなら科学的裏付けのある治療法がありうる。たとえば、いくつかの疾患に対して認知行動療法(cognitive behavioral therapy、CBT)の有効性は知られている。私が調べた範囲内では化学物質過敏症に対して、認知行動療法の一種である"Mindfulness-based cognitive therapy"の無作為化試験(RCT)が進行中である*6。ただこれは2012年の話であってまだ結論は出ていないようだ。

本来なら、化学物質過敏症に対してもっと早期から「心理的な要因」からの治療アプローチがなされるべきだった。疾患概念が提唱されたころは知見もあまり集まっていなかったから仕方がないであろう。しかしながら、1993年(いまから20年も前!)には既に二重盲検法による負荷テストによって超微量の化学物質負荷で症状が誘発されず、あるいはプラセボ負荷でも症状が誘発されることが示されている*7。このあたりから臨床環境医が方針を見直していれば、今頃はもっとよい治療法ができていたのではなかったか。

臨床環境医はいったい何をしていたのか?毒を皮内注射したり、サプリメントを売ったりしている場合じゃなかっただろうに(せめて比較試験を行って有効性についての検証を行うべきではなかったか)。「大事なのは治療?それとも医者の面子?」という言葉は、臨床環境医に対してこそふさわしいと私は考える。



「化学物質過敏症は臨床環境医によってつくられた「医原病」だと思う。」というツイートについて

■ブラインドテストの必要性において、バラの花粉にアレルギーがあると思い込んでいる女性患者について書いた。幸いにもこの女性患者は、心理的要因によって症状が誘発されている可能性を無視しなかった医師に治療してもらえた。しかし、もしこの女性が「あなたは花粉過敏症です。バラだけでなく、ありとあらゆる花粉に反応するようになるかもしれません」などと他の医師から吹き込まれたとしたらどうだろう。この女性はバラだけでなく、他の花の香りを一生嗅げなくなったかもしれない。その場合、他の花への症状が拡大したのは医師の根拠のない発言のせいであり、「過敏性の拡大」は「医原性」であると言える。

さて、デンマークEPA(環境保護庁)の報告書によればMCSは心因性の原因を持つと多くの人が考えていると述べたのち、「多くの人々が、医師又はセラピストが患者の病気の症状と概念を進展させ継続させる"医原性"モデルに言及している」とある。一人や二人ではなく「多くの」である。



■Miljøstyrelsen

It is clear that many persons suffering from MCS complain of anxiety and depression, and many consider this to indicate that MCS has psychogenic causes. Many have mentioned the “iatrogenic” model, where the physician or therapist induces the patients to develop and sustain their symptoms and conception of illness (Black, 1995).



デンマークEPAの報告書にあるように、専門家がMCSと医原性の関連について述べた発言は複数存在する*8。これらの専門家が「医師(あるいは専門家)としての信頼を失」なった*9という話は聞かない。

既に述べたように、臨床環境医による化学物質への「警告」が症状を悪化させていると考える証拠がある。一方、臨床環境医たちが主張するような相互に関係のない多種類の化学物質に反応するようになるという「過敏症の拡大」が本当に生じているという証拠は、私の知る限りでは存在しない。うつ病患者に対して安易に「頑張れ」などと言ってはならないのと同様な意味において、MCS患者(あるいは潜在的なMCS患者)に対して安易に「相互に関係のない多種類の化学物質に反応するようになる」などと言ってはならないと私は考える。その真逆のことをしてきたのが臨床環境医たちである。

私の「医原病」発言の理由は、過敏性の拡大に限定されない。以下に述べるように、臨床環境医学は患者に不利益を与えている。まず、既に述べたが、誘発中和法のような臨床環境医たちが行っている治療法が患者の利益を損なうのは明らかである。

原因か結果かはともかくとしてMCSに精神疾患が合併しうることには異論はないであろう。場合によっては適切な薬物治療が望ましい場合もあるが、「合成化学物質が症状を引き起こす」などと患者が思い込まされていると、治療に大きな差し障りが生じうることは容易に推測できる。合成化学物質が症状を引き起こすのが事実ならともかく、そう断言できる明確な証拠は存在しない。臨床環境医による根拠のない主張が治療の妨げとなり、患者の利益を損なっている。ついでに言えば、精神疾患に限らず偶発的に合併した疾患への薬物療法に対する忌避、あるいはワクチンに対する忌避も患者の利益を損なう。

また、デンマークEPAの報告書(臨床環境医学に批判的なレビューであればたいてい言及されているが)において批判されているように、「臨床環境医学に基づく病気のモデル」において心理的要因はきわめて軽視されている*10。患者の訴えに耳を傾けていたらMCSの症状が心理的要因でも誘発しうることは負荷試験を行うまでもなく明らかだと私には思えるのだが、臨床環境医はそうは考えない。たとえば、化学物質の曝露がないのに症状が生じることがあるが(化学物質曝露のみが症状の原因でなければ当然ありうることだ)、臨床環境医は「離脱症状」*11として説明してしまう。臨床環境医による心理的要因の軽視がMCSの治療法の進歩を阻害し、患者の利益を損なっている。また、心理的要因が軽視されていることで、薬物治療だけでなく、認知行動療法をはじめとした心理的要因からの治療アプローチに対して、「心理療法を行うなんて私の症状が詐病だとでも思っているのか」などと、患者は抵抗するかもしれない。これも患者の利益を損なう。他にも挙げられるが、これくらいにしておこう。



「化学物質からの回避」の有害性について(2013年9月8日追記)

「野菜をスーパーで買わずに無農薬のものを取り寄せる、とか、シャンプーを香料・添加物の少ないものにする、とかならまだよい(本当は良くないのだが)」という発言について、掲示板にてご質問があった(■化学物質過敏症についての掲示板 - 進化論と創造論の掲示板3)。症状が出てしまう食品・製品を避けることがなぜ「本当は良くない」のか、疑問に思われるのはもっともなことである。掲示板でもお答えしたが、この場でも追記したほうが良いとのご提案を受け、確かにその通りであるのでこうして追記することにした。

MCSの特徴として、症状を引き起こす「化学物質」の種類がどんどん広がっていくという「過敏性の拡大」というものがある。臨床環境医は、しばしばコップにたとえられる「総身体負荷量」という概念によって、過敏性の拡大を説明する。「有害な化学物質」がコップに貯まりきってあふれている状態では、これまで平気であった「化学物質」に対しても反応するのだという。しかし、この臨床環境医の主張には医学的な根拠は無い(「総身体負荷量」の概念に対する簡単な批判は■臨床環境医の主張で行った)。

「過敏性の拡大」は、「総身体負荷量」のような医学的に証明されていない概念を持ち出さなくても、条件反射や学習で妥当な説明が可能である。たとえば、野菜の残留農薬に反応すると信じている化学物質過敏症患者が、スーパーで売られている野菜をさけ、特別に取り寄せた「○○農園の無農薬野菜」を食べたのちに症状が生じたとしよう。その症状の原因が野菜でなくても、患者の主観では、その「無農薬野菜」が原因だと認識しうる。「生産者がこっそり農薬を使ったのかもしれない。あるいは、○○農園は無農薬でも近隣の農家が使用した農薬が混入したのかもしれない。もうここの野菜は信用できない」。患者は次からは「○○農園の無農薬野菜」を回避するであろう。過敏性の拡大はこうして起こっている可能性がある。

こうした回避を繰り返すと、どんどん使用できる食品・製品が狭まってくる。社会生活や日常生活にも支障をきたす。症状が出てしまうのに無理にその食品・製品と使うと条件反射の強化となってしまうので難しいが、やみくもに回避するのも弊害がある。こうした病態には認知行動療法が効果がありそうに私には思われる。ただ、現時点では、有望であるとはみなされているものの、確固としたエビデンスがあるわけではない。いずれにせよ、「化学物質からの回避」が副作用を伴う治療法であることは、もっと周知されてしかるべきだと考える。

過度な化学物質からの回避への批判は複数あるが、たとえば、以下。「医師は、さまざまな低用量の化学物質への暴露を避けるように患者に勧めてはならない」「化学物質の曝露からの長期間の回避の推奨は禁忌である」とある。

■Multiple chemical sensitivity syndrome. [Am Fam Physician. 1998] - PubMed - NCBI,

The patient should be encouraged to work and to socialize despite the symptoms. The major disability from MCS is often the isolation and withdrawal experienced as the patient seeks to avoid chemical exposures. Yet there is no evidence that such avoidance is effective or that continued exposure leads to any adverse biologic effects. Therefore, the physician should not encourage the patient to avoid low-dose exposure to a variety of chemicals. Indeed, according to Sparks and associates,23 “[a] recommendation for long-term avoidance of chemical exposures is contraindicated. It is also impossible to accomplish.”



