嗚呼イモ畑

大勢が憤慨するにしてはあまりに日常茶飯事な事件(でもない)ことが話題になっちゃうというのは既存メディア批判をいかにしようとも結局のところウェブメディアが同じ道を辿っているということなのでしょう。というか、新聞の読者が新聞と同じようなことを書くようになったようなものか。所詮マスコミに文句を言っている人たち(僕も含めてね)は少数派なんだろうなあ。マスコミはみんなが読みたい記事を書いていたに過ぎないのかもしれません。

それはさておき。

第二京阪道路京都市伏見区大阪府門真市)の建設予定地に位置する北巣本保育園(門真市)の野菜畑を撤去する大阪府の行政代執行が16日早朝から始まった。保育園側は2週間後に近くの保育園と合同でこの野菜畑を使ったイモ掘り行事を控えており、職員ら約50人が「子供たちの野菜を奪わないで」と反対の声をあげたが、府は代執行を強行。園児らが育てた野菜を刈り取り、敷地の立ち入り禁止措置を取った。

野菜刈り取られ…涙ぐむ園児 保育園の畑を大阪府が行政代執行 (1-2ページ) - MSN産経ニュース

ベタ過ぎるよ…あまりにありがちです。ありがち過ぎて橋下知事に対するネガキャンに見えてしまいますよ。ネガキャンはさりげなくやらなきゃね。
ベタ過ぎるので今後について想像。

復讐に燃える男

某元知事「……」
某元知事「…!ここはどこだ?なぜ縛られているんだ俺は」
X「気付いたか?何故自分が囚われているかわかるまい」
X「覚えているか。15年前、一つのイモ畑があったことを…」
X「あのとき俺は誓ったんだ。利権の為に他人に犠牲を強いるこの腐った社会を根本的に変えてやろうとな!」
X「アクメツアクメツ!」
某元知事「うわーっ!!」
なんか違う。

復讐は虚しい

某元知事「お願いです。あと一月だけでよいのです。返済をお待ちいただけ…」
X「まあ待ちなさい」
X「貴方は20年前、イモ畑があったことを覚えていますか?」
X「私はあのとき誓ったのですよ。功なりとげた暁には、園児を泣かすようなことがない社会を築いていきたいと」
X「数多の苦難を乗り越え、こうして世界のトップ企業を作り上げた原動力は幼稚園での悲しい体験なのです」
X「貴方には感謝しているのですよ」
某元知事「!!!」
X「貴方にも可愛い孫がいるのでしょう?約束の期限というのは人を幸せにするために存在するのですよ。一月、必死で働けますよね?」

山岡士郎登場

現場監督「さあ、強制収用だ!」
なぜか隣の土地で焚き火をしていた山岡「ちょっとまったぁ!」
現場監督「なんだ?」
山岡「みなさん、お腹が空きませんか?ほら、丁度ここに焚き火がある。そこのイモを焼いて食べましょう」
栗田「ちょっと!山岡さん」
現場監督「俺たちは仕事中なんだ。口を挟まないでくれ」
山岡「まあ、いいじゃないですか。ね、知事さん」
知事「しかし、私は最近焼き芋が好きじゃなくてね。昔は好物だったんだが…」
山岡「最近、美味しい焼き芋を食べたことがないでしょう?その理由を今から教えてあげますよ」
知事「ふーむ…、よし、たいした時間もかかるまい。監督君、しばらく作業をやめて休憩したまえ」

知事「なんだこの焼き芋は!こんなにほっこりとして甘い焼き芋は何年ぶりか…」
山岡「そうでしょう。子供達が丹精込めて作ったイモ。大量に作られた農薬塗れのイモとは心のこもり方が違うんだ!」
知事「それで、私に何をさせたいというんだね?」
山岡「いや、俺は単なる通りがかりの新聞記者(超プレッシャー攻撃)ですよ。何をやればいいか、知事が一番ご存知でしょう?」

ま、つまりね

このくらいはベタな話だよねw

演奏会という場

演奏家としての自分の実力は所詮新たなものを生み出すためのものではなく、それでも音楽活動を続けていくモチベーションというのは、一つには力を持った人に頼りながら、自分の持てる最高のものを目指して頑張るところにあります。一方で、そういうのとは関係なく、趣味として、一緒に演奏し、感じる空間を作ることがあります。
本来、芸術活動としての音楽演奏において単純な楽しさというのは実力を伴ってしか顕現しない。これは録音なんかを聴くとわかります。しかし、もうちょっと根源的な部分、その場の空気に煽られた観客をも巻き込んだあつっぽさが人を動かすような、そういったものは純粋な演奏の良し悪しを超えたところでも人を感動せしめるものです。
本来形からするとインチキなのはわかっているのだけれども、ある種のコミュニティー活動としての演奏活動の帰結としてはそれはありなのかな、と思います。もちろん、内容が伴うとさらに良いよね。
僕の中で真剣にやることと真剣にやらないことという背反したものをどう折り合いをつけようかという葛藤はあります。といいつつも、その場に相応しいやり方を都度選択していくべきなのかとは思っています。

いつも素晴らしいエントリを読ませていただいているid:sk-44さんには去年に引き続きご来場いただきました。少しでもその場の空気を感じていただけたとしたらこれほど光栄なことはありません。

私の人生が変わるかはわかりかねますが(というか私が私であることは変わらないでしょうが)、音楽の楽しみを知らしめることによって、仰る通りと納得へと至らしめることが、音楽それ自体の力であり、音楽を信じる人の力であるでしょう。今年も出さずじまいだったアンケートに代えて、記事を書きました。

Live Alive! - 地を這う難破船

アンケートの代わりとしては過分なエントリを書いていただき、大変恐縮です。
あの場を楽しんでいただけたとしたら、それ以上ありがたいことはありません。ご来場ありがとうございました。


昨年の模様
スウィングと気晴らしの発見 - 地を這う難破船
音楽の効能 - novtan別館