2011-02-24 RDB報告書作成2
■[日記][博物館]RDB報告書作成2
RDB改訂のためのデータ作成はほぼ終了。明日の午後に標本を確認して提出できそう。
夕方からYさんと配架作業。じゃんじゃん配架していかないと終わりません。来週中に何日か時間を作って作業をする必要がありそう。
■[今日の植物][日記]イヌノフグリVeronica polita Fr. subsp. lilacina (T.Yamaz.) T.Yamaz.を発見
昨日、この前質問に来館された友の会会員のMさんから「博物館の近くにイヌノフグリが生えているなんて知りませんでした」というメールをもらいました。職場に5年も通っておきながら生育していることを全然知らなかったので、すぐにメールを返してイヌノフグリの場所を教えてもらいました。教えてもらった場所に行ってみるとおよそ20株程度生えていました。植え込みの石垣の間に上手いこと生えています。何年前からあるのかはわかりませんが、1997年にも別の離れた場所で採集されているので、細々と残っていたのかもしれません。もちろん、客土された土にまぎれていた可能性もあります。・・・ということで早速一部を標本にしました。
イヌノフグリは全国的に絶滅が危惧されている植物です。外来種のオオイヌノフグリが繁殖干渉(オオイヌノフグリの花粉がイヌノフグリにつくと自分の花粉がついても結実しなくなる。逆はする)することが知られています。これによって、イヌノフグリの分布が減少し、本来のハビタットから、現在の石垣などのハビタットに逃れたのではないかという説があります(私はハビタットの変化の部分には否定的です)。今日観察した感じでは既に多くが結実しており、オオイヌノフグリ(開花したて)よりも開花時期が早いようでした。
■[業務]110224
●処理済
・質問対応2件(小学生に配布する野草下敷きの内容チェック、遺留品に付着していた植物の同定)
・RDB報告書作成→ほぼ終了
・イヌノフグリ標本採集
・標本整理作業
→登録作業(Iくん、Yさん)、コケ(Kさん)
・メール返信たくさん
●残務(忘れていることがたくさんある・・・)
・質問対応2件(1650年代に栽培されていたナタネの品種、写真同定2件)
・ミニガイドの原稿執筆と割付(11月30日〆)
・分類学会普及本の執筆(〆切11月末;20ページ程度)
・RDB改訂作業
・標本整理・管理→配架作業、アルバイトの方々の世話
・原稿執筆
研究報告(シモツケコウホネの生活史)
ナガレコウホネの分布の報告
・三和村航空写真手配
・第1展示室REDコーナー(昆虫、動物を出させる)
・第4展示室コムギのパネル作成







「私はハビタットの変化の部分には否定的です」とおっしゃるのは、どういう感触でしょうか?(根拠はないでしょうが…)
さて、ご質問の部分ですが、私は否定できるデータを持っていませんので根拠がないといえばありません。「お話し」としては面白いと思っています。可能性はさておき、事実として起こったかどうかをちゃんと証明するのは大変です。外来種が入る前から石垣みたいな場所ばかりにいたかもしれないしですし。該当する機能遺伝子などに短い世代の間に強い選択圧がかかったことや、石垣に生育する系統が派生的であることなどがはっきりしてくれば別ですが。