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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2015-12-31 2015年の年間ベスト記事(自薦)

[]2015年の年間ベスト記事(自薦) 2015年の年間ベスト記事(自薦)を含むブックマーク

「見えない道場本舗」のgryphonさんが「ブログ書いてる人は、年末に自分の記事の「年間ベスト」を紹介してよ」と、ご提案されていた*1。光栄なことにidコール付きでご指名もいただいたので、2015年に書いた記事のうち、3つほど再紹介してみよう。



過剰診断とは「治療しなくても症状を起こしたり、死亡の原因になったりしない病気を診断すること」である。この記事はシノドスからも転載依頼があった。がん検診の限界についてはここ数年はぼつぼつ報道されつつあるが、過剰診断についてはあまり知られていなかったようだ。

できるだけ短く書きたかったが、必要最小限のことだけに限っても、あれだけ長くなった。近藤誠氏の「がんもどき理論」と混同される誤解は予想できていたが、他にも招きやすい誤解があることを学んだ。最初に定義を明示し、何度も繰り返しているにも関わらず、「手術の必要のないような小さながんを見つけてしまうこと」が過剰診断であるという誤解が根強いのは予想外であった*2。臨床の現場では「過剰診断」という言葉は使わない方がいい(使ったことないけど)。次に過剰診断について書くときは、こうした誤解にも配慮しなければならないだろう。

過剰診断について理解を深めるには、実例をいろいろ挙げるのがよかろうと思い、最近は過剰診断の記事が多い。だが、難しすぎるのか、飽きられてきているのか、反応に乏しい。何か工夫をしなければなるまい。また、私がブログを書かなくても、過剰診断について素晴らしい本が翻訳されている。しかし、近藤誠氏が帯に文章を書いており*3、誤解を招きうるので紹介をためらっていた。こんな細かいところまでお読みの読者なら大丈夫であろうと思い、紹介する。■過剰診断: 健康診断があなたを病気にする。近藤誠支持者が星5つのレビューをつけているが、実際のところは近藤誠氏の主張を支持するものではないのは記事でも説明したとおりである。私もアマゾンにレビューを書いているので、購入をお考えの方は参照していただきたい。



EMがニセ科学であるのは明らかである。典型的なニセ科学であり、これがニセ科学でなければ何がニセ科学なんだ。ところが、EM側からの反論もかなりある。もちろん、アカデミックな場で、ではない。象徴的には、2015年7月にEMを批判的に言及した朝日新聞が訴えられた*4

この提訴にはEM側に無理があるように思われるが、なにぶん私は法律については素人である。もしかしたら、裁判では朝日新聞が負ける、つまりたとえば、「朝日新聞の引用は不適切であった」と認められるようなことになるかもしれない。仮にそうだとしても、EM側の主張が非科学的であったことは変わらない。

私は医学が専門であるから、医学の分野におけるEMの非科学性について述べた。私の主張が間違っているのなら、EM側が反論するのは容易である。論文を書いて、査読のある医学雑誌に掲載させればよい。もちろん、まともな医学雑誌に「EMはウイルスを完全に消滅し得る」などという荒唐無稽な論文は載らないことを知っているので、安心してこういうことを書いているのである。EM側が宣伝を続けるならば、今後も定期的にEM批判記事も書くつもりである。



MCS(Multiple chemical sensitivity:多発性化学物質過敏症)についての議論の一貫である。実際には2013年に決着がついている。議論の相手であるsivadさんに話を蒸し返されたのでお返事をしたまでである。MCSを巡る議論は長く、複雑であり、一見したところどちらが正しいかよくわからないであろう。専門家の間では異論がないにも関わらず、そこに議論があるかのように見せかけるのはニセ科学の常套手段である。歴史修正主義者も同様の手法を取ると聞く*5

「MCSの本物の性質が認識されている公式な報告書」は些末な問題である。確かにsivadさんは、怪しげな論文まがいの文章を根拠に「MCSの本物の性質は、米国と英国とでそれぞれ独立した科学者らによる公式な報告書において認識されている」と主張してしまった。しかし、批判に対して「そのような報告書があるかどうか再確認します。それまで、いったんこちらの主張は取り下げます」とsivadさんが言えば済んだ問題である。

しかし、いまのところはsivadさんは主張を取り下げていない。sivadさんのブログの読者が批判的な文章にもアクセスできるよう何度かトラックバックを送ったが反映されない*6。一方でツイッターで定期的に、「化学物質過敏症に関して勘違いを拡散している人物がいますが、こういった行為は患者の治療の妨害になるおそれがあります。十分気をつけましょう」とsivadさんはツイートしている*7。自らの主張の正しさよりも、自説を宣伝することのほうが大事であるかのように見える。

複雑な議論についていけない読者であっても、「お前の引用した論文は代替医療を行っている団体の発行した、誰も引用しない低レベルの雑誌に掲載されたものだ。MCSの本物の性質が認識されている公式な報告書があるならそのものを出せよ」とまで言われているのに、まったく何も反論できない側が間違っていることは分かる。些末な問題であるのも関わらず、この記事を選んだのはそういう理由からである。

*1■恒例の要望。ブログ書いてる人は、年末に自分の記事の「年間ベスト」を紹介してよ(自分は棚上げしつつ…) - 見えない道場本舗

*2:いくら小さながんでも時間の経過によって大きくなってきて症状を引き起こすものは過剰診断ではない。逆に、サイズが大きく、リンパ節転移や遠隔転移があっても将来症状を引き起こさないものは過剰診断である

