期待値(その1)

 今日は期待値についてです。

 まず期待値について、詳しくはこちらの本を参考にして下さい。
 魔術師たちの心理学 ― トレードで生計を立てる秘訣と心構え (ウィザード・ブックシリーズ)
 以降、度々出てくるかと思います。
 詳しくは上記の本にお任せするとして、簡単に期待値とは・・・

  1. 資金1ドルにつき(日本円だと解釈に個人差がでるかも・・・)、複数回の売買をについて、平均していくら儲かるのかの目安がわかる
  2. この概念から、異なるシステム間の比較ができる。(システムの評価項目として、利用できる)

 というものです。当ブログで重視する点は、システム間の比較の目安になる部分ですが、必ずしも比較のみの目的では使用していません。

 そもそも、いい投資システムとは何なのか?っという部分について、明確に「これだ」と言い切れる評価項目があるのか?という疑問はあります。当然ながら、勝率等の項目も場合により利用するでしょう。しかし最終的には損益額が問題です。どんなに勝率がよくても、1回あたりの収益が少なく、また売買回数がすくなければ、年間で見たとしても大きな利益を期待できません。また、勝率がよくても、1回の損失が大きければ、それまでの利益を簡単に吹き飛ばしてしまうことも予想されます。
 一方、勝率が悪いのに、とても収益があがるシステムも存在します。1回の利益がとても大きく、また1回の損失が少なければ、仮に売買回数が少なくても、それなりの成績が残せるでしょう。
 では、今あげたケースのどのケースが最も優れたシステムなのか・・・・・この問いは、バックテストを行っていくうえでは、とても重要(ひょっとしたら最重要か?)の項目です。もし、この点を1つの評価項目で比較できればどれだけ便利か・・・・
 期待値は、そもそもその問題についての解決案ともいうべき指標であって、当ブログでも利用してます。

 っが、しかし、何度も期待値を利用していくうちに、決して万能ではないような気がしてきました。
 とても便利だとは思うのですが、微妙に納得できない点もあります。

 なので、次回以降でその点について自分の考えを表現できればと思います。
 なかなか、難しい点ではありますが・・・・・
 なので、結論は出ないかもしれません。しかし、少しでも今後のために、自分の理解の整理のために、時間を割いてみたいと思います。

 うまく表現できるか心配です・・・・。