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notable or ordinary

2008-08-23

綾崎ハーマイオニーがこんなに可愛いわけは何?


漫画『ハヤテのごとく!』には、20代男性から絶大な支持を集める綾崎ハーマイオニーというキャラクターがいます。

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(一番右のキャラクター)

どんなキャラかというと、早い話が「女装した綾崎ハヤテ」(が名乗った偽名)なんですが……。


さて、20代男子たるもの支持して当然!というほどの人気を誇るこの綾崎ハーマイオニーですが、彼(彼女?)がそこまで支持されるほどの魅力とは何なのか、そこを考えていきたいと思います。



綾崎ハヤテ綾崎ハーマイオニー

一言で述べると「女装キャラ」なのですが、一般的な女装キャラと少し毛色が異なるような気がします。


■女装男子ランキング

http://notf.sakura.ne.jp/archives/76

女装キャラクターは、僅かな例外を除くと「日常的に女装している」キャラ(上記リンクに入っているようなキャラクター)と、「一回〜ほんの数回だけ女装したことある」キャラとで分けられますが、綾崎ハーマイオニーに関しては後者に当て嵌まります。

ナギやマリアの想像や妄想の中に女装したハヤテが登場してくることはたまにありますが、それを除くと、第1巻8話の時と第9巻ヒナ祭り祭りの時、それと第11巻の読者人気投票発表時と第16巻クラウス除霊の時しかありません。そしてその全てが、自ら進んで”ではなく”、無理矢理の命令だったり女装しなくちゃいけない呪いだったりそれしか解決策が無かったりといった、ハヤテにとって不可抗力での女装です。

読者から支持され作中でも似合ってると明言されてはいますが、ハヤテ自身は日常的どころか出来れば女装などしたくないのです。


■女装キャラに萌える4つの理由

http://d.hatena.ne.jp/littlepeach/20080729/p1

さらに詳しく見るために、こちらを参考に綾崎ハーマイオニーを考えてみたいと思います。


1、大胆

女装キャラって気軽にくっついてきたり、キスしようとしたり、あま〜い声で誘惑してきたりするんですよね。

(中略)

普通の女の子は、特にエロゲーは割と男の子との付き合いには恥じらいがあるキャラが多い中(それも一つの萌えなのですが)、周囲を気にせず、好意を行為でしめしてくれる女の子・・じゃなかった女装男子

綾崎ハーマイオニーは、まるで大胆じゃありません。むしろ逆、女装している姿を他人に見られまいと、隠れまくりの逃げまくり、自分の姿に恥じらいまくりです。好きで女装しているわけじゃないですし、女の子になりたい願望があるわけでもないですし、もちろん男が好きなわけでもないですので、彼としては当然の小胆と言えましょう。まあ存在自体が作者の大胆だったとも言えますが。

2、付き合いやすい

女装キャラの多くが主人公とは友達として仲がよいです。関係は普通の男友達と変わりないどころか親友って設定も珍しくありません。

綾崎ハーマイオニーは、超が付くくらい付き合いにくいでしょう。隠れる・逃げると、基本的に人前に出てきませんし、もし彼に向かって「好きだ」などと告げようものなら、虎鉄くんみたいに変態呼ばわりされてしまいます。


日常的に女装しているキャラクターとは、こういった感じの相違点が見受けられる綾崎ハーマイオニーですが、これってまんま、「当たり前の反応」でもあるでしょう。

普通の男が、無理矢理女装させられたときの当たり前の反応。

女装趣味はないし、男色癖もないし、女性になりたい願望もない普通の男が、もし無理矢理女装させられたら、こういった反応を示してしまうのではないでしょうか。恥ずかしいし隠したいし、女装した自分を好きとか言ってくる人は変態だと思ってしまう。綾崎ハヤテは「(彼の中での)男らしくなりたい」という指向が多少なりともありますので、特にそうでしょう。

当たり前の反応。それはまんま「綾崎ハヤテの反応」と言えます。

別に女装して綾崎ハーマイオニーになったからって性格が変わるわけでもなく、男性の綾崎ハヤテのままなのです。


さらに言えば「見た目」もさほど変わっていません。ただ服装が変わっただけ。

ウィッグを付けてロングヘアーにすることもなければ、化粧することもありません。

言葉使いもほぼ変化していません。多少仕草に女っぽいところが出ていますが、元々ハヤテからして非常に柔らかい仕草をしますので、たまにやけに女っぽい仕草を見せるといった程度で、全てが極端に女っぽくなったと言えるほどではないでしょう。


つまり、綾崎ハーマイオニーは、綾崎ハヤテとさほど変わっていないのです。


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となると、綾崎ハーマイオニーを可愛いと思うわたしたち世の20代男性の大半は、もしかすると、「綾崎ハヤテ」も可愛いと思ってるのではないでしょうか? 何せ中身も外見も、それほど大きな変化ではないのですから。


綾崎ハヤテは、見た目も仕草も、如何にも男らしくたくましいというより、どちらかというと女っぽい柔らかさを持っています。他人に気を遣えて優しい性格だし、大事な人の為には何でも出来る強さを持ってるし、炊事洗濯掃除と家事は完璧、つうか何をやらせても人並み以上にこなすし、それなのに大事なところがちょっと抜けてたり不幸な目に会いやすかったりと非常に守ってあげたい属性かついじめたい属性を持っていたり、二パーとした笑顔が可愛かったり。

3、禁忌

姉や妹、強いては幼馴染でも言えることなんですが、そこに触れちゃいけないという気持ちが強ければ強いほど萌えてしまうものです。とくに女装キャラの場合なんて、相手は性別男なんですから、その思いは特別に強いです。こいつは男だ、駄目だ、と考え出したら終了のお知らせです。

引用部とは逆で、「男であるから憚れる」という前提を曖昧にしていると思うのです。綾崎ハーマイオニーは、「女装している」という事実で、綾崎ハヤテに対する好感情の発露を肯定している面もあるんじゃないかなと思うのです。

男に可愛いだの萌えるだのおおっぴらに言うのは憚れますが、女装キャラにならそう言える。前提の変化が、内部に対する表明(自覚)と外部に対する表明(発露)を許容しているのです。

綾崎ハーマイオニーは「男」と一言で切り捨てられない存在。だから、おおっぴらにすることができる。

綾崎ハヤテの笑顔が可愛い」なんて言ったらハヤテの虎鉄に対する「変態」では済まない感じがするけど、「綾崎ハーマイオニーの笑顔が可愛い」なら、そんなにアレな感じはしない。だって「仮に」なんだけど女の子なんだから。

男相手に「可愛い」「萌える」はちょっと特殊な趣味っぽいし、特にこの場合はハヤテ自身に対し失礼(というかハヤテが望んでない言葉)な感じがするけど、女装してるそのキャラ相手なら、綾崎ハーマイオニーになら、「可愛い」「萌える」を言う事ができる。


綾崎ハーマイオニーを可愛いと思う気持ちは、綾崎ハヤテを可愛いと思う気持ちと非常に近しいのではないでしょうか。