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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2015-04-28 WHOは抗がん剤治療を含めた三大療法を勧めている

[]WHOは抗がん剤治療を含めた三大療法を勧めている WHOは抗がん剤治療を含めた三大療法を勧めているを含むブックマーク

ネットでは間違った医学情報がたくさん流れています。その中の一つに「WHOが抗がん剤の使用をやめるようにいいだした」というものがあります。実際には、WHOはそんなことは言い出していません。WHOのウェブサイトにアクセスすれば一目瞭然です。



がん治療についてWHOが言っていること

WHOはさまざまな医学情報を提供しています。たとえば、一般的ながん(Cancer)についてのページを引用してみましょう。がんに対する治療として、外科手術、放射線治療、抗がん剤治療(化学療法)に効果があることをWHOは認めています。引用者による意訳と、抗がん剤治療の部分に強調をつけました。



■WHO | Cancer

Cancer is the uncontrolled growth and spread of cells. It can affect almost any part of the body. The growths often invade surrounding tissue and can metastasize to distant sites. Many cancers can be prevented by avoiding exposure to common risk factors, such as tobacco smoke. In addition, a significant proportion of cancers can be cured, by surgery, radiotherapy or chemotherapy, especially if they are detected early.

(意訳)がんとは、コントロールされていない細胞の増殖や広がりです。がんは体のほとんどの場所に悪影響をもたらします。がんは、しばしば周囲の組織に浸潤したり、離れた場所に転移したりします。多くのがんは、たばこの煙のような一般的な危険因子への曝露を避けることで予防することができます。そして、外科手術、放射線療法、抗がん剤治療によって、かなりの確率でがんは治療できます。特に早期に発見された場合はそうです。



一般的ながんだけでなく、個別のがんについてもWHOは抗がん剤治療を治療の一つとして挙げています。たとえば、子宮頸がんについてWHOはどう書いているでしょうか。



■WHO | Human papillomavirus (HPV) and cervical cancer

Women who are sexually active should be screened for abnormal cervical cells and pre-cancerous lesions, starting from 30 years of age.

If treatment is needed to excise abnormal cells or lesions, cryotherapy (destroying abnormal tissue on the cervix by freezing it) is recommended.

If signs of cervical cancer are present, treatment options for invasive cancer include surgery, radiotherapy and chemotherapy.

(意訳)性交渉歴がある女性は30歳から子宮頸部の異常細胞や前がん病変がないか、がん検診を受けるべきです。

前がん病変を切除する処置が必要であれば、冷凍凝固療法(凍らせることで子宮頸部の異常組織を破壊する)が勧められます。

子宮頸がんが存在する徴候がある場合、浸潤がんに対する治療の選択肢には、外科手術、放射線療法、抗がん剤治療があります。



その他のがんについても、医学の専門家が推奨する標準的な治療を、すなわち、外科手術、放射線療法、抗がん剤治療をWHOは勧めています。病名が同じでも、進行度や組織型、患者さんの状態、それぞれの国・地方での医療事情によって適切な治療法が変わることがあります。たとえば日本では、子宮頸部の前がん病変に対して、冷凍凝固療法ではなく円錐切除術が勧められることが多いです。もしあなたか、あるいはあなたのご家族が不幸にもがんに罹った場合は、まず第一に主治医の意見をよく聞いてください。納得ができなければ、別の医師にセカンド・オピニオンを求めてください。

がんと診断されると不安になるのは当然です。がんの治療には副作用があります。でも、ネット上の間違った情報に騙されても誰も責任を取ってくれません。インターネットで情報を集めるのなら、まず公的な組織のウェブサイトを見るべきです。英語でなら、WHOやCDC(アメリカ疾病予防管理センター)、ACS(アメリカがん協会)など、日本語なら厚生労働省や国立がん研究センターや各大学病院です。WHOのウェブサイトを読めばすぐにわかるような間違った情報を載せているウェブサイト(たくさんあります)を信用するべきではありません。



外部リンク

「うさうさメモ」でも、WHOのウェブサイトを参照しながら、抗がん剤についての根拠のない噂を検証しています。

■WHOは2015年4月現在も、抗がん剤を「禁止」していない - うさうさメモ


抗がん剤に限らず、「WHOはこう言った」というタイプの根拠のない噂があります。個人ブログならともかくマスメディアが、WHOのウェブサイトにアクセスすればすぐに嘘だとわかる噂を載せてしまうのは、みっともないとしか言いようがありません。

