2017年に読んだ本のまとめ


一応、備忘録として。


2017年の読書メーター
読んだ本の数:31
読んだページ数:5577
ナイス数:53

小説 野性時代 第160号 2017年3月号 (KADOKAWA文芸MOOK 162)小説 野性時代 第160号 2017年3月号 (KADOKAWA文芸MOOK 162)
読了日:12月20日 著者:
小説 野性時代 第159号 2017年2月号 (KADOKAWA文芸MOOK 161)小説 野性時代 第159号 2017年2月号 (KADOKAWA文芸MOOK 161)
読了日:11月25日 著者:
芸術新潮 2017年 03 月号 [雑誌]芸術新潮 2017年 03 月号 [雑誌]
読了日:11月05日 著者:
おいで、一緒に行こう (文春文庫)おいで、一緒に行こう (文春文庫)感想
東日本大震災で取り残されたペットをレスキューする活動に同行したドキュメント。数多くの情報を持つ人にとってこの本に書かれていることはほんの導入、活動のごく一部、に過ぎないけれど、動物に関心があるのに何も知らない人には読む価値のある本だと思う。本当は動物に関心のない人こそ読むべきだろうけど、まあ残念ながらそういう人はそもそもこの種の本を手に取ることがない……。
読了日:10月30日 著者:森 絵都
小説 野性時代 第158号 2017年1月号 (KADOKAWA文芸MOOK 160)小説 野性時代 第158号 2017年1月号 (KADOKAWA文芸MOOK 160)
読了日:10月26日 著者:
吾輩は猫である吾輩は猫である感想
この有名な出だしが義務教育で教わることはいかに私のような莫迦でも知っているが、こんな面白い本だとは一切教わらなかった。とはいえ義務教育の年齢でこの本を面白いとは感じないだろう。もうめっちゃくちゃ面白かった。声出して笑った。
なんか最後に名の無い吾輩がああなっちゃうところも飲み輔の私には身につまされる。ほんと読んで。大人は。
読了日:10月21日 著者:夏目 漱石
芸術新潮 2017年 02 月号 [雑誌]芸術新潮 2017年 02 月号 [雑誌]
読了日:09月12日 著者:
芸術新潮 2017年 01 月号 [雑誌]芸術新潮 2017年 01 月号 [雑誌]
読了日:08月24日 著者:
小説 野性時代 第157号 2016年12月号 (KADOKAWA文芸MOOK 159)小説 野性時代 第157号 2016年12月号 (KADOKAWA文芸MOOK 159)感想
あさのあつこ「薫風ただなか」最終回。甲子園の設定、そーいえばあったなあ。池上永一「ヒストリア」も最終回。壮大……!!
読了日:08月07日 著者:
芸術新潮 2016年 12 月号芸術新潮 2016年 12 月号
読了日:07月28日 著者:
芸術新潮 2016年 11 月号芸術新潮 2016年 11 月号感想
いつからクラーナハ表記になったのかと。バッハをバハーというかの如く違和感。
読了日:07月01日 著者:
新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)感想
十年ぶりくらいに再読。細かいところは忘れていたので、新鮮な気持ちで読めた。各章に繋がりはないものの、ちらちらと他作品の登場人物が顔を出し連作短編の趣。基本的に一歩引いたところから俯瞰するような目線で、笑いの中にも人の哀しみが滲んだりと描写は深く、かといってそれがセンチメンタルにならないのは作者の特性か。面白かった。
読了日:06月06日 著者:森見 登美彦
芸術新潮 2016年 10 月号 [雑誌]芸術新潮 2016年 10 月号 [雑誌]感想
ガラがあげまんだったのだろうなと。
読了日:06月03日 著者:
芸術新潮 2016年 09 月号芸術新潮 2016年 09 月号
読了日:05月08日 著者:
小説 野性時代 第156号 (KADOKAWA文芸MOOK 158)小説 野性時代 第156号 (KADOKAWA文芸MOOK 158)
読了日:04月24日 著者:
芸術新潮 2016年 08 月号芸術新潮 2016年 08 月号感想
すんごいボリュームだが飛ばさず読み切った達成感は半端ない。
読了日:04月10日 著者:
狂女狂女
読了日:03月19日 著者:ギ・ド モーパッサン
狂人日記狂人日記
読了日:03月19日 著者:ギ・ド モーパッサン
寡婦寡婦
読了日:03月19日 著者:ギ・ド モーパッサン
小説 野性時代 第155号 (KADOKAWA文芸MOOK 157)小説 野性時代 第155号 (KADOKAWA文芸MOOK 157)
読了日:03月03日 著者:
小説 野性時代 第154号 (KADOKAWA文芸MOOK 156)小説 野性時代 第154号 (KADOKAWA文芸MOOK 156)
読了日:02月05日 著者:
墓
読了日:01月15日 著者:ギ・ド モーパッサン
初雪初雪
読了日:01月15日 著者:ギ・ド モーパッサン
小説 野性時代 第153号 (KADOKAWA文芸MOOK 155)小説 野性時代 第153号 (KADOKAWA文芸MOOK 155)感想
垣根涼介の新連載は前作の光秀に続き信長!
読了日:01月08日 著者:
芸術新潮 2016年 07 月号芸術新潮 2016年 07 月号感想
第二特集のBD特集、ルーブルno9展を観る前に読んどいてよかった!
読了日:01月03日 著者:

