先日、散歩の途中で稲刈り後の田んぼの近くを通ると、遠目に白い点々が散らばっている田んぼがあることに気付きました。
なんだろうと思って近づいてみたら、5m四方くらいの水たまりにたくさんの白い花が咲いています。
ミズオオバコです。
田んぼのような浅い水辺にはえて、葉っぱがオオバコのようなので付けられた名前です。乾きやすい田んぼにははえられず、農薬の影響もあって、数を減らしている植物です。
このあたりの田んぼにあることは知っていましたが、ふつうは水がはっている夏に咲く花です。
(↑これは去年の夏に撮ったもの)
一年草で種をつけると枯れてしまいます。稲刈りが終わって開けたので、明るい日差しの中で一斉に咲いたのかもしれません。
思いもよらない出会いに驚き、またその生命力に感心してしまいました。
泥にうもれるように実がついていたのでもち帰り、今日その種を見てみて、また驚いてしまいました。1mmくらいの種の表面に、びっしり細かな毛が生えています。
(カビではないです。種の図鑑に載っていた写真も毛がありました。)
浮きやすいように? 泥に絡みやすいように?
自然の世界って不思議なことがいっぱいだな、と今日も感心です。