「明日の広告」佐藤尚之
印象に残った一文
・偶然出会うから記憶に残る。これこそ基本的な広告の構造
・広告は今まで一方的な「話し上手」であったが、今後は「聞き上手」になって消費者の意見を真摯に聞くべき
・どんなに行動が細分化しても、人は人と共有して初めて楽しさを感じる
・あらゆるメディアを最適に組み合わせて、効果の最大化を図り、そこにクリエイティブを載せる
・とことん消費者本位に考える
○伝えたい相手はどんな人達か ○相手がいちばん望んでいる事をする ○伝えたい相手にだけ伝えるというスタンス
人はいいコミュニティには入りたがる。楽しそうなイベントには加わりたがる。そういう空気を創り出すのは濃く狭く伝えるからこそ。
・料理を出す時その食材がいかに良いものかをニコニコ話して伝えるだけで、その客は料理を2倍おいしく感じる。ひとつ上のもてなし、もっと喜んでもらえる工夫、再訪したくなる楽しさこそ、クリエイティブのチカラ
・消費者の心に何らかの価値変容を起こさないものを広告とはいえない
「明日の広告」を読んで、
“人の思いを聞く”ことが重要じゃないかと思った。
今は誰もがウェブによって発言する場所と機会を得た。その分、情報の渦のなかで聞いてくれる人が減ったのかもしれない。
1年ほど前、病院にいったとき、たいした問診もなく、症状を見て、かんたんな説明で治療薬を出された。私は「なぜ症状が出たのか」プロの意見が欲しかった。また、気持ちを聞いて不安を取り除いてほしかったように思う。
治ればいいわけじゃない。安ければいいわけじゃない。物だけが欲しいわけじゃない。味だけがおいしければいいわけじゃない。とイチ消費者として思うときがある。
「これからは感動とかセンスとかいうものが価値を上げていく『魂の満足』を求める社会になっていく」これは糸井重里さんの言葉だが、全くその通りだと感じる。
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
- 作者: 佐藤尚之
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/01/10
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