読書メーター

高妻山(三十四座目/百)


戸隠牧場キャンプ場脇の登山者用駐車場からピストンで、と計画していたけど夏の荒天で登山道がかなり荒れていて、周回ルートを取ることになった。



5:30駐車場を出発。この山はコースタイムが長いので、十台ほど停まっていたほかの車からも日の出前から続々と登山者が出発していく。まだ薄暗い戸隠牧場の敷地内を登山道まで歩く。



ほほう馬が噛むのか。と思っていると柵の向こうから親子らしき馬が三頭、私目指してわっしょいわっしょい駆けてくる。



たてがみにひっつき虫だらけのフレンドリーなお馬が鼻を出す。そーかそーかと撫でまわすが噛まれなかったよ。噛まれるような手の出し方をしちゃいけません。



前日までの雨で道はぬかるんでいるものの、序盤は穏やかな道。帯岩経由で一不動避難小屋方面を目指す沢沿いのこの道は、前述のとおり夏に土石流にやられて一時通行止めになっていたらしい。通れるようにはしてあったものの、押し流された土石や木々に阻まれ、天気次第で今後も予断を許さない状態。岩や木々をまたいでくぐって登って下って、とにかくしんどい。



7:20、帯岩。やだこんな岩、なんか滝とかあるし絶対通りたくないわあ、と思ったらこの滝の上を通るルートだった。しかも鎖場。怖さしかない。



7:30、おっかなびっくり帯岩を通過すると氷清水。雨の影響かわんさか溢れ出ていた。寒いし全然飲みたくなかったけど、とりあえずひと口飲んでおいた。冷たくてマイルド。



8:00一不動避難小屋。道は沢沿いで急だし滝があって鎖場があって序盤でくたくたになってしまったので、ここで早くも大休止。
ここでとてもフレンドリーな70代のおっちゃんが話しかけてくる。聞けば熊本から車で旅をしてきた元山岳ガイドだとか。この先要所要所で抜いたり抜かれたり。楽しいおじさん。



避難小屋の横には携帯トイレブース。



中はこんな感じ。携帯トイレもたくさん用意されている。でもなんかなーやっぱり便座になんかつけて汚していく不届き者がいるんだよ。長いルート、ここでおしっこしておいた方が安全なんだけどやめた。そのせいでまた後半膀胱ぱんぱんでしたわ。



8:10、おにぎりを食べてから再出発。一不動。



8:25、二釈迦。



8:35、三文殊



8:55、四普賢。ここでようやく「あっこれ頭数字やん」と気づく(遅い)。



9:20、五地蔵。ここは五地蔵山の山頂になっている。



ここまでくると下層の雲を抜け、遠望が利くようになった。あのにょっきりは形的に妙高かな……



9:30、六弥勒



9:35、七薬師。このあたりは一旦斜度も緩み、展望も開けてとても気持ちよく歩くことができる。あんまり気分がいいので登山道で佇むオジサンに「いい景色ですね〜(アゲアゲ」と話しかけると、じろりと睨まれる。あっこのおっさんさっき挨拶したのに無視られた人だ…と気づき、そそくさと横を通り抜けようとしたら、唐突に指差し「富士山が見える。あれは八ヶ岳」と解説し始めた。



