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2008年12月29日(月)

恋空

恋 空 スタンダード・エディション [DVD]

恋 空 スタンダード・エディション [DVD]

今夜のCBCでやってたので見ました。


ケータイ小説が原作らしいですが、原作は未読です。

ケータイ小説に対していいイメージがなかったのであまり期待せずに見たのですが、

思ったよりはいい作品でした。

amazonのレビューとか見ると「安っぽい」とか「ご都合主義」とか「軽すぎる」と散々な評価ですし、

確かにそうだと思うところもありますが、僕は結構この映画好きです。

何というかこの狙いすぎを突き抜けた直球さがいい。


ここからネタバレありです。

映画を見てる人を前提に書いているので、

見てない人には分かりづらい部分もあります。

それでも構わないという人はどうぞ。















(大丈夫ですか?では続きです。)

前半

最初の1時間はツッコミどころ満載でした。

主人公の美嘉がちょっと強引な男ヒロに迫られて付き合う事になるのですが、

番号を教えてもいない人から携帯に毎日電話が来たら怖いだろとか、

ヒロと結ばれた後にいきなり集団レイプされるとか、階段から落ちて流産とか

どんな超展開だよと思いながら見てました。


劇中に出てくる台詞も凄いです。

ヒロ「初めて?優しくするから」


美嘉「どうしてここにいるってわかったの?」

ヒロ「俺の愛の力だな」


ヒロ「何があっても、美嘉は俺が守る」


美嘉「ヒロは河みたいな人だね」


美嘉「ヒロを好きな気持ちは負けないんだから」


ヒロ「俺、もうお前の涙拭いてやれねぇから」




もう恥ずかしい台詞のオンパレードです。

いかにも少女漫画チックで、見てるこっちが恥ずかしくなります。


大体ヒロの人物像からして凄すぎる。

最初は髪を真っ白に染めていて今どきの単なるチャラい男かと思いきや、


  • 花を愛でる優しさを持っている。
  • 美嘉をレイプした男たちを一人でボコボコにし、犯人の元カノを見つけ出す
  • 美嘉がいじめられている時にはしっかり守ってやる
  • 美嘉が妊娠した事を美嘉の両親に報告する時には髪を黒く染め、ちゃんとした格好をして挨拶にいく
  • 美嘉が流産しそうになった時は寒い中お祈りをして安産のお守りを持ってくる
  • 流産した赤ちゃんの命日のクリスマスのお参りを欠かさない

ちょっと悪いとこもあるけど、実は優しく通すべき筋は通すという

女性の願望をそのまま形にしたんじゃないかというような男です。


普通なら「おいおい、こんなやついるわけないだろ」とバカにするところですが、

しかし、ここまでいくといっそ清々しい。

こういうのは中途半端じゃなくやり過ぎなくらいにやってしまうと、

逆に格好よく見えてしまうものです。


後半

ツッコミどころ満載の前半に対して、後半はかなりシリアスです。

レイプ流産という悲しい出来事はあったものの、

優しいヒロに助けられて何とか立ち直る美嘉でしたが、

そのヒロに突然別れを告げられます。

最初は理由がわからずどうして?と詰め寄る美嘉ですが

ヒロに散々冷たくされて結局ヒロの事を諦め、

パーティーで知り合った優と付き合い始めます。


この優はヒロとはまた違ったタイプの男で、包容力がありとても優しい男です。

美嘉に忘れられない元彼がいると知ってもちゃんと受け止めるし、

美嘉がクリスマスに毎年行なっている流産した赤ちゃんへのお参りにも、

複雑な気持ちを抑えて付き合ってくれます。

高校を卒業して大学生になった美嘉は、

友達や優しい彼氏に囲まれて楽しい大学生活を過ごします。


しかし、ある年のクリスマス

ヒロの友人からヒロが余命いくばくもない病気にかかっている事を知らされ、

ヒロが別れを告げたのは病気が原因だったと気付いた美嘉は、

2年以上つきあった優を捨てて、ヒロの元にかけつけます。


ここは本当にひどい。美嘉の気持ちを悟った優はきっぱりと美嘉を送り出し、

美嘉に贈った指輪を投げ捨てて一人で泣くのですが、この場面は本当に優が気の毒でした。

その後、ヒロに対して「ずっと好きだった」という美嘉に対して

「お前、優との事は何だったんだよ」と問い詰めたくなりました。

ここだけはどうにも納得できないです。


ヒロとヨリを戻し、つきっきりで看病する美嘉。

なんだかんだでヒロはいい奴なので、

(優との事はスッキリしませんが)この辺りは素直に見れました。

死にたくないと泣くヒロは良かったです。


最後はあえて語る必要もないでしょう。

普通にいい話だと思いました。

まとめ

狙いすぎてやりすぎなぐらいの物語でしたが、

雪の日の二つの道、図書館の黒板の幸せで「した」を幸せで「す」に直す、

ヒロと優の2つの指輪の対比、ケータイ動画機能を使っての病室のユウとの会話、

二人だけの結婚式の花かんむり、最後にわかるタイトルの意味など、

細かいところで光る演出と出演者の見事な演技もあってなかなか楽しめました。


色々と批判も多いですが、こういう物語は素直に楽しめばいいんじゃないでしょうか?

アラ探しをして批判をするばかりではつまらないと思います。