人はなぜエスカレーターを歩くのか

それが走らないときの最速な移動手段だから。もっと言うと、エスカレーターは、歩かないと階段より遅いからだ。例えば駅の場合、併設された階段を歩くのと、エスカレーターを歩くのでは当然後者が早い。一方で、歩かないと、階段が早い。それだけではない。階段を歩くよりも、エスカレーターを歩いたほうが、上り下りする段の数が少ない。時間も体力も節約できる手段としてのエスカレーター、時間の無駄遣いが半ば罪悪かのようにみなされる現代社会において、そこを歩かないと言う理由があろうか。いや、ない
ラッシュ時の駅のホームにおいて、階段を6〜7列整列して歩くなんてことはありえず、ある程度の秩序を保ちつつ、ばらばらに上り下りする。その際、急ぐ人のためのパスなどできない。一方で、エスカレーターは、2人分しか幅がないため、整列することは容易である。そして、最速だ。エスカレーターを片側開ける圧力はそこから生まれる。
だから、エスカレーターの片側を開けないで乗ることは、社会が要請する効率化を妨げる行為であり、現代社会についていけない旧人の業と言えよう。
結論:もっとゆとりを持って生活しよう!