関連記事

■気功で化学物質過敏症が完治〜大明気功 体験談

■臨床環境医学と環境医学は異なる

*1:この施設ではスプリングベッドは使用しない。バネがコイルの作用で電磁波を誘導するからだそうだ。

*2:https://twitter.com/sivad/status/352795986420170752

*3:前回、「化学物質過敏症の(症状誘発ではなく)発症が化学物質曝露と関連していてもそれほど不思議ではないと私は考える」と述べた理由がこれである。実際には化学物質過敏症の発症と化学物質曝露について明確な疫学的証拠に欠けている。その理由についてもある程度は推測はできる

*4:喫煙者(喫煙歴含む)の化学物質過敏症は稀である。臨床環境医の提唱する「総身体負荷量」という概念(人体には耐えられる「化学物質」の総量があり、総身体負荷量を超える化学物質を負荷すると症状が出る)から言うと、喫煙は化学物質過敏症の強い発症リスクになりそうなのだが

*5:ついでに言えば化学物質の大量曝露とMCS発症の因果関係を考える上では症状の誘発の原因が超微量の化学物質か心理的要因かを区別することは重要ではない。仮に「化学物質の大量曝露によって、心理的な要因でも症状が誘発されるような病態になってしまった」のであれば、化学物質の大量曝露と発症の因果関係は有り、ということになろう。このあたりのことの不理解が私の主張に対する懐疑の一因のように思える

*6■Mindfulness-based cognitive therapy for multiple chem... [Trials. 2012] - PubMed - NCBI

*7:Staudenmayer H. Selner JC. Buhr MP. Double-blind provocation chamber challengesin 20 patients presenting with "multiple chemical sensitivity". Regulatory Toxicology & Pharmacology. 18(1):44-53, 1993

*8:たとえば"Thus, the clinical ecologists are misinterpreting common signs and symptoms of illness and failing to prescribe appropriate and proven therapies. The advice and recommendations of a clinical ecologist can lead to iatrogenic social and occupational disability.", Black DW., Regul Toxicol Pharmacol. 1993 Aug;18(1):23-31. あるいは "Along the first path , beliefs about low-level , multiple chemical sensitivities as the cause of physical and psychological symptoms are instilled and reinforced by a host of factors including toxico genic speculation , iatrogenic influence mediated by unsubstantiated diagnostic and treatment practices , patient support / advocacy networks , and social contagion.", Staudenmayer H., Regul Toxicol Pharmacol. 1996 Aug;24(1 Pt 2):S96-110. 「」付きですらないことにも注意されたし

*9: https://twitter.com/sivad/status/346951080279670785

*10:"It is surprising that the holistic illness model does not include the possibility of psychological factors being involved in the pathogenesis of the illness." URL:http://www2.mst.dk/common/Udgivramme/Frame.asp?http://www2.mst.dk/udgiv/publications/2005/87-7614-548-4/html/helepubl_eng.htm

*11:「…その化学物質から離れると逆に症状が悪化してきたり、新しい症状が出てきたりすることがあります」、「あなたも化学物質過敏症?」P179

shinzorshinzor 2013/07/16 21:37 おるさん,

>それだと問題があるんでしょうかね?

おるさんのような方ばかりなら問題ないと思うのですが,世の中には,精神疾患に対する偏見・差別,あるいは軽視があります。心因性と言われると,心が弱いと言われているようで不名誉なことと感じるのではないでしょうか。私も精神科の敷居は非常に高く感じます。情けないことに,世間体が気になるからです。周囲の偏見の影響が大きく,社会全体の問題です。心が弱いのは精神疾患の患者さんではなく,差別に屈する私のような人間ですね。精神疾患ではないのですが,認知症の症状が出ている親戚がいます。夫が病院に連れて行こうとすると,フライドを傷つけられたと感じて怒り出すそうで困っています。認知症に対する偏見がなければ素直に病院に行ってくれるような気がします。CSの状況と似ています。

ドイツでも,精神疾患に対する差別が存在するようです。

http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/cs_kaigai/Germany/mcs_Germany_CSN_Blog.html
>MCS 患者イニシアチブは、精神疾患であるという差別に対して行動を起こし、MCS 患者は身体表現性障害(Somatisierungsstorung)と示されている現在の一節−この差別的用語から永遠に解放され、変更させるべきだと主張し、ドイツ労働社会省へ書面を送付し働きかけ、ついに目標達成に至りました
>Silvia K. Muller、CSN(化学物質過敏症ネットワーク)2008 年12 月24 日

shinzorshinzor 2013/07/16 21:42 すみません、間違って前のエントリーのコメントを送信してしまいました。

ABO FANABO FAN 2013/07/16 22:01 ちょっと茶々を。
> 私の「難病や公害に対する基本的な姿勢」に問題があるというsivad氏による指摘が誤っていることを論じた。その指摘には今の時点では反論はないようだが、
とありますが、NATROMさんの「血液型と性格に関する意見」に問題があるという私の指摘が誤っていることを論じほしいのです。が、その私の指摘には今の時点ではNATROMさんから(に限らずほとんど)反論はないようですが…。なぜでしょうか?

krts1krts1 2013/07/20 18:23 マインドフルネスに関して誰も投稿しそうにないので、投稿しておく。

Mindfulness-based cognitive therapy(略称:MBCT、日本語名:マインドフルネス認知療法)*のような認知行動療法ではないのですが、マインドフルネスストレス低減法(Mindfulness-based stress reduction、略称:MBSR)について、HOTSUMA氏の次のはてブに紹介されています。

>化学物質過敏症(MCS),慢性疲労症候群(CFS),線維筋痛症(FM)のいずれかを伴う女性にはマインドフルネスストレス低減法(MBSR)が有効 J Multidiscip Healthc. 2009 Apr 7;2:53-9.
ttp://b.hatena.ne.jp/hotsuma/ (2013/06/14)

*マインドフルネスストレス低減法と認知療法を組み合わせてマインドフルネス認知療法が生まれたらしい

マインドフルネスについては、ここのサイトを参照するのが良いのかもしれない。
ttp://hikumano.umin.ac.jp/index.html

NATROM先生へ:ブログ本文中の "Mindfulness-based cognitive therapy" に日本語名を入れた方が読者にとってより読みやすいように考えます。ご検討下されば幸いです。

krts1krts1 2013/07/21 08:33 アクセプタンス&コミットメント・セラピー(英語名:Acceptance and Commitment Therapy、略称:ACT)についてもついでに紹介しておこう。回避の問題*を扱うにはこちらの方が良いのかもしれない。ただし、これについては、私が調べた限りにおいて、化学物質過敏症(MCS)への適用についての情報は見当たらなかった。

*症状を受容し、価値のある行動をする(森田療法風に言うと、症状をあるがままに受入れ、目的本位の行動をする) が課題になるかもしれない。

アクセプタンス&コミットメント・セラピーついては、これらを参照するのが良いのかもしれない。
ttp://hikumano.umin.ac.jp/index.html
ttp://kiui.jp/pc/clinical/kiyou/data/pdf2010/02_2.pdf

krts1krts1 2013/07/21 08:37 勢いでもうひとつ紹介。

村上正人、則岡孝子著の「最新版 自律神経失調症の治し方がわかる本」によると、ストレスをなくして快適に過ごすための方法(第7章)として、例えば、趣味、運動、呼吸法、ヨガ、座禅、音楽、自律訓練法、筋弛緩法、自然との対話(登山、釣り、ハイキング等)、笑い が挙げられている。

もちろん、これらの方法が、化学物質過敏症(MCS)の人にとって有効かどうかは、私には全くわからない。

krts1krts1 2013/07/21 17:15 (勢いで作成した 2013/07/21 08:37 のコメントを次のように訂正します。勢いで作成すると文書の品質が低いことあり。反省)

勢いでストレスの低減についてもうひとつ紹介
宮田幹夫著の本「化学物質過敏症 忍び寄る現在病の早期発見と治療」の P47 に「上手に気分転換をしてストレスを減らすように努力してください」とある。

ストレス低減の一例として、村上正人、則岡孝子著の「最新版 自律神経失調症の治し方がわかる本」によると、ストレスをなくして快適に過ごすための方法(第7章)として、例えば、趣味、運動、呼吸法、ヨガ、座禅、音楽、自律訓練法、筋弛緩法、自然との対話(登山、釣り、ハイキング等)、笑い が挙げられている。

もちろん、これらの方法が、化学物質過敏症(MCS)の人にとって有効かどうかは、私には全くわからないが。

M2M2 2013/07/30 15:01 y氏は、なにか原因が検出されなくてはおかしいと思ってらっしゃるのではないかと思っています。
ある現象(病名、治療法含む)があると主張するために必要なことがわかっていないのではないでしょうか?
ホメオパのレメディには、ホメオパ医者も誤解している、現代科学では検出不可能な「なにものか」が含まれていて、それが結果的には効くのだとしてもnatrom先生の論法で否定できるし、それで充分なのですよね。

krts1krts1 2013/08/04 22:08 ≪ご参考≫化学物質過敏症とは直接関係ないが、貝谷久宜監修の「よくわかる双極性障害(躁うつ病)」という本の P106-107 に、マインドフルネス瞑想が紹介されています。『家庭でも行うことができます』と記述されています。

