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notable or ordinary

2008-06-26

本を読まずに積読を減らす方法


積読(積本)ってありますよね。読もう読もうと思ってるけど読まないでそのままになっている本。

あれって結構溜まっちゃいますよね。僕なんかは週に一冊(小説の場合)読破できれば良い方なので、みるみるうちにまだ読んでない本が溜まっていきます。

その積読を、本を読まずに減らす方法があります。

それは、積読の山の中にある本を、


「読まない」と決めること


積読というのは、読む意思がある、あるいは読む予定がある本に対して言いますよね。もう読み終わって本棚に仕舞った本を積読にはカウントしませんし、ロクに読んだことなくてもこれから先に読む予定が無い本のことも積読とは言わないでしょう。

積読は、所有本数のカウントではなくて、読書予定がある本のカウント。

ならばこそ。

もう読まないと決めて、本棚の奥に仕舞いこむとか、友人にプレゼントするとか、ブックオフに持っていってしまえば、その本は「積読」には当て嵌まらないでしょう。


そう、だから。

積読の山から、「読まない」本を見繕い、それを絶対に「読まない」と決定し、自分の中の「読まない本が在るゾーン(手放すか、普段手を付けない場所か)」に置いておけば、その本は積読対象ではなくなるのです。

読む本が一冊無くなれば、積読は一冊減るのですから。


まるでこのスレにでも出てきそうなことを言ってますが、ご安心下さい! このブログはタダです。でもお金はかからないけれど、読むことによってあなたの大切なお時間が奪われてしまいますから、あまりゆっくりしていかないでね!


本来の用途と、購入の動機・理由・目的

「読んでないのに譲るなり売るなる本棚の奥に封印するのって勿体無い…」と思われるかもしれません。しかしご安心下さい、その対象は「読まない本」です。つまり、読みたい”だけ”で買った本が対象ではないのですから、読まなくても何も勿体無くはないのです。


本は元々、「読むためのもの」でして、それが本来の用途でありまた入手動機なのですが、しかし残念ながら、我々が本を購入する動機は決してその様なものばかりではございません。

例えば、ネット書店にて、送料無料にするためもう一冊を無理に選んだことはないでしょうか。例えば、古本屋にて、この作家が(あるいはこの本が)意外なほど安かったから購入してしまったなんてことはないでしょうか。例えば、書店にて、一冊だけ買うのも気が引けるから・折角本屋に来ているのだからと、二冊・三冊と手にしてしまった、なんてことはないでしょうか。想像以上に安かったから、今買っておかないと売り切れてしまうかもしれないから、沢山買うと割引になったりするから、折角の機会だから、他人に見せる為に所有しておきたいから、自分に見せる為(コレクションなど)に所有しておきたいから。

そういった、「本来の用途」以外の理由も混じって購入してしまうことがあります。

これは本だけに限らず、CDでしょうがDVDでしょうがゲームでしょうが洋服でしょうが言えることでしょう。


本なら読まなくてはいけない、CDなら聴かなくてはいけない、DVDなら観なくてはいけない、ゲームなら遊ばなくてはいけない、洋服なら着なくてはいけないと、ついつい、本来の用途に合わせた運用を考えてしまいますが、そうしなくてはならない道理は、どこにもありません。購入した理由を本来の用途以外の理由で満たしても構わないのです。たとえば、コレクションの為だったとか。買いたかったから買っただけだとか。売り切れそうだったからとか。みんな持ってるからとか。そういった”遣い方”をしても構わないのです。


私たちはついつい、本なら読むため、DVDなら観るため、CDなら聴くため”だけに”買っていると思ってしまいがちですが、そうではありません。私たちが金銭を支払う理由は、本来の用途の為ではなく、自分の動機・理由・目的*1の為なのです(それが本来の用途と同じである場合も当然あります)。


