海のモンスター

名古屋市科学館の特別展、
「OCEAN!海はモンスターでいっぱい」に行った。
 
古今の海洋生物をテーマにした展示会で、
前半は海に住む生物(主に現生種)の剥製などの標本、
後半は時代を追った海洋生物の化石などの標本、
が展示されていた。
 
シーラカンスの樹脂加工された剥製があって、
普通の剥製と違って内蔵まで保存されていた。
 
シーラカンスは背骨が無くって、
その代わりに脊柱という、
ホースのようなものが走っているのだが、
(これがシーラカンスの名前の由来らしい)
それもしっかり見えた。
 
切り口がリアルで、
食べかけの魚みたいだったけど。
(ネットの情報によるとシーラカンスはまずいらしい)
 
海洋生物の歴史も、
なかなか興味深い。
 
約6億年前にはベンド生物という、
謎の生物群がいたらしい。
 
現生する動物や植物でない生き物で、
平べったくて柔らかい、
そんなやつらだ。
 
次のカンブリア紀には、
現生の生物の繋がるような多様な生物が出てくる。
 
有名なアノマロカリスや、
(ポケモンに「アノプス」と言うのがいて子供にもおなじみらしい)
脊索動物であるピカイアの化石が、
(「ピカチュウ」とは関係ない)
展示されていて、
カンブリア爆発が目の前で繰り広げられたかのようだ。
 
ちなみにピカイアは、
化石がレプリカだったが、
やっはり我々のご先祖様かもしれないので、
本物は出せないかと思っていたが、
ピカイア脊椎動物の直接的祖先と考えられていたのは、
20年以上前の話で、
新しい発見でその説は否定されたらしい。
(歳がばれる…)
 
更に絶滅と進化は繰り返されて、
オウムガイとかウミサソリとかアンモナイトとか、
イクチオサウルス(←魚竜)とかモササウルス(←ウミトカゲ)とか、
バシロサウルス(←原始的クジラ)とか、
ワクワクするが一緒には泳ぎたくない、
モンスターが現れては消えていった。
 
現生生物の多様性もすさまじいが、
絶滅した生物や知られていない生物を考えると、
生物の可能性は想像を超える。
 
我々の存在も、
そんな可能性の一つなのだろう。
 
ところで、
今日の最大の発見の一つは、
サンマを剥製にすると、
意外にかっこいいということ。