個人的な体験

個人的な体験 (新潮文庫 お 9-10)

個人的な体験 (新潮文庫 お 9-10)

大江さんの小説は、表現が難しく、性的表現がおおっぴらなので、読みやすいとは言えないが、読みごたえはすごいあります。

個人的な体験は、大多数と共感できる社会情勢などよりも個人にとっては影響度が高く、重要である。その個人的な体験を受け止め、青春の終わりを自ら認めるとともに、現実に立ち向かうことに腹を決める。心象としての人生の機転を描いており、力強さを感じました。