*3:近藤誠氏に帯を書かせた出版者の人を小一時間問い詰めたい。お前は自分の担当した本を読んでいないのか、と

*4■やや日刊カルト新聞: EM菌提唱者が朝日新聞を提訴=批判報道への報復か

*5■歴史修正主義の手口について - 児童小銃

*6:ただしこれは、はてなによくある不具合かもしれない

*7:私には、sivadさん自身が、化学物質過敏症に関して勘違いを拡散し、患者の治療を妨害していると自己紹介しているようにしか見えない

ublftboublftbo 2015/12/31 12:49 今日は。

今年も、NATROMさんの文章では色々と勉強させてもらいました。今後も期待しております。

本文にて紹介しておられる『過剰診断: 健康診断があなたを病気にする』について、当該本のNATROMさんによるレビューのページにもブクマして書いた事なのですが、腰巻を近藤誠氏に書かせた事が、まず出版者の大失策ですが、それに相俟って、訳者あとがき(P301)にて、
▼ 引  用 ▼
これは、近藤誠氏が提唱する「がんもどき理論」にも通じる考え方です。
▲ 引用終了 ▲
と書かれているのが、非常にまずいと思いました。仮に、主張の一部に共通する所があったとしても、それを、色々な主張の集まりである「○○理論」といったようなものに「通じる」と言ってしまうのは、かなり早計であると考えます。

腰巻の近藤氏の文は、
▼ 引  用 ▼
医療もビジネス、病人を増やすカラクリがよくわかる本。
▲ 引用終了 ▲
というものですが、私は、NATROMさんと同じく、近藤氏が本文を碌に読んでいない事を疑っています。本書は、このような要約が出来るような単純で浅はかな内容・主張では無いからです。

NBNB 2016/01/05 22:22 ネットで偶然見かけたのだが、「原告の元看護師はグルタルアルデヒドへの曝露がきっかけで化学物質過敏症に罹患したものと認められるので病院側は賠償せよ」なんという地裁判決があってびっくり。
消毒液をあつかう部屋の換気設備が悪くて健康被害が生じたので労災として補償しろ、というだけなら何もおかしくないのだが…「裁判長がそう言うんならそうなんだろう、法的にはな」の世界ということか。

ニセ科学で利益を得ている人が、
引用の作法がどうとかみたいな小瑕をつくやり方にとどまらず、裁判官が勇み足で太鼓判押してくれるのを狙った濫訴というのも
“場外乱闘”の戦術としてはアリなのかもしれない…?

余談ながらぼくらがご幼少のみぎりから散々聞かされてきた「(非戦闘員ウン十万人をノリで殺したという)南京大虐殺」とか「(強制連行された性奴隷である)従軍慰安婦問題」とか普通に政治的ヨタ話でしょって言ってたら
「南京“事件”の存在」「慰安婦の存在」を否定する歴史しゅーせーしゅぎしゃとかハンチセーシュギって言われるんだけどそれわどうしたら?とかいうとこれも「議論の捏造」っていわれたりして。
(そもそもそういう意味でのイカレポンチみたいな「歴史修正主義者」なんているのかなあ?)

ら 2016/01/21 18:06 >•■「MCSの本物の性質が認識されている公式な報告書」って、どれ?

ホレ【`・ω・´】ノ ゜ ポイ
http://www.asahikawa-med.ac.jp/dept/mc/healthy/jsce/jjce10_2_93.pdf

NATROMNATROM 2016/01/21 21:32 ご呈示の文献は別に「公式な報告書」ではありませんし、「米国と英国」のものでもありません。また、遺伝的変異についてもMCSが微量の化学物質に反応するという証拠にはなりません。「米国と英国とでそれぞれ独立した科学者らによる公式な報告書」が存在しないからこそ、こういう無関係な論文を持ち出すしかないのでしょうね。

ら 2016/01/22 00:05 それ以前にこの元記事カビ生えた資料しかないのはナゼ?
ろくな文献無い、切り出ししかないし。
NATROM先生が完璧な文献探せばいいじゃない。

NATROMNATROM 2016/01/22 00:47 前も書いたかもしれませんが、MCSがタイトルに含まれる論文はチェックしています(さすがにPubmedに収載されないようなIFゼロの雑誌の論文はチェックできませんが)。MCSに関する新しくて重要な論文はありません。なぜなら、医学界ではMCSはほとんど終わった話題だからです。海外の臨床環境医たちもビジネス対象を変えています(というか海外の臨床環境医たちは、悪名高い「臨床環境医学」の名前をとっくに捨ててますが)。

それはそれとして、「MCSの本物の性質が認識されている公式な報告書」はやっぱり存在しないのですね。忘れてもらいたい問題をコメント欄でほじくり返されるsivadさんがかわいそうです。

らららららら 2016/01/22 21:24 MCS

らららららら 2016/01/22 21:28 間違えて途中で送信してしまいました、申し訳ありません。
MCSを科学的、医学的に完全否定できた物は見た事ありませんね。
「理解出来ない」「信じられない」というのはたくさん見ていますがそれは只の私情ですよね。
特にアメリカで多いですね、でもアメリカも多種類化学物質過敏症を疾患として認めています。

らららららら 2016/01/22 23:19 ☝ですが抜き出しの個人的見解ではなく「差異が認められなかった」とか曖昧な表現でもなく結論に「MCSは存在しない」と決定づけている物に限ります。
当然ですよね?結論が一番重要ですからね、どんな資料でもそうでしょう?