■WHOはインフルエンザワクチン接種を推奨している - うさうさメモ

■「インフルエンザにウイルスワクチンは無意味」のウソ 「病院が金儲けのため」は陰謀論? | ビジネスジャーナル



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■船瀬俊介に殺される〜「抗ガン剤で殺される!」批判〜

いち産婦人科勤務医いち産婦人科勤務医 2015/04/28 20:02 全く本質と関係無くて恐縮ですが、sexially activeを"性的に活発"と表現すると多くの日本人女性は「私は性的に活発ではないから、検診は受けなくてもいい」と、考えがちです。
"性交渉歴がある""セクシャルパートナーがいる"くらいが適切な訳かと個人的に考えています。
蛇足ですいません。失礼しました。

NATROMNATROM 2015/04/28 20:56 ご指摘の通りですので、「性的に活発な」を「性交渉歴がある」に修正いたしました。ありがとうございました。

いち研修医いち研修医 2015/04/29 09:47 同じく本質的ではないかもしれませんが…
a significant proportion of cancersの訳は「かなりの確率でがんは」→「がんの多くは」じゃないでしょうか?
多くは治療が奏功する組織型であるが,そうではない組織型もある。

NATROMNATROM 2015/04/29 12:38 "proportion(割合)"を意訳して確率としたんですが、どうでしょう。その前文の"Many cancers"とかぶらない感じも表したかったのです。難しいです。そもそも、WHO原文もちょっと強すぎるように思います。risk factorsを避けてもがんになるときはなるし、ご指摘にようにがんが治る(cure)かどうかはさまざまな要因に影響されます。一般向けの単純なメッセージ性を優先したのでしょうが。

bloodyabloodya 2015/04/30 15:55 下賤で低俗なのは自覚していますが貴方と同じやり方をしましょう。


『「最新免疫療法」「奇跡の生還」「夢の治療法」「多くの肯定的な美談・体験談」については
その全てが当てはまるハーセプチンが存在する以上インチキ療法・トンデモ療法の判断基準・目安には使えない』
でファイナルアンサーでよい。

貴方の信用するWHOがエボラに関して2014年8月8日に緊急事態を宣言したが
自称国民の健康を守る団体である日本医師会はその宣言を受けても具体的に何もしていない。

貴方や日本医師会は確固たる情報やエビデンスが無いと動けない・何もしないとありますが
医学部教育で必ず習うヒポクラテスと手当ては実践していない。

上記の答えには必ずYESかNOを最初に答えてください。

答えられない=YESと認識させて頂きます。

Dr. BambooDr. Bamboo 2015/04/30 16:30 建前はともかく、実際には(主に開業医の)単なる利益団体に過ぎない医師会に何を期待しているんだろう。
海外の医療系の学会で発表しているはずのbloodyaさんがこんなトンチンカンなことを言うのはなぜ?

bloodyabloodya 2015/04/30 16:53 私は医師会が(お金が絡まないと)何もしないのがわかっているから何も期待していません。
NATROM氏が「貴方(bloodya)が把握していないだけで〜〜〜」って期待しているようです。

あと別件でNATROM氏に聞きたいことがあります。
+++++++++++++++++++
通常癌が治るというのは再発なども考え5年以上の生存を指す場合が多い。

下記貴方の大好きな生存率が高い部類の大腸がんについてだが、
http://ganjoho.jp/public/cancer/colon/index.html
の統計・疫学より「これは大腸がんの生存率が比較的高いことと関連しています。」
と表現がある。

貴方の今回の記事で「 In addition, a significant proportion of cancers can be cured, by surgery, radiotherapy or chemotherapy, especially if they are detected early.」の訳文「そして、外科手術、放射線療法、抗がん剤治療によって、かなりの確率でがんは治療できます。特に早期に発見された場合はそうです。」とあるが
さきほどの「大腸がんの生存率が(他の癌種の生存率とくらべて)比較的高い」という表現をしているにも関わらず「かなりの確率」と本当に思っているのか。
また、大腸がん以外の主要な癌(例:肺がん)についても「かなりの確率」で治ると本当に思っているのか。
++++++++++++++++++

bloodyabloodya 2015/04/30 17:00 医師会を最初に脈絡もなく出したのは
NATROM氏が医師会に近い考えをしている医師(?)と思って
医師会に触れれば過剰に反応すると思っているからです。

