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日本は危機的な状態です!

2011-10-26

アメリカのパフォーマンス、B53大型核爆弾の解体完了

 アメリカが保有する大型核爆弾B53の、最後の1発の解体を完了したという。

『米核安全保障局(NNSA)は25日、米ソ冷戦時代の1962年に配備が始まった大型核爆弾「B53」の最後の1発を解体したと発表した。

 1962年は米国旧ソ連の間で緊張が激化したキューバ危機が起きた年。水素爆弾のB53は冷戦期の核開発競争を象徴し、これまでに実戦配備された核爆弾のうちで「最も強力なものの一つ」(AP通信)で、重量は約4・5トン、威力は広島に投下された原爆の600倍。

 B52戦略爆撃機などに搭載され、60年代を通じて米国の重要な核兵器との位置づけだったが、やがて新型兵器に取って代わられ、97年に退役。テキサス州アマリロ郊外の施設で解体作業が進められていた。

 NNSAを所管するエネルギー省のポネマン副長官は、「オバマ大統領の目標とする[核なき世界]の実現に向けた重要な一歩だ」と強調している。』(以上、http://sankei.jp.msn.com/world/news/111026/amr11102610040001-n1.htm より)

 このニュースだけを読むと、アメリカが核全廃へ向けて熱心に取り組んでいるように感じるかも知れない。だが、2010年に発表された今後5〜10年のアメリカ核戦略方針によれば、アメリカは自国の核を全廃するつもりなど全く無いのだ。(http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/pdf/02430201.pdf)この方針の中で、アメリカは、次の5つの目標を挙げている。

1.核の拡散防止と核によるテロの防止

2.米国核戦略における米国核兵器の役割の縮少

3.核戦力を削減しても戦略的抑止力と安定性を維持

4.地域における抑止の強化と米国の同盟国への再保証

5.安全で、安定的、効果的な核兵器保有の維持

 このどこを読んでも、アメリカが核を捨てるなど全く言っていない。また、これらの方針が最近変わったわけでもない。

 では、B53の解体完了とは何のニュースなのか。

 それはB53型核爆弾が何かについて調べれば読みとれるだろう。ウィキの記載によれば、B53は空中投下型核爆弾である。(http://ja.wikipedia.org/wiki/B53)もともと大型爆撃機で輸送して投下するための時代遅れの爆弾だ。

 このB53をミサイル発射用の核弾頭としたものにW53というものもあり、これはMk.6再突入体内に搭載してタイタン2大陸間弾道ミサイルの弾頭として1987年まで配備されていたという。つまり、現在はミサイルの弾頭としても使われていないのだ。何故か?

 その理由は、大型核弾頭は、兵器としての効率が悪いためだ。

 かつては弾道ミサイルの命中率が悪かったので、核弾頭を大型化して破壊面積を大きくすることにより目標を破壊する戦略であった。そのため核弾頭を大きくし、大型ロケットを使って目標へ投射することが必要だった。

 しかし、技術の進歩によりミサイルの命中精度が飛躍的に向上した。また、迎撃システムへの対抗上、弾頭を多弾頭化する必要も出てきた。そうなると、単弾頭の大型核弾頭というのは逆に不利になってくる。命中精度が向上し、破壊力が小さくても同一目標を破壊できるなら、弾頭を小さくして、そして多弾頭化する方が有利だ。

 まして、B53は核ミサイルの弾頭ですらない。爆撃機が目標上空まで運搬しなければならない航空機搭載型の核爆弾なのだ。現代の核戦略の中では、過去の遺物、無用の長物と言っていい存在だ。また、核弾頭にも寿命がある。冷戦期に製造された核爆弾は、とうに設計寿命を過ぎているであろう。

 いずれにしろ、B53が要らなくなったから廃棄処分にしただけなので、万が一、それを「[核なき世界]の実現に向けた重要な一歩」などと本気で見なすなら、事実誤認も甚だしい。プラハで行った「核なき世界」演説同様(何故ノーベル平和賞か疑問だ)、このようなオバマアメリカ)の表面的なパフォーマンスには、簡単に騙されないようにすることだ。

 2020年まで現役の、アメリカミニットマン型多弾頭大陸間弾道弾は、最大射程距離1万キロ。このミサイルが、世界のどの目標でも破壊する能力を有し、命令が下れば、今この瞬間も即時発射が可能な態勢でじっと待機しているのだ。そして超大国は、この仕組みが今後も維持されることを望んでいる。それゆえの「核なき世界」宣言。アメリカの持つ核以外の核を無くしたい、そういう意味である。

 ところで、B53はアメリカで最大級の核爆弾と言われるものの、9メガトン程度の爆弾である。冷戦期のロシア旧ソ連)では、ツァーリ・ボンバと呼ばれる50メガトン(本来100メガトンの設計だが実験は50メガトンで行った)もの恐るべき水爆も作られていた。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%90

 ツァーリ・ボンバの実験映像があるので以下に掲載しておこう。

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 ところで私自身は、日本の核保有は日本の防衛を考える上で必要不可欠な、重要なファクターの一つと考えている。それについては、機会があれば、また述べてみたいと思っている。


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(リンク)

http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4428.html

http://hangyakusurubusi.blog.fc2.com/blog-entry-163.html

http://ochimusya.at.webry.info/201110/article_21.html

coffeecoffee 2011/10/28 21:36 MDは全く役に立ちません。
MDは税金の無駄遣いなので、即刻やめるべきです。
日本も核武装しない限り、敵国からの核攻撃は阻止できません。

NOFNOFNOFNOF 2011/10/29 01:58 coffeeさん、同意です。評論家の田中宇氏は、ミサイル・ディフェンスは同盟国から金を巻き上げるためのアメリカの仕掛けだと述べていますが、技術的にも実用化困難なもののようです。やはりMDよりMAD「相互確証破壊」です。

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