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cover ■「ニセ医学」に騙されないために

 ホメオパシー、デトックス、千島学説、血液型ダイエット、ワクチン有害論、酵素栄養学、オーリングテストなどなど、「ニセ医学」についての本を書きました。あらかじめニセ医学の手口を知ることで被害防止を。

2017-11-21 過剰診断と「がんもどき」の違い

[]過剰診断と「がんもどき」の違い 過剰診断と「がんもどき」の違い - NATROMの日記 を含むブックマーク

甲状腺がん検診についての議論を見ていると、過剰診断と近藤誠氏が提唱する「がんもどき」の区別がつきにくいようである。たしかに過剰診断と「がんもどき」は似ている。しかしながら、その背景の考え方は大きく異なる。違いを表にまとめてみた。

f:id:NATROM:20171121154711j:image

標準的な見解と「がんもどき理論」の違い

赤枠が標準的な見解と「がんもどき理論」との決定的な違いである。「がんもどき」部分と「本物のがん」部分が似ているがゆえに間違いやすい*1

近藤誠氏によれば、すべてのがんは、放置しても転移しない「がんもどき」と、発見したときに既に転移している「本物のがん」のどちらかに属する。一方で、標準的な見解では、過剰診断と、発見時に治療介入しても予後が改善しないがん以外に、発見して転移・進行する前に治療介入すれば予後が改善するがんも存在すると考える*2。そのようながんを効率よく発見できる方法がある種類のがんが、がん検診が有効ながんである。



関連記事

■「過剰診断」とは何か

■検診で発見されたがんの予後が良くても、検診が有効だとは言えない

*1:細かいことを言うと「がんもどき」は転移せずに局所で進行し症状を引き起こすものも含まれるので、厳密には過剰診断と「がんもどき」は異なる。ただし、このような細かいことは議論の大勢には影響しない。

*2:細かいことを言うと、「転移・進行する前に治療介入すれば予後が改善するがん」も二種類に分類できる。自覚症状が生じてから治療しても予後が改善する「間に合う」がんと、自覚症状が生じてから治療介入しても予後が改善しない「手遅れ」になるがんである。がん検診が有効なのは後者のみである。予後が改善する、ではなく、予後が改善「しうる」という表現になっているのはそのため。こちらはがん検診の有効性を議論したいのなら理解していなければならない。

mushimushi 2017/11/24 22:49 本記事の本題とは異なる+ご存知の方も多いかと思いますが、岩田健太郎先生が近藤氏について興味深いことを書かれていました。
https://goo.gl/i5Biuv
https://goo.gl/sF6iym

私は「まとも」だった頃の近藤氏を知らなかったので、これは驚きでした。
「ぼくはしばしば文科省や厚労省を批判するが、その最大の理由は「反省し、総括し、改善しない」ことにある。」
と書かれていますが、これは深く同意するところで、近藤氏もある意味その被害者だったのかもしれないのですね。
もちろん、だからと言って何を言ってもいい訳ではないのは自明ですが・・・。

スピナースピナー 2018/01/07 20:35 NATROMさんの著作本を持っている者です。色々参考にさせてもらっています。本記事の内容と異なる話題ですみませんが、昔の近藤誠氏について擁護する意見の記事が日経ビジネスにありました。私は今の近藤氏の意見はもちろん否定していますが、記事の内容は意外でした。
“変わらないもの”を信じ続けるリスクとは? 権威の傲慢、エビデンス検証の怠慢を疑おう
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/122600095/010300022/

RCTRCT 2018/03/18 01:11 その昔、RCTについて初めて講義を受けたのは、近藤先生からでした。当時、すでに学内では干されてましたが、考えは真っ当だったと思います。その後の極論化は残念ですが、もともとは「まとも」だったと思いますよ。

今、福島の低線量被ばく児童の調査で問題になっているのは、介入により「改善しうる」だけでなく、QOL全体として考えた場合には「介入により悪化」しうる、という事ですよね。治療介入の是非を論ずるに足るエビデンスがないため、調査を中止して自覚症状が出るまでは介入しない方が、子供達にとって良いのではないかという意見が、医療サイドから出ているようです。ある意味、「がんもどき」とみなして無介入、放置する方が良いとする近藤理論に近いところがあるように感じますけどね。

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