さらに、『マインドフルネス*とは「気づくこと」を意味します。気づく対象は、「いま自分が生きているこの瞬間の現実」です。その現実を、「正しい・誤り」「すべき・すべきでない」「よい・悪い」といった評価を加えず、「あるがままに」感じとり、受け入れていくのがマインドフルネスの考え方です』と記述されています。

最後に、マインドフルネス瞑想をしているときの考え方として、『自分の気持ちや慣習に「とらわれない、固執しない」』ことが挙げられています。

*私の好きなマインドフルネスの定義を次に示します( ttp://pasadenatherapist.wordpress.com/2008/06/11/11-definitions-of-mindfulness/ の10.項による)
[引用]
Broadly conceptualized a kind of nonelaborative, nonjudgmental, present-centered awareness in which each thought, feeling, or sensation that arises in the attentional field is acknowledged and accepted as it is (Kabat-Zinn, 1990, 1998; Shapiro & Schwartz, 1999, 2000; Teasdale, 1999; Segal, Williams, & Teasdale, 2002; as cited in Bishop et al., 2004)
[引用終了]

この定義最後の as it is は「あるがままに」と訳すようです。

ーーーーーーーーーーーーー
・以前の投稿(2013/07/21 08:33)の補足
上記HOTSUMA氏のはてブの正確なURLを次に追加: ttp://b.hatena.ne.jp/hotsuma/20130614 (上から4つ目のブクマ)

・以前の投稿(2013/07/21 17:15)の補足
宮田幹夫著の本「化学物質過敏症 忍び寄る現在病の早期発見と治療」の P21 に「それ(アレルギー)に比べて化学物質過敏症は自律神経の異常なので、検査でアレルギーほどはっきりとした異常はみられません」とあります。

runrun 2013/08/08 18:12 ■Miljøstyrelsen
It is clear that many persons suffering from MCS complain of anxiety and depression, and many consider this to indicate that MCS has psychogenic causes. Many have mentioned the “iatrogenic” model, where the physician or therapist induces the patients to develop and sustain their symptoms and conception of illness (Black, 1995).
はこの部分以外は肯定的でしたね。
さすが1を10にするNATROM先生です。
さて、ツイッターで他の場所で議論しようという返事はいつ頂けるのでしょうか?
いつまでも自分だけ有利な場所に居ては更に誤解されますよ。

NATROMNATROM 2013/08/08 22:05 >この部分以外は肯定的でしたね

たとえば、

>As long as MCS has not been recognised as a disease using scientific medical criteria, the condition cannot be registered in the International Classification of Diseases version 10 (ICD-10) of the WHO. It is, therefore, not included in the Danish medical statistics.

とか、

>The American College of Occupational and Environmental Medicine is the forum in the US with most MCS experts. In 1999 it recommended the use of the name "idiopathic environment-related intolerance (IEI)" instead of MCS. The new name corresponds better with the present knowledge or lack of knowledge concerning the condition (ACOEM, 1999). Idiopathic implies that the cause of the illness is unknown. This is a better and more appropriate name.

とか、

>It is surprising that the holistic illness model does not include the possibility of psychological factors being involved in the pathogenesis of the illness.

とかも、「肯定的」 と解釈されたのですね。

他の場所での議論については、問題がいくつかあります。一つは議論によって体調が悪化しそうな患者さんがいらっしゃることです。一部の患者さんにはネット接続を止めることを強くお勧めします。もう一つは都合の悪いコメントの削除等の操作が行われないという確証がないことです。togetterまとめではコメント欄を検閲をしていましたよね。あらかじめブロックしておくのならまだしも、hapiotaroさんのコメントがなんら断りもなく削除されました。これはいけません。「他の場所での議論」したとして、同じことが行われるのではないか、と危惧しています。

「誤解」については私はまったく困っていません。というのも、既に私の主張は多くの読者に十分に理解されているからです。toggeterのコメントをブロックしている人の数が「多すぎて教えられません」ぐらいだそうですから。確かに、いまだご理解いただいていない方々も少数いらっしゃいます。しかし、これ以上議論したところで、そうした方々にご理解していただくのはたいへんに困難と言わざるを得ません。だとすると議論をするだけ無駄でしょう。

ABO FANABO FAN 2013/08/08 23:23 NATROMさん、こんばんは。
ぜひ、血液型のエントリーにも登場をお願いします。
首を長くしてお待ちしています。

runrun 2013/08/09 10:16 ああ、書けますね。誤解した事をお詫びします。
さて、指摘の文ですが確かにありますね。
しかしあの長い論文の中でその程度でしょ?
化学物質問題市民研究会に翻訳版があるので肯定的論文という事は明白です。

NATROMNATROM 2013/08/09 12:03 「肯定的論文という事は明白」かどうかは、読者が読んでそれぞれ判断すればいいことですね。(いわゆる論文ではないのですが、それはともかくとして)

runrun 2013/08/09 14:39 その読者ってのが結局NATROMさんの味方と感じるんだよね。2ちゃんねるにスレ作るのでいつかそこで話そうじゃないですか。したらば掲示板よりマシですし不正な削除も無いだろうし削除依頼も見れるからね。

runrun 2013/08/09 18:34 あ、一つ言う事がありました。
色んな所でNATROMさんが「こんな医者はいない」と回答してもらった話ですが葵東さんが情報源じゃないよ。
北九州市で結構有名なお医者さんです。
あ、もう1つ。
今日は12時まで仕事だったんですか?わずか3分で返信とは神業ですね。出来ればその神業を実績をあげる事に使ってくださいね。

runrun 2013/08/11 12:04 ついでなので読者さんに翻訳版を紹介します。
・デンマークEPAの報告書
多種化学物質過敏症 MCS

情報源:Danish EPA / Environmental Project no. 988, 2005
Multiple Chemical Sensitivity, MCS
Version 1.0 March 2005
Martin Silberschmidt, ms consult



http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/cs_kaigai/mcs_Danish_EPA.html

科学用語と略語リスト
緒言
概要と結論
1. はじめに
 1.1 この報告書について
 1.2 情報源
2 歴史、定義、名前、及び他の症状との区別
 2.1 MCS、発展の歴史
  2.1.1 毒物学的感受性
  2.1.2 疾病、病気、症状
 2.2 MCSに関する記述
  2.2.1 MCSの症状
  2.2.2 MCSの定義
  2.2.3 MCS、経過
  2.2.4 MCSの同義語
 2.3 他の症候群及び病気との区別
 2.4 コメント
3 MCSに関する会議、ワークショップ、報告書
 3.1 アメリカの活動
  3.1.1 会議、ワークショップ、専門家報告書
  3.1.2 省庁横断委員会:機関横断ワーキンググループ
  3.1.3 専門医師組織のMCS問題に対する態度
  3.1.4コメント
 3.2 カナダの活動
 3.3 ヨーロッパの活動
  3.3.1 EU 環境総局報告書 1996
  3.3.2 イギリス安全衛生長官(HSE)への報告書
  3.3.3 イギリス・アレルギー環境栄養医学協会(BSAENM)の報告書
 3.4 国連/WHOの下での活動
 3.5 結論
4 MCSの事例
 4.1 有機溶剤への曝露によるMCS
  4.1.1 トンネル工事作業中にガソリン・ヒュームに急性曝露した労働者のMCS
  4.1.2 プラスチックへの曝露によるMCS
 4.2 農薬への曝露によるMCS
  4.2.1 デンマークの状況
 4.3 木材防腐剤−ペンタクロロフェノール(PCP)、ドイツ
  4.3.1 レントリン(Rentolin)への曝露によるMCS、デンマーク
 4.4 屋内環境に関連したMCS
 4.5 湾岸戦争症候群 (GWS)
 4.6 コメント
 4.7 MCSを引き起こす化学物質
  4.7.1 MSCに関連する化学物質と初期曝露
  4.7.2 複合反応を引き起こす化学物質(引き金物質)
5 発症頻度(Frequency)
 5.1 有病率(Prevalence)
  5.1.1 産業医学論文中のMCSの有病率(Prevalence)
 5.2 罹患率(Incidence)
 5.3 環境医師と患者組織による有病率(Prevalence)
  5.3.1 患者組織によるデンマークでのMCS発症頻度(Frequency)
 5.4 コメント
6 病気の原因と機序
 6.1 免疫学的機序
 6.2 鼻の粘膜の機序
 6.3 神経学的機序
  6.3.1 嗅覚−大脳辺縁系
  6.3.2 神経性機序に関連する他の機序
  6.3.3 脳の機能の変化
 6.4 心理学的機序
  6.4.1 条件反射(パブロフの条件反射説)
  6.4.2 心因性要素
  6.4.3 身体化症候群
 6.5 毒性誘因耐性消失(TILT)
 6.6 臨床環境医学に基づく病気のモデル
 6.7 討議
 6.8 結論
7 診察と診断の方法
 7.1 診察の方法
 7.2 MCSの診断
 7.3 コメントと結論
8 MCSは当局によりどのように扱われているか
 8.1 アメリカとカナダ
  8.1.1 法律と認知
  8.1.2 結論
 8.2 ヨーロッパ
  8.2.1 法律と認知
  8.2.2 その他の活動
  8.2.3 結論
 8.3 デンマークの状況
  8.3.1 当局
  8.3.2 MCSを持つ人々の診察
  8.3.3 デンマークMCS組織
  8.3.4 結論と勧告
9 まとめ、結論、勧告
 9.1 まとめ
  9.1.1 目的
  9.1.2 MCS の記述と定義
  9.1.3 国際的な活動と研究
  9.1.4 MCS の症例
  9.1.5 有病率(Prevalence)
  9.1.6 可能性ある機序
  9.1.7 診察と診断の方法
  9.1.8 アメリカとヨーロッパの当局によるMCSへの対応
  9.1.9 デンマークの状況
 9.2 結論
 9.3 勧告
10 参照

