どうしたらいいんだろう

近くの海沿いに退避用の鉄塔の高台を見たことがある。
高さは10mかそこいらだったかな。
鉄骨造りの塔の上部が平坦になっていて人がそこに避難できるようになっている。


今回の圧倒的な津波の映像を見ながらその退避用の鉄塔のことをずっと考えていた。
高さは足りないだろうなとか、鉄塔の強度は持つかなとか
やっぱり今回の津波は巨大すぎて耐えられそうにない。


今回の地震でも、津波が襲ってそれが収まるまでのその間だけ、その津波から身を守ることさえできれば命だけは助かるのにそれができなかった。
くやしいよなぁ。


巨費を投じた堤防で街全体を守るという試みも今回の津波では全く無力であったし、それほど人口のない地域にそのためだけに大きなビルをいくつも建てても維持できるかどうかも分からない。


町や村は救えなくても命だけは救うという退避用鉄塔というアイディア自体はいいと思うのだけど。


その後、避難生活を余儀なくされた人たちが水、電気、燃料、食料の不足で過酷状況におかれている状況を知った。
ライフラインが断たれた地方の村や町の人々が、それでも生き残る事ができるようにするにはどうしたらいいのだろう。


風力発電なんて今どうなっているのだろうと思った。
国全体の電力供給には不向きかもしれないけど、ちいさな町村には向いているかもしれない。


大きめの発電用風車ならばそれ自体高さを必要とするので支柱の強度もそれなりにあるだろうから一定の高さに退避所を設け、平時は発電しつつ自治体の消費電力を補い、緊急時には蓄電池を介してそこから電源を採ったり、通信装置を設けたり、備蓄所を付加したり、緊急時に自然エネルギー(電気)が使えるというのはいろいろなことを可能にできる。


風力発電にも、落雷や、低周波健康被害や、立地条件の問題、おきまりの補助金利権や乱開発の問題等があり(津波を想定すればブレードの高さも今より高くせざろうないし)けしてバラ色ではないかもしれないけど、個々の問題は解決手段が実用化されているものもある。


稚拙な思い付きだとは思いつつも、あの悲惨な津波の映像を見ていると「どうしたらいいんだろう」とあれこれ思わずにはいられない。