「ツインテール+ツンデレ」キャラクターの魅力の秘密


ハヤテのごとく!」読んでてやっぱツインテールツンデレ(広義の意味の)は魅力あるなぁと思ったのですが、なんでその組み合わせがこんなに魅力溢れるのか分かった!





画像に挙げたのは「らき☆すた」のかがみですけど(一番右のキャラです)。
この、うしろから見た時の後頭部


後頭部が丸見えなんですよ。近づけば頭皮すら見えるんじゃないかってくらい。
隣に並んでいるキャラクターを見て頂ければ分かりますが、普通の髪型ではこんなに後頭部は見えません。後述しますが、女性は頭の形(大きさ)を気にする方が多いので、よほど自信がない限りは、こんな丸見えな髪型には二の足を踏むのではないでしょうか。
さらに後頭部は、かなり危険な人体の急所であり、かつ人間にとって最も眼が届かない場所です。


そんな後頭部を曝け出すという髪型。普通は隠す後頭部をあらわにするこの髪型。
それは見方を変えれば、自らのウィークポイント(ウィークポイントかもしれない部分)をあらわにしている、とも言えます。
つまり、弱点や欠点(かもしれない)箇所を無防備に晒している


それでいながら「ツンデレ」。
ツンデレにおける「ツン」というのは、端から見れば攻撃性や排他性のように捉えられるのですが、このように、自らウィークポイントを晒してるのに攻撃性や排他性を発揮しているというところが魅力的なのです。物語に出てくるツンデレは、自らの言動でドツボはまっていくことが多いのですが、それと同じように、外見面からして、自覚的かどうかは知らないけどあんた自分で隙を作ってるじゃん、攻撃性や排他性を発揮するなら外見からして発揮した方が効率いいんじゃないすか、という錯誤がある。
「ツン」の部分と、この後頭部の無防備さにギャップが存在する

さらに。でも、もしかしたら、自ら隙を作ってるということは、もしかして、攻撃性や排他性は表面だけで、本当はそこを突いてもいいんじゃないか? みたいなギャップまで抱かせてくれます。


ツンデレにおいてギャップは重要です。
もはやツンデレの定義は拡散しすぎてて僕もよく分からない感じなんですが、ただ一つ確実なのは「ツンとデレの相対化(表裏一体)」が絶対に必要だということ。そうでなければ「ツンデレ」という言葉の存在意味が無くなるから。他の言葉で代替が可能すぎてしまう。


そういったギャップの加速装置として、ツインテールという髪型、そしてそこに視える後頭部は機能していて、これがツインテールツンデレの魅力の要因になってるんじゃないかなぁと思います。



もちろん、あくまでも要因の一つで、他にも様々な要因があるでしょう。

  • 丸くて小さい
    • この髪型で、丸くて小さいという頭のサイズがよく見える。これは単純に可愛さを増長しています。女の子は丸くて小さいものにカワイイという感性を示しますけど、男だって丸くて小さいものは可愛く見えるのです。
  • 頭が大きくない
    • 頭の形がクッキリとは見えない普通の髪型と違い、こういう髪型で頭の形を可視化されると、彼女たちの頭が大きくない、むしろ小さいということに気付かされます。女の子は頭の大きさを結構気にしますけど、男だってある程度の人は気にしてまして、そういったタイプの人は、このように頭の小ささをしっかりと可視化されますと、それだけで軽い憧憬を抱いてしまうのです。
      • 「頭の形を気にしていたら出来ない髪型」というところには、ツインテールの幼児性をちょっとは感じられなくもないです。つまり子供の頃の、他者からどう見られるかを気にしていなかった時代には平然と頭の形を見せられたのに、成長し他者の視点を気にしだすと、こういった髪型に臆すようになってしまった。それなのにこのような髪型をするということは、未だ他者からの視点に鈍感な子供時代の感性なのか、みたいなことをちょっとは感じなくもないとか。「長く綺麗な髪」みたいなアピールも少なくなるし、サイドのボリュームを過剰に大きく見せる恐れもあるという点からも、単にオシャレ的観点から使い辛い髪形であるとも言えるかもしんない。合わせる服にも気を遣いそうだし。そういう意味から、オシャレを気にしないという幼児性、あるいは(難しい髪型に挑むという)冒険心からの子供性が垣間見えるかも。とか。
  • 「幼児性(ロリ)」と「非日常性(近寄りがたさ)」の相克
  • ツインテールは子宮に似ている


どんな作品であれ、登場人物の魅力の本質は、彼ら・彼女らに当て嵌まる記号ではなく、彼ら・彼女ら自身に宿るのですが、一応記号にも魅力はありますので、とか。そんな話です。