AH1AH1 2016/01/23 12:34 存在しないなんて断言したらそれこそ科学じゃありませんね。
まあ、そんな事をお聞きになりたいわけでも、聞いて理解しようとされるようにも見えませんが。

shinzorshinzor 2016/01/24 08:25 多種類化学物質過敏症を疾患として認めた「アメリカ」というのは正確にはどんな「アメリカ」でしょうか?アメリカ○○局?アメリカ○○協会?○○アメリカ氏?

らららららら 2016/01/24 12:02 字が読めない方が居る様ですね。
聞いてない人が答えても何も変わらないぞ。

らららららら 2016/01/24 12:49 面倒だな〜。
アメリカ国ではないな。州だな。
別に保険適応になったとかそういう意味じゃないから。

らららららら 2016/02/06 05:42 NATROM先生ご回答は?
無いなら「ありません」ぐらいのご回答を頂きたいのですが。

mushimushi 2016/02/06 21:05 >らららさん
見苦しいです。
あなたが、自身のコメント「アメリカも多種類化学物質過敏症を疾患として認めています」を実証すれば済む話です。

らららららら 2016/02/07 08:08 >mushi様
あなたに聴いているのではありません。
横やり入れる時の一言も無しに勝手に話まで変えないで下さい。
NATROM先生がおっしゃっている事に対しての事なのでNATROM先生以外が答えても無意味です。

らららららら 2016/02/07 08:19 仕方ないな。
1つ情報を出します。
ワシントン州知事は、2011年5月を『化学物質過敏症啓発月間』にすると言明した。
http://www.americanchronicle.com/articles/view/217707
で探してみ。

らららららら 2016/02/07 08:29 存在を認めているからこそ『化学物質過敏症啓発月間』を行う訳です。
アメリカは州によって法律さえ変わるので全米とは言えないが『化学物質過敏症啓発月間』を設けている州はいくつもあります。
前コメントですがタイトルを書いただけで内容はもっと具体的ですが私がNATROM先生へお聞きしている事とは別問題だと思います。
NATROM先生、返答お待ちしております。
無視するのなら無視するという意志表示をお願い致します。
もちろん納得できる事ではありませんので『化学物質過敏症啓発月間』にすると言明した州などの情報は書かせて頂きます、今は必要無いので伏せておきます。

NATROMNATROM 2016/02/07 09:18 らららさんは、かつてコメントを禁止にしたにも関わらず執拗にコメントを続けた荒らし[ http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20140118#p1 ]と同じ人物である可能性がきわめて高く、相手をする必要はないし、相手をするべきではないと私は考えています。「なるほど、らららさんの言うことには一理ある」という思うような方がたくさん出るような場合は、なんらかの対応をせざるを得ませんが、現時点ではその心配はないようです。臨床環境医学に親和性のある人が、いつものよくある信頼性の低い情報を出しているだけだと、賢明な読者は理解できるでしょう。

たとえば、「ワシントン州知事」の話はリンク先がすでに消えています。信頼できる情報源ではありません。悪くて臨床環境医学に親和性のある人の捏造か、良くて患者団体の求めに地方自治体がうっかり応じたかでしょう。調べる気にもなりません。かような信頼できない情報源の話しかないということが何を意味しているのか、賢明な読者は理解できるでしょう。

らららさんは、できればここのコメント欄ではなく、どこか別のブログか何かで情報を発信してください。ここのコメント欄で相手をしてほしければ、黒木の掲示板の『「匿名」による批判の禁止ルール』[ http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/keijiban/Anonymous.html ]に従って、「馬鹿なことを言ってしまったときに恥をかけるだけ十分に詳しく自己紹介を」行ってください。このままらららさんの相手をすると、コテンパンに論破されたらららさんが連続のコメントをしたり、なぜかIPアドレスが同一の擁護者が突然現れたりするのが目に見えています。

mushimushi 2016/02/07 15:41 「NATROM先生以外が答えても無意味]」かどうか判断するのは、らららさんではありません。読者です。

らららららら 2016/02/07 19:21 自分が出す情報はカビ生えたものばっかのくせに。

らららららら 2016/02/07 19:31 結局資料なんて無いから出せないので個人攻撃して誤魔化すんですね。
IPアドレスが同一の擁護者?オレならアドレス変えるな、そんな間抜け居るんだ。
リンク切れですか?それなら翻訳した物を書き込みましょうか?

らららららら 2016/02/07 19:50 このハンドルネームでさえIPアドレスが2つ以上あるはずですが?
まあいいか、結局化学物質過敏症を否定出来る確実な資料は無いという事ですね。
これでNATROM先生の妄言だと確信しました、ありがとうございます。

mushimushi 2016/02/07 20:17 「それなら翻訳した物を書き込みましょうか?」とのこと、ぜひよろしくお願いします。
その際には、翻訳前の原文の提示もよろしくお願いします。

らららららら 2016/02/07 20:31 >mushi 様
NATROM先生の妄言だという事でもう終わりです、書きこむ必要などありません。
オレはあんたなんか興味無いんだよ。
一つNATROM先生にお詫びします。
「ら」「ら〜」「ららら」は同一人物です、「ら」が何故か透明になるので「ら〜」に変えたのですがうっかり忘れて「ららら」を使ってしまいました。
この事はお詫び申し上げます。

mushimushi 2016/02/07 21:30 「あんたなんか興味無いんだよ」ですか、それは残念ですね。私としては
「それなら翻訳した物を書き込みましょうか?」→「ぜひよろしくお願いします」→「書きこむ必要などありません」
と平然と言ってのけるらららさんに、興味津々なんですけどね。