普通の医師であればDr. Bamboo氏のように「医師会がお金が絡まないとそんなことするはずない」とすぐ分かります。

余談ですが・・・、
子宮頸がんワクチンの署名活動の際や、メルク社の新設の子宮頸がんワクチンのサイトに医師会の名前を載せる際に、医師会に幾らお金が流れたんでしょうかね。

Dr. BambooDr. Bamboo 2015/05/01 05:51 >普通の医師であればDr. Bamboo氏のように「医師会がお金が絡まないとそんなことするはずない」とすぐ分かります。

勝手に誤読してトンチンカンなことを言わないように。
医師会がどのような組織なのかも知らない「シロウトさん」が知った風なことを言わない方が良い。

地域の医師会は費用を負担して勉強会もしているし、市民に対する広報活動もしている。
自分たちの知識を増やすことも、市民に正しい医療を理解して貰うことも「利益」なんだよ。
その意味で、デタラメな医療情報が広まるのは社会にとって不利益だから、いろいろと発言する医師が居るわけだ。

他国への医療支援を担うのは医師会ではなく厚労省などで、日本からもWHOを通じて支援を行っている。
国内の災害時の医療支援であれば、自治体や大病院の組織するチームが派遣される。
自分の勤務する病院からチームが派遣されれば、その人たちの分の通常業務を引き受けるのも支援なんだ。

医師会や個々の医師がエボラに対処すべきだと考えるのは災害などの支援のあり方を全く知らない「シロウトさん」だから。
知識もないのに、トンデモ本の受け売りで絡むのはやめようよ。

NATROMNATROM 2015/05/01 09:04 >『「最新免疫療法」「奇跡の生還」「夢の治療法」「多くの肯定的な美談・体験談」については
>その全てが当てはまるハーセプチンが存在する以上インチキ療法・トンデモ療法の判断基準・目安には使えない』
>でファイナルアンサーでよい。

いいえ。既に、『臨床試験で結果を出す前に「奇跡の薬・治療法、末期がんからの生還」「最新免疫療法」「体験談ばかり」「保険が使えない高額な薬・療法」などと宣伝すれば、もちろん、ハーセプチンは批判の対象になります』と答えています。もっとも、ハーセプチンが『「最新免疫療法」「奇跡の生還」「夢の治療法」「多くの肯定的な美談・体験談」についてあてはまる』という証拠をbloodyaさんは出していませんので、「もしハーセプチンが「奇跡の生還」といった宣伝を行ったと仮定して」の話ですが。


>貴方の信用するWHOがエボラに関して2014年8月8日に緊急事態を宣言したが
>自称国民の健康を守る団体である日本医師会はその宣言を受けても具体的に何もしていない。

いいえ。既にbloodyaさんが指摘していますが、エボラ出血熱の情報を集めるときに日本医師会は別に頼りにはしていません。そうだとしても、「日本医師会が何もしていない」というbloodyaさんの認識が誤りです。たとえば[エボラ出血熱関連都道府県医師会宛て通知(日本医師会) http://www.med.or.jp/jma/kansen/ebola/003341.html ]。日本医師会でもこの程度はやっています。やっぱり、bloodyaさんが知らなかっただけの話ですね。日本医師会についてはともかく、『厚生労働省や信頼できるブログ(たとえば「感染症診療の原則」)では情報が出ていました』と既に答えましたが、bloodyaさんからまともな反論はなかったようですが。


>さきほどの「大腸がんの生存率が(他の癌種の生存率とくらべて)比較的高い」という表現をしているにも関わらず「かなりの確率」と本当に思っているのか。

大腸がんについては「かなりの確率」といってよいと思います。既に引用していただいていますが、「大腸がんの生存率が比較的高い」と言えます。


>また、大腸がん以外の主要な癌(例:肺がん)についても「かなりの確率」で治ると本当に思っているのか。

個々の癌によって違います。肺がん、膵がんあたりはまだ厳しいですね。乳がんはだいぶ成績がよくなってきました。胃がんや肝がんは罹患そのものがどんどん減っていきつつあります。