runrun 2013/08/11 12:11 それにしてもNATROMさん、翻訳版があるのに何故使わないんですか?
英語で書いておけばわざわざ検証しないだろうという目論見かと思っちゃいましたよ。
さすがに考え過ぎですよね、あはは(棒読み
読者サービスが足りないと思ったのでフォローしておきました。
いえいえ、当然の事をしただけなのでお礼しなくても結構ですよ。

counterfactualcounterfactual 2013/08/14 07:15 runさん、読者サービス感謝です。読んでみました

病気の原因と機序では、条件反射説や心因性もあげられていて


6.8 の結論で

「MCSに関連する原因と機序の明確な知識と科学的な文書はまだ存在しない。記述された機序で除外されているものはない。

 現在、ほとんどの研究者は下記の点に同意している。

1.機序は、ひとつあるいはそれ以上の生理学的及び心理学的要素の相互反応に基づいている。
2.MCSは主に、他の人々より外部環境影響に容易に反応しやすい人々の中に見られる。
 次の仮説を提唱することができる。:
 MCSの背後にある病気の機序は、特に病気に罹りやすい人々に関し、脳中枢への生物学的及び心理学的な両方の影響に関連している。」

って書いてありますね。つまり、原因はわかっておらず、この文書に記述されている機序で除外されているものはない。心因性も原因候補である、ということですね。

とらとらとらとら 2013/08/18 17:47 NATROMさんwrote:
>>「誤解」については私はまったく困っていません。というのも、既に私の主張は多くの読者に十分に理解されているからです。
はい,理解しているつもりです。大丈夫ですよ。

runさんwrote:
>>化学物質問題市民研究会に翻訳版があるので肯定的論文という事は明白です。
NATROMさんwtote:
>> 「肯定的論文という事は明白」かどうかは、読者が読んでそれぞれ判断すればいいことですね。(いわゆる論文ではないのですが、それはともかくとして)
runさんwrote:
>>それにしてもNATROMさん、翻訳版があるのに何故使わないんですか?
>>英語で書いておけばわざわざ検証しないだろうという目論見かと思っちゃいましたよ。さすがに考え過ぎですよね、あはは(棒読み

NATROMさんの意図は,『「化学物質問題市民研究会」(に属する者)が訳した翻訳版が,果たして本当に信頼に足るものなのか? 原文を読まれることをお勧めする』ということだと理解していますよ。

M2M2 2013/08/20 13:51 「これと同じ論法で」が通用しない人はやっかいだなあ。Y氏がそんな人だとは思わなかったけど。
がっかりだよ。

runrun 2013/08/21 21:40 心因性はあくまでも候補。化学物質過敏症に関する覚え書きはさっさと書きかえるべきだね。
>,『「化学物質問題市民研究会」(に属する者)が訳した翻訳版が,果たして本当に信頼に足るものなのか?
という事なら都合悪いものは削除するでしょ。
都合の良い事以外は削除する自称内科医なら居るけどね。

MonzenKozoMonzenKozo 2013/08/22 00:18 原文と逐次比較をしたわけでは無いので、確実な事は言えませんが、日本語訳文をひと通り読んだ印象としてはrunさんがおっしゃるようにそれほどバイアスがかかった翻訳には見えませんでした。

例えば

--ここから--
6.4.2 心因性要素
 MCSの多くの人々は不安や鬱を訴えることは明らかであり、多くの人々はこのことがMCSの原因が心因性であることを示している考える。多くの人々が、医師又はセラピストが患者の病気の症状と概念を進展させ継続させる”医原性(訳注:医師の診断、治療によって生じた)”モデルに言及している(Black, 1995)。
--ここまで--

と、「多くの人々がMCSの原因が心因性であることを示していると考える」「多くの人々が・・・医原性モデルに言及している」と正直に訳しています。


また、まとめ部分である9章の「9.1.6 可能性ある機序」の最後には

--ここから--
最後に、全体論的(holistic)環境医学は、MCSは外部化学物質に対する体の防御能力及び解毒能力の弱体又は欠陥によって引き起こされ、それが体の内部機能のバランスを崩すという意見である。臨床環境医師らによって発表されているこの仮説の証拠は、医学界で確立されている客観性、標準化、及び、品質管理の要求に照らして、承認されていない。
--ここまで--

と、臨床環境医が提唱しているholisticな病気モデルは、その証拠が現在の医学の標準的な手続きに則っておらず、スタンダード(?)な医学界では全く認められていない事を伺わせる記述もあります。

この日本語訳でも、ひと通り読めばNATROMさんの主張が正しいであろうことを確認できると思います。

NATROMNATROM 2013/08/22 00:33 「EPAの報告書」は"包括的"な報告書なので、蓋然性の高低が考慮されていないんですよ。まともな医学者なら「いくらなんでもこれはない」と考えるような、蓋然性の低い説(「臨床環境医学に基づく病気のモデル」とか)も記載されています。蓋然性の高い説のみを記載するとUpToDateみたいになります。(ごく一部の人以外にはわかりやすいので例に挙げますが)たとえばホメオパシーの"包括的"な報告書には、ホメオパシーが有効であったという研究もいろいろ記載されるでしょうが、UpToDateのような臨床医に対する実践的なツールにはそんな蓋然性の低い研究は記載されず、「ホメオパシーには特異的効果は無い」と記載されるでしょう。

さらに言うなら「免疫学的機序」とか「神経学的機序」とかは「心理学的機序」と両立しないわけではありません。何度も言っていますが、プラセボによって症状が誘発されうる人が、何らかの免疫学的・神経学的異常を有していても不思議ではありません。「いったいなぜ心理的に症状が誘発される人がいるのだろう?」という問いの答えが、免疫学的・神経学的研究から明らかになるかもしれません。


>都合の良い事以外は削除する自称内科医なら居るけどね。

「都合の良い事以外は削除する自称内科医」というのは誰ですか?

もちろん、「NATROMは都合の良い事以外は削除する」とrunさんがほのめかしたいことはわかっています。実際には私が「都合の良い事以外は削除」した事実をrunさんは具体的に指摘することができないので、ほのめかすにとどめているわけですよね。というか、「都合の良い事以外は削除」していたのは、むしろtogetterまとめのほうですね。具体的にはhapiotaroさんのコメントがなんら断りもなく削除されました。削除した、という事実すら記載されませんでした。コメント欄を検閲をしていることは隠されていません。コメントをブロックしている人の数は「多すぎて教えられません」のだそうです。都合の良い事以外は検閲しているわけですね。


>翻訳版があるのに何故使わないんですか?