え〜まじっすか〜あのぎざぎざっすか〜あれがヤツですか〜と無視された恨みは忘れ去りわくわくでオジサンと絶景に見入る。ニヒルな脇役時代劇俳優みたいに口数は少ないけど、言動から察するにかなりの高妻マスターらしい。つらいのはここからだぞ、と言い残しマスターは先に行く。



10:05、八観音。



紅葉の葉もまだ残っている。高妻マスター曰く、ここ数年高妻の紅葉は遅くなり、色づきも悪いらしい。



10:25、九勢至。目の前に目指す頂がどーんと!



・・・遠いなあ。



ここから先は辛い急登。ほとんど直線で登っていく。ぬかるんだ鎖場などもあり、進めども進めども到着しない……。



11:30、十阿弥陀。ようやく稜線に出て泣きそう。ここで既に山頂を極めた高妻マスターが下りてくる。へろへろの私を見て「お疲れさん。もう頂上だ」とニヒルな笑いを残し去っていく。
……これがかっこよさか!



11:40、登頂。少し遅れて熊本のおっちゃんも到着。「この山は最後の最後が一番つらいと聞くがマジだった」とみんなが口を揃える。
いつの間にか青空も覗き気持ちの良い山頂ではあるものの、下りのしんどさを考え後ろ髪引かれる思いで下山開始。



下りは登山道崩落を受けて今年新たに正登山道として整備された、かつての点線ルートを通る。刈られたばかりの笹の茎がぬかるみにまみれてとにかくもう滑る滑る。下りもしんどさ全開の高妻山。踏み慣らされるまではこのルート大変だわ……。景色は良いんだけどさ……。



景色は、良いんだけどさ……。



15:25、下山。ぎゅう放牧中。



ちょっと高いところにある木の葉が美味しいらしく。あまりに食べにくそうだから手伝ってあげようとしたら逃げられた。牛でっかくてこわいな!


帰りはお食事もできる「戸隠神告げ温泉」へ。塩素っぽい匂いであんまり温泉感はない。お蕎麦は旨からず。でもとても人の良い女将のおばちゃんがいたのでまあいっか。

四阿山(三十三座目/百)


菅平から根子岳四阿山と巡る周回ルート。反対回りの人も多かったけど、どちらにせよこの周回ルートが四阿山のメインルートになる。



身支度を終え5:40菅平牧場管理事務所横の駐車場を出発。私のほかに一台停まっているだけだった。



牧場横の道を登っていく。牛たちはまだみんな横たわっている。気温は低く肌寒い。



じ〜っ。



雲は多いが高曇りで遠望が利く。



あずまや。眺めも良くちょうどいい休憩場所。



牧場を抜けると徐々に傾斜が増してくる。



周囲が開け風が強くなると、一つ目のピーク根子岳山頂が見えてきた。



7:40、根子岳山頂。人は一人もいなくて、風の音だけが周囲を包んでいる。とてもいい雰囲気なのでしばらく見ていたかったが寒すぎて先へ進むことにする。



根子岳を通過してすぐに崩落の激しい下り道になる。ちょっと絶壁調のところもあり怖い。目印が見当たらず数回、道を誤りそうになる。最近こんなことが多い気がするけど老化かな?



根子岳へ向かう道。見渡す限り誰もいなくてとても気持ちがいい。



一旦ぐんぐん下り、四阿山への登り道が始まる。



それが結構な急登でしんどい。木の根だらけで足元も悪いので、下りが苦手な私は登りでこの道を使ったの正解。



笹を掻き分け掻き分け進む。長袖必須。



9:10、山頂に向かう三叉路の看板。あと少し。



山頂付近は木道になっている。



山頂直下の祠。



この可愛いのは……奥の院かな?