これで私は質問に全部答えましたよね。というか、既に答えた回答を再掲しただけなんですがね。まだ私が答えていない質問があるというのであれば、誤解のないよう、よろしければ番号付きで質問してください。もちろん、次にコメントするときにはbloodyaさんは宿題となっていたご質問にお答えしていただけるものと期待します。まさか、自分からした質問は全部答えられたにも関わらず、自分のされた質問から逃げ続けて、新たに質問だけ続けるなんてみっともないことはしませんよね。

NATROMNATROM 2015/05/01 09:16 いつまで経ってもbloodyaさんが答えられない

(1)そもそも、bloodyaさんの言う、「エボラのときに少ない文献を調べて公表する」「ある代替医療を行うグループ」って具体的にどのグループですか?そこは信頼できる情報を公表していたのですか?

という質問なんですが(よほどトンデモなグループなんだろうな)、数少ないbloodyaさんの書き込みから推測するに、このグループは、ビタミンD・Eやセレンが良いとかいう情報を出していたんだそうです。

ぶっちゃけね、日本においてエボラの治療法の情報の優先順位は低いんです。日本でエボラ感染症が発生したとして、エボラの治療にあたる医師なんてごく一握りです。大事なのは、検疫、診断、隔離です。エボラ感染症の疑い症例について、速やかに当局に届け出て隔離しつつ診断につなげるのが最優先事項です。その点においては日本医師会は仕事をしています。セレンが効くかもしれないとかいう情報は本当にどうでもいい。Pubmedで検索したけど症例報告すらなさそう。expert opinionですらないと思う。

bloodyabloodya 2015/05/01 14:13 Dr. Bamboo氏
ある程度は知っています。

日本医師会と各地域の医師会は中身が違うこと、また各地域の医師会で保険内・保険外診療に対する考え方や活動が大きく異なることも。

文脈見れば日本医師会とすぐ分かるのでわざわざ書かなかったというのもありますが、過去のNATROM氏の話し方から医師会のことに疎いから墓穴を掘らないかと思って「医師会」と書いたんです。

日本医師会という利権団体は「団体にとって利益」があり、建前として「国民や患者の利益」になることならば積極的にやります。

各地域の医師会は純粋に各地域の開業医の先生が会長になることがほとんどですので、「地域の利益」を追求した活動を行っています。通常は「地域の利益」と「その地域の患者や市民の利益」が一致します。
それに「エボラ出血熱関連都道府県医師会宛て通知(日本医師会)」のことは知っていて何もしていないって敢えて言ったんです。(省庁の通知の転載がほとんどだから)
そこを得意げに「しっかりやっている」と言われても・・・。

大体、想定外の災害・問題発生時に医師会が役所の文書転載以外何もしないのは医師としてすこし働いていれば分かることです。(近年、エボラ・子宮頸がんワクチン・原発事故と立て続けにありましたし。)

こう思うとNATROM氏は非常に医師会に疎い稀有な医師に見えます。
抗癌剤治療の選択する知識を貯めていることから勤務医であることは容易に想像できますが、勤務医が必死に日本医師会を擁護する発言をみると少なくとも私は大きな違和感を覚えますね。

誰かに言わせればWHOが発表する内容は信頼できるものしか無いようですが、
過去のWHOの宣言や近年の起きた問題(エボラ発生時の無能ぶりを叩かれる、癒着疑惑が晴れていないこと、誤宣言したことなど)から信用などとてもできないことは100人の医師がいれば90人は認めるところです。

Dr. BambooDr. Bamboo 2015/05/01 15:35 bloodyaさんはそもそもこのエントリのテーマが分かっているのでしょうか。
「WHOが抗がん剤の使用をやめるようにいいだした」というのは嘘だというものですよ。
だから、WHOが抗がん剤の使用を勧めていることを示しているのです。

ここではNATROM氏が抗がん剤をどう考えているのかは無関係です。
もちろんNATROM氏がWHOを信頼しているかどうかも、ここでは無関係です。
WHOが抗がん剤の使用をやめるようには言っていないことを示せば十分なのです。

医療の門外漢であるbloodyaさんは自分がどんなに恥ずかしいことを書いているのか分からないのでしょうが、医師のふりをしても無理です。
自分で紹介した大腸癌のサイトの文章ですら誤読するようでは、医師はつとまりません。