ついでに答えておきましょう。可能な限り原典もしくは原典に近い書誌情報を挙げるようにしているからです。言論を行う者にとってはごく基本的なことです。翻訳版だけ挙げて原典を挙げないのはなぜか、と聞かれるならまだしも、翻訳版をなぜ使わないのかと聞かれる意味がわかりません。原典がアクセス困難(有料だとかネット上にはないとか)であるとかならともかくそうではないのですから原典を挙げるのは当然です。

ABO FANABO FAN 2013/08/22 06:58 エントリー違いですが、いまだに回答いただいてないようなので…。

2003.5.16付のNATROMさんからのメールですが、

> 「統計データがあればメカニズムは無視してもいい」と考えます。
> …私が問題にしているのは、メカニズムの不在ではなく、統計データが不十分であることです。

代表例ですが、

A. 自分の性格の評価に血液型ステレオタイプが与える影響 工藤 恵理子(東京女子大学 2009)
 全体として、血液型ステレオタイプに合致するような自己評価が認められた
B. 血液型性格項目の自己認知に及ぼすTV番組視聴の影響 山岡 重行(聖徳大学人文学部 2006)
 高受容群では11項目で血液型の主効果が認められ、低受容群でも2項目で血液型の主効果が認められた。 
C. 潜在的な血液型ステレオタイプ信念と自己情報処理 久保田健市(名古屋市立大学 2007)
 特性語の種類の主効果(F(1,32)=9.80, p<.01)と特性語の種類×参加者の血液型の交互作用(F(3,32)=3.22, p<.05)が有意だった…定義づけ課題の結果についても,同様の2要因分散分析を行ったところ,特性語×参加者の血液型の交互作用が有意だった.
http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25

念のため、これらの論文の結論は、
A.「血液型ステレオタイプに合致するような自己評価が認められた」
B.「血液型の主効果が認められた」
C.「交互作用が有意だった」
は、要するに「統計的に有意な差があった」ということです。

ぜひ回答をお願いします。

counterfactualcounterfactual 2013/08/22 14:57 runさん

微量の化学物質もあくまでも候補ですね。
要は、原因はわかっていない、というのがあの文書の述べているところですね。

runrun 2013/08/28 08:15 >要は、原因はわかっていない、というのがあの文書の述べているところですね
というけど完全に原因特定できた事なんて無いよ、化学物質に反応するけど何故そうなるかは解からない。ただ治り方はあるという事。
で、NATROM先生またホメオパシーですかwww
私も認めてねぇっつってんでしょ。
都合の悪い事を削除というより掲載しないと言うなら分かるかな?
どーせ海外で心因性論が多いからって日本もそうなったら俺はパイオニアだと言うつもりでしょ?
んな事どーでもいいんですわ、治療法確立出来るなら何でも構わない。
NATROM大先生に出来るかな?

runrun 2013/08/28 08:35 それよりもサボリやめたら?
8時半〜18時半、12時半頃〜15時までは休み、木、土は午前のみとして診療時間内にコメントした物を集めたのですが・・・
NATROM 2013/08/09 12:03
NATROM 2013/07/17 11:26
NATROM 2013/06/19 10:51
NATROM 2013/06/19 10:55
NATROM 2013/06/20 08:36
NATROM 2013/06/20 08:45
NATROM 2013/06/06 09:18
NATROM 2013/06/28 08:30
NATROM 2013/04/09 16:31
NATROM 2013/03/16 08:32
NATROM 2013/03/28 08:33
NATROM 2012/12/10 08:55
NATROM 2012/12/04 15:08
NATROM 2012/11/07 11:06
NATROM 2012/11/08 08:50
NATROM 2012/09/10 09:02
NATROM 2012/08/31 11:12
NATROM 2012/08/03 13:26
NATROM 2012/06/04 12:11
NATROM 2012/06/04 12:12
NATROM 2012/05/12 10:06
NATROM 2012/05/16 08:43
NATROM 2012/04/16 17:42
NATROM 2013/05/12 09:29
NATROM 2013/05/12 09:31
NATROM 2013/05/12 09:29

runrun 2013/08/28 08:43 読者からサービスありがとうと言われる位だからやっぱ翻訳版必要でしょ?
リンクすればいいやん。
あー、都合悪い事も多いもんね。失敬失敬。

NATROMNATROM 2013/08/28 08:53 >>要は、原因はわかっていない、というのがあの文書の述べているところですね
>というけど完全に原因特定できた事なんて無いよ、化学物質に反応するけど何故そうなるかは解からない。ただ治り方はあるという事。

「化学物質に反応するけど何故そうなるかは解からない」ではありません。「化学物質に反応するかどうかもわからない(化学物質に反応しているかもしれないし、反応していないかもしれない)」ということですね。「化学物質に反応しているともしていないとも断定できない」というケースが一般的ですが、興味深いことに、「化学物質に反応しているわけではない」と明らかに断定できる場合もあります。たとえば、「能動喫煙には反応しないけれども受動喫煙には反応する」というケース。

「治り方」についてですが、現在のところ、質の良い臨床研究で確認された化学物質過敏症の治療法はありません。ビタミンやグルタチオンが使用されたりしていますが、比較試験等はなされていません。やろうと思えばできるのに、いったいなぜしないのでしょうか。厚生省は、すでに先行研究で否定的であった二重盲検下負荷試験などよりも、治療法の臨床研究を行うべきであったと思います。


>で、NATROM先生またホメオパシーですかwww
>私も認めてねぇっつってんでしょ。

もちろん、runさんやその他の多くの方が認めていないからこそ、ホメオパシーを例に出すんですよ。「UpToDateよりも政府の包括的な報告書を信用するってのなら、ホメオパシーも認めることになりかねませんよ」と説明しているのです。


>都合の悪い事を削除というより掲載しないと言うなら分かるかな?

1.「都合の良い事以外は削除する自称内科医なら居る」という主張は誤りであったと認めるわけですね?
2.「掲載しない都合の悪い事」って具体的に何ですか?

もちろん、すべてのことを網羅的に掲載することは不可能ですので、runさんの主観では「NATROMは都合の悪い事を掲載していない」ように見えるかもしれません。だったら、コメント欄なり掲示板なりで「都合の悪い事」を具体的に指摘すればいいのですよ。「教えらない」ほど多くの人の意見を検閲しているtogetterまとめと違って、ここのコメント欄はオープンです。


>どーせ海外で心因性論が多いからって日本もそうなったら俺はパイオニアだと言うつもりでしょ?

海外で心因性論が多いならば、日本で同じことを主張してもパイオニアにはなれません。


>んな事どーでもいいんですわ、治療法確立出来るなら何でも構わない。

私もそう思います。そのためには、まず、海外での主流の考え方を知ることからですね。主流の考え方を十分に理解した上で、それを批判したり否定したりするのはいいでしょう。主流の考え方を知らないのは論外だと思います。


>NATROM大先生に出来るかな?

出来ません。ただ、世界標準の考え方を伝えることで、少しでも化学物質過敏症や臨床環境医学についての理解が進み、結果的に研究の進歩につながるかもしれません。少なくとも、ホメオパシーを治療に使い懲戒処分請求されるような海外の臨床環境医の言うことを真に受けるような医学者よりかは、貢献していると思っています。

NATROMNATROM 2013/08/28 08:57 翻訳については、既に、http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20130716#c1377099235 で述べていますが、それに対する具体的な反論はないようです。別に翻訳版が都合が悪いわけではないことは、MonzenKozo さん他からの指摘の通りです。

「診療時間内にコメント」については、逆にrunさんに質問ですが、私が書き込みした時間が「診療時間内」であることをどうやって知ったのでしょうか?すべての勤務医が「8時半〜18時半、12時半頃〜15時までは休み、木、土は午前のみ」という診療を行っているわけではありません。発言の内容に反論できないからこそ、それとは無関係な「診療時間内にコメント」を持ち出したのでしょうか。私の発言の内容に問題があるならば、その内容を問題にしましょう。

runrun 2013/08/28 11:32 治療も出来ないのに難癖つけるから患者から嫌われるんですよ。
掲載しない都合の悪い事?
ああいえばこう言うですな、要は自分の都合よい事しか使わないって事。
つーか、サービス足りねぇらしいよ。
それと掲示板、ツイッターも調べたけど当番とかそんな規則性も無いね。
サボリでしょうにwww
あー、認めなくて結構。十分笑ってますから。

runrun 2013/08/28 11:46 ついでだけど化学物質アレルギーの複合したものとも考えないの?
ちゃんと化学物質に反応する病気あるでしょ?
IEI−Esfも知らないようだし・・・何か知らんが原因は複合してるね。
それと精神科医が言ってたけど内科医は解からないとすぐ心因性にして困るそうだよ。
自律神経、免疫、精神、どれが主犯なんて言える病気じゃないね。どれに絞っても起こりえない事があるそうなので。
解明でもしたらいいんじゃないですか?
NATROMさんの主張を信じて悪化した例はあるけど軽快したと聞いた事ないなぁ。
心因性なら催眠術が特効薬っすか?1人でも治ったらあり得るけどね。

att460att460 2013/08/28 12:43 翻訳版を問題にする方がいますが、翻訳内容にNATROMさんが責任をもてるならともかく、責任をもてないなら、紹介する方が無責任でしょう。
翻訳ミス、勘違い等もありえますから。

かつて、2チャンネルで、一次ソースのあるものは、きっちり、一次ソースを示せと注意を受けた記憶が...
あそこは、真っ当なところは真っ当ですし、情報の取り扱いも厳しいところは本当に厳しいですから。
#その代りに、真っ当な板は、情報の精査さえすれば本当に信用できます。

nekolunanekoluna 2013/08/28 19:24 科学的な文脈において、当団体の翻訳の品質には問題があると感じています。たとえば、fish cellsを単に「魚」と翻訳するなどです。
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/journal/2010_Apri_Silver_nanospheres.html
細胞は当然のことながら個体とは違いますし、樹立された細胞株は当然のことながら、分裂回数に制限のある初代培養細胞とは性質が違います。細胞株における遺伝毒性は必ずしも個体における遺伝毒性を意味しません。細胞株の継代中に性質が変化することもよくあります。翻訳の品質に対して信頼がおけるかどうか不明な場合、一次文献にあたるのは当然です。

NATROMNATROM 2013/08/28 19:35 ・「都合の良い事以外は削除する自称内科医なら居る」という主張は誤りであったと認めるわけですね?
・「掲載しない都合の悪い事」って具体的に何ですか?
・私が書き込みした時間が「診療時間内」であることをどうやって知ったのでしょうか?