9:40、四阿山山頂。それほど広くはないガレた岩場。



相変わらず雲は多いが景色は良く、人もいない。山頂を独り占めしながら景色を楽しんでおにぎりを食べ終わると、ほどなくしてブサ男とブサ子がやってくる。無言だし性格もブスそうなのでこちらも無言でさっさと退散。



木道。良い景色。



下山は三叉路を中四阿方面へ。登ってくる人と何組かすれ違う。



さっき周回してきた根子岳の崩落地。かなり大規模に崩れているから、遠からず道にも影響が出るかもしれないなあ。



こっちの道もやっぱり元気な笹。長袖必須。



麓に近づくと歩きやすくて綺麗な道。



登山道に水が流れてくると、牧場ももうすぐ近い。



じ〜っ。



11:55、下山。



駐車場にはこんなに車が増えていたけど、一体どこにこの人たちが? というくらいあんまり人と出会わなかった。バッジは駐車場脇の売店で。蛾のいない綺麗な水洗トイレもあり。静かで良い山行ができた。

富士山(三十二座目/百)


前回富士山に行ったのは六年前にカツノリと二人で。そのときも御殿場口から登り始め、八合目の山小屋・赤岩八合館で宿泊後、体調不良のため登頂せず下山。登頂できずに下りてくると、やはりどっかでそのことがずっと引っかかっているものである。いつか登りたいなあとは思いつつも、なにしろ前回の記憶があるので気乗りしない。体力的なことはもちろんだけど、精神的にやられる山なのだ。

てことでずっと後回しにしていたけど、今回中一になった娘が夏休みの自由研究で富士山をテーマにすることもやぶさかではない、という雰囲気になったので娘も私も(多分カツノリも)イマイチ乗り気ではないまま、渋々と一路御殿場へ向かう。
御殿場ルートの辛いのは身に染みて知っているものの、登山道での混雑もトラウマレベルに嫌い。道の辛さか混雑の辛さ、天秤にかけて道の辛さを採る。(精神的)地獄のロードのスタート。



六年前にはまだ開通してなかった新東名を通りPAでの仮眠を経て登山口へ。7:00に身支度を整え駐車場を出発。お盆の連休終盤ながら、相変わらず駐車場にはかなり余裕がある。



ちらりと富士山の姿。巨大な土色の塊で、遠くから眺める優美な姿とは全く印象が異なる。



御殿場口の鳥居の前で「登山協力金」を支払い、登山スタート。
ところでこの協力金、以前は入山料として全員徴収するか否かの議論になっていたものの、結局こうして協力金という名の任意のものに落ち着いたらしい。本来は一人千円だが、大変申し訳ない、ちょっと意図がよく理解できずに三人で千円しか払わんかった。



しばらく歩くと、ブルドーザー道を登っていくブルに出会う。毎回思うが、ほんと乗せて。



景色は、出ましたこの有様。前回と全く同じ様相に、ただただ辛さが身に染みる。目を癒す景色もない。植物もない。動物もない。あるのは雲と一緒に流れてくる細かい羽虫の大群だけ。しぬ。



時折、ふと雲がなくなることもあるけど、見える景色はいつでも一緒。砂礫は踏み込んでも手ごたえがなく、進んでる感覚がない。一歩進んで半歩押し戻される感じ。しかも妙にフワフワとして車酔いの気分。いいこと一つもない。しぬ。



8:30、2000m地点。だからって何もない。しぬ。



13:00、3000m地点。だからって何もない。しぬ。

もう本当に何もない。最初に通過した山小屋はずっと休業中。せめてここの中に入れて、トイレでもあればどれだけ楽か知れないけれど、何もない。なぜこの道をまたもや選んだのだと自問自答、自責、後悔、あらゆるネガティブ感情が渦巻く。



15:30、本日の宿泊地・赤岩八合館に到着。ここにたどり着くまで8時間半、こんなに写真のない登山ってない。



赤岩八合館の前から見下ろした宝永火口。



数日後に迫った総合火力演習のためにずっと爆音轟かせていた、自衛隊の演習場あたりが雲の下にぽっかりと。



まあそんなのどうでもいいよ……と疲労困憊のばばあが佇む。

その日の夜も、例によってカツノリはお決まりの高山病的症状。私は前回の教訓を生かし登山前の仮眠とアルコール抜きを実践したので、身体に異変は一切なし。自衛隊の砲撃の音は深夜まで断続的に続き、混雑の山小屋、狭い布団、うるさいイビキに苛まれ、まんじりともせずに一日目は暮れていく。