らららららら 2016/02/14 00:29 じゃあ原文勝手に読めばいい。
http://thetruthaboutmcs.blogspot.jp/2011/02/washington-proclamation-may-2011.html
翻訳版はタイトル書いてあるんだからggrばいいでしょうが。

mushimushi 2016/02/14 07:35 それと同様のproclamation、ノースカロライナ州やアラバマ州なんかも出しているらしいことを確認しているのですが、いずれも「MCSの本物の性質が認識されている公式の報告書」などではありません。
「みんな化学物質過敏症のことを知ってね、そのための啓発月間作るから」という感じの広報といったところです。
過去の記事で何度も言っていますが、natromさんも私も、化学物質過敏症として知られる症状があることを否定していません。

らららららら 2016/02/15 06:45 誰が公式の報告書なんて言った?
啓発月間を設けていると書いただけですが日本語知らんのですか?
NATROM先生は臨床環境医を否定してますが患者の苦しみも認めていません。
仮にとかもしとか使い患者の声は否定してますね。
またコメントに「化学物質過敏症は存在しない」と書かれても注意しません。
矛盾が多いNATROM先生は信用できません。
もう用は無いので独り言でも書いておいてください。

勤務医勤務医 2016/02/15 18:40 こんばんは.
いつも楽しませていただいております.

NATROMNATROM 2016/01/22 00:47
それはそれとして、「MCSの本物の性質が認識されている公式な報告書」はやっぱり存在しないのですね。忘れてもらいたい問題をコメント欄でほじくり返されるsivadさんがかわいそうです。

らららららら 2016/01/22 21:28
「理解出来ない」「信じられない」というのはたくさん見ていますがそれは只の私情ですよね。
特にアメリカで多いですね、でもアメリカも多種類化学物質過敏症を疾患として認めています。

shinzorshinzor 2016/01/24 08:25
多種類化学物質過敏症を疾患として認めた「アメリカ」というのは正確にはどんな「アメリカ」でしょうか?アメリカ○○局?アメリカ○○協会?○○アメリカ氏?

らららららら 2016/02/07 08:29
存在を認めているからこそ『化学物質過敏症啓発月間』を行う訳です。
アメリカは州によって法律さえ変わるので全米とは言えないが『化学物質過敏症啓発月間』を設けている州はいくつもあります。
前コメントですがタイトルを書いただけで内容はもっと具体的ですが私がNATROM先生へお聞きしている事とは別問題だと思います。

mushimushi 2016/02/14 07:35
それと同様のproclamation、ノースカロライナ州やアラバマ州なんかも出しているらしいことを確認しているのですが、いずれも「MCSの本物の性質が認識されている公式の報告書」などではありません。

らららららら 2016/02/15 06:45
誰が公式の報告書なんて言った?
啓発月間を設けていると書いただけですが日本語知らんのですか?

このようなやりとりをこれからもよろしくお願いいたします.

NATROMNATROM 2016/02/15 21:18 「MCSの本物の性質が認識されている公式な報告書」はやっぱり存在しないのですね、としか言いようがありませんよね。

mushimushi 2016/02/15 22:26 言いようがありませんね。

らららさん自身が、2/14 00:29で提示した文書は公式の報告書ではないと理解されているのなら、それで結構です。

2015-12-28 卵巣がん検診における過剰診断はどれくらい?

[]卵巣がん検診における過剰診断はどれくらい? 卵巣がん検診における過剰診断はどれくらい?を含むブックマーク

症状のない人に対してがん検診を行うと、一定の割合で過剰診断が起こる*1。つまり、治療しなくても症状を起こしたり、死亡の原因になったりしない人をがんだと診断してしまう。がんと診断された人が過剰診断かどうか、診断した時点で正確に判定する手段はない。治療をせずに放置して、がんによる症状が生じる前に他の病気で亡くなったら、過剰診断であることが確定する。しかし普通はがんを放置することはなく治療されるので、がんによる症状が出なくても、治療のおかげなのか、それとも過剰診断だったのか、わからない*2

だったらなぜ過剰診断があるとわかるのか?■韓国における甲状腺がんの過剰診断で紹介したのは時系列研究である。20年足らずの間に甲状腺がんと診断される人が15倍に増えたのに、甲状腺がんの死亡率はほとんど変化していない。この現象は増加の大半が過剰診断だと考えないと説明困難である。地域相関研究やコホート研究が用いられることもある。地域相関研究では、検診が行われた地域と行われなかった地域における、がんと診断された人の割合*3を比較する。コホート研究では、検診を受けた集団と受けなかった集団とを比較する。もし過剰診断がゼロであれば、がんと診断された人の割合に差は生じないはずである。

バイアスが生じにくいのがランダム化比較試験である。被験者を、検診を受ける群(検診群)と受けない群(対照群)にランダムに分け長期間観察する。検診群ではがんを早期発見するので、介入開始後しばらくは検診群でがんと診断される人の割合が高い*4。しかし、もし過剰診断がゼロならば、対照群においても検診をしていれば早期発見できていたであろうがんが後から発症してくるので、最終的ながんと診断される人の割合*5は同じになる。がんと診断される人の割合に差があれば、それが過剰診断である。

時系列研究、地域相関研究、コホート研究、ランダム化比較試験のいずれにおいても、過剰診断を評価するために比較するのはがんと診断された人数であって、「現実の患者の健康状態」や「がんの重篤度」の情報は不要である。「がんの大きさが小さいから過剰診断だ」とか「転移した人が多いから過剰診断でない」とかは必ずしも言えない。腫瘍径が小さくても最終的には多くが症状を呈するがんもあるだろうし、転移があっても症状をもたらすことが少ないがんもあるだろう。

