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2007-12-09

未成年者に携帯サイトを使わせないという「配慮」

僕は、少なくとも未成年者が持つ携帯電話は、コミュニケーションツールとしては「特定少数」と連絡するためのものである、と言ってしまっても良いのではないかと思っていたりします。電話に余計な機能を持たせすぎなんですYO!

「有害サイト」と言って思考停止が起きているとしか思えず、実のところKDDIauであれば、これは公式サイト(の一部)以外は全てアクセスできなくなることを意味するし、NTTドコモにしても、ソフトバンクにしても、その幅は結構広い。ここでは、「コミュニケーション」が全面的に制限されていることに注目されたい。

崎山伸夫のBlog - 総務省のせいでモバゲータウンはいったいどうなってしまうの?

確かに有害サイトと言って思考停止が起きていることは否めないけれども、じゃあ現実解はどこかと。業者側が安全性*1を担保できないのであれば、一律規制と言うのは、特に社会的に判断力がなく保護される対象と見做される未成年*2に対する施策としては必ずしも間違いではないと思います。

果たして携帯サイトによるコミュニケーションは、若者たちに対して発展的な影響を与えるのかどうか、正直イマイチピンと来ないのは僕がもう既に古い世代に該当するからだろうとは思いつつも、何も考えていない子達にも使える、どうにでも悪用できるシステムを提供するのではなく、本当に使いたい子があの手この手で使う手段を考える、と言うのが正しい子供の遇し方なんじゃないかと思うのです。

なんだか物事に対する障壁がなくなりすぎですよね、最近。

僕が外食産業やってたら冬の新作はテラ豚丼に決まり

かつやと言う最近勢力が伸びてきたカツ丼系ファーストフードがあるのだが、そこの新メニューは「ダブルカツ丼」。カツもご飯も二倍二倍。二杯目からは100円引き。三杯目からは200円引きとか書いてあって、どんだけ食べるんだよここの客wwwとか思うのだが、実はその分のサービス券で次に安く食べてね、ってことだったようだ。

すき屋のメガマックといいメガ牛丼といい、一時期ダイエットだメタボだデフレ(?)だなんていっていたのをよそに、大盛りブームが盛り上がっているわけだ。経済が冬の時代、せめて食い物くらいは腹いっぱい喰いたいという人間の心理なのだろうか。正直、酒を飲もうと思った予算で飯を食えばかなり贅沢ができるので、それでよいと思ったりするのだが。

さて、テラ豚丼。いきなりテラかよと。ギガはどこへいった。というか、メガの次はギガのはずが最近ギザと言う謎の単位が幅を利かせ始めたような気がしなくも無い。それはどうでもよいが。紅白もだいぶ前からどうかしちゃってるよな。それもどうでもいいか。ペタまで行くと急に盛りが少なくなる感があるのでテラが妥当なのであろう。濁音が入らず、少し馬鹿にした感じで発音できるのもポイントが高い。

もちろん、吉野屋では実現不能だろう。一回ミソをつけてしまったから。商品開発担当は今頃頭を抱えているに違いない。何故秘密の開発メニューが流出してしまったのかと。そんなわけないか。

ともかく、この大盛りブームを生き残るためには生半可なメニューでは勝てない。ラーメン二郎の増加率がそのことを裏付けている。二郎の大ダブルのコストパフォーマンスに勝てる食物はそう多くはないはず。テラ豚丼はそれに対抗するに値する活気的なメニューではある。付け合せに黒色の物体の揚げ物でも添えればネタとしては面白いがきっと売れないだろう。王道で行くべきである。

しかし、テラ豚丼。どう考えても栄養のバランスが悪すぎる。テラ味噌汁とかテラコールスローサラダとかが必要なのではないか。いや、牛丼屋といえば紅しょうがだ。テラ豚紅しょうが丼にすればよいのではないか。そういえば、僕の大学の先輩は牛丼屋で牛丼なんだか紅しょうが七味丼なんだかわからない謎の物体を食していたのであるが、際限の無いカスタマイズ性を提供する外食産業はなんてすごいんだろうと思った記憶がある。しょうがの一日の摂取許容量とかはないのだろうか。いつかトッピングメニューの食べすぎで死亡事故がおきて全国の紅しょうがファンをガッカリさせる日が来るに違いない。

ところでテラ豚丼。そもそも、メガ〜と言うもの自体、なんだか多そうな単位を適当に付けてみました、というものでしかなさそうではあるが、しかしここで外食におけるメガの定義がされた。つまり、ギガマックはミートパティが4000枚入っているべきだし、テラマックは400万枚入っているべきだ。無理か。4を底にとり、16⇒64⇒256とすべきであろう。つまり、テラ豚丼は通常の64倍の量を提供すればよい。単に字面だけで選ばれたテラ豚丼の量を参考にすることは出来ない。しかし、これは…ちょっと無理だ。原材料の順序が違うだけで捏造として糾弾される昨今では、コンプライアンス的に問題になるに違いない。曰く「テラ豚丼の欺瞞を暴く!全くテラとかけ離れたその量とは!これが外食産業の実体だ!」。これは非常にまずい。現実の選択肢としてはメガしかないのだろうか。4メガ丼とかわかりにくすぎてお話にならない。うーむ。