さて明けて二日目。まあまあのお天気で、眼下には雲海が。



雲が寄せては引いてを繰り返し、ご来光の瞬間は残念ながら雲の中。ようやく雲が引いたところで写真を一枚。


というかこの時すでに、私の方へ高山病症状が出現。頭痛と吐き気と腹痛に苛まれ始める。もう登りたくなくて涙目のところにスッキリした顔で「もう治った」とかカツノリが言い出すところも全く前回と同じである。
でもここで前回同様下りてしまっては、またここに来なければいけない。はっきり言ってもうほんと富士山ヤダ。二度とヤダ。その気持ちだけが私をなんとか頂上へ向かわせる。



お腹が痛くて三回行ったり来たりを繰り返し、ようやく本気で出発できたのは6:40。天気は午後から下り坂となっていたが、予報は全くあてにならない。



上を見上げる。この青空が続いてくれれば最高なんだけど。



そうは問屋が卸さない。



旧観測所を通り過ぎれば、



すぐそこに!



8:50、登頂。あー頑張った。



さ、帰ろ帰ろ。周りは何にも見えないし、人は次々登ってくるし、長居は無用なのである。



下山はとにかく下る下る。御殿場道の唯一のアドバンテージ、大砂走に突入。



加速についていけず何度も転がり落ちる娘。三人で我先にと駆け降りる。
登山口から山頂まで、11時間近くかかった道のりを三時間半で下山できるのは富士山ならでは。引かれる後ろ髪もない。とにかく早く帰りたい。早く下りて温泉だ!コーラだ!おうちに帰って猫ちゃんのエサだ!!


12:30、無事下山完了し前回と同じ御胎内温泉健康センターへ。大人700円。普通の温泉。娘にとってもいい経験にはなったらしいが、二度と来たくない、少なくとも御殿場口からは絶対登らん、とのこと。まあ人間は忘れる動物だからなあ。

私も六年前に残した宿題を無事回収。富士山よありがとう、二度と行きません!(忘れる動物だからなあ)

両神山(三十一座目/百)


前日の土日に、恒例行事になりつつある三浦半島での会合があったので、ついでに関東方面の山に足を伸ばした。いつまで三浦に呼んでもらえるかは分からないけど、これからもそのたびに関東の山を登りたい。そうすれば少なくとも年に一度は関東の山を登れる。
……とか思ってはみたものの、海に突き出た半島から山のある所までは何しろ遠いのだ。日曜日のお天気の良い湘南を車で移動するという地獄を経て、目指すは奥秩父


前日は道の駅「両神温泉薬師の湯」で車中泊。未明にごそごそ身支度を始めるが、少し肌寒い。


4:30駐車場到着。駐車スペースは三か所あり、登山口に最も近いこの駐車場のみ有料500円。私は二番目の駐車場へin。月曜日の早朝なのでたくさん空いていたけど、停められる台数はそれほど多くない。ハイシーズンの休日は相当混みそう。



最も一般的なルートであろう、日向大谷口よりスタート。



日向大谷口はこの両神山荘の横を通り過ぎて始まる。



両神山荘横の通路を通過してすぐに登山ポストがある。



お天気はまずまず。序盤は樹林帯の中の山歩き。時々沢筋に向かって一気に滑り落ちそうなところもあっておっかない。



緑のはっぱが綺麗に巻いてあるものがたくさん落ちていた。多分ハマキムシ。



7:10、清滝小屋。
綺麗で広い無人小屋。この日はどうもペースが上がらず無性に疲れていたので、荷物を降ろしてご飯を食べて大休止。この疲労感は最後まで変わらなかった。



いかにも蛾在中っぽくて入らなかったけど外にトイレ。



花の季節は終わっていたけど、残されていたえーっとこれなんだっけ芍薬?(後日追記・シャクナゲやで)



小屋を過ぎるとすぐつづら折の鈴が坂が始まる。



坂を上りきると尾根筋に。



鎖場もいくつか出てきたはずだけどあまり覚えていない……



ここは階段場ですな。



8:25、両神神社。





この味わい深いこと。この狛犬は狼かな。



庇の下の彫刻なんて立派なものだけど、いかんせん建物がスレートで往時を偲ぶに偲べない。



野晒しの観音様も光背が欠け、首も一直線に割れ、そう遠くない未来には倒れてしまうことだろう。
きっと古くいわれのある神社なんだろうけど、保全する人がいないのは残念なことだ。



諸行無常……。
ぽてぽて歩いてるとまだ落ちて間もない花の色に目を奪われる。




見上げるとアカヤシオがほんの少しだけ残っていた。



この岩を回り込めば山頂!