もちろん間違いを書くことも多少は恥ずかしいことですが、もっと恥ずかしいのは、臆面もなく嘘を書くことです。
本物の医師から見たら見え見えなのですが、NATROM氏は私より優しいので目をつぶっているのでしょう。

NATROMNATROM 2015/05/01 17:50 bloodyaさんへ。

「別に頼りにはしていません」「この程度はやっている」という文の意味をご理解願います。日本医師会は「省庁の通知の転載」程度をやってくれればそれでいいのです。日本の医師のほとんどはエボラ感染症の治療はしません。エボラ感染症の治療法の情報提供なんて医師会には期待していません。役割が違います。「日本医師会は、米国医師会と違って学術団体としての意味合いは無きに等しい」と書いたこともあります。


>過去のWHOの宣言や近年の起きた問題(エボラ発生時の無能ぶりを叩かれる、癒着疑惑が晴れていないこと、誤宣言したことなど)から信用などとてもできないことは100人の医師がいれば90人は認めるところです。

挙手でもしてもらって調べたんでしょうか。えっと、bloodyaさんの身近にいるような、標準医療について無知で代替医療に親和性の高い医師ならそうかもしれませんね。

bloodyaさんが次にコメントするときには以下の質問に必ず答えてください。質問に答えずにくだらないコメントを続けるようであればコメント禁止にします。論破されるたびに次々と新しいくだらない主張を持ち出されると迷惑です。ここでの発言を続けたいのであれば、ご自分の主張についてきちんと説明責任を果たしてください。根拠を提示せずにくだらない主張がしたければ、ここではなく、ご自分のブログかどこかでしてください。


(1)そもそも、bloodyaさんの言う、「エボラのときに少ない文献を調べて公表する」「ある代替医療を行うグループ」って具体的にどのグループですか?そこは信頼できる情報を公表していたのですか?
(2)「自由診療の反対語は制限診療」だそうですが、根拠のない医療を高く売りつける目的で「自由診療」という言葉にポジティブな意味を持たせたいグループ内でしか通用しない話である可能性が高いように思えます。違うと言うなら、bloodyaさんがおっしゃる意味での「制限診療」という用語を使っている文献かなにか、提示してください。
(3)bloodyaさんは治癒切除不能なEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌に罹ったとして、イレッサを治療の選択肢として考慮しますか?考慮しないとして、その理由は?標準医療に対して偏見を持たない普通の患者さん、あるいは、普通の医師であれば、イレッサは治療の選択肢として有用であると考えることに同意しますか?
(4)イレッサに関するbloodyaさんの主張は浜六郎氏の受け売りにしか見えません。「13.9ヶ月の群は化学療法をした群のうちイレッサに切り替えられないほど状態が悪い対象者のみ抽出した群」と指摘したのは浜六郎氏でよろしいですか?「誰がどこでそのような指摘をしたのですか?」と尋ねたにも関わらずbloodyaさんが答えなかったのはなぜですか?
(5)「イレッサの第三者研究機関のコントロール群と投与群の生存曲線が一致する」ということを示したという論文は見つかりましたか?
(6)bloodyaさんや、bloodyaさんが参加する学会メンバーはどうかは知りませんが、標準的な医療を行う医師にとって、抗がん剤治療を行うかどうかの判断は、病期や患者のPSが重要であるとみなされていることには、同意していただけますか?
(7)固形がんに対する抗がん剤の効果を示す論文はイレッサのみではありませんが、それらの論文もみな、捏造なのですか?血液腫瘍に対する効果は認めていらっしゃるようですが、血液腫瘍についての論文が捏造されていないと考える理由は?

ついでにもう一つ質問しておきましょう。

(8)「WHOは信用などとてもできないことは100人の医師がいれば90人は認めるところ」という主張が事実だとしたら、「WHOは抗がん剤治療を含めた三大療法を勧めている」という本エントリーに対して医師から批判的コメントがつかないのはなぜですか?トンデモとみなされているごく一部の例外を除き、「WHOは信用できない」と主張する医師がほとんどいないのはなぜでしょう?「自分ががんになったときにケモはうけない」という医師がほとんどであれば、ネットや書籍で近藤誠氏が多くの医師から批判されているのはなぜですか?