がん検診のランダム化比較試験の主な目的は、がん検診が有効かどうか、つまり、がんによる死亡が検診によって減るかどうかを評価することである。しかし、罹患率のデータも収集しているので、過剰診断があるかどうか、あるとしてどれくらいかも評価できる。■卵巣がん検診は卵巣がんによる死亡を減らさないで紹介した、アメリカ合衆国で行われた卵巣がん検診のランダム化比較試験*6を例に挙げよう。

55歳から74歳の女性を被験者として、卵巣がん検診群3万9105人と、通常ケアを受ける対照群3万9111人とにランダムに分けられ、12.4年間(中央値)フォローアップされた。うち、卵巣がんと診断されたのは、検診群212人、対照群176人である。ランダムに分けられほぼ同数がフォローされたのに、検診群で卵巣がんと診断された人が多いのは、過剰診断を示唆する。示唆というのは、統計学的有意差がないからである。検診群の対照群に対する卵巣がんの罹患率比は1.21で、95%信頼区間は0.99〜1.48であった。

f:id:NATROM:20151225173223j:image

Buys SS et al, JAMA. 2011 Jun 8;305(22):2295-303.より引用。ランダムに二群に分けられているので、もし過剰診断が存在しないのであれば、時間が経つにつれて対照群が追いついてくるはずである。


罹患率比(RR)がわかれば、過剰診断の程度も推測できる。検診群において、卵巣がんと診断された人のうち過剰診断であった人の割合は、分母がRR、分子がRR-1として計算できる*7。計算してみると、過剰診断の割合は0.17、95%信頼区間は-0.01〜0.32であった。95%信頼区間がゼロをまたぐので、この試験だけからは卵巣がん検診に過剰診断があるとは言えない*8

卵巣がん以外のがん検診、たとえば乳がん検診における過剰診断の割合は、文献によっても差があるが、おおむね10%〜30%であるとされる。卵巣がん検診の20%弱というのは、相場観から考えてもそれほど的外れではないだろう。検診によってがん死を減らせるのであれば、過剰診断が20%弱というのは容認できる範囲内である。卵巣がん検診においては、過剰診断よりも、偽陽性とそれに伴う診断のための処置の害のほうが大きいと思われる。



関連記事

■過剰診断に関する疑問に答える

*1■「過剰診断」とは何か

*2:治療後に再発等でがんの症状が生じた場合は、過剰診断でないことが確定する。「治療によって『寝た子を起こす』(治療介入しなかったら症状を起こすことはなかったのに)」という可能性は無視する。絶対ないとはいえないがあってもレアケースであろう

*3:より正確に言うなら、がんの累積罹患率

*4:一般的には罹患率で表される

*5:より正確に言うなら、累積罹患率

*6: Buys SS et al, Effect of screening on ovarian cancer mortality: the Prostate, Lung, Colorectal and Ovarian (PLCO) Cancer Screening Randomized Controlled Trial., JAMA. 2011 Jun 8;305(22):2295-303 , http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21642681

*7:細かいことを言い始めるといろいろある。本当にいろいろ。フォローアップ期間は10年ちょっとでいいのか、分母は「検診群において、卵巣がんと診断された人」はなく「検診群において、検診で卵巣がんと診断された人」であるべきだ(検診終了後のフォローアップ期間に診断された人を分母に含めると「薄まって」過剰診断の度合いを過小評価する)、対照群でも症状なしで診断された人がいるはずだがその分は補正しなくていいのか、とか。

*8:理論的にはがん検診を行えば過剰診断は必ず生じる。リードタイムはゼロでない、かつ、がん以外の死亡率はゼロではないことから。問題は過剰診断の程度がどれくらいか、ということである。もしかしたら卵巣がん検診の過剰診断は、ゼロではないものの臨床的にはほとんど無視しうる程度に過ぎないが、たまたま偶然に検診群でがんと診断される人が多かっただけ、という可能性もある

過剰治療過剰治療 2017/05/01 09:26 過剰診断は「“今のところ、適当な治療法がない疾患”を見出すこと」であって、
「“実際には適当な治療法のない疾患”に治療介入をすること」は過剰診断ではなく、過剰治療です。

過剰診断は害とは限らない(場合によっては、大きな利益であることもある)のに対して、過剰治療は害です。

仮に誤診がないとすれば、過剰治療は発生しません。対して、誤診がなくても、過剰診断は発生します。
そして、(誤診がなければ)過剰診断に対して、治療介入は行われません。
「過剰診断に対して治療介入が行われた」ということは、その介入は誤診であるということです。

仮に誤診だとしても、その責が「どこにあるか?」は個別に議論すべきことです。
特定の医療従事者が悪かったのではなく、「ガイドラインが悪い場合」などが有り得るからです。

NATROMNATROM 2017/05/01 09:47 >過剰診断は「“今のところ、適当な治療法がない疾患”を見出すこと」であって、

検診についての文脈でそのような意味で「過剰診断」という言葉を使うのは間違いです。最初の定義が間違っているので、そのあとの段落もすべて間違いです。「過剰治療」さんが独自の定義に基づいて自説を論じるのは自由ですが、ここではなくどこか別のところで行ってください。

ここで議論をしたいのなら、がん検診の文脈での一般的な過剰診断の定義「治療しなくても症状を起こしたり、死亡の原因になったりしない人をがんだと診断してしまうこと」に従ってください。独自定義は混乱の原因になります。