本来の用途と購入の動機・理由・目的は、必ずしもイコールではない

動機・理由・目的の為に金銭を払っている。これを覚えておくだけで、衝動買いをぐっと減らせると思います。衝動買いというのは、「買いたい」「手に入れたい」という理由で金銭を支払っているということに無自覚である場合が多いからです。


ちなみに僕は競馬をたまにやるのですが、今からもの凄く大事なこと言うから、競馬やる奴は全員注目しろ。「その馬券は当てたくて買ってるのか、買いたくて買ってるのか」。これ覚えておくだけでかなり異なります。来なそうだけど人気がある(ない)から買っておこうとか、来なそうだけど武豊だから買っておこうとか、来なそうだけど雨の日のキングマンボだから買っておこうとか、来なそうだけどこの馬好きだから買っておこうとか、来なそうだけど来たらヤダから買っておこうとか。そういう「当てたくて」買ったのではなく、「買いたくて」買った馬券! そういうのが来る場合も偶にあります。しかし、しかし、それを買わなくするだけで、購入点数はどんどん減らせて、回収率はガンガン上がっていくのです!


そう、一瞬考えるだけでいい。買う前に。その買い物は、どういう動機・理由・目的で行うのか。読みたくて買うのか、聴きたくて買うのか、観たくて買うのか、遊びたくて買うのか、着たくて買うのか、あるいは、他の動機・理由・目的があるのか。あるのなら、どのくらいの割合でそれがあるのか。

それを一瞬考えるだけで、衝動買いは、無駄遣いは、ぐんと減らせるのです。


本を読んで積読を減らした方がいいと思います

えっとすみません、積読の話でした。

本来の用途(読書)以外の理由があって購入した本は、別に本来の用途を履行しないでも、購入時の動機・理由・目的を満たせていれば、”自分にとって”その本の価値は満たされたことになります。

だから、衝動買いで買った本は、読まなくてもあんま勿体無くない。

だって買いたくて買ったのだったら、所有したくて買ったのだったら、その時点で、コレクションしたくて買ったのだったら、棚に入れた時点で、動機・理由・目的がある程度以上満たされているのですから。


ですから、そういった、「読まない」という遣い方ができる本、「読まない」でも購入価値がある程度満たされている本を、真に「読まない」として積読から外せば、積み重なった積読の山は少しは崩せるでしょう。


ただし、これは決して喜ばしいやりかたではありません。

あんまり読む気がしないなぁと思い積んでいた本を、ある日ふと読み出してみたら、想像した以上に面白かった。10ページほど読んで自分には合わないなぁと思い積んでいた本を、ある日ふと手持ち無沙汰に読み進めてみたら、途中からどんどん面白くなっていった。

こういうことがあります。

読まないと思っていた本でも、読んでみたら、意外に面白かった。それどころか、自分にとって大事な一冊になった。そんなことがあります。


本が本である限り、いつでも本来の用途――読書をすることが、可能です。

そしてそれが、自分にとって大切な一冊になる可能性も在るのです。

だから……今まで言ってきたことは何だったんだって話ですが、「読まない」なんて除けてしまうのは、結構勿体無いことです。手元にある大事(かもしれない)なモノを大事と知らずに手放してしまうのは、あまりに悲しいことです。あんまり喜ばしいやりかたではありません。

しかし。「本を読まずに積読を減らす」なんて無茶をするのであれば、そういった方法しか存在しないでしょう。


多少は喜ばしいやりかたは何かと言えば、今ある積読を出来る限り読んだ上で、これから買う時に気をつける、というところでしょう。買う時に気をつける――自分がどういう動機・理由・目的で買うのかを気をつける――というところでしょう。

まだ読んでない本が、凄く面白かったり、素晴らしく素敵だったり、在り難いほどに大切なものだったりする場合があります。

でも、もともと買ってない本なら、多少は諦めが付きます。

だから、積読を減らすには、買う時にもっと気をつけよう! とか、そういう話です。

*1:「動機」の一言に纏められますが、金銭の代わりに手に入れる物品が、理由・目的を保留させることが可能(つまり流動的)なので、一応細分化