戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ばか?

秋も深まり、紅葉はシーズンの最後を彩るカラマツがきれいです。

館内にも、紅葉を紹介する小さなコーナーを作ってみました。


隣には、遅ればせながら実や種のほうも^^;

「くっつくたね いろいろ」です。
この時期、やぶに入るとすぐに服につく、やっかいな草の実。
長野では「ばか」と呼ばれています。


ただつくだけでなく、繊維にからまって、
なかなかとれないこともありますが、それもそのはず・・・


実から伸びるとげには、


先がまがっていたり(↑イガオナモミ


小さな逆向きの「返し」がついていたり(↑センダングサの仲間2種)


実の表面に微細なとげがあったり(↑フジカンゾウ


あの手この手でくっついて、
種を新天地に運んでもらおうと植物が工夫しています。


そんな話を地層見学の時に、6年生の小学生にお話ししたら、
「『ばか』ってばかじゃないね!」
とのこと。


その通り!!
「ばか道」(ばかとして、いかにくっつくか!)を極めるために、
とてもがんばっているんです^^