カラマーゾフの兄弟
ゲスの極み親父ヒョードル、情緒不安定な愛すべき屑ドミートリー、頭脳明晰でシニカルなイワン、天使すぎる弟アリョーシャ、のカラマーゾフ家族を筆頭に登場人物が魅力的。個々の性格に奥行きがある。たとえばヒョードルはクソ親父なのにドミートリーに対してはおびえていて一般的な老人として弱さを持つ一面がある。イワンは頭脳明晰かと思いきや頭脳戦で足元をすくわれることがある。アリョーシャは聖人的な行動をし周りからもそのように見られるけど、本人は聖人といってもただの人間でその部分を理解している。
ストーリーは後半からのたたみかけがすごい。続きが気になって仕方なかった。
最後の裁判のシーンで全体を振り返る(無論登場人物視点ではある)ので、深みが増していると思います。
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