bloodyaさんは、ご自分の主張の根拠づけるために、「100人の医師がいれば90人は認めるところ」「手あげるのは100人以上の学会でも1人か2人」といった論法は使えないということにお気付きになったほうがいいです。「ほとんどの医師は愚かにもWHOの主張を鵜呑みにしているのだ」のほうが(説得力はともかくとして一貫性があるぶん)ましです。

mushimushi 2015/05/01 22:32 先のエントリーで話題にした北極海氷の面積の件ですが、デイリー・メールなるタブロイド紙を海氷面積増加の根拠として出していましたね。なぜよりによってデイリー・メール?
そんな怪しげな記事でなく、しっかりした報告書を参照すればいいのに。例えばIPCCは、21世紀末まで北極海氷面積は減り続け、今世紀半ばには夏の北極海から氷が消滅する可能性もある、と予測しています。
(http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar5/ipcc_ar5_wg1_spm_jpn.pdf のP22〜など)
自分好みの情報ならどんなに怪しげな情報でも信じ、好みでない情報なら無条件に否定・批判する、という姿勢があちこちから透けて見えます。

ここ数日のbloodyaさんのふるまいをまとめてみましょうか。
・がんの治療方針を質問された際、「種類やステージによって異なる」と回答することは、低俗な屁理屈である(4/27 22:56)
・パロディ論文を根拠にしてよい(ただしパロディ論文とやらが実在しているかどうかは謎)(4/28 2:12)
・高校数学を理解できていないですよ指摘することは、アラ探しである(4/28 11:34)
・制限診療という言葉を一般的な意味と異なる定義で用いてよいし、その新定義も説明しなくてよい(4/28 15:01)
・自分自身のコメントが「下賤で低俗」だと自覚している(4/29 12:38)
・NATROMさんが墓穴を掘ることを期待している(確かに下賤で低俗だ!)(5/1 14:13)

これでは、誰がbloodyaさんの発言を是とするでしょうか。医療の知識以前の問題ではないかと思います。

かばかば 2015/05/02 04:24 以下のコメントを別の記事に書き込みましたが、最新のものではなかったようです。
大変失礼しました。
文章変わらず恐縮ですが、最新の記事の方で再掲させて頂きたいとおもいます。

"""
はじめまして。

最近たまたまnatrom先生のTwitterをフォローいたしまして、その流れでこちらのブログも拝読しております。
2013年の化学物質過敏症に関する記事のコメント欄をつい今しがた数時間かけて読了しました。

どんな業界にもトンデモな意見は存在しますが、私含め多くは「常識的に考えてあり得ない」とスルーするのが普通の反応かと思います。
しかしその意見に同調してしまうある意味被害者のような方が出てきてしまうのもまた事実です。

その中でのどんな相手の質問・意見にも真摯に答える先生の姿勢に尊敬の念を隠せません。
中には本当に常識を疑うような態度の方もいらっしゃいますし、私ならおそらく途中で嫌になって放棄してしまうでしょう。

業務外の時間を使ってのことと思いますので、お手間も相当かと類推します。
しかし否定する方以上に私のような応援する者がいると思いますので、どうかお身体を労わりつつ頑張って下さい!

そして医療関係を志す者として、先生の対応はぜひ将来見習わさせていただきます。

突然のコメントで失礼いたしました。

"""

kassykassy 2015/05/02 10:16 直接関係のない話題ですみません。

http://www.hochi.co.jp/entertainment/20150430-OHT1T50294.html
俳優の今井雅之さんが末期の大腸がんとのことですが、最初の2か月間は「腸の風邪」
(感染性胃腸炎?)ということで治療されていたようです。この時適切な検査などを行っていれば、大腸がんは発見され、少なくとも早期の治療が行われていたでしょうか。

また途中で「抗がん剤治療から免疫療法、食事療法に切り替えたが、歩行困難になり声も出なくなったため、3月25日に入院して抗がん剤治療を再開した」とあり、誰が免疫療法や食事療法を勧めたのかと疑問に思うし、さらに悪化が進んだ原因かなとも思います。

十六夜十六夜 2015/05/02 10:42 この手の言説がでるといつも不思議なのが、「WHOが抗がん剤の使用をやめるようにいいだした」とか言い出す人たちは大抵以前から、WHOみたいな利権団体の言うことは信じられるか!というような人たちで、もしWHOが信用できない悪徳団体だというなら「WHOが抗がん剤の使用を止めるように言い出した」のが本当なら「なんてこった! あの信用ならない悪徳団体のWHOが抗がん剤は効かないといいだしたということは、本当は抗がん剤は効くということだ!」というのが筋だと思うのに、そういうことを言い出す人がいないという謎。