2015-12-18 卵巣がん検診は卵巣がんによる死亡を減らさない

[]卵巣がん検診は卵巣がんによる死亡を減らさない 卵巣がん検診は卵巣がんによる死亡を減らさないを含むブックマーク

がん検診の害は過小評価されている一方で、利益は過大評価されている。早期発見によって予後が改善するのは当たり前だと誤解している人もいるが、がん検診が有効である条件はけっこうシビアである。たとえば、がんの進行する速度が速すぎてはいけない。膵臓がんを検診で早期発見しようとしても、おそらく、「発見したときはすでに手遅れ」というがんばかり見つかるだろう。一方で、進行がゆっくりで予後の良いがんも早期発見のメリットが小さくなる。甲状腺がんや前立腺がんがそうである。

有病割合が小さいがんも検診には向かない。がん検診の害の一つとして偽陽性があるが、有病割合が小さいと、検診で要精密検査とされた人における偽陽性の割合が増えるからだ。低線量CTによる肺がん検診は、喫煙者に対して有効だ(という報告もある)が、非喫煙者に対しては有効ではないと考えられている。肺がんの有病割合が小さい非喫煙者の集団に対してCT検診を行うと、偽陽性による不利益が肺がんを早期発見することによる利益を上回ってしまうからだ。偽陽性の問題を別にしても、有病割合が小さいと一人のがんを早期発見するために必要な検診数が多くなってしまい、コストがかかる。

現時点で有効であると世界的に広く認められているがん検診は、大腸がん検診、子宮頸がん検診、乳がん検診ぐらいである。前立腺がん検診については議論がある。胃がん検診の有効性が認められているのは日本を含めた数か国である*1。肺がん検診は世界的には高リスク集団を対象にした場合にのみ有効性が認められている。「早期発見・早期治療が常に良いとは限らない」と書いたが、「早期発見・早期治療が良い場合もたまにはある」のほうがより正確だったかもしれない。

卵巣がんは検診の有効性が期待されているがんである。卵巣がんの進行の速度は(個人差があるが)そこそこで、有病割合が高い。エコーや腫瘍マーカーといった早期発見のための手段もある。日本でも卵巣がん検診を行っている医療機関がある。

がん検診の有効性を証明するためには、理想的にはランダム化比較試験が必要である。つまり、検診対象者をランダムに二群に分け、一方にがん検診を受けてもらい(検診群)、もう一方には受けずにいてもらい(対照群)、長期間観察して、がんによる死亡率に差があるかどうかを調べるのだ。卵巣がん検診については、ランダム化比較試験が行われるぐらいには期待されていた。

2011年のJAMA誌で発表された、アメリカ合衆国で行われたランダム化比較試験*2によれば、卵巣がん検診は卵巣がんによる死亡を減らさないという結果であった。対象は55歳から74歳の7万8216人の女性。腫瘍マーカー(CA-125)と経腟エコーによる卵巣がん検診群3万9105人と、通常ケアを受ける対照群3万9111人とにランダムに分けられ、12.4年間(中央値)フォローアップされた。卵巣がんによる死亡は検診群で118人(1万人年あたり3.1人)、対象群で100人(1万人年あたり2.6人)で、むしろ検診群に死亡が多い傾向にあったが、統計学的有意差はなし。この研究においては卵巣がん検診のメリットは示されなかった。

一方で害はしっかりある。偽陽性、つまり、検診でがんの疑いがあったが最終的にがんとは診断されなかった人は3285人であった。さらに、偽陽性3285人のうち1080人が「外科的フォローアップ」を受け、1080人中163人(15%)が外科的処置によって「重篤な合併症」が起こった。乳がんや甲状腺がんと違い、卵巣は皮膚の表面近くではなく腹腔内にあるので、がんの確定診断に必要な組織採取(生検)が困難である。MRIなどの追加の画像検査でがんを否定できない場合、卵巣摘出術などの外科的な処置が必要になる。検診を行わなければ偽陽性は起こらず、よって外科的な処置も、合併症も起こらない。

結果は偶然に左右されるので、「本当は卵巣がん検診は卵巣がんによる死亡を減らすのだが、今回の研究ではたまたま有意差が出なかっただけである*3」という可能性もある。最近結果が発表された20万人を対象にしたイギリスでのランダム化比較試験*4では、統計学的有意差はなかったものの卵巣がん検診が卵巣がんによる死亡を減らす傾向はあった。しかし、卵巣がん検診が卵巣がんによる死亡を減らすと仮定しても、卵巣がん検診は臨床的に有効だとは言えない。

仮に、卵巣がん死を100人から80人に減らすために、4万人が検診を受け、3000人が偽陽性になり、1000人が診断のために外科的処置を受け、150人に合併症が起こるとしよう。これは害が大きすぎて、一般的には有効な検診とはみなされない。今後、卵巣がん検診の有効性が認められるためには、何らかの技術革新、たとえば、手術に頼らずに正確に診断できる方法などが必要だろう。



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■卵巣がん検診における過剰診断はどれくらい?

