ヤバい経営学
- 作者: フリークヴァーミューレン,Freek Vermeulen,本木隆一郎,山形佳史
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2013/03/01
- メディア: 単行本
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フリーク・ヴァーミューレン著『ヤバい経営学』読了。経営の世界における「不都合な真実」を暴いた本。
買収に関わる話は興味深い。
「三分の二の買収案件は失敗する。そう、本当にそうなのだ。」(P.93)
成功例として、フレディ・ハイネケンの買収戦略が紹介されている。買収を有機的成長の代わりとするか、有機的成長を行うためのツールとするか。後者でないと、買収案件の先は暗い。
買収に関連して記載されている組織再編についての考察もおもしろい。意図のよく分からない組織再編は多いが、著者はそれで良しとし、定期的な組織再編を勧めている。理由は過度な権力集中の阻止と変化への対応力強化とされ、説得力がある。
もう一つ楽しく読んだのは給与格差と部門業績の関係だ。給与格差は小さい方が部門業績は高くなるらしい。