ISOGG ツリー変更

ハプログループDのツリーが大幅変更されてますが

この度、船泊5号の情報も追加されたようです

以前 CTS220(旧D1b2a 現D1a2a2a)という報告がありましたが

正しくは 別のHGであるCTS68(旧D1b2b 現D1a2a2b)のようです

 

■参考文献

https://pdfs.semanticscholar.org/c000/6eb93702bbd04f426b86837d54f896895105.pdf?_ga=2.108617159.419753822.1590670622-386110712.1586093076

縄文の人口減、ゲノムで裏付け=現代人のY染色体解析

時事ドットコムニュース 6/17記事より

 

東京大の研究チームは、現代の日本人男性のY染色体の解析から、約2500年前の縄文時代後期-弥生時代に人口が急減していたことを突き止めた。縄文後期の人口減は遺跡の発掘などで推定されてきたが、遺伝子解析からも裏付けられた形だ。論文は17日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

 

 東京大の大橋順准教授らは、日本人男性345人のY染色体の全塩基配列を調べ、どのような変異があるかを解析した。Y染色体は組み換えを受けず、父親から息子へ受け継がれるため、変異をもとに系統を調べることができる。
 その結果、日本人のY染色体は七つの系統に分かれ、約35%いた「系統1」は、韓国人や中国人などほかの東アジア人にはほとんどいなかった。現在の日本人は縄文人と大陸からの渡来系弥生人の混血と考えられており、系統1のY染色体縄文人由来と分かった。
 さらに、系統1を持つ122人のY染色体を対象に、共通祖先をさかのぼる遺伝子系図解析を行ったところ、約2500年前の縄文時代後期から弥生時代にかけて、男性の人口が3分の1程度に急減していたことが判明。この時期、世界的に気候が寒冷化しており、食料供給の減少が人口減につながった可能性があるという。

https://www.nature.com/articles/s41598-019-44473-z

 

ハプログループD 系統図&調査実績

□D M174/Page30
├□D1 CTS11577
│├□D1a F6251/Z27276, Z27283
││├□D1a1 M15
│││└□D1a1a N1(,F1182) Tursunbaev(Kazakhstan),Janpeyis(Kazakhstan?)
│││_├□D1a1a1 Z27269
│││_│├□D1a1a1a PH4979 Kivalov(Russia)
│││_│└□D1a1a1b F1709 Kassymov,Talgatch(Kazakhstan)
│││_└□D1a1a2 F1070 Shen,Pong,Lee(China)
││└□D1a2 P99
││_└□D1a2a P47
││__└□D1a2a1 M533(CTS852) Tatari (Romania),Bismark(Kazakhstan)
│└□D1b M64.1/Page44.1 Dominguez(?)
│_├□D1b1 M116.1
│_│├□D1b1a M125
│_││├□D1b1a1 P42
│_││├□D1b1a2 IMS-JST022457
│_│││└□D1b1a2b IMS-JST006841/Page3
│_│││_└□D1b1a2b1 CTS3397
│_│││__└□D1b1a2b1a Z1500 Im(Korea)
│_│││___└□D1b1a2b1a1 Z1504 Ogawa(愛知),Tomura,Ohba,Miyawaki,Umetsu,Nagai(鹿児島),Takayanagi
│_│││____├□D1b1a2b1a1a FGC6373 Masada(広島),Beadle(?),Karaki(長野)
│_│││____│└□D1b1a2b1a1a1 L137.3 Yamazaki,Kobayashi(静岡)
│_│││____└□D1b1a2b1a1i Z40687
│_││└□D1b1a3 CTS10972
│_│└□D1b1c CTS6609
│_│_└□D1b1c1 CTS1897 Ouchi(福島),Segawa(京都)
│_│__├□D1b1c1a CTS11032
│_│__│├□D1b1c1a CTS6909(,CTS1614) Endo,Okumura(愛知)
│_│__│└□D1b1c1b CTS3033
│_│__├□D1b1c1b CTS1964
│_│__└□D1b1c1c Z30644
│_└□D1b2 CTS131
│__└□D1b2a CTS220
│___├□D1b2a1 CTS10495
│___└□D1b2a2 CTS11285 Doi,Takaoka(兵庫),Utozawa(岩手)
│____├□D1b1a2a PH2316
│____└□D1b1b2b CTS288
└□D2 L1378 Doroy,Pugay(Phillipine)

未調査
Dandar.Makhmutuly,Amankaliev,Ongarov

【遺伝】青銅器時代のヨーロッパにおける父系系譜の拡大

Nature Communications
2015年5月20日
より

「現代ヨーロッパ人集団に関しては、その起源と時期をめぐって激しい議論があり、
 新石器時代の農耕民と旧石器時代の狩猟採集民の相対的な寄与度も分かっていない。
 今回、Chiara Batiniたちは、ヨーロッパ人集団と中東人集団(合計17集団)の
 Y染色体の雄性特異的領域の一部について塩基配列解読を行い、
 新石器時代以降、比較的近年のヨーロッパ大陸全体で
 急激な人口増加のあったことを明らかにした。
 特に2,000~4,000年前頃の青銅器時代には、
 父系系譜(父方で繋がる子孫群)が増え始めていた。」

Large-scale recent expansion of European patrilineages shown by population resequencing
http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/9916