いずれの質問にも答えがありません。質問されてすら「都合の悪いこと」にはrunさんは答えないわけですね。


>治療も出来ないのに難癖つけるから患者から嫌われるんですよ。

臨床環境医学も別に根拠に基づいた治療をしているわけではないのですけどね。

ちなみに「お前は治せないのに難癖付けるな」というのは、悪質な代替医療が批判逃れによく持ち出す論法です。「○○療法で末期の癌も治る!」「これこれこういう理由で○○療法が効くという根拠はありません」「じゃあお前は末期癌が治せるのかよ?!」ってな具合に。


>ついでだけど化学物質アレルギーの複合したものとも考えないの?

複合というか、単に(普通の)アレルギーをMCSだと誤診されている例はあるでしょうね。


>IEI−Esfも知らないようだし・・・何か知らんが原因は複合してるね。

ごめんなさい。IEI−Esfは知りません。IEI-EMFについては知っているんですが。そういえば、石川哲氏の主張に基づいて「多発性化学物質過敏症患者はパソコンの出す電磁波に暴露されても症状が誘発されるとされている」と書いたら、「化学物質過敏症と電磁波過敏症を間違える程の認識しかない」などと的外れなコメントをされたことがあります。この場合、「化学物質過敏症と電磁波過敏症を間違える程の認識しかない」人がいたとしても、それは、私ではなく、石川哲氏です。


>それと精神科医が言ってたけど内科医は解からないとすぐ心因性にして困るそうだよ。
>自律神経、免疫、精神、どれが主犯なんて言える病気じゃないね。どれに絞っても起こりえない事があるそうなので。

「解からないとすぐ心因性にする」ような医師がいるのは確かですね。困ったものです。きちんと根拠に基づいて判断するべきです。MCSについては複合要因であるのは確かですね。症状誘発のトリガーが超微量の化学物質の曝露ではなさそうというだけで。


>NATROMさんの主張を信じて悪化した例はあるけど軽快したと聞いた事ないなぁ。

私は別に診察室で治療しているわけではないですからね。私なら診察室で患者さんが「化学物質過敏症」だと思い込んでしまうような診療はしませんので、結果的には臨床環境医たちよりかはましだと思います。


>心因性なら催眠術が特効薬っすか?1人でも治ったらあり得るけどね。

「1人でも治ったらあり得る」というなら、抗うつ薬や抗精神病薬が効いた症例報告レベルの事例はあります。それから、"Mindfulness-based cognitive therapy"のRCTが進行中であることは既に紹介しました( http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23016822 )。この論文のBackgroundには"current evidence suggests that MCS is more likely to be due to individual susceptibility factors than to a toxicological response to common airborne chemicals."と記載があり、著者らが化学物質の曝露ではなく別の要因、つまりは認知療法で改善しそうな要因によってMCSが起こっていると考えていることがわかります。

ABO FANABO FAN 2013/08/28 22:39 しつこいようですが、2003.5.16付のNATROMさんからのメールです。

> 「統計データがあればメカニズムは無視してもいい」と考えます。
> …私が問題にしているのは、メカニズムの不在ではなく、統計データが不十分であることです。

代表例ですが、

A. 自分の性格の評価に血液型ステレオタイプが与える影響 工藤 恵理子(東京女子大学 2009)
 全体として、血液型ステレオタイプに合致するような自己評価が認められた
B. 血液型性格項目の自己認知に及ぼすTV番組視聴の影響 山岡 重行(聖徳大学人文学部 2006)
 高受容群では11項目で血液型の主効果が認められ、低受容群でも2項目で血液型の主効果が認められた。 
C. 潜在的な血液型ステレオタイプ信念と自己情報処理 久保田健市(名古屋市立大学 2007)
 特性語の種類の主効果(F(1,32)=9.80, p<.01)と特性語の種類×参加者の血液型の交互作用(F(3,32)=3.22, p<.05)が有意だった…定義づけ課題の結果についても,同様の2要因分散分析を行ったところ,特性語×参加者の血液型の交互作用が有意だった.
http://abofan.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25

念のため、これらの論文の結論は、
A.「血液型ステレオタイプに合致するような自己評価が認められた」
B.「血液型の主効果が認められた」
C.「交互作用が有意だった」
は、要するに「統計的に有意な差があった」ということです。

NATROMさんの文章を拝借すると、

いずれの質問にも答えがありません。質問されてすら「都合の悪いこと」にはNATROMさんは答えないわけですね。

runさんにだけ回答を要求するのはいかがなものでしょうか?
それなら、まず私の10年前に質問にお答えください。
どうかよろしくお願いします。

runrun 2013/08/29 09:14 >いずれの質問にも答えがありません。質問されてすら「都合の悪いこと」にはrunさんは答えないわけですね。
いや、誤りではないよ。普通研究者は都合よい事だけ選り抜きするけどNATROMさんほど露骨じゃないね。自称内科医さん。
IEI−Esfは誤爆、電磁波過敏症知ってるなら使えば?ネチネチ揚げ足とらないでさ。
1人でも治ったらあり得るは催眠術の話。そうやって都合よい方向に持って行こうとする解釈が汚いと言われる所以だよ。
ちなみに心因性がゼロだと一度も言ってない。むしろあの覚え書きに30点やったんだから精神科で治ったケースは2例ほど知っている。
ただ治らないケースが圧倒的多数でむしろ薬物過敏症に陥る事も多い。
おっと、質問に答えるつもりなんぞ無かったのに大先生がサボってまで相手してくれるから付き合っちまったい(^^:)
狙いはNATROMのプロファイル作りなのでもう十分かな。サボリと言われたくなければ1分で長文連投できる休憩時間のシステム教えたら?
ついでにABO FANさんにも答えてやれば?
ABO FANさん、こんな人は笑ってやれば意地張って答えるよ。
またヒマな時に来るわ、今回もアホ回答ありがとうw

runrun 2013/08/29 09:27 あ、nekoluna さんとatt460 にも何か言っておくか。
ずっと↑の方で「サービスありがとう」と読者から感謝されてますよ。
引用、出典は原典でいいだろうけど翻訳版のリンクくらいサービスすれば?って事。
あ、よく調教されたNATROMもどきに応える気ないからwww
透明性の全くないNATROMさんの土俵で信じられる人なんて居ないからね。

NATROMNATROM 2013/08/29 19:01 ・「都合の良い事以外は削除する自称内科医なら居る」という主張は誤りであったと認めるわけですね?
・「掲載しない都合の悪い事」って具体的に何ですか?
・私が書き込みした時間が「診療時間内」であることをどうやって知ったのでしょうか?

なにかいろいろ仰っておられますが、やはりいずれの質問にも答えがありません。質問に対して答えればいいだけなのに、いったいなぜ答えられないのでしょうか。質問者に議論する能力が欠けており無視されて当然である(というかむしろ正常な議論の妨げになるために相手にしてはならない)ことが既に周知されているならば、質問を無視していても信用は落ちません。しかし、そうではないのに質問に答えずに逃げ続けていたら、どんどん信用が失われます。


>IEI−Esfは誤爆、電磁波過敏症知ってるなら使えば?ネチネチ揚げ足とらないでさ。

その必要があるときには電磁波過敏症という言葉を使います。しかしながら、MCSにおける過敏性の拡大を問題にする文脈では、必ずしも電磁波過敏症という言葉を使う必要がありません。石川哲氏もそう判断したのでしょう。ごく常識的な科学の知識を持っている人にとって、原因とされている物質のみならず、原因物質とは化学構造も性質も異なる対象にまで過敏性が拡大するという現象は、MCSの症状誘発がごく少量の化学物質の曝露によるという仮説の信頼性を揺るがすに十分だからです。「化学構造も性質も異なる対象」の一つが「電磁波」です。


>ただ治らないケースが圧倒的多数でむしろ薬物過敏症に陥る事も多い。

私が考えるに、たいていは標準的な医療で治るかそれなりのコントロールができていて、治らないか標準医療では不満な少数の患者さんが臨床環境医学に流れているのではなかろうかと。代替医療でよくあるパターンですね。runさんやその他の患者さんの例からわかるように、臨床環境医学でも治らないケースは多いように見えます。ぜんぜん治っているように見えません。自分の患者さんのネット利用が症状の悪化要因になっていることを主治医は把握しているんでしょうかね。私が主治医ならネット接続を禁止もしくは制限するところです。