*1:理由の一つは日本では胃がんの有病割合が大きく、メリットが大きくなるからである

*2: Buys SS et al, Effect of screening on ovarian cancer mortality: the Prostate, Lung, Colorectal and Ovarian (PLCO) Cancer Screening Randomized Controlled Trial., JAMA. 2011 Jun 8;305(22):2295-303 , http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21642681

*3:βエラー

*4■Ovarian cancer screening and mortality in the UK Collaborative Trial of Ovarian Cancer Screening (UKCTOCS): a randomised controlled trial - The Lancet

kiwiakiokiwiakio 2015/12/21 16:41 私の母と、その母の祖母はどちらも卵巣がんで亡くなっています。
祖母は発覚時既に末期、母は抗がん剤治療後再発し急に進行しました。

父は「自分の母親のことがあったのに、なぜすぐに卵巣がん検診を受けなかったのか。検診さえ受けていれば治ったに違いない。」と今でも言っています。
そして私にも「死にたくなかったら検診を受けろ。」と言います。
遺伝とかやはり気になってくるので、市の子宮頸がんの検診時に卵巣をエコーで診てもらっていましたが、これからどうするべきか…。

でも、母が卵巣がん検診を受けなかったせいで死んだわけではないという話で、なんか安心しました。

NATROMNATROM 2015/12/21 18:02 kiwiakio さん、コメントありがとうございました。ここで紹介した卵巣がん検診は、平均的なリスクを持つ人たちが対象です。卵巣がんの家族歴があるようなリスクが高い人に対する検診の効果については、確定的なことは言えません。高リスクの人については、検診ががん死を減らすとも減らさないとも言えません。どうすべきなのかは、とても難しい問題です。

今後、検診を受けるかどうかは、もし、主治医がいらっしゃれば主治医に相談してください。主治医がいらっしゃらなければ婦人科を受診するという方法もあります。いずれにせよ、検診を受けてさえいれば大丈夫というわけではありませんので、お母さまが卵巣がん検診を受けなかったせいで亡くなったわけでない、というのはその通りだと思います。

kaz21kaz21 2015/12/22 12:54 いつも勉強になります。
私は介護施設で働いているのですが、アルツハイマー病も「早期発見、早期治療」のバーゲンセール中です。近年はようやく懐疑的な文献も増えてきましたが、現場の意識は前の投稿の「風邪の抗菌薬」と同様です。
倫理的な問題も出てくるのでしょうが、アルツハイマー病でもランダム化比較試験が行われ、早期発見が本当に有益なのか明らかになると良いです。

NATROMNATROM 2015/12/22 17:30 認知症に対する早期発見・早期介入については、名郷直樹先生が警鐘を鳴らしていますよね。

「認知症は早期発見が大切」はナンセンスである かえって弊害多く
http://biz-journal.jp/2015/10/post_12057.html

名郷先生の『「健康第一」は間違っている』 (筑摩選書) は名著です。ぼんやり読むとニセ医学本だと誤解しかねない本ですが、こんなコメント欄まで読んでいる人なら大丈夫でしょう。

放置医放置医 2015/12/24 15:56 Lancetにもしかするとという論文が出た様です。
ttp://ac.els-cdn.com/S0140673615012246/1-s2.0-S0140673615012246-main.pdf?_tid=9d0226c4-aa07-11e5-87ac-00000aab0f01&acdnat=1450938718_cc176782cf5c5c0ac691875c4c6e00e1

放置医放置医 2015/12/24 19:14 言い忘れていましたがkiwiakioさんの御母堂につきましてはNATROM先生に同感です。「検診を受けていなかったために・・・」とは言え無いと私も考えます。
あくまでも一般論としてですが、私個人としては専門科での定期的検診と早期発見による治療が悪性腫瘍については大事だと考えています。だからといってマススクリーニングどんどんやれみたいな馬鹿な事はもちろん考えていません。

2015-12-11 韓国における甲状腺がんの手術が減少した

[]韓国における甲状腺がんの手術が減少した 韓国における甲状腺がんの手術が減少したを含むブックマーク

■韓国における甲状腺がんの過剰診断では、1993年と比較して2011年には韓国の甲状腺がんの罹患率が15倍になったという論文を紹介した。同じ著者が、2014年の4月〜6月の四半期から手術の件数が減ったことを報告している*1。図を引用するのが手っ取り早い。棒グラフの棒は、2012年までは韓国における各四半期の甲状腺がんの手術数の平均を、2013年からは各四半期の手術数を表している。



f:id:NATROM:20151212001447j:image

2014年の4月〜6月から韓国における甲状腺がんの手術の件数が減少した。Ahn HS and Welch HG, South Korea’s Thyroid-Cancer “Epidemic” — Turning the Tide, N Engl J Med 2015; 373:2389-2390 より引用。



2001年から2012年までずっと甲状腺がんの手術数は増加し続けている。これは甲状腺がんの真の増加を反映しているのではなく、検診によって発見される数が増えたためであるというのが著者らの見解である。多いときには四半期の平均で10000件以上、つまり年間では40000件以上の甲状腺がんの手術が行われたことになる。ところが2014年の4月〜6月の四半期から急に手術件数が減っている。著者らは35%の減少と見積もっている。もちろん、急に韓国の環境が改善して甲状腺がんの発症が減ったからでなく、人為的な影響である。

2014年3月に、韓国の8人の医師たちが、甲状腺がんの過剰診断を防止するため甲状腺がん検診を行わないよう、医師連帯を作って公開状を書いた。これが韓国国内においてテレビや新聞で報道され、市民が甲状腺がん検診を受けるのを控えたため、甲状腺がんの発見数が減り、手術数の減少につながった。公開状については、2014年3月20日の日付で日本語でも報道されている(■甲状腺癌発病‘世界平均の10倍’?…医師連帯 「過剰検診のせい」 : 政治 : ハンギョレ)。保険給付からの推測では、甲状腺がんの罹患数の減少は30%であった。ということは、手術数の減少は主に、検診で甲状腺がんを発見したけれども手術を控えたのではなく、診断数の減少つまり検診を控えたことによると、著者らは論じている。

