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NMA DIARY

 

2015-05-08

・道新カルチャーplus 沼山良明の「されど音楽」vol.10


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 NMAライブの活動を支えているのはお客さま、集客にはあらゆる手段を駆使している。最近ではメールやネットが主流だが、昔はライブ会場の受付で、半券などの住所氏名欄を強引にお願いして記入してもらい、次回の案内を郵送していた。

 92年「大友良英GROUND ZERO+山塚アイ」の超過激な爆音ライブで、当時72歳だった門馬よ宇子さんのお名前を見かけた。それから毎回欠かさずライブに来場されるので気になっていたところ、受付をしている妻が気付き、名前とお顔が一致しお話しするようになった。

 門馬さんは画家だったが、現代美術に興味を抱き、スクールに通い始めた。その作品展に誘われた僕は、若い人たちに負けずひときわ目を引く作品に驚いた。また、ご自宅に招かれ「主人が残してくれたこの家にグランドピアノを置いて、美術や音楽の場として解放したい。」と熱く語られ、ピアノの購入をお手伝いしたこともあった。

 99年8月、道南・福島町の「かがり火コンサート」の魅力を話すと「行きたい!」と。「片道6時間もかかりますよ」と言うと、「平気平気!」と言うので僕の車でご一緒した。道中は染色家長谷川雅志さんと後部座席で、福島町では故常磐井宮司さんと意気投合する楽しい旅で、門馬さん80歳目前のことだった。

 その後、木々の緑に囲まれた閑静な自宅を改装した「スペースM」(現在のギャラリー門馬)をオープン。

 06年に実行委代表となって北海道立近代美術館で開催された現代美術展「FIX・MIX・NAX!」で、車椅子姿をお見かけしたのを最後に、翌年87歳で他界されたが、昨年の「札幌国際芸術祭」への布石となったことは画期的。おしゃれでバイタリティと好奇心溢れる門馬よ宇子さんは、多くの人々に永遠に愛されるだろう。

(NMA音楽プロデューサー

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