「社長、冬の新メニューの企画ですが、某アイドルとタイアップした「ギザ豚丼」が有力です!」

うん、量を表わす名前はは具体的な単位じゃなくて大とか特とかギザとか、語感だけで決めたほうが良いな。テラ…語感だけなら地球を表わしている感じもしてよいのだが…地球…豚丼では世界は獲れないな、多分。

ゴキブリの生命力について

なんでも油で揚げたらすぐ死ぬか時間が掛かるかが話題になっているようですが。

あんまり関係ないけど、僕の大学時代の研究室はゴキブリの巣窟でした。なぜなら動物を飼っていて、餌がたんまりと置いてあるし、鳥が主体だから温度管理もされてて、夜も寒くない。足元を這い回るから、一日2〜3匹は始末していた。おかげで耐性は付いた。

ゴキブリは卵がうざくて、タブレットのガムみたいなのが壁に強力な接着剤みたいなので張り付いているから掃除に一苦労。

伝説としては、睡眠の研究をしていて夜泊まりでいた人が、トイレに行くために階下に降りたら、餌置き場に黒い絨毯が見えたという。ガクブル

ところが、あまりにうざくなってきたので、バルサンを焚こうという話になりました。一番生息数が多いと思われる鳥の部屋から生き物を運び出し、目張りをしていざ焚かん魔法の煙!

何時間かあと、そこに広がったのは…ああ、床が黒いです田舎のお母さん*3…。

ちなみに、シンクの扉を開けたら辛うじてそこに避難する事で生き延びた何匹かがぞわっと出てきましたよ。だいぶやっつけたけど。そんなわけで、撲滅作戦は成功し、その後ゴキブリを見かける率は激減するのでした。どこに移住したんだろうか…

ゴキブリも生命力の強い虫の代名詞になっていますが、正直繁殖力のほうが問題です。踏んづければ死ぬわけだし…。本題の油で揚げるとあっさり死ぬかどうかですが、みなさんほらアイスクリームのてんぷらってあるじゃないですか。あれって周りを何かちょっとした生地(カステラとかスポンジ系やオブラードやホットケーキミックス)で包んでから衣つけてささっと揚げるみたいですが、溶ける前に、つまり中まで熱が浸透する前に外側が揚がってしまう訳です。そんな要領で、ゴキブリも素揚げじゃなければ死ぬまでにちょっと時間掛かりそうな感じはしますね。別にゴキブリが熱に強いって訳じゃなくて、それなりの条件であれば多少は時間が掛かるんじゃないでしょうか。んでもって、シロイさんのところのこれのように、一気に綺麗さっぱりすっぱり揚がってしまう、というケースもあるだろうし、しばらく生きていた、という記述が正かどうかでKFCゴキブリ事件の真実性を判定するのは難しいのではないかと思われます。

というわけで、このことを証明したい方は、是非、ゴキブリ唐揚げ実験を試みて欲しいと思います。もちろん、個体差にも配慮し、十分なデータを採取するだけの量は必要です。検証後の成果はスタッフで美味しく頂いて欲しいところです。

ウェブの「数と公共性」問題

ウェブでの匿名性について、街中とか、居酒屋とか、そんなたとえ話をすることは(僕も)よくあります。曰く、隣の席のおっちゃんが上司の愚痴をたれていても、その愚痴をその会社がわかっちゃったとして営業窓口に電話してちくるか、と言うとちくらない。機密情報を産業スパイに売り込むか、というと売り込まない。たまたま経済記者が人事情報を聞いちゃった、とか、ライバルの会社の秘密の商品のことを聞いちゃった、とかならこっそり利用するだろうけれども。

現実の居酒屋、と言うのはウェブで何かを書くよりも相対的に小声な訳です。更に意識的に小声になって、イニシャルトークをしたら、もはやしゃべっている人がたまたま顔見知りでもない限り、何のことやらわからない。

