科学はホメオパシーを否定できるがホメオパシー信者を説得できない

というのが正しいタイトルではないかと思う。

でも、ホメオパシーの間違いを科学の立場から「証明できる」ということは疑問です。むしろ、「ホメオパシーを否定できる」と考える誤解が、ホメオパシーのような疑似科学の問題をより大きなものにしている面もあると思うのです。

科学はホメオパシーを否定できない : 情報学ブログ

科学の立場にたって良いのであれば、証明は可能だと思う。一般に、科学が証明するのはこれまでの科学の知見に従うと十分に科学的に説明可能な問題であるか否かという点であり、科学的に証明されていないというのは十分に「事実でない」ことが実績ベースで示されるということに他ならない。科学の誠実さは、そのことを「100%正しい」と言い切らない点にあるだけであって、実質的には完全否定しているという検証対象は多い。

ただし、その誠実さが故に、「でも信じてる〜」的な人を説得することはできない。

哀しいかな、科学が人を説得するのではなく、人が説得されたい説を選ぶのである。だからこそ、学校では科学の考え方で人を洗脳しようとしているし、その洗脳にかからなかった人は不幸なことに非科学的なことを信じてしまう。
もっとも、僕も科学信者としてその考え方をきちんと身に付けたのが学生時代だったかというとそんなことはないように思える。もうちょっとうまく洗脳できればという気分になるけれども、学校と家庭とテレビで全然いうことが違っているのではどうにもこうにもである。

インターネットで世界の「真実」を知ってしまう昨今、禁断の裏情報としての「科学」教育サイトみたいなのがあれば面白いかもしれないけどなあw