【HWC】野武士ジャパン、大会リポート編

野武士ジャパンコーチ、與那です。

【HWC】大会レポートです。皆様お待ちかねでしょうか??笑

野武士ジャパンのミラノでの活躍振りは公式HPはもちろんのこと、
帰国後、東京では「祝賀会」、大阪では「報告会」などを通じて既にご存知かと思います。

それでもみやげ話はまだまだ尽きません!!

次回参加する際に参考になるよう、貴重な体験を1つ残らず報告頑張ります。

といってもあまりにお話したい内容がたくさんございますので、
今回は題して「大会(試合)を振り返る」です。

まずは、野武士ジャパンスタッフの谷本君の試合結果報告の続きから。



【9月11日】

第二試合 オーストラリア5−4日本 

第一・第二ステージの結果(1勝9敗)から野武士ジャパンはINSPネットワーク杯に進みます。



【9月12日】

第一試合 コートジボワール0−3日本(不戦勝)

第二試合 カンボジア10−1日本

日本はカンボジアに敗退した為、INSPネットワーク杯決勝に進むことができず3位決定戦(事実上43位決定戦)へ。



【9月13日】

最終試合 日本3−4オーストラリア

ホームレスワールド杯の決勝はウクライナポルトガル
勝戦にはセリエAユベントス所属のニコラ・レグロッターリエ選手も駆けつけ試合会場は最高潮に!!

※メル・ヤング氏の左にいるイケメン風の彼です。


※決勝戦終了後は各国選手サンバのリズムで交流。


現地でサポートしてくれた東京インターンの伊藤さんのブログでは毎日報告されていたのでそちらの方もぜひぜひ参考に!!
http://yaplog.jp/nobushi_milan/


では、大会を振り返ります!!



【9月5日】



※ウェルカミングパーティー

対戦相手が決まった後の選手の声
【美馬さん】
体が大きな相手だけど、やってやるという気持ち。燃えています!
【五味川さん】
率直にこの組は避けたかったが、チーム全員のパス回しで相手を翻弄したい。
【光木さん】
抽選会に参加できて楽しかった。HWCに参加して本当に良かったです。
【日高さん】
早く試合がやりたいよ!とにかくうずうずしています。コンディションを整えて、皆を信じて突き進むだけです。
【吉富さん】
意気揚揚としています。
今の気持ちでは相手に負けていないと思うから、チャレンジ精神でテンションをあげて戦いたいです。
【佐々木さん】
アフリカ勢とは戦いたくなかったけど、恐いとか言ってられない。手に汗握る戦いをしたい。
【野口さん】
いい組み合わせになったと思います。上位に食い込めるチャンス。一発決めて、運をも味方につけたいです。



【9月6日】

※オープニングパレード(ミラノ市街)


※オープニングセレモニー




※オープニングマッチ(イタリアVSガーナ)

ちなみに、ホームのイタリア代表は初戦でガーナ代表に4−6で負け、
次の日の地元紙でバッシングされていたそうです。さすがはイタリアーノ。



【9月6〜13日】
野武士ジャパン&各国チーム編


※野武士ジャパン、ウォーミングアップ


※オランダ代表コーチ


※取材を受けるブラジル代表チーム


※ウォーミングアップ中の南アフリカ代表チーム


※叱られているナイジェリア代表チーム


※アルゼンチン代表チーム


※メキシコ代表チーム


ギリシャ代表チーム



初戦のウェールズ戦、FWの日高さんが相手DFと交錯し、腕を負傷してしました。
その結果、日高さんは腕にギブスをつけることになり、当分の間、試合に出場できなくなります。

初戦は緊張でチームがまとまらず、ウェールズ代表に0−14で大敗してしまいました。
しかし、野武士ジャパンの直向きなプレーが評価されてか、1日1人しか選出されない「個人フェアプレー賞」に五味川くんが選ばれました!!

