「UCI アジアツアー ツールド熊野 {第二ステージ、ミラクル〜…♪

第二ステージ 雨 とにかく何が大事ってウォーミングアップですよ。朝からローラーこぎこぎアップアップ。それでも寒い。なんか寒気が来てるらしいし台風も来てるらしい。つまり冷たい雨風なわけですわ。脚はもちろん腕から腰おなか周りまでスポーツバルムのレッド1。これは効きましたね。
目標は札立ての関門を通過すること。札立を越えると奇跡の可能性が0出なくなるから。
とはいえ最初のパレードはほんとに震えてました。そんな冷え切った状態からスタートの坂はこたえましたね。即行切れるところだった。こりゃ千枚田まで耐えられるのか?と感じつつところどころの小さなのぼりやペースアップを必死にこなしつつ、(この間落車した新城選手を集団に連れ戻す福島兄弟のプロ走りなんかも見ながら)千枚田のふもとへ。
ここでボトルを捨てる愛三の選手。そういやこの寒い中二本もボトルいらね〜と思い自分も600グラム軽量化してのぼりへ。ここでミラクルが起こりました。付いていけちゃったんです集団に。実際はちょっと遅れてたんですが下りで十分詰められる差にとどめられた。
このとき恐らく集団心理として札立までまた平坦が長いこと、雨で下りは危険なこと、危険でない逃げができていたことなどがあってペースが上がらなかったんだと思います。
それでも必死にチームのクライマーに食らい付いて登った合宿思い出し、自分は登れると心の中で言い聞かせ最初の千枚田を登りきった。
そしてくだりに入ると案の定すぐに追いついた。しかしここで恐ろしいものが…下りで中切れがおこっとる〜。それもそのはずで初めて走った初出場や海外の選手にしてみれば雨のあの下りは恐ろしかったでしょう。そして自分もラインがないので抜いていけない。仕方なく後ろで下って、さぁ風伝トンネルの中はラバネロマトリックスなどと追走して集団復帰。
しかしなんか人数少ね〜。さらに前でも下り中切れがあったらしい。しかもそこにチームの登りのスペシャリストやキャプテンら一人を残して取り残されている!これはなんとしても詰めなくては!前夜冗談で言っていると思われていたアシストの場面が本当にやってきた。愛三などが消極的な中できるだけローテーションに加わり金山交差点前で前の集団が見えるところまで詰めた。
そこから勾配のきつい札立てのはじめはぐんぐん取り残されていく。しかし後半勾配が緩くなってから登れるようになってきて香港や韓国をパスしながら前の小集団が見える位置で登る。頂上で先頭から5分10秒。いける!前の小集団にはもちろん下りですぐに追いついたのだがその後ろにドクターカーとCOMカーがいて前に出られない上に、下りがめちゃくちゃ遅い。どうも初札立の選手ばかりが集まってたみたい。後ろから来たみっふ〜ねさんは無理やり車を抜いてったが自分には無理。いったん広くなったところで車を抜きすぐ小集団を抜き去って単独札立を下りきり6分40秒差。
2回目の裏千枚田の途中で後ろの集団に追いつかれ3回目の千枚田に向かう平坦で遅れた選手を吸収しつつも、このときはさすがに脚に限界が来つつあった。最後の登りに入ってしかもおなかが減ってきたこともあってへろヘロになりながら登っているとはるか上空から「所長がんばれ〜〜〜」の声が。千枚田頂上付近から応援の声にこたえようと力を振り絞って登り、最後の平坦走ってゴールにたどり着くためのジェルをもらって食べた瞬間。     

タイムアウトを告げられました。
昨年千枚田でちぎれ札立ての頂上でタイムアウトになったことや、目標からすれば三回目の千枚田まで到達できたことは本当にミラクルでした。嫌いなのぼりでこれだけいけたのは驚きと同時に自信になりました。しかしこの走りが翌日結果に大きく影響するのでした。

第二ステージ DNF 総合75位