ドリーム Hidden Figures ☆☆☆☆★

この邦題は安易すぎ。。もっと違う邦題にすべきな内容。
http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/story.html

1960年代のアメリカ。黒人差別も激しい、トイレ、学校、すべてが別々にさせられる時代。そしてさらに、女性軽視の世界。
その中でトイレにいくだけで一キロ近く離れた場所へ走って往復し、仕事もこなし、、途中でいい意味で仕事バカの上司が何故毎日消えるんだ?という問いをした時に、トイレのためだと涙ながらに答えた後、その上司がトイレの上にかかっている「有色人種用」の看板を取り外してNASAはそんなの関係ないと言う所とか、、なんだろうなあ、現場の上の男性達は女性だろうと黒人だろうと気にしないのに中間層がそれを気にする。
その上司もそう言われるまで、全くその差別にすら気がついていないほど仕事だけに集中しているんですよなあ。ケビンコスナーがほんとはまり役だった。実直で裏表もなく、いい上司だったーー。
女性といえば、男性に手柄は取られるのが当たり前の空気の中、実際に仕事をしたのは自分って言える強さと実力。そう言えるように権利を摑み取っていく。
ひたすら劣悪な環境の中で自分の仕事をする姿をその上司は誰よりも見て、信頼していく。会議室さえ女性は入れないという規則があったらしいが、その規則さえ変えようと思わせる。そして、その場にいた人達もいつの間にか女性とか黒人とかの目でみてない事に気がつくのであります。
最後、ほんと見終わった後は良かったーーーと言える映画でした。

IBMのコンピューターが初めてNASAに来たときも、それを使える人間がいなかったのを、先を読んで黒人女性グループの計算係がプログラミングを覚えて、そしてIBMのコンピューター室へ格上げとなる。そして今度は白人女性たちを教える立場になる。

ここまで切り開くのは簡単ではない。今でもまだ差別はあると思う。でも一歩を切り開いた女性達。そしてトップのヒト達がまずそれを認めるNASAの空気、アメリカの空気が今のアメリカを作ったんだろうと思う。
黒人でも大統領や国防省のトップになり、女性が大統領に立候補する時代。
日本はまだまだ遅れてるなあと思うのでした。

音楽もすごく良かったので、すぐにサントラをダウンロード。
DVDも出たら買おうかなーと思った。