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池袋ジュンク堂でトークイベント

大月書店『若者の労働と生活世界』刊行記念トークイベント。満員大盛況。質問も揚げ足取りみたいなものはなく全て真摯でそれだけに難しいものばかりだった。内容は後日図書新聞で掲載されるそうなのでそちらをご覧頂くとして最年少の阿部真大と他のお二方との「断念」の感覚の違いが際立ったという印象。

「若者の労働・生活と現代日本本田由紀湯浅誠阿部真大
2007年6月21日(木)19時より
本田 由紀(ほんだ ゆき)
1964年生まれ。東京大学大学院教育学研究科准教授(教育社会学)。主著に『若者と仕事』、『「ニート」って言うな!』(共著)ほか。2007年『多元化する「能力」と日本社会』で大佛次郎論壇賞(奨励賞)受賞。
湯浅 誠(ゆあさ まこと)
1969年生まれ。NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長。ホームレス・生活困窮者支援の現場から「格差ではなく貧困の議論を」と訴え、「もうガマンできない!広がる貧困〜人間らしい生活と労働の保障を求める3・24東京集会」ではコーディネーターを務める。
阿部 真大(あべ まさひろ)
1976年生まれ。学習院大学非常勤講師(社会統計学)。バイク便の労働現場のフィールドワークをもとに書いた『搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!』(集英社新書)で話題を呼ぶ。近著に『働きすぎる若者たち』(NHK生活人新書)。

 「ニート」や「人間力」などの言説に対する批判で注目を集める気鋭の教育社会学者、本田由紀氏。
若手研究者たちとのコラボレーションによる論集『若者の労働と生活世界』(大月書店)の刊行を記念して、二人の若手論者と鼎談します。若者の生の現場から浮かび上がる過酷な労働と貧困の実態、そしてありうべき打開の道筋とは?
http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk.html#20070621ikebukuro

若者の労働と生活世界―彼らはどんな現実を生きているか

若者の労働と生活世界―彼らはどんな現実を生きているか

こちらも面白そう。
「なぜ若者は搾取されて3年で辞めるのか?」(ちょっとだけ)帰ってきたU35マーケティング図鑑
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20070618/127696/

平成男子図鑑 (NB online books)

平成男子図鑑 (NB online books)

下記のイベントも予定されているようです。

反貧困ネットワーク準備会主催 もうガマンできない! 広がる貧困7・1集会
〜人間らしい暮らしを求めてつながろう〜

2007年7月1日(日)
13:00開場
13:30開会(〜16:30)

集会終了後、赤坂方面にパレード
開場:社会文化会館(定員700名)
資料代:500円
http://www.moyai.net/

本田さんは下記のレクチャーもあるようです。

タイトル 「なぜ、生きることがこんなにも大変なのか」

日時 2007年7月29日(日) 14時開場〜14時半開始、16時半終了
場所 IID 世田谷ものづくり学校(3F 多目的ルーム)
    〒154-0041 東京都世田谷区池尻2-4-5
定員 30名 (募集中) 費用 3,000円

レクチャー概要
 いまだに非正規雇用の若者に対して「だらしない」「甘えている」などという「誤解」がまかり通っている。いまや働く人の三人に一人がフリーターを代表とする非正規雇用。24歳以下では二人に一人。これは若者がだらしないからでも甘えているからでもなんでもない。企業はこの「失われた10年」に、非正規雇用のうまみを知ってしまったからだ。金のかかる正社員など雇いたくないからだ。好きな時に使い、いらなくなったら廃棄し、人件費を安く抑え、利潤を追求したいからだ。国際競争に勝つためなら、そこで働く若者の未来が奪われようと食えない賃金であろうと不安定な生き方が原因で心を病もうとホームレスになろうと餓死しようと、そんなことはどうでもいいからだ。日本を代表するような大企業が軒並み「偽装請負」などの違法行為に手を染め、若者の生活をメチャクチャに破壊していることを見てもそれは明らかではないか。
 10年以上働いても一円の時給も上がらないフリーターが量産され、その一部は既にホームレス化している。深夜のマクドナルドに行ってみるといい。日雇いの仕事で疲れ果てた若者たちが、テーブルに突っ伏して仮眠をとっている。低賃金で何の社会保障もない彼らはいつだって失業を前提とした生活を余儀なくされ、貯金もないのですぐに住む場所を失ってしまう。親に頼れればいいが、親が死んでいたり、貧乏だったりする若者から、ホームレス化が始まっている。これのどこが自己責任なのか?こういった問題の背景にある経済のグローバル化ネオリベラリズム、そして不安定な日々を生きる若者の状況について、話したいと思っている。そしてそこから始まっている数々の「反撃」も。
http://kazuyaserizawa.com/blog/2007/06/lecture01.html
http://kazuyaserizawa.com/synodos/lecture/index.html#02

阿部さんのおっしゃっていた「私、意外と頼られキャラだった」というのは見つからなかったんですが「私×M」をみつけました。思わず、やぎさわ梨穂の『戦場で…』を思い出します。

http://www.mcdonalds.co.jp/company/recruit/crew/yes_01.html
http://www.mcdonalds.co.jp/company/recruit/crew/
http://www.mcdonalds.co.jp/company/recruit/crew/making/index.html

朝日ソノラマ店仕舞い


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