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2008年09月08日(月)

DS文学全集(セメント樽の中の手紙、蠅)

セメント樽の中の手紙 −葉山嘉樹

セメント工場で働く男が、

仕事中にセメントの樽の中から木の箱に入った手紙を見つけ、その内容を読む話。

すごく短い話です。


手紙は、主人公とは別のセメント工場で働く女工が書いたもので、

女工の恋人がセメント工場の破砕機に巻き込まれる事故で死んでしまい、

そのままセメントになってしまった。

この樽の中のセメントは一体どのような用途に使われたのか、

あなたが労働者ならどうか教えてもらいたいのでお返事ください、という内容です。


この手紙を読んでると恋人を失った女性の悲しみというよりは、

女の情念みたいなものを感じて少し怖いです。

恋人の死の描写を丹念に描いたり、「私の恋人はセメントになりました」という表現。

繰り返される「お返事くださいね、お願いですからね」という言葉。


読み終わると何とも言えないやり切れない気持ちになる作品です。

(この作品は青空文庫無料で読めます。興味がある人はこちら。)


ブックレビュー
  • 総合評価 7点
  • 感想   怖い

蠅 −横光利一

ある宿場で馬車を待つ人々を一匹の蠅の視点から描いた物語。


この話の肝はラストにあります。

ネタバレしてしまうと、この話の面白さの9割を失うので詳しくは書きませんが、

最後の蠅の描写はかなり怖いです。

蠅にとって人間など「どうでもいい」。そういう冷たさを感じますね。

これを書いてる今も胸がドキドキしてます。

(この作品は青空文庫無料で読めます。興味がある人はこちら。)


ブックレビュー
  • 総合評価 9点
  • 感想   衝撃的

余談

これで分量「あっさり」の本は全て読了。

次は「短め」から読んでいこうと思います。

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