もちろん、臨床環境医学で治っていない化学物質過敏症患者がネット上で見た目多いとしても、臨床環境医学で治った患者さんはネットで攻撃的な書き込みはしないでしょうから、これも選択がかかっているものと思われます。ただ問題は臨床環境医学の治療でどれぐらい治るのか、臨床環境医自身が明確な根拠を提示できないことです。実際のところ、「臨床環境医学では治らないケースが圧倒的」ということを示したケースシリーズがあります( http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3942446 )。わりといい雑誌に載っています。

"Environmental Illness"(MCSと同じ)の患者さん50例が平均23.9カ月の臨床環境医学の治療を受けた後、症状が改善したのは50例中2例のみ。26例は不変で、22例が悪化です。プラセボのほうがずっと効きそうです。精神療法を受けている間、徐々に呼吸苦、頭痛、めまいなどの症状が改善してきたのに、臨床環境医による繰り返される検査(おそらく誘発中和法)が多くの家庭内の臭いへの「反応」を誘発した例もあります。「過敏性の拡大」という現象ですね。臨床環境医が余計なことをしなければ、おそらくはこの患者さんは治るか、そうでなくても症状は改善したでしょうに。この論文の著者は"clinical ecology methods and theory appear to cause unnecessary fears and life-style restrictions."と結論しています。医原性だと指摘されている理由の一つです。


>「サービスありがとう」と読者から感謝されてますよ。

「都合の良い事以外は削除する」→「都合の悪い事を掲載しない」→「サービス足りない」と、runさんの主張がどんどん後退している件について。

ABO FANABO FAN 2013/08/29 19:46 > なにかいろいろ仰っておられますが、やはりいずれの質問にも答えがありません。質問に対して答えればいいだけなのに、いったいなぜ答えられないのでしょうか。

ただし、NATROMさん自身には適用されない、ということでしょうか?

> 質問者に議論する能力が欠けており無視されて当然である(というかむしろ正常な議論の妨げになるために相手にしてはならない)ことが既に周知されているならば、質問を無視していても信用は落ちません。

ひょっとして、これが私の質問に答えない理由なのでしょうか?
が、名指しではないのでなんとも判断できませんし、抽象的な基準では意味不明です。
もっとも、NATROMさんの以前の発言

> 「統計データがあればメカニズムは無視してもいい」と考えます。
> …私が問題にしているのは、メカニズムの不在ではなく、統計データが不十分であることです。

は、既にNATROMさん自身が実質的に否定してしまっています(=血液型と性格に強い関係があるかどうか何度も調べられたけどそんなものは無かった→弱い関係はあってもおかしくない)。

ですので、そういう意味では議論は終了しています。
しかし、公然とそう言われるのはまずいし、自分では認めたくないということなのでしょうか?
はて?

何分かの一何分かの一 2013/08/30 10:45 少なくとも私は ABO FAN さんは「議論する能力が欠けており無視されて当然」と看做していますし、他の多くの方も同様ではないかと推測しています。

また、ABO FAN さんをご存じない方も、「ABO FAN」で検索していただければ、そのように看做される理由に納得していただけるのではないかとも。

いい加減にあきらめて、関係ない記事にまで粘着し続けるのもやめたらいかがですか。

ABO FANABO FAN 2013/08/30 23:38 何分かの一さん、こんばんは。
> 少なくとも私は ABO FAN さんは「議論する能力が欠けており無視されて当然」と看做していますし、他の多くの方も同様ではないかと推測しています。
このような反証不可能(?)な文章は書くのは、「ニセ科学批判」といしてはいかがなものでしょうか?
> また、ABO FAN さんをご存じない方も、「ABO FAN」で検索していただければ、そのように看做される理由に納得していただけるのではないかとも。
これには正直驚きました。NATROMさんに同じことをしてもいいのですか?
上の文章の「ABO FAN」を「NATROM」に置きかえても、納得することは十分可能とは思いますが?(苦笑)
> いい加減にあきらめて、関係ない記事にまで粘着し続けるのもやめたらいかがですか。
これもそれも、NATROMさんに返事をいただくためです。
というか、なぜNATROMさんがここまで回答拒否をするのか理解に苦しみます。そう思いませんか?
NATROMさんの回答さえあれば、何も好きこのんで面倒な「関係ない記事にまで粘着し続ける」なんてことはしませんよ(苦笑)

runrun 2013/08/31 07:30 ムチャクチャな返答で答えたつもりなのが面倒ですね。
で、何故私が質問されるのでしょうか?
シロートなので先生に窺っているだけで答えにゃいかん等価交換方式なんすか?
NATROM先生の答えは一見一生懸命答えている様に見えますが中身は答えになってないすっね。
私は答えてるのに「答えてない」扱いだし、鏡か自分の写真でも見て下さい。
>・「都合の良い事以外は削除する自称内科医なら居る」という主張は誤りであったと認めるわけですね?
いいえNATROMさんです。ハイ終わり。
ではROMしますかね、適当にいつも通り勝利宣言でもすれば?
ABO FANさん、疑似NATROMには相手しない方が吉。
疑似NATROM黙れ!という位で丁度良いですよ。

NATROMNATROM 2013/08/31 08:52 >で、何故私が質問されるのでしょうか?
>シロートなので先生に窺っているだけで答えにゃいかん等価交換方式なんすか?

ここが診察室ではなく、対等な議論の場であるからですよ。ネット上で医師患者関係を期待しないでください。runさんは私の患者さんではありません。

runさんが私の診察室にいる患者さんであれば、対応はまったく異なります。runさんの主張がまったく事実と異なっていても、そのことを指摘することがrunさんの病状を改善することに寄与しなければ、私は誤りを指摘しないでしょう。

しかし、ネット上ではrunさんを対等な論者と私はみなしておりますので、runさんの主張に誤りがあれば指摘しますし、質問もします。


>>・「都合の良い事以外は削除する自称内科医なら居る」という主張は誤りであったと認めるわけですね?
>いいえNATROMさんです。ハイ終わり。

・「NATROMは都合の良い事以外は削除する」と主張するわけですね。では、いったいいつ、どのような内容のものを、私が削除したのか、具体的に指摘してください。

runさんが質問に答えない自由はありますが、その場合、「NATROMは都合の良い事以外は削除するというrunさんの主張は虚偽である。その証拠に質問に答えられない。runさんは嘘つきである」と私はみなします。

・「掲載しない都合の悪い事」って具体的に何ですか?
・私が書き込みした時間が「診療時間内」であることをどうやって知ったのでしょうか?

という指摘には答えがありませんね。

ABO FANABO FAN 2013/08/31 09:05 runさん、おはようございます。
> ABO FANさん、疑似NATROMには相手しない方が吉。
> 疑似NATROM黙れ!という位で丁度良いですよ。
ありがとうございます。
が、なぜか、私に対しては完全沈黙なんですよ。
正直、runさん相手にそれだけ書く時間があるなら、ちょっとでもいいから私の相手もしてほしいです。
よっぽど都合が悪いのかな?
#まさか、このコメントは削除されないでしょうね?

アマデウス龍彦アマデウス龍彦 2013/08/31 16:24 NATROM先生、そんなに主題と離れてないと思いましたが、なぜかお消しになりましたね。
というわけで、こちらの方がいいのかなと、内容を絞ったうえで、移動して投稿させていただきます。

包括的検査が必要だという“次の記事”の主張には、賛成です。
でも、患者の立場からは、「検査だけして終わらないでほしい」という気持ちもあります。
むかーしむかしに、内科病棟研修中に目撃した、とある内科医さんのお話ですけど。
さんざん血液や髄液やらを採取して、論文作成に夢中な方がいらっしゃいました。
結局患者さんは、ちっとも治ってもないし楽になってもいない、みたいな。
傍から見ていて、お気の毒でした。

だから主治医には、何か、なんでもいいから「対応策」を取ってもらいたいです。
でも、化学物質過敏症には、処方薬も使えないケースも多いでしょうから、難しいでしょうね。
薬が使えないとなると、ほとんどのいわゆる“主流派”の内科医は、お手上げではないでしょうか?