9:00、狭い狭い山頂に到着。



一人ぽつんといた年若い枝豆農家さんに撮って頂く。彼が去ったあと団体さんたちがどんどん登ってきたので私も早々に退散。天気は下り坂との予報なので先を急ぐ。



12:00、下山。スカスカだった駐車場も結構埋まっていた。下山してすぐ自販機あるので即ひえひえコーラ。最高。



さて前々日は未明まで飲み明かし、前日は長距離運転後の車中泊と、寝不足&運動不足だったためか登りも下りも辛い山歩きになった。集中力も散漫で、何度か危ない道に迷いかけてヒヤヒヤ。

ところで前日の日曜日は好天だったのでさぞ人も多かったことでしょう。両神山荘で山バッジを購入しようと尋ねると、昼食中のご夫婦がもううんざりという顔で邪魔そうに「売り切れ。(他に売ってる場所ありますかと重ねて問うと)売ってる場所も知らん」と嫁の激しい塩対応。旦那はこっちすら見ずに飯食ってるし、触ったろうと思ってた犬も旦那の昼飯にくぎ付けで愛想ゼロ。あんたたちにとっちゃone of themかもしれんがおいおい私にとっちゃあんたら特別なオンリーワンなんだよこのくそばばあくそじじいめ。と毒づきながら昨夜車中泊した道の駅へで温泉。600円。まあよくある普通の湯。ちなみにここでバッジも買えるので、こっちで買うといいよ。