自分たちらしいプレーが出来なかった野武士ジャパンは、チームを良い方向へ持っていく為に、ミーティング行いました。

そして、まずは次の試合からどんな時でも「前向きな声がけをする」という目標を作り、1つずつ目標をクリアしていこうと決めます。
自分たちで決めた目標は選手村のテントに次々と貼っていきました。



次の日の早朝、いつもと同じように朝6時半に起床。
しかし、テントには選手の姿が見当たらなかった為、グランドに行くと選手たちがすでに練習をしていました。前日の試合結果に納得いかないと、ボールを使って皆で練習していました。



2日目(9月7日)の南アフリカ戦では前日のミーティングと早朝の練習で確かにチームに一体感が見受けられました。
17点奪われましたが、見るからに選手たちより若く身長や体格に差がある手加減のない相手に勢い果敢に立ち向かい、実力で1点をもぎ取りました。
このゲームはコーチやスタッフ、観客の皆を本当に感動させてくれました!!

野武士ジャパンは1点は奪い返しましたが、1点に納得することなく「最後まで勝利にこだわる」と新たな目標を掲げました。

優勝候補のナイジェリア戦では、相手選手が日本にボールを譲ったり、故意的にシュートを打たせようとしてきました。野武士ジャパンにとってはこの行為は本当に屈辱でした。
しかし、アメリカ代表のボランティアの為、同行していたジュンコさん曰く、「日本に好意を持ってしたプレーで、一緒に試合を楽しみたいと思っている証拠」だと聞きました。
非常に複雑な気持ちで理解はしがたいですが、選手たちの頑張りが伝わっている証拠だと思いました。


選手たちの懸命なプレーは、各国選手に伝わって選手村や試合会場ですれ違うごとにいつでも試合結果を聞かれ、勝利を期待されました。
腕を負傷した日高さんは、ギブスにメッセージを書かれ、本当に日本チームは愛されていました。



マラウィ代表は「ジャパニーズ、ダガヤ!(※ダガヤは「愛」を意味する)」と名古屋弁かと思う応援をずっとしてくれました。
イタリア代表の選手は「チキチキ」とジャッキーチェンのことを指すらしいですが、ジャッキーチェンが日本人だと大会が終わるまで勘違いしていました。

応援してくれるチームが多いと応援しに行くとどちらも応援してくれているチームだったりして……
モテモテも少し困りましたね……



INSPネットワーク杯の決勝をかけた相手は、交流の多かったカンボジア代表で、多くの観客が注目した試合でした。

平均年齢20歳以下のカンボジアチームに運動量・技術共に圧倒され1−10で敗退してしまいました。



大会も終盤になり、選手の疲れも溜まっている様子で、テーピングが大変役に立ちました!!(日本からやや持って行き過ぎでしたが笑)



終戦では、4−5で敗戦しているオーストラリアでした。不戦勝以外で勝利できていない野武士は、試合を重ねるごとに1つずつ目標を掲げ、その度にクリアしてきました。そして、最後彼らが掲げた目標は「自分を信じる」でした。接戦で負けている相手だけに選手たちの目の色が違い、コーチとしても本当に勝たしてあげたい気持ちで一杯でした。


結果的には、その思いも選手の気持ちも届きませんでしたが、29得点(不戦勝で得た得点含むと33得点)を強豪チームからもぎ取り、前回受賞したフェアプレー賞に続き、特別賞(ファイティングスピリット賞)も受賞することも出来ました!!

試合後の選手の涙やコメントからは本当に有意義な大会だったことが感じられました。
大会を振り返ると、比較的人との繋がりが薄いビッグイシューの販売者さんたちがこれほど多くの方の支えの中で大会に参加し、世界各国の代表チームにこれほど愛されたからこそ達成感があって、有意義な大会だと思えたのでしょうね。



大阪の販売者さんの中には、「早く練習しませんか?」と生活に楽しみを見出そうとするようになった販売者さんがいたり、大会に参加して変化が出始めています!!

東京ではミラノから帰国後初の練習も行われ、いよいよ大阪でも来週から練習が始まります。



これほど有意義な大会だと思えたのもご協力頂いた企業の方や、ボランティアの皆様のおかげであると思います。本当にありがとうございました。

これから大会に参加したコーチやスタッフ、ボランティアの写真を共有しながら少しずつ報告できればと思います。

また今後の活動についてもブログを通じてお伝えできるかと思いますので野武士ジャパンの応援よろしくお願いいたします。


のぶさんの報告もよろしくで〜す!!

野武士ジャパンコーチ 與那