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2007-03-26 壮大な金の無駄遣い このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

3月21日、朝日・読売の両紙に著作権保護期間延長賛成派の全面意見広告が掲載された。キャッチコピーは、「日本文化は、なぜブームで終わるのか。」だそうである。

掲載されたのは、首都圏版に限られるようだが、2紙の全面広告であるから、その費用はおそらく億までは行くまいが、数千万円規模であることが予想される。お金を出したのは賛成派団体だろうが、ちょうど決算期ということもあって、各団体ともここで年度末の予算を全消化という側面もあるだろう。

この意見広告、読めば読むほど、テーマである「日本文化は、なぜブームで終わるのか。」ということと、著作権保護期間を70年に延長することの関係がわからない。そんなに海外で日本文化を定着させたいのであれば、数千万円分を著作者に支払って、日本の作品100個を選んでコピーフリーにすればいいのではないか? アジア圏なんかは喜んで読んだり見たりすると思うし、それによって他の作品にも日が当たる。それによって日本の文化芸術が定着し、末永く市場を産むことになる。

だがそれをしないのは、著作者本人は納得しても、著作隣接権者が納得しないからだ。つまりオレがコピーして売る分の収益が犯されるからそれはダメ、ということなのである。ほーら誰も著作者の事なんか考えてないくせに、浪花節のお涙頂戴劇を著作者にやらせて、後ろ向いて舌を出してる構図が浮かぶだろ?

なぜ新聞か、と言えば、世論よりもむしろ政財界の大物がこれを見て、おお、それはいかんじゃないか、と動き出すことを期待しているのであろう。少なくとも新聞に書いてあることはみんな正しいとインプリンティングされている世代を動かすのは、いい方法である。

その中でせめてもの救いは、日弁連が延長反対の立場を取っていることである。だいたいこういうエラいおっさんはすぐ弁護士を呼ぶので、弁護士の皆さんはそういう短絡的なおっさんをコンコンと諭していただきたい。

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