…という投稿をしようと思っていたら、面倒がっている内にNATROMさんとかぶってしまった。残念。

NATROMNATROM 2015/05/02 17:48 かばさんへ。

コメントありがとうございました。インターネットが普及して、トンデモなものも含めて、さまざまな情報が飛び交っています。情報の統制はできませんので、そうした現実を踏まえて、情報を発信していきたいと考えています。


kassyさんへ。

報道によれば11月には「ステージ4」だったそうです。「腸の風邪」と言われていた時点で既にかなり進行していた可能が高いと考えます。2ヵ月早く診断がついていても、予後にそれほど大きな影響はなかったのではないでしょうか。それはそれとして、「腸の風邪」で2ヵ月引っ張った「都内の病院」の診療は不適切だったと思います(報道が正しいと仮定して)。

放置医放置医 2015/05/07 18:11 NATROM先生
初診時に診断がついていたとしても臨床病期や予後・治療内容に変化は無かったと思われる点については同意ですが、「2ヵ月引っ張った「都内の病院」の診療は不適切」かについてはやや疑問を感じます。まず処方で様子を見て改善無し→CTなどの画像診断?→下部消化管内視鏡・生検→(ここで病期判断のための画像診断)→病理結果・ステージング・告知という流れだったとすると各プロセスで1,2週間はかかるでしょうから(特に大きな病院では検査予約に時間がかかってしまう事が多いかと思います。)5週間だったのか8週間だったのかわかりませんが2ヶ月というのは時間がかかり過ぎとまでは言えないように私は思いますがどうでしょうか。

NATROMNATROM 2015/05/07 21:42 報道によれば、『2か月間「腸の風邪」と言われた』のが都内の病院で、『末期(ステージ4)の大腸がんと診断』されたのが兵庫・西宮市の病院です。都内の病院が「腸の風邪」以外の疾患を疑ってなんらかの検査を進めていたにも関わらず、ドクターショッピングをして西宮市の病院で大腸がんと診断されたという可能性はあります。しかし、「報道が正しいと仮定」した場合は、都内の病院で「腸の風邪」と言われた期間が長すぎるように思います。

放置医放置医 2015/05/08 22:16 NATROM先生、お返事どうもありがとうございます。西宮で診断というのは知りませんでした。すみません。kassyさんのコメントにある記事を読んでみましたが、ケモ→食事療法/免疫療法→ケモとか半年ほどで6病院とか治療効果がほとんど期待できずに悪化する一方になってしまうパターンに思えます。
通常の診療プロセスの中であったのならば2ヶ月も「腸の風邪」はさすがに無いですね。ただ「報道が正しいと仮定」しても表面的情緒的な事ばかり報道して核心部分は「報道しない自由」が散々悪用されてきた事実(大淀とか大野とか)が数多ありますので、通常であれば張り切って誹謗中傷まがいの医療不信を煽る続報をタブロイド等が出していなさそうなところに何かあるのかなと感じてしまいます。(陰謀脳?)

NATROMNATROM 2015/05/09 17:32 ご指摘のように、あまり良くないパターンですよね。私の臨床経験では、あちこちの医療機関を受診して、結果的に満足のいく医療を受けることができた、というケースはあまりありません。

「都内の病院」について、あくまで「報道が正しいと仮定」した場合に不適切であるというだけで、実際にどうだったかはわかりません。適切な診療をしてもなお、『2か月間「腸の風邪」と言われただけで大腸がんを診断できなかったヤブ』と受け取られてしまうこともありうるというのは、臨床医であれば想像できることであります。

日常診療において、常に最悪のケース(「現時点では感染性胃腸炎がもっとも可能性が高いけど最悪は進行大腸がんまである」)を想定するのは当然として、それをどのタイミングで、どのように患者さんに説明するのかは悩ましい問題です。

kassykassy 2015/05/14 09:06 遅くなりました、お返事ありがとうございました。

最初は「腸の風邪」という言葉を知らなかったので、
怪しい病院なのかと疑ってしまいました。

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