2016年に読んだ本のまとめ


一応、備忘録として。


2016年の読書メーター
読んだ本の数:38冊
読んだページ数:9011ページ
ナイス数:109ナイス

芸術新潮 2016年 06 月号芸術新潮 2016年 06 月号感想
旧約聖書を何故か広島弁で解説。とっつきにくいテーマを超ざっくり解説、でもこれで十分。面白かった。
読了日:12月18日 著者:
芸術新潮 2016年 05 月号芸術新潮 2016年 05 月号
読了日:11月27日 著者:
ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか――新美南吉の小さな世界ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか――新美南吉の小さな世界感想
タイトルの問いに対する明確な回答が得られるわけではないけれど、新美南吉という夭折の作家がどのような境遇で作品を生み出したのかを探る試みとして興味深かった。(恐らく本心ではなく)戦争を讃える作品を書いたばかりに評価の低い向きもあるが、時勢に逆らう時間も体力も南吉には与えられていなかった。あのまま戦後を生きればレオナール藤田のような失意を味わったかもしれない。色々考えさせられる。
読了日:11月19日 著者:畑中章宏
小説 野性時代 第152号小説 野性時代 第152号
読了日:11月12日 著者:
小説 野性時代 第151号 (KADOKAWA文芸MOOK 153)小説 野性時代 第151号 (KADOKAWA文芸MOOK 153)感想
新宿歌舞伎町学園、最終回。読むの辛かったからまあ助かる。
読了日:11月1日 著者:
芸術新潮 2016年 04 月号芸術新潮 2016年 04 月号
読了日:10月27日 著者:
第三の時効 (集英社文庫)第三の時効 (集英社文庫)感想
連作短編。強行係三班がライバル心剥き出しで争う、警察内部のお話が主眼で、事件そのものや謎解きには大して新鮮さもないが、刑事たちってほんとにこんな風なの〜? となんだか殺伐とした気分に。固茹で小説でした。
読了日:10月26日 著者:横山秀夫
小説 野性時代 第150号 (KADOKAWA文芸MOOK 152)小説 野性時代 第150号 (KADOKAWA文芸MOOK 152)
読了日:10月3日 著者:
ある自殺者の手記ある自殺者の手記
読了日:9月25日 著者:ギ・ドモーパッサン
芸術新潮 2016年 03 月号 [雑誌]芸術新潮 2016年 03 月号 [雑誌]感想
カラバッジオ特集。激情に流され破滅する気質を持ちながらも、画面に対するかような集中力を持ち合わすとは、常人には理解の及ばぬ天才たる所以か。
読了日:9月17日 著者:
小説 野性時代 第149号 (KADOKAWA文芸MOOK 151)小説 野性時代 第149号 (KADOKAWA文芸MOOK 151)感想
椎名誠の連作が一応最終回。本人に書く気があればいくらでも続きそうな雰囲気ではある。ザSFでございました。
読了日:9月14日 著者:
この闇と光 (角川文庫)この闇と光 (角川文庫)感想
どんでん返し! の帯に釣られ。うーんどんでん返し? 確かにね、まあこの辺りはね。となんだかサッパリしないまま読了。帯で煽りすぎ。面白くないわけではないけども、ちょっと期待しすぎてしまった。
読了日:9月10日 著者:服部まゆみ
三人の百姓三人の百姓
読了日:8月26日 著者:秋田雨雀
有尾人 (手塚治虫漫画全集 (254))有尾人 (手塚治虫漫画全集 (254))
読了日:8月20日 著者:手塚治虫
芸術新潮 2016年 02 月号芸術新潮 2016年 02 月号
読了日:8月17日 著者:
小説 野性時代 第148号小説 野性時代 第148号
読了日:7月29日 著者:
ユフラテの樹 (手塚治虫漫画全集 (255))ユフラテの樹 (手塚治虫漫画全集 (255))
読了日:7月21日 著者:手塚治虫
冒険放送局 (手塚治虫漫画全集 (257))冒険放送局 (手塚治虫漫画全集 (257))
読了日:7月11日 著者:手塚治虫
雑巾と宝石 (手塚治虫漫画全集 (258))雑巾と宝石 (手塚治虫漫画全集 (258))
読了日:7月11日 著者:手塚治虫
芸術新潮 2016年 01 月号 [雑誌]芸術新潮 2016年 01 月号 [雑誌]感想
特集よりも小記事の方が、なぜだか毎号印象に残る芸術新潮。今回は「九州派」の記事が非常に興味深い。でもきっとこれが大特集になったら、多分記憶に残らないのかもという。
読了日:7月10日 著者:
小説 野性時代 第147号小説 野性時代 第147号
読了日:7月4日 著者:
小説 野性時代 第146号 (KADOKAWA文芸MOOK 148)小説 野性時代 第146号 (KADOKAWA文芸MOOK 148)感想
上原善広「溝口のヤリ」最終回。スポーツ全般に、勿論陸上にも全く興味のない私でも非常に面白く読めた。連載中、こんなん読んでるがとスポーツ好きに話すと当たり前のように溝口の名を知っている。すごい奴だったと口を揃える。忘れられてなどいないのだな、と存在すら知らなかった私でもジンワリくるラスト。単行本化もされるとのこと、買おう。
読了日:6月16日 著者:
小説 野性時代 第145号 (KADOKAWA文芸MOOK 147)小説 野性時代 第145号 (KADOKAWA文芸MOOK 147)
