戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

骨があるのもないのも

もうずいぶんと前に

煮るなと焼くなと好きにしてと

頂いたものがありました

今年の夏 長野市立博物館の企画展

(タイトル未定ですが、科博の恐竜もきます)で

使えるものがあるかもと

物色したところ

ミヤマクワガタ ノコギリクワガタ と書かれたものの中に

気になるものが

オスは間違いなくラベル通りのようでしたが

メスに違うものが2個体ありました

どこが違うのか?

①前胸部の形 
②前翅のツヤ 
③中足の脛部の刺の数

ミヤマクワガタは ①丸型 ②つやあり ③3本
ノコギリクワガタは①山形 ②つやなし ③1本

なのですが

なぞの2個体は ①丸型 ②つやなし ③1本
でした


メスなのになかなかかっこよく

この迫力です!

どうやら

ヒメオオクワガタ のようです

長野県では準絶滅危惧種になっています

そんなものが混ざっていたとは^^;

もっと早くに見ておくべきでした・・・

ほかにもアカエゾゼミなどもあり

希少な標本が数多く含まれていそうです


煮たり焼いたりしなくてよかった


この週末は脊椎動物にずっぽりとハマるので

来週は 無脊椎にハマることにします