ネットの公共性を意識すると、この居酒屋での小声イニシャルトークと、匿名でひっそり、と言うのは少し似てきます。前にも書いたとおり、ネットでものを書くというのは全世界に放送するのと一緒ですが、そこで匿名を使うことによって、声を下げることができる。それでも、次のことを考えた方が良いわけです。現実とウェブで決定的に違うのは、現実で「ライバル会社の新商品」の話はあくまで「小耳に挟んだ」としか報告できません。単なる噂かも知れないし。話している人が誰であるかと言う証拠写真と、録音テープぐらいはないとなかなか上手くいかんでしょう。しかし、ウェブではまず一つ、記録として残っている。消してしまうことはあるかもしれないけれども、一旦ウェブに掲載されたことを証明する手段はいくらかはあります。だから、自分の書いているものが常に書いても問題ないものであるかと言うことを意識していなければならなかったりします。そして、声を下げるのが匿名による書き込みの一つの目的でもあります。聞き流せばそれで終われるものにしておかなければならない。単なるいたずら的なものであっても、現実に被害が及ぶかも知れないのは多分居酒屋も同じです。隣の客と喧嘩になって「お前はどこの会社の奴だ。名刺を出せ!」になることは良くあります。

ちなみに、居酒屋でのトラブルがそれほど大きくならない(当人にとってはそうでないけれど)のは、対象が特定の相手だからであって、じゃあネットはどうかと言うと、全世界に放送しているわけですから、関心を持った人全てが相手な訳です。少なくとも、自分からネットに何かをおいたことが原因でよってたかって責められるのは、ネットイナゴと言う問題ではなく、自分の行使した影響力の強い力(つまり、ネットへの公開による全世界への伝達)の反動であり、実効力が強ければ強い(つまり、有名だったり、話の内容が大勢の関心を引く)ほど、反動も大きいわけで、仕方が無いことです。某先生とか自覚しろって。

匿名と言うのはしかし、実は身元を隠すという目的ではそれほど強力なものではありません。なんだかんだで辿られてわかってしまうようなものです。だから、あくまでも、調査コストを上げて、本来の目的に見合わないことにする、とか、別に秘密じゃなし、薄々わかってしまっても構わないけど、確定的な形で広まるのはあまり嬉しくない、と言う程度にしか使えないわけです。そして、ここでまた気をつけなければならないのは、居酒屋の同様な匿名性と違って、ネットでの匿名は、調査コストが分散すると言うこと。つまり、スネーク*4が大量に発生してしまえば、コストの壁が容易に取り払われてしまいます。単に名乗りとしての匿名性だけではなく、内容の匿名性を意識しないと最終的には全く意味がありません。悪口を何かしら特定できる形で書くとき、相手や相手の友だちがあなたのブログを読まないという保証はどこにあるのか。ありませんよね。

というところで、実際にはネットで匿名を用いることは、実名から一歩遠ざかるのではなく、薄い壁を間に挟んでいるだけです。たまに向こうが透けて見えます。でも、この壁自体はそこそこ役にはたってくれます。その程度のものだと認識しているのが良いでしょう。

さて、ネットで不用意に犯罪告白をしてしまうような場合にも数と公共性が、また、ネット上では本人に近づいてもガン飛ばされないので近づくのにハードルが低いことが問題になります。公園で仲間同士でちょっとした悪いことを自慢しあっていたら、茂みの中に大量の録音機材を抱えたスネークが潜入中だった、みたいな。何しろ誰かが見つけちゃったらもうそれは全世界に広まったものと一緒です。広めるという手続き自体はまず本人がやってくれているんだし。そこで本人がちょっと悪いことする俺カコイイとか思っていると火に油。ワル(と言っておきましょう)は警察に追い回されてこそワルなわけですから、ネットで正義感溢れる住人たちに追及されまくるのは本来の姿であり、むしろ誇るべき結果であるのにすぐ尻尾を巻いて逃げ出すのはなぜか。それは、そこが仲間内のちょっと一服できるプライベートな空間だと勘違いしているからなのでしょう。本当は、悪い奴ほど公共性と言うのを意識しているはずで、単にテクノロジーについていけず使われてしまっているだけなのか、それとも若気の至り的ちょっと悪いやつというのが世の中に蔓延しすぎているのかは定かではありませんが、どういうものが犯罪なのかを世の中に知らしめるためには、こういうちょっとおばかさんな人たちが醜態を晒すと言うのが一番なのかもしれません(それによって犯罪が高度化したらそれはそれで困るけど)。

現実の公共の空間と、ウェブの公共の空間は、それほど違わないはずなのですが、現実は即時性が必要で、その場にいない=参加していないであるのに対して、ウェブは長い目でみたらともかく、短いスパンでは、全世界同時参加中の空間。この参加人数のもたらす差異と言う物をどこまで意識できるかが、ウェブの公共性のなかでどう生きるか、ということに繋がるのかも知れません。

*1:ここでは出会い系的なものの温床になるようなシステムであってはならない等

*2:気を配らないと親の虐待と見做されがちな昨今ですね

*3:ちなみに筆者は東京生まれの東京育ちです

*42ちゃんとかで現地潜入調査をするような人。メタルギアソリッドより命名