あと、病気を心因性か器質性かと、二分する考え方は、古くないですか?
双方絡み合っていると考える方が自然ですよね。
科学的に考えても、です。

アマデウス龍彦アマデウス龍彦 2013/08/31 16:28 NATROM先生、次の記事のコメント欄のものが消されたというのは、私の勘違いだったようです。
どうもすみません。
もし次の記事のコメント欄のものを消されていないのでしたら、内容が重なりますので、お手数ですが削除してください。
申し訳ありません。

NATROMNATROM 2013/08/31 19:07 もちろん、検査だけで終わってはいけません。いわゆる“主流派”の内科医がどうすべきかは、たとえば、“次の記事”で紹介している

MICHAEL K et al., Multiple chemical sensitivity syndrome., Am Fam Physician. 1998 Sep 1;58(3):721-728.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9750540

の"Management"の項を参照してください。


>あと、病気を心因性か器質性かと、二分する考え方は、古くないですか?
>双方絡み合っていると考える方が自然ですよね。

古いですし、双方絡み合っていると考える方が自然ですね。"Illness model based on clinical ecology"が"It is surprising that the holistic illness model does not include the possibility of psychological factors being involved in the pathogenesis of the illness."と批判されている通りです。どこが"holistic"やねん。

krts1krts1 2013/10/12 20:50 <<ご参考>> サイバーセラピスト構想再び
先日、ぐぐっていたら、上記タイトルの資料を見つけてしまいました。さらに、この資料中に「エビデンスに基づく」との記述があったので、私は興味を持ち、空想が膨らんでしまいました。迷った挙句、2つのコメントを投稿することにしました。記述があやふやですみませんが、ある種の夢物語[妄想ともいう]として解釈して下さい。

一方、投稿予定の主コメントの前に説明すべきことが2点あるので、次に先ず記述します。
(1)以下にホルムアルデヒド濃度に関する記述がありますが、必要に応じて次のコメントを参照して下さい。 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20130907#c1380798852
(2)上記資料中に登場する化学物質過敏症患者に対する曝露濃度と心拍変動のリアルタイムモニタリング装置を使用した研究は http://kaken.nii.ac.jp/pdf/2009/seika/jsps-1/12601/19201007seika.pdf(以下資料1) が相当すると考えます。この研究は終了していますが、この続きのような研究は、 http://kaken.nii.ac.jp/d/p/25340050.ja.html (代表者は坂部貢 東海大医学部教授) かもしれません[研究課題のタイトルが微妙ですが(ry]。

上記モニタリング装置がいろいろな原因候補化学物質に対して利用できれば、化学物質過敏症の(診断補助のための)検査や治療(日常生活の提案)に役立ち、さらに化学物質過敏症に関する混乱もある程度減少することが期待されます。

原因化学物質がホルムアルデヒドのみかつ上記モニタリング装置がホルムアルデヒドの曝露濃度測定が可能であると仮定すると、上記検査においては、例えば、ホルムアルデヒド濃度が8ppb以上になると決まって反応するならば、化学物質過敏症かもしれません。また、化学物質過敏症が存在する証明に近づくかもしれません。室内にてホルムアルデヒド濃度が200ppb以上になると決まって反応するならば、シックハウス症候群かもしれません。ホルムアルデヒド濃度が200ppbで反応しないのに8ppbで反応するならば、心因性かもしれません。上記資料1の4.(2)丸5項には実際のケーススタディが示されています。

一方、上記治療(日常生活の工夫)においては、原因化学物質の臭いに反応する人に対し、この濃度が上昇して一定の濃度を超えると、必要に応じて警報を発し回避を促すことができれば良いかもしれません。

ちなみに、この話題に関する別の資料(作者は坂部貢教授のようです) www.jeic-emf.jp/assets/files/pdf/b_20120720.pdf (P34-P40) が存在します。この資料中の P39 の「精神疾患の合併」は私にとって特に興味深いです。
(続く)

krts1krts1 2013/10/12 20:53 (続き)
やっと本題です(前ふり長くてすみません)。

資料:サイバーセラピスト構想再び http://hikumano.umin.ac.jp/BT04.pdf
化学物質過敏症とされる患者が原因とされる化学物質曝露濃度が十分低いにもかかわらず症状がでた時にネット上でCBT(認知行動療法)する構想かな?

化学物質過敏症とされる患者が、上記曝露濃度と心拍変動のリアルタイムモニタリング装置を使用して、原因とされる化学物質曝露濃度が十分低いにもかかわらず症状がでた時に、ネット上でリアルタイムの認知行動療法ができれば対処がより容易になるかもしれません。例えば、(1)症状は化学物質が直接の原因でないことを告げる。(2)リラックス等の副交感神経の高める方策をとるようにアドバイスする。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

さらに、 WEBページ http://hikumano.umin.ac.jp/kougi2.html の左側の 2.心身医療のアセスメントと初期対応(4/18) 項をクリックすると現れる 「マインドフルネス(妄想せず)」 項を見つけました。これをクリックすると右側に記述内容が表示されます。マインドフルな人は「執着せず」に加えて「妄想せず」と、私には興味深いです。記述内容を次に示します。

マインドフルネス(妄想せず)
・われわれは考えたこと(評価や解釈)を、自動的に現実だと思ってしまう。
・自分の中の対象(私的出来事)に関して考える場合に問題が生じることが多い。
・その結果、自分で自分を限定し、過去の後悔や未来への不安でいつも頭がいっぱいになる。
・私的出来事を、今ここで、ありのままに(例:思考は思考として)、観察するための方法。

注:認知行動療法、ストレス低減法等に関しては、このエントリにコメントしています。
(終了)

krts1krts1 2013/10/17 23:00 (読書なう)大野裕著の本「はじめての認知療法」の P123〜P124 に ”コラム − 「自分」を感じ取る力を育てるマインドフルネス・ウォームアップ 「うつ・不安ネット」ウェブ版でマインドフルネス・ウォームアップの動画を見ることができます。マインドフルネスというのは、「自分の心身の状態を自然に受け入れられるこころの状態、心身の変化に気づいてしなやかに問題に対処できるこころの状態」を意味する言葉です。欧米ではちょっとしたブームになっていて、そうしたこころの豊かさやしなやかさをもつことで、こころの健康を維持したり、こころの健康を取り戻したりできると考えられるようになっています。
マインドフルネスの考えには禅の教えが反映されています。禅の考え方が広く世界に受け入れられていることに、日本人の私としては、ちょっとうれしい気持ちにもなります。でも、マインドフルネスと、思考(認知)に注目しながらこころの状態にアプローチしていく認知療法とが、どう関係してくるのでしょうか。
認知療法は、知的作業のニュアンスが強い治療法のようにとらえられることが多いように思います。それに対して、マインドフルネスというのは、自然なこころの動きを大事にする、どちらかというと情緒的な治療法のように見えます。でも、こうした違いは表面的なものでしかないと、私は思っています。認知療法は、たしかに思考に注目します。しかしそれは、情緒的な変化に気づき、その苦痛を和らげるのに役立つからです。認知療法では、温かく共感的な人間関係を何よりも大切にし、肌で感じた体験にもとづきながら認知の修正をすることを大事にします。頭の中だけで考えを変えようとしても、そんなに簡単に割り切ることはできないからです。
頭ではわかっていても、実際に体験しないと気持ちを切り替えることはできません。そのためには、自分の心身の状態を素直に受け入れられるマインドフルネスなこころでいることが大事です。そうしたこころの状態は、日々の忙しさに流されてしまうことが多い、現代に生きる私たちにとってとても大切だと思います。そう考えて、ヒューマンウェルネスインスティテュート理事長の石井朝子先生にお願いしてマインドフルネス・ウォームアップの動画を使わせていただくことにしました。(http://www.cbtjp.net/movies/mindfulness.html)”と記述されています。このURLで示される動画を見るだけなら無料です。

上記認知療法は、アーロン・T・ベック博士が初めて提唱したものです。欧米ではうつ病や不安障害(パニック障害、社交不安障害、心的外傷後ストレス障害、強迫性障害等)、不眠症、摂食障害、統合失調症等の多くの精神疾患に効果があることが実証されて広く使われるようになってきているようです。

参考までに、上記認知療法に関しての入手容易な資料例を次に示します。
(1) http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/04.pdf
[http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kokoro/index.html WEBページ中の うつ病の認知療法・認知行動療法マニュアル(平成21年度厚生労働省こころの健康科学研究事業「精神療法の実施方法と有効性に関する研究」) において、上記pdfファイルを含めて、各種ファイルの選択が可能です。]
(2) http://www.ncnp.go.jp/cbt/about.html

>サイバーセラピスト構想再び
サイバーセラピストは、うつ・不安においては、既に存在するのですね。私は驚きました。今後、適用範囲を拡大できれば良いですね。

注:
(1)上記認知療法は認知行動療法と呼ばれることもあります。
(2)本コメントは単なる紹介であり、上記うつ・不安ネットの会員(有料)になること及びマインドフルネス・ウォームアップを勧めているものではありません(念のために記述)。
(3)認知行動療法、ストレス低減法等に関しては、このエントリにコメントしています。

かくちゃんかくちゃん 2014/03/24 12:43 ご存知でしたら、無視してください。
NEJM Journal Watch Online より引用です。
│ ■免疫系・結合組織・関節、その他
│ Is Chronic Urticaria Caused by Food Additives?
│  慢性蕁麻疹は食品添加物によって引き起こされるか?
│  「そのようなことはほとんどなく、添加物の検査はめったに適応とならな
│   い。」
│  出典:J Allergy Clin Immunol Pract 2014 Mar/Apr; 2:168.