「近い将来、検診を控えるようになって、韓国の甲状腺がんの罹患率上昇は止まり、減少に転じると予想する」と私は書いた*2。その予測は半分しか当たっていない。罹患率が減少するであろうという予測は当たった。しかし、その理由として、臨床医学のトップジャーナルに甲状腺がん検診に否定的な論調の論文が掲載されたため、専門家たる医師が甲状腺がん検診を控えるようになるからだろうと私は考えていた。しかし、実際のところは、手術数の減少は、医師の勧めではなく患者の選択を主に反映しているとのことである。

「韓国では甲状腺がん検診および治療はビックビジネスになった」*3ためか、8人の医師連帯による懸念に対して韓国甲状腺協会はネガティブな反応をした。つまり利益相反の疑いがある。もちろん、利益相反だけが理由ではないだろう。別に患者の不利益になると承知しながら金儲けのために検診を行ってきたわけではない。患者の利益になると信じて、甲状腺がん検診を行い治療を行ってきたのである。急に変われといっても難しい。

いったん医学的なトレンドが作られると、いわば「慣性」が働き、覆すのには大きな努力を要する。他人事ではない。風邪に抗菌薬が効かないことはすでに常識と言っていいはずなのに、いまだに処方する医師がいる。専門家たる医師が!NEJM誌とLancet誌に甲状腺がん検診に否定的な論文が載ったからといって医師たちの行動が変わるだろうという予想は、今から考えると楽観的過ぎた。



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■時系列研究でも甲状腺がん検診ががん死を減らしたとは言えない

*1:South Korea’s Thyroid-Cancer “Epidemic” — Turning the Tide http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc1507622

*2http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20150630#p1

*3:"Thyroid-cancer screening and treatment have become big business in South Korea."

shinzorshinzor 2015/12/12 07:00 「各四半期の甲状腺がんの手術数の平均」というのが分かりにくいのですが、年間件数の四分の一ということでしょうか。2013年以降が四半期の件数なのでそれと比較するためでしょうか。細かいことで恐縮ですが。

タナカタナカ 2015/12/12 07:34 現政権の政情不安が原因では。日本でも、診療報酬が医者も歯科医並になれば、大きく変わりますよ。ま、一番は、原発不安が収まったのでしょう。気の病がとれたんでしょうね、韓国人の。

タナカタナカ 2015/12/12 07:37 あと、ネットでは、医者は、もっと集団ヒステリーについて研究した方が、正しさを伝えられると思いますよ。

NATROMNATROM 2015/12/12 08:43 「年間件数の四分の一」のことです。手術件数を減らしたイベントが3月に起こったので、より影響を明確にするため四半期の統計を出し、比較のために2012年以前も合わせたのでしょう。

どうでもいいですが、図のQ1(the first quarter),Q2(the second quarter)はそれぞれ1〜3月、4月〜6月を表すのですが、「第一四半期」は1〜3月ではなく4月〜6月なんですね。年度が変わるから。つまりthe second quarter=第一四半期という。

過剰治療(及び、過剰検診)の補償過剰治療(及び、過剰検診)の補償 2017/04/30 16:49 「甲状腺癌検診のデメリット」を主張する論者の一部(多く?)は、診断の後の「過剰な治療」による不利益をも主張しているようです。そのような診断後の「過剰な治療」による不利益も原発事故の責任に帰するべきなのでしょうか?

「適切な治療」を受けるための治療費→原発の運営者(東電、国)
「過剰な治療」による不利益→医療機関

に請求するのが適切ではありませんか?さらには、前者については(すなわち、適切な治療を受けることができた、ということは)、検診のメリットの存在を示しています。さらに、「適切な検診」を受けたが何でもなかった場合にも検診の不利益は発生しています。その責任は原発の運営者(東電、国)にあります。一方、「過剰な検診」による不利益の責任は、東電にあるようには思われません。

続き続き 2017/04/30 17:06 例えば、貴方が交通事故を起こし、怪我人が出たとします。
適切な検査、適切な治療(これらを受けることは怪我人にメリットがありますが)に伴う不利益は、貴方が補償をするべきでしょう。
しかしながら、その怪我人が(例えば度を越した心配性で)「過剰に検査」を受けた場合、その検査の費用を貴方は払わなければならないのでしょうか?

NATROMNATROM 2017/04/30 17:52 「過剰な治療」が、現時点の医療水準で明らかに無駄であるとわかる治療であれば、医療機関が責任を負うべきです。しかし、福島県においてはそのような意味での「過剰な治療」はほとんどないようです。

おそらく、『そのような「過剰な治療」がないということは検診は適切である』という誤解に陥っておられるであろうと思われます。「適切な治療を受けることができたということは検診のメリットの存在を示している」という理解は間違いです。ポピュラーな、しかしごく基本的な間違いです。交通事故のたとえも的外れです。

検診で発見されたがんに適切な治療を施してもなお検診のメリットが存在しない、ということは直感に反します。しかし、実例として、がん検診のメリットを証明できなかった複数のランダム化比較試験が存在します。がん検診について書かれた疫学の教科書を読み、次に個別のがん検診のランダム化比較試験について調べてみてください。

NATROMNATROM 2017/04/30 17:54 警告です。「早期発見」さん、「正しくは」さん、「治療の必要のない疾患」さん、「血液型の診断」さん、「無精子症」さん、「過剰治療(及び、過剰検診)の補償」さん、「続き」さん、ハンドルネームを固定してください。固定しなければコメントを消します。固定しないハンドルネームは無責任な発言につながります。間違ったことを次々に言い続けて、間違いを指摘されてもなかったことにできるからです。