読了日:5月31日 著者:
西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫)感想
ロハスでオーガニックなスローライフを実践する英国婦人のおばあちゃんと、その孫である不登校の中学生女子のファンタジー。そう、ファンタジーなのである。日本人にはできない直截的な愛情表現を、例えば英語圏の人たちのように容易くできるならば、もっと人はまっすぐに伸びていくのに。という理想の一つをネイティヴ日本人の私などは抱いたりもするが、世界中どこにでも、英語圏にも、イジメも離婚も戦争もあるわけで。こんなばあちゃんいたらきっと……というファンタジー
読了日:5月18日 著者:梨木香歩
世界から猫が消えたなら (小学館文庫)世界から猫が消えたなら (小学館文庫)感想
話題だっていうんで、お勉強として。読者は馬鹿ではない、馬鹿にしてレベルを下げて書くものではない、とはいうけれど。世に出回る多くのベストセラーを読むとき、私は読者というモヤっとした集団のレベルを疑ってしまう。私は自分をレベルの高い読者とは思わない。でも自分にとってのいい本くらいはわかる程度に本は好きだ。この本は私にとっていい本ではなかったし、モヤっとした集団の一部をこれで感動させようという、素直ではない作為すら感じた。ベストセラーとは、どうも相性が悪い。
読了日:5月14日 著者:川村元気
芸術新潮 2015年 12 月号 [雑誌]芸術新潮 2015年 12 月号 [雑誌]感想
作品云々ではなく、谷崎の人となりを紐解く特集。興味深い。久しぶりに谷崎作品を読んでみよう。
読了日:5月6日 著者:
芸術新潮 2015年 11 月号 [雑誌]芸術新潮 2015年 11 月号 [雑誌]
読了日:4月26日 著者:
小説 野性時代 第144号小説 野性時代 第144号
読了日:4月16日 著者:
芸術新潮 2015年 10 月号 [雑誌]芸術新潮 2015年 10 月号 [雑誌]感想
香港アーティスト、リー・キットの一枚記事。アーティストが社会問題に口を出すと世間から色眼鏡で見られろくなことにならない。私自身、政治的主張の入った作品を観るのは嫌い。だから社会問題について語らないという氏の発言には共感できる、はず、なのだが。でもできない。語らないという主張が、イヤなんだと思う。語らない主義であれば、語らないということすら伏せて欲しい。
読了日:4月1日 著者:
小説 野性時代 第143号 (KADOKAWA文芸MOOK 145)小説 野性時代 第143号 (KADOKAWA文芸MOOK 145)
読了日:3月28日 著者:
風の中のマリア (講談社文庫)風の中のマリア (講談社文庫)感想
思っていた以上にハチのお話。そりゃ文章量は多いが内容自体は絵本みたいに分かりやすいし単純、そして年若い人にはそれなりに、年長者には様々な、余韻を感じる余地のある物語。そういう面でも絵本のようである。まあ面白かった。
読了日:3月20日 著者:百田尚樹
小説 野性時代 第142号 (新野性時代)小説 野性時代 第142号 (新野性時代)
読了日:2月24日 著者:
芸術新潮 2015年 09 月号 [雑誌]芸術新潮 2015年 09 月号 [雑誌]感想
流木とか、盆石とか、苔とか。私には何を愛でてるのか、どこに価値があるのか分からない世界で、日本刀もそういう存在だけど、そういう私にも親切な日本刀入門だった。
読了日:2月23日 著者:
小説 野性時代 第141号小説 野性時代 第141号
読了日:1月29日 著者:
芸術新潮 2015年 08 月号 [雑誌]芸術新潮 2015年 08 月号 [雑誌]感想
美輪明宏原田マハの対談。どっちも深い知識があるでしょうに、噛み合わなさが滲み出る記事で残念。美輪様が大物過ぎてもはや一人語りの体。
読了日:1月18日 著者:
くちぬいくちぬい感想
曰くありげに散りばめられた伏線風の記述も特に回収なくただ単に私の深読み、どんでん返しがあるわけでもなく素直にやっぱりこの犯人かというラスト、まあ私が妙に期待し過ぎたというだけで期待はずれと断ずるのもあれだけども、やや不完全燃焼。
読了日:1月17日 著者:坂東眞砂子
小説 野性時代 第140号 (KADOKAWA文芸MOOK 142)小説 野性時代 第140号 (KADOKAWA文芸MOOK 142)感想
中山七里「ハーメルンの誘拐魔」最終回。これも読むのが辛い系だった。なんか説明的で感情の記述も押し付けがましい。
読了日:1月10日 著者:
夢の如く出現した彼夢の如く出現した彼
読了日:1月10日 著者:青柳喜兵衛

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2016年12月に読んだ本のまとめ


2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:0ページ
ナイス数:0ナイス

芸術新潮 2016年 06 月号芸術新潮 2016年 06 月号感想
旧約聖書を何故か広島弁で解説。とっつきにくいテーマを超ざっくり解説、でもこれで十分。面白かった。